英語長文読解の効率的な勉強法とは?

「勉強法についてなのですが、現在『やっておきたい英語長文300』という問題集をやっており、問題を解き終わったあと英文を全訳しています。全訳に2-3時間かかります。全訳はやっていて意味があるのでしょうか?」

高3 mori (立教大学 異文化コミュニケーション志望)

長文読解の勉強法を伝授!精読、要約、問題演習の3ステップで「英語を読む力」を身につけよう!

こんにちは!マナビライトの市川創太郎です。今回は学生さんから英語長文の勉強法についての質問をいただきました。大学受験英語のメインコンテンツとも言える長文読解ですが、その勉強法は人によってまちまち。今回は特に共通テストレベルの長文読解に向けた対策方法について解説していきたいと思います。

  • 「共通テストの長文は5割から6割くらいしか取れない…」
  • 「共通テストの長文読解は安定して8割以上取れるようにしたい」
  • 「GMARCHなどの難関大学にもチャレンジしたい!」

まずは単語と文法をマスターしよう!

さて、今回の質問者さんはやっておきたい英語長文300 でに掲載されている英文について全訳を行いながら勉強をしているとのことですが、2〜3時間をかけていると言うのはまだまだ長文を解くことができるレベルに達していないのではないかと思います。200〜400語の長文では大体5分程度で内容を理解できるようになることが理想的です。丁寧に日本語に訳して書き留めるにしても3〜4倍程度の時間、すなわち15〜20分程度で終わらせてしまいたいところです。

そこで、いきなり長文読解に取り組むのではなくまずは単語や熟語、文法をマスターしましょう!英文法は英語を理解するためのルールのようなものです。ルールも理解できていない状態でサッカーや野球の試合をプレイするのは難しいですよね?それと一緒です。まずは基本となる単語、熟語、文法をマスターしましょう。ターゲット1900などの単語帳や Next Stage (ネクステージ) などの英文法書を一通り終える頃には長文読解も見違えるほど速く、正確になっているはずですよ。

そもそも全訳は不要?精読→要約→問題演習の
3ステップを試してみよう!

さて、一通り単語や文法などの基礎を抑えられたら実際に長文読解にチャレンジしていきましょう。ここでは目の前の問題を解くことはもちろんですが、今後より長い文章にも対応できるように長文読解に必要な「読む力」「理解する力」「解く力」をつけるため、精読→要約→問題演習の3ステップを活用していきましょう。

まずは「読む力」をつけていくための精読です。熟読とも言いますが、要するに丁寧に読んでいきましょう。実際には時間制限のある入試問題ですが、いきなり時間内に解こうとすると雑になってしまいがちです。ここではあまり時間を意識せず、文章全体から、それぞれの1文ごとの意味までをしっかり読み解く意識を持ちましょう。実際に時間を削っていくのは英文を「読む力」が十分に身についてからで問題ありません。

次に「理解する力」を身につけるために要約に取り掛かります。一通り文章を読んだ後は問題を解きはじめる方も多くいると思います。しかし、今回は目の前の問題を解くだけではなく、あくまでも長文読解に対応することのできる総合力を身につけるために取り組み方を変えていきましょう。「筆者が文章を通して伝えたいメッセージは何でしょうか?」「筆者の主張をサポートする根拠はどのようなものが挙げられているでしょうか?」これらのポイントを意識しながら「精読→要約」の流れを確立していきましょう。幸いやっておきたい英語長文シリーズには要約が記載されています。自分の書いた要約と照らし合わせながら抜け漏れがないかチェックしてください!また、ここでは文章を簡潔に理解することが重要なので全訳ではなく要約で十分だと考えています。

そして、ここから実際に問題を解いていきます。「精読→要約」の流れを通して文章の内容は理解できているはずです。あとは与えられた問題に対して正しい解答を選んでいくだけです。しかし、ここでは簡単にお伝えしていますが、最初から 100%できることはないと思います。間違えた問題は「英文を正しく読むための基礎的な知識が足りていなかったのか?」「文章も内容を十分に理解できていなかったのか?」などなぜ間違えてしまったのかを明確にしておきましょう。特に単語や文法でのミスがあった場合は、ターゲット1900などの単語帳や Next Stage (ネクステージ) などの文法書を再度確認しておいてください。

問題を解くときにどう進めるのが良いですか?

精読→要約→問題演習の3ステップで長文読解に必要な「読む力」「理解する力」「解く力」を身につけましょう。

問題を解くときに時間制限は設けたほうが良いですか?

最初は必要ありません。慣れてきたら要約までで15程度、問題演習は参考書に記載の時間内で完了できるようにしましょう。

問題を解いたときに間違えたところはどうすればいいですか?

まずは解答・解説を読んで間違えてしまった理由を把握しましょう。その上で関連する単語帳や英文法書を活用して基礎から学び直しましょう。間違えてしまった理由がわからない場合はそのままにせずすぐに学校の先生や塾の先生などに解説を頼んでください!

問題を解いてみて分からなかったところはどうすればいいですか?

問題を間違えてしまった場合と同様にまずは解答・解説を読んでわからなかった原因を把握し、必要に応じて先生からの解説などを頼みましょう。

解答解説はどう扱うのが良いですか?

自分の要約がどれほどの精度でまとまっているかを確認したり、間違ってしまったりわからなかったりした問題の答えとその理由を把握したりするために活用しましょう!

知識として暗記する場所はどこですか?

知識として暗記するべき点はありませんが、英文を読み進めるプロセスは体に染み込ませましょう。

先生に質問するとしたらどこをどのように質問するのが良いですか?

例えばですが、「私は〜〜だと思って、〇〇の解答を選んだのですが、正しい答えは△△のようです。解答を読んだのですがいまいち理解できません。なぜ△△が正しい解答になるのか教えてください!」などのように、正しい解答を聞くのではなく、なぜそのような答えになるのかを聞いてみましょう。その際に自分の考え方も伝えることでなぜ間違ってしまったのかも教えてくれるはずです。

やっておきたい英語長文300を使った長文読解の勉強で達成したい目標とは?

やっておきたい英語長文300は英語長文問題集の中でも最も初歩的なレベルに位置しています。ここでの成績に一喜一憂するのではなく、今後より難易度の高い文章に取り組むための「読む力」「理解する力」「解く力」を身につけていきましょう。取り組む中での具体的な指標としては文章全体を5分程度で理解し、15分程度で要約しましょう。また、問題演習自体にかける時間については文章理解の時間を含めて問題集の中で指定されている時間内に収めましょう。基本的には満点を取れるようにし、ミスは多くとも1個以内に収められるようにしてください。また、立教大学を目指すなら少なくとも夏までにはワンランク上のやっておきたい英語長文500を完璧にする必要があります。そのためにもやっておきたい英語長文300は7月上旬までには完了しておきましょう。

最後に英語長文読解の勉強法のポイントを復習して成績をあげましょう!

各問題の◯×を押して、答えてみてくださいね!

「長文読解はいものところ5〜6割程度だけど、演習を繰り返せば成績はすぐに上がりそう!」

F

確かに問題演習は大切です。ただ、基礎となる単語や文法が疎かになっていませんか?まずは単語帳と文法問題集を一周して自分の弱点を把握・克服しましょう。

「共通テストで8割を取るならやっておきたい英語長文300で8割取れてれば問題なし!」

F

大問題!本番で8割を安定させたいなら、練習では少なくとも9割以上は安定させよう。ただ、初歩レベルにあたるここでの目標は100%に設定しましょう!

「GMARCHを狙うならやっておきたい300は通過点、パッパと終わらせてしまおう!」

T

確かに、通過点。ただ、適当に解くだけではもったいない!「精読→要約→問題演習」の3ステップで高レベルの長文問題でも通用する「読む力」「理解する力」「解く力」を身につけてしまいましょう。

長文読解のトレーニングに不安がある人へ

さて、ここまでやっておきたい英語長文300の活用方法をベースに英語長文の勉強法について解説してきました。多くの学生さんは「目の前の問題を解く」ことに執着しすぎるあまり基本的な文章を読む力を蔑ろにしてしまいがちです。まずは、今回ご紹介させていただいた勉強法を用いて、文章量や難易度を問わず活用できる基本的な英文読解の力を身につけられるようになっていれば幸いです。詳しい問題の解き方や受験で使えるテクニックなどは今後紹介していきたいと思いますので、まずは基礎を固めながらお待ちください!

もしも、「長文読解の勉強法は理解できたけれど、どのようなスケジュール感で取り組めばいいかわからない」や「基礎は十分できているから私の志望校に合わせた勉強法を考えたい」などの悩み・要望のある方はぜひマナビライトのオンラインコーチング無料体験にてご相談ください!あなたの要望に合わせた専門のコーチ陣がスケジュール管理から勉強法の相談まで徹底的にサポートします。

コーチ
この記事を書いたライター

市川

国際教養大学

学部

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