勉強計画の立て方のポイントとは?

「勉強計画を立てて勉強することが大事なことはわかっています。 しかし、いつもうまくいきません、計画を立てるときに何に気を付けたらいいのでしょうか?」

高2 おーの (首都大東京志望)

勉強計画の立て方を理解して「今」やるべきことを明確にしよう!

こんにちは。マナビライトでコーチを務める川田です。
(私のプロフィールはこちらから見られます。)

今回、おーのさんから勉強計画の立て方に関する質問をいただきました。ほとんどの受験生が1度は経験する悩みなのではないかと思います。英語では単語を覚えたり、文法を覚えたり、国語では現代文だけではなく古文漢文の勉強をしなきゃいけないし、日本史や世界史は覚えるべきことが多すぎる。他にもやらなくてはいけないことがいっぱいで、何から手をつけてよいかわかりません。ここでは、勉強計画を立てるために準備することの大切さからお話しします。

  • 「高校3年生になる前にある程度の志望校は決めたけど、具体的に何から始めればいいのかわからない…」
  • 「他の学生が勉強に本腰を入れ始める前に、勉強の習慣を身につけて他の学生との差をつけたい!」
  • 「東京都立大学など、国公立の難関大学に合格したい!」

ロジックツリーで自己分析

具体的な勉強計画を立てる前に、私が最初にお勧めしたいのはロジックツリーを用いた自己分析です。まずは自分の現状と課題を把握してそれに合った計画を立てられるようにしましょう。

ロジックツリーの書き方について

ここからはロジックツリーの書き方について具体的に解説していきます。今回はダイエットを例に作成します。まずはじめにあなたの悩みを明記しましょう。ここでは「ダイエットをしても体重が落ちない」とします。次に、その原因を羅列していきます。例えば、「食事方法が悪い」や「運動不足」「ダイエット方法が悪い」などですね。そしてさらにその原因を要素分解していきましょう。食事方法については「食べるもの」や「食べる時間」などが関わってきますし、運動不足については「運動にかける時間」や「運動の方法」などが関わってきます。このようにしてあなたの抱える悩みを明確にした上でその原因を追求していきます。勉強計画を立てる前に、あなたの改善するべきポイントを明確にしておくことで、根気強く取り組むことができる環境が整うでしょう。

今回あげた方法と同様に、あなたの抱える勉強に関する悩みを細分化していきましょう。勉強時間が足りないのか?基礎と応用のバランスが悪いのか?学習範囲が狭すぎるのか?ボトルネックになっているポイントを見つけ、勉強を効率的に進めるための足がかりとしていきましょう。

「緊急度」と「重要度」で課題の優先順位を可視化

さて、ある程度自分の課題が把握できた後は、取り組むべきポイントについて優先順位をつけていきましょう。ここでは「緊急性」と「重要性」の2つの観点から評価していきます。
ここでは例として英語の成績を上げたいAさんについて考えてみましょう。学校の先生に指導されている内容を、「緊急度」と「重要度」に分けて表に落とし込みます。

ここで分かるのは、①「緊急度」と「重要度」がともに高いのは、文法と基礎単語力であること、②英語は、外国語なので耳から学習して英語の語順に慣れていく必要があること、③日本語と異なる英語の語順で理解できる練習をすること、④英作文に取り組むことで、語順、表現力、文法力を身につけていくべきこと、そして、①から④が出来るようになると長文読解に必要な力が身についていくことです。実際に勉強に取り組む際は「緊急度」と「重要度」の高い項目から計画し優先して取り組んでいきます。「緊急度」「重要度」の低い分野は、積み重ねができてから取り組むべき分野になります。基礎を身につけた上で応用分野にもチャレンジしていきましょう。

まず何から始めるのがいいですか?

1枚の紙に、自己分析(ロジックツリー)を書いてみましょう。どんな悩みで、今の状態(結果)はどうか、について書きましょう。次に考えられる原因を考えて書きます。効果のあった勉強法と効果のなかった勉強法について分析してみます。
テスト結果や、先生の話を参考にもう1枚の紙に「緊急度」「重要度」に取り組む内容を整理します。そうすることで、ご自身の今をつかめますよ。
それを見せてください、勉強の計画を一緒に考えましょう。

どの順番で攻略していくといいですか?

自己分析した中で、「緊急度」「重要度」がともに高いものから始めていきます。

勉強する際に気をつけることはありますか?

時間不足で計画通りできていないのか、時間はあったが集中して取り組めなかった、といったような外的要因や内面的要因のあった場合は、環境設定から考えましょう。この場合も具体的に考えます。計画通り進まない場合は、その根本原因をピックアップします。次に一人で解決できるものか、そうでないかに振り分けて、できないものは、すぐに相談しましょう。集中できない原因については、疲れからか、マンネリ化してやる気の問題なのか?
視覚妨害刺激の可能性も大きくあります。メールやライン、Youtubeといった情報ツールの利用は、勉強中に必要なければ身の回りから遠ざけましょう。必要な情報は勉強前に取り込んでおきましょう。理由は、人間の思考は興味を持った方向に流れやすいからです。

どのように成果を確認するのがいいですか?

勉強の内容ごとに、先に確認テストを用意しておきます。勉強が終わり次第、確認テストをしていき、間違った箇所について印をしていきます。次の確認テストでもう一度取り組みます。進捗を確認します。確認テストについては、先生に問題を依頼してもいいでしょう。その結果は時系列に必ずファイルしていきます。

勉強を進めて分からなかったところはどうすればいいですか?

どこからわからなくなったのか分析します。原因が中学校の勉強などにある場合も考えられます。その時点にさかのぼることです。そして関連付けて勉強します。

いつまでに何ができていると志望校に合格できますか?

大事なことは、試験で問題が解けるレベルとは、時間内に答えを出せる力です。問題を見て解法が浮かぶレベルまで繰り返し学習することです。

今後壁に当たって、先生に質問するとしたら何をどのように質問するのが良いですか?

例えば、Aという問題の回答をこのようにしました。解説を見るとこうでした。私の答え方でも合っていますか?問題を解く手順として、このように考えました。など、できるだけその回答に至った経緯を説明できるようにしておいてください。でも、大丈夫です。私の方からも発問していきます。

志望校に合格するために必要なこととは?

皆さんにとって「志望校に合格する」ということは、人生の一大イベントです。会社経営に例えると「上場を果たす」ということかもしれません。どちらにも必要なことは小さなことからコツコツと実績を積み重ねる努力です。そして具体的に、今すぐにできることは何か、2年先の達成目標、3年先の達成目標を立てて達成するために必要な内容等を考えます。技術(スキル)や、時間、投資(オンライン予備校に通う)、そして行動力です。計画と実行の整合性の難しいところは見えない部分が多くあることです。勉強は始めて学ぶことが占めます。「以前勉強した内容が、このように利用されている」そうわかるだけで一気に理解が進みます。つまり、そこに技術(スキル・応用)が関係するからです。わからないと、いたずらに時間だけが進んでいくことになります。
そうした場合は、迷わず質問することです。
理解 ⇒ 知識 ⇒ 応用 、その場で予期せぬことがあったとしましょう。そういった変化に対応する力は、積み重ねたものがとっさに現れます。
「志望校に合格するために必要なこと」とは、志望校を調べて問題傾向を分析して、対応する力を身につけて、進出の問題にも臆することなく対応する自在性を身につけることです。自力と他力を組み合わせて、志望校の合格を勝ち取りましょう!

最後に勉強計画の建て方のポイントを確認して、
計画的に志望校合格を目指しましょう!

各問題の◯×を押して、答えてみてくださいね!

「高校1・2年のうちはとりあえずひたすらに基礎を固めておけばいい」

F

人によって得意不得意があります。科目ごとに自己分析を行った上で基礎を固めるべき科目、早めのうちに応用問題にチャレンジするべき科目、しっかりと区別をつけておきましょう。

「しっかりと計画を練って勉強に取り組むことで、習慣づけることができる」

T

無計画に勉強しているだけでは「習慣」にはなりませんよね!しっかりと計画的な勉強を通して「習慣」を身につけていきましょう。その上で、毎日決まった時間に机に着くなど、ルーティン化することができれば、定着のスピードもアップするはずです!

「志望校を見据えた勉強は高校3年生になってからでも問題ない」

F

絶対に今から始めるべきです。高校3年生になってから「あれやっておけばよかった、これやっておけばよかった」なんて状態になりたくないですよね?とくにレベルの高い大学を受ける場合は自分の現在の成績と志望校の求めるレベルとの間で差の大きな分野は今のうちから埋めていく必要があります。

勉強計画の立て方に不安がある人へ

最後に、目標を設定した上で勉強の計画を立てるということは学生のうちだけでなく将来、社会に出てからも役に立つ基礎的なスキルになります。しかし、特に最初のうちは一人で考え抜くのは難しいかもしれません。「たくさん勉強しているのに結果がなかなか出ない」「このままの勉強を続けていて合格できるのかな」という不安もあると思います。そんな時は私があなたの目標や志望校に合わせて計画を立てるためのサポートをさせていただきます。ぜひ一度、無料体験にお越しください!

この記事を書いたコーチの
オンラインコーチングを無料で体験できます!
川田コーチ
この記事を書いたコーチ
プロ

川田コーチ

横浜国立大学

工学部学部

都市建築学科学科

10年以上

このコーチの無料体験に申込む

他にもマナビライトには
たくさんのコーチが在籍しています。

ご自身で好きなコーチを選んで
相談することも可能です。

コーチを探して無料体験してみる
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!