英語の基礎を身につける勉強法とは?

「中学から英語が苦手です。高校に入ってからもテストの点数が悪くて、クラス順位も低いです。基礎から勉強しなおすべきでしょうか。どうしたらいいでしょう。」

高1 ぼると (国公立大志望)

高校1・2年生のうちに押さえたい、英語の基礎の勉強法!

こんにちは。マナビライトの市川創太郎です。今回は高校1年生のぼるとさんから英語の勉強法に関する質問をいただきました。中学から英語が苦手だということで基礎に目を向けられているようですが、着眼点は素晴らしいですね。ここでは高校1年生からできる基礎の定着方法について解説していきたいと思います!

  • 「全く分からないわけではないけど、共通テストで50%以上を撮るのは難しい…」
  • 「とりあえず、基礎をしっかり固めて共通テストレベルならスラスラと解けるようにしたい」
  • 「国公立大学の合格を目指すために基礎レベルは早めに固めておきたい」

不安がある方は中学英語の学び直しを!

はじめに、高校英語に入る前に不安のある方は中学英語の学び直しに取り組みましょう。その際は「中学英語をひとつひとつわかりやすく」など、中学英語の内容を一通り網羅した参考書を活用しながら進めると良いでしょう。基本的には1〜2週間程度で固められると良いと思いますが、特に不安な箇所がある場合は焦らず時間をかけてあげることも必要かと思います。
また、どうしても分からない場合は手遅れになる前に学校の先生や塾の先生などに聞いてみましょう。中学英語の学び直しはゴールではなくスタートラインです。必要以上に時間をかけないよう、周囲を頼りながらスムーズに進めていきましょう。

次は単語や英文法をマスターしよう!

さて、中学英語の学び直しが終わったら実際に高校レベルの勉強に入っていきましょう。共通テストをスラスラと解けるようになるには単語や英文法などの基礎が十分にできていることが前提となります。まずは、ターゲット1900などの単語帳や Next Stage (ネクステージ) などの文法問題集を活用して基礎を固めていきましょう。

ターゲット1900では、『Part1 基本単語800』『Part2 重要単語700』について、95%以上が暗記できている状態を目指してください。英単語帳は繰り返し定着させることが重要です。例えば1日に20語ずつでも構いません。音読など自分に合った方法でできる範囲を増やしていきましょう。その際、1日目にやった部分は2日目以降も絶対に触れてください。1日目は1→20、2日目は1→40、3日目は1→60といった形です。

また、Next Stage (ネクステージ) では、『Part1 文法』と『Part2 語法』『Part3 イディオム』で各章で80%以上を安定して取れる状態を作り、答えに至るまでの理由も自分の言葉で説明できるようになりましょう。まずは1周解ききってください。

学校の授業や基礎テキストを通して理解したつもりになっていた英文法も問題ベースになると思った以上に定着していないことが理解できると思います。そして1周解き終わったら、特に自分のできている分野とできていない分野を確認し、不安が残る部分については解説を読むだけでなく、学校の先生に聞いてみたり、講義型の参考書などを読み返したりするようにしてください。

高校英語の基礎は範囲も広く、中学英語の学び直しとは異なってある程度の時間がかかることを想定しましょう。学校や塾の授業と並行しながら高校1年生から2年生の夏までに目標以上の水準を取れるようにしましょう。また、1度目標の点数を取れたら満足するのではなく、毎日15分〜30分程度は単語と文法の時間を確保し、しっかりと定着させておきましょう。

長文読解にチャレンジして実践経験を積もう!

長文読解へ挑戦するのは基本的に基礎が出来上がってからでも問題ありません。しかし、スピード感を持って英語力を身に付けたい場合は、基礎固めと並行して300語程度の英文からスタートしていきましょう。
やっておきたい英語長文300など、長文読解の問題集を使って最初は1日に1問程度で進めていきましょう。基本的な進め方は問題演習を進めながら意味の分からなかった単語や文法表現、間違ってしまった問題に関連する単語や文法・語法に関する知識などの復習を進めましょう。単語帳や文法問題集の中では覚えていても、いざ実践になると使いこなせないものも多くあると思います。基礎学習と実践演習の繰り返しを通して少しずつできる範囲を広げていきましょう。

 勉強する際におすすめの参考書はありますか?

中学英語の学び直しテキスト、英単語帳、英文法問題集がおすすめです。特にこだわりがなければ本文中でも紹介した、「中学英語をひとつひとつわかりやすく」や「ターゲット1900」「Next Stage (ネクステージ)」を試してみましょう。

いつから勉強を始めるのがいいですか?

基礎学習で躊躇している理由も暇もありません。「絶対に」今から始めてください。

どの順番で攻略していくといいですか?

学校や部活、他の教科の勉強もあると思いますので、1日に1時間以上を目標に確保しましょう。

どのくらいのペースで勉強するといいですか?

他の教科との兼ね合いにもよりますが、1日に1〜2時間程度を確保しましょう。逆に、3時間も4時間も費やす必要はありません。

参考書問題集を進めて分からなかったところはどうすればいいですか?

基本的には解答・解説を読んで、分からないところは学校や塾の先生に聞いてしまうのが良いでしょう。

知識として暗記する場所はどこですか?

単語と文法は基本的には知識として覚えてしまいましょう。

先生に質問するとしたらどこをどのように質問するのが良いですか?

答えを教えてもらう必要はありません。答えにたどり着くまでの根拠と自分の答案がなぜ間違えてしまっているのかを明らかにしましょう。おすすめの聞き方は「なぜ、〇〇が正しい回答になるのでしょうか?私は▲▲という理由で△△を選んでしまいました。」です。

英語の基礎ができたという完璧の基準とは?

ターゲット1900の単語を全て網羅して、Next Stage (ネクステージ)で全ての問題を自分で解説できるようになれば完璧です。ただ、現実的な目標としては単語帳に関してははじめの1500語のうち95%以上、文法問題集に関しては章ごとに85%以上を知識として理解している状態が目安となるでしょう。

最後に英語の基礎の勉強ポイントを確認して
英語の成績を上げましょう!

各問題の◯×を押して、答えてみてくださいね!

「共通テストで50%以上を目安にするなら、まずは長文読解を進めるべき」

F

まずは中学英語の学び直しと英単語や文法などの基礎を固めましょう。

「基礎さえ固めてしまえば共通テストは問題ない」

F

基礎がしっかりとできていれば解ける問題も増えてくるでしょう。しかし、長文読解についてはある程度の慣れも必要なので問題演習にもバランスよく取り組みたいですね。

「国公立大学を目指す上で基礎は3年生になる前に固めておきたい」

T

その通りです。理想としては2年生の夏までに基礎を終わらせて、以降は問題演習を進めたり、必要に応じて他の科目の勉強時間を増やしたりできると良いでしょう。

英語の基礎の勉強法に不安がある人へ

さて、ここまで読んでいただいた皆さんは高校1、2年生のうちから中学英語の学び直しはもちろん、高校英語の基礎固めまでを終えておくべきことは理解していただけたのではないかと思います。

しかし、理解はできていても自分一人で勉強を進めるのは難しい部分もあるでしょうし、何より不安も大きいと思われます。私たちマナビライトではそんな皆さんのために一人ひとりに寄り添いながら志望校から逆算された勉強のスケジュールを作るサポートをさせていただきます。

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