「東北大学の薬学部を推薦で受けたいけれど、評定や活動実績はどこまで必要なのでしょうか」「AO入試II期とIII期は、共通テストの有無だけが違うのでしょうか」。方式名を調べても、他学部の条件や前年度の日付が混ざると、自分が何を準備するか見えにくくなります。東北大学薬学部では、薬への関心に加え、数理的に考える力や自然科学の理解、英語力を学力として確かめられます。
この記事は2027年度入学者向けの公式資料をもとに、AO入試II期とAO入試III期の条件、日程、選考を分けて説明します。2026年10月18日時点で、II期の出願受付は終了しています。III期の詳細な募集要項は11月下旬公表予定ですが、選抜要項で公表済みの出願資格や配点は確認できます。未公表の様式や時刻を前年度の情報で補わず、今できる準備と公表後の確認を分けます。
例えば、数学や理科の得点だけを追っているなら、学習過程を説明する練習や、薬学を学ぶ理由の整理も必要です。反対に、志望理由書ばかり直しているなら、筆記や共通テストの基礎を置き去りにしていないか確かめましょう。読み終えたときに、学校へ確認すること、今週の学習、書類と面接の改善点を自分で選べるように、具体的な手順まで紹介します。

東北大学 薬学部の推薦、何から始める?
東北大学薬学部の「推薦」は、まず二つのAO入試に分けて確認します
AO入試II期とAO入試III期は、どちらも総合型選抜です
「東北大学 薬学部 推薦」という言葉で調べていても、この記事で扱う正式な区分は総合型選抜のAO入試です。学校推薦型選抜と同じ制度だと考えず、大学が公表する方式名で資料を探してください。高校の先生へも「薬学部のAO入試II期」や「AO入試III期」と伝えると、学校で用意する書類を確認しやすくなります。
2027年度は、AO入試II期の募集人員が4人、AO入試III期が21人です。人数だけを見てIII期のほうが受かりやすいと決めることはできません。受験する人の学力や条件、評価される試験が異なるためです。自分が満たす資格と、必要な準備を先に確認しましょう。 東北大学・2027年度入学者選抜要項
II期は大学入学共通テストを課さず、大学独自の筆記試験で一次選考を行います。III期では大学入学共通テストを利用し、書類や面接と合わせて選考します。「共通テストがないなら学力を見ない」「共通テストがあるなら面接は形式だけ」と考えると、どちらも準備を誤ります。
例えば、数学の解法を覚えていても、条件を整理して考え方を説明することが苦手なら、II期に向けて記述の練習が必要です。III期を考える場合も、得意な理科だけでなく指定された教科・科目をすべて受験し、面接で薬学への理解を説明する準備を進めます。
AO入試II期
4人募集です。共通テストを課さず、一次の筆記と二次の面接で選考します。
AO入試III期
21人募集です。共通テスト、書類、面接を使い、必要に応じて一次選考があります。
どちらにも必要
合格した場合に必ず入学する意思、十分な学力、薬学への関心を確かめます。
「第一志望」の意味を、家族や学校と共有します

II期、III期とも、東北大学薬学部での勉学を強く志望し、合格した場合は必ず入学することを確約できることが要件です。受験できる機会が増えるからという理由だけで選ぶ方式ではありません。入学後に何を学びたいか、生活や費用を含めて進学できるかも確認します。
複数の大学を調べることと、入学を確約する出願を重ねることは別です。専願や入学確約の条件をもつ入試を検討するときは、相手の大学の規則も含めて整合するかを確認してください。単に試験日が重ならないだけでは、出願計画が成立するとは限りません。
家族と話す際は、「東北大学だから」という説明から一歩進めます。例えば、薬を作る研究と、薬を適切に使う医療のどちらに関心があるのか、今はどこを学んで判断したいのかを伝えます。自分の希望を言葉にしておくと、書類や面接の準備にもつながります。
年度が書かれた選抜要項を優先します

2027年度入試の一部は2026年に実施されます。入学年度と試験の年が異なるため、資料を保存するときは「2027年度・薬学部・II期」のように名前を付けます。検索結果の短い説明だけを見て日付を写すと、前年度の募集を今年の案内として扱うおそれがあります。
大学の学部紹介と、その年度の募集要項は役割が違います。学部紹介は学びの理解に、当該年度の選抜要項や募集要項は出願条件の確認に使います。人数や日程に違いを見つけたら、最新の年度資料と更新情報を確かめ、読み手の都合で数字を選ばないようにします。
この記事では、II期は2027年度学生募集要項、III期は2027年度入学者選抜要項を基準にしています。III期の最終的な提出様式や受付時刻は、公表される学生募集要項で確認が必要です。ここを分けることが、早く準備しながら誤情報を避ける方法になります。 東北大学・AO入試の公式案内
学部単位の募集だからこそ、創薬科学科と薬学科の違いを理解します
出願時に四年制か六年制かが確定するわけではありません

東北大学薬学部は学部単位で募集します。本人の志望や学業成績に基づいて所属を決め、創薬科学科の四年制、または薬学科の六年制へ3年次後期から配属されます。入学できれば希望の学科に自動的に進めるという意味ではありません。この仕組みを理解して志望理由を考えましょう。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項
創薬科学科は、新しい薬を生み出す研究や技術を大学院でさらに学ぶための基盤を築く学科です。薬学科では、薬についての基礎知識や技術に加えて、薬剤師としての実践的な知識や技術を学びます。両方に研究を重視する学びがあり、「研究をするのは四年制だけ」と分けるのも正確ではありません。 東北大学薬学部・教育と入学者選抜の方針
例えば、今は薬剤師に関心がある場合も、「薬学部に入れば資格が取れます」とだけ説明して終わらせません。六年制の薬学科を卒業すると薬剤師国家試験の受験資格を得る、という進路上の違いを確認します。大学で学ぶ過程と、卒業後の資格を分けて理解してください。 東北大学薬学部・資格について
薬を「作る」「仕組みを調べる」「使う」のつながりを見ます
学部は、物質科学、生命科学、医療科学を総合した教育や研究を示しています。物質科学は物質の性質や変化、生命科学は生き物の仕組み、医療科学は病気や治療などに関わる学びとして捉えると、最初の理解が進みます。難しい専門用語を覚える前に、三つがどう結び付くか考えましょう。 東北大学薬学部・教育と入学者選抜の方針
例えば、新しい物質を作ることだけで薬の研究が完結するわけではありません。生命の仕組みとの関係や、医療での使い方を考える視点が必要です。受験生の段階では、専門的な結論を出すことより、「自分はどの関係に疑問を持ったか」を整理することに意味があります。
「化学が好きなので薬学部です」という説明を見直すなら、化学の授業のどの内容に関心を持ったか、その関心が生命や医療とどうつながったかを書いてみます。好きな教科から薬学への橋をかけることで、学部選びの理由が具体的になります。
創薬科学科
大学院で創薬科学の研究者・技術者になる基盤を築く学びです。
薬学科
薬の基礎と実践を学び、研究心を持つ薬剤師としての基盤も築きます。
入学後の選択
本人の志望や学業成績に基づき、3年次後期から学科に配属されます。
研究室の名前を並べるより、学ぶ必要を説明します
志望理由を書くために研究室を調べても、名前や研究題目をたくさん覚えるだけでは、本人の関心は伝わりません。公式の学部方針や教育案内を読み、興味を持った学びを一つ選んで、「何を知りたいか」「今は何が分からないか」を書き出します。
例えば、研究紹介に知らない言葉が多い場合、分からないまま書類に貼り付けることは避けます。高校の授業で理解できる部分まで戻り、自分が説明できる疑問に直します。「詳しくは大学で学びたい」と言う場合も、学びたい対象が分かる程度には整理しておきましょう。
特定の研究室への配属や、その研究への参加が入学時点で約束されるとは限りません。大学の魅力を語ることと、自分の将来を確約することを混同しないでください。制度上確認できることと、希望として考えていることを分けると、無理のない学習計画を説明できます。
東北大学 薬学部の推薦、何から始める?
AO入試II期は、概評Aと学力・入学意思をそろえて出願します
卒業時期を含む三つの資格区分を確認します
2027年度II期の資格は、主に2027年3月の高等学校・中等教育学校卒業見込みの者です。規定に基づき2026年4月から2027年3月までに卒業、または卒業見込みの者も含みます。認定・指定された在外教育施設の該当課程を、同じ期間に修了または修了見込みの場合も資格区分があります。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項
別の区分として、国内の国際バカロレア認定校で、2026年4月1日から2027年3月31日までに国際バカロレア資格を授与された者や取得見込みの者が示されています。学校の制度や卒業時期が通常と異なる場合は、自分がどの区分に当てはまるかを先に整理します。
例えば、海外の学校に在籍しているという理由だけで、在外教育施設の区分に該当すると判断してはいけません。大学が示す認定・指定や期間を確認します。自分の経歴を一文にまとめ、募集要項の資格と照らして高校や大学に確認できる状態にしてください。
概評Aは自己計算した評定の数字だけで判断しません
通常の資格区分では、調査書の学習成績概評がA段階に属することが出願要件です。記事中で独自に「評定平均がこの数字なら必ず出願できる」と換算することはしません。学校が作成する調査書でどのように扱われるかを、進路指導の先生や担任に確認します。
国内の国際バカロレア資格による区分では、総合成績36点以上が要件です。この条件を通常の高校の評定と混ぜないようにしましょう。予測スコアや取得見込みに関する提出方法も要項で確認し、最終成績や資格取得によって合格の扱いが変わり得る点を理解します。
概評の条件を満たすことは、出願の入口です。その後の筆記試験や面接を省略できるわけではありません。例えば、学校の成績が安定していても、初めて見る長い条件を読んで式を作る問題に慣れていなければ、時間を計った演習で課題を確かめる必要があります。
学校長からの高い評価には、学習や行動の具体性が必要です
出願基準には、教育理念に照らして人物的に優れていること、教育目標を達成できる十分な学力、薬学への熱意や探究心、世界で活躍する志などが示されています。数理的思考力、高度な英文読解力、自然科学の理解、論理的思考力や文章表現力も含まれ、これらについて学校長から高い評価を得ていることを求めます。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項
学校へ相談するときは、成績の数字だけを伝えるのではなく、どのような学習や活動を続けているかも整理します。例えば、授業で分からなかった問題をどのように調べ直したか、グループの実験で何を担当したかを記録しておくと、本人の行動を説明しやすくなります。
先生に評価書の内容を受験生が書き換えることはできません。必要なのは、正確な材料を期限に余裕を持って渡し、学校の手続に従うことです。学校の先生が知っている活動と、学校外で行った活動を分け、確認できる資料も一緒に用意しましょう。
資格
卒業・修了の時期や、国内の国際バカロレア資格の区分を確認します。
要件
概評A、または該当区分の国際バカロレア36点以上と、必ず入学する意思を確認します。
学校との確認
学力や人物、活動の材料を整理し、調査書や評価書の手続を相談します。
落とし穴は、活動実績で学力条件を置き換えようとすることです
大きな大会の受賞や社会活動の経験があっても、明示された出願条件がなくなるわけではありません。活動が目立つから概評や筆記の不足を補えると考えず、出願資格、学校の成績、当日の学力、書類や面接の準備をそれぞれ点検します。
反対に、受賞歴がないことだけで活動欄に書くことがないと決めつける必要もありません。II期の要項は、学校内外の学習成果や活動、資格などを評価するとしています。実際に取り組んだことを具体的に整理し、自分が何を考えて行動したかを説明できるようにしましょう。
II期の提出書類は、本人が作るものと学校が作るものを分けます
II期の薬学部では、入学志願書、志願理由書、活動報告書、調査書、志願者評価書を確認します。英語の資格・検定試験の成績証明書等は、持っている場合の提出です。国内の国際バカロレア資格による区分では、資格証書や最終試験の成績評価証明書など、該当する追加書類も必要です。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項
入学志願書は、出願登録サイトからA4判でカラー印刷する案内です。検定料の納付と写真のアップロードを済ませてから印刷できるため、印刷だけを先に終わらせる予定にはできません。本人が記入する志願理由書は、自筆または文字入力で作成します。
写真は三か月以内に撮影した、本人を判別できる正面向き、上半身無帽、無背景のものを用います。形式や容量も要項の指定に合わせます。例えば、学校で用意した写真があっても、撮影時期や背景が条件に合うかを確認してから使ってください。
検定料は17,000円で、別に支払手数料等700円が必要です。郵送は指定ラベルを貼った角形2号封筒に入れ、速達・簡易書留で行う案内です。2027年度II期の受付は終了しているため、ここでの整理は出願済みの内容の確認や、次年度以降の準備の参考にしてください。
出願後は、書類の記載内容の変更や追加提出は認めないとされています。活動の証明資料を後から足せると考えず、提出前に必要なものを確認します。調査書や評価書は学校が作成して厳封するため、自分の判断で封を開けたり内容を直したりしないようにしましょう。
本人が準備
入学志願書の印刷、志願理由書、活動報告書、該当する証明資料を確認します。
学校に依頼
調査書、志願者評価書、活動の確認などを、校内の手順に沿って相談します。
該当者が追加
英語資格の証明や国際バカロレア関連の必要書類を、要項の条件と照らします。
AO入試II期の日程は、出願締切と二つの試験日を分けて管理します
2027年度II期は、2026年10月16日正午に出願受付が終了しました
II期の出願受付は2026年10月13日から10月16日正午まで、郵送必着です。2026年10月18日時点では終了しています。これから新規にII期へ出願できるという案内はできません。すでに出願した方は試験準備へ進み、次年度以降の受験生は、この流れを早期準備の参考にしてください。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項
インターネット出願の事前登録は10月6日午前10時からの予定でしたが、登録や検定料の納付だけでは出願は完了しません。必要書類の郵送が必要です。登録開始日と書類の受付開始日を同じものとして予定表に書かないことが重要です。
例えば、高校の調査書が完成するのを待っているうちに、郵便の到着期限が近づく場合があります。出願年度の要項が出たら、大学の締切から逆算して「学校へ依頼」「内容の点検」「発送」を別々の日に置きます。自分だけで終わらない手続を先に進めると、学習の時間も守れます。
一次は11月7日、二次は11月28日です
一次選考の筆記試験は2026年11月7日です。一次選考の結果発表と二次選考受験票の印刷可能日は11月20日午後5時、二次選考は11月28日です。合格発表は12月4日午後5時、入学手続期間は12月11日から12月17日必着と示されています。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項
一次の受験票は10月20日午後5時から印刷可能になる予定です。受験票が郵送されてくるのを待たず、出願登録サイトで確認します。試験実施の注意事項や、会場の情報も合わせて読み、印刷した受験票と本人確認ができる書類を準備してください。
一次の結果を待つ間も、面接の準備を止めないようにします。例えば、筆記が終わった週に提出書類を読み返し、学習や活動について短く説明する練習を行います。結果が出てから初めて志望理由を口頭で整理するより、考えを見直す機会を確保できます。
出願
2026年10月13日〜16日正午、書類は必着です。受付は終了しています。
一次と二次
11月7日が筆記、11月20日午後5時が一次結果、11月28日が面接です。
発表と手続
12月4日午後5時に合格発表、12月11日〜17日必着で入学手続です。
筆記は午前から夕方まで続くため、一日を通した練習も行います
薬学部の筆記試験①は10時から11時20分、②は13時30分から15時30分、③は16時30分から18時です。①と②は数理的思考力、自然科学分野の基礎的理解度や論理的思考力、③は英文読解力を評価すると示されています。単純に「午前は数学、午後は化学だけ」と決めつけず、公式の説明と過去問題で確かめます。
長い試験日では、問題を解く力に加えて、休憩を挟みながら集中を戻す準備も必要です。例えば、休日に一度、午前の演習後に昼休みを取り、午後にも別の課題を解いてみます。夜遅くまで勉強する量だけを増やすより、試験の時間帯に取り組む経験を作りましょう。
二次の面接は11月28日9時30分からの案内です。ただし、全員の面接が同時に始まるという意味ではありません。集合や待機の指示は受験票や注意事項で確認し、帰りの移動を面接開始時刻だけから決めないようにします。
AO入試II期は、筆記400点が最終選考にもそのまま使われます
一次400点、最終500点という仕組みを押さえます
II期は、すべての志願者を対象に筆記試験で一次選考を行います。一次の配点は400点です。一次合格者だけが二次の面接を受け、最終選考では筆記400点と面接100点の計500点で評価します。出願書類の評価は面接点に含まれます。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項
一次に通れば筆記の結果が消えるわけではありません。最終選考でも同じ筆記成績を使うため、「通過できればよい」という準備にすると、最後まで残る評価を軽く見てしまいます。一方、筆記の割合が大きいからといって、面接や書類を未着手にしてよいわけでもありません。
例えば、模擬練習で筆記の得点が伸びていても、薬学を選ぶ理由が「理科が得意だから」だけなら、説明の準備が残っています。逆に、面接で話す内容が豊富でも、数式の条件や英文の論理を読み取れないなら、学力の改善が必要です。両方の進み具合を並べましょう。
書類は面接点に含まれるため、提出して終わりではありません
書類に独立した配点が載っていないことは、書類が評価されないという意味ではありません。学校の教科成績や学習成果、活動実績、資格などは、大学が評価すると示している内容です。事実を正確に書き、自分の言葉で説明できる状態まで準備します。
活動報告書に書いた内容を面接で説明するときは、成果だけでなく、自分が担当したことを区別します。例えば、班全体で作った発表資料のうち、自分は実験条件の整理を担当したなら、その仕事を具体的に話します。全員の成果を自分一人の実績のように見せないことが大切です。
書類作成と面接準備を別々の作業にするより、一つの経験について「文章で伝わるか」「質問されても説明できるか」を行き来します。文章では分かりやすく見えても、口頭で理由を尋ねられると曖昧になる部分を、提出前に見つけられます。
筆記400点
一次選考に用い、最終選考でも同じ成績を使います。理解と解答の再現性を高めます。
面接100点
書類評価を含みます。薬学への関心、活動、学習を具体的に説明します。
合計500点
筆記だけ、話す練習だけに偏らず、締切と弱点に合わせて配分を変えます。
II期・III期で、今の準備をどう振り分けるか迷ったら
筆記と面接を並行して進めるには、成績だけでなく、答案や志願理由の下書きから不足を見つけることが大切です。受験年度、出願済みの方式、現在の学習記録を用意し、受験相談で次の三点を整理しましょう。
- 出願資格や履修について学校・大学へ確認する項目
- 筆記・共通テストの誤答から先に復習する内容
- 志願理由と面接で説明を補う箇所
合格最低点を推測するより、誤答の原因を記録します
公式に確認できない合格最低点や、「この点数なら安全」とする目安は作れません。募集人数だけから必要点を計算することもできません。過去問題の結果は、自分の弱点を探す材料として使い、合否を断定する道具にはしないでください。
練習では、失点を「知識不足」「条件の読み違い」「方針が立たない」「計算や表現の誤り」「時間不足」に分けます。例えば、公式は知っていても適用する条件を選べなかった問題は、公式の暗記を増やすだけでは改善しません。判断の手順を見直す必要があります。
点数が上がらないときも、すべてを能力の問題にしないことが大切です。どの作業で止まったかが分かれば、教科書へ戻るのか、類題を解くのか、解答を説明するのかを選べます。小さな修正を重ねて、初めて見る問題にも使える理解を増やしましょう。
II期の数理・自然科学は、知識を使って説明する練習を重ねます
条件を読む、関係を示す、答えを確かめる順番を作ります
数理的思考力の準備では、難しい問題を大量に解く前に、与えられた条件と求められる量を分けます。問題文の数値をすぐ式へ入れるのではなく、何が分かっていて、何を決める必要があるのかを書き出します。図や表で整理したほうが見える関係もあります。
例えば、量が時間とともに変わる問題なら、変わるものと一定のものを確認します。割合を扱うなら、何を基準にした割合なのかを確かめます。単位や範囲を最初に書いておくと、計算後に答えが不自然でないかを判断する手掛かりになります。
解答を見直すときは、正しい答えに到達したかだけでなく、途中の説明が他の人にも分かるかを見ます。「この式になります」とだけ書いている箇所は、どの条件を使ったか一文を添える練習に変えます。これは答案の作り方の提案であり、大学が指定した採点基準ではありません。
数学の苦手は、単元名より止まる動作まで細かくします
「数学が苦手です」という記録だけでは、次の勉強を決めにくくなります。「グラフの範囲を確かめず最大値を答えた」「場合分けの条件が重なった」「式の意味は分かるが変形で誤った」のように、止まった動作を書きます。教材を戻る場所も具体的になります。
例えば、微分の計算はできても増減を説明できないなら、導関数の符号とグラフの動きをつなげる練習が必要です。確率の計算では、順序を区別するかや、同じ結果を二度数えていないかを点検します。ここで挙げる単元は復習の例であり、今年の出題予告ではありません。
解説を読んだ直後に同じ問題を解けることと、数日後に自力で考えられることは違います。時間を空けて解き直し、解法を選んだ理由を短く説明してみましょう。答えの数字だけを覚えていた場合は、条件の違う問題で再び止まることがあります。
条件整理
与えられた情報、求める量、単位や範囲を先に書きます。
方針説明
なぜその式や図を使うか、問題の条件と結び付けて説明します。
再確認
時間を空けて解き直し、条件が変わっても考えられるかを確かめます。
理科は、用語の説明と実験結果の読み取りをつなぎます
自然科学の準備では、教科書の言葉を覚えるだけでなく、その言葉で何を説明できるかを確かめます。例えば、化学の計算問題で数値が出せても、どの物質の量を比べているのか説明できない場合は、反応や条件の理解に戻ります。計算と現象を別々にしないことが重要です。
実験や観察に関する問題では、「変えた条件」「測った結果」「同じに保った条件」を分けます。結果が違った理由を考えるとき、実験で確かめたことと、自分が推測したことを混同しないようにします。資料から直接分かる内容を先に書くと、説明の飛躍を防げます。
グラフを読むときは、横軸と縦軸、単位、目盛りの取り方を順に確認します。線が急に見えるだけで変化が大きいと判断せず、実際の数値を見ます。例えば、二つのグラフの目盛りが異なるなら、そのまま傾きの見た目を比較しないようにしましょう。
薬の専門知識を先取りする前に、高校の学習を使えるようにします
薬学部という名前から、薬の名前や難しい病気の知識を大量に覚えたくなるかもしれません。しかし、II期の公式説明では、数理的思考力や自然科学の基礎的理解、論理的思考力を評価します。高校の範囲の知識を、初めて見る資料に使えるようにする準備が欠かせません。
例えば、興味のある薬の研究を読んで知らない内容に出会ったら、すべてを理解したふりで暗記するのではなく、教科書とつながる部分を探します。「この現象は授業のどの内容と関係するのか」「資料だけでは何が分からないのか」と問いを立てると、学びを深められます。
自宅で薬を混ぜる、人に飲ませて比較するなど、安全性や倫理に問題がある実験は行いません。受験の探究は、学校の先生の指導や安全な資料調査の範囲で進めます。危険な実験をしたことが熱意の証明になるわけではありません。
数理・自然科学の答案は、誤答の原因に応じて確認を頼みます
自分でできること
教科書と過去問を使い、条件整理・式・説明・見直しを記録します。例えば、計算は合ったのに理由が書けない問題を残します。自己採点では説明の飛躍を見落としやすいため、途中式の根拠を説明できないときは教科の先生へ持参します。
学校の先生に頼めること
数学や理科の先生には、公式の適用条件や実験の読み取り、途中式の誤りを確認してもらえます。学校ごとにAOの記述答案を継続して確認できる時間は異なります。基礎は分かっても初見の資料で止まる場合は、答案をまとめて専門的な確認へつなげます。
プロに頼ったほうがよいこと
数理・自然科学の記述指導ができる担当者に、条件の読み落としと説明不足を分けてもらいます。毎回同じ原因で失点し、学校で十分に復習を点検できない場合が相談の目安です。担当分野と添削例を確認し、非公開の採点基準や合格点を知っているという説明は判断材料にしません。
II期の英語は、長い英文の論理と話すための基礎を別々に整えます
英文読解では、筆者の主張と研究の結果を区別します
薬学部のII期は高度な英文読解力を求め、筆記試験③で英文読解力を評価します。専門用語を知っているかだけに意識を向けず、文と文がどうつながるかを読む練習が必要です。文章の話題をつかみ、各段落がどの役割を持つかを整理しましょう。
例えば、ある考えを紹介した後に別の研究結果が示されている文章では、紹介された考えを筆者自身の結論と取り違えやすくなります。誰の主張なのか、どこまでが事実の説明なのかを確かめます。理由、例、反対意見、結論を短い日本語で記録すると読みを点検できます。
知らない語が出たら、前後から仮に意味を考えることはできます。ただし、推測を確認済みの意味として復習ノートに残さないようにします。解き終わってから辞書で確認し、推測が合っていたか、どの手掛かりを使ったかを振り返りましょう。
和訳は、主語や否定、程度を落とさずに説明します
英文を日本語で説明するとき、自然な文章にすることだけを優先すると、原文の条件が抜けることがあります。主語、動詞、否定、比較、可能性を表す語を確認します。「可能性がある」と述べた文を「必ずそうなる」としていないかを点検してください。
例えば、限られた条件の実験結果を示す文章を、すべての人に当てはまる説明に変えてしまうと意味が広がります。原文がどの対象を扱っているか、どの範囲で結論を述べているかを残します。科学的な文章を読むうえでも、受験の記述を作るうえでも大切な習慣です。
訳せなかった文は、知らない単語の数だけを記録するのではなく、文の中心が見えたかを確かめます。長い修飾が入っていたなら、主語と動詞を先に取り出し、その後で説明を戻します。文法の学習を、実際の読解へつなげていきましょう。
段落の読解
主張、理由、例、結論の役割を短く説明します。
日本語での説明
主語、条件、否定、程度を落とさず、原文の範囲を守ります。
口頭の練習
知っている語で短く答え、質問を聞いて必要な情報を伝えます。
英文読解は、訳の正誤と読み方の改善を分けて頼みます
自分でできること
段落の主張・根拠・例をまとめ、訳文と原文の主語や否定を照合します。例えば、可能性を断定に変えていないか確認します。ただし自分の読み違いに気付かない場合もあります。文の中心や指示語の対象が決められなければ、英文と自分の訳を先生に見せます。
学校の先生に頼めること
英語の先生には、文法、語の意味、文のつながりや和訳の抜けを確認してもらいます。薬学部の長文を制限時間内に処理する練習まで毎回対応できるとは限りません。一文は読めても文章全体で時間が足りない場合は、読む順番や設問への答え方の点検も依頼します。
プロに頼ったほうがよいこと
英文読解の担当者に、読解・設問理解・日本語での記述のどこに時間がかかるかを見てもらいます。復習後も要旨と根拠がずれる場合が相談の目安です。訳を受け取るだけでは力が残りにくいため、次の英文で同じ確認方法を自力で使えたかまで振り返ります。
英語の面接対策は、難しい原稿の丸暗記から始めません
II期の面接では、英語で話すための基礎的な能力も評価します。ただし、実際の質問や時間、やり取りの順番はここで断定できません。練習では、自分の関心や高校生活について、意味を理解した短い英文で説明するところから始めましょう。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項
例えば、薬学に関心を持った理由を一文で伝え、その理由をもう一文で補う練習をします。難しい専門語を使って長く話すより、質問されたことへ答えているかを確かめます。日本語の下書きをそのまま複雑な英語に変える必要はありません。
聞き取れなかった場合の練習もしておきます。分からないまま覚えた原稿を話し続けるのではなく、聞き直したうえで理解した範囲を答える練習です。学校の先生などに相手を頼み、発音だけでなく、問いと答えが合っているかを見てもらいましょう。
英語資格の提出と、当日の英語力を混同しません
II期の要項では、英語の資格・検定試験の成績証明書などがあれば提出する扱いです。活動報告書に添付する場合の重複提出など、書類上の指示も確認します。資格を持つことだけで当日の英文読解や英語で話す力の評価がなくなると考えないようにしましょう。
資格対策を続ける場合も、出願までに証明書を用意できるかを確認します。取得予定を取得済みとして書くことはできません。例えば、結果が出る日と学校へ資料を渡す日が近い場合は、正式な証明に何を用いるかを要項に沿って確認してください。
II期の英語で話す練習は、短い返答からやり取りへ進めます
自分でできること
自分の関心を短い英文にし、録音して意味が通るか確認します。例えば、関心を持った理由を一文で答えます。録音だけでは聞き取りと質問への対応を確かめきれません。原稿がないと答えられない場合は、先生に質問の言い方を変えてもらいます。
学校の先生に頼めること
英語の先生には、文法や発音、質問に合う答えかを見てもらい、聞き直す練習を頼めます。ただし専門分野の志望理由とのつながりまで確認する時間は限られます。英文は正しいのに理由が伝わらない場合は、日本語での考えの整理と合わせて専門家に相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
本人が使える語での受け答えを保ち、追加質問で説明が崩れる箇所を確認してもらいます。暗記した回答から離れられず改善が止まった場合が目安です。難しい英文の代作や実際の質問の断定は不要です。II期の公式評価に沿う練習であり、III期の英語面接を確定するものではありません。
AO入試III期は、共通テストと面接で薬学への適性を示します
卒業者も対象ですが、出願資格と要件は個別に確認します
2027年度III期の薬学部は、高等学校・中等教育学校を卒業した者と2027年3月卒業見込みの者が資格に含まれます。認定・指定された在外教育施設の該当課程を修了した者や、2027年3月までに修了見込みの者にも区分があります。薬学部の該当欄には、卒業年を一年前に限る条件は示されていません。 東北大学・2027年度入学者選抜要項
他学部のIII期の条件を薬学部へ移さないことが大切です。例えば、別の学部の説明で既卒者の対象年を見たとしても、それが薬学部と同じとは限りません。自分の学歴と、薬学部の出願資格を照らし合わせ、通常の区分に当てはまらない経歴は大学へ確認します。
III期の要件は、合格した場合に必ず入学することを確約できることと、2027年度大学入学共通テストで指定教科・科目を受験したことです。II期の概評Aという出願要件は、III期の薬学部欄には記載されていません。ただし、学校の教科成績は書類評価の対象です。
学校長からの評価はIII期にも関わります
III期の出願基準では、人物面、十分な学力に加えて、論理的思考力、指導者としての資質、教科以外の活動での活躍などについて、学校長から高い評価を得ていることを示しています。共通テストの点数だけで出願から選考まで完結する方式ではありません。 東北大学・2027年度入学者選抜要項
学校での評価に関わる準備は、直前に目立つ活動を追加することだけではありません。例えば、話し合いで意見を整理したこと、授業の課題を改善したこと、活動を最後まで担当したことなど、実際の行動を振り返ります。役職名の有無だけで、自分の役割を判断しないようにします。
既卒者の場合は、出身校へ必要書類の発行手続や日数を早めに確認します。卒業後の学習状況を整理することと、学校が証明できる高校時代の事実を整理することは別です。2027年度の募集要項で指定される書類に合わせて準備を進め、古い様式で清書を済ませないでください。
資格
卒業者・2027年3月卒業見込みなど、薬学部の資格区分を確認します。
受験科目
2027年度共通テストで指定科目をすべて受験することが必要です。
書類と意思
学校での成績や活動も評価され、合格した場合の入学確約が必要です。
III期には独自の筆記試験が示されていません
2027年度選抜要項の薬学部III期では、出願書類、大学入学共通テスト、面接試験を総合して合格者を決めます。II期の三つの筆記試験を、III期でも受けると考えないようにしましょう。現時点で公表された選抜方法に、独自筆記試験は示されていません。
面接では、知識、理解力、表現力、勉学意欲、薬学を学ぶ者としての適性を評価します。「筆記がないから教科の内容を説明する必要もない」と解釈しないことが大切です。高校の学習や薬学への関心を、自分の理解に基づいて話せるように準備します。
例えば、授業で興味を持った現象を話すなら、用語の意味や、どの点が面白かったのかを説明してみます。知らないことを知っているように装うより、理解している部分と、大学で学びたい課題を分けます。これは面接の練習方法であり、実際の質問の予告ではありません。
III期の共通テストは、数学・理科各600点の配点を踏まえて計画します
2350点の内訳を、受験前に確認します
2027年度薬学部III期の配点は、共通テスト1950点、面接400点、合計2350点です。共通テストの内訳は国語200点、地理歴史・公民100点、数学600点、理科600点、外国語400点、情報50点です。出願書類の評価は、面接点に含まれます。 東北大学・2027年度入学者選抜要項
数学と理科の比重が大きいからこそ、学習の弱点を早く見つけることが重要です。ただし、配点の小さい教科を受験しなくてよいという意味ではありません。大学が指定する科目を一つでも受験しなかった場合は失格とする案内があります。点数の優先順位と、受験が必要な科目の確認を分けましょう。
例えば、数学の計算問題は安定していても、資料を読んで選択肢を判断する問題で時間がかかるなら、その種類の練習を増やします。理科も、単元の知識不足なのか、実験の条件を読む段階で止まるのかを分けます。配点を知っただけでは勉強は変わらないため、具体的な行動へ落とし込みます。
指定は六教科八科目です。理科の選択を取り違えません
薬学部III期では、国語、地理歴史・公民から一科目、数学の二科目、理科から二科目、英語、情報Iという六教科八科目を用います。数学は「数学I,数学A」と「数学II,数学B,数学C」です。理科は物理・化学・生物から二科目を選びます。 東北大学・2027年度入学者選抜要項
理科で地学を選べる他学部の表を、薬学部にも当てはめないようにします。また、基礎科目の組合せで置き換える方式ではありません。自分が登録した科目と、薬学部の指定欄を一つずつ照合します。学校の科目選択や共通テストの出願時に、早めに確認したい部分です。
地理歴史・公民は、「歴史総合,日本史探究」「歴史総合,世界史探究」「地理総合,地理探究」「公共,倫理」「公共,政治・経済」から一科目です。二科目受験した場合は第一解答科目を利用します。得点の高いほうが自動で選ばれると考えず、受験する順番を含めて確認してください。
数学・理科
それぞれ600点です。数学は指定の二科目、理科は物理・化学・生物から二科目を受験します。
英語・その他
英語400点、国語200点、地理歴史・公民100点、情報50点です。
面接・書類
400点です。書類評価を含み、共通テストと合わせて2350点になります。
英語は、読む試験と聞く試験の点を同じ重さで足しません
英語はリーディング100点、リスニング100点を、そのまま同じ重さで合計する扱いではありません。大学は読む試験を150点、聞く試験を50点へ換算して得た200点を素点とします。薬学部の外国語400点へ換算すると、読む試験300点、聞く試験100点の割合になります。 東北大学・2027年度入学者選抜要項
自己点検の際は、この大学の配点に直して考えると、どの失点を減らすかが見えます。ただし、聞く試験の対策を止める理由にはなりません。例えば、読む力が高くても、聞きながら条件を整理する問題に慣れていなければ、短い練習を継続して弱点を補います。
リスニングの受験免除を受けた人には別の換算の案内があります。該当する場合は、自分の認められた取扱いと大学の規定を確認してください。この記事の通常の換算を、配慮や免除のある受験生へ一律に当てはめないようにします。
一次選考が行われる場合も、基準点を独自に作りません
志願者が募集人員を大幅に上回る場合、薬学部III期では共通テストの成績による一次選考を行うことがあります。その場合は一次合格者だけが二次選考へ進みます。要項にない固定倍率や足切り点を、過去の印象から作ることはできません。 東北大学・2027年度入学者選抜要項
「共通テストで何割なら必ず通るか」と考えるより、現在の学習状況を教科別に見ます。例えば、数学の得点変動が大きいなら、時間を使い過ぎる箇所や解答欄のずれを点検します。一定の割合を取ったから準備が終わりとはせず、説明できない知識を減らしましょう。
共通テストが終わるまでは教科学習を軸にしつつ、書類や面接の材料を短時間で整理しておく方法が考えられます。試験後に初めて活動記録を探す状態を避ければ、正式な様式で整える作業と、面接の改善に時間を使いやすくなります。
共通テストは、科目の確認と学習配分を別々に相談します
自分でできること
指定科目と登録内容を照合し、演習の失点を知識・読み取り・時間不足に分けます。例えば、数学だけでなく情報にも取り組む日を残します。自己換算や科目名の読み違いは自分だけでは見つけにくいため、要項と登録内容を先生に確認してもらいます。
学校の先生に頼めること
進路指導の先生には履修や受験科目を、教科の先生には未習範囲と復習計画を相談します。学校の年間計画と本人の弱点が必ず一致するわけではありません。教科ごとの課題は分かっても全体の時間配分が決まらない場合は、演習記録を持って専門的な相談へ進みます。
プロに頼ったほうがよいこと
教科学習を扱える担当者と、大学の配点に合わせた復習と書類・面接準備の時間を整理します。予定を作っても同じ教科が後回しになる場合が目安です。配点だけで全教科の学習量を決めず、理解の不足も見ます。得点から合格や一次通過を保証する相談にはしません。
III期は11月下旬の要項公表を待つ間に、準備できる部分を進めます
選抜要項で公表された日程と、未公表の細部を分けます
2027年度選抜要項では、III期の出願受付は2027年1月19日から1月22日、一次選考結果発表は2月4日、二次選考は2月8日、合格発表は2月10日、入学手続は2月11日から2月17日です。共通テスト本試験は1月16日・17日と示されています。 東北大学・2027年度入学者選抜要項
2026年10月18日時点で、III期の2027年度学生募集要項は11月下旬公表予定です。出願登録の開始時刻、書類の締切時刻、郵送の扱い、受験票の公開、集合時刻や具体的な提出様式は、公開後の資料で確定させます。昨年度の時間や様式を今年の事実として転記しません。 東北大学・AO入試の公式案内
例えば、出願受付が共通テスト直後にあることは今の段階で分かります。したがって、学校への書類発行の相談や活動の記録整理は、試験が終わる前に進められます。一方、指定様式への清書や最終発送日は、2027年度募集要項を読んでから決める必要があります。
必要書類は、評価される材料と提出様式を区別します
選抜要項は、出願書類で学校の教科成績、学習成果や活動実績、資格などを評価すると示しています。これらは準備できる材料です。ただし、それぞれをどの書類に何字で書くか、誰が作成するか、何部提出するかは、詳細な募集要項での確認が必要になります。
今の段階では、活動名、期間、本人の役割、結果、確認できる資料を整理します。例えば、探究の発表をしたなら、発表題目だけでなく、自分が何を調べ、どの判断に関わったかを記録します。後で様式が変わっても、事実の材料が整理されていれば移し替えやすくなります。
卒業生は、出身校で年末年始の発行や受取りがどうなるかを確認します。学校が休みの期間に、書類をすぐ用意してもらえるとは限りません。ただし、大学が指定する発行時期を無視して早く取り過ぎることも避け、正式要項が出たら条件を学校と共有してください。
今できること
成績・受験科目の確認、活動の事実整理、志望理由の下書き、学習の弱点分析です。
公表後にすること
2027年度の書類名、字数、発行条件、登録・郵送の期限、受験票や会場を確定します。
避けること
2026年度の様式や時刻を、2027年度の確定情報として使うことです。
予定表には「確認する日」も入れます
試験日だけを予定表に書くと、募集要項の公表や書類の発行を忘れやすくなります。11月下旬には公式サイトを確認する日を置き、要項が出たら、書類ごとの担当と締切を書き込みます。公表予定は変更される可能性もあるため、大学の更新情報を確認しましょう。
確認後は、保存した資料の年度や更新日も記録します。例えば、家族が別の年度の資料を見ている場合、締切の話が食い違うことがあります。同じ資料を共有し、「登録」「納付」「郵送」「受験票」の作業を別々に確認すると、手続の見落としを減らせます。
III期を検討する方は、共通テストの準備が忙しいからといって、要項確認を一月まで先送りしないでください。学習の計画を大きく崩さないためにも、書類の条件や学校へ依頼する時期だけは早めに確かめておくことが重要です。
志望理由は、薬への憧れから「大学で確かめたい問い」へ進めます
きっかけ、疑問、調べたこと、学ぶ目的を分けます
薬学を志したきっかけは大切ですが、感動した出来事だけで文章を終えると、大学で何を学ぶ人なのかが伝わりません。きっかけから何に疑問を持ち、その後何を調べ、どの学びにつなげたいかを分けます。これは文章を考えるための手順で、大学の指定した構成ではありません。
例えば、授業で物質の性質に興味を持ったなら、どの現象が気になったかを書きます。次に、その関心が薬や生命とどのようにつながったかを整理します。「薬を作りたい」という目標だけでなく、そのために自分が身に付ける必要のある知識や考え方を説明しましょう。
家族や知人の治療経験を使う場合は、その人の病名や詳しい個人情報を必要以上に書く必要はありません。出来事の細かさより、自分が何を考え、どのように学びたいと思ったかを中心にします。本人の経験ではない話を、自分の体験として書かないことも大切です。
東北大学で学ぶ理由は、公式の教育内容と結び付けます
「研究が盛んだから」「設備が充実しているから」という説明は、本人にとって何が必要かが見えにくいままになりがちです。学部が示す物質科学・生命科学・医療科学をつなぐ教育や、研究に取り組む学びを読み、自分の問いとの関係を考えます。 東北大学薬学部・教育と入学者選抜の方針
例えば、薬を作ることに関心があるなら、物質の性質だけでなく、生命の仕組みや医療で使う場面を学ぶ必要があると考えられます。そのように、自分の現在の理解では不足している部分を説明すると、大学の特色を褒めるだけの文章から進めます。
科目名や教員名を入れる場合は、大学の最新の案内で確認し、自分が説明できる内容に限ります。名前が多いほど志望理由が強くなるわけではありません。「この学びで何をできるようになりたいか」という文がないなら、調べた内容と自分の目的をつなぎ直しましょう。
将来の分野が決まっていない場合も、現在の関心は説明できます
高校生の段階で、研究対象や将来の職業を細かく確定している必要があると決めつけないでください。ただし、「入ってから考えます」だけでは、今なぜ薬学を選ぶかが見えません。関心があることと、判断のためにこれから学びたいことを分けて説明します。
例えば、創薬研究と薬を適切に使う仕事の両方に関心があるなら、それぞれのどの点が気になるかを整理します。そのうえで、学部単位の学びの中で何を理解し、進路を考えたいのかを書きます。分かっていないことを隠すより、学ぶ目的として具体化する方法です。
将来像は、社会の役に立ちたいという言葉だけで終わらせません。「誰に、どのような場面で、どんな知識や力を使って関わりたいか」と考えます。専門的な治療法や研究成果を約束する必要はなく、自分が目指す役割を無理のない範囲で説明してください。
きっかけと疑問
実際の経験から、何を知りたくなったかを説明します。
調べたことと不足
確認した事実と、まだ理解できない課題を分けます。
大学での学び
東北大学の教育と自分の問いをつなぎ、学ぶ方法を具体化します。
文章の見直しでは、一文ごとの役割を確かめます
下書きの各文に「きっかけ」「理由」「学ぶ内容」「取り組み方」「将来像」と小さく印を付けます。同じ役割の文が何度も続く場合は、重複を整理します。例えば、熱意を表す形容詞が多く、学ぶ内容が一文しかないなら、文章の量の配分を見直しましょう。
先生や家族に読んでもらうときは、「良い文章ですか」だけでなく、「何を学びたい人に見えるか」「理由が足りない箇所はどこか」と尋ねます。読み手が受け取った内容と、自分が伝えたかった内容のずれを確かめることが、具体的な改善につながります。
添削で直した言葉は、自分が意味を理解しているかを確認してください。本人が説明できない専門語や、実際には考えていない目標が増えると、面接でつながらなくなります。文章を立派に見せることより、事実と考えが自分の言葉で伝わることを優先します。
学力の学習と志願理由の準備が別々に進んでいる場合は、現在の状況を一度並べてみましょう。受験相談では、次の三点を相談するための材料を整理できます。
- II期・III期の条件について、高校や大学へ追加確認する項目
- 薬学を学ぶ理由や活動の説明で、根拠を補う必要がある箇所
- 筆記・共通テスト・書類・面接を進める優先順位
志願理由書は、事実の確認から学ぶ目的の説明へ進めます
自分でできること
きっかけ・疑問・調べた資料・大学で学ぶ目的を下書きし、公式の教育内容と照合します。例えば、研究室名の後に何を学ぶ必要があるかを書きます。自分には当然の理由ほど説明を省きがちです。読み手が学びたい内容を言い返せない場合は、先生へ確認を頼みます。
学校の先生に頼めること
先生には、文章の分かりやすさや高校での経験との一致を確認してもらえます。担当の先生が薬学部の教育方針まで詳しく把握しているとは限りません。文章は整っていても、化学が好きという理由から薬学へ進む説明が弱い場合は、学部の方針と合わせた添削を相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
大学の教育内容と本人の疑問のつながり、活動報告や面接との整合を確認してもらいます。修正するたびに志望理由が変わる、専門語だけ増える場合が目安です。専門家にも本人の経験を作ることや希望の学科配属を保証することはできません。修正案は自分が説明できる言葉へ戻します。
II期の活動報告書は、五件の実績を「本人がしたこと」で説明します
重要度の高い順に選び、同じ種類の活動をまとめます
II期の薬学部用活動報告書は、主な活動実績を五件選び、本人にとって重要度の高いものから具体的に記載する様式です。同じ種類の活動は一つにまとめ、グループで達成した場合は自分の役割を明確にするよう案内されています。必ず両面印刷で用意します。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項
重要度は、賞の大きさだけで判断するものではありません。自分が何を考え、何を学んだかを説明できる活動を振り返ります。例えば、長く続けた学校の活動で、自分が問題に気付き、方法を変えた経験があるなら、その判断を具体的に書く材料になります。
五件という枠を埋めるために、同じ活動を細かく分割したり、行っていない取り組みを追加したりしてはいけません。事実を整理したうえで、記入方法に迷う場合は大学の記入例を確認します。活動名だけを並べず、本人の行動が分かる内容に整えましょう。
成果だけでなく、工夫や失敗から学んだことを整理します
実績の記録では、「参加しました」「発表しました」の後に、自分の担当や考えたことを加えます。例えば、調べた資料を比較して内容を整理したなら、何を基準に比べたかを説明します。結果を大きく見せるより、活動の中での自分の役割を正確に伝えることが重要です。
うまくいかなかったことも、振り返りの材料です。「失敗しましたが頑張りました」だけでは、何が変わったか分かりません。どの条件を見落とし、次に何を確かめたかを記録します。ただし、実際に改善していない内容を、改善済みとして書くことは避けます。
学校の探究活動では、結論の華やかさだけを追わないようにします。結果から言える範囲を守り、まだ確かめられていないことを区別する姿勢も大切です。例えば、少数の調査だけで社会全体の傾向を断定していないか、資料の読み方を見直しましょう。
証明資料と本文を、番号で照らせるようにします
活動の成果や資格を示す資料がある場合は、写しをA4判で用意し、資料番号を付けて添付します。表彰状、記事、論文、語学や資格の証明書などについて、要項の指示を確認してください。資料の量が多ければ評価が高くなると考えず、記載した事実を確かめられるものを整理します。
例えば、活動報告書に書いた発表題目と、添付した発表資料の題目が異なるなら、理由を説明できるように確認します。日付や団体名、担当した範囲も照らします。本人には分かる略称でも、初めて読む人には分からないことがあるため、正式な名前を確認してください。
活動報告書は、志願者が自筆または文字入力して作成し、高校の指導教員等が確認したものを提出します。評価書の作成者と同じ教員であることが望ましいという案内もあります。確認を依頼する時間を確保し、提出直前に初めて書類を見せる状態を避けましょう。
事実
いつ、何に参加し、どの成果があったかを資料と照らします。
本人の役割
グループ全体の活動と、自分が担当した行動を分けます。
学び
判断した理由、工夫、残る課題を、自分の言葉で説明します。
志願理由書や評価書とのつながりを確かめます
活動報告書だけが立派でも、志願理由書で述べる関心と全くつながらない場合は、説明を整理する必要があります。すべての活動を薬学に直結させる必要はありませんが、そこから育った考え方や行動が、学びにどう生かせるかを振り返ります。
例えば、部活動の経験を薬の研究と同じだと説明するのは飛躍があります。一方、役割を分担し、意見が違う相手の理由を聞き、作業を改善した経験は、協力して学ぶ姿勢の材料になります。経験を大きく言い換えず、現在の力と大学で伸ばしたい力を区別しましょう。
学校が作成する評価書と、本人が書く書類の事実にずれがないよう、活動の期間や成果の資料を正確に共有します。ただし、学校の評価を本人が都合よく指定することはできません。本人の記録と学校が確認できる事実を整えることに集中してください。
活動報告は、証明できる事実と伝える順番を分けて整えます
自分でできること
活動の期間、役割、結果、資料番号を一覧にし、同種の活動をまとめます。例えば、班の成果と自分の担当を別々に書きます。本人の記憶だけでは日付や成果の扱いが曖昧になるため、証明資料と一致しない点は、清書前に指導した先生へ確認します。
学校の先生に頼めること
指導教員には、活動の事実確認と提出前の確認を依頼します。調査書や評価書は学校の手続で作成します。先生が直接把握しない学校外の活動は、客観的な資料を渡す必要があります。事実はそろったのに五件の選び方や役割の説明が定まらない場合は、専門的な添削を検討します。
プロに頼ったほうがよいこと
本人にとっての重要度と学びが伝わる順番、志願理由との矛盾、成果を大きく見せ過ぎた表現を点検してもらいます。参加名だけが並び、自分の判断を説明できない場合が相談の目安です。証明書の代替や学校の確認はできません。薬学に無理につなぐより、実際の行動を明確にします。
面接は、薬学への知識と「分からないことへの向き合い方」を確かめます
II期とIII期の評価内容を一つにまとめ過ぎません
II期の面接は、薬学への関心や知識、発想の柔軟性や豊かさ、表現力、行動力、協調性などを総合的に評価し、英語で話すための基礎的な能力も評価します。III期は、知識、理解力、表現力、勉学意欲、薬学を学ぶ者としての適性を示しています。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項 東北大学・2027年度入学者選抜要項
共通する準備はありますが、II期で明示された英語の扱いを、そのままIII期の確定した形式として書くことはできません。III期の細かな形式は当該年度募集要項や注意事項で確認します。練習内容と、大学が公表した実施内容を分けて考えてください。
例えば、学校の先生に練習を依頼する際には、受ける方式と評価項目を見せます。「薬学部の面接」とだけ伝えると、別の大学や別方式の想定で練習が進むことがあります。質問集を増やす前に、何を説明できるようにするかを共有しましょう。
志望理由は、最初の一文で問いへの答えを示します
面接の練習では、質問されたことへの答えを最初に短く話し、その後に理由や経験を補います。例えば、「大学で何を学びたいですか」と聞かれたとき、幼少期からの出来事を長く話すと、答えの中心が見えにくくなります。学びたい内容を先に述べる練習をしましょう。
長い原稿を一つだけ覚えるより、「中心の答え」「それを支える経験」「大学での学び」の三つに分けて用意します。質問の言い方が変わっても、必要な部分を選んで話せます。一字一句を再現しようとすると、途中で忘れた際に立て直しにくくなります。
聞き手には、内容が具体的かだけでなく、質問への答えになっているかを見てもらいます。「声が小さい」など話し方の指摘だけで終わらず、理由が抜けた箇所や、説明が長くなった箇所を記録します。次の練習で変える行動を一つ決めると改善を確かめやすくなります。
薬学の話題は、事実と自分の意見を分けます
薬や医療の話題を調べるときは、大学や公的機関などの一次情報を確認し、何が確かめられた内容かを整理します。記事の見出しだけから効果や安全性を断定しないようにしましょう。受験準備としての情報収集は、個人の治療を判断することとは別です。
例えば、研究紹介を読んだら、どの対象で何を確かめたか、その結果からどこまで言えるかを分けます。そのうえで、「自分はここに関心を持ちました」と意見を添えます。資料に書かれていない将来の成果を、すでに実現した事実として話さないことが大切です。
分からない点を質問された場合は、知っている範囲を整理して答え、分からない部分を区別します。知らない用語を知っているように使い続けると、説明の整合性が崩れます。学習の途中であることを踏まえ、考える姿勢を具体的に示す練習をしてください。
問いとの一致
最初の一文が、尋ねられたことへの答えになっているかを見ます。
根拠
経験、学習、読んだ資料のどれが理由を支えるかを説明します。
理解の範囲
分かることと未確認のことを分け、話を大きくしないようにします。
協調性は「仲良くしました」より、意見が違う場面で説明します
協調性を話すときは、全員と意見が同じだったことだけを強調する必要はありません。意見が違う相手の理由を聞き、目的や条件を確認しながら行動した場面を振り返ります。相手の意見をすべて受け入れることと、協力して課題を進めることは同じではありません。
例えば、グループの作業方法が分かれた経験なら、何を基準に方法を選び、誰がどこを担当したかを説明します。自分だけが正しく、他の人が間違っていたという話にしないよう注意します。相手の考えから学んだ点や、まだ改善できる点も考えてみましょう。
役職がない場合も、行動は説明できます。作業が止まっている部分を確認した、必要な情報をまとめた、分からない人へ説明し直したなど、実際の役割を整理します。大きな肩書きを作るより、本人がしたことを具体的にするほうが、説明の中身が明確になります。
倫理観は、日常の学習や資料の扱いにも表れます
学部の方針は、薬学や医療に関わる倫理観も重視しています。倫理観とは、誰かの利益や安全、権利を考えながら、してよいことかを判断する姿勢です。面接のために難しい言葉を暗記するだけでなく、普段の学習や活動での判断を振り返りましょう。 東北大学薬学部・教育と入学者選抜の方針
例えば、他の人が作った図や文章を使うときに出典を示したか、調査で集めた個人情報を必要以上に公開していないか、期待と違う結果を都合よく消していないかを考えます。受験書類にも同じ姿勢が必要です。確認できない成果や経験を加えず、事実に沿って説明してください。
意見が分かれる話題の練習では、すぐ一つの結論を断言するより、誰にどのような影響があるかを整理します。安全、本人の希望、情報の不足など、考えるために必要な条件を挙げます。ここで扱う練習例は、大学の面接で実際に出る質問を示すものではありません。
面接は、基本の受け答えと追加質問への改善を分けます
自分でできること
提出書類を読み直し、結論・理由・経験を短く話して録音します。例えば、共同作業で自分が判断したことを説明します。自分では質問と答えのずれを見落としやすいため、話す長さを整えたら、先生に予定していない聞き方で質問してもらいます。
学校の先生に頼めること
先生には、基本的な受け答えや経験の事実確認、説明の分かりやすさを見てもらいます。本人をよく知る先生には伝わっても、初対面の人には背景が不足することがあります。練習で同じ指摘が続く、薬学を選ぶ理由への追加質問で止まる場合は、初見の聞き手による確認へ進みます。
プロに頼ったほうがよいこと
方式ごとの公式評価を踏まえ、問いへの答え、根拠、理解の限界を分けて改善してもらいます。話し方は整ったのに内容への指摘が具体化しない場合が目安です。実際の質問や点数を断定せず、次に直す一文や説明の順番まで示してもらい、再練習で変化を確かめます。
過去問は、解答を覚える資料ではなく「どこで考えが止まるか」を調べる資料です
公開されている年度と学部を確かめてから使います
東北大学の過去問題の案内には複数年度の欄がありますが、薬学部のAO入試II期は、確認した一覧では2026年度の問題へのリンクが掲載されています。大学全体で複数年度を案内していても、すべての学部で同じ年数が公開されているとは限りません。まず薬学部の行を確かめましょう。 東北大学・過去の入試問題の案内
過去問を開くときは、表紙の年度、学部、入試方式を記録します。例えば、一般選抜の化学をAO入試II期の筆記試験そのものと考えてしまうと、試験の組み立てを誤って理解する可能性があります。問題の内容を学習に使うことと、その方式の出題形式を確認することを分けます。
公開された問題は、過去の出題を知る資料です。翌年度も同じ話題や同じ並びで出る保証にはなりません。2027年度の募集要項に書かれた試験内容を基準にし、その範囲の中で自分の読み方や説明の仕方を点検するために使ってください。
教材を増やす前に、学校で使っている教科書や問題集に戻る場所を決めます。過去問で意味が分からない言葉が出たなら、その言葉だけを検索して終わらず、関係する高校の単元を確かめます。難しい問題を眺める時間を、基礎の不足が具体的に分かる時間へ変えましょう。
最初は、問題文を理解する段階と解く段階を分けます
初回から全問を解き切ろうとして、分からない問題の前で長く止まり続ける必要はありません。まず設問が何を求めているか、自分が使えそうな知識は何かを整理します。問題の条件を理解できない場合は、その段階を課題として残します。
例えば、文章中の実験条件を整理できたのに式が立たない場合と、実験で何を変えているのか分からない場合では、復習する内容が違います。前者では数量の関係を式にする練習が必要です。後者では、条件を一つずつ取り出して図や表へ置き換える練習から始めます。
解いた後は、正誤だけでなく、自分がどの情報を根拠にしたかを説明します。根拠を指し示せない答えは、たまたま合っていた可能性があります。正解していても、別の条件に変わったときに同じ考え方を使えるか、学校の先生と確認してみましょう。
解説が十分に手元にない問題について、想像で正解を作って覚えることは避けます。自分で確かめられる計算や教科書の知識と、確認が必要な考察を分けます。質問する際は、問題全体を渡すだけでなく、自分の途中式や迷った判断を書き添えると説明を受けやすくなります。
確認します
年度・学部・方式と、当該年度の出題内容をそろえます。
記録します
条件を読めたか、式を立てたか、文章で説明できたかを分けます。
戻ります
必要な教科書の単元を復習し、別の基本問題でも考え方を使います。
二回目は、時間の制限を付けて解き方を点検します
理解を確かめた後は、2027年度の試験時間を踏まえて、時間を区切った練習へ進みます。解く順番、途中で止まった問題から離れる判断、最後の確認まで試します。ただし、過去問の問題量と今年度の内容が同一だと考えて、時間配分を固定しないようにしましょう。
練習の記録には、開始と終了の時刻だけでなく、どの問題にどの程度時間がかかったかも残します。例えば、計算より条件の読み直しに時間を使っているなら、計算練習だけを増やしても改善しにくくなります。問題文に戻る理由を確かめ、読み取った条件を整理する方法を変えます。
記述の見直しでは、問いに答えた一文があるかを先に確認します。説明をたくさん書いていても、求められた理由や結論が抜けていることがあります。式の結果を文章へ戻す、比較する対象を明確にする、原因と結果を区別するといった確認を、普段の演習から続けてください。
同じ問題を解き直す場合は、答えを覚えていることを前提に扱います。解けた時間が短くなったことだけで実力が上がったと判断せず、解く理由を説明できるかを見ます。条件を変えた学校の問題や、同じ単元の別問題でも使えるか確かめることで、理解の広がりが見えます。
高校の授業を、AO入試で説明できる学力へつなげます
数学は「式を立てる前」と「答えが出た後」を大切にします
数学の演習では、式の計算だけが勉強だと考えないことが重要です。何が与えられていて、何を求めるのかを言葉で整理する部分にも時間を使います。薬学部のII期で求められる数理的な理解や論理的な考え方を育てるうえでも、計算に入る前の確認が役立ちます。
例えば、増え方を比べる問題では、値そのものを比べるのか、変化した量を比べるのか、割合を比べるのかで計算が変わります。問題文の「何が」「何に対して」という関係を短く書いてから式にすると、見慣れた公式を機械的に使う癖を減らせます。
答えが出た後は、その値が条件に合っているか確認します。人数や個数の問題で負の値が残っていないか、範囲の指定を忘れていないか、単位が合っているかを点検します。正しい計算をしていても、求めるものと違う量を答えてしまえば、問いへの答えにはなりません。
復習ノートは、解法の清書だけで埋めないようにします。「範囲を確認しなかった」「同じ量を別の記号で扱った」など、判断のずれを一言残します。次に問題を解く前にその記録を読むと、何に注意するかを具体的に決められます。
理科は、用語の暗記と現象の説明を往復します
理科の基礎知識は必要ですが、用語を言えるだけで現象を説明できるとは限りません。教科書を読むときは、何が起きるかだけでなく、どの条件で起きるかを確かめます。条件が変わると説明のどこが変わるかを考えることも、理解の確認になります。
例えば、実験結果を読むときは、操作した条件、同じに保った条件、測定したものを分けます。結果の数値だけを見て理由を決めると、比較の条件が違うことを見落とす場合があります。グラフの形を覚える前に、軸が何を表しているのかを説明してください。
化学の学習では、粒子の様子を考えることと、目で見える変化を結び付けます。物理では、対象に働く力やエネルギーの変化を条件と一緒に整理します。生物では、仕組みを構成する部分と、その働きの関係を図にします。これは日常の学習方法の提案で、各科目の出題を予告するものではありません。
説明を書く練習では、「増えます」「変化します」だけで終わらせず、何が何によって変わるかを示します。原因を一つ挙げた後は、問題に与えられた条件と矛盾しないかを確認します。長い説明よりも、必要な関係を正確に示した説明を目指しましょう。
数学
式を立てる理由と、得られた答えが条件に合うかを確かめます。
理科
変えた条件、保った条件、測定結果を分けて説明します。
英語
文の構造を確かめ、筆者の主張と根拠を短くまとめます。
英語と国語は、文章の「誰の考えか」を見分けます
英語や国語の文章では、筆者の考えと、紹介されている別の人の考えが混ざっていないかを確認します。意見を紹介した後に反論する文章もあるため、印象に残った一文だけで全体を判断しないことが大切です。段落ごとに役割を短く書く練習を取り入れましょう。
例えば、「従来はこう考えられていた」という説明の後に、新しい問題点が述べられているなら、前半だけを筆者の最終的な主張としてまとめないようにします。「話題」「従来の考え」「疑問」「筆者の答え」のように、文章の動きを整理してください。
分からない語句は、意味を調べて終わらず、本文ではどの意味で使われているかを確かめます。複数の意味がある単語では、辞書の最初の訳を当てはめるだけで文が不自然になることがあります。前後の説明に戻り、文章全体と合う読み方を考えます。
要約を作るときは、元の文章にない判断を加えないようにします。本文に書かれたことをまとめる課題と、自分の意見を述べる課題は別です。この区別は、筆記試験だけでなく、研究紹介を読んで志望理由を考える場面でも役立ちます。
III期の社会や情報も、全体の計画から外しません
III期の配点では数学や理科が大きな割合を占めますが、指定される科目はすべて受験する必要があります。社会や情報の学習を完全に止めてしまう計画は避けましょう。得意不得意に加え、現在の理解や学校の授業予定を見ながら、学習を続ける枠を用意します。 東北大学・2027年度入学者選抜要項
例えば、情報の問題を解いた後に「言葉が分からなかった」のか「手順を追えなかった」のかを分けると、戻る学習が明確になります。用語が不足する場合は意味を確かめ、手順の理解が難しい場合は小さな入力から一つずつ結果を追います。
社会の学習でも、答えの語句だけを覚えるより、出来事や考え方のつながりを説明できるか確かめます。資料を読む問題では、見出し、単位、対象の範囲を先に確認します。数字が大きいという印象だけで、設問の答えを選ばないようにしましょう。
週間予定には、各教科をいつ確認したかが見えるように記録します。毎日同じ量を配分する必要はありませんが、特定の教科に全く触れない期間が長くなっていないかを確認します。予定が崩れた場合も、次の週に何を戻すかを具体的に決めてください。
高校1年から始めると、履修・学力・志望理由を一緒に育てられます
高校1年のうちに、教科選択と疑問の記録を先に整えましょう
早く始める利点は、出願書類を早く書き終えられることだけではありません。必要な教科を学ぶ機会を確保し、苦手の原因を調べ、興味が続くかを確かめる時間を持てます。科目選択が終わってから条件を知るより、選ぶ前に薬学部の入試を調べるほうが計画を立てやすくなります。
高校1年では、今の入試制度を将来も同じだと決めつけず、準備の参考として読んでください。例えば、2027年度III期で数学や理科をどのように求めているかを知ったうえで、自分の学校でいつ学べるかを先生に確かめます。受験する年度に要項を読み直す予定も残しておきましょう。
学習の記録は、長い日記にする必要はありません。「今日分からなかったこと」「調べて分かったこと」「まだ説明できないこと」を短く残します。化学の授業で疑問を持った場合も、すぐ大学の研究テーマへ大きく広げず、まず教科書の説明を理解することを優先します。
進路については、創薬科学科と薬学科の学びの違いに関心を持つところから始めます。薬を使う現場に興味があるのか、薬の候補を見つける仕組みに興味があるのか、身体の働きを調べたいのかを言葉にしてみます。今の段階で将来を一つに決め切る必要はありません。
高校2年のうちに、授業の疑問を調べる行動へ変えましょう
高校2年では、気になった話題について、自分で資料を読み、質問を作る機会を増やします。例えば、大学の研究紹介を一つ読み、分からない用語を高校の教科書で確認します。そのうえで、何を明らかにしようとしている研究なのかを短く説明してみましょう。
調べる量を増やすことより、読んだ内容を整理することが重要です。資料の題名、発信元、確認した日付、分かったこと、自分の疑問を残します。後で志望理由を考えるときに、どの情報から関心が深まったのかを確かめられます。
学校の探究活動や部活動では、受験に書ける成果だけを追いかけないようにします。自分で課題を見つけ、方法を考え、結果を見て次の方法を変えた過程も振り返ります。期待どおりに進まなかった場合は、その理由を調べることが学びになります。
学力面では、数学、理科、英語の基本問題を自力で扱えるかを点検します。解説を読めば分かる状態と、説明なしで解ける状態を分けて記録しましょう。II期を考える場合も、概評Aの確認だけで終わらず、実際に問題へ取り組む力を育てます。
高校1年
科目選択の確認、授業の疑問、復習の習慣を残します。
高校2年
調べた資料、活動の役割、基本問題の弱点を記録します。
高校3年
当該年度の条件、提出物の進み具合、筆記と面接の改善記録をまとめます。
高校3年の春は、前年の予定を今年の要項に置き換えます
高校3年では、募集要項や選抜要項の公開に合わせて予定表を更新します。前年の合格体験や保存した画像を、そのまま今年の出願条件として使わないようにします。募集人数や方式のほか、日付、提出書類、試験科目の確認が必要です。
春の段階では、確認できた情報と、まだ公開されていない情報を分けて書きます。例えば、選抜要項で配点が確認できても、募集要項の所定様式は後から公開される場合があります。未確認の欄を推測で埋めず、「公開後に確認」と記しておくほうが、手続きを正確に進められます。
II期を目指す場合は、学校への書類依頼を秋まで放置しないようにします。高校には校内の申請期限や確認の流れがあります。募集要項が公開されたら、必要な調査書や評価書、活動報告の確認について、誰にいつ相談するかを決めます。
学力の準備は、書類を書いている間も続けます。例えば、平日は数学や理科の復習、週末は志願理由の見直しと短い面接練習を行うように、作業を分けます。一つの準備が終わるまで他を止める方法では、締切が近づいてから不足が重なりやすくなります。
高校3年の秋以降は、確認済みの条件から優先順位を付けます
秋から準備を始める場合は、活動の積み重ねや成績の改善、苦手単元の復習に使える期間が限られます。短期間で同じ状態になると約束できるものではありません。まず出願できる方式と期限を確認し、必要な作業を現実の予定へ落とし込みます。
2026年10月18日時点で、2027年度AO入試II期の出願は終了しています。まだ出願していない方が、書類を急いで作ればII期へ追加出願できるという理解は避けてください。III期を検討する場合は、指定された共通テストの科目を受験する準備や、出願資格を先に確認します。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項
II期へ出願済みの方は、提出した書類の控えと筆記試験の学習をつなげます。志願理由に書いた関心を説明できるかを確かめつつ、試験日までの学習では弱点を絞って復習します。結果が出るまで何もしないという期間を作らず、次の選考に必要な準備を進めましょう。
高校1年や2年の方は、直前に作業が重なる状況を自分の準備へ生かせます。学校の成績、科目選択、活動記録、大学調べは、早い時期から続けるほど見直しの機会を確保しやすくなります。開始時期だけで合否を断定せず、続けた学習の中身を整えてください。
学校への依頼と専門的な確認は、目的を分けると準備が進みます
高校へは、募集要項と依頼する書類を一緒に見せます
学校へ相談するときは、大学名だけでなく、入学年度、学部、方式を一緒に伝えます。例えば、薬学部のII期とIII期では、出願資格や提出物の詳細を確認する資料が異なります。別の学部の推薦書の作り方を、そのまま自分の提出物へ当てはめないようにしましょう。
II期では、調査書や評価書、活動報告の確認など、高校の先生に関わってもらう作業があります。自分が書類を完成させれば出願準備が終わるわけではありません。依頼する日、確認してもらう日、受け取る日を分け、校内の手続に必要な期間を聞いておきます。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項
依頼用のメモには、自分の志望理由や活動の記録を簡潔にまとめます。ただし、先生が記入する評価内容を自分で指定したり、事実と違う評価を求めたりしないでください。本人が説明すべきことと、高校が確認して作成することを区別します。
調査書や評価書など、封をして提出する書類は、自分で開けて確認しないようにします。控えとして残すのは、自分が作成した書類や学校へ渡した資料などです。受け取った後に扱いが分からない場合は、封を開ける前に学校へ確認してください。
独学では、資料整理と下書きの質を上げられます
公式資料を読む、授業を復習する、活動の事実を整理する、志願理由の下書きを作るといった準備は、自分で進められます。誰かに見てもらう前に、何が分かっていて、どこで止まっているかを明らかにすると、助言を具体的に受けやすくなります。
例えば、志願理由が書けないときは、文章をきれいにすることより、材料が足りているかを見ます。「関心を持った経験」「その後に調べたこと」「大学で学ぶ理由」のうち、どれが空欄なのかを確かめてください。空欄を難しい言葉で埋めることは改善になりません。
面接の基本的な練習も、自分の回答を録音して聞き直すことから始められます。質問への答えを最初に話しているか、同じ内容を何度も繰り返していないかを確認します。他人の評価を受ける前に、自分でも気付ける長さや説明の順番を整えましょう。
学習の記録では、勉強時間だけでなく、何を自力でできるようになったかを残します。「理科を二時間勉強した」という記録に加え、「グラフの軸を確認し、変化の理由を説明できた」と書けば、次に確かめることが見えます。
高校
資格、成績、履修、調査書や評価書の発行・確認を相談します。
本人
基礎学習、事実の整理、大学調べ、書類の下書きを進めます。
専門的な確認
評価内容とのつながり、説明の不足、面接の具体的な改善点を確かめます。
添削や模擬面接では、何を直すか分かる助言を求めます
専門家に確認を依頼する価値は、文章を本人の代わりに作ることではなく、本人が気付きにくい説明の不足を見つけることにあります。大学の公式方針と、志願理由や活動の説明がどのようにつながるかを、具体的に確かめてもらいましょう。
例えば、「薬学に興味があります」という文に対して、「もっと熱意を出す」と言われるだけでは直し方が分かりません。何を調べたのか、なぜその分野なのか、どの学びが必要なのかのうち、どこが不足しているかを示してもらえると、本人が考え直せます。
模擬面接では、質問に答えるまでが長いのか、経験と結論の関係が弱いのか、事実の確認が足りないのかを分けます。次の練習では改善点を少数に絞り、実際に変わったかを確認します。回数だけ増やすより、毎回直す行動が決まっていることが大切です。
複数の大学や方式を検討する場合は、合格後の入学義務や日程まで含めて整理します。東北大学のAO入試は、合格した場合に必ず入学することが前提です。他大学の制度を一律に「併願できる」と決めず、各大学の募集要項を個別に確認する必要があります。 東北大学・2027年度入学者選抜要項
落とし穴は、他学部の合格体験を薬学部の採点基準にすることです
受験経験は、緊張への対応や学習を続ける工夫を考える材料になります。しかし、別の学部や前年度の経験を、そのまま薬学部の今年度の評価方法だと扱わないようにしましょう。例えば、面接で尋ねられた内容が分かっても、今年も同じ質問が出るとはいえません。
合格実績を見る場合は、大学名に加えて学部、年度、入試方式を確かめます。一人の経験だけから、特定の活動をすれば受かる、ある評定なら安全といった結論は出せません。実績は事実として確かめ、個人の準備は公式の条件と現在の課題から考えます。
添削された文章を理解しないまま提出することも避けてください。自分が読んでいない本や資料、実際には行っていない活動が含まれていないかを確認します。面接で説明できることと、書類に書いたことが一致する状態を目指しましょう。
試験前後は、学習と手続を別々の確認表で管理します
II期の筆記は、終日の予定として準備します
薬学部のII期の一次選考は、2026年11月7日に筆記試験①、②、③が実施される日程です。最初の試験だけで終わる予定ではないため、受験票や当日の案内で集合、休憩、持ち物を確認し、一日全体の行動を考えておきましょう。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項
例えば、試験会場までの経路を調べるときは、「東北大学」という名前だけで目的地を決めず、受験票に示された会場を確認します。大学には複数の建物や地区があります。到着後にどこへ向かうかまで把握すると、当日の移動で慌てにくくなります。
持ち物は、大学が指定するものを中心に確認します。勉強道具を大量に持ち込んでも、直前に全部を見直せるわけではありません。誤答の原因をまとめた短いメモや、普段使っている教材の確認箇所を絞り、必要なものと移動の負担のバランスを考えましょう。
体調や受験上の配慮に関して相談が必要な場合は、大学が案内する窓口や手続を確認します。個別の事情への対応を記事から推測しないでください。必要な確認を試験当日の受付まで残さず、公式の案内に沿って相談することが大切です。
面接前は、提出書類の控えと現在の考えを照らします
II期の面接準備では、提出した志願理由書や活動報告書を読み返します。書いた活動の時期、役割、成果が正確に説明できるかを確かめてください。面接の直前に、提出内容とは関係のない立派な話を増やすより、自分の説明の根拠を確認します。
提出後に考えが深まった場合は、どの情報を読んで、どの部分が変わったかを整理します。例えば、研究紹介を読んで関心が具体的になったなら、前の考えと新しい疑問の関係を説明します。提出した内容を忘れたように、別の志望理由へ突然置き換えないようにしましょう。
英語を話す基礎を確認するII期では、短い回答でも、自分が意味を理解した言葉で話す練習を続けます。難しい文章を丸暗記して、言い方が変わると全く説明できない状態を避けます。正確に伝えたい内容を決め、言葉が出ないときに別の表現へ言い直す練習も役立ちます。
III期の面接については、2027年度の募集要項が公表された後に、時間や受験上の案内を確認します。II期の英語に関する記載や時間割を、そのままIII期の実施内容として使わないでください。共通する志望理由の整理と、方式ごとの当日案内は分けて準備します。
受験前
受験票、指定会場、持ち物、移動経路を確かめます。
学習の仕上げ
誤答の原因、書類の事実、口頭説明の不足を見直します。
結果の確認後
合格発表と入学手続の案内を開き、必要な作業を期限内に行います。
合格後の手続も、受験の予定表に先に入れておきます
II期は2026年12月4日が合格発表で、入学手続期間は12月11日から17日までです。III期は選抜要項で2027年2月10日の合格発表、2月11日から17日までの入学手続日程が示されています。手続の詳しい方法は、各方式の正式な案内で確認します。 東北大学・2027年度AO入試II期学生募集要項 東北大学・2027年度入学者選抜要項
合格が分かった時点で、すべての手続が自動的に終わるわけではありません。本人が行う作業、家族と確認する費用や必要書類、提出方法を分けて読みます。「家族が済ませたと思っていた」という行き違いを防ぐため、完了した作業が分かる形で記録しましょう。
例えば、案内を読む日、必要な書類をそろえる日、納付などの手続を確認する日を予定表へ書きます。期限だけを一つ入れると、その前に必要な準備が見えにくくなります。郵送が必要な場合は、到着や発送の条件も案内どおりに確認してください。
入学が決まった後も、高校の学習を止めないことが大切です。数学や理科、英語の理解は、試験だけのための知識ではありません。苦手だった単元を復習し、説明を読んで自分の言葉で整理する習慣を続けることが、大学での学びへつながります。
東北大学薬学部のAO入試に向けて、条件・学力・志望理由の不足を具体化します
AO入試II期は、独自の筆記試験と面接で学力や適性を確かめる方式です。AO入試III期は、指定された共通テストの教科・科目を受験し、書類や面接を合わせて評価する方式です。どちらも、活動実績や熱意だけで学力の準備を省略できる入試ではありません。
最初に確認するのは、自分が出願条件を満たすか、必要な科目を受験するか、期限に間に合う手続ができるかです。そのうえで、数理的に考える力、英文を読む力、薬学への関心を説明する力のうち、今どこに不足があるかを確かめましょう。
例えば、志願理由の下書きは完成していても、学びたい内容を口頭で説明できないなら、文章を増やすより説明の練習が必要です。数学や理科の問題で止まる場合は、学習時間の総量だけを見るのではなく、条件の読み取り、知識、計算、記述のどこを直すかに分けます。
2026年10月18日時点では、II期の出願は終了し、III期の詳細な募集要項は公表待ちです。出願済みの方は次の選考を準備し、III期を検討する方は公表済みの条件に沿って学習を進め、募集要項の公開後に書類や時刻を確認してください。 東北大学・AO入試の公式案内
マナビライトの受験相談では、現在の学習状況や下書きをもとに、準備の優先順位を整理するための相談ができます。受験年度と方式を伝え、どこまで確認したかをまとめておくと、相談したい内容が具体的になります。出願資格や個別の扱いの最終確認は、大学の公式案内や窓口で行いましょう。
次に取り組むことを具体的にしたい場合は、条件の確認状況や下書きをもとに、次の三点を受験相談で確かめられます。
- II期・III期の条件について、高校や大学へ追加確認する項目
- 薬学を学ぶ理由や活動の説明で、根拠を補う必要がある箇所
- 筆記・共通テスト・書類・面接を進める優先順位
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