「数学が得意なら推薦で受けられるのか」「自作のプログラムがあれば、評定や数学の試験は気にしなくてよいのか」。明治大学総合数理学部を目指すときは、まず志望学科によって準備が分かれる点を押さえましょう。同じ自己推薦特別入学試験でも、現象数理統計学科は数学の考え方や社会とのつながりを文章で示し、先端メディアサイエンス学科は自分が作ったプログラムと、その仕組みを説明します。
この記事では、2027年度の公式要項をもとに、対象学科、出願条件、二段階の出願日程、必要書類、数学の試験、発表や口頭試問を整理します。例えば、現象数理統計学科の活動歴による出願と、先端メディアサイエンス学科の数学確認テスト免除は、目的も条件も異なります。名前が似ているからといって同じ扱いにはできません。
後半では、公式の選考内容から逆算し、公式・定理の選び方、作品の説明資料、数学の復習、質問への答え方を具体化します。出願資格を満たすための確認と、選考で自分の力を伝えるための練習を分ければ、今日取り組むことが見えてきます。成績や制作の記録は後から急に作れないため、早い学年から準備を重ねることが大切です。

明治大学 総合数理学部の推薦、何から始める?
明治大学総合数理学部の自己推薦は、学科で準備が変わります

2027年度の対象は現象数理統計学科と先端メディアサイエンス学科です
2027年度の自己推薦特別入学試験で募集するのは、現象数理統計学科と先端メディアサイエンス学科です。募集人員はそれぞれ5名です。学部名だけを見て、総合数理学部のすべての学科がこの方式で募集されると考えないようにしてください。
「明治大学 総合数理学部 推薦」「総合型選抜」「AO入試」などで情報を集めていても、実際に照合する名前は、大学が示す「自己推薦特別入学試験」です。指定校推薦などの情報を、この方式の条件に混ぜないことが出発点になります。
例えば、先端メディアサイエンス学科の作品提出について調べた内容を、そのまま現象数理統計学科の提出書類に当てはめることはできません。最初にノートの表紙へ受験年度、学科、方式を書き、保存する資料にも同じ情報を付けましょう。
現象数理統計学科
数学の基礎学力、公式・定理への理解、社会の現象を数学で考える力を準備します。
先端メディアサイエンス学科
独自に考えたプログラム、実際の動作、自分の担当部分、数学や仕組みの説明を準備します。
大学が見ているのは、基礎学力と自分で取り組んだ成果です
要項は、高校などで身に付けた十分な基礎学力や、自ら興味を持って取り組んだことの成果を評価すると説明しています。「推薦なら学力は不要」という理解では、選考内容とずれてしまいます。両学科とも数学に関わる確認があります。
現象数理統計学科は、数学の基礎学力や論理的に考える力に加え、理科の基礎学力、他人の意見を聞く力、自分の考えを的確に表す力を求めています。公式をたくさん知っているだけでなく、意味を説明して、相手の疑問に応じる練習が必要です。
先端メディアサイエンス学科は、コンピュータへの強い関心、問題を見つけ解決する力、豊かな発想、それを実現する能力、意見交換や表現の力を求めています。作品の見た目だけでなく、どんな課題を見つけ、なぜその仕組みを選んだかが重要になります。
受験対策としては、成果物と説明を別々に作らず、取り組む途中から記録を残す方法が有効です。例えば、不具合を直した日には、症状、原因として考えたこと、試した方法、直ったこと、残る課題を短く書きます。その記録が書類や口頭試問の材料になります。
制度の条件は、明治大学「2027年度総合数理学部 自己推薦特別入学試験要項」に基づきます。
出願条件を確認する順番は、学校区分・入学意思・学科条件です

第一志望での入学を前提に、併願の扱いを読みます

この試験は、対象学科での勉学を強く希望し、第一志望として入学を志す人を対象とします。他大学・他学部との併願を妨げない一方、合格した場合は本学部に入学することを前提としています。「併願できる」という一部分だけで進路計画を決めないでください。
例えば、複数大学の推薦制度を検討するときは、それぞれの入学確約や専願の条件を一枚にまとめます。こちらの制度で併願が認められていても、相手の大学の条件まで自由になるわけではありません。本人、保護者、高校で認識を合わせておきましょう。
志望理由を考える前にも、この確認は必要です。「合格したら改めて考える」という気持ちのままでは、制度の前提と合いません。学ぶ内容や通学、費用を確かめ、入学後に続けたい学習まで具体化してから出願を判断してください。
学校区分の条件を、学科の条件より先に確かめます
共通条件には、日本の教育制度による学校や課程を対象として、高等学校・中等教育学校の卒業者や2027年3月卒業見込みの人、通常の課程による12年の学校教育の修了者や修了見込みの人などが挙げられています。認定・指定された在外教育施設の課程についても定めがあります。
この条件は、単に年齢や学習年数だけで置き換えて判断するものではありません。海外の学校、学校の途中での転籍、特殊な教育課程などが関わる場合は、学校名、教育制度、修了予定時期を整理し、公式要項を見ながら大学へ確認してください。
「別の大学の総合型選抜では受けられた」という経験は、この試験の出願資格の根拠にはなりません。問い合わせでは、出願可能かという質問に加え、どの書類で条件を確認するのかも尋ねると、準備のやり直しを防げます。
先に確認すること
受験年度、学校・課程の区分、卒業・修了時期、合格後の入学意思を確認します。
次に確認すること
現象数理統計の数学履修・評定または活動歴、先端メディアの独自プログラム作成歴を確認します。
学校へ頼むこと
調査書の記載時期や履修科目名を確認し、必要な補足資料を相談します。
未確認の資格は、自己判断で「問題なし」にしません
条件を確認するときは、「満たしている」「資料が必要」「大学に確認する」のように分けて書くと進めやすくなります。全項目を一度に合格・不合格で判断する必要はありません。判断できない箇所を残さず、誰に確認するかまで決めることが大切です。
例えば、科目名が要項と違う場合は、名前が似ているだけで同じ内容と見なさず、授業内容が分かる資料を高校に相談します。大学は、必要科目が教育課程にない場合に、相当する科目の内容が分かる資料を添付するよう定めています。
出願条件を満たすことと、選考で評価されることも別です。条件を満たした後は、数学の理解、書類の内容、発表や質問への回答を準備します。出願資格の確認だけで安心して、学習や制作の手を止めないようにしましょう。
出願資格は、自己点検と学校の証明を分けます
自分でできること
要項から学校区分、入学意思、学科の条件を一覧にできます。ただし、科目名や評定を自分の計算だけで確定することはできません。名前が異なる科目や成績の対象期間に迷ったら、該当箇所を高校へ持参します。
学校の先生に頼めること
調査書の成績、履修科目、発行日を確認できます。ただし、高校だけで大学の出願資格の例外を認めることはできません。相当科目や海外の課程の扱いが不明なら、学校資料を用意して大学へ確認します。
プロに頼ったほうがよいこと
条件確認後の準備量や、各大学の入学確約条件を踏まえた出願計画の点検を頼めます。併願可能という言葉だけでは計画を決められない場合が目安です。ただし、資格の最終判断や成績の証明は大学・高校が担当します。
明治大学 総合数理学部の推薦、何から始める?
現象数理統計学科は、数学履修と評定・活動歴を分けて確認します
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cの履修を確認します
2022年度以降に高校などへ入学した人は、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cの全科目、または相当する科目の履修が条件です。2021年度以前に入学した人については、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bの全科目、または相当科目とされています。入学年度による違いに注意してください。
この履修条件と、次に説明する評定・活動歴の条件は別の項目です。活動歴によって出願する場合でも、数学の履修条件がなくなるとは書かれていません。数学の活動で成果があっても、まず高校の履修状況を確認する必要があります。
高1・高2の段階では、次年度の科目選択を決める前に確認することが大切です。例えば、数学Ⅲを履修しない進路選択をした後で制度を知ると、出願の選択肢に影響します。学校の時間割や履修計画は、自習で問題集を終えることとは区別して考えましょう。
評定で出願する場合は、数学4.0以上かつ理科3.8以上です
現象数理統計学科では、数学の学習成績の状況が4.0以上、かつ理科が3.8以上という条件があります。在学中の人は、第3学年1学期または前期までの成績が対象です。数学だけ高ければよい、全体の平均だけ見ればよいという条件ではありません。
自分で成績表を計算して目安を出すことはできますが、出願の判断に使う数値は高校が作成する調査書との確認が必要です。端数を自分の都合で丸めたり、得意科目だけ抜き出して計算したりしないでください。学校の先生に対象となる教科の数値を確認しましょう。
例えば、数学の条件を満たしていても理科の条件が未達なら、評定の経路だけでは条件を満たしたことになりません。どの教科が課題かを分けて確認し、今後の授業の小テスト、提出物、定期試験に向けた学習を具体化してください。
履修条件
指定された数学の全科目、または相当する科目を履修しているか確認します。
評定による条件
数学4.0以上、かつ理科3.8以上です。全体の平均に置き換えません。
活動歴による条件
学業成績以外の数学・理科の特筆すべき活動歴を示す経路があります。履修条件とは別です。
活動歴で出願する場合は、特筆すべき内容を資料で示します
評定の条件に代わる経路として、在学中の学業成績以外で、数学または理科に関する特筆すべき活動歴があることが示されています。要項は例として、数学検定準1級以上合格、科学技術コンテストの本選・予選などの成績、研究発表資料、高校の履修範囲を超えた学習の成果物を挙げています。
これらは資料の例です。「数学検定準1級がなければ受けられない」「例にある活動なら必ず評価される」という意味ではありません。自分の活動が何を示しているかを整理し、資格や活動の位置付けに疑問がある場合は大学へ確認してください。
例えば、研究発表資料なら、発表会の名称だけでなく、取り組んだ問い、用いた数学や理科の考え方、自分が担当した部分、得られた結果が分かる資料を選びます。活動の大きな名前より、本人がどこまで理解し取り組んだかを伝えられることが重要です。
活動歴の資料を集めるときは、原本や元データを整理して保管します。出願には大学の指定に沿ったコピーを使いますが、後から内容を確かめられる状態を残してください。実際には行っていない活動や、他人の成果を自分の成果として書くことはできません。
活動歴は、成果の大きさより本人の根拠を確かめます
自分でできること
活動日、問い、自分の担当、結果、証明資料を対応させられます。ただし、団体の成果と自分の成果が混ざると説明が不正確になります。担当部分を切り分けられないときは、活動を知る先生に確認します。
学校の先生に頼めること
活動の経過や発表資料の事実、数学・理科の説明を点検してもらえます。ただし、先生の評価だけで大学の『特筆すべき活動歴』への該当を保証できません。資格の疑問は大学へ、伝え方の疑問は専門的な点検へ分けて相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
資料の選び方や、本人が考えたことが伝わる説明を点検してもらえます。資料が増えても自分の役割が見えない場合が目安です。ただし、実績を追加したり合格可能性を保証したりする支援ではありません。裏付けのある事実を本人が説明します。
先端メディアサイエンス学科は、独自のプログラムを説明できることが条件です
使用言語より、自分で考えた仕組みが問われます
先端メディアサイエンス学科の学科条件は、独自に考えたコンピュータプログラムを作成したことがあり、その内容を第三者に説明できることです。ソフトウェアかハードウェアかは問わず、プログラミング言語にも制限はありません。
そのため、流行している言語へ急に乗り換えること自体を目標にする必要はありません。今使っている言語で、どんな入力を受け取り、どのように処理し、何を出力するのかを説明できる作品に育てる方が、条件に沿った準備になります。
例えば、学習記録を整理する作品なら、記録を保存するだけなのか、次の学習を提案するのか、使う人の困りごとは何かを分けます。「便利なアプリを作りました」で止まらず、既存の方法と違う点、自分が工夫した処理、確かめた動作まで説明してください。
共同制作は可能ですが、主要な作成者としての役割が必要です
共同で作成したプログラムも対象になります。ただし、主要な作成者として関わり、自分が寄与した部分や役割を説明できることが条件です。チームに所属していた事実だけで、条件を満たしたことにはなりません。
共同制作では、作品全体の説明と本人の説明を分けて整理します。例えば、画面、データ保存、判定の処理、機器との接続など、誰がどの部分を担当したかを記録してください。担当外の部分は、どこまで理解し、どこからは他の人が作ったのかを正確に伝えます。
見せ方のために、共同制作を単独制作と書き換えることは避けましょう。むしろ、他の人と意見を調整した場面や、自分の担当部分を組み込むときに解決した問題は、意見交換や問題解決の力を説明する材料になります。事実に沿って記録することが基本です。
作品の中心
何を実現したいか、誰のどんな困りごとに対応するかを一文で書きます。
本人の担当
自分が設計・実装・検証した部分を区別し、共同制作の役割も明記します。
説明の準備
動作を見せるだけでなく、処理の順番や使った数学を説明できるか確かめます。
評定の数値条件がないことを、学習不要と読み違えないでください
2027年度要項の先端メディアサイエンス学科の個別条件には、現象数理統計学科と同じ評定の数値は掲げられていません。ただし、調査書は提出必須で、選考では出願書類も総合的に判断されます。「評定を見ない」「学校の成績は関係ない」とは書けません。
さらに二次選考には数学確認テストがあり、免除を受ける場合にも、口頭試問ではプログラムの仕組みや関連する数学などが問われます。制作に時間を使う一方で、授業の数学を理解し直す時間も確保してください。
例えば、座標を使う作品を作っているなら、画面上の位置を数値でどう表すか、方向や距離をどう扱うかを説明してみましょう。作品と数学の学習が別々になっている場合は、そのつながりを一つずつ確認することから始められます。
2027年度の日程は、一次出願と二次出願を別々に管理します
一次の合格発表後にも、出願手続が必要です
第一次選考の出願期間は2026年9月18日から9月25日までで、郵送・消印有効です。受験票は10月5日に郵送で発送され、受験ポータルサイト「UCARO」と出願情報を結び付ける期間は10月7日から10月12日までです。一次合格発表は10月13日10時です。
第一次選考に合格した人は、10月13日から10月19日までに第二次選考の出願を行います。こちらも郵送・消印有効です。一次に合格しただけで、二次の手続が自動的に完了するわけではありません。案内された書類と検定料の両方を確認してください。
2026年10月18日現在、一次出願の受付は終了しています。10月19日までという日付は、一次合格者の二次出願の締切です。初めてこの試験を検討する人が、この日までに新規出願できるという意味ではありません。翌年度以降を目指す人は、今後公表される当該年度の要項で確認します。
第一次選考
出願は2026年9月18〜25日。一次合格発表は10月13日10時です。
第二次選考
一次合格者が10月13〜19日に出願し、11月7日に中野キャンパスで受験します。
合格後
二次合格発表は11月16日10時。入学手続は2027年1月14〜22日です。
二次試験は11月7日、中野キャンパスで行います
第二次選考は2026年11月7日に中野キャンパスで実施されます。合格発表は11月16日10時です。受験する学科によって数学の試験時間や口頭試問の時間は異なるため、同じ会場だから同じ試験だと思わないようにしましょう。
集合時刻や当日の細かな指示は、受験票や大学からの案内を確認します。この記事に記載した試験時間は、各科目の時間であって、会場へ着くべき時刻ではありません。試験開始直前に駅へ着く計画は避け、移動に余裕を持たせてください。
例えば、発表用の機器を持ち込む人は、通常の荷物に加えて、パソコン、充電器、接続部品、紙の資料を運びます。移動の練習も含め、片手で安全に持てるか、雨のときに機器を守れるかを前もって確かめておきましょう。
締切は「作り終える日」と「手続きを終える日」を分けます
制作や文章作成の予定を、大学の締切日そのものに合わせると危険です。書類には高校に発行を頼むものや金融機関の窓口で手続するものがあります。本人の作業だけで終わらないため、必要な相手と所要日数を確認して逆算してください。
例えば、文章の完成日を郵送前日に置くと、印刷時の欠けや書き間違いが見つかった場合に余裕がなくなります。内容の完成、形式の確認、第三者による確認、提出の順に日を分けましょう。早く完成させた後も、大学からの変更通知は確認します。
出願の記録には、郵送物の控え、差し出した日、受領した控え、WEB提出したファイルの控えをまとめます。提出したつもりと実際に完了したことを混同しないため、確認できた事実を残すことが大切です。
制度の条件は、明治大学「2027年度総合数理学部 自己推薦特別入学試験要項」に基づきます。
出願書類は、学科別の提出方法まで確認します
両学科に共通するのは志願票・振込連絡票・調査書です
入学志願票のA票、振込連絡票のB票、調査書は両学科で提出が必要です。志願票や振込用紙は大学指定書式を使います。調査書は厳封されたものに限られ、卒業見込みの人は高3の1学期または前期まで、卒業した人は高3修了時までの成績が必要です。
調査書を受け取ったら、本人が中身を確認しようとして封を開けないでください。科目や記載時期の確認は発行前に高校へ相談します。提出先や受験年度、必要部数、受け取りたい日を具体的に伝えると、学校側も準備しやすくなります。
本人の責任ではない理由で高3の1学期または前期の成績記載が間に合わない場合には、別途の条件や高校作成の理由書が定められています。単に発行依頼が遅れた場合と同じ扱いにせず、要項の注記と大学への確認に従ってください。
出願条件と準備の優先順位を早めに確認したい方へ
受験相談では、今の学年や活動状況から、最初に確認する条件と今週始める準備を整理できます。
- 出願できる方式と未確認の条件
- 評定・活動・書類のうち先に動く項目
- 志望学部に合わせた準備の順番
志望学科の条件を確かめたら、次は提出する根拠と書類の準備順を整理します。受験相談には、履修・成績の確認メモと、活動や作品の記録を用意しましょう。学校へ確認する条件、先に整える資料、本人が始める下書きを具体化できます。
現象数理統計のエントリーシートは自筆で郵送します
現象数理統計学科のエントリーシートは、大学指定書式へ自筆で記入し、郵送します。テーマは、最も美しいと思う数学の公式・定理とその理由、数学が社会で役立つ具体例の二つです。それぞれ図式を除き800字以内とされています。
現象数理統計学科の指定用紙には、黒のボールペンで横書きする指示があります。用紙の升目が多くても、本文の上限は各800字以内です。例えば、二枚目の末尾まで升目があるからといって、そのすべてを文章で埋めてよいとは解釈しないでください。
活動歴を出願要件にする場合は、「数学又は理科に関する活動歴及び添付書類リスト」も自筆で記入します。証明できる資料がある場合はコピーを提出し、A4、資料番号、裏面の氏名などの指定を確認します。資料を増やす前に、一点ごとの役割を決めましょう。
共通の郵送書類
A票、B票、厳封された調査書を準備します。
現象数理統計の追加
自筆のエントリーシート。活動歴で出願する人は指定リストや該当資料も確認します。
先端メディアの追加
エントリーシートはPDFにしてWEB提出。数検による免除希望者は合格証の写しを郵送します。
先端メディアは、エントリーシートのWEB提出と郵送を両方管理します
先端メディアサイエンス学科のエントリーシートは、ワープロ使用が可能で、作成後にPDFへ変換してWEB提出します。このエントリーシートの印刷物を提出する必要はありません。一方、志願票などの共通書類は郵送なので、すべてがWEBだけで済むわけではありません。
作品のソースコードや説明動画は参考資料として任意提出が可能です。コードは自分が書いたプログラムのみで、自動生成されたもの、プロジェクトファイル、動作に必要な画像や音楽のファイルなどは不要とされています。提出するものと、自分が保管する動作用一式を分けてください。
動画は1分以内で、形式はMP4・AVI・MOVのいずれかです。WEB提出するファイル容量は合計500MBまでとされています。容量だけを確認して安心せず、書き出した動画が再生できるか、PDFの図が読めるかも実物で確認しましょう。
提出画面の操作や受付の細かな案内は、大学が示す当該年度のWEB提出説明を確認します。要項の案内先を開けない場合は、大学の現在の案内や総合数理学部事務室で確認してください。締切時刻や送信後の表示を、他大学の画面から推測することはできません。
提出書類は、作成者と提出経路を一枚にまとめます
自分でできること
書類名、作成者、郵送・WEBの別、保存場所を一覧にできます。ただし、画面上でファイルを選んだだけでは送信完了と判断できません。提出案内が見つからない、完了を確認できない場合は大学の窓口へ確認します。
学校の先生に頼めること
調査書の発行や記載時期、厳封の扱いを相談できます。ただし、本人のPDF変換やWEB提出を学校が代わりに管理する前提にはできません。受け取り日が決まったら、本人の提出予定表へ移します。
プロに頼ったほうがよいこと
書類間の氏名・学科・活動の説明や、提出形式の照合を頼めます。内容を直すたびに別の書類と食い違う場合が目安です。ただし、大学の受付確認や学校の証明を代行するものではありません。最終提出は本人が要項と現物で確認します。
現象数理統計のテーマ1は、「美しい理由」を数学で説明します
公式の知名度ではなく、自分が説明できる内容を選びます
テーマ1では、高等学校以上で学ぶ数学の中から、最も美しいと思う公式・定理と、その理由を書きます。難しい定理の名前を挙げること自体が目的ではありません。自分が内容を理解し、なぜ美しいと感じるのかを筋道立てて説明できる対象を選びましょう。
例えば、異なる形に見える計算が一つの式でつながること、複雑な図形の関係が短い式で表せること、予想した結果が証明によって確かになることなど、感じた点を具体化します。「すごい」「きれい」といった感想の後に、何がどうなっているからそう感じるかを続けてください。
題材を決める前には、候補について、定理の内容、成り立つ条件、簡単な例、証明の見通し、自分の感想をメモします。このうち条件や例を説明できないものは、まだ調べ直す必要があります。文章の飾り方より、説明の土台を先に整えましょう。
定理の説明・具体例・自分の理由を分けて下書きします
最初の下書きでは、定理そのものの説明と、自分が美しいと思う理由を混ぜずに書き出します。定理の説明だけで文字数を使い切ると、問われている「その理由」が薄くなります。逆に感想ばかりでは、数学の理解が伝わりません。
一つの練習方法は、短い説明の後に具体例を置き、その例から感じた面白さへつなぐことです。例えば、同じ式を別の見方で表し直せる題材なら、二つの見方の共通点を説明し、なぜその結び付きに驚いたかを述べます。自分の体験と数学の内容がつながっているかを見てください。
文字数を調整するときは、定理に必要な前提を削らないことが重要です。長い導入や重複した感想を先に整理します。「どんな場合にも成り立つ」という誤解を生む省略より、題材の範囲を絞って正確に書く方を優先しましょう。
題材を選ぶ
内容、条件、例を自分で説明できる公式・定理を候補にします。
理由を深める
短く表せること、別の考え方がつながることなど、感じた点の根拠を書きます。
口頭で確かめる
文章を閉じ、例や成り立つ条件を相手に説明できるか試します。
図式を入れるときは、文章と役割を分けます
図式が文字数から除かれるからといって、説明をすべて図の中へ押し込める必要はありません。図は位置関係や対応を示し、本文は何を読み取ってほしいかを説明するなど、役割を分けましょう。図があるだけで内容が伝わるとは限りません。
例えば、点や線の名前を使うなら、本文と図で同じ記号を使います。文章では点Aと呼んでいるのに、図では別の記号になっていると、理解の妨げになります。図を描いた後は、本文を読む順番で目を動かして、必要な情報が見つかるかを確認してください。
提出前には、数学の先生などに「定理の前提が正しいか」「例が適切か」「感想の根拠が伝わるか」を分けて見てもらいましょう。添削を受けた場合も、最後の文章の意味を本人が説明できる状態にします。知らない専門語で文章だけを立派にしないことが大切です。
美しい公式・定理は、数学の正しさと理由を別々に点検します
自分でできること
候補の定理、成り立つ条件、具体例、美しいと思う理由を下書きできます。ただし、感想が強くても前提が誤っていれば説明は成り立ちません。例を変えると説明できなくなる場合は、数学の先生に前提から確認してもらいます。
学校の先生に頼めること
定理や証明の理解、図と記号の一致、例の適切さを点検してもらえます。ただし、本人が美しいと感じた理由を先生が作ることはできません。数学は正しいのに感想が『きれい』で止まるなら、問い返しを受けて理由を深めます。
プロに頼ったほうがよいこと
800字以内で数学の説明と本人の理由をどう配分するか、構成の点検を頼めます。定理の紹介だけで字数を使い切る場合が目安です。ただし、難しい題材へ差し替えるだけでは理解は深まりません。添削後も本人が条件と例を説明します。
現象数理統計のテーマ2は、数学が役立つ仕組みまで書きます
「社会で使われる」の一言から、何を計算するかへ進めます
テーマ2は、数学が社会で役立っている具体例です。「交通に数学が使われます」「人工知能に数学が必要です」という紹介だけでは、具体例の中身が見えません。何を知るために、どんな情報を使い、どう考えるのかを説明しましょう。
例えば、物の配達を題材にするなら、場所の位置、移動の距離や時間、運べる量など、何を情報として扱うかを整理します。そのうえで、どのような条件の下で経路を比較するのかを考えます。ここで挙げる例は文章の作り方の練習であり、大学が指定した出題例ではありません。
最初から広い社会問題をすべて説明しようとすると、800字以内で数学の働きまで届きにくくなります。一つの場面、一つの目的、一つの考え方に絞ってください。「どこで使うか」と「どう役立つか」が両方分かる説明を目指します。
実際の情報と、自分が立てた仮定を区別します
社会の問題を数学で考えるときは、現実のすべてをそのまま式に入れられるとは限りません。どの条件を一定と考え、どの要素を取り出すかを明らかにすると、説明に筋道が生まれます。仮定を書かずに結果だけを断定しないことが大切です。
例えば、移動時間を距離だけで比べる練習をするなら、信号や渋滞を考えていないという限界があります。これは考え方が無意味ということではなく、どこまで分かる方法なのかを説明する材料になります。簡単にした条件を自分で言えるようにしましょう。
資料を参考にする場合は、誰が公表した何の資料か、どの説明を参考にしたかを記録します。読み取った事実と自分の意見を分け、元の文章をそのまま自分の説明として使わないでください。後から質問されたときに、参考にした内容へ戻れるようにします。
社会の場面
誰が、何を決めるために困っているのかを具体化します。
数学の働き
使う情報、比較する量、関係を表す方法を説明します。
限界と学び
省いた条件や残る問題を挙げ、さらに学びたい点へつなげます。
書いた内容を、具体例を変えて説明してみます
文章ができたら、使った数値や場面を少し変えても説明できるか試します。これは暗記した文を言えるかではなく、その考え方を理解しているかを確かめる練習です。同じ結論がいつでも出ると考えず、条件を変えたときの違いを考えてください。
例えば、平均を使った説明なら、極端な値が一つ加わったときに何が起こるかを考えます。平均だけで全体の様子を言い切ってよいか、別の情報も必要かを調べます。出願書類にすべてを書く必要はありませんが、理解を確かめた記録は口頭で説明する助けになります。
読み手から「なぜその数学が必要なのですか」と聞かれたときに、専門語を繰り返すだけになっていないかも確認しましょう。普段の言葉で目的を説明し、その後に数学の考え方を置くと、相手へ伝わるかを確かめやすくなります。
社会で役立つ数学は、資料と仮定の境目を確認します
自分でできること
社会の場面、使う情報、計算の目的、仮定を分けて整理できます。ただし、資料の結論を写すだけでは数学の働きを説明できません。どの量を比べているか分からない場合は、元資料を先生と読み直します。
学校の先生に頼めること
使った数学の意味や、資料から読み取れる範囲を確かめてもらえます。ただし、すべての社会分野の専門事情を学校だけで判断できるとは限りません。数学は説明できても社会での使い方が曖昧なら、一次資料を補って構成の相談をします。
プロに頼ったほうがよいこと
社会の紹介、数学の仕組み、限界の説明が800字以内でつながるか点検を頼めます。専門語を並べても『どう役立つか』が伝わらない場合が目安です。ただし、未確認の利用実績を作れません。事実と自分の仮定を区別して書き直します。
先端メディアの書類は、学びたいことと作品をつなげます
テーマ1は、大学で学びたいことと提出作品の関連です
先端メディアサイエンス学科のテーマ1では、学科で学びたいことと、それが提出作品にどう関連するかをA4一枚以内で書きます。大学への憧れだけを書く欄ではありません。作品を作って分かったことや、まだ解決できていないことから、学びの必要性を示しましょう。
例えば、使う人によって操作の分かりやすさが違うと気付いた場合は、単に「使いやすくしたい」と書くだけでなく、どんな場面で操作が止まったか、自分が何を変えたか、まだ何を確かめたいかを整理します。そのうえで大学の学びとの関連を調べます。
大学の科目や研究を調べるときは、名称だけを貼り付けないでください。公式の学科案内で内容を確認し、自分の課題を深めるうえでなぜ必要なのかを説明します。知らない研究内容を、名前の印象だけで自分の作品と結び付けることは避けましょう。
テーマ2は最大3作品、各作品の概要を簡潔に示します
大学の指定様式では、テーマ2に最大3作品の概要を記載できます。タイトル、作成年月、単独・共同の別、参考資料の有無などの欄があり、動作の概要は200字以内です。共同作品では、作成に寄与した部分の説明も求められます。
作品数が最大まで埋まっていないからといって、内容の薄い作品を急に追加する必要はありません。自分が考え、動かし、説明できる作品を選びます。数を増やすことで、最も伝えたい作品の説明時間や修正時間が足りなくならないようにしてください。
200字以内の概要は、背景を長く語るより、何を入力し、何を処理し、何ができる作品かを優先すると整理しやすくなります。例えば、利用者、中心となる機能、自分の工夫を順に書き、細かな仕組みはテーマ3の説明と役割を分けましょう。
テーマ1
学びたいことと提出作品との関連を、A4一枚以内にまとめます。
テーマ2
最大3作品について、作成情報や200字以内の概要を指定欄にまとめます。
テーマ3
テーマ2の一つ目の作品を説明します。最初のページに概要を置き、図版なども活用します。
テーマ3は、最初のページだけでも作品の中心が分かる構成にします
指定様式のテーマ3は、テーマ2で一つ目に記載した作品について、最初のページに概要をまとめたうえで説明する指示です。枚数に制限はなく、可能な限り図版などを使い、主要な機能や伝えたい点を明確・簡潔に記すよう求めています。
枚数制限がないことは、長くすればよいという意味ではありません。最初のページに作品の目的と中心機能を置き、続くページで処理の仕組み、工夫、検証、本人の担当部分を説明すると、読み手が全体を追いやすくなります。
例えば、画面の写真を並べるだけでは、見た目は分かっても裏側の処理が伝わりません。入力から結果までの流れを図にし、どの段階で自分の工夫が働くかを示してください。図の中の言葉と本文の言葉をそろえることも大切です。
テーマ3だけは指定様式を使わず別途作成することも可能ですが、氏名の記載が必要です。資料を別に作ったときほど、氏名の入れ忘れやPDFへの変換漏れが起こりやすくなります。内容と提出形式の点検を分けて行いましょう。
学びたいことと作品は、同じ課題を軸につなげます
自分でできること
制作で分かったこと、未解決の点、学科で学びたい内容を対応させられます。ただし、科目名を挙げるだけでは関連を説明したことになりません。作品のどの課題に必要か言えない場合は、下書きと公式案内を先生に見せます。
学校の先生に頼めること
経験の事実や文章の順序、A4一枚で読めるかを確認してもらえます。ただし、学科の教育内容とのつながりまで継続して点検する時間が取れるとは限りません。読みやすくても他大学にも同じ文章が使える場合は、専門的な添削を検討します。
プロに頼ったほうがよいこと
学科が求める学生像と本人の制作過程を照らし、学ぶ必要性の説明を点検してもらえます。大学紹介と作品紹介が別々になっている場合が目安です。ただし、本人にない志望動機や未確認の授業内容は作れません。修正理由を理解して書き直します。
作品づくりは、機能を増やすより「考えた過程」を残します
問題を見つけ、最小限の機能で試します
これから作品に取り組む人は、最初に作りたい機能を大量に並べるより、解決したい問題を絞りましょう。「誰が、いつ、どんな不便を感じるか」を言葉にすると、必要な機能を判断しやすくなります。作品の規模と独自性は同じではありません。
例えば、部活動の練習記録を扱うなら、記録を入力しづらいのか、振り返りに使えないのか、仲間へ共有しづらいのかで必要な仕組みが変わります。すべてを一度に解決しようとせず、中心の問題が改善するかを小さく試してください。
最初の動く形ができたら、自分が期待した動作と実際の動作を比較します。期待した結果が出た場面だけでなく、入力が空の場合、データが多い場合、途中で操作を戻す場合なども確認します。実際に試した範囲と、まだ試していない範囲を分けて記録しましょう。
改善前と改善後を、同じ条件で比べます
改善を説明するには、変える前と変えた後で何が違うかが必要です。ただ「使いやすくなりました」と述べるだけでなく、操作の手順、表示の分かりやすさ、処理の誤りなど、どの点を確認したかを具体化してください。
例えば、操作を減らしたなら、同じ作業を行うときの手順を比較します。一方で、新しい操作が分かりにくくなっていないかも確かめます。都合のよい結果だけを選ぶのではなく、改善したことと残る課題を両方説明する練習にしましょう。
他の人に試してもらう場合は、目的を説明し、無理に協力を求めないことが大切です。氏名や連絡先などの個人情報が不要なら集めず、提出資料に個人が分かる画像を勝手に載せないようにします。試した内容を説明するために、必要以上の個人情報は要りません。
制作の記録
日付、目的、変更した部分、変更した理由を残します。
動作の記録
入力、期待した結果、実際の結果、不具合の有無を残します。
改善の記録
前後の違い、確かめた条件、残った課題を整理します。
外部の部品を使った場合も、自分の仕事を明確にします
プログラム制作では、公開された資料や既存の部品を参考にすることがあります。使ったことを隠すのではなく、参考にした部分と自分が作った部分を分けて整理してください。提出するコードについては、要項の「自分が書いたプログラムのみ」という指示に従います。
例えば、画面を表示する仕組みに既存の部品を使った場合でも、データの扱い方や操作の流れを自分で設計したなら、その部分を明確に説明します。借りた部分を自分で作ったように見せることも、自分の工夫をすべて借り物だと思って隠してしまうことも避けましょう。
説明できないコードがある場合は、丸暗記して通そうとせず、何をしているのかを確かめます。仕組みを理解できないまま中心機能に使っているなら、その状態を解消することが準備の課題です。見た目の完成度だけで提出作品を判断しないでください。
作品と説明資料は、本人の制作範囲をそろえます
自分でできること
動作記録、変更理由、借りた部品、自分の実装を整理できます。ただし、動いたことだけでは中心機能を理解したと判断できません。処理を説明できない部分が残る場合は、情報の先生などにコードの読み方を相談します。
学校の先生に頼めること
基本的な処理の理解、活動の記録、共同制作の担当を確認してもらえます。ただし、すべての言語や機器について学校で技術指導を受けられるとは限りません。専門的な不具合は詳しい人へ、提出資料の構成は入試対策の専門家へ分けて相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
概要200字、最初のページ、詳しい説明の役割分担を点検してもらえます。画面の写真は多いのに本人の工夫が見えない場合が目安です。ただし、作品やコードの代作は本人の説明力を育てません。本人が実装と検証を行い、助言を資料へ反映します。
現象数理統計の数学は、90分の学力考査と20分の口頭試問です
数学Ⅲまで含む範囲を、偏りなく復習します
現象数理統計学科の二次選考は、数学の学力考査90分と口頭試問20分です。学力考査の範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A、数学Bの数列、数学Cのベクトル・平面上の曲線と複素数平面です。要項は、高校数学について着実かつ偏りのない学力を求めると説明しています。
得意な単元だけを深め、苦手な範囲を残したままにしないことが重要です。まず範囲を一覧にして、基本事項を説明できるか、標準的な問題を自力で解けるか、時間を置いても解き直せるかを確認してください。単元名を知っていることと、使えることは違います。
例えば、解説を読んだ直後に解けた問題は、理解できたように感じやすいものです。翌日以降に解き直し、最初の一手を自分で選べるか、途中式を再現できるかを確かめます。できなければ、解法全体を暗記する前に、どの定義や性質が不足しているかを戻って確認しましょう。
途中式には、計算だけでなく判断の理由を残します
数学の準備では、答えが一致したかだけを見ると弱点が分かりにくくなります。条件の読み取り、方針の選択、式の変形、計算、答えの確認に分け、どこで止まったかを記録しましょう。これは大学が公表した採点基準ではなく、学習を改善するための整理方法です。
例えば、場合分けが必要な問題で解答が一部しか合っていなければ、計算ミスとは限りません。どの条件で考え方が変わるかに気付いていない可能性があります。間違いをすべて「注意不足」で済ませず、次に何を学び直すかへつなげてください。
途中式を見直すときは、その式を使える理由を一言で説明します。式の形を覚えているだけでは、条件が変わったときに対応できません。定理の仮定や、変数の範囲、割り算の分母がゼロでないことなど、基本の確認を習慣にしましょう。
知識を確認
定義や公式の条件を、例と一緒に説明します。
問題を解く
方針を決めた理由を残し、途中式を省きすぎないようにします。
解き直す
時間を空けて再度解き、同じ誤りが起きる箇所を学び直します。
口頭試問では、考えを相手に伝える練習をします
現象数理統計学科の口頭試問の時間は20分と示されていますが、個別の質問内容や配点を要項から推測して断定することはできません。書いた数学の内容や、自分の学習・活動について、相手の質問を受けながら説明する練習を進めましょう。
練習相手には、説明の途中で「この記号は何を表しますか」「その条件を変えたらどうなりますか」と質問してもらいます。答えを覚えるより、質問の意図を確かめ、必要な条件を整理して答えることが大切です。分からない箇所は、分かったように言い切らず考え直します。
例えば、途中で誤りに気付いたら、どこを修正するかを説明してから続けます。訂正せずに押し通す練習ではなく、考えを確かめながら進める練習にしてください。他人の意見を聞き、自分の考えを表すという、求める人材像にも沿った準備になります。
90分の数学と20分の口頭試問は、弱点を別々に記録します
自分でできること
指定範囲の問題を解き、止まった理由や定義を記録できます。ただし、解説を読んだ直後の正解だけでは定着を判断できません。時間を空けると同じ単元で止まる場合は、答案を数学の先生に見てもらいます。
学校の先生に頼めること
誤った式変形や条件の見落としを確認し、口頭で理由を問う練習を頼めます。ただし、学校の練習だけで本番の質問や配点を予測できません。知識を補っても質問に合わせた説明ができない場合は、専門的な模擬試問を検討します。
プロに頼ったほうがよいこと
答案と説明記録から、基礎の復習と口頭練習の優先順位を整理してもらえます。解けるのに理由を話せない場合が目安です。ただし、公表されていない採点基準や合格点は確定できません。次に直す定義や説明箇所が具体的になる助言を求めます。
先端メディアの数学確認テストと数検免除を、正しく使い分けます
数学確認テストは60分で、数学Ⅲとは範囲が違います
先端メディアサイエンス学科の数学確認テストは60分です。範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・A、数学Bの数列、数学Cのベクトルです。現象数理統計学科の学力考査と同じ範囲ではないため、学科ごとに確認しましょう。
大学は、この学科でも4年間を通じて多くの授業で数学を学び、活用すると説明しています。入試だけを乗り切るためではなく、作品の仕組みを理解し、入学後の学習を進める土台として復習してください。確認テストという名称だけで、対策を軽く見ないことが大切です。
例えば、数列を復習するときは、式を当てはめるだけでなく、値が順番にどう変わるかを言葉や表でも表してみます。プログラムで繰り返し処理を使う場合にも、何回繰り返すか、値がどう更新されるかを説明する練習につながります。
数検2級以上の合格証の写しを提出すると、数学確認テストが免除されます
実用数学技能検定2級以上の合格証の写しを出願書類に同封して提出すると、先端メディアサイエンス学科の数学確認テストが免除されます。合格証取得からの経過年数は問わず、写しはA4とされています。資格を持っているだけでなく、所定の提出が必要です。
この要項は「2級以上の合格証」としています。他学部の制度で見かける一次のみ・二次のみの扱いを持ち込まず、手元の証明書がこの条件に合うか確認してください。証明書の種類に疑問がある場合は、大学へ確認したうえで準備します。
例えば、合格の記憶はあっても証明書が見つからない場合、直前になって探し始めると提出に影響します。早い時期に保管場所と氏名などの記載を確認し、必要な手続があるなら余裕を持って進めてください。数検の取得自体を合格保証と考えないことも重要です。
免除の対象
先端メディアサイエンス学科の数学確認テストです。
提出するもの
実用数学技能検定2級以上の合格証の写しを、A4で出願書類に同封します。
残る選考
プレゼンテーションと口頭試問は行われます。関連する数学の説明も準備します。
免除を受けても、数学を使う説明の準備は続けます
免除後はプレゼンテーションと口頭試問のみで判定するとされていますが、口頭試問は作品の仕組みや背景、関連する知識を扱います。要項は関連知識の例にプログラム言語や数学を挙げています。免除は、数学に関する説明が不要になる制度ではありません。
例えば、画像や音、位置情報などを扱った作品では、使った数値の意味や計算の役割を確認してください。すべての高度な理論を説明できる必要があると決め付けることはありませんが、自分の作品に直接関わる基本を理解しているかは点検できます。
数検対策と作品制作を完全に切り離さず、学んだ数学が作品のどこに関係するかを探すと復習の目的が明確になります。免除を使える人も、授業の数学や基礎問題への取り組みを止めず、説明の確かさを高めましょう。
「条件は確認したけれど、数学と書類のどちらから手を付けるか迷う」「作品の工夫がうまく伝わらない」という場合は、今ある資料を並べて準備の優先順位を整理しましょう。例えば、成績や履修の確認メモ、書類の下書き、作品の動作記録があると、相談したい点を具体化できます。
条件の整理
志望学科の出願条件について、大学や高校へ追加で確認する点を整理します。
伝える内容の整理
数学の考え方や作品の工夫を、書類・発表でどう説明するかを考えます。
準備の順番
学習、制作、書類、口頭での説明のうち、先に取り組む課題を整理します。
数学の復習と作品の説明を並べると、先に直す箇所が見えてきます。受験相談では、出願条件の未確認事項、書類や実演で伝える内容、学習と制作の優先順位という三つを、現在の資料から整理できます。
60分の数学と免除は、証明書と学習を分けて準備します
自分でできること
試験範囲を一覧にし、合格証の保管場所と写しを確認できます。ただし、他学部の免除条件をこの学科へ適用できません。証明書が所定条件に合うか不明な場合は、大学へ種類を示して確認します。
学校の先生に頼めること
数学の基礎や、作品で使う数値の意味を確認してもらえます。ただし、免除を受ける人の作品の専門知識まで学校だけで補えるとは限りません。基本問題は解けても作品との関係を説明できないなら、その部分を詳しく点検します。
プロに頼ったほうがよいこと
数学の復習と作品の説明練習の配分を相談できます。免除によって空く時間を何に使うか決められない場合が目安です。ただし、免除の受付判断や証明書の発行はできません。公式条件を確定してから、残る選考の改善点を整理します。
5分の発表では、作品が動くことと工夫の中心を示します
説明する順番を、目的・動作・仕組み・工夫に絞ります
先端メディアサイエンス学科のプレゼンテーションは5分です。実演や動画などを用い、プログラムの各機能が実際に動作することを示すよう求められています。文章で機能を説明するだけでなく、動作を伝える準備が必要です。
5分は、制作のすべてを詳しく語るための時間ではありません。誰に向けた作品か、何ができるか、どんな仕組みか、何を工夫したかという順番で、中心を絞って組み立てましょう。背景の説明が長くなり、実演が最後に残る構成は見直してください。
例えば、作品を起動してから目的の画面に着くまでに時間がかかる場合は、練習の段階で操作の順番を決めます。見せるために特別なデータが必要なら事前に準備し、実演で使うものと普段の個人データが混ざらないようにします。
発表の台本は、読み上げる文章より確認用の見出しにします
最初に台本を作ることは役立ちますが、全文を覚えることだけが目標になると、操作が少しずれたときに説明も止まりやすくなります。見せる画面や機能ごとに、伝える要点を短く整理し、その要点を自分の言葉で説明する練習へ進めましょう。
例えば、「この画面では入力を受け取ります」「ここで条件を確認します」「この結果を返します」と、処理の流れに沿って話します。画面のどこを見てほしいかも明確にすると、聞き手が操作と説明を結び付けやすくなります。
時間を計る際は、話している時間だけでなく、起動、画面切り替え、動画の再生、操作待ちも含めて確認します。練習で毎回ぎりぎりになる場合は、早口にするより内容を絞る方を優先してください。必要な説明が聞き取れることが大切です。
最初に伝える
誰のどんな課題に向けた作品かを短く示します。
動作を見せる
入力から結果まで、見てほしい機能の流れを示します。
最後に残す
自分の工夫と、まだ改善したい点を簡潔にまとめます。
実演がうまくいかない場合に備え、紙でも説明できるようにします
要項は、プログラムや動画、発表用ファイルが動作しない場合も考慮し、スライド資料などを印刷して持参するよう示しています。紙の資料は単なる予備の飾りではなく、動作の流れを説明するための備えとして作りましょう。
例えば、操作前、入力後、処理後の画面を順番に印刷し、どの入力に対してどんな結果が出るか分かるようにします。画面だけでは処理が見えない場合は、簡単な説明図を付けると、機器が使えなくても作品の中心を伝えやすくなります。
ただし、紙があれば実際に動く作品の準備が不要になるわけではありません。普段から動作を確認し、予備資料も整えるという順番です。試していない機能を、動作確認済みとして説明することは避けてください。
5分の実演は、初めて見る相手に通じるか試します
自分でできること
操作を含めて時間を測り、目的・動作・工夫を録画で確かめられます。ただし、作者には分かる画面でも初見の相手には伝わらない場合があります。説明なしでは何が起きたか分からない場面は、先生に見てもらいます。
学校の先生に頼めること
聞き取りやすさ、画面を見る順番、紙の予備資料の分かりやすさを確認してもらえます。ただし、話し方の確認だけでは作品の技術的な説明不足は解消しません。時間内でも工夫が伝わらない場合は、構成の点検を頼みます。
プロに頼ったほうがよいこと
実演と説明の配分、最初に示す情報、削る枝の話を点検してもらえます。5分に収めるため早口になる場合が目安です。ただし、動かない作品を動作確認済みとして見せることはできません。本人が確認した動作と未検証の点を分けます。
25分の口頭試問は、プログラムの中身を説明する準備が必要です
使い方の説明と、仕組みの説明を分けます
先端メディアサイエンス学科の口頭試問は25分です。作成したプログラムの仕組み、背景、関連する知識について試問するとされています。操作の手順を説明するだけでは、仕組みの説明にはなりません。
例えば、「ボタンを押すと結果が表示されます」は使い方の説明です。仕組みを説明するには、ボタンを押した後にどのデータを読み、何を比較し、どう結果を決めるかまで分ける必要があります。処理の順番を紙に書き、その順番に沿って説明してみましょう。
コードの一行一行を最初から最後まで読み上げる練習より、中心機能を支える処理を見つけ、その役割を説明する練習が役立ちます。細部を聞かれたときに該当部分を示せるよう、ソースコードの整理も進めてください。
「なぜその方法か」に、比較と理由で答えます
自分で考えた作品を説明するときは、採用した方法だけでなく、別の方法を考えたかも振り返ります。必ず複数の高度な方法を試さなければならないという出願条件ではありませんが、選んだ理由を整理すると、思考の過程が伝わりやすくなります。
例えば、データをその場で保存する方法と、別の場所に送る方法を考えたなら、何を優先して選んだかを説明します。速さ、作りやすさ、利用環境、個人情報の扱いなど、実際に検討した点を挙げてください。後からもっともらしい理由を作らず、制作時の判断を確認しましょう。
分からない質問が出たときの練習も必要です。質問の意味を確かめ、分かる部分と分からない部分を分けて答えます。知識を持っているように装うより、どの条件を確認すれば考えられるかを言葉にする練習を進めてください。
仕組みの問い
入力、処理、保存、出力の流れを説明できるか確かめます。
判断の問い
なぜその方法を選んだか、実際に考えた理由を整理します。
限界の問い
動かない条件、未検証の点、次に改善したい内容を分けます。
共同制作は、担当部分の境界まで答えられるようにします
共同制作の場合、担当名だけでは本人の関わりが伝わりにくいことがあります。「開発担当でした」から一歩進め、どの処理を設計したか、どの不具合を調べたか、他の担当者との間で何を調整したかを具体化しましょう。
例えば、画面とデータ処理を別々の人が作った場合は、受け渡すデータの形をどう決めたかを説明できます。自分が直接書いていない部分についても、作品全体の中でどんな役割かを理解しておくと、担当部分とのつながりを伝えやすくなります。
練習では、作品を初めて見る人に説明してみてください。普段一緒に作っている仲間だけでは、説明不足に気付きにくい場合があります。専門用語を使わずに中心を伝え、その後に技術的な説明を加える順番を試してみましょう。
25分の試問は、仕組みを問い返してもらいます
自分でできること
中心機能について入力・処理・出力と選んだ理由を説明できます。ただし、自作の質問だけでは聞き方が変わったときの弱点に気付きにくくなります。暗記した順番を外れると止まる場合は、先生に追加質問を頼みます。
学校の先生に頼めること
答えが質問に対応しているか、共同制作の役割が記録と合うかを確認してもらえます。ただし、面接作法の練習だけではプログラムの中身の理解を確認できません。仕組みの質問で答えが曖昧になる場合は、内容を扱える専門家へ相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
書類と回答のずれ、根拠のない断定、長すぎる説明を模擬試問で指摘してもらえます。練習後に具体的な修正箇所が残らない場合が目安です。ただし、本番の質問は保証できません。指摘を受けた本人がコードや制作記録に戻って確かめます。
試験会場ではインターネットが使えない前提で準備します
持参する機器で、通信を切って動作確認します
先端メディアサイエンス学科の試験会場では、インターネット環境は提供されません。要項はソースコードやノートパソコンなどの持ち込みを推奨しています。自宅で通信につながっている状態だけを確認して、当日も同じように動くと思わないでください。
例えば、外部のデータを毎回取りに行く作品や、ログインが必要な機能がある場合は、通信がないと何が止まるかを確認します。実演できる部分、動画で示す部分、紙で説明する部分を整理し、要項に沿って動作を伝える方法を準備してください。
発表用のファイルや動画も、パソコンの中に保存されているか確認しましょう。画面上に名前が見えていても、実体が外部の保存先にあり、通信を切ると開けない場合があります。実際に通信を切り、再起動してから確認すると見落としに気付きやすくなります。
接続端子と音声を、持参する機器に合わせます
会場で提供可能な機材として、液晶プロジェクターとスピーカーが示されています。映像はHDMI端子・VGA端子・コンポジット入力、音声はステレオミニピンジャックという案内です。自分のパソコンの端子が、そのまま接続できるか確認してください。
例えば、パソコンに小型の端子しかない場合は、必要な変換部品を検討します。部品を持っているだけで安心せず、実際に映像や音が出るか試しましょう。音を使わない作品なら、不要な音が出ない設定になっているかも確認できます。
接続条件に不明点がある場合は、大学の案内を確認し、必要に応じて事務室へ問い合わせます。機器の貸し出しや当日の設営時間を、記載がないまま見込んで計画しないことが大切です。紙の予備資料もあわせて準備してください。
通信の確認
インターネットを切り、作品・動画・資料を開いて確かめます。
接続の確認
映像と音声の端子、変換部品、充電器を確認します。
予備の確認
印刷した資料で、作品の流れと工夫を説明できるようにします。
直前の大きな変更は、動作を壊さないか慎重に判断します
試験の直前になると、もう一つ機能を追加したくなるかもしれません。しかし、変更によって以前の機能が動かなくなることもあります。動作が確認できている版を保存し、変更した版と区別して管理してください。
例えば、当日使うファイル名や保存場所を決め、練習でも同じものを開くようにします。似た名前のファイルが大量にあると、古い版や動かない版を開く原因になります。必要なものが一目で分かる状態を作りましょう。
最後の確認では、通知が画面に出ないか、関係のない資料が表示されないか、個人情報が見えないかも点検します。作品の説明に集中してもらえるよう、機器の準備も発表準備の一部として扱ってください。
機器の準備は、動作確認と発表確認を分けます
自分でできること
通信を切った動作、動画の再生、充電器や接続部品を確認できます。ただし、自分の画面だけでは外部画面への映り方を確定できません。文字や音が伝わるか不安なら、利用できる機材で先生と練習します。
学校の先生に頼めること
校内で利用可能な機材を使う相談や、紙の予備資料の確認を頼めます。ただし、高校の設備が大学会場と同じとは限りません。接続や持ち込みの可否は、大学の案内と問い合わせで確定します。
プロに頼ったほうがよいこと
機器が止まった場合にも紙の資料で説明を続けられるか、練習の点検を頼めます。操作に気を取られて説明が途切れる場合が目安です。ただし、会場機材の保証や修理の代行ではありません。技術的な不具合を直したうえで本人が再練習します。
公式の評価内容から、準備を「条件・根拠・説明」で点検します
出願条件と評価される力を、別々の欄に置きます
ここまでの公式要項を整理すると、準備は「条件を確認する」「根拠を整える」「説明できるか確かめる」という順番で点検できます。これはこの記事で準備を整理するための方法であり、大学が公表した配点表や合格判定ではありません。
条件の欄には、学校区分、入学意思、学科ごとの履修や成績、活動、作品の条件を書きます。根拠の欄には、調査書、活動資料、エントリーシート、作品や動作記録を書きます。説明の欄では、数学や制作の内容を他人へ伝えられるかを確認します。
例えば、活動歴が豊富でも履修条件が未確認なら、まず条件の確認が必要です。一方、条件は満たしていても、作品の仕組みを説明できなければ、説明の練習が課題です。すべてを「不安」とまとめず、今の不足がどこにあるかを分けてみましょう。
条件
公式要項と高校の記録で、出願できる前提を確認します。
根拠
書類や作品の中で、自分の学習・活動を具体的に示します。
説明
式の意味、選んだ方法、担当部分、限界を自分の言葉で伝えます。
点数を勝手に作らず、次の行動が決まる確認表にします
公式要項には、書類や各試験を総合的に判断することが示されています。確認した範囲では、各項目の具体的な配点や合格最低点は示されていません。独自に「作品が何点なら合格」といった数値を作ることはできません。
その代わり、点検結果から次の行動を決めることはできます。例えば、書類の根拠が弱いなら参考資料を読み直す、数学の説明が止まるなら定義を復習する、作品の動作が不安定なら機能を増やす前に不具合を直す、というように具体化します。
一週間ごとに点検するときも、合格可能性を数字にするのではなく、前回できなかったことができるようになったかを確認しましょう。「公式の条件を学校へ確認できた」「紙の資料だけでも説明できた」など、確認可能な変化を記録すると進み具合が分かります。
高1・高2は、科目選択と継続した取り組みから始めます
高校1年のうちに、数学と理科の授業を活動の土台にしましょう
早い学年で始める利点は、成績を維持しながら、興味を深める時間を確保できることです。現象数理統計学科を考えるなら、数学の履修計画や理科の学習を早めに確認します。先端メディアサイエンス学科を考える場合も、数学の基礎を後回しにしないでください。
例えば、授業で面白いと感じた公式について、なぜ成り立つかを調べ、簡単な例を自分で作ってみます。プログラムに関心があるなら、身近な作業を一つ動く形にしてみます。最初から大きな受賞や高度な作品を目標にしすぎず、理解と記録を積み上げましょう。
授業、定期試験、興味のある活動を別々に考えるより、学んだ内容を活動で確かめる機会を作ると、学習の意味が見えやすくなります。うまくいかなかったことも残し、次に何を試したいかを書く習慣をつけてください。
高校2年のうちに、志望学科を比べて成果を説明する練習へ進みましょう
高2では、学科の求める人材像と自分の取り組みを照らし合わせます。数学で現象を考えることに強くひかれるのか、新しい情報システムを形にすることにひかれるのかを、実際の学習や制作を通じて考えてください。学科名の印象だけで決めないことが大切です。
例えば、同じ情報に関する興味でも、データの変化を数学で説明したい場合と、人が使える新しい機能を作りたい場合では、取り組み方が変わります。どちらが優れているかではなく、自分が何を深めたいかを具体化しましょう。
成果を人に説明する機会も作ります。短い文章、図、実演などで伝え、分からないと言われた箇所を直してください。高3で初めて説明するより、何度も伝え直す時間を確保できることが早期準備の強みになります。
高1で整える
履修計画、数学・理科の基礎、興味や疑問を記録する習慣を整えます。
高2で深める
学科の違いを調べ、研究や制作を進め、他人に説明して改善します。
高3で仕上げる
当該年度の条件を確認し、書類・数学・口頭での説明を並行して仕上げます。
高校3年のうちに、残り時間だけでなく必要な作業量を見ましょう
高3では、当該年度の要項と様式が出たら、過年度の情報との差を確認します。準備が遅いほど、履修や活動の記録、制作の検証に使える時間は少なくなります。短期間で必ず追い付けるという見通しではなく、条件と現状を具体的に確認してください。
例えば、数学の復習、書類の下書き、作品の不具合修正が同時に残っているなら、締切までの日数だけでなく、それぞれに必要な作業を分けます。学校に依頼する書類は待ち時間があるため、本人の学習とは別に早く動かす必要があります。
すでに一次出願を終えた人は、提出した内容を控えで確認し、二次の準備へつなげます。書類に書いた内容と当日の説明が食い違わないよう、制作の更新点や追加で理解したことも区別して整理してください。
よくある落とし穴は、似た条件を同じものとして扱うことです
落とし穴:活動歴の経路と、数検による免除を混同します
現象数理統計学科で数学検定の実績を資料にする場合と、先端メディアサイエンス学科で数学確認テストを免除する場合は、目的が違います。前者は活動歴の資料の例、後者は二次選考の特定の試験の免除です。
例えば、先端メディアサイエンス学科では2級以上の合格証が数学確認テスト免除の対象ですが、それだけで独自のプログラム作成という条件を満たすことにはなりません。現象数理統計学科では、活動歴で出願する場合も数学の履修条件が残ります。
情報をメモするときは、資格名と級だけを書くのではなく、「どの学科」「何のため」「何を提出するか」をセットにします。似た言葉を並べた比較表より、制度上の役割を分ける方が誤解を防ぎやすくなります。
落とし穴:作品の説明を、機能の一覧だけで終えます
作品の機能をたくさん列挙しても、自分の工夫が見えなければ、何を伝えたいのか分かりにくくなります。「保存できます」「表示できます」「検索できます」という説明に加え、なぜ必要で、どこを自分で考えたのかを示してください。
例えば、検索機能を工夫したなら、単語の一致だけを調べるのか、入力の違いをどう扱うのか、結果をどう並べるのかといった中身を整理します。作品の目的に関係する処理を取り上げると、機能と発想のつながりが伝わります。
逆に、難しい技術の名前だけを増やすことも避けましょう。使った言葉を質問されたときに、自分の作品での役割を説明できるか確認してください。理解して使っている言葉に絞った説明の方が、本人の考えが見えやすくなります。
制度の混同を防ぐ
学科名、条件の目的、提出物を一緒に記録します。
内容の薄さを防ぐ
機能の名前に加え、自分の工夫と判断の理由を説明します。
提出漏れを防ぐ
郵送とWEB、一次と二次を別々に確認します。
落とし穴:過年度の名称や別学部の条件を使います
検索結果には、過年度の学科名や入試条件が残っている場合があります。2027年度の要項に合わせて、現象数理統計学科という名称と現在の提出様式を確認してください。古い様式を保存している場合も、今年度用かどうかを確かめます。
また、明治大学の理工学部など、別学部の自己推薦特別入学試験にも似た名前の資格や書類が登場します。しかし、数学検定の免除範囲、英語資格、履修条件、試験内容は同じではありません。総合数理学部の要項に書かれていることを基準にしてください。
例えば、別学部で使える証明書の形式を、そのままこちらの出願に使えると思い込まないことが大切です。判断に迷う場合は、総合数理学部の書類名を示して確認します。自分で都合のよい条件を組み合わせた制度を作らないようにしましょう。
検定料と郵送の手続は、学習とは別の確認表で管理します
検定料は一次15,000円、二次20,000円です
入学検定料は、第一次選考が15,000円、第二次選考が20,000円です。二次の検定料を納めるのは一次合格者のみで、二次用の振込用紙は一次合格者へ配付されます。最初に同じ用紙でまとめて納めるものではありません。
納入期限は一次が2026年9月25日、二次が10月19日で、日付印有効です。金融機関の窓口から現金・電信扱いで振り込み、ゆうちょ銀行やATMは使わないという指定があります。本人や保護者が普段使う支払い方法と同じとは限りません。
例えば、締切日の夜にATMへ行く予定を立てても、要項の方法に合いません。利用する金融機関の窓口で手続できる時間を確認し、余裕を持って準備してください。振込手数料の扱いも要項に記載されているため、確認しておきましょう。
B票は提出、C票は保管する前提で収納印を確認します
金融機関で納入した後は、B票・C票の二か所に収納印があることを必ず確認します。要項は、収納印がない場合は納入したことにならないと注意しています。お金を払ったという記憶だけでなく、書類の状態を確かめてください。
B票は出願書類として提出し、領収書に当たるC票は大切に保管します。要項には、原則として返還しないことと、一定の例外や返還請求期限も書かれています。必要になったときに探せるよう、書類の控えと一緒に保管しましょう。
例えば、家族に振り込みを頼む場合は、「銀行へ行ってください」だけではなく、必要な用紙、指定の振込方法、確認する印、持ち帰る書類を共有します。受験生本人も、手続が終わったことを確認してください。
納入前
一次用・二次用の別、金額、期限、窓口での方法を確認します。
納入後
B票・C票の収納印を確認し、提出用と保管用を分けます。
郵送前
宛名、必要書類、厳封、控えを確認し、速達・簡易書留で差し出します。
角形2号の封筒と、速達・簡易書留を準備します
第一次選考の出願では、角形2号の封筒に指定の宛名用紙を貼り、書類を封入して速達・簡易書留郵便で送ります。宛名用紙が剥がれた場合に備え、封筒裏面にも必要事項を記載する指示があります。普通郵便や別の配送方法に自己判断で変えないでください。
志願票の記入上の注意では、写真は出願前3か月以内に撮影した本人のみのカラー写真で、縦4センチ・横3センチなどの条件があります。写真の裏面には志望学部・学科・氏名を記入します。入学した場合は学生証の写真にも使われるため、記入上の注意を確認してください。
郵送前の点検は、必要書類を机に並べて一つずつ行うと確実です。例えば、調査書の封が開いていないか、氏名が必要なページにあるか、B票を入れたか、手元に控えを残したかを確認します。内容の最終チェックと封入チェックを同時にせず、順番に行いましょう。
二段階の出願は、待ち時間のある作業から進めます
自分でできること
一次・二次の書類、納入、郵送、WEB提出を予定表に分けられます。ただし、銀行窓口や学校の発行日を本人だけで変えることはできません。待ち時間が不明な作業は、先に高校や利用先へ確認します。
学校の先生に頼めること
調査書の発行期限や学校行事との重なりを確認してもらえます。ただし、家庭の納入予定や作品の進み具合は共有しなければ分かりません。予定表を見せ、学校に依頼する部分と本人が進める部分を確定します。
プロに頼ったほうがよいこと
残る数学・書類・実演の作業量を整理し、締切までの優先順位を点検してもらえます。制作を続ける一方で書類確認が止まる場合が目安です。ただし、出願期限や入学確約条件を変更できません。公式条件を守れる計画へ本人が修正します。
学校で進める準備と、専門的な添削で確かめる準備を分けます
高校には、成績・履修・数学の理解を早めに相談します
高校で確認できることには、調査書に記載する成績、履修科目、発行までの日数があります。数学や理科の授業で理解が弱い部分の相談、エントリーシートで扱う公式の前提の確認なども、早めに相談したい内容です。
例えば、文章を見てもらうときは、単に「直してください」と頼むより、「この定理の説明は正しいか」「具体例は条件を満たしているか」「800字以内で理由が伝わるか」と質問を分けましょう。何を確かめたいかが明確なら、もらった助言も次の行動へつなげやすくなります。
学校の先生に依頼することと、自分で行うことは分けます。書類の発行は学校にお願いしても、活動や制作の記録を整理すること、下書きを作ること、説明を練習することは本人の仕事です。依頼した後も、準備全体を人任せにしないでください。
専門的な支援では、学科とのつながりと説明の弱点を確認します
専門的な添削や模擬面接を利用する場合は、誤字を直すだけでなく、学科が求める力と書類の内容がつながっているかを確認します。作品や数学の内容を理解せず、見栄えのよい文章へ置き換えるだけでは、口頭試問の準備になりません。
例えば、志望理由の添削では、「大学で学びたいこと」と「提出作品」の関連が具体的かを確かめます。模擬試問では、仕組みの説明が止まる箇所、質問と答えがずれる箇所、本人の担当が分からない箇所を指摘してもらい、次に直す課題を記録します。
支援を選ぶときは、どの資料を見て何を助言するか、本人が考える時間をどう確保するか、修正後の説明を確認するかを見てください。提出書類の代筆や、本人が理解していない成果の作成に頼るのではなく、本人の理解と表現を深める支援を選びましょう。
自分で進める
公式情報の整理、学習記録、制作記録、下書き、基本的な説明練習を進めます。
学校に相談する
成績・履修・調査書、数学や理科の内容の確認を相談します。
専門的に確かめる
志望学科との関連、文章の構成、模擬試問での具体的な弱点を確認します。
相談前に、できていることと困っていることを整理します
相談を活用するには、現状が分かる資料が役立ちます。完成した文章だけでなく、条件の確認メモ、下書き、作品の概要、数学の誤りの記録があれば、どこから改善するかを考えやすくなります。まだ未完成でも、何が未完成かを説明できる状態にしましょう。
例えば、「面接が不安です」だけでは課題が広いため、「作品の目的は説明できるが、処理の仕組みを聞かれると止まる」と具体化します。現象数理統計学科なら、「定理は説明できるが、美しいと思う理由を言葉にできない」という整理もできます。
相談の後は、助言をすべて一度に実行しようとせず、出願や試験に直接関わる確認から順番を決めます。次回までに何を直すか、どの状態になれば改善したと言えるかを決めると、相談が単なる安心で終わらず、具体的な準備につながります。
合格後も、入学手続と入学前教育まで確認します
入学手続は2027年1月14日から22日までです
2027年度の入学手続期間は、2027年1月14日から1月22日までです。UCAROを利用し、情報の入力、入学諸費用の納入、必要書類の郵送を行います。合格を確認しただけで入学手続が済むわけではありません。
大学から合格者への入学手続書類の郵送は行わないとされています。「入学手続の手引」は2026年12月18日に掲載予定です。合格後は掲載予定を確認し、実際の手引が出たら必要な作業を読み直してください。
例えば、家族が書類の郵送を待っている間に手続が遅れないよう、受験生本人が案内の掲載を確認します。必要な費用や銀行振込の予定も共有し、期間内にすべて完了させるための予定を立てましょう。
入学金だけの納入や、数学学習の中断を前提にしません
入学手続は一括納入のみで、入学金だけを納めて他の入学諸費用を延納することはできません。費用の詳細は当該年度の大学案内で確認します。別大学の手続方法や、過年度の家族の経験をそのまま当てはめないでください。
総合数理学部は、合格から入学までの期間に入学前教育を実施するとしています。詳細は合格発表時に通知されます。今の段階で課題の内容や分量を推測せず、通知された内容を確認して進めましょう。
数学の基礎や制作の振り返りは、合格後も続ける価値があります。例えば、入試準備で説明が曖昧だった定義を学び直す、作品の不具合の原因を調べ直すなど、自分の課題を残しておくと、入学までの学習に取り組みやすくなります。
合格を確認
大学指定の日時にUCAROで確認し、通知内容を読みます。
手続を完了
手引に従い、入力・納入・郵送を期間内に終えます。
学びを続ける
通知された入学前教育に取り組み、数学や制作の基礎を整えます。
総合数理の自己推薦は、学科の条件と自分の説明を今から整えましょう
明治大学総合数理学部の自己推薦特別入学試験では、現象数理統計学科と先端メディアサイエンス学科で、出願の条件も見せる成果も異なります。共通して大切なのは、基礎学力を持ち、自分が取り組んだ内容を具体的に示し、相手へ説明できるようにすることです。
まずは公式要項を見ながら、条件を確認した項目と未確認の項目を分けてください。次に、現象数理統計学科なら二つの文章テーマと数学の復習、先端メディアサイエンス学科なら作品・書類・数学・発表の準備を並べます。例えば、今日の作業を「作品の中心機能を紙一枚で説明する」と決めるだけでも、取り組みが具体的になります。
準備は早く始めるほど、調べ、試し、説明し直す時間を確保できます。成績や履修、活動の根拠を確かめる作業と、書類や口頭で伝える練習を並行して進めましょう。分からない条件は大学や高校に確認し、未確認のまま都合よく解釈しないことが第一歩です。
「条件は確認したけれど、数学と書類のどちらから手を付けるか迷う」「作品の工夫がうまく伝わらない」という場合は、今ある資料を並べて準備の優先順位を整理しましょう。例えば、成績や履修の確認メモ、書類の下書き、作品の動作記録があると、相談したい点を具体化できます。
条件の整理
志望学科の出願条件について、大学や高校へ追加で確認する点を整理します。
伝える内容の整理
数学の考え方や作品の工夫を、書類・発表でどう説明するかを考えます。
準備の順番
学習、制作、書類、口頭での説明のうち、先に取り組む課題を整理します。
次の行動を決める受験相談では、出願条件の追加確認、数学や作品の伝え方、残り期間の準備順を整理できます。志望学科、下書き、解き直しの記録や作品の動作記録を用意すると、どこから改善するかを具体的に相談できます。
相談の案内や申し込み方法は、マナビライトの受験相談ページで確認できます。志望学科、現在の学年、条件の確認状況、書類や作品の準備状況を整理しておくと、相談したい内容を伝えやすくなります。
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