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明治大学理工学部の自己推薦対策|学科別の評定・資格と実験・口頭試問の準備

「明治大学理工学部に推薦で進みたいけれど、評定はどの教科で計算するのか」「研究やものづくりの経験を、どう書類や面接で伝えればよいのか」。調べ始めると、学科ごとの違いや過年度の情報が重なり、何から準備するか迷いやすい入試です。とくに、自己推薦という名前だけで、全学科が同じ試験を受けると思い込まないことが大切です。

2027年度の自己推薦特別入学試験では、電気電子生命学科の選考に変更があります。また、機械情報工学科の指定実験、建築学科の成果物や造形、応用化学科の化学の口頭試問は、それぞれ準備の進め方が異なります。活動を増やす前に、自分が受ける学科の条件と、当日に示す力を分けて確認しましょう。

この記事では、2027年度の公式要項と所定書式に基づき、対象学科、評定・履修条件、出願日程、必要書類、学科別の対策を整理します。そのうえで、志望理由を下書きする手順や、実験・成果物・口頭試問をつなぐ練習方法を紹介します。2026年10月18日時点で同年度の出願は終了しています。出願済みの方は試験前の点検に、次年度以降の方は早期の準備に活用し、受験年度の条件は新しい要項で再確認してください。

明治大学のキャンパス(出典: Wikipedia)
目次

明治理工の自己推薦は、4学科・5つの募集区分を確認するところから

「推薦」と検索したら、正式な入試名をそろえる

明治大学理工学部が公募型の総合型選抜として案内しているのが、自己推薦特別入学試験です。一定の条件を満たす人が、自ら出願する方式です。指定校推薦や付属高校からの推薦とは区別して確認してください。この記事は、自己推薦特別入学試験を対象にしています。2027年度の公式要項で、出願先の条件を照合してください。

例えば、高校の進路資料に「明治理工・推薦」とだけ書かれていても、その情報が自己推薦の条件とは限りません。資料の表紙にある入試名、対象年度、学科名を見てから読み進めると、別の方式の評定や書類を取り違えずに済みます。

2027年度の対象は、電気電子生命学科、機械情報工学科、建築学科、応用化学科です。電気電子生命学科は電気電子工学専攻と生命理工学専攻で募集区分が分かれています。理工学部にある学科なら、すべてこの方式で募集するわけではありません。

電気電子生命学科

電気電子工学専攻9名、生命理工学専攻3名です。専攻まで確認します。

機械情報工学科

募集4名です。機械工学科との名称の違いに注意します。

建築学科・応用化学科

建築学科4名、応用化学科2名です。学科別の追加条件があります。

募集人数を、受かりやすさの順位にしない

募集人数が少ないと不安になりますが、人数だけで合格可能性は判断できません。出願条件、受験者の準備、当日の選考内容が異なるためです。まず、自分が学びたい内容と、その内容を学ぶための準備が合っているかを確かめましょう。

例えば、建築の空間表現を続けてきた人が、募集人数だけを理由に別の専攻を選ぶと、志望理由や入学後の計画を作り直す必要があります。逆に、電気や生命に関わる技術への関心があるなら、どちらの専攻で何を学びたいのかを明確にすることが先です。

倍率を調べるときも、同じ年度・学科・方式の数字かを確認します。志願者数と受験者数は同じとは限りません。この記事では、確認していない倍率や合格最低点を使って、出願先を順位づけることはしません。

第一志望を求める説明と、他大学併願可を分けて読む

確認した内容

要項には、本学部を第一志望とし、分野に強い関心や熱意を持つ人を期待する説明があります。一方、出願資格のページには他大学との併願を認める記載があります。「第一志望」という言葉だけから、他大学への出願が禁止と判断しないようにしましょう。

ただし、併願できることと、複数の大学への入学手続を無理なく進められることは別です。選考日、合格発表、入学手続期間、納入の条件を並べて確認する必要があります。他大学側が専願条件を設けていれば、その条件も守らなければなりません。

志望理由では、併願の有無にかかわらず、明治大学のこの学科で学びたい理由を説明します。大学名を入れ替えても成立する文章では、学科を選んだ理由が見えません。研究内容や教育方針を調べ、自分の問いとのつながりを言葉にしてみましょう。

2027年度の日程は、出願後の課題準備まで逆算する

出願・試験・合格発表をひと続きで管理する

2027年度の出願期間は、2026年9月3日から9月7日までで、消印有効です。試験日は2026年10月24日、合格発表は2026年11月17日午前10時です。試験の集合時刻や開始時刻は、受験票とともに送られる通知で確認します。

確認した内容

受験票は10月中旬までに発送され、10月16日までに届かない場合は問い合わせるよう案内されています。出願したまま届くのを待ち続けず、送付先住所や受け取り状況も点検しましょう。機械情報工学科では、受験票の発送時に実験テーマが連絡されるため、特に重要です。

2026年10月18日時点では、出願期間は終了しています。これから同年度への新規出願ができるような予定は立てないでください。すでに出願している方は、通知された内容に沿って、提出済み書類の説明や学科別の試験準備を優先します。

出願段階

9月3〜7日です。書類の郵送と検定料の納入を別々に確認します。

試験準備段階

10月24日の試験までに、通知内容と学科別の準備を整えます。

結果確認段階

11月17日10時に受験者用サイトで確認します。事前の登録・連携が必要です。

受験者用サイトの登録と出願連携を忘れない

合格発表は、受験ポータルサイト「UCARO」で行われます。受験票が届いてから試験日前日までに、会員登録と出願連携を行う必要があります。掲示、郵送、電話で合否が知らされる方式ではありません。

出願連携には、志願票に記載した情報を使います。氏名の読み、生年月日、電話番号などを控え、入力内容が書類と一致しているか確かめましょう。家族の電話番号と本人の電話番号を取り違えると、登録が進まない原因になります。

例えば、書類を書き終えた日に控えを保存し、受験票到着後に登録する日を予定表へ入れておきます。試験直前まで放置すると、学習や持ち物の点検に使いたい時間を手続に取られます。準備を早める利点は、こうした事務上の余裕にもあります。

入学手続は、一括納入の予定まで確認する

確認した内容

入学手続期間は、2027年1月14日から1月22日まで、消印有効の予定です。入学手続書類は郵送されず、12月下旬に掲載予定の手引を確認する仕組みです。予定という表記を含めて理解し、合格後の正式な案内で確定させてください。

この方式の入学手続は一括納入のみで、入学金だけを先に納めて他の費用を延ばすことはできません。合格したら家族と費用を相談する、という順序では準備が遅れる場合があります。受験前から、手続に必要な資金をいつ用意するか話し合っておきましょう。

学費の金額や奨学金は、対象年度と制度によって確認すべき内容が変わります。古い記事の金額をそのまま予定表に書かず、大学の最新の学費案内と、合格後の入学手続の手引を使います。納入期限を守ることも、進学を実現するための準備です。

評定は全体平均ではなく、対象科目と履修条件で確かめる

共通の出願資格と学科別の追加条件がある

要項では、大学入学資格にあたる「出願資格1」と、該当学科に設けられた「出願資格2」を分けています。高校卒業者や2027年3月までの卒業見込み者などが共通の資格に含まれます。高専、海外の学校、高等学校卒業程度認定試験などについても、別に条件と証明書類が定められています。

確認した内容

自分が通常の高校卒業見込みに当てはまらない場合、先にどの区分で出願するかを確認します。海外での学校歴がある人や複雑な学歴の人は、卒業時期だけで判断できないことがあります。2027年度は、不明点や個別審査に関する問い合わせを2026年8月19日までに行う案内があります。

例えば、日本の高校へ転入した経験がある場合は、今の高校の調査書だけで足りると決めつけないことです。留学先の成績証明書や、日本の高校での在籍情報など、学歴に応じて必要な資料が変わります。学校の先生と要項の該当欄を一緒に確認してください。

数学・理科・英語の科目をまとめて計算する

機械情報工学科と建築学科の通常の評定経路では、数学・理科・英語の全履修科目の学習成績の状況が3.8以上です。応用化学科は4.0以上です。高校全体の評定平均を、そのままこの数字と比較するわけではありません。

算出方法は、数学・理科・英語の各科目の評定を合計し、その科目数で割る方法です。3教科それぞれの平均を出して、その平均をさらに単純に平均する方法とは一致しないことがあります。教科ごとに科目数が違うためです。

確認した内容

実際の計算は、学校が証明する成績に基づいて確認します。自分の通知表を使った仮計算は、相談の準備には役立ちますが、出願できるという最終判断の代わりにはなりません。計算に含める科目名と対象期間を、進路担当の先生へ確認しましょう。

評定の対象

数学・理科・英語の全履修科目です。全体平均と取り違えないようにします。

計算の考え方

対象科目の評定合計を科目数で割ります。教科平均の平均ではありません。

履修の点検

評定を満たしていても、学科が指定する科目の履修確認が別に必要です。

機械情報・建築・応化は、必要な理科の組み合わせが違う

機械情報工学科では、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cの全科目、英語、さらに物理基礎・物理・化学基礎・化学のうち3科目の履修条件があります。建築学科の通常の経路では、数学と英語に加え、同じ理科4科目のうち2科目が必要です。

応用化学科では、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cの全科目、英語、化学基礎・化学の2科目を履修する条件があります。いずれも要項では第3学年修了時までの履修条件が示されています。単に「理系クラスに在籍している」だけでは、条件を確認したことになりません。

学校の教育課程に指定と同名の科目がない場合は、相当する科目であることが分かるように調査書へ記載する扱いがあります。科目の名前が違うからすぐ不可能、または内容が似ているから問題ない、と自分だけで決めないようにしてください。

成績の記載時期と、算出できない人の扱いを分ける

確認した内容

原則として、高校3年1学期または前期までの成績が対象です。出願期限までにその成績が記載できない場合は、高校2年末までを対象とする注記があります。ただし、履修中の科目や単位数の記載など、調査書側で必要な説明もあるため、学校への依頼を早めに行います。

出願資格1に該当し、学習成績の状況の算出が不可能な人については、出願資格2にある評定と履修科目の条件を免除する記載があります。これは、成績が基準に届かない人が希望すれば免除されるという意味ではありません。自分が算出不可能に該当するかは大学へ確認します。

評定条件を満たした後も、学校の学習を止めないことが大切です。調査書は提出書類であり、数学や理科の理解は口頭試問にもつながります。出願資格を確認する作業と、入学後に学び続けられる力を育てる作業は、並行して進めましょう。

評定・履修の確認で分けたい三者の役割

自分でできること通知表と要項の該当学科を並べ、対象科目の候補を確認します。本人の仮計算だけでは調査書に記載される値や相当科目を確定できません。科目名が違う、計算期間が不明という段階で先生へ確認してください。
学校の先生に頼めること正式な評定の算出と、卒業までの履修予定、調査書の記載を確認してもらいます。先生にも大学固有の解釈が分からない場合は、本人と要項の注記を読み、大学へ照会する内容をそろえましょう。
プロに頼ったほうがよいこと学校で確かめた条件と志望分野が合わず、学科選択や受験計画が止まる場合は、候補の条件を比較する点検を依頼します。専門家が評定を認定したり、条件を免除したりできるわけではありません。資格の判断は学校・大学へ戻してください。

電気電子生命学科は、英語資格と数学の説明力を別々に準備する

2027年度は、古い数学・英語の筆記対策をそのまま使わない

電気電子生命学科は、2027年度から数学・英語の学力考査を廃止し、資格・検定試験の成績を活用する選考へ変更しています。出願書類、資格・検定試験の成績、口頭試問を総合して判断する方式です。過年度の筆記問題が見つかっても、当年度の試験形式を示すものとは限りません。

この学科には出願資格2がありません。ただし、学力が問われないという意味ではありません。要項では数学・理科・外国語の基礎と応用に対応する学習能力を求め、理科は物理基礎・物理・化学基礎・化学の履修が望ましいとしています。

例えば、評定の数値基準がないことだけを理由に選ぶと、口頭試問で自分の関心を説明する際に、学習の土台が不足することがあります。回路、エネルギー、生命に関わる計測など、気になる内容を調べながら、そこで必要な高校数学や理科へ戻って整理してください。

英語の「最低基準」と、出願資格を混同しない

確認した内容

英語4技能資格・検定試験のスコア提出は必須とされ、出願締切日から遡って2年以内に受験した、1種類かつ1回分の証明書類を提出します。期限までに所定の証明書がない場合は、英語を0点として扱うと明記されています。

要項の英語表には、評価に必要な最低基準と最高基準が示されています。これは資格・検定の成績を選考に使うための表であり、評定などの出願資格欄と同じ意味ではありません。「その点がないと出願そのものが必ず不可能」と、表だけから言い換えないようにします。

もっとも、未提出でも0点という記載を、準備しなくてよいという意味に取るのも避けましょう。提出できる成績があるか、有効期間内か、書類の形式が合っているかを早く確認します。英語資格は受験日だけでなく、結果と証明書が届く日まで逆算する必要があります。

英検・TEAP

英検はCSE1980〜2304、TEAP4技能は225〜309が評価表の基準です。

TOEFL・IELTS

TOEFLは受験日で尺度が変わります。IELTSはアカデミック4.0〜5.5です。

その他の検定

TOEIC合計790〜1095、GTECのCBT930〜1180、ケンブリッジ140〜160が示されています。

英語資格は、点数・方式・証明書をひとまとめで確認する

英検は2級以上の受験者のCSEスコアを活用し、級の合格は必要ありません。従来型、S-CBT、S-Interviewが対象です。TEAPは4技能に限られ、TEAP CBTは対象外です。名前が似た試験や、同じ団体の別方式を取り違えないことが重要です。

TOEFL iBTは、2026年1月20日以前の受験では42〜72、1月21日以降は3〜4が評価表の基準です。Home EditionやMyBestスコアは使えません。IELTSはアカデミックで、コンピューター版を含みますが、オンライン版やOne Skill Retakeは対象外です。

TOEICはL&RとS&Wの総合スコアの合計を使い、IPテストは対象外です。一方の証明書がない場合でも、提出された証明書に基づいて判定する注記があります。GTECはCBTに限定され、ケンブリッジ英語検定ではLinguaskillを使えません。

確認した内容

証明書も試験によって違います。英検はCSEスコア証明書の原本、TEAPは成績表のコピー可、TOEFLは実施団体から大学への直送が指定されています。一般的な「資格のコピーを同封すればよい」という案内だけでは、この入試の手続を満たせません。

TOEICは所定の公式認定証や、二次元コード付きのデジタル公式認定証をA4へ印刷したものが案内されています。GTECは公式の証明書を使い、旧形式のScore Reportは不可です。ケンブリッジは結果ステートメントのコピーが認められています。提出前に要項19〜20ページで照合してください。

数学検定は任意でも、口頭試問の扱いが変わる

実用数学技能検定の成績提出は任意ですが、所定の成績を提出した人は数学の口頭試問が免除されます。要項の評価表では、最低基準が2級合格、最高基準が準1級合格です。準1級以上では、1次・2次の両方またはいずれかの合格を活用する扱いがあります。

ここでも、準1級を受験しただけで自動的に対象になるわけではありません。要項が指定する合格の証明が必要です。2級は実用数学技能検定の合格証明書、準1級以上は所定の各検定の合格証明書が対象となります。二次元コード付きのデジタル証明書のコピーか、原本を提出する案内です。

確認した内容

数学の口頭試問が免除されても、入学後に必要な数学の学習まで免除されるわけではありません。問題集を解く際は、式を選んだ理由、条件の読み方、答えの妥当性まで説明しましょう。資格を取得した過程そのものが、学習習慣を振り返る材料になります。

長所だけでなく、改善している短所まで具体的に話す

電気電子生命学科の口頭試問では、求める学生像とのつながりを重視し、具体例を交えて長所や短所を客観的に述べることが望まれています。よい印象の言葉を集めるより、自分が何をして、その結果どう考え方を変えたかを整理します。

例えば、「最後まで取り組む力があります」と述べるなら、試した方法、行き詰まった点、助言を受けたこと、直したことまで説明できると、性格だけの話ではなくなります。反対に、実際には行っていない実験や制作を、自分の経験として加えてはいけません。

短所は、強みに無理に言い換えなくても構いません。「説明が長くなりやすいため、最初に結論を述べる練習をしている」のように、課題を自覚し行動を変えていることを伝えます。欠点がない人物を演じるより、自分を点検する力を育てる方が準備として有効です。

資格と数学の口頭説明|確認の依頼先

自分でできること証明書の受験日、試験種類、本人情報を要項の表と照合し、数学の基本問題を解いて方針を声に出します。証明書が受理されるかの最終判断や、説明の数学的な誤りは自己点検だけでは確定できません。
学校の先生に頼めること数学担当には答案を示し、式を選んだ理由と使える条件が正しいか確認してもらいます。英語担当には学習の不足を相談できますが、外部試験の証明書の発行・直送は実施団体の手続です。窓口を混同しないでください。
プロに頼ったほうがよいこと基礎問題は解けても、口頭で理由を尋ねられると説明が切れる場合は、問いを変えた模擬練習を依頼します。資格の点数だけで合格を判定する相談ではなく、書類の自己説明と学力の説明を分けて改善することが目的です。

評定・履修と資格の条件を確認しても、学科ごとに残る試験準備は違います。無料受験相談で条件と現在の学習を照合し、資格の手配と口頭説明のどちらを先に進めるかを具体化しましょう。

  • 学校・大学へ確かめる条件
  • 検定証明と数学の説明の不足
  • 志望学科に合わせた準備の順番

機械情報工学科は、指定実験を自分で設計し説明する

実験記録から、根拠のある発表へ条件を決め、安全性を先生に確認元の測定値と方法を記録結果と考察を分け、質問で再点検

受験票と同時に届くテーマを、先回りで決めつけない

機械情報工学科は、出願書類と口頭試問で選考します。口頭試問では、大学が指定する実験について発表し、その内容や志望動機、基礎学力などを確認します。実験テーマは受験票の発送と同時に連絡されます。

実験は試験日までに各自で行い、方法、結果、考察をレポートにまとめます。レポートは口頭試問終了時に提出します。また、内容を発表するため、必要に応じて発表資料なども作成します。事前の通知に書かれた形式や指示がある場合は、それを最優先にしてください。

テーマが届く前の準備は、「出そうな実験の答え」を覚えることではありません。測定の計画を立てる、条件を記録する、結果を図や表で整理する、考察を文章にするという流れを練習します。テーマが変わっても使える力を育てることが大切です。

実験計画は、変える条件とそろえる条件を分ける

確認した内容

実験を始める前に、調べたいことを一文で書きます。次に、その問いに答えるために何を変えるか、何を測るか、何を同じに保つかを分けます。道具がそろったから測り始める、という順序にすると、後で比較できない結果が残ることがあります。

例えば、学校で安全に扱える道具を用いた測定練習なら、条件を変えるたびに、測る位置や測定方法まで変えないようにします。どの変化が結果に影響したのか分からなくなるためです。具体的な実施方法は、学校の先生と安全性を確認して決めてください。

実験メモには、日時、道具、条件、測定値、気づきを残します。記録を後から思い出して補うと、意図せず都合のよい説明へ変わる場合があります。きれいなレポートを作る前に、実際に何をしたか分かる記録を残すことが必要です。

計画

何を調べるか、何を変えるか、何をそろえるかを書き分けます。

記録

結果だけでなく、方法と条件もその場で残します。

考察

予想との違いを確かめ、言えることと言えないことを分けます。

結果が予想と違っても、数字を整えてはいけない

実験で予想どおりの値が出ないと、失敗したと思うかもしれません。しかし、測定のばらつきや予想との差を検討することも重要な準備です。都合の悪い値を消したり、測っていない値を補ったりしてはいけません。

考察では、結果の特徴をまず述べ、考えられる原因を挙げ、それを確かめるために追加で何を調べたいかを考えます。「誤差が出たため」で終えると、どの部分を点検したのかが伝わりません。測定位置、道具の読み取り、条件のそろえ方など、具体的に切り分けてみましょう。

複数回測った場合は、1回の結果だけを代表値として出す理由があるかも考えます。どの結果を示したのか、なぜその整理方法を選んだのかを説明できることが大切です。平均やグラフを使う場合も、その意味を理解せずに見栄えだけで選ばないようにします。

発表資料は、実験を知らない人が追える順序にする

確認した内容

発表の練習では、「問い、方法、結果、考察、次に確かめたいこと」の順で話すと、聞き手が内容を追いやすくなります。これは準備のための構成例であり、大学が指定する発表の配点や必須の見出しではありません。

例えば、結果のグラフを見せる前に、横軸と縦軸、単位、条件を説明します。測定方法を省いて結果だけを示すと、どう得た値か分かりません。図を増やしすぎるより、重要な結果を選び、そこから何を考えたかを丁寧に説明しましょう。

練習相手には、「方法を再現できそうか」「結果と考察が混ざっていないか」「根拠がない言い切りはないか」を見てもらいます。想定質問を丸暗記するより、自分の記録を見返して説明を修正する方が、追加の問いにも対応しやすくなります。

指定実験とレポート|本人が行う作業と助言の境界

自分でできること通知の条件を読み、実験の問い、測定方法、元の数値、変更した条件を記録します。結果を選んだ理由まで説明してください。安全性や測定方法が不明なまま進めることは本人の担当範囲ではありません。実施前に先生へ相談します。
学校の先生に頼めること理科・数学の担当に、装置や材料の安全性、条件のそろえ方、単位やグラフの誤りを見てもらいます。先生が実験を代行した結果を本人の成果にしないでください。助言を受けた点と、自分で判断した点を記録に残しましょう。
プロに頼ったほうがよいこと実験は終わっても結果と考察が混ざる、方法を短く説明できない場合は、記録と発表を並べた点検を依頼します。きれいな資料の制作を丸投げせず、どの根拠を先に示すかを確認し、本人が構成を直して再発表してください。

建築学科は、出願経路と成果物の意味を先に整理する

国内高校の経路と、海外就学の経路を分ける

建築学科には複数の出願経路があります。通常の経路では、数学・理科・英語の全履修科目の学習成績の状況3.8以上と、指定科目の履修条件を確認します。海外就学の経路では、最終学年を含め通算2学年以上、海外の外国教育課程の高校に在籍するなどの条件があります。

海外就学の経路では、通常の12年の学校教育課程を2027年3月31日までに修了した人、または修了見込みの人を対象とし、数学・理科・英語の履修についても確認します。単に短期留学に参加した経験があるというだけでは、この経路に当てはまりません。

日本国内にある指定された外国教育機関の卒業者・卒業見込み者には、通常の①の出願資格が適用されるとされています。外国語で授業を受けていたことと、海外就学の経路を使えることは同じではありません。学校の所在地、教育課程、在籍年数を具体的に確認します。

海外就学経路の英語資格は、電気電子生命の表を使わない

確認した内容

建築学科の海外就学経路では、英語を履修しているか、所定の英語資格基準を満たすことを確認します。資格を用いる場合、出願締切日を起点として過去2年以内の受験などの条件があります。電気電子生命学科の評価表とは目的も基準も異なります。

要項に示される基準は、TOEFL iBTが2026年1月20日以前の受験では61以上、1月21日以降では3.5以上、TOEIC L&Rが670以上、IELTSが5.5以上です。TOEFLのHome EditionやMyBestは認められていません。

証明の方法も確認します。TOEFLは実施団体から大学への直送で、締切日までに大学が確認できた成績が有効です。TOEICやIELTSには別の提出方法があります。スコアを取得していても、提出方法を間違えると同じ扱いにはならないため、要項18ページまで読み進めてください。

通常の経路

対象3教科の評定と、数学・理科・英語の履修条件を確認します。

海外就学の経路

海外の外国教育課程での在籍期間と修了条件を確認します。

証明書の確認

英語の履修か資格かを整理し、該当する証明書の提出方法を照合します。

成果物は、建物の模型や図面だけに限られない

建築学科の選考は、出願書類、成果物等、造形による試験、発表、口頭試問を総合して行われます。持参する成果物は、必ずしも住宅やビルの模型・図面に限られません。建築を学ぶうえで役立つ個性、経験、能力が見えるものであればよいと説明されています。

要項には、街並みのスケッチや写真、芸術作品、国際的な経験をまとめたもの、調査・研究の成果などが例として挙げられています。持参しにくい立体作品は、撮影した写真などで代えることも認められています。自分の取り組みを、どの形なら分かりやすく示せるか考えてみましょう。

大切なのは、作品を並べるだけで終えないことです。何を見て、どのような問いを持ち、なぜその表現を選び、制作や調査の途中で何を変えたかを説明します。大きな作品を急いで作るより、すでにある成果を見直して、考えた過程が伝わる形に整理することが先です。

造形試験と約3分の発表を、別々に練習してつなげる

確認した内容

造形による試験では、デッサン、スケッチ、立体造形などを通して、デザインセンス、造形力、表現力が問われます。発表は3分程度で、持参した成果物に加え、当日の造形試験で作ったものも合わせて説明します。

持参したものの紹介だけで時間を使い切ると、当日に作ったものを説明する余裕がなくなります。事前練習では、自分の成果物を短く紹介する部分と、その場で考えたことを説明する部分を分け、後半に余地を残してみましょう。細かな時間配分は練習用であり、公式指定ではありません。

発表では、成果物等として持参したもの以外は使えないとされています。自由に追加資料や機器を持ち込めると考えないでください。当日の持ち物や使用条件は受験票と同封の通知も確認し、事前に想定した説明方法が使えるか点検しましょう。

テーマ3は、豊かな生活と持続可能な社会を具体例で考える

建築学科のエントリーシートには、豊かな人間生活や持続可能な社会に対して、建築のデザインや技術がどう役立つかを具体例で述べる課題があります。「環境によい建物を作りたい」とだけ書くと、何を課題として見ているのかが伝わりません。

確認した内容

例えば、日常的に使う施設や街の空間を観察し、どのような人が使い、どの場面で困りごとが起きるかを整理します。そのうえで、空間の使い方や建物の工夫がどう関わるかを考えます。観察から言える範囲と、資料で調べる必要がある内容を分けると、説明が具体的になります。

便利さだけでなく、使う人の違いや維持管理の条件も見てみましょう。ある人にとって使いやすい形が、別の人にとっては使いにくいこともあります。唯一の正解を言い切るより、複数の条件を比べて自分の案を選んだ理由を示すことが、準備として役立ちます。

成果物・造形・発表|見た目と説明を別々に点検

自分でできること既存の成果物から、問いや修正過程を説明できるものを選び、制作途中の記録と照合します。作品の大きさだけで選ばないでください。本人の意図が初めて見る人にも伝わるかは、第三者に聞いてもらう必要があります。
学校の先生に頼めること美術や探究の担当には、表現の意図と実物の対応、観察の正確さ、制作の安全性を確認してもらいます。造形の技術面だけを直すと、志望理由とのつながりが残るため、発表を聞いた人が受け取った意味も尋ねましょう。
プロに頼ったほうがよいこと成果物は説明できても、学科で学びたい内容や当日の造形との接続が弱い場合は、約3分の発表を通して点検を依頼します。完成品の代作ではなく、何を残し何を短くするか、追加質問に答えられるかを確認してください。

応用化学科は、環境問題の文章と化学の口頭試問を往復する

評定4.0と化学の履修を、活動実績より先に点検する

応用化学科では、数学・理科・英語の全履修科目の学習成績の状況4.0以上に加え、指定された数学、化学基礎・化学、英語の履修条件があります。活動の充実と出願条件の充足は別です。課題研究に力を入れていても、履修条件を見落としてよいわけではありません。

化学が得意でも、数学や英語の成績が計算に入る点に注意します。化学だけの評定で基準を判断しないでください。高校の授業を通じて、数式の扱い方、実験結果の読み方、文章の理解を積み上げることが、出願と選考の両方を支えます。

選考は出願書類と口頭試問です。口頭試問では書類の内容に加えて、化学基礎・化学の基礎学力、思考力、問題解決力を確認します。文章をきれいに仕上げるだけでなく、その文章に出てくる化学の考え方を自分で説明できる状態を目指しましょう。

テーマ3では、身近な環境問題と技術のつながりを示す

確認した内容

応用化学科のテーマ3は、身近な環境問題と、その解決に化学技術がどう役立つかを説明する課題です。問題の大きさを強く訴えるだけでなく、化学がどの段階で働くのかを考える必要があります。対象を広げすぎると、具体的な説明を置く場所がなくなります。

例えば、身近な製品の使用や廃棄に関心があるなら、どの材料の、どの段階の問題を取り上げるのかを絞ります。製造、使用、回収、再利用のすべてを短い文章で扱うより、一つの段階について、問題と技術の関係を丁寧に説明してみましょう。

解決策を調べる際は、「新しい材料だから環境によい」と名前だけで判断しないことです。どの性質を利用し、何を減らし、どの条件で使えるのかを確認します。資料に書かれた成果と、自分が期待している可能性を分けることで、言い過ぎを防げます。

問題を絞る

身近な対象と、そのどの段階に課題があるかを決めます。

化学で説明する

材料の性質や変化など、解決に関わる仕組みを調べます。

限界も考える

費用、安全、処理条件など、技術だけでは決まらない点を確認します。

口頭試問の練習は、用語の暗記から一歩進める

基礎学力を確かめる練習では、教科書の言葉をそのまま唱えるだけでなく、意味を短く言い換え、その考え方をどのような場面で使うか説明します。知らない専門語を大量に覚える前に、高校で学ぶ範囲の理解を確実にしてください。

例えば、計算問題を解いた後に、求めた量の意味、単位、使った関係、前提を声に出します。答えの数字だけが合っていても、途中の考え方が曖昧なら、条件を変えられたときに説明が止まります。解き直しでは、計算と説明の両方を点検しましょう。

練習相手には、すぐに答えを教えてもらうのではなく、「その式を使う理由は何か」「条件が違ったらどこを変えるか」と問い返してもらいます。これは出題を予告するものではなく、理解の抜けを見つけるための練習です。学校の先生に扱う範囲や説明の誤りを確認してもらうと役立ちます。

知らない内容は、知っているふりをせず考える道筋を話す

確認した内容

口頭で問われると、沈黙を避けようとして、確かでない内容まで言い切りたくなることがあります。しかし、あいまいな用語を重ねると、自分の理解がどこまであるのかも分からなくなります。分かる前提と分からない点を分けて話す練習をしてください。

例えば、すぐ答えが出ないときは、問題の条件を確認し、使えそうな考え方を挙げ、そこから順に考えます。途中で誤りに気づいたら、どこを修正するかを説明します。相手の反応から正解を探ろうとするより、理由のある考え方を言葉にすることが大切です。

もちろん、分からないことを伝えるだけで準備が十分になるわけではありません。練習後は必ず教科書や授業ノートへ戻り、説明できなかった点を確認します。書類に書いたテーマに関わる内容は、基礎的な用語から理解し直しておきましょう。

化学の課題文と口頭試問|仕組みの理解を支える役割

自分でできること課題文に使った技術について、対象の材料、利用する性質、効果が成り立つ条件を資料で確かめます。説明できない語に印を付け、教科書へ戻りましょう。知らない内容を推測で埋めないことが自己点検の限界を守る方法です。
学校の先生に頼めること化学担当には課題文と参考にした資料を渡し、反応や性質、計算の意味が正しいか確認してもらいます。正しい説明ができても設問への答えが薄い場合は、技術の説明と環境問題との関係を分けて読み直してください。
プロに頼ったほうがよいこと化学の誤りを直しても論点が広すぎる、書類の主張と口頭回答がずれる場合は、設問・文章・応答を一緒に点検してもらいます。専門知識を飾るための添削ではなく、本人が根拠と限界を説明できる文章へ直すことを優先します。

4学科を比べるなら「条件・証拠・説明」の順で準備を点検する

条件の未確認学校・大学へ確認してから書類作成へ進みます。
説明の不足下書きや実験記録を見せて、根拠の抜けを点検します。

合否を占う表ではなく、次の作業を決める表にする

学科ごとの選考方法を比べると、同じ自己推薦でも、求められる準備の形は異なります。そこで、この記事では「条件を満たすか」「自分の取り組みを示す証拠があるか」「その内容を説明できるか」の順で点検する方法を提案します。大学の採点表や合格判定ではありません。

最初に条件を確認するのは、出願できない経路に向けて書類だけを作り込むことを防ぐためです。次に証拠を見るのは、文章の印象だけで準備状況を判断しないためです。最後に説明を練習すると、書類と当日の受け答えのつながりを確かめられます。

例えば、課題研究の記録が手元にあっても、自分が担当した部分を説明できなければ、共同の成果と個人の力が混ざっています。逆に、活動規模が小さくても、問いや改善の過程を説明できるなら、内容を整理する手がかりになります。活動の名称だけで判断しないようにします。

電気電子生命

条件と検定の提出方法を確認し、学習・活動の具体例を用意し、自分の強みや改善点を説明します。

機械情報

評定・履修条件を確認し、実験記録を残し、方法・結果・考察のつながりを説明します。

建築・応化

学科別条件を確認し、成果物や調べた資料を整理し、表現の意図や化学の仕組みを説明します。

「未確認」と「不足」を書き分けると優先順位が見える

点検するときは、何でも「できていない」とまとめないことです。評定の計算が未確認なのか、計算した結果が基準に足りないのかでは、次の行動が違います。前者は学校での確認が先であり、後者は出願経路そのものを検討する必要があります。

同じように、発表資料が未完成なのか、実験の記録そのものがないのかでも違います。資料が未完成なら構成を直せますが、記録がなければ、実施した条件を正確に説明できるか確認しなければなりません。見た目の完成度だけで準備を評価しないようにしましょう。

ノートに「項目、現在の状態、確かめる相手、次の行動」を書きます。例えば、履修条件は学校、証明書の形式は要項、実験の説明は先生との練習、というように分けます。相談したい内容が具体的になり、同じ質問を繰り返すことも減らせます。

相談では、学科選びと対策の順番を整理する

確認した内容

「建築と機械情報で迷う」「資格はあるが何を提出するか不安」「研究の説明が長くなる」という場合は、現在の記録を見ながら準備を整理すると進めやすくなります。出願資格の最終確認は大学や高校で行い、受験相談では学科とのつながりや対策の優先順位を検討しましょう。

相談前に完璧な志望理由書を作る必要はありません。希望学科、受験年度、評定や履修の状況、資格、活動記録、いま困っていることを分けておくと、話が具体的になります。例えば、完成原稿より、直す前の下書きと活動メモの方が、課題を見つけやすい場合もあります。

受験相談では、次の3点を整理できます。

  • 志望学科の条件について、大学や高校へ追加で確認する項目
  • 経験や成果物を、志望理由や口頭での説明につなげる方向性
  • 書類・資格・実験・試験練習のうち、優先して取り組むこと

受験相談は無料です。志望校が未定でも相談でき、相談後に入塾を決める必要はありません。ボタンから相談の案内と申し込みフォームへ進めます。

エントリーシートは、3つのテーマを同じ話で埋めない

三つのテーマを、別の役割へテーマ1:なぜこの学科で学ぶかテーマ2:本人が何を工夫したかテーマ3:指定の問いにどう答えるか

テーマ1は「明治大学・学科・将来」をつなぐ

全学科が提出するテーマ1は志望動機です。所定書式では、明治大学と希望学科を選んだ理由を、将来の進路に関連させて書くよう求めています。大学への憧れ、専門への関心、将来の希望を別々に並べるのではなく、一つの流れとしてつなげます。

下書きでは、まず自分が関心を持つ問題を書きます。次に、その問題に関心を持った経験や学習を挙げ、まだ分からないことを整理します。そのうえで、大学で学びたい内容が、なぜその疑問を深めるために必要なのかを説明してみましょう。

例えば、ものづくりが好きというきっかけを持つなら、作ったこと自体だけでなく、動き方や使う人の反応について何が気になったかを考えます。そこから学科の学びへつなぐと、単なる趣味の紹介から、学ぶ目的のある志望理由へ進められます。

確認した内容

将来の職業名が決まっていなくても、どのような課題に関わりたいかは考えられます。ただし、決まっていないことを大きな夢で埋める必要はありません。現在の関心と、大学で確かめたいことを示し、その先の方向性を無理のない範囲で説明してください。

テーマ2は、肩書きより取り組み方を見せる

全学科が提出するテーマ2では、個性や特技について書きます。所定書式には、熱心に取り組んだ教科や趣味、特技、取得した資格などが挙げられています。大会での受賞や役職だけに限定された欄ではありません。

題材を選ぶときは、「どれが一番立派に見えるか」より、「自分の行動を具体的に説明できるか」を考えます。熱心に取り組んだ理由、工夫、難しかったこと、改善したこと、現在の課題まで思い出せる内容を選ぶと、口頭での説明にもつながります。

例えば、教科の学習なら、単に成績が上がったという結果ではなく、理解できない問題をどのように整理し、学び方をどう変えたかを振り返れます。趣味の制作なら、最初の案から直した点や、他者の意見をどう取り入れたかが説明材料になります。

確認した内容

共同活動では、全体の成果と自分の担当を分けてください。「私たちが完成させた」という説明だけでは、自分が何を考えたのかが見えません。担当以外の部分を自分の成果として扱わず、周囲の協力も含めて正確に述べる姿勢が大切です。

テーマ1

どの問題に関心があり、明治大学の学科で何を学び、将来どうつなげたいかを説明します。

テーマ2

熱心に取り組んだことから、本人の工夫や考え方を具体的に示します。

テーマ3

建築・応用化学のみ提出します。指定された問いに、具体例と理由を添えて答えます。

テーマ3は、問いに答えた後で個性を加える

建築学科と応用化学科だけが提出するテーマ3は、学科別の問いに答える欄です。自由な自己紹介を書く欄ではありません。テーマ1や2で使った経験をそのまま繰り返すより、その経験が課題への回答にどう関わるかを考えます。

建築なら、生活や社会とデザイン・技術の関係を説明します。応用化学なら、身近な環境問題と化学技術の関係を説明します。どちらも、問題を挙げるだけ、解決策の名前を挙げるだけで止めず、その間にある理由を文章にしてください。

例えば、「この技術により改善できます」と書いたら、「何がどう変わるためか」を一文追加できるか試します。追加できなければ、資料を読み直す必要があります。自分が理解していない内容を、難しい言葉で隠さないようにしましょう。

各テーマ1枚の書式を守り、読みやすさを優先する

確認した内容

2027年度の所定エントリーシートは、各テーマとも1枚に収める指定です。消えない黒のボールペンまたはパソコン入力で記入でき、書式の変更・改変はできません。大学が指定していない文字数を、独自に「必ずこの字数」と決めつけないようにしてください。

パソコン入力では、ファイルを保存したうえでAdobe Acrobat Readerを使う案内があります。要項ではMicrosoft Edgeで正しく表示・入力できないと注意しています。画面上だけで完成とせず、印刷して文字が欠けていないか、枠から出ていないか確認しましょう。

書きたいことが入らないときは、文字を極端に小さくする前に、同じ意味の文や不要な説明を削ります。経験の数を増やすより、一つの経験の意味を明確にした方が伝わりやすい場合があります。読める大きさと余白を保ち、重要な内容が順に読める状態に整えてください。

テーマ別の文章確認|下書きから全体の整合まで

自分でできることテーマ1では関心と将来、テーマ2では本人の行動、テーマ3では指定の問いへの答えを先に一文にします。文章の内容を知っている本人は、書かれていない理由を補って読んでしまうため、下書きは他の人にも渡してください。
学校の先生に頼めること活動の事実、担当範囲、設問への答え、語句の誤りを確認してもらいます。テーマごとに別の先生へ頼む場合も、最終版は全枚を並べて見てもらいましょう。一枚だけの読みやすさでは、書類全体の重複や目的のずれを見つけきれません。
プロに頼ったほうがよいこと何度直しても大学紹介ばかりになる、個性の説明が活動名だけになる場合は、材料の選択と段落の役割を点検してもらいます。本人の経験を追加で作ることはせず、実際の記録から理由を説明できる内容を選び直してください。

志望理由を具体化するには、大学調べと経験の整理を往復する

学科名や研究室名を並べるだけでは理由にならない

大学の公式サイトには、教育方針、専門分野、授業、研究室などの情報があります。しかし、見つけた名称をたくさん書くだけでは、その学科が自分に必要な理由は伝わりません。情報を調べるたびに、自分のどの疑問と関係するかをメモしましょう。

例えば、関心のある研究分野を見つけたら、「何を対象にしているか」「どのような方法を使うか」「自分が高校で学んだ内容とどうつながるか」を分けて読みます。分からない専門語があれば、高校の教科書や入門資料へ戻り、説明できる言葉で整理します。

教員名を出すことが目的ではありません。教員の担当や研究内容は変わる場合もあるため、最新の公式情報を確認し、学科全体で身につけたい力も説明します。特定の研究室だけしか理由がない状態より、基礎から専門へ学ぶ目的が見える状態を目指してください。

興味を「対象・疑問・方法」に分ける

確認した内容

関心が広すぎるときは、対象、疑問、調べ方の3つに分けると整理できます。対象は何について考えるか、疑問は何が分かっていないか、方法はそれをどう確かめたいかです。まだ研究計画として完成していなくても、考える方向を具体化できます。

例えば、エネルギーに関心があるなら、家庭、交通、設備など、どの場面の話かを絞ります。そこから、使い方や測定、効率などのどこに疑問があるかを考えます。ただし、高校段階で確かめていない結果を、すでに証明したように書かないことが重要です。

方法を考える際も、専門的な装置を使うと言えばよいわけではありません。観察、資料の比較、学校で安全にできる測定など、現在できることを明確にし、大学で必要になる学びを考えます。この差が、入学後の学習計画を具体的にする材料になります。

理学と工学のつながりを、自分の関心で説明する

理工学部の求める学生像では、物事の本質を探る理学と、その知見を人の役に立つ形へ応用する工学の融合を教育理念としています。志望理由では、この言葉を引用するだけでなく、自分の関心の中にどちらの面があるか考えてみましょう。

確認した内容

例えば、「なぜこのように動くのか」という疑問と、「より使いやすくするにはどう変えるか」という問いは、つながりながらも違います。仕組みを理解する学びと、目的に合わせて設計する学びの両方が、自分に必要だと説明できれば、学部を選ぶ理由が具体的になります。

ただし、すべての経験を無理に理学と工学へ分ける必要はありません。自分が実際に考えてきた問いを出発点にします。大学の言葉へ合わせるために経験を作り変えるのではなく、経験を見直すことで、大学の学びとの接点を探してください。

経験から出発

気になった場面や、自分が試したことを書き出します。

学科の情報で深める

公式の教育方針や専門分野を読み、必要な学びを確かめます。

文章へ戻す

なぜこの学科かを、自分の疑問と学びたい内容で説明します。

学習計画は、履修していない授業を経験したように書かない

入学後の計画を書くときは、「この授業で必ずこの研究を完成させる」と断定しすぎないようにします。授業の内容、履修条件、研究室の配属などは、大学での学びを通じて具体化する部分もあります。公式の学科紹介と授業説明を開き、基礎科目と専門科目の関係を確認してください。その説明を志望理由の下書きと一緒に先生へ示し、「この疑問を深めるための学習順としてつながっていますか」と尋ねましょう。

例えば、数学や基礎的な専門知識を身につけ、その後に実験や設計、研究へ進みたいという流れを、自分の関心に合わせて説明します。単に授業名を並べるより、そこで何を理解したいかを添えると、計画の意味が伝わります。

学習計画は、将来を固定するためだけのものではありません。現時点で自分が何を必要としているかを整理するためのものです。興味が変わる可能性も含め、広く学ぶ理由や、他者と議論しながら深めたいことを考えてみてください。

志望理由の構成|学科研究を文章に使うための分担

自分でできること公式の教育内容を読み、学びたい内容と自分の疑問を対応させます。名称を写すだけでは理由になりません。例えば、どの基礎知識が足りず、それを何の説明に使いたいかを一文で話し、下書きに戻してください。
学校の先生に頼めること経験と学習の事実、文章の因果関係、専門語の意味を確認してもらいます。高校での学習は説明できても大学の分野との接点を絞れない場合は、公式の学科紹介と下書きをセットにして相談しましょう。
プロに頼ったほうがよいこと複数学科への関心を整理できない、書き直しても大学名を替えられる文章のままの場合は、志望の問いと選考課題を照合してもらいます。学科を代わりに決めてもらうのではなく、どの学びが必要かを本人が説明できる選択に直します。

書類と実験・成果物を別々に仕上げると、本人の説明がつながらないことがあります。無料受験相談で設問と下書きを照合し、先に直す段落と口頭試問の練習課題を決めましょう。

  • テーマ間の重複と目的のずれ
  • 実験・成果物と志望理由の接点
  • 追加質問に答えられない箇所

口頭試問は、暗記した自己紹介だけでは準備にならない

口頭試問で止まった後の直し方質問と実際の答えを記録知識の不足か、説明の不足か確認資料で補い、別の聞き方で再練習

面接マナーと、内容を考える練習を分ける

入退室や挨拶、姿勢などの基本は大切ですが、それだけで学科別の口頭試問に対応できるわけではありません。提出した書類や成果、学習内容を理解し、問いに合わせて説明する練習が必要です。見た目の落ち着きと内容の正確さを、別々に点検しましょう。

まずは、書類に書いた文を一つずつ読み、「なぜそう考えたか」「具体的には何をしたか」「ほかの見方はないか」を自分に問いかけます。書き言葉では通じるように見えても、口で説明すると理由が抜けていることがあります。

例えば、「社会に貢献したい」と書いた場合は、誰のどの困りごとに関わりたいのかを話してみます。「先端技術に興味がある」と書いた場合は、その技術のどの部分に疑問があるのかを説明します。抽象的な言葉を、自分の経験や学習に結びつけることが大切です。

まず短く答え、必要に応じて理由を足す

確認した内容

質問を受けたら、まず何を問われたかを確認します。志望動機を問われているのか、実験方法を問われているのか、結果の解釈を問われているのかによって、答えの入口が変わります。用意した長い説明を最初から最後まで話す練習だけでは、問いへの対応が難しくなります。

練習では、結論を短く述べ、次に理由や具体例を足す順序を試してください。話す内容を削ることと、根拠を省くことは違います。結論と根拠の関係が分かる最小限の説明を作り、追加で聞かれたら詳しく説明できる状態にします。

答えを途中で言い直す必要があっても、慌てて別の話へ移らないようにしましょう。「先ほどの説明では条件が抜けていました」と整理し直す練習も役立ちます。完璧な台本を再生することより、考えを相手に伝え直す力を育てます。

図や式を使うなら、その意味まで説明する

理工系の説明では、図や式を使うと伝わりやすくなる場合があります。ただし、書けることと説明できることは同じではありません。記号が何を表すか、単位は何か、どの条件で使える関係かを言葉にできるか確かめましょう。

確認した内容

例えば、グラフを使った説明なら、軸、単位、測定条件、読み取れる傾向を順に述べます。式なら、既知の量と求める量を分けます。見たことのある式を思い出して当てはめるだけでは、条件が変わったときに対応しにくくなります。

練習では、図や式を見せないで口頭だけで説明する回と、図や式を使う回を分けてみると、どこで理解が曖昧か分かります。当日の使用方法は大学の指示に従い、自由に資料や機器が使えるとは決めつけないでください。

問いを確認

何を聞かれたかを押さえ、関係のない台本を話さないようにします。

理由を示す

結論に続けて、経験・記録・学習内容に基づく理由を述べます。

練習後に直す

詰まった内容を記録し、資料や教科書へ戻って確認します。

模擬練習の記録は、印象ではなく修正点を残す

練習後に「緊張した」「まあまあ話せた」とだけ記録しても、次に何を変えるかが分かりません。質問に答えられなかった箇所、長くなった箇所、根拠が曖昧だった箇所を具体的に残します。できた点も、どの説明が伝わったのかまで書いてください。

例えば、実験方法について「条件の説明が抜けた」と分かれば、次回は方法の最初に条件を述べます。志望動機について「他大学にも当てはまる」と言われたら、学科の公式情報と自分の関心の接点を見直します。指摘を受けた数ではなく、修正できた内容を確かめましょう。

録音や録画を使う場合は、練習相手の了承を得て、外部へ無断で公開しないようにします。自分の声や表情を点検する目的を決めて使ってください。見た目ばかりを直して、内容の誤りが残ることのないようにしましょう。

口頭試問の練習|話し方・学力・根拠の違い

自分でできること書類の最終版を読み、結論、理由、具体例の順で短く録音します。話せた長さだけでは内容の正確さを判定できません。答えた文と質問を並べ、質問の焦点から外れた箇所を確認してください。
学校の先生に頼めること入退室、声の聞き取りやすさ、基本的な受け答えに加え、教科内容の正しさを確認してもらいます。質問の順序を変えて練習し、決まった台本だけを再現していないかを見てもらいましょう。
プロに頼ったほうがよいこと話し方は整っても追加質問で根拠が示せない、提出書類と答えが食い違う場合は、学科の選考方法に沿う模擬口頭試問を依頼します。質問を当てる練習ではなく、止まった理由を特定し、資料へ戻る箇所を決めるために使ってください。

過去問題とサンプルは、当年度の方式を確かめて使う

過去問題閲覧・メモのルールを守り、設問の特徴を確認します。
サンプル当年度課題そのものではなく、処理の練習に使います。

過去問題は、生田キャンパスでの閲覧条件を守る

要項では、過去問題を生田キャンパスの理工学部事務室で閲覧できると案内しています。ウェブ公開や郵送での提供は行わず、閲覧時には生徒証などの身分証を求める説明があります。閲覧とメモは可能ですが、コピーや撮影はできません。

訪問する場合は、事務室の開室時間を確認し、休業日や時間帯を避けます。大学へ行けばいつでも見られると思って予定を組むと、移動時間だけがかかる場合があります。閲覧したい内容を先に整理しておくと、短い時間でも目的を持って確認できます。

例えば、問題文の丸写しだけで終わらず、「何を説明させる形式か」「どこまで条件が示されているか」「作業をどの順で進める必要があるか」をメモします。閲覧ルールを守りながら、対策に必要な特徴を把握しましょう。

サンプルは、2027年度の指定課題そのものではない

確認した内容

大学の自己推薦特別入試の案内では、機械情報工学科のレポート課題と、建築学科の造形についてサンプル問題を案内しています。サンプルは、取り組み方や形式を知る材料です。その内容が当年度の指定実験や造形課題として、そのまま出ると考えてはいけません。

機械情報工学科なら、示されたテーマから問いを読み取り、実験を計画し、結果をまとめる流れを練習します。建築学科なら、条件を読み、限られた時間で表現の方針を決め、意図を説明する練習に使えます。解答を暗記するより、進め方を振り返ることが重要です。

なお、大学はサンプル問題についての質問には応じない旨を示しています。サンプルの問題文と自分の途中答案を学校の先生へ示し、「条件の読み取り、方法の選択、説明のどこで止まっていますか」と確認してください。指摘された段階を解き直し、次の類題でも同じ手順を使えるか確かめましょう。出願資格や正式な手続の不明点とは、問い合わせの内容を分けます。

古い情報を見つけたら、変更の有無を確認する

特に電気電子生命学科は、2027年度の変更を確認する必要があります。検索で過去の数学や英語の筆記に関する情報が見つかっても、そのまま当年度の時間割や対策へ移さないでください。情報の更新日と、対象となる入学年度を区別します。

確認した内容

同じ明治大学でも、総合数理学部や他学部の自己推薦と混ざることがあります。数学の確認試験やプログラムの発表に関する説明を見つけたら、理工学部の対象学科の情報なのか確かめましょう。制度名が同じでも、選考方法は同じとは限りません。

学校や塾から資料をもらった場合も、最新版の公式要項と照合します。過去の受験情報は準備の参考になりますが、出願条件や持ち物を決める根拠は当年度の案内です。新しい通知が届いたら、準備表も更新してください。

書類の不備を防ぐには、作成・証明・郵送を分けて管理する

全学科の基本書類と、該当者だけの書類がある

基本の出願書類は、入学志願票と受験票、振込連絡票、エントリーシート、出願資格を証明する書類です。電気電子生命学科では英語4技能資格・検定試験のスコアを提出し、数学検定の合格証明書は任意で提出します。建築の出願経路によって必要になる証明もあります。

書類一覧を作る際は、「自分で書くもの」「学校に依頼するもの」「試験実施団体に手配するもの」に分けます。自分で書ける書類だけが完成していても、学校の証明や資格の直送が間に合わなければ出願の準備は整いません。

確認した内容

例えば、調査書を依頼する日と受け取る日、英語証明書の手配日、印刷する日、郵送する日を別々に予定へ入れます。家族や先生に頼む作業は、相手の都合も必要です。締切直前の依頼を避けるためにも、早い時期から条件を確かめておきましょう。

自分で作成

志願票とエントリーシートを、当年度の所定書式で作ります。

学校へ依頼

調査書や、学歴・履修に関する証明の要否を確認します。

団体へ手配

資格ごとの証明書の形式と到着条件を確認します。

調査書は、開封せずに提出する

出願資格を証明する書類は、区分ごとに要項で指定されています。調査書など、開封されたものが無効となる扱いがあります。内容が気になる場合でも、自分で封を開けず、学校へ必要な記載があるか確認してください。

高校在学中に留学した人は、留学先の成績証明書を提出し、日本の高校の調査書で留学期間が分かるようにする案内があります。出身校の保存期間終了などで調査書を受け取れない場合も、別の証明書の組み合わせが示されています。

日本語や英語以外の言語で作成された資格証明書類には、公的機関による認証を受けた日本語または英語の訳文原本を添付する条件があります。単に自分で翻訳した文章を付ければよいとは限りません。翻訳や証明に時間がかかる場合を見込んで準備します。

志願票と受験票は、切り離す前に指示を読む

確認した内容

志願票は消えない黒のボールペンまたはパソコン入力で記入し、太線枠内を使います。受験票は志願票から切り離さずに提出する指定です。書類の名前を見て、受験票は自分が保管するものだと思い込み、切り取ってしまわないよう注意してください。

写真は出願前3か月以内に撮影したカラー写真で、縦4センチ、横3センチなどの条件があります。裏面には出願学科と氏名を記入します。学生証にも使われる写真と案内されているため、正面や背景などの要件をよく確認しましょう。

電気電子生命学科では、学科だけでなく専攻も記入します。志願票、エントリーシート、振込用紙などで表記が一致しているかを最後に照合してください。書類ごとに別の日に記入すると、途中で変更した志望先が一部に残ることがあります。

検定料は、支払方法と収納印まで確認する

入学検定料は35,000円で、2027年度の納入期限は2026年9月7日です。指定の振込用紙を使い、ゆうちょ銀行を除く金融機関の窓口から、現金で電信扱の振り込みを行う案内です。ATMを使う方式ではありません。

確認した内容

納入後は、B票・C票の所定箇所に金融機関の収納印があるか確認します。出願で送るのはB票で、C票は本人が保管します。振り込んだという記憶だけではなく、大学へ提出する書類が整っているかまで確かめてください。

例えば、郵送の前日に窓口で支払う予定なら、金融機関の営業時間や学校の予定と重ならないか確認します。書類の締切だけを見ていると、支払いの窓口が閉まっていて進められない場合があります。手続を細かく分けると、このような見落としを防げます。

郵送前には、第三者が一覧と実物を照合する

書類は角2号封筒を使い、所定の表紙を貼って、速達・簡易書留で期限までに送る指定です。提出後は書類の返還や差し替えができないため、送る直前の確認が重要です。本人が何度も読むだけでなく、家族や先生に一覧と実物を照合してもらいましょう。

確認するのは、内容だけではありません。学科・専攻、氏名、写真、証明書、収納印、必要なテーマの枚数、封筒の宛先まで点検します。建築・応用化学はテーマ3が必要ですが、全学科が同じ枚数という思い込みをしないでください。

確認した内容

控えを保存する際は、厳封書類を開けて複写しないようにします。自分で作成した書類や提出前に確認できる資料の控えを残し、口頭試問の練習に使います。郵送後の不安を減らすためにも、確認した日と確認者をメモしておくと役立ちます。

高1・高2から、学科を選べる準備を積み上げる

高校1年で優先したい準備|科目選択と記録の習慣を優先する

早く準備を始めるほど、科目選択や資格受験、探究の試行錯誤に使える時間を確保できます。高1の段階では、完成した志望理由書を作ることより、対象学科の履修条件を知り、学校の学習と関心の記録を続けることが大切です。

特に数学Ⅲや数学C、物理や化学の履修は、学校のコース選択に関わる場合があります。希望する学科の条件を見ずに科目を選ぶと、後から変更が難しいことがあります。学校が提示する選択時期に合わせて、先生へ進路希望を伝えてください。

活動の記録は、立派な報告書でなくても始められます。授業で気になったこと、制作で直したこと、読んだ資料で疑問に思ったことを日付とともに残します。後から受験のために思い出すより、考えが変わった過程を正確に確認できます。

確認した内容

例えば、同じ課題に対して最初は一つの原因しか考えていなかったのに、資料や実験を通じて別の条件に気づいた、という変化も記録できます。成果だけでなく、問いが深まる過程が残ることは、自己推薦の準備を進めるうえで役立ちます。

高校2年で優先したい準備|関心を絞り、調べる・試す・直すを繰り返す

高2では、興味のある学科を比べ、対象とする問題を少しずつ絞ります。電気電子生命、機械情報、建築、応用化学では、同じ「社会の役に立ちたい」という希望でも、必要な学びや表現方法が違います。公式の学科情報と自分の経験を行き来してください。

この時期は、活動の数を増やすことだけを目標にしないようにします。一度参加した行事をたくさん並べるより、関心を持った課題について調べ直し、方法を変え、結果を比較する経験を積む方が、自分の考えを具体的に説明しやすくなります。

英語資格や数学検定を検討する人は、受験日、結果公表、証明書の発行までを予定に入れます。受験年度の要項で有効期間や対象方式を必ず確認する前提で、学校の学習と無理なく両立する計画を立てます。一度の受験にすべてを賭ける日程にしないことが大切です。

高1

履修条件を確認し、授業と関心の記録を積み上げます。

高2

学科を比較し、調査や制作を振り返りながら深めます。

高3

当年度要項で条件を再確認し、書類・証明・試験準備を具体化します。

高校3年で優先したい準備|出願に必要なものと当日示す力を同時に整える

高3になったら、当年度の要項を最初から読み直します。過年度と同じだろうと判断せず、対象学科、評定、履修、資格、書類、日程、試験内容を確認します。2027年度の電気電子生命学科のように、選考方法が変わる場合があります。

出願書類を作る時期でも、口頭で説明する練習を止めないようにします。書く途中で説明できない内容が見つかれば、文章に入れる前に調べ直せます。書類完成後に初めて口頭練習を始めるより、内容の不一致を早く見つけられます。

高3から準備を始める場合は、評定や履修の選択肢、資格の取得機会、活動を深める期間に制約があります。短期間で十分と考えず、今ある記録と条件を正確に点検してください。増やせない実績を作ったように書くのではなく、確認できる材料を整理することが先です。

出願後は、提出済みの内容を変えるのではなく説明を深める

確認した内容

出願後の書類は、自由に差し替えることができません。提出した内容を手元の控えで確認し、そこから何を聞かれても説明できるように準備します。新たに学んだことがある場合も、提出時点の経験と、その後に学んだ内容を分けて述べましょう。

機械情報工学科では、通知された実験テーマに沿って準備を進めます。建築学科では、持参する成果物と造形の練習をつなぎます。応用化学科では、書類に書いた環境問題や化学技術を、高校化学の基礎と結びつけて説明し直します。

試験直前に新しい題材を大量に追加すると、説明の一貫性が崩れることがあります。手元の材料を絞り、方法や根拠、限界を理解することを優先しましょう。分からなかった箇所を一つずつ確かめる方が、準備の内容を把握しやすくなります。

よくある失敗は、実績不足より「条件と説明のずれ」から見つける

落とし穴1:機械工学科と機械情報工学科を取り違える

名称が似ていても、募集する学科と選考方法は別に確認する必要があります。2027年度の自己推薦特別入学試験では、機械情報工学科が対象です。機械工学科の紹介を読んだ後、そのまま同じ条件で出願できると思い込まないようにしてください。

確認した内容

志望理由の下書きでも、学科名の誤りだけでなく、調べた授業や研究内容が希望学科のものかを点検します。大学のサイトを複数開いて調べていると、別学科の情報を同じメモへ混ぜてしまうことがあります。メモには、学科名と出典のページを添えましょう。

同じ注意は、理工学部と総合数理学部にも当てはまります。情報や数理に関心がある場合でも、今回の募集区分を確認してから対策を立てます。「理系の自己推薦」という大きな分類だけでは、必要な準備を決められません。

落とし穴2:提出した資格の点数だけで安心する

資格の点数が基準に達していても、受験方式、有効期間、証明書、提出期限を満たさなければ、そのまま活用できるとは限りません。特に英語資格は、同じ試験名でも自宅受験版や団体受験版、複数回の得点を組み合わせる形式が扱われない場合があります。

提出物の点検では、点数の横に、試験の正式名称、受験日、証明書名、原本かコピーか、郵送か直送かを記入します。例えばTOEFLなら、手元の成績表を郵送するだけでなく、大学への直送が必要です。提出方法まで終わって初めて準備を確認できます。

確認した内容

さらに、資格を取得したことで口頭試問全体が不要になるとは限りません。電気電子生命学科で数学検定による免除があるのは数学の口頭試問です。学科への関心や自己の取り組みを説明する準備まで省かないようにしてください。

落とし穴3:共同の成果を、自分一人の成果として書く

部活動や授業の探究では、複数人で成果を作ることがあります。その成果を使う場合は、自分の担当、他の人の担当、相談して決めた部分を分けてください。全体の完成度をそのまま自分の能力として示すと、詳しく聞かれたときに説明が合わなくなります。

例えば、発表資料を整えた人と、測定を行った人、方法を考えた人が違うなら、それぞれの役割を正確に述べます。自分の役割が一部でも、なぜその作業が必要で、全体の結果へどうつながったかを説明することはできます。

他者の協力を認めることは、弱みを示すことではありません。何を自分で行い、何を相談し、どのように意見を調整したかを振り返る材料になります。ただし、協力した人の個人情報や作品を無断で公開しないように注意してください。

条件のずれ

学科名、評定の対象、資格の方式を取り違えていないかを確認します。

証拠のずれ

実際に行ったことと、書類に書いたことが一致するかを確認します。

説明のずれ

結果から言える範囲を超えて、成功や効果を言い切っていないかを確認します。

落とし穴4:難しい言葉を増やして理解したように見せる

専門的な言葉が多い文章は、一見すると詳しく見えます。しかし、言葉の意味を説明できなければ、口頭試問で自分の理解を示すことが難しくなります。資料から借りた表現は、その意味を自分の言葉で言い換えられるか点検しましょう。

例えば、研究紹介に出てきた言葉を志望理由へ使うなら、何を指すか、なぜ自分の疑問と関係するかを説明します。説明できない部分は、学びたい内容として位置づけることもできます。分かっていないことを、すでに理解しているように書く必要はありません。

文章を家族や別分野の先生に読んでもらい、意味が伝わるか確認する方法も役立ちます。専門用語をすべて消すのではなく、重要な言葉には短い説明を添える工夫をします。読み手が筋道を追える文章を目指してください。

落とし穴5:直前に作品の見た目だけを整える

確認した内容

建築の成果物や機械情報の発表資料は、見やすく整理することが大切です。ただし、見た目の修正だけで、考えた過程の不足を埋めることはできません。レイアウトを直す前に、何を伝えるための資料なのかを確認しましょう。

例えば、作品の写真が美しく並んでいても、どの部分を自分が工夫したかが分からなければ、説明材料として弱くなります。実験のグラフが整っていても、測定条件が示されていなければ、結果の意味が伝わりません。見た目と内容を別々に点検することが必要です。

直前期は、確認できた資料だけを使い、説明の順序を整えます。新しい成果を無理に作ろうとして、提出物と発表内容が食い違わないようにしてください。安全性が確認できない実験や制作を急いで行うことも避けましょう。

学校で進める準備と、専門的な助言を受けたい準備を分ける

学校正式な成績・書類と教科の正確さを確認します。
専門家学科との接点、書類全体、追加質問への説明を点検します。

学校では、評定・履修・基礎学力の確認を進める

学校の先生には、調査書、評定の算出、履修科目、証明書の記載について相談します。これは受験生だけでは確定できない項目です。数学や理科の基本的な理解、実験の安全性、説明の誤りなども、日々の授業とつなげて確認してもらうとよいでしょう。

自分で進められる作業もあります。公式要項の読み込み、活動記録の整理、志望理由の下書き、基本的な面接マナーの練習などです。ただし、自分で書き進めることと、自分だけで内容の正しさを判断することは区別します。節目で第三者の確認を受けることが大切です。

例えば、先生に「添削してください」とだけ頼むより、「この説明で化学の仕組みが正しいか」「履修条件のこの科目は満たせるか」と具体的に伝えると、確認する点が明確になります。相談相手の得意分野に合わせて、依頼する内容を整理してください。

専門的な助言では、学科との接点や説明の構成を点検する

確認した内容

志望理由の材料はあるのに学科とのつながりが弱い、実験や成果物の説明が長くなる、追加質問への対応が難しい、といった課題では、学科別の選考を踏まえた専門的な助言が役立ちます。単なる誤字修正ではなく、問いと根拠の関係を点検することが目的です。

例えば、模擬口頭試問では、「答え方がよかった」という感想だけでなく、どの説明が根拠不足だったか、どこで問いから離れたか、次に何を調べ直すかまで具体的に示してもらいます。練習回数だけを増やすより、修正と再確認を繰り返せることが重要です。

他大学も含む出願計画を考える場合は、専願・併願の条件や手続日程を含めて検討します。合格者の話を一般化して「この通りにすれば受かる」と判断するのではなく、自分の条件と準備に合うかを確認してください。裏づけのない合格率や合格保証に頼らないようにしましょう。

保護者は、本人の説明を奪わず準備を支える

保護者ができる支援には、日程や費用の確認、書類の一覧との照合、発表の聞き手になることなどがあります。一方、本人の経験や意見を大人の言葉へ置き換えすぎると、書類と口頭での説明が一致しなくなることがあります。

確認した内容

例えば、文章を読んで分からない部分があれば、答えを書き直す前に「ここはどういう意味か」と聞いてみます。本人が説明した内容を短く整理する手助けはできますが、実際に行っていない工夫を付け加えたり、結果を大きく見せたりしないようにします。

家族の予定表には、検定料の納入、郵送、試験、合格発表、入学手続を分けて記載します。学習の内容は本人が主体となり、事務面で見落としを防ぐ役割を担うと、支援の範囲が明確になります。準備の主語が受験生本人であることを大切にしてください。

試験前日と当日は、準備した力を出せる状態を整える

受験票・通知・学科別の持ち物を、同じ場所で確認する

試験直前は、要項だけでなく、受験票と同封の通知を読み直します。集合時刻や具体的な持ち物は、通知に従ってください。学科が違えば準備物も異なるため、別の受験生が持っているものを見て判断しないようにします。

建築学科は成果物、機械情報工学科は指定実験のレポートや発表に必要な資料など、学科の指示に沿って確認します。手元にあるだけでなく、持ち運べる状態か、ページが抜けていないか、氏名など必要な記載があるかも点検しましょう。

確認した内容

例えば、発表用の資料を複数の場所へ分散させていると、必要なものを忘れることがあります。提出するもの、提示するもの、自分の確認に使うものを区別し、当日使えないものを誤って取り出さないよう整理してください。

遅刻の扱いを、筆記と口頭で同じだと思わない

要項では、造形による試験などの筆記試験は開始後30分までの遅刻を認める一方、時間の延長はないとしています。発表や口頭試問は、開始時刻に遅れた場合は受験できません。すべての試験に同じ遅刻許容があると思わないようにしてください。

交通経路は、駅から会場までの移動も含めて確認します。初めて訪れる場所では、建物の入口や集合場所を探す時間が必要です。普段の通学と同じ感覚で到着時刻を決めず、余裕を持った行動を予定してください。

当日の変更や重要なお知らせは、理工学部のウェブサイトや受験者用サイトで案内されます。試験前には公式の情報を確認し、出所の分からない投稿だけで行動を変えないようにしましょう。

前日

通知と持ち物を照合し、提出物の控えや資料を整理します。

当日朝

公式のお知らせと交通経路を確認し、時間に余裕を持って向かいます。

試験直前

新しい内容を詰め込まず、自分の問い・方法・根拠を短く確認します。

合格後も、数学や理科の学習を続ける

要項では入学前教育を予定し、詳細を合格者へ案内するとしています。特に数学を重視し、高校数学を大学数学に応用できることを学習目標に、数学検定準1級の合格レベルを評価基準として示しています。これは、すべての志願者の出願資格が準1級という意味ではありません。

試験を終えた後も、理解が曖昧な単元をそのままにしないようにします。口頭試問の練習で説明できなかった点、実験で必要になった計算、課題文を書く際に理解が不十分だった内容を、復習の題材にできます。

入学までの期間は、受験のための文章作りから、大学で学ぶ土台を整える学習へつなげる機会です。合格という結果だけで準備を終えず、自分が学びたい内容に必要な基礎を継続して学んでください。

明治理工の自己推薦へ向けて、出願条件と説明の課題を整理する

条件が不明評定・履修は学校、資格の解釈は大学へ確認します。
対策が止まる現物の下書き・答案・説明を使い、先に直す箇所を相談します。

明治大学理工学部の自己推薦特別入学試験は、同じ名称でも学科ごとに準備が違います。電気電子生命学科は資格の提出と口頭試問、機械情報工学科は指定実験、建築学科は成果物や造形と発表、応用化学科は書類と化学の口頭試問を軸に考えます。

まず、受験年度と学科・専攻を決め、評定や履修、資格、提出書類の条件を確認しましょう。次に、自分が実際に取り組んだ記録を整理し、志望理由や当日の説明へつなげます。活動の名前を増やすより、何を考えてどう行動したかを正確に説明できることが大切です。

2027年度の出願済みの方は、提出した内容と当日の説明のつながりを点検してください。次年度以降の方は、科目選択や資格、探究の時間を確保できるよう、早めに準備を始めます。日程や選考方法を翌年度へそのまま当てはめず、新しい要項で更新しましょう。

確認した内容

「どの学科が自分の関心に合うか」「いまの書類や成果物に何が足りないか」で迷う場合は、マナビライトの受験相談で準備の優先順位を整理できます。評定や活動記録、志望理由の下書きがあれば、現在の状況を具体的に伝えやすくなります。

受験相談では、次の3点を整理できます。

  • 志望学科の条件について、大学や高校へ追加で確認する項目
  • 経験や成果物を、志望理由や口頭での説明につなげる方向性
  • 書類・資格・実験・試験練習のうち、優先して取り組むこと

受験相談は無料です。志望校が未定でも相談でき、相談後に入塾を決める必要はありません。ボタンから相談の案内と申し込みフォームへ進めます。

指導内容も確認したい方は、総合型選抜の案内をご覧ください。

出願確認と試験練習を一度に進めると、急ぐ手続と繰り返す学習を見失いやすくなります。マナビライトの無料受験相談で今の準備を照合し、学校への依頼と今週直す説明を具体化しましょう。

  • 学校へ依頼する書類と確認事項
  • 書類・実験・造形・口頭試問の課題
  • 本人が繰り返す練習の順番

説明会については、開催の有無・対象学年・内容を受験相談時に確認してください。大学の学びを資料で確かめる場合は、明治大学の入試資料案内へ進みます。

完全無料の受験相談で戦略を立てよう

マナビライトでは、受験生なら誰でも無料で利用できる「無料受験相談」を実施しています。
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