「英語資格があれば推薦で受けられるのか」「外国語学部なのに、国語の成績や日本語の小論文も必要なのか」。上智大学外国語学部を目指すときは、学部名だけで準備を決めないことが大切です。公募制推薦とカトリック高等学校対象特別入試では、対象となる高校、評定の条件、出願できる学科数、提出書類が異なります。同じ外国語学部でも、英語学科とほかの学科では必要な準備が同じではありません。
この記事では、2027年度の公式入試要項をもとに、英語・ドイツ語・フランス語・イスパニア語・ロシア語・ポルトガル語の6学科を整理します。出願条件や日程だけでなく、レポートで意見を比較する方法、課題図書の読み方、学科試問や面接までつながる準備を、学科ごとに確認できます。
例えば、フランス語学科の公募制には提出レポートがありませんが、課題図書に基づく口頭発表があります。「提出物がないから後回し」にすると、読む時間や調べる時間を確保しにくくなります。まず自分が使える方式を確かめ、次に学科固有の課題を確認しましょう。読み終えたら、資格の取得、学校への書類依頼、読書や記述練習のうち、何から動くべきかを整理できます。

上智大学 外国語学部の推薦、何から始める?
上智外国語学部の推薦は、最初に2つの方式を分けて考える
公募制は全国の高校から募集しますが、学校長の推薦が必要です
推薦入学試験の公募制は、推薦を受ける高校を特定せず、全国から募集する制度です。学校長の推薦に基づき、調査書、自己推薦書、学科の課題、学科試問、面接を通して総合的に判断します。「公募」という言葉は、推薦状を自分で書いて出せるという意味ではありません。
一般枠では、卒業見込みなどの資格に加え、学科別の評定と外国語検定の基準を満たす必要があります。例えば英語学科なら、全体の成績だけでなく英語の成績も確認します。ドイツ語学科などの5学科では、外国語と国語の成績を別々に確認します。
出願できるのは1学科のみです。英語学科用の準備を続けながら、直前に別の学科へ変えると、提出課題や試問への準備が不足するおそれがあります。まずは学びたい地域や言語、調べたい問題を基準に学科を絞り、その条件を確認しましょう。
カトリック高等学校対象は、高校の加盟状況から確認します

カトリック高等学校対象特別入学試験は、日本の教育制度下にある、日本カトリック学校連合会に加盟する高等学校に在籍し、2027年3月卒業見込みの人が対象です。宗教への関心があるという理由だけで、誰でも出願できる制度ではありません。
一方で、出願資格の確認を、本人の信仰の有無だけで終わらせるのも適切ではありません。公式要項に沿って、在籍高校、卒業時期、成績、外国語検定、入学の意思を順番に確認してください。高校の進路指導室には、加盟状況と校内で必要な手続を早めに相談します。
この方式は、第1希望と第2希望を明示して2学科まで出願できます。ただし、希望順位をつけることと、合格後に自由に入学先を選び直せることは別です。合格した学科への入学を確約できることが前提です。
公募制
対象高校を限定せず募集します。学校長の推薦が必要で、出願は1学科です。
カトリック高等学校対象
対象となる加盟高校の在籍者向けです。2学科まで希望順位をつけて出願できます。
最初にすること
高校・卒業時期・入学意思を確認し、その後で評定と検定の条件を照合します。
「推薦だから語学だけ」で準備を終えないようにします
両方式とも、書類だけで合否が決まる制度ではありません。学科試問と面接があり、大学で学ぶための読解力や思考力、表現力も必要です。例えば語学資格の目標を達成しても、課題文の主張を正確に読み取れないままでは、当日の筆記に課題が残ります。
この記事で示す勉強時間の使い方や練習の手順は、選考内容から考えた準備方法です。大学が公表した配点や合格判定ではありません。公表されていない面接の質問数や細かな点数を想定して、対策を固定しないことも大切です。
制度・書式の確認:2027年度公募制入試要項。
公募制の出願条件は「全体4.0」と教科別の成績を両方見る
英語学科は、全体4.0以上かつ英語4.3以上です
2027年度の公募制一般枠では、英語学科は全体の学習成績の状況が4.0以上、英語の学習成績の状況が4.3以上という条件です。募集人員は65名です。ここでの数字は出願の条件と募集人員であり、合格に必要な最終点数ではありません。
例えば全体が4.2でも、英語が4.2なら、この教科別条件は満たしません。反対に英語だけが高くても、全体の条件がなくなるわけではありません。通知表から自己流で平均を出すだけでなく、調査書に記載される値を高校に確認しましょう。
成績は、資格試験の直前対策のように短期間で積み直せるものではありません。高1から授業、提出物、定期試験を大切にし、英語の中でも読む・書く・聞く・話すのどこでつまずいているかを具体的に把握してください。
ほかの5学科は、外国語と国語がそれぞれ4.3以上です
ドイツ語、フランス語、イスパニア語、ロシア語、ポルトガル語の5学科は、全体4.0以上に加え、外国語と国語それぞれ4.3以上を求めています。「2教科を合わせた平均が4.3」という条件ではありません。
募集人員は、ドイツ語17名、フランス語12名、イスパニア語10名、ロシア語12名、ポルトガル語12名です。人数の大小だけから、受かりやすさは判断できません。志願者の準備状況や選考内容を考えずに、募集人員だけで学科を変えるのは避けましょう。
例えばドイツ語学科を志望している場合でも、国語の授業を軽く扱えません。評論の根拠を読む練習、文章の構成をつかむ練習、理由を明確に書く練習は、出願条件を支えるだけでなく、小論文の準備にもつながります。
英語学科
全体4.0以上・英語4.3以上。募集65名です。
ドイツ語・フランス語・イスパニア語
全体4.0以上・外国語と国語それぞれ4.3以上。募集は順に17名・12名・10名です。
ロシア語・ポルトガル語
全体4.0以上・外国語と国語それぞれ4.3以上。募集は各12名です。
卒業資格と国際バカロレア枠は、一般枠と混ぜずに読みます

公募制では、2027年3月に日本の教育制度に基づく高校を卒業見込みで、大学を第一志望とし、出願学科への入学を確約できることなどが求められます。在外教育施設や高校在学中の留学による卒業時期の扱い、所定の専修学校高等課程についても要項に記載があります。
国際バカロレア枠は、所定の共通資格と、IB Diploma取得見込みなどの条件による経路です。外国語学部には、同枠の必履修科目として特定科目の指定はありません。一般枠の評定表と混ぜず、要項の枠別条件と提出書類を読み分けてください。
IB枠での出願では、外国語検定試験の証明書は提出不要とされています。ただし、高校調査書と大学所定の予測成績書などの確認は必要です。最終試験でIB Diplomaを取得できなければ合格取消しになります。一般枠と両方を満たす場合の登録方法も、要項に従います。
制度・書式の確認:2027年度公募制の出願資格・学科別条件。
上智大学 外国語学部の推薦、何から始める?
公募制の外国語検定は、3つの基準の違いを押さえる
英語学科の検定基準は、ほかの学科と同じではありません
英語学科の公募制一般枠では、英検準1級、TOEFL iBTの従来尺度72または新尺度4、TOEICのL&R785とS&W310、国連英検B級、IELTS5.5、TEAP330かつ各技能70、GTEC1180、ケンブリッジ英検162のいずれかの基準を満たします。
同じ検定でも、総合点と技能別条件がある場合は両方が必要です。例えばTEAPの総合点が330以上でも、1技能が70未満なら、この条件を満たしません。スコアを確認するときは、総合点だけを丸で囲まず、4技能の欄を順に確認しましょう。
この英語学科の表では、独検や仏検などの欄は利用不可を示す記号です。「外国語の検定ならどれでも置き換えられる」と考えないようにします。なお、後で紹介するカトリック高等学校対象の評定帯による表とは、利用できる検定が異なる部分があります。
フランス語・イスパニア語は「英検2級A」を正しく理解します
フランス語学科とイスパニア語学科の公募制では、英語検定の基準として、英検2級A、TOEFL iBT55または新尺度3.5、TOEICのL&R650とS&W250、国連英検B級、IELTS4.5、TEAP270かつ各技能65、GTEC1050、ケンブリッジ英検147が示されています。
英検2級Aは、英検2級に合格し、4技能合計のCSEスコアが2150以上であることを指します。準1級を受けて2150以上でも、不合格なら2級Aとみなされるわけではありません。級の合格とスコアの条件を区別することが大切です。
両学科では、独検準1級、Goethe-InstitutのB1、オーストリア政府公認ドイツ語能力検定のB1、仏検2級、DELF B1、TCF B1という経路もあります。学科名と提出検定の言語が必ず同じである必要がある、と自己判断しないでください。
ドイツ語・ロシア語・ポルトガル語の基準も確認します
この3学科の公募制では、英検2級、TOEFL iBT42または新尺度3、TOEICのL&R550とS&W240、国連英検C級、IELTS4.0、TEAP220かつ各技能50、GTEC930、ケンブリッジ英検142が英語検定の基準です。
ドイツ語・フランス語の検定については、独検準1級、Goethe-Institut B1、オーストリア政府公認検定B1、仏検2級、DELF B1、TCF B1という選択肢が示されています。いずれか1つを満たし、対応する証明書を提出します。
例えばポルトガル語を高校で学んでいなくても、出願資格の検定欄を見ずに対象外と判断する必要はありません。ただし、条件を満たすことと、学科に関心を持って準備することは別です。その言語や地域について、なぜ学ぶのかを自分の言葉で説明する準備が必要です。
英語学科の目安例
英検準1級、またはTEAP330・各70などです。
フランス語・イスパニア語の目安例
英検2級A、またはTEAP270・各65などです。
ドイツ語・ロシア語・ポルトガル語の目安例
英検2級、またはTEAP220・各50などです。試験の有効期間と提出方法も別途確認します。
制度・書式の確認:2027年度公募制の外国語検定基準。
検定の点数が足りても、受験方式や証明書でつまずかない
有効期間と受験形式を、試験名の横に書き出します
公募制・カトリック高等学校対象とも、英検は2016年度第1回以降に受験・合格したもの、TEAPは2025年度・2026年度に受験したものを対象としています。TOEFL iBT、TOEIC、IELTS、GTEC、TCFは、出願書類提出期日から遡って2年以内という扱いです。
例えば同じ2024年の受験でも、出願書類の提出期日との関係で利用可否が変わります。年月だけではなく受験日を確かめ、方式ごとの締切から計算してください。国連英検やケンブリッジ英検、TCF以外の所定の独仏検定は、要項の別の有効期間区分を確認します。
TOEFLは会場受験のiBTが対象で、Home Editionや技能別最高点を組み合わせるMyBestスコアは利用できません。TOEICのIPも利用できません。IELTSは所定の会場受験型Academicが対象で、One Skill Retakeは利用可能とされています。他大学の条件をそのまま当てはめないでください。
電子直送と、紙で同封する書類は別の作業です
TOEFL、IELTS、ケンブリッジ英検は、原則として大学への電子直送と結果のコピーの同封を行います。TOEFLの上智大学コードは0819です。IELTSとケンブリッジ英検は送信先にSophia Universityを指定します。旧リンガスキルには別の提出方法があるため、受験日も確認しましょう。
英検は、紙の合格証明書やCSEスコア証明書の原本または原本証明済みコピー、あるいはデジタル証明書を所定の状態で印刷したものが使えます。デジタル証明書は、証明書部分全体がA4用紙1枚に映るようにします。ファイルや共有キーの提出は不要です。
TOEICは公式証明書の原本・原本証明済みコピーの提出、または電子直送という方法があります。電子直送なら結果のコピーも同封し、申請コードは00031501です。「申し込み画面を保存したから完了」とせず、証明書の種類、直送、同封をそれぞれ確認してください。
落とし穴:別々の受験回の高得点を合体させない
各検定は、原則として複数回の技能別最高点を組み合わせて基準を満たすことはできません。例えば読む技能がよかった回と話す技能がよかった回を、自分で組み合わせてTEAPの条件を満たしたとは判断できません。英検の一次・二次に関する例外は、要項の注意書きに従います。
証明書の取得に時間がかかると、出願条件を満たしていても書類がそろいません。受験計画は、試験日から考えるのではなく、証明書を準備できる日から逆算しましょう。早めに始めるほど、再受験や不足への対応を計画しやすくなります。
検定確認の順番
学科の必要点→技能別条件→受験形式→受験日→証明書→直送・同封の順に確認します。
手元に残す記録
受験日、結果発表日、証明書の申請日、直送の申請状況を1か所にまとめます。
制度・書式の確認:2027年度要項の検定有効期間・提出方法。
検定と評定は、学習の相談と資格の確認を分けます
自分でできること
受験日、技能別点数、証明書の種類を要項の同じ行と照合します。例えば総合点だけ足りていても技能別条件を落とさないようにします。調査書の数値は自己計算で確定できないため、成績の欄が不明なら学校へ確認します。
学校の先生に頼めること
調査書に載る教科別成績、校内の書類発行日、語学学習の弱点を相談できます。ただし試験団体の直送完了や大学の個別資格判断を先生が保証することはできません。期限や形式の解釈が残ったら、本人が大学や試験団体へ確認します。
プロに頼ったほうがよいこと
方式と評定帯をまたいで表を読み違えていないか、再受験と書類準備の順番を確認してもらいます。複数の条件を整理できないときが依頼の目安です。専門家にも基準の免除や合格の確約はできないため、判断根拠を公式の箇所で示してもらいます。
カトリック高等学校対象は、評定4.3を境に検定表が変わる
全体4.3以上なら、学科ごとの通常基準を照合します
外国語学部では、全体の学習成績の状況が4.3以上で、各学科の外国語検定基準を満たす経路があります。この方式の評定条件を、公募制の全体4.0と教科別4.3の条件に置き換えてはいけません。方式ごとに確認用紙を分けると、読み違いを防ぎやすくなります。
4.3以上の帯では、英語学科は英検準1級、TOEFL72または新尺度4、TOEIC L&R785とS&W310、国連英検B級、IELTS5.5、TEAP330・各70、GTEC1180、ケンブリッジ162などの表に従います。この帯の英語学科では独仏検定は利用不可です。
フランス語とイスパニア語は英検2級Aなど、ドイツ語・ロシア語・ポルトガル語は英検2級などの基準です。これら5学科の4.3以上の帯は、公募制で紹介した各学科の検定水準と対応しています。ただし、評定条件や日程、証明書の有効期限の起点は方式ごとに確認します。
全体4.0以上4.3未満では、別の高い検定基準を使います
英語学科以外の5学科では、この評定帯に対して、英検準1級、TOEFL72または新尺度4、TOEIC L&R785とS&W310、IELTS5.5、TEAP310かつ各70、GTEC1180、ケンブリッジ160などの基準が設けられています。国連英検はこの帯では利用できません。
独検準1級、Goethe-Institut B2、オーストリア政府公認検定B2、仏検準1級、DELF B2、TCF B2も表に示されています。例えば評定4.2のフランス語学科志望者が、4.3以上の人向けの英検2級Aを見て出願できると判断すると、条件を取り違えます。
英語学科は、英検1級、または準1級合格かつCSE2450以上、TOEFL83または新尺度4.5、TOEIC L&R850とS&W330、IELTS6.0、TEAP350・各75、GTEC1280、ケンブリッジ170などの別基準です。検定名と評定帯の両方を確認してください。
英語学科は、評定帯で使える独仏検定も異なります
英語学科の4.0以上4.3未満の帯には、独検1級、Goethe-Institut C1、オーストリア政府公認検定C1、仏検1級、DELF・DALF欄のC1、TCF C1の欄もあります。4.3以上の帯や公募制の英語学科の表を見て、すべての経路で独仏検定が使えないとまとめるのは不正確です。
なお、公式基準表の当該欄は「DELF C1」という表記です。この経路を使う場合は、提出する証明書の名称と扱いを大学に確認してください。
このような違いがあるため、検定の基準を記憶だけで扱わないことが大切です。例えば学校の先生に確認するときも、「英語学科を考えています」だけでなく、「カトリック高等学校対象で、全体の成績はこの帯です」と伝えると、参照すべき表を共有できます。
4.3以上の帯
各学科ごとの検定基準を確認します。英語学科とほかの5学科では違いがあります。
4.0以上4.3未満の帯
英語学科は特に高い別基準です。ほかの5学科も通常の表より高い基準になります。
判断の注意
評定だけ、検定だけで判断せず、同じ行の条件を一組として読みます。
制度・書式の確認:2027年度カトリック高等学校対象・検定基準表。
出願日程は、Web登録と郵送を別々に管理する
公募制は11月出願、11月28日に試問と面接です
2027年度公募制のWeb出願と検定料納入は、2026年11月1日10時から11月5日23時59分までです。書類郵送は11月6日締切日消印有効で、海外からは締切日必着です。登録と支払いだけでは出願は完了しません。
受験票は11月24日10時以降の取得予定で、自分で印刷します。学科試問と面接は11月28日10時からで、試験室への入室時間は9時から9時30分です。会場は四谷キャンパスです。終了時刻は学科により異なるため、面接がすぐ終わる前提で帰りの予定を固定しないようにします。
合格発表は12月10日10時、入学手続締切は2027年1月8日です。手続は登録、費用の納入、必要書類の郵送を含みます。合格結果を見た時点で終わりにせず、保護者とも締切を共有してください。入学検定料は35,000円で、別に支払手数料1,100円が必要です。
カトリック高等学校対象は9月出願で、公募制より早く動きます
この方式のWeb出願と納入は、2026年9月1日10時から9月3日23時59分までです。書類は9月4日消印有効です。受験票は9月18日10時頃から取得し、試験は9月26日、集合9時、開始9時30分です。
合格発表は11月2日10時、入学手続締切は11月12日です。検定料は1学科35,000円、2学科55,000円で、別にサービス利用料1,100円が必要です。2学科出願する場合、書類や当日の試験も2学科分になることを見込んで準備します。
2027年度のカトリック高等学校対象の出願・試験は、2026年10月時点では終了しています。これから準備する人は、終了した日程を今から使える受付と誤解せず、受験年度を確認してください。次年度の条件を、2027年度の数字で確定したものとして扱うことも避けます。
公募制の区切り
11月1〜5日Web登録・納入、11月6日郵送締切、11月28日試験、12月10日発表、1月8日手続締切です。
カトリック高等学校対象の区切り
9月1〜3日Web登録・納入、9月4日郵送締切、9月26日試験、11月2日発表、11月12日手続締切です。
学校の締切は大学の締切より前に置きます
大学の郵送締切を、学校への依頼日と考えないようにしましょう。調査書の発行、推薦状の作成、留学中の成績証明などには、それぞれ確認の時間が必要です。例えば夏休み中に先生への連絡が難しい場合は、夏休みに入る前に必要書類と校内の依頼方法を確認します。
自分で管理する予定表には、「依頼する日」「受け取る予定日」「内容を確認する日」「郵送する日」を分けて記入します。本人が書く文章も、完成直後に発送するのではなく、印刷して確認する時間を確保しましょう。文字化けやページ欠落は、画面で読んでいるだけでは見落とすことがあります。
制度・書式の確認:2027年度カトリック高等学校対象入試要項。
公募制の書類は、自己推薦書と学科課題の役割を分ける
出願条件と準備の優先順位を早めに確認したい方へ
受験相談では、今の学年や活動状況から、最初に確認する条件と今週始める準備を整理できます。
- 出願できる方式と未確認の条件
- 評定・活動・書類のうち先に動く項目
- 志望学部に合わせた準備の順番
自己推薦書はA4用紙1枚で、自分と学科をつなぎます
公募制の自己推薦書は大学所定用紙のA4サイズ1枚以内です。手書きとPC入力のどちらも可能で、書式上は文字サイズを変更できますが、小さすぎる文字は避けます。用紙の注意事項では10.5ポイントが推奨され、写真や図を使わず文章のみで作成します。
内容は、志望動機、学力、学業成績以外の能力、課外活動や社会活動、特技などを通して自分を推薦するものです。すべてを同じ分量で並べる必要はありません。例えば交流活動を取り上げるなら、参加の事実だけでなく、そこで何に疑問を持ち、何を調べたかまでつなげます。
一方で、学科の指定レポートは、特定の問いに答える提出物です。自己推薦書で志望動機を説明し、レポートでは意見比較や課題図書をもとに考える力を示します。同じ文章を二つの書類にコピーすると、それぞれの問いに十分答えられなくなることがあります。
推薦状・調査書・検定証明を、自分の文章と同じくらい早く準備します
公募制では、志願票、調査書、学校長の推薦状、自己推薦書、外国語検定の証明書、学科の指定課題、出願書類チェックリストなどを確認します。IB枠の人や留学経験がある人は、該当する追加書類も必要です。チェックリストの項目ごとに、誰が準備するかを決めましょう。
学校長の推薦状も所定のA4サイズ1枚以内で、手書きとPC入力が認められています。ただし、受験生が学校長の文章を代筆して完成させるという意味ではありません。先生に渡すメモには、活動の期間、自分の役割、学習状況、志望理由など、確認できる事実を整理します。
調査書は原則として高校3年間分の成績が必要で、一部が空欄になる場合には理由の記載が必要です。留学中の成績を除いた日本の高校在学期間の成績で基準を満たすことや、留学先の成績証明書の提出も確認します。留学経験があるというだけで成績条件が免除されるわけではありません。
余分な賞状や活動資料を添付しないようにします
公募制で「特筆すべき能力・実績」を証明する書類を任意提出できるのは、要項上、神学科のみです。外国語学部の志願者が、自己判断で賞状や写真集、活動の冊子を大量に同封することは避けてください。指定された書類の中で、必要な情報を伝えることが基本です。
例えば大会名だけを長く並べるより、自分が担った役割と、学びにどうつながったかを短く説明するほうが、文章の目的が明確になります。説明できない成果を大きく見せたり、他の人の働きを自分だけの実績として書いたりしないようにします。
自己推薦書の役割
自分の経験、関心、学ぶ理由をつなぎます。
学科課題の役割
指定された問いについて、資料を読み、自分で考えた内容を示します。
学校発行書類の役割
成績や在籍、推薦などを所定の方法で証明します。
制度・書式の確認:2027年度公募制自己推薦書の注意事項。
自己推薦書は、経験の事実から学科を選ぶ理由へつなげます
自分でできること
活動の日付、役割、考えが変わった場面を書き出し、自己推薦書を下書きします。例えば交流に参加した事実と、その後に読んだ本をつなぎます。本人だけでは説明不足に気づきにくいため、初めて読む先生に経験の意味が伝わるか確かめます。
学校の先生に頼めること
活動や学習の事実、誤字、文章の分かりやすさを確認してもらえます。ただし、その言語で学ぶ必然性や学科の研究分野とのつながりまで相談できる範囲は先生によります。事実は正しいのに志望理由が大学名の置き換えで通る場合は、学科別の検討を加えます。
プロに頼ったほうがよいこと
経験、学びたい問い、学科の教育内容が一本につながるかを添削で確認します。例えば授業名を挙げただけで選択理由を説明できない場合が目安です。代筆では本人の理解を確かめられないため、助言を受けた後は自分で資料へ戻り、自分の文章を書き直します。
カトリック高等学校対象の書類は、人物紹介状の違いを理解する
志望理由書は、入学後の学びと学生生活まで考えます
カトリック高等学校対象では、所定のA4サイズ1枚の志望理由書を提出します。大学や学科への興味・関心の強さ、入学後の学業や学生生活の計画などを書きます。自筆とPC入力のどちらも可能です。外国語学部を志望する場合、国際教養学部の英語記入指示を取り違えないようにします。
例えば「世界で活躍したい」という希望を出発点にするなら、どの地域の、どの問題に取り組みたいかを具体化します。そのうえで、その言語を使って何を読み、誰と話し、どのような視点を学びたいかを説明すると、大学での学びの姿が見えやすくなります。
学生生活の計画も、活動名を並べるだけでは十分ではありません。語学の基礎を身につける時間と、地域や社会を調べる時間をどう確保するか、交流の機会で何を確かめたいかを考えます。授業と課外活動を別々の宣伝文句にせず、自分の問いを深める計画としてまとめましょう。
推薦状は、本人をよく知る親族以外の人に依頼します
この方式の推薦状は人物紹介状で、学校長だけに限定されていません。学校長、副校長、進路指導教員、学年主任、担任、クラブ顧問、教区の司祭など、本人をよく知る親族以外の人から、1学科につき1通を提出します。所定用紙はA4サイズ1枚です。
特別な活動や経歴を補足・強調したい場合は、別人物からの推薦状を1学科につき1通のみ追加できます。単に数を増やすために依頼先を探すのではなく、その人が実際に見てきた行動を説明できるかを考えてください。肩書きが大きい人に頼めば有利、という根拠はありません。
依頼の際は、出願する学科、大学の締切、学校内の締切、自分が書いた志望理由の要点を伝えます。例えば部活動の顧問なら、日々の取り組みや仲間との協力について、どの場面を見ていたかを共有できます。推薦者が把握していない事実を、書いてもらう前提にしないことが大切です。
2学科出願するなら、書類を学科別にそろえます
2学科を希望する場合、志願票や志望理由書、推薦状、調査書、検定証明、チェックリストなどを学科ごとに準備します。学科別にクリアファイル等にまとめ、2学科分を1つの封筒に入れて送付します。志願票を1枚だけ出して両方を済ませることはできません。
外国語学部でレポート等特定課題の提出が必要なのは、この方式では英語学科とイスパニア語学科です。ほかの4学科について、公募制の課題を勝手に同封しないようにしてください。ただし提出レポートがなくても、学科試問と面接への準備は必要です。
依頼する相手
本人をよく知る親族以外の人に、具体的な事実を伝えて依頼します。
2学科分の確認
書類を学科ごとにそろえ、希望順位と学科名を全書類で一致させます。
提出課題の確認
英語・イスパニア語には指定レポートがあります。公募制の課題を他学科へ流用しません。
制度・書式の確認:2027年度カトリック高等学校対象・出願書類。
志望理由書と人物紹介状は、書く人の役割を守ります
自分でできること
入学後に読む資料、学びたい分野、学生生活で確かめたいことを具体化します。推薦者には実際の活動記録を渡します。例えば自分の役割を確認できる日付を添えます。ただし人物紹介状を本人が完成させることはできないため、推薦者の判断と作成時間を尊重します。
学校の先生に頼めること
本人を知る先生には、日常の学習や協力した場面を踏まえた人物紹介を依頼できます。学校で見ていない活動は確認資料なしに証明できません。推薦者が直接知る範囲を確認し、必要な補足は所定の追加推薦状の条件を読んで依頼先を考えます。
プロに頼ったほうがよいこと
2学科の志望理由と活動説明に食い違いがないか、学業と学生生活の計画が具体的かを点検してもらいます。例えば第二希望だけ理由が薄いときに相談できます。ただし推薦者に都合のよい評価を書かせる役割はなく、推薦内容の判断は推薦者に残します。
英語学科は、英語力と「意見を比較する力」を結びつける
指定レポートは、日本語2400字程度か英語800語程度です
英語学科のレポートは、英語圏の歴史、社会、政治、経済、文化、言語、文学、思想などから関心のあるテーマを選び、さまざまな意見を比較したうえで、自分の考えを述べるものです。公募制とカトリック高等学校対象の両方で、この課題が指定されています。
形式はA4用紙横書きで、日本語2400字程度または英語800語程度です。PC入力が推奨され、手書きも可能です。英語学科だから必ず英語で提出する、という指示ではありません。自分の考えを正確に説明できる言語を選び、指定分量に収めてください。
例えば言語と教育に関心があるなら、「英語教育は大切です」という広い話から、誰を対象に、何を優先する教育を考えるのかまで絞ります。実際に読んだ複数の資料について、何を重視して意見が分かれているのかを整理することが、比較の出発点です。
賛成・反対を並べるだけでは、比較になりません
比較では、意見の結論だけでなく、根拠、対象、前提をそろえて見ます。例えば同じ制度を論じる文章でも、一方は学習者の負担、もう一方は社会全体の利益を重視しているかもしれません。異なる点を説明してから、自分は何を基準に判断するかを示します。
下書きでは、資料ごとに「主張」「根拠」「対象」「自分が疑問に思った点」を記録すると整理しやすくなります。資料の表現を短く言い換えただけで、自分の意見にしないようにしてください。引用した部分と自分が考えた部分を分けることは、面接で説明するためにも役立ちます。
結論は、最初から強い断言にする必要はありません。例えば「この条件なら有効だと考えますが、対象が変わる場合は追加の確認が必要です」と、判断の範囲を示せます。ただし曖昧に逃げるのではなく、現時点の資料から何が言えるかを明確にします。
公募制の90分と、カトリック高等学校対象の試問を読み分けます
公募制の英語学科は、英語の語技術適性検査が90分です。カトリック高等学校対象では、英文解釈と英作文が示されています。名称が違うため、同じ問題構成や時間だと決めつけないでください。公表されていない設問数や合格点を前提に練習することも避けます。
準備では、英文の主張、段落ごとの役割、理由と具体例の関係を読み取る練習を続けます。書く練習では、主張を先に決め、理由と例をつなぎ、読み直して文法や意味のずれを確認します。難しい単語を増やすことより、読んだ内容を正確に扱えることが土台になります。
英語学科のレポート
テーマを絞る→複数の意見を読む→比較の基準を決める→自分の判断を示します。
当日の準備
英文の構造を読み、根拠を説明し、自分の考えを筋道立てて書く練習をします。
制度・書式の確認:2027年度公募制の英語学科課題・学科試問。
英語学科の比較レポートは、英語の正しさと議論を別々に点検します
自分でできること
実際に読んだ資料の主張、根拠、対象を並べ、同じ問いで比較します。例えば二つの資料が別の学習者を対象にしていないかを確認します。資料の読み取りが不確かなまま結論を書くことが限界になるため、該当箇所を示して先生へ質問します。
学校の先生に頼めること
英文の読解や英作文、日本語の論理のつながりを確認してもらえます。ただし文法が直っただけでは複数の意見を比較したことになりません。添削後も賛否を順番に紹介しているだけなら、比較の基準を見直す支援を求めます。
プロに頼ったほうがよいこと
2400字程度または800語程度の中で、比較と自分の判断に必要な分量が確保できているかを点検してもらいます。問いが広すぎる場合が相談の目安です。テーマや結論を他人任せにせず、採用した根拠と選ばなかった意見を本人が説明できる状態に戻します。
ドイツ語学科は、地域への関心を比較と小論文につなげる
公募制レポートは、A4用紙2枚・2400〜2500字程度です
ドイツ語学科の公募制では、ドイツ語圏の政治、経済、文化、言語、文学、思想などからテーマを選び、さまざまな意見を比較したうえで、自分なりの考えを述べます。A4レポート用紙2枚、2400〜2500字程度の横書きで、PC入力と手書きの両方が可能です。
引用・参考文献も記します。公募制の共通注意として、本文中の引用は文字数に含め、文末の出典は含めません。例えば資料から借りた説明を長く並べると、自分で比較・判断するための分量がなくなります。引用は、議論に必要な箇所を選んで使いましょう。
テーマの範囲は、国全体の特徴を紹介するほど広くしないことが大切です。例えば文化政策に関心があるなら、どの活動を、誰が、何のために支えるのかを問いにします。そのうえで異なる立場の資料を比較すると、単なる地域紹介から一歩進んだ文章になります。
語学を始めた理由と、地域を調べる理由を分けて考えます
「ドイツ語の響きに興味を持った」というきっかけ自体を否定する必要はありません。ただし大学で何を学ぶかを説明するには、その後に調べた内容や、まだ知りたいことが必要です。きっかけ、調べた事実、深めたい問いの3段階でメモをつくってください。
例えば文学作品をきっかけにした場合も、感想だけで終えず、その作品が生まれた社会や言葉の使い方へ関心を広げられます。ただし読んでいない作品や資料を、読んだものとして書くことはできません。取り上げる範囲は、面接で自分が説明できるところまでにします。
外国語学部の学びは、単語や文法の習得だけを目標にするものではありません。言語を学び、その言語が使われる地域や人々を理解することをつなげて考えましょう。具体的な授業や研究分野を確認するときも、科目名を写すだけでなく、自分の問いにどう関わるかを説明します。
設問を含む小論文は、本文の読解から始めます
公募制のドイツ語学科の学科試問は、設問を含む小論文で90分です。カトリック高等学校対象でも設問を含む小論文が示されています。与えられた文章を読むことと、自分の意見を書くことを別々に練習するだけでなく、読んだ内容を受けて答える練習が必要です。
例えば本文の主張を問う設問で、いきなり自分の意見を書いてしまうと、求められた答えから外れます。設問が求めるのは説明なのか、比較なのか、意見なのかを先に判断します。読み終えたら、答えの根拠となる箇所を指し示せる状態にしてから書き始めましょう。
ドイツ語学科の準備
公募制は比較型レポートと90分の小論文を準備します。
読解の確認
本文の主張を自分の意見に置き換えず、設問に応じて説明と意見を書き分けます。
制度・書式の確認:2027年度公募制のドイツ語学科課題・学科試問。
ドイツ語学科は、地域紹介から意見比較へ進めます
自分でできること
選んだ地域や時期を限定し、資料の違いをメモします。例えば政策を扱うなら、誰の利益を重視する意見かを比べます。背景知識を補うだけで本文が埋まったら、先生に問いと結論を読んでもらい、紹介に偏っていないか確かめます。
学校の先生に頼めること
歴史や社会の背景、日本語の読み取り、引用の基本を相談できます。ただし地域研究の専門的な論点まで扱えるかは担当の先生によります。出典を確認しても比較の意味を説明できないときは、資料選びと論点整理に詳しい指導者へ相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
指定分量で異なる意見と自分の判断がつながるか、提出課題と小論文に共通する読解の弱点を見てもらいます。比較する対象がずれる場合が目安です。専門家の知識を借りて断言せず、本人が読んだ資料に戻って説明できる範囲を保ちます。
フランス語学科は、提出なしでも課題図書と3分発表を準備する
2027年度公募制の課題図書は、2026年刊の指定書です
フランス語学科の公募制では、岩﨑えり奈・小島真智子編『フランス語圏を知るための61章』(明石書店、2026年)が課題図書です。レポート提出は不要ですが、面接では本の中で最も関心を持った話題について、3分以内の口頭発表を求められます。
発表には、要約、感想、自分なりの調査結果などを含めます。A4用紙1枚、片面にまとめた資料を持ち込めます。例えば本文を全部縮小して貼り付けるのではなく、選んだ話題の要点、調べて分かったこと、考えたことの関係が見える資料をつくると、話す順番を確認しやすくなります。
課題図書の題名に「フランス語圏」とあることも大切です。フランスという国だけに関心を限定せず、本が扱う範囲を読み取りましょう。ただし本の内容を読まずに推測し、ありそうな主張を発表に入れることはできません。実際の本文とページを確認して準備します。
要約・感想・調査結果を混ぜない読書メモをつくります
読書メモは、まず著者が説明していることを書き、次に自分が疑問に思ったことを書きます。その後で別の資料を調べ、どこが確かめられ、何がまだ分からないかを記録します。この順番にすると、本の主張と自分の考えを混同しにくくなります。
例えば「この制度はよいと思います」という感想が出たら、何をよいと判断したのかを考えます。参加のしやすさ、言語の選択、費用、地域の事情など、判断の基準を言葉にしてください。別の立場の人ならどう受け止めるかを考えると、発表後の質問にも対応しやすくなります。
本の一つの章に関心を絞る場合も、前後の位置づけは確認します。章だけを切り離して、筆者全体の主張だと断定しないためです。発表で紹介する内容を、本文のどこで確認したのか説明できるようにしておくことが、読書の理解を支えます。
公募制は1400字・60分、カトリック高等学校対象は1000字です
公募制のフランス語学科の学科試問は、小論文1400字、60分です。カトリック高等学校対象の概要では、小論文1000字とされています。字数が異なるので、ひとつの練習原稿をそのまま両方式の基準にしないようにします。
1400字を書く練習では、書き始める前に、答える問いと結論を短く決めます。例えば説明に分量を使いすぎると、自分の判断や理由を最後に十分書けなくなります。読解、構成、記述、見直しにどの程度時間がかかったかを記録し、自分の弱い工程を修正しましょう。
3分発表は、原稿を早口で読み切る練習だけにしません。聞き手が内容を理解できる速さで話し、選んだ話題、理由、調査、考えが伝わるかを確認します。練習相手に内容を言い返してもらうと、自分が話したつもりでも伝わっていない部分を見つけられます。
フランス語学科の公募制
指定書を読む→関心のある話題を選ぶ→追加で調べる→3分発表と質問への説明を練習します。
発表資料
A4片面1枚です。本の要約と自分の考えを分け、出典を確認できる状態にします。
制度・書式の確認:2027年度公募制のフランス語学科課題・学科試問。
フランス語学科は、読書・調査・3分発表を分けて進めます
自分でできること
指定書を読み、関心のある話題とページを記録します。要約と感想、追加調査を分けて3分を計ります。例えば自分の感想を著者の結論として話していないか確認します。本の説明が曖昧なら、資料を飾る前に先生と本文を読み直します。
学校の先生に頼めること
読書メモと本の記述の対応、発表の速さ、資料の読みやすさを確認してもらえます。ただし時間内に話せることだけでは調査の深さは判断できません。追加で調べた内容が本の問いに結びつかないなら、課題に詳しい人へ相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
選んだ話題の理由、追加調査で深まった考え、発表後の説明をまとめて点検してもらいます。例えば本の要約だけで3分が終わる場合が目安です。発表原稿の代作や未読部分の説明の暗記にせず、本人が本文を読み直して構成を改善します。
イスパニア語学科は、地域を絞った比較と日本語表現を磨く
両方式のレポートは、2400〜2500字程度・PC入力です
イスパニア語学科では、公募制とカトリック高等学校対象の両方で、イスパニア語圏の歴史、社会、政治、経済、文化、言語、文学、思想などからテーマを選び、さまざまな意見を比較して自分の考えを述べます。A4用紙2枚、2400〜2500字程度、横書きで、PC入力のみです。
引用・参考文献を明記し、指定の文字数には含めないという学科の指示もあります。公募制の共通注意では本文中の引用は文字数に含むため、文末の参考文献一覧と、本文中で引用して使う文章を区別してください。参考文献を示せば本文の分量制限を超えてよい、という意味ではありません。
例えば「スペイン語を使う地域の文化」という広いテーマのままでは、対象を十分に比較できません。国や地域、時期、問題の範囲を絞りましょう。複数の地域を比べる場合も、ただ特徴を順番に紹介するのではなく、同じ問いに対してどう違うのかを説明します。
意見の違いが生まれる背景まで確かめます

資料を読んで結論が食い違っていたときは、どちらかをすぐに誤りと決めないことが大切です。調べた時期、対象となる人々、使っている資料、重視する価値が違う可能性があります。比較の前に、同じ条件について話しているかを確かめましょう。
例えば言語教育の話題なら、都市と地方、学校と家庭、学習者と教える側では、必要とされる支援が異なるかもしれません。こうした違いは、資料で確かめてから書きます。自分が想像した背景を、調査で分かった事実として言い切らないようにしてください。
下書きの段階では、「資料から確認できたこと」と「自分の解釈」を別の色で分ける方法も使えます。提出物に色をつけるという意味ではなく、内容を確認するための作業です。根拠のない文章が残っていないか、自分で見つけやすくなります。
公募制の60分では、言葉の正確さも確認します
公募制の学科試問は、筆記による表現能力、読解力と要約力を問う60分の試験です。カトリック高等学校対象では、日本語の読解力と表現力が示されています。志望言語を学びたい熱意だけでなく、日本語で文章を理解して伝える土台が必要です。
要約では、本文の主張と理由を残し、例や繰り返しを整理します。例えば細かな事例をすべて残して主張を落としてしまうと、文章が何を伝えたいのか分からなくなります。本文にない評価を加えないことも、要約の大切な条件です。
表現の練習では、主語と述語の関係、指示語が何を指すか、一文に詰め込みすぎていないかを確認します。「これ」「それ」が続く文章は、読者が対象を見失いやすくなります。自分が分かっている内容でも、初めて読む人に伝わる形に直してください。
イスパニア語学科のレポート
対象を絞り、異なる意見の根拠を比較して、自分の判断を述べます。
試問への練習
主張と理由を残す要約、設問に合う説明、意味がずれない日本語表現を練習します。
制度・書式の確認:2027年度公募制のイスパニア語学科課題・学科試問。
イスパニア語学科は、比較の中身と日本語の要約を確かめます
自分でできること
地域、時期、対象を絞り、異なる意見の根拠を並べます。引用と自分の解釈も区別します。例えば一地域の事情を言語圏全体へ広げていないか見直します。要約が元の意味と合うか判断できないときは、本文と下書きを先生へ示します。
学校の先生に頼めること
国語の先生には主張と理由を残す要約、一文の分かりやすさ、設問への答え方を確認してもらえます。ただし文章が自然でも比較対象が不適切な場合があります。異なる資料を同じ条件で比較できないときは、課題全体を見てもらう必要があります。
プロに頼ったほうがよいこと
レポートで比較する軸と筆記での説明の弱点を分けて確認します。例えば資料を増やしても結論が一般論のままなら相談の目安です。PC入力の整形だけを頼むのではなく、指摘の根拠を理解し、本人が調べ直して文章を修正します。
ロシア語学科は、学び方と卒業後の姿を一つの計画にする
公募制レポートは、1800〜2000字の学習計画です
ロシア語学科の公募制では、ロシア語とロシア・ユーラシアの文化や社会をどのように学び、卒業後に何をしたいかを述べます。A4横書原稿用紙400字詰で1800〜2000字、PC入力の場合はA4横書きで該当分量です。PC入力と手書きの両方が可能です。
英語学科などの意見比較型と同じ課題ではありません。例えば社会問題について詳しく調べても、どう学ぶかや卒業後の希望がほとんど書かれていなければ、課題の中心から外れてしまいます。書き始める前に、問われている要素を分けて確認しましょう。
学習計画には、言語の基礎、地域の歴史や文化、関心のある問題を調べる方法を含めて考えます。卒業後の希望は、職業名だけで終える必要はありません。その仕事や活動の中で、誰のどのような課題に関わりたいかを説明すると、学びとのつながりが具体的になります。
現在の関心と、将来まで変わらない約束を混同しません
大学入学前に将来のすべてを確定させることはできません。だからといって「まだ分かりません」で終えるのではなく、現時点で関心を持つ分野と、その関心を確かめる学び方を書きます。例えば言語を通して資料を読み、複数の視点から問題を考えたいという計画は具体化できます。
地域の話題を扱うときは、国、地域、言語、住民をひとまとめにしないことも大切です。ある政府の政策と、その地域に暮らす人々の文化や意見は、同じものではありません。資料の対象や時期を明記し、単純なイメージだけで語らない練習をしてください。
ニュースへの関心をきっかけにした場合も、最新の記事だけで理解したつもりにならず、歴史や言語、社会の基礎を学ぶ計画につなげます。自分の知らないことを具体的に挙げられることは、学ぶ必要性を説明するうえで役立ちます。
公募制90分は、基礎知識を含む小論文です
公募制のロシア語学科では、ロシア・ソ連についての基礎的知識を問う設問を含む小論文が90分で実施されます。カトリック高等学校対象では、設問を含む小論文と、口頭試問を含む面接が示されています。公募制の知識分野を、そのまま特別入試の出題範囲として断定しないようにします。
公募制に向けては、語句を単独で暗記するだけでなく、時期、場所、出来事の関係を整理します。例えば同じ名称が異なる時代に使われているときは、その意味が同じかを確認します。基礎知識が、文章を読み取るための背景として使える状態を目指しましょう。
小論文では、知っていることを全部書くより、設問に関係する知識を選ぶことが重要です。練習後は、どの一文が問いへの答えで、どの一文が根拠なのかを確認します。知識の紹介が長く、肝心の判断が薄くなっていないかを見直してください。
ロシア語学科の提出課題
何を学ぶかだけでなく、どう学ぶか、卒業後にどうつなぐかを説明します。
知識の使い方
時期と地域を確かめ、設問に必要な知識を選んで使います。
制度・書式の確認:2027年度公募制のロシア語学科課題・学科試問。
ロシア語学科は、学ぶ方法まで具体的にします
自分でできること
現在の関心、語学でできるようになりたいこと、地域について読む資料を分けて学習計画を書きます。例えば職業名だけで終わらず、必要な知識を挙げます。履修や学習の順番が現実的か分からなければ、先生に基礎学力から相談します。
学校の先生に頼めること
歴史の基礎や文章の事実関係、日々の学習の進め方を相談できます。ただし学科の教育内容と将来計画の接続をすべて判断できるとは限りません。学科案内を読んでも学び方が授業名の一覧になるなら、専門的な確認を加えます。
プロに頼ったほうがよいこと
言語、地域研究、卒業後の希望が課題の問いに沿ってつながるかを点検してもらいます。未来の希望に対して学ぶ方法が不足している場合が目安です。将来を大きく見せる文章を作ってもらわず、現時点の関心と今後確かめたいことを本人が区別します。
ポルトガル語学科は、課題図書と別資料を往復して考える
公募制は指定書から関心を選び、別の資料を読みます
公募制の課題図書は、上智大学外国語学部ポルトガル語学科編『ポルトガル語圏世界への50のとびら』(上智大学出版、2015年)です。本の中から最も関心を持った話題を選び、課題図書とは別の資料も読んだうえで、自分の意見をレポートにまとめます。
レポートはA4用紙1600字程度、横書き、PC入力のみで、必ずタイトルをつけます。本の要約だけで完成とはいえません。別資料を読む指示があるため、どの疑問を追加で確かめるかを決めてから調べることが大切です。
例えば本である地域の文化に関心を持った場合、その文化の紹介だけを別の本から増やすのではなく、変化や受け継がれ方など、確かめたい点を絞ります。課題図書と別資料の関係を説明すると、追加で読んだことが自分の考えにどう影響したかを示せます。
1600字では、調べたすべてを書く必要はありません
資料を多く集めるほど、すべてを紹介したくなることがあります。しかし1600字程度の文章では、中心となる問いをはっきりさせ、答えに必要な情報を選ぶ必要があります。資料の数を増やすこと自体を目標にしないでください。
下書きは、選んだ話題、本から理解した点、別資料で確かめた点、自分の考えという流れで整理できます。これは文章の作成手順であって、大学が指定した配分ではありません。テーマに合わせて、理由や比較に必要な分量を考えて調整します。
例えば別資料が課題図書と異なる説明をしていたら、年代や対象の違いを確認します。古い資料だからすべて不要と判断するのではなく、何を説明するために使えるかを考えます。現在の状況を述べる部分には、時期の合う資料を使うことが必要です。
3分発表と、課題図書への質問を両方準備します
面接では、提出レポートについて3分以内の発表を求められ、課題図書の内容に関する質問も行われます。発表時には、模造紙1枚相当にまとめた資料を持ち込めます。フランス語学科のA4片面1枚という条件とは異なるため、学科別に確認してください。
発表は、レポートをそのまま読み上げるだけではなく、問いと考えの流れが短時間で伝わるように組み直します。一方で、提出後に考えが深まった場合は、提出時の考えと追加で調べたことを区別して説明します。提出書類と無関係な発表に変えてしまうのは避けましょう。
公募制の筆記は、ポルトガル語圏に関する基礎的知識を問う設問を含む小論文で60分です。カトリック高等学校対象は、設問を含む小論文と口頭試問を含む面接です。発表だけに時間を使わず、地域の基礎知識と文章を書く練習も並行して進めます。
ポルトガル語学科の読書
指定書で関心を選ぶ→疑問をつくる→別資料を読む→意見を1600字程度でまとめます。
面接への準備
提出レポートの3分発表に加え、課題図書の内容を説明できるようにします。
制度・書式の確認:2027年度公募制のポルトガル語学科課題・学科試問。
ポルトガル語学科は、別資料が考えをどう変えたかを確かめます
自分でできること
指定書の関心と疑問を記録し、別資料で何を確かめたかを書きます。例えば情報を追加しただけか、自分の判断が深まったかを区別します。出典や年代の違いを理解できない場合は、本と追加資料をそろえて先生へ質問します。
学校の先生に頼めること
読書内容の要約、参考文献の示し方、3分発表の伝わり方を確認してもらえます。ただし指定書と別資料の関係を深く検討できる時間には限りがあります。1600字程度にまとめても自分の意見が見えないなら、課題構成の確認を頼みます。
プロに頼ったほうがよいこと
問い、指定書、別資料、自分の意見のつながりと、発表後に説明できる範囲を確認します。例えばレポートと発表の中心がずれる場合が目安です。発表資料を豪華にするだけでは不足は解消しないため、本人の読書と調査の記録を使って直します。
学科が決まらないときは、成績と問いと課題を並べてみる
「好きな言語」と「調べたいこと」の両方を確認します
学科を選ぶとき、好きな言語があることは大切な出発点です。ただし、検定基準を満たしやすい学科や、聞いたことのある国だけで決めると、志望理由が浅くなることがあります。言語を学んで何を理解したいのか、地域のどのような問題に関心があるのかを一緒に考えましょう。
例えば同じ「多文化社会」に関心があっても、言語教育、地域の歴史、文学作品、人の移動、政治制度など、調べ方はさまざまです。自分が読んできたものや実際に経験したことから、どの問いなら継続して調べられるかを整理すると、学科選びの理由が具体的になります。
大学の公式学部案内や学科案内では、言語の学習と研究の領域を確認します。授業名を多く集めるより、選んだ授業や分野によって、自分の問いのどの部分を学べるのかを説明できることが大切です。現在の教育内容と、将来の変更予定を混ぜないようにも注意します。
公式の選考内容から、準備の順番を決めます
外国語学部が求める学生像では、日本語の力を土台に外国語を学ぶ姿勢や、地域から世界の出来事へ関心を持ち、自分の問題として考えることが示されています。例えば語学資格だけでなく、資料を読み、自分の問いを深める準備も、この学びにつながります。
ここでは、出願条件、課題への答え、根拠の扱い、当日の説明という4つの観点で準備を整理します。大学が公表している出願条件と、書類・学科試問・面接という選考内容をもとにした確認方法で、合格可能性を点数化するものではありません。
出願条件は、満たしているか、証明できるかを確認します。課題への答えは、指定された要素がそろっているかを見ます。根拠の扱いは、出典と自分の考えを区別できるかを確認します。当日の説明は、書いた内容を質問に合わせて自分の言葉で話せるかを確かめます。
例えば資格条件は満たしていても、レポートの問いが広すぎるなら、次の作業は検定を増やすことではなく、問いを絞ることかもしれません。逆に文章がまとまっていても証明書の準備ができていなければ、手続を先に確認する必要があります。弱い部分によって、順番は変わります。
条件の確認
学科・方式・評定帯・検定・証明書を一組で確認します。
課題の確認
意見比較、学習計画、読書と追加調査など、求められる作業に答えているかを見ます。
説明の確認
出典を示し、自分の判断の理由と限界を、書類・筆記・面接で説明できるかを見ます。
迷っている段階でも、相談の論点は具体化できます
「どの学科に出すか決まっていない」場合でも、現在の評定、検定、読んだ本、活動の記録を並べると、迷っている理由が見えてきます。出願資格の不足なのか、学科の学びを理解できていないのか、興味のある問いを絞れていないのかを分けてみましょう。
受験相談では、出願条件の追加確認が必要な点、経験や関心を学科の学びにつなげる方向性、書類・試問・面接の準備の優先順位を整理する材料にできます。資格や成績だけで合否を断定するのではなく、次に確認・改善することを具体化するために使います。
- 志望方式・学科の条件と、学校や大学に確認する必要がある点
- 活動や読書の経験から、志望理由や課題の問いをつくる方向性
- 出願までに優先する検定証明・書類・筆記・面接の準備
制度・書式の確認:上智大学外国語学部の教育方針・学科案内。
比較型レポートは「テーマ決め」で書きやすさが変わる
広い関心を、答えられる問いへ小さくします
英語、ドイツ語、イスパニア語の課題で共通するのは、複数の意見を比べて自分の考えを述べる点です。テーマが広すぎると、説明だけで分量を使い切り、比較や判断に進みにくくなります。まず対象、時期、問題を少しずつ絞ってください。
例えば「外国の教育」では、制度全体を説明するだけでも大きな分量になります。「どの段階の学習者に、どの言語教育を、何の目的で行うか」と問いを分けると、必要な資料を探しやすくなります。最初から立派な題名をつくるより、調べられる範囲を確かめることが先です。
問いを絞ったら、その問いに答える資料が手に入るかを確認します。自分の経験だけで答えられると思っていても、比較するための他の視点が必要になることがあります。資料が見つからないときは、無理に結論を作らず、対象や問いの広さを調整しましょう。
自分の意見に都合のよい資料だけを選ばないようにします
先に結論を決め、賛成してくれる文章だけを集めると、比較の幅が狭くなります。例えばある制度を評価する場合、利用者、運営者、費用を負担する人などで、何を重視するかが違う可能性があります。実際に資料を読み、異なる立場がどのような理由を示しているか確かめます。
反対の意見を取り上げる際も、弱い部分だけを切り取って簡単に否定しないことが大切です。その意見が最も重視している根拠を正確に説明してから、自分の判断を述べましょう。相手の主張を正しく扱うことが、比較の説得力につながります。
資料の種類も確認します。研究論文、行政の説明、新聞記事、個人の感想では、目的や確認の方法が異なります。どれか一種類しか使えないという意味ではありませんが、同じ強さの根拠として扱わないようにします。何の事実を確かめるために使うのかを考えてください。
比較の軸は、文章を書き始める前に言葉にします
比較の軸とは、何について違いを見ているかという基準です。例えば費用、参加のしやすさ、学習の効果、地域の事情などです。軸がないまま資料を並べると、読み手には、なぜその二つを比べたのかが伝わりません。
下書き前に、「この意見は何を重視しているか」「別の意見は何を重視しているか」「自分はどの条件を大切に判断するか」を短く書きます。ここで答えが同じ言葉の繰り返しになるなら、まだ比較ができていない可能性があります。具体的な根拠に戻って確認しましょう。
例えば両方とも「教育の質が大切」と述べている場合でも、質を成績で考えるのか、参加機会で考えるのかによって議論が変わります。言葉が同じでも中身が同じとは限りません。用語の意味を確かめることが、表面的な比較を避ける助けになります。
テーマを絞る問い
誰について、どこで、いつの、何を考えるのかを決めます。
資料を比べる問い
結論だけでなく、根拠・対象・重視することの違いを見ます。
結論を書く問い
どの条件のもとで、何を理由に、どう判断するのかを示します。
比較型の課題は、資料の数より比較の理由を確認します
自分でできること
各資料について主張、根拠、対象、時期を記録します。例えば賛成と反対の結論が違う理由を一文で説明します。どちらも同じ言葉で紹介してしまうときは、元の文章を先生に見てもらい、読み取りの違いから確かめます。
学校の先生に頼めること
文章の主張や理由を取り違えていないか、引用と要約を区別できているかを相談できます。ただし学科の課題全体への適合まで添削してもらえるかは先に確認します。読み取りは正しくても比較の軸が定まらないなら、構成を扱う助言を求めます。
プロに頼ったほうがよいこと
問いの範囲と資料の組み合わせが適切か、根拠から結論へ飛躍していないかを点検してもらいます。例えば賛否を並べた後の判断理由が書けないときが目安です。第三者の結論を借りるのではなく、比較の理由を理解して本人が書き直します。
課題図書は、読了より「説明できること」を目標にする
最初から発表原稿を書かず、本の見取り図をつくります
フランス語学科やポルトガル語学科の課題図書を読むときは、最初の数ページで発表テーマを決め切らないほうが、関心の位置づけをつかみやすくなります。目次を見て本の構成を確認し、どの範囲をどう扱っているかを読みながら整理します。
一度読んだあとで、最も気になった話題と、その理由を書いてみてください。「知らなかったから」だけなら、何が自分のこれまでの理解と違ったのかを考えます。例えば同じ言語を使う地域にも違いがあると気づいたなら、その違いを生む背景を問いにできます。
読書の途中で分からない言葉が出たら、印をつけて意味を調べます。ただし調べた言葉の説明をすべて発表に入れる必要はありません。読み手として理解するための知識と、聞き手に伝えるために必要な情報を分けると、発表が整理されます。
本文・自分の疑問・追加資料を、別々の欄に記録します
読書メモには、ページと本文の要点を必ず残します。次に自分の疑問を書き、追加で読んだ資料の情報を別に記録してください。例えば「本にはこう書かれていた」と説明するつもりで、実際には別のサイトで読んだ内容を混ぜてしまうことを防げます。
追加資料を読んだら、最初の疑問に戻ります。答えが出たのか、問いを変える必要があるのか、さらに確認が必要なのかを整理します。調べた結果、最初の考えが変わっても問題ありません。どの情報によって変わったのかを説明できることが大切です。
資料の発行年にも注意します。例えば現在の制度を説明するために古い資料を使うと、変更前の内容を今も続いているものとして書いてしまう可能性があります。歴史的な経緯を見るための資料と、現状を確認する資料を使い分けましょう。
感想は、理由と本文の根拠を添えて深めます
「おもしろかった」「驚いた」という感想は、関心を見つける手がかりです。ただし発表では、何が、なぜそう感じられたのかを説明します。本文のどの説明と結びついているかを示すことで、単なる感想から、理解と考察を含む説明へ進めます。
例えば自分の経験と違うと感じた場合は、経験が起きた場所や状況を限定して述べます。自分一人の経験を、日本全体の特徴として断定しないようにします。そのうえで、違いが生まれる理由を資料で調べれば、比較を深めることができます。
練習相手には、本を読んでいない人も選んでください。その人が説明を聞いて、話題の意味や自分の関心を理解できるかを確かめます。専門的な言葉を使っている箇所は、短く説明を添えられるかも確認しましょう。
読書メモの3区分
本に書かれたこと、自分が考えたこと、別資料で確かめたことを分けます。
読み終えた後の確認
本文のページを示し、関心を持った理由と、さらに調べたい問いを説明します。
課題図書の読み直しは、分からない箇所を持ち寄ります
自分でできること
本文のページ、自分の疑問、追加資料を別々に残します。例えば本の要約を見ずに短く説明して、説明できない言葉を拾います。読んだつもりで意味が取れていない場合は、要約だけを渡さず該当ページも先生へ示します。
学校の先生に頼めること
言葉の意味や段落の関係、要約が本文に合っているかを一緒に確認してもらえます。ただし未読の本について内容を全面的に保証してもらうことはできません。先生にも読書の時間を相談し、課題に詳しい指導者が必要かを判断します。
プロに頼ったほうがよいこと
読書から発表やレポートへ進む際に、問いと調査の関係を点検してもらいます。例えば調べる資料ばかり増え、最初の疑問に戻れない場合に役立ちます。読書そのものを代行してもらうのではなく、本人が本文の根拠を示して議論します。
小論文は、知識を増やす前に設問への答え方を安定させる
説明・要約・意見の指示を読み分けます
学科試問では、すべての設問が自由な意見を求めるわけではありません。説明や要約を求められたときは、本文の内容に沿って答えます。自分の考えを述べる指示なら、その根拠を示します。設問に使われる言葉を確認する習慣をつけてください。
例えば「筆者がそう考える理由」を問われた場面で、自分が賛成する理由を書いても、問いに答えたことにはなりません。練習では、設問を読んだ後に「何を答えればよいか」を短く書き、そのメモと答案を照らし合わせます。
要約では、話の中心と支える理由を残します。数字や固有名詞をすべて覚えて再現することが目的ではありません。何が必要な情報かを判断するために、段落ごとの役割を確認し、結論に関係する内容を選びましょう。
自分の意見は、理由と具体例と限界をつなぎます
意見を書くときは、まず問いへの答えを決め、その理由を示します。具体例は、理由がなぜ成り立つのかを説明するために使います。例えば「交流は大切です」とだけ述べるのではなく、何を理解するための交流で、どのような条件が必要かを考えます。
具体例が思いつかないときに、存在しない調査結果や人物の経験をつくってはいけません。確認した事実や自分の経験を使い、仮に考える場面なら、仮定であることが分かる形で論じます。入試答案でも、根拠のない数字を入れれば説得力が上がるわけではありません。
自分の意見が当てはまらない場合も考えます。費用や時間、対象者の違いなどによって、実行が難しいことがあるかもしれません。こうした条件を示すと、単純な賛否だけでなく、問題を具体的に考えた文章になります。
書き終えた答案は、内容と表現を分けて直します
見直しでは、まず問いに答えているか、根拠が主張を支えているか、話が途中で変わっていないかを確認します。その後で、誤字、主語と述語、同じ言葉の繰り返しなどを直します。表現だけを整えても、設問から外れた答案は改善しません。
例えば最初の結論と最後の結論が違っていたら、途中で考えが変わった理由を整理します。単にどちらかを消すのではなく、根拠に照らしてどの判断が適切かを考えてください。書き直しは、きれいな文章にするだけでなく、考えを整理し直す作業です。
一度添削された答案は、指摘を読んで終わりにしないようにします。同じ問いで書き直した後、別の問いでも同じ課題が出ないかを確認します。例えば要約に意見を混ぜる癖があるなら、別の文章でも本文と自分の考えを分ける練習を続けます。
答案の確認順
設問への答え→根拠のつながり→具体例の役割→表現の正確さの順で確認します。
練習の残し方
かかった時間、答えに迷った箇所、次に直す点を記録します。
小論文は、添削の指摘を別の答案にも生かします
自分でできること
制限時間を計り、設問が説明・要約・意見のどれを求めるかを書き出します。例えば要約に自分の賛否を混ぜていないか確認します。自分の答案を読むだけではずれに気づきにくいため、設問と本文をそろえて先生へ添削を頼みます。
学校の先生に頼めること
読解の根拠、日本語の表現、学校で習う背景知識の確認を頼めます。ただし誤字の修正だけでは時間配分や設問への答え方は改善しません。書き直しても同じ種類のずれが続く場合は、学科の形式に合わせた添削を相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
答案のどこが問いから外れたか、どの根拠が不足しているかを具体的に示してもらいます。例えば時間内に書けても結論が問いに答えていない場合が目安です。模範答案を暗記するだけでは別の問いに対応できないため、本人が修正理由を説明します。
面接は、書いたことを質問に合わせて説明する練習です
暗記した志望理由を、最初から最後まで話すことが目的ではありません
面接では、質問を聞き、その問いに答えることが基本です。準備した原稿を全部話そうとすると、聞かれたことから離れてしまうことがあります。例えば「その資料を選んだ理由」を問われたときは、志望理由全体ではなく、資料の選択理由を先に説明します。
練習では、自己推薦書やレポートから一文を選び、「なぜそう考えたか」「何をもとに判断したか」「別の考え方はないか」を確認します。これらは練習の問いであり、大学が公表した実際の面接質問ではありません。決まった質問を覚えるのではなく、説明の土台をつくるために使います。
答えが長くなりやすい場合は、結論、理由、必要な具体例の順に話します。ただし毎回同じ型を機械的に当てはめる必要はありません。質問が事実確認なら、まず事実を短く答えます。聞き手が何を確認したいのかを考えながら、説明の量を調整してください。
分からないことは、分かる範囲と分けて伝えます
質問された内容が分からないときに、知っているふりをして話を広げると、説明のつじつまが合わなくなります。分からない点を認め、関連して確認した範囲や、今後どのように調べたいかを整理して伝えましょう。未確認の内容を事実として断言しないことが大切です。
例えばレポートで使った資料の限界を聞かれたら、その資料が扱う時期や対象を説明できます。自分の考えを守るために限界を隠すより、どこまで言えるかを明確にするほうが、議論の内容が伝わります。準備段階から、資料で確かめられない部分も記録しておいてください。
意見を問われたときは、相手の反応を見て簡単に結論を変えるのではなく、理由を説明します。一方で、質問によって見落としていた条件に気づいたら、その点を踏まえて考え直せます。対話では、自分の考えを示すことと、相手の問いを受け止めることの両方が必要です。
発表がある学科は、時間と内容を同時に確認します
フランス語学科とポルトガル語学科の公募制では、3分以内という条件に合わせて発表を準備します。時間を計るだけでなく、聞き手が問いと結論を理解できたかを確認してください。早口にして文字数を増やすことは、内容を深めることと同じではありません。
発表資料は、公式に認められた形にします。例えばフランス語学科のA4片面1枚を、勝手に両面へ増やさないようにします。ポルトガル語学科の模造紙1枚相当という条件も、提出レポートそのものの用紙条件とは別です。持ち込みの条件と提出物の条件を分けて管理します。
資料の見た目に時間を使いすぎると、根拠や質問への準備が薄くなることがあります。図や短い言葉を使う場合も、自分が説明できる内容だけを載せます。発表を止められても、どの部分を説明していたか分かるよう、文章の丸暗記だけに頼らない練習をしましょう。
面接練習の確認
質問に答えているか、根拠を示せるか、分からない範囲を区別できるかを確認します。
発表練習の確認
制限時間、指定資料、問いと結論の伝わり方、発表後の説明を確認します。
面接と発表は、質問への答え方を録音して確認します
自分でできること
提出書類を読み返し、根拠や活動の事実を短く説明する練習をします。例えば質問された一項目へ先に答え、志望理由全体を繰り返さないようにします。一人では聞き手の理解を確かめられないため、学校で質問役をお願いします。
学校の先生に頼めること
基本的な受け答え、声の大きさ、時間、説明の分かりやすさを確認してもらえます。ただし提出課題の論点を深く掘り下げる練習まで頼めるかは先生によります。礼儀は整っても根拠への質問で止まるなら、学科別の模擬面接を相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
書類と口頭の説明が一致するか、反対意見や資料の限界を聞かれても説明できるかを確認します。例えば暗記原稿から離れると理由が話せない場合が目安です。実際の質問や評価を断定する支援ではなく、録音と具体的な改善点で本人の理解を深めます。
高1・高2のうちに、評定と語学と読書を積み重ねる
高校1年のうちに、授業の成績と記録を後回しにしないようにしましょう
推薦の準備は、志望理由書を書く時期だけのものではありません。公募制の教科別成績やカトリック高等学校対象の評定帯を考えると、高校での日々の学習が出願できる選択肢に関わります。高1から、どの科目でどのような課題があるかを把握して改善しましょう。
例えば国語の成績が伸びない場合、漢字の暗記不足なのか、本文の根拠を読めていないのか、設問に答える文章が書けないのかで取り組むことが変わります。英語も、単語だけ増やしても読解の構造が分からなければ課題が残ります。苦手を小さく分けて、授業の復習につなげます。
活動の記録は、大きな成果が出たときだけ残すのではありません。読んだ本、疑問に思ったこと、話を聞いて考えが変わったこと、自分が担当した作業を短く記録します。後から記憶だけで振り返るより、実際の準備の過程を正確に説明しやすくなります。
高校2年のうちに、言語への関心を具体的な問いに育てましょう
高2では、興味のある言語や地域について、複数の資料を読む時間を確保します。旅行の印象や好きな作品を出発点にしても構いませんが、その後で何を知りたくなったかを考えましょう。例えば表現の違いに興味を持ったら、言語と社会の関係を調べる問いへ広げられます。
検定は、志望学科の基準と有効期間を確認して受験計画を立てます。結果が届く時期、証明書の準備、再受験の機会まで含めて考えてください。高3になってから初めて必要な形式を知ると、受験機会や証明書の準備に制約が生じることがあります。
大学の学部・学科案内を読むときは、自分の関心と学べる内容を照らし合わせます。説明会などで質問できる機会があるなら、調べれば分かる情報だけでなく、自分の問いをどのように学びにつなげられるかを考えて質問します。参加した事実だけを実績にする必要はありません。
高校3年のうちに、不足を見える形にして優先順位を決めましょう
高3で準備する場合は、まず受験年度の要項と現在の成績、検定、書類を照合します。必要な準備をすべて同時に始めるのではなく、出願できるかに直結する条件、提出までに時間がかかる書類、課題の読書や調査を分けて管理します。
例えば資格証明が未準備なら、発行や直送の方法を先に確認します。課題図書を未読なら、発表資料を先につくるのではなく、読む時間と調べる時間を確保します。レポートがある程度書けていても、試問の練習を一度もしていないなら、当日の形式に合わせて現状を確かめる必要があります。
早く始めるほど、読書を深めたり、答案を直したり、検定を再受験したりする余地を確保できます。準備が遅れた状況を、短期間の集中だけで解消できると考えないようにします。現在できていることと不足を明確にし、受験年度と締切に合わせて現実的に判断してください。
高1で積み重ねること
授業、評定、基礎的な語学力、読書や活動の記録を大切にします。
高2で深めること
学科を調べ、問いを育て、検定と読書の計画を進めます。
高3で確認すること
当該年度の条件、証明書、提出課題、試問と面接の不足を具体的に整理します。
活動の記録は、肩書きより本人がしたことを残します
自分でできること
活動の期間、担当、行動、学んだことを記録します。例えば共同作業の成果と自分の貢献を分けます。記憶だけで振り返ると日付や役割が曖昧になるため、学校での活動は先生に事実関係を確かめてもらいます。
学校の先生に頼めること
授業や部活動で先生が見ていた行動を確認してもらえます。ただし校外での活動や本人が参加していない部分を学校が証明することはできません。確認できない実績を足さず、主催者の記録や本人の資料に戻って整理します。
プロに頼ったほうがよいこと
記録した経験のうち学科での学びに関係する内容を選び、自己推薦書と面接で食い違わないかを点検します。例えば活動名ばかりで学びが伝わらない場合が目安です。外国語学部に指定外の活動冊子を送るためではなく、所定書類内の説明を整えるために使います。
学校で進める準備と、専門的な添削で深める準備を分ける
情報収集や下書きは、自分で進められる大切な作業です
大学の公式要項を読む、評定を確認する、検定の予定を立てる、読書メモをつくる、志望理由の下書きをする、といった準備は自分で始められます。学校の先生には、成績や推薦状、調査書など高校で確認・発行するものを相談します。
例えば要項を読んで分からない点があったら、どのページのどの条件が分からないかを整理します。「推薦はどうすればよいですか」と広く聞くより、「この教科別成績は調査書でどの値になるか」と具体的に確認すると、必要な答えを得やすくなります。
面接の基本的な受け答えや、文章の誤字確認なども学校で練習できます。ただし、先生がどの範囲まで対応できるかは学校や状況によって異なります。大学・学科別の課題にどの程度対応できるか、事前に確認して役割分担を決めると進めやすくなります。
専門的な支援は、文章の言い換えより考えの組み立てに使います
専門的な添削を受ける場合は、文章を整えてもらうだけでなく、課題の要求に答えているか、比較の軸が明確か、根拠から結論へ無理なく進んでいるかを確認します。例えばきれいな文章でも、英語学科の課題で複数の意見を比べていなければ、中心的な作業が不足しています。
学部が求める学生像と自分の経験のつながり、志望理由書の構成、模擬面接での具体的な改善点などは、学科の選考を理解した第三者の確認が役立つ部分です。合格者・不合格者の分析を説明された場合も、その根拠と対象年度が明確かを確認しましょう。
複数の大学や方式を検討するときは、専願や入学確約の条件、日程、必要な準備を一緒に確認する必要があります。単に受験先を増やすことを目標にせず、各制度の約束を守れるかを整理します。上智の合格後の入学意思を曖昧にしたまま、別の制度と組み合わせないようにしてください。
添削を受けても、本人の文章であることが前提です
上智大学の要項では、生成AIが出力した文章を志願者本人が作成したものとは認めないことが明記されています。公募制自己推薦書の注意事項でも、生成AIの利用を認めていません。提出する文章は、自分で調べ、自分で考え、自分で書く必要があります。
添削を受ける場合も、他人が完成原稿を書き、本人が内容を理解しないまま提出する形にしないことが大切です。例えば指摘された部分について、なぜ修正が必要かを自分で説明し、資料に戻って書き直します。面接で説明できる文章にするためにも、この過程が必要です。
相談先を選ぶときは、代筆で完成させることを売りにしていないか、公式要項を確認しているか、本人の思考を深める質問や具体的な改善点があるかを見ましょう。短期間で必ず合格できるという保証や、根拠のない合格判定を判断材料にしないでください。
自分・学校で進めること
情報収集、成績管理、書類依頼、読書メモ、下書き、基本的な面接練習です。
専門的に確認したいこと
学科とのつながり、論理の組み立て、資料比較の深さ、面接での説明、制度を守った受験計画です。
制度・書式の確認:2027年度要項の提出文章に関する注意事項。
提出前の点検は、文章の中身と形式を別々に行う
課題に答えているかを、見出しではなく本文で確かめます
提出前には、大学が求める要素を抜き出し、自分の本文のどこで答えているかを確認します。例えば比較型レポートなら、テーマ、複数の意見、比較、自分の考えが本文中にあるかを見ます。「比較」という見出しをつけただけでは、その作業をしたことにはなりません。
ロシア語学科なら、学びたい内容、学び方、卒業後にしたいことのつながりを見ます。ポルトガル語学科なら、課題図書以外の資料を使い、それが考えにどう関係したかを確認します。学科ごとに問いが違うため、同じ自己点検表だけで済ませないようにします。
結論が問いからずれていないかも確認してください。調べている途中で関心が広がることはありますが、その結果、最初の問いに答えなくなることがあります。広がった関心をすべて入れるのではなく、今回の課題に必要な部分を選び直しましょう。
用紙・字数・入力方法は、学科ごとに最終確認します
公募制の課題は、看護学科を除いて表紙は不要で、1枚目の先頭に表題と氏名を記入する共通指示があります。複数枚の場合はページ数も記載します。外国語学部の課題では、指定された用紙、横書き、文字数、PC入力や手書きの可否を確認します。
カトリック高等学校対象の課題は、1枚目の先頭に表題、高等学校名、氏名を記入します。公募制と似た課題でも、この共通書式の違いを見落とさないようにします。例えば同じ英語学科のレポートでも、方式の注意事項を読み直してから印刷してください。
完成したら、印刷された状態で文字の欠け、ページの順序、氏名や学科名、字数の扱いを確認します。書類の一部だけ修正した場合は、古い版が混ざっていないかを確かめましょう。ファイル名に日付をつけるなど、自分が最終版を区別できる方法で管理します。
送付後の差し替えを前提にしないことが大切です
要項では、本人からの申告による出願書類の差し替えを認めないことが示されています。出した後で、よりよい文章を送ればよいと考えないようにしましょう。出願前の内容確認と形式確認を分けて行い、提出する一式を手元にも保存します。
例えば学校から受け取った書類の扱いは、高校の指示や要項に従います。勝手に加工したり、成績の数字を書き足したりすることはできません。自分が作成する書類についても、活動期間や資格の名称などを証明書と照合し、誤記を防いでください。
郵送時は、指定された方法で手続し、受領証を保管します。締切当日の夕方に郵便局へ行く前提では、窓口時間や不足に対応しにくくなります。大学の締切より前に発送できるよう、学校からの受け取りと印刷の予定を組んでおきましょう。
内容の点検
課題の全要素に答え、出典と自分の考えを分け、面接で説明できる状態にします。
形式の点検
年度、方式、学科、用紙、字数、入力方法、記名、必要書類、郵送方法を確認します。
制度・書式の確認:2027年度公募制の課題共通注意事項。
学科試問当日は、準備した力を使える状態を整える
公募制は試験開始前の入室時間も確認します
公募制の試験は10時開始ですが、試験室への入室は9時から9時30分の間です。開始時刻に間に合えばよいという予定にせず、大学が指定する入室時間を基準に移動を考えてください。試験室や集合場所は、当日学内の掲示で確認します。
受験票は郵送されないため、Web出願システムから取得して印刷します。例えば画面をスマートフォンで表示すればよいと思い込まず、紙で持参する指定を守ります。印刷機の不調や用紙切れに備え、直前まで印刷を後回しにしないようにしてください。
試験室に時計はなく、貸し出しも行われないため、認められる時計を準備します。通信機能のある機器などは、使用できる時計と同じ扱いではありません。筆記用具も要項の指定に従い、普段使っているものがそのまま使えると決めつけないようにします。
面接の待ち時間まで含めて、持ち物と行動を確認します
公募制では昼食を持参し、学科試問を受けた試験室の自席で取る案内があります。学内食堂は営業していません。面接の終了時刻を事前に決めつけず、待ち時間があることも考えて準備してください。大学外へ自由に出られる前提で昼食を考えないようにします。
カトリック高等学校対象で2学科受験する人は、それぞれの学科試問と面接を受けます。試験スケジュールは志願学科や単願・併願によって異なり、変更の可能性もあります。公表されている例を、自分の確定した時間割として扱わないことが大切です。
面接控室での通信機器の扱いにも注意します。待ち時間にスマートフォンで資料を確認するつもりでいても、使用できない場面があります。必要な内容は事前に整理し、当日は係員の指示に従いましょう。持ち込める発表資料は、学科の条件に合うものを準備します。
答案では、最後に設問と照らし合わせます
試験中は、書くことに集中しているうちに、問いの条件を見失うことがあります。最後の確認では、字数や誤字だけでなく、求められた説明や意見になっているかを見直します。例えば理由を二つ求められているなら、二つが区別して書かれているかを確認します。
分からない語句があっても、前後の文や段落の関係を使って読める部分を整理します。知識を問う設問と意見を書く設問がある場合は、それぞれ何を根拠に答えるかを区別します。練習で身につけた手順を、当日も落ち着いて使えるようにしておきましょう。
前日までに確認
印刷した受験票、指定の筆記用具、時計、昼食、学科ごとの発表資料を確認します。
会場で確認
入室時間、試験室、当日の時間割、待機中のルールを係員の案内に従って確認します。
制度・書式の確認:2027年度公募制の受験上の注意。
上智外国語学部の推薦で、迷いやすい点を最後に確認する
英語が得意なら、どの学科でも同じ準備でよいですか
同じ準備ではありません。検定基準の違いに加え、レポートや試問の内容が学科ごとに異なります。例えば英語学科の意見比較型レポートと、ロシア語学科の学習計画型レポートでは、答える問いが違います。英語力を共通の土台にしながら、学科固有の準備を進めましょう。
また、外国語学部だから日本語の力が不要になるわけではありません。公募制の教科別成績では、5学科で国語4.3以上が必要です。小論文、要約、志望理由の説明にも日本語を使います。外国語の勉強と日本語で考えを整理する練習を切り離さないことが大切です。
カトリック高等学校対象なら、学校長の推薦だけで受けられますか
在籍高校の条件、卒業見込み、入学確約、評定と検定などを満たす必要があります。人物紹介状の推薦者は学校長に限りませんが、推薦状があれば他の条件がなくなるわけではありません。対象となる高校かどうかと、本人の出願条件を別々に確認してください。
校内の受付や推薦状の依頼方法は、高校に確認します。大学の公開要項に書かれていない校内締切や運用を、すべての高校で同じと決めつけないようにします。例えば担任への事前相談が必要な場合もあるため、大学の出願直前ではなく、早い時期に進路指導室へ確認しましょう。
留学や大きな活動実績がなければ出願できませんか
外国語学部の今回の2方式について、全員に留学や全国大会の実績を求める条件としては示されていません。まずは学科別の正式な資格を確認してください。一方で、志望理由や関心の説明を準備しなくてよいという意味ではありません。授業、読書、身近な経験から学びたい問いを深められます。
例えば学校の授業で気になった言葉を調べ、関連する本を読み、別の見方に気づいたという過程も、自分の関心を説明する材料になります。活動名を大きく見せるより、何を考え、どのように学び、何をさらに知りたいかを具体的に説明することが重要です。
評定や検定が条件を満たせば、合格と考えてよいですか
出願条件を満たすことと合格することは別です。大学は書類、学科試問、面接を通して総合的に判断します。条件を満たした後も、課題への答え方や当日の読解・記述、質問に対する説明を準備する必要があります。
また、評定は出願条件として重要であり、「参考程度」と軽く考えることはできません。ただし公開されていない点数換算や、評定が一定値なら合格するという基準をつくることもできません。現在の強みと不足を整理し、公式に示された選考に合わせて対策します。
誤解しやすいこと
資格を満たすだけで合格が決まるわけではなく、学科ごとの書類・試問・面接を準備します。
確認先を分けること
大学の条件は当該年度の要項、高校内の手続は在籍高校で確認します。
上智外国語学部に向けて、方式と学科に合う準備を具体化する
公募制では、全体の評定だけでなく、学科別の教科成績や検定基準を確認します。カトリック高等学校対象では、在籍高校と評定帯に応じた検定表を読み分けます。どちらも、出願できるかを確認したうえで、学科の課題と当日の選考へ進むことが大切です。
例えばフランス語学科なら、提出レポートがないことより、課題図書を読んで3分で説明する準備に目を向けます。ポルトガル語学科なら、別資料を読んで自分の意見をまとめることが必要です。英語・ドイツ語・イスパニア語は意見比較、ロシア語は学び方と卒業後のつながりを確認しましょう。
まず、受験年度、方式、志望学科、評定、検定、読書や活動の記録を1か所にまとめてください。そのうえで「条件の確認」「課題の問い」「資料の不足」「筆記や面接の練習」のどこで止まっているかを書き出すと、次の行動を決めやすくなります。
一人では優先順位を決めにくい場合は、マナビライトの受験相談で、現在の状況をもとに準備を整理できます。完成した文章がある場合は、どの部分の説明に迷うかをまとめておくと、相談したい内容が伝わりやすくなります。相談を合否の保証としてではなく、必要な確認と改善を具体化する機会として考えましょう。
- 公募制・カトリック高等学校対象のどちらを検討し、何を追加確認するか
- 志望学科の課題に、自分の経験・読書・関心をどうつなげるか
- 書類、試問、面接を出願までにどの順番で準備するか
指導の考え方も確認したい方は、総合型選抜の案内をご覧ください。
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