上智大学の国際教養学部を推薦で目指したいと思っても、「英語資格だけで出願できるのか」「第1期と第2期は公募推薦なのか」「カトリック高校に通っていないと受けられないのか」と、制度の名前で迷いやすいものです。同じ学部でも、学校長の推薦を受ける公募制、対象高校を限るカトリック高等学校対象特別入学試験、英語学位プログラムの書類選考では、出願条件も準備する文章も異なります。
まず押さえたいのは、推薦状を提出する入試が、すべて同じ推薦入試ではないということです。書類選考の第1期・第2期に、公募推薦の評定条件や英語基準を当てはめてはいけません。また、英文を書く準備でも、当日の課題に答える練習と、自分を振り返って出願書類を書く作業は分ける必要があります。
この記事では、2027年度の公式要項をもとに、各方式の条件、日程、必要書類、英文小論文や面接の対策を整理します。英語資格の受験日や証明書の提出方法まで確認し、学校に相談することと、自分で今日から進めることを明確にしましょう。2026年10月17日時点で終了した出願期間も区別し、翌年度以降の受験生が前年の日程をそのまま使わないように説明します。

上智大学 国際教養学部の推薦、何から始める?
上智大学国際教養学部の推薦は、最初に3つの入口を分けて考える
「推薦状がある」と「学校推薦型選抜」は同じ意味ではありません
国際教養学部の英語名は Faculty of Liberal Arts で、公式サイトでは FLA という略称も使われています。本記事でも、長い名称が続く箇所では FLA と表します。英語で幅広い分野を学ぶ学部ですが、入学者を選ぶ方法は一つではありません。 国際教養学部の公式入試案内。
「推薦入学試験(第1期・第2期)」という名称で情報を探している場合は、まず公式サイトの「国際教養学部入学試験」と照合してください。春入学・秋入学それぞれの第1期・第2期は、英語学位プログラムの書類選考です。学校の先生などによる推薦状を提出しますが、公募制推薦とは別の募集要項で運用されています。
例えば、公募制推薦の全体の学習成績の状況4.0以上という基準を見て、書類選考にも必ず同じ基準があると考えるのは誤りです。逆に、書類選考で英語力証明の免除条件に当てはまるからといって、公募制推薦でも自動的に免除されるとは限りません。条件は方式ごとに読み分けます。
今回確認する方式と、必要になる準備

本記事では、カトリック高等学校対象特別入学試験と、春・秋の第1期・第2期を持つ書類選考に加えて、「上智大学 国際教養学部 推薦」で探す人が混同しやすい推薦入学試験(公募制)も独立して説明します。対象は原則として1年次入学です。3年次編入の条件を高校生向けの条件に混ぜません。
対象高校への在籍、卒業見込み、評定、指定英語資格、入学確約を確認します。
学校長の推薦、卒業見込み、評定・英語資格またはIB枠の条件、入学確約を確認します。
入学資格、入学時期、標準試験、英語力証明、英文2編、推薦状2通を確認します。
制度の名前より先に、自分の在籍校、卒業時期、入学したい学期、取得済みの資格を紙に書き出すと、候補を絞れます。「どれが簡単そうか」から選ぶと、受験資格を満たせない方式に時間を使ってしまいます。まず出願できるか、その後に求められる準備へ進みましょう。
学校独自の推薦希望の受付や書類発行の締切は、大学の出願締切と一致しません。大学が公開している条件と、高校が決める手続きを別々に確認することも大切です。大学の要項に高校内の日程が載っていないからといって、期限がないとは判断できません。
2027年度の募集状況を、現在の日付と照らして確認する
すでに終了した出願と、これから始まる出願
2026年10月17日時点では、2027年度カトリック高等学校対象特別入学試験の出願と試験は終了しています。書類選考の2027年春入学第1期も出願期間を終えています。これらを「今から申し込める方式」として読まないでください。来年度以降の準備に使う場合も、日付は必ず更新します。
一方、公募制推薦は2026年11月に出願を受け付けます。書類選考は、2027年春入学第2期と秋入学第1期の登録が2026年11月に始まります。ただし、出願期間が残っていることと、資格や証明書がそろっていることは別です。英語試験や標準試験の準備を含めて判断してください。
日程は「登録」「書類」「試験」「手続」に分けます
カトリック高校対象と公募制推薦では、Web出願の締切と郵送書類の締切が異なります。書類選考では、オンライン登録・支払いの期間と、書類の提出期限が別です。どの方式でも「登録画面を入力したので終わり」と考えると、未完了のまま締切を迎えるおそれがあります。
出願情報を確定し、検定料の支払いまで終える期限です。
郵送の消印有効か、オンラインの提出完了かを確認します。
試験の有無、会場、結果発表の日時を別に記録します。
合格後の支払いと必要書類の提出期限を保護者とも共有します。
自分用の予定表には、大学の期限をそのまま写した欄と、学校や推薦者に依頼する予定の欄を作ります。例えば、推薦状をお願いした日だけでなく、提出方法を伝えた日、提出状況を確認する日も記録します。依頼を済ませたことと、大学への提出が済んだことは違います。
以下の日程は2027年度の公式資料に基づきます。変更のお知らせが出る場合があるため、実際の出願直前には大学の該当ページと最新の要項を確認してください。この記事の練習回数や時間配分は準備方法の提案であり、大学が定める試験の実施条件ではありません。
上智大学 国際教養学部の推薦、何から始める?
カトリック高校対象は、在籍校と評定・英語基準を先に確認する
対象高校に在籍していることが出発点です
2027年度の対象は、日本の教育制度下にある日本カトリック学校連合会加盟の高等学校に在籍し、2027年3月に卒業見込みの人です。さらに、上智大学を第一志望とし、この入試で合格した学科への入学を確約できることが必要です。学校名の印象だけで対象かどうかを決めず、進路指導担当の先生に確認しましょう。 2027年度カトリック高校対象入試要項。
この条件は「本人がカトリック信者であれば、どの高校からでも出願できる」という意味ではありません。在籍校の条件と、大学の建学の理念を理解することは別の確認事項です。要項の対象校条件を満たさない人は、公募制推薦や書類選考の条件を確認してください。
大学の要項では、同時期の上智大学のほかの入試や他大学との併願は可能とされています。ただし、カトリック高校対象の入試で合格した学科への入学確約が前提です。「併願できるから、合格後に自由に選べる」と読み替えてはいけません。進学先の優先順位を保護者とも共有する必要があります。
国際教養学科は全体4.0以上と指定英語資格が必要です
国際教養学科は、出願時点の全体の学習成績の状況4.0以上と、学科指定の外国語検定試験基準の両方を満たす必要があります。他学科に見られる4.3以上という区分を、そのまま国際教養学科に当てはめないでください。反対に、英語が得意なら評定条件を満たさなくてもよい、という制度でもありません。
指定された英語基準は、TOEFL iBTの従来の0~120点尺度で95以上、新しい1~6尺度で5以上、IELTS Academicで7.0以上、またはTEAP375以上かつ4技能それぞれ80以上です。このうちいずれか一つを満たします。英検やGTECなどを、別の学科の表から持ち込むことはできません。 2027年度の外国語検定試験基準。
加盟高校への在籍と2027年3月卒業見込みを確認します。
国際教養学科は全体4.0以上です。学校に正式な数値を確認します。
TOEFL、IELTS、TEAPの対象形式・基準・有効期間を一緒に確認します。
合格した学科への入学確約を、併願先の予定も含めて確認します。
TEAPは合計だけを見ないことが重要です。例えば、合計が基準を超えていても、4技能のうち一つが80未満なら、その条件では基準を満たしません。苦手技能を放置したまま合計点だけを伸ばす対策では、出願資格の確保につながらない場合があります。
国際教養学科について、カトリック高校対象の要項に特定の必履修科目の指定はありません。ただし、これは高校の学習を英語だけに絞ってよいという意味ではありません。評定は全体で確認され、入学後も社会や文化について幅広く考えるための学力が必要になります。
カトリック高校対象の出願書類は、人物紹介と英語の志望理由をつなげる

志望理由書は所定のA4用紙1枚に英語で書きます
カトリック高校対象の志望理由書は、大学所定のA4用紙1枚です。上智大学や志望学科への関心、入学後の学業や学生生活の計画などを書きます。国際教養学部の志願者は英語で記入し、自筆とパソコン入力のどちらも認められています。書類選考の300語の文章とは別の様式です。 2027年度要項・出願書類。
まず、大学への関心と学部への関心を分けてメモしてください。大学への関心は、理念や他者との関わり方への理解です。学部への関心は、何を英語で考え、どのような問いを深めたいかです。「英語が好きです」という一文だけでは、この二つを説明しきれません。
例えば、学校の活動で異なる意見をまとめる難しさに気づいたなら、その出来事、当時の自分の判断、まだ分からない点、大学で学びたいことの順に整理します。活動の規模を大きく見せるより、何を考えて行動したかを具体的に振り返る方が、面接でも説明しやすくなります。
推薦状は、本人をよく知る親族以外の人が書きます
この方式の推薦状は「人物紹介状」として案内されています。学校長だけに限らず、副校長、進路指導教員、担任、部活動の顧問、教区の司祭など、志願者を熟知する親族以外の人から、1学科につき1通を提出します。自分の活動や経歴を補足したい場合は、別の人による追加の1通も認められています。
推薦者を選ぶ際は、役職の高さだけで考えないでください。授業や活動の中で、自分がどのように考え、他者と協力したかを知っている人に依頼する方が、具体的な紹介につながります。推薦状の内容は推薦者自身に判断してもらい、受験生が評価文を作って署名だけ求める進め方は避けます。
期間、役割、実際に担当した作業を整理します。
指摘を受けて改善した点や、考え直した点を説明します。
国際教養学部で考えたい問いを短く共有します。
方式名、所定様式、提出期限、必要な通数を確認します。
調査書や英語証明を、文章と同じくらい丁寧に準備します
主な提出物は、志願票、英語の志望理由書、人物紹介状、高等学校調査書、指定英語試験の結果証明、出願書類チェックリストです。国際教養学科は、要項の「レポート等特定課題」の提出対象として挙げられていません。他学科用の課題を追加して、熱意を示そうとする必要はありません。
留学した場合には、留学期間中の学業成績証明書も確認します。日本の高校の調査書だけで全期間の学習を説明できると思い込まず、学校に必要書類を相談してください。原本が提出できないときの扱いや翻訳の証明も、大学が定める方法に従います。自分でコピーしただけでは認められない書類があります。
2学科に出願する場合は、必要書類を学科ごとに用意します。学部名だけを差し替えた同じ志望理由では、各学科で何を学びたいのかが曖昧になりがちです。第二希望も、合格した場合に入学を確約する対象です。志望順位だけでなく、学ぶ内容を自分の言葉で説明できるかを確かめましょう。
カトリック高校対象の選考は、英文小論文と面接までつなげて準備する
書類だけで合否が決まる方式ではありません
2027年度の選考は、書類審査、学科試問、面接試験を総合して行われます。国際教養学科の学科試問は小論文、すなわち英文エッセイです。「推薦だから当日の学力を問われない」「志望理由書が整えばよい」と考えず、英語で考えを組み立てる練習を継続してください。 2027年度の学科別選考内容。
面接では、提出書類の内容を口頭で説明できることが準備の土台になります。ただし、公開資料で確認できない質問の順番、面接官の人数、個別の質問内容を決めつけることはできません。過去の体験談を読む場合も、その年、その受験生に起きたことと、全員に共通する条件を分けます。
2027年度の出願と試験の日程
Web出願と検定料納入は2026年9月1日10時から9月3日23時59分まで、出願書類の郵送は9月4日消印有効でした。郵送は簡易書留・速達です。試験は9月26日、合格発表は11月2日10時、入学手続締切は11月12日です。現在は新規の出願を受け付けている段階ではありません。
試験会場は四谷キャンパスです。要項には9月26日の集合9時、試験開始9時30分、8時30分から9時までの入室が示されています。2学科受験では各学科の学科試問と面接を受けるため、受験パターンごとの時間割を確認します。終了時刻を自分で決めて帰りの予定を詰めないようにします。
問いに答え、理由と具体例を区別して書けます。
書類の一文について「なぜ」「具体的には」に答えられます。
理念への共感を、自分の行動や今後の課題に結びつけます。
受験票、集合時刻、会場、持参物を最新要項で確認します。
大学が示す制度趣旨には、主体性、対話性、協働性、思考力、判断力、表現力などが挙げられています。これを、活動数の多さだけに置き換えてはいけません。例えば、相手の意見を聞いて計画を修正した経験は、結果だけでなく対話の過程を説明する練習になります。何をしたかと、どう考えたかを一緒に整理しましょう。
理念を説明するときも、標語を暗記するだけでは十分ではありません。他者のために何かをする際に、相手の希望をどう確かめたか、自分の考えを押し付けていなかったかを振り返ります。うまくいった話だけでなく、次はどのように改善したいかまで考えると、入学後の成長への意欲につながります。
公募制推薦は、学校長の推薦と国際教養学科の基準を確認する
一般枠は全体4.0以上、英語資格にも独自の基準があります
2027年度の公募制推薦では、国際教養学科の募集人員は30名です。一般枠は全体の学習成績の状況4.0以上に加え、TOEFL iBT83以上、または新尺度4.5以上、IELTS Academic6.5以上、TEAP340以上かつ各技能75以上のいずれかを満たす必要があります。カトリック高校対象の基準とは異なります。 2027年度公募制推薦入試要項。
被推薦者資格として、原則2027年3月に日本の教育制度に基づく高校を卒業見込みであること、上智大学を第一志望とし、出願学科への入学を確約できることなどが定められています。学校長の推薦に基づく方式なので、大学の条件だけでなく、高校内で推薦を受ける手続きを早く確認してください。
海外の日本の教育制度に基づく学校や、在学中の留学によって卒業時期がずれた場合などについては、要項に別の規定があります。「卒業見込み」という言葉だけで、自分は対象外または対象内と判断しないようにしましょう。卒業年月、学校の制度、留学期間を整理し、学校と入学センターに確認する内容を明確にします。
国際バカロレア枠は、一般枠と分けて読んでください
公募制推薦には国際バカロレア、つまりIBの枠もあります。日本の高校などに関する被推薦者資格を満たしたうえで、IB Diploma取得見込みなどの条件を確認します。国際教養学科について、IB枠の必履修科目指定はありませんが、ほかの学科の指定がないという意味ではありません。
IB枠では外国語検定試験結果の提出は不要とされています。一般枠とIB枠の両方の要件を満たす場合には、Web上では一般枠を選び、所定のIB予測成績書を提出するという指示があります。単に「IBを学んでいるから英語証明はすべて不要」と考えず、出願する枠と提出物を一致させます。
校内の申請期限、面談、必要な資料、学校長推薦の準備を確認します。
一般枠の全体4.0以上を、正式な調査書で確認します。
一般枠の英語条件か、IB枠の条件かを分けます。
第一志望と入学確約を、本人と保護者で共有します。
IB枠の合格者が最終試験でIB Diplomaを取得できなかった場合には、合格取り消しとなる旨が要項にあります。予測成績を出した後も、学校の学習を継続し、最終資格の取得まで責任を持つ必要があります。出願書類が完成した時点で学習が終わるわけではありません。
高校での成績と校内の選考を、別の役割として理解します
大学の出願条件を満たすことと、高校が推薦することは別です。高校では、大学で学ぶ意欲や適性、日々の学習、推薦に必要な書類の準備状況などを確認する場合があります。具体的な校内基準は高校が定めるため、インターネット上の他校の情報を自分の学校の条件としないでください。
学校に相談する際は、「上智に推薦で行きたいです」だけで終えず、「国際教養学科の2027年度公募制推薦を検討しています」と方式名まで伝えます。そのうえで、現在の評定、英語資格の受験日と成績、志望理由のメモを用意してください。先生が確認すべき点が明確になり、手続の見落としを減らせます。
公募制推薦の書類・60分の英文試験・英語面接を一つの流れにする
自己推薦書は英語のA4用紙1枚です
公募制推薦の自己推薦書には、志望動機、学力、学業成績以外の能力、課外活動や社会活動、特技などを記述します。国際教養学科は英語で書き、所定のA4用紙1枚以内です。手書きとパソコン入力のどちらも可能ですが、様式の注意事項を守ります。ここでも、書類選考の英文2編とは混同しません。 公募制推薦の提出書類。
自己推薦書を作る前に、自分について伝える根拠を整理します。英語力なら試験の成績だけでなく、英文を読んで考えたこと、授業で議論したことなどを振り返れます。ただし、提出していない実績や行っていない活動を加えてはいけません。文章の見栄えより、面接で事実に基づいて説明できることが重要です。
国際教養学科の公募制推薦では、「レポート等特定課題」は「なし」とされています。他学科のように課題図書のレポートが必須だと思って準備する必要はありません。一方、当日の学科試問はあります。事前レポートがないことを、英文を書く対策が不要だという意味に受け取らないようにしてください。
学科試問は60分、面接は英語で実施されます
2027年度の国際教養学科の学科試問は、英語による適性試験で、英文の文章作成を含む60分の試験です。面接は英語で実施されると要項に明記されています。英語資格の基準を超えるだけでなく、その場の問いに答えて、理由を説明する力を伸ばしておく必要があります。 2027年度の学科試問・面接。
英語面接では、長い回答を暗記するより、質問の中心をつかんで答える練習を優先しましょう。例えば、活動の内容を聞かれたのに大学の魅力ばかり話してしまうと、質問に答えられません。最初に問いへの答えを示し、必要な経験や理由を加え、話し終えたら相手の反応を待つ練習が役立ちます。
自分の経験と学ぶ目的を、事実に沿って整理します。
未知の問いに対して、時間内に主張と理由を組み立てます。
提出した内容を、質問に合わせて説明し直します。
評定を維持し、英文を読む・書く・話す練習を続けます。
2027年度の出願日程と必要書類
Web出願と検定料納入は、2026年11月1日10時から11月5日23時59分までです。郵送書類は11月6日消印有効で、簡易書留・速達で送ります。学科試問と面接は11月28日、試験開始は10時です。当日は9時から9時30分までに試験室へ入る指示があるため、会場への移動時間も確認します。
主な書類は、志願票、高等学校調査書、学校長の推薦状、英語の自己推薦書、指定英語資格の証明などです。IB枠の場合は、予測成績書を含む専用の指示に従います。大学指定のチェックリストを使い、一般枠の人とIB枠の人が同じ書類をそろえるとは考えないでください。
出願は1学科のみです。また、推薦入学試験の指定校制と公募制を併願することはできません。学校に「推薦の種類は後で決める」と伝えたままにせず、どの制度で手続きを進めるのかを早めに整理します。大学の規定と高校の校内手続きを両方確認することで、準備した書類を別の方式に誤って使うことを防げます。
出願条件と準備の優先順位を早めに確認したい方へ
受験相談では、今の学年や活動状況から、最初に確認する条件と今週始める準備を整理できます。
- 出願できる方式と未確認の条件
- 評定・活動・書類のうち先に動く項目
- 志望学部に合わせた準備の順番
書類選考の第1期・第2期は、春入学と秋入学を分けて確認する
1年次の募集は春60名、秋80名で、各学期の2期合計です
国際教養学部の英語学位プログラムでは、2027年春入学の1年次募集が60名、秋入学が80名です。それぞれ第1期と第2期を合わせた人数です。「第1期60名、第2期60名」と倍に数えてはいけません。また、公募制推薦の30名と同じ募集枠でもありません。 2027年春・秋入学の書類選考要項。
書類選考では、提出された資料に基づいて合否を判断します。英語資格、標準試験、学校の成績、英文、推薦状などを通して学ぶ力を確認する方式です。当日の英語面接を一律に課す公募制推薦の準備とは、重点の置き方が変わります。ただし、書類だけだから英語を話す力を伸ばさなくてよいわけではありません。
春入学第2期には、在留資格に関する条件があります
2027年春入学第2期は1年次入学のみで、日本で入学時まで有効な在留資格を持つ志願者を対象とする案内があります。海外から新たに来日する場合など、自分の状況が条件に合うかを確認する必要があります。日本国籍の人と外国籍の人の手続を一緒にせず、疑問は公式案内に沿って確認してください。
書類選考の1年次入学資格には、日本の学校などで12年以上の正式な教育を修了した人や修了見込みの人、海外で同様の教育を受けた人、所定の国際的な大学入学資格を取得した人や取得見込みの人などが含まれます。日本の高校に在籍していることだけを理由に、この方式を除外する必要はありません。
学校の教育制度、修了年数、卒業時期、取得資格を確認します。
2027年4月か9月かを決め、該当する期を選びます。
標準試験と英語力証明を、別々に準備します。
英文2編、成績、卒業関係書類、推薦状2通をそろえます。
「海外経験がないから書類選考には出願できない」「帰国生なら標準試験を出さなくてよい」といった判断は避けます。海外経験の有無と、必要な資格や試験結果は別の項目です。まず自分が該当する入学資格を要項で特定し、その資格の説明だけで必要書類まで省略しないようにします。
書類選考の4つの日程を、提出担当者と一緒に管理する
2027年春入学の第1期と第2期
春入学第1期のオンライン出願は、2026年9月1日10時から9月9日23時59分まで、書類提出は9月16日23時59分まででした。結果発表は10月23日10時、入学手続締切は11月27日です。2026年10月17日時点では出願済みの人が結果を待つ段階であり、これから新規出願はできません。 2027年入学の公式日程。
春入学第2期のオンライン出願は、2026年11月11日10時から12月4日23時59分までです。書類提出は12月11日23時59分まで、結果発表は2027年1月29日10時、入学手続締切は3月5日です。1年次入学を対象とすることや、居住・在留に関する条件も合わせて確認します。
2027年秋入学の第1期と第2期
秋入学第1期のオンライン出願は、2026年11月11日10時から12月4日23時59分までです。書類提出は12月11日23時59分、結果発表は2027年2月5日10時、入学手続締切は4月9日です。春入学第2期と出願期間が同じでも、入学学期と結果発表日は違います。
秋入学第2期のオンライン出願は、2027年3月10日10時から3月31日23時59分までです。書類提出は4月7日23時59分、結果発表は6月4日10時、入学手続締切は7月9日です。日付と時刻はいずれも日本時間です。海外にいる推薦者や学校には、現地時間との違いも伝えておくと安心です。
9月登録、9月書類、10月結果、翌年4月入学です。
11~12月登録、12月書類、1月結果、4月入学です。
11~12月登録、12月書類、2月結果、9月入学です。
3月登録、4月書類、6月結果、9月入学です。
書類提出日だけを、すべての試験結果の期限と考えません
英語力証明は、出願期間の最終日までに公式スコアが利用できることなど、書類提出日とは別の指示があります。SATやACTにも、入力や公式成績の扱いに関する期限の記載があります。最後の書類提出日まで待てば何でも間に合う、と一括して考えるのは危険です。
予定表では、試験の受験日、結果発表日、直送依頼日、オンライン出願の締切、書類提出の締切を別々に記録します。学校や試験実施機関が行う作業には、受験生が直接早められないものもあります。自分の文章を完成させる日だけでなく、外部の担当者が動ける時間を確保しましょう。
登録するメールアドレスは、卒業後も確認できるものを使います。学校のアカウントが卒業後に使えなくなる場合は、出願から入学まで継続して使える連絡先を準備してください。大学からの連絡を見落とさないことも、出願手続の一部です。
書類選考の標準試験は、英語資格の代わりではありません
SAT・ACT・IB・GCE A-levelのいずれかを確認します
書類選考では、原則としてSAT、ACT、IB Diploma、GCE A-levelのうち一つ以上の結果が必要です。TOEFLやIELTSは英語力を示す資料であり、これらの標準試験の代わりにはなりません。日本の高校の成績と英語資格だけで必要書類がそろう、と決めつけないことが重要です。 書類選考の標準試験の条件。
SATはReading & WritingとMathの成績、ACTはEnglish、Mathematics、Reading、Scienceに加えてWRITINGを含む成績を確認します。試験自体の形式が変わる場合でも、上智大学が当該年度に求める項目を満たす必要があります。試験名だけが一致しているかではなく、必要な部分まで受験しているかを調べてください。
通常の高校生の出願で使うSATやACTは、出願時から2年以内の受験結果を確認します。SATやACTでは、複数回の技能別最高点を組み合わせる方法は認められていません。複数の結果を提出する場合も、一回の試験日の成績という条件を確認します。苦手分野を別の日の結果で補えると思って計画を立てると、出願時に使える成績が想定と違う可能性があります。
IBは全資格、A-levelは3科目の条件を確認します
IBで出願する場合は、6科目の完全なIB Diplomaが対象です。一部科目のCertificateだけでは足りません。まだ最終成績がない場合は予測成績の提出方法を確認し、合格が条件付きとなる場合には、最終資格や成績を大学指定の期限までに提出します。
GCE A-levelでは3科目が必要です。シンガポールのGCE A-levelを使う場合は、少なくともH2の3科目を提出する指示があります。予測成績で出願する場合も、最終的に求められる成績を満たす必要があります。予測成績による合格通知を、条件のない最終決定と読み違えないようにしましょう。
必要な構成、有効期間、1回の成績、直送方法を確認します。
ScienceとWRITINGを含む要件、成績の扱い、直送方法を確認します。
完全なDiplomaか、予測成績か、最終結果の提出条件を確認します。
必要科目数と、予測成績・最終成績の提出方法を確認します。
特別な免除条件を、一般の高校生に広げないでください
書類選考の要項には、高校卒業後に少なくとも2年間職業経験を積んだ1年次志願者などについて、標準試験の代わりに追加の500語の文章を提出する扱いがあります。しかし、これは通常の高校卒業見込み者が自由に選べる代替方法ではありません。自分が対象条件に当てはまるかを先に確認します。
また、2026年11月のIB試験結果を使って春第2期または秋第1期に出願する場合には、2026年12月18日までにIBOへ最終結果の直送を依頼する特別な指示があります。これはIBの該当者に向けた扱いであり、ほかの書類の締切がすべて延長されるという意味ではありません。例外は、誰に対する例外かまで読みます。
英語資格は、スコア・受験形式・有効期間・提出方法の4点で確認する
方式によって必要な点数と使える試験が変わります
カトリック高校対象の国際教養学科はTOEFL95または新尺度5、IELTS7.0、TEAP375かつ各80が基準です。公募制推薦の一般枠はTOEFL83または新尺度4.5、IELTS6.5、TEAP340かつ各75です。同じ学科でも、どちらの基準を見ているのかを必ず明らかにしてください。
書類選考ではTOEFL iBTまたはIELTS Academicで英語力を証明しますが、ここにカトリック高校対象や公募制推薦の最低点を転用してはいけません。出願要項にない「この点なら必ず合格」「この点を下回ると出願不可」という線を、経験談や予備校の目安から作らないことが大切です。
試験成績は、資格を持っているという一言より細かく管理します。試験名、受験形式、受験日、合計、技能別成績、証明書の発行状況を一行にまとめてください。これにより、基準点を満たしていても形式や期限のために利用できない、という問題を発見しやすくなります。
自宅受験版や技能別の点数合算には注意が必要です
今回確認した要項では、TOEFL Home Edition、ITP、Essentialsは利用できません。TOEFLは一回のTest Date Scoreを用い、MyBest Scoresは認められていません。一般に知られるTOEFLという名称だけで判断せず、実際に受けた試験の種類を確認します。
IELTSはAcademicが対象で、IELTS OnlineやIndicatorは利用できません。一方、要項ではOne Skill Retakeの利用が認められています。他大学の扱いが違っていても、上智大学の当該方式の条件で判断してください。受験できる日程だけでなく、どの形式が使えるのかを先に調べることが重要です。
合計と技能別の両方に基準があるかを確認します。
会場受験、自宅受験、試験の種類を確認します。
どの日から何年以内か、方式ごとの起算点を確認します。
公式直送と本人のコピー提出など、必要な手順を確認します。
有効期間の起算点は、方式ごとに読みます
カトリック高校対象と公募制推薦のTOEFL・IELTSは、出願書類提出期日からさかのぼって2年以内に受験したものを確認します。TEAPは2025年度または2026年度に受験したものが対象です。学校に相談するときは、スコアだけでなく受験日も伝えてください。
書類選考では、TOEFL・IELTSは出願期間初日より前の2年以内という条件が示されています。同じ「2年以内」でも、基準となる日が違います。例えば、かなり前に取得した成績を使う場合には、公募制で使えるかと書類選考で使えるかを別々に計算する必要があります。 書類選考の英語力証明。
書類選考で英語力証明が免除される場合もあります。直近6年間のうち少なくとも5年間、英語を主な授業言語とする教育機関で学んだ場合や、所定のCambridge English QualificationのC2を証明する場合などです。単に英語の授業を受けた、英語圏に短期間滞在したという経験とは区別してください。
C2による免除にも、会場受験であること、公式結果の直送やコピーの提出、照合用番号の記載などの指示があります。免除とは手続がなくなることではなく、別の根拠で条件を証明することです。免除を使う人ほど、何を出さなくてよく、何を代わりに出すのかを一覧にしておきましょう。
書類選考の英文2編は、役割を分けるところから始める
300語以内の文章と400語以内の文章は、同じ自己紹介ではありません
2027年度の書類選考では、英語で作成するPersonal StatementとSelf-Reflective Essayの2編が必要です。前者は300語以内、後者は400語以内です。所定の様式に入力し、手書きでは提出しません。短い文章ですが、単に情報を詰め込むのではなく、何を伝える文章なのかを理解する必要があります。 英文2編の設問・作成条件。
Personal Statementでは、自分を形づくった経験や達成したこと、教育や将来の目標、国際教養学部を志望する動機をつなげます。Self-Reflective Essayでは、指定された課題に答えながら、自分の考え方や世界との関わりを深く振り返ります。前者の実績紹介を、後者でも言い換えて繰り返す構成は避けましょう。
大学はPersonal Statementについて、大学のウェブサイトを見れば分かるカリキュラム、教員名、授業名の説明に限られた語数を使わないよう求めています。大学研究は必要ですが、その調べた内容を紹介文として並べるのではなく、自分の目標との関係を明らかにするために使います。
まず日本語でもよいので、事実と問いを整理します
最初から完成した英文を目指すと、書きやすい経験ばかり選び、重要な問いが抜けることがあります。まず、経験したこと、そこで自分が考えたこと、その後に変わったことを箇条書きにします。この段階のメモは提出原稿ではなく、自分の考えを確認するための材料です。
例えば、学校で発表した経験なら、発表のテーマだけでなく、資料の読み方で困った点、友人から受けた質問、考え直した点を整理できます。派手な実績がなくても、何を疑問に感じ、どう調べ、何がまだ分からないかという思考の過程は説明できます。事実を大きく見せる必要はありません。
自分の経験と将来の目標を結び、志望動機を伝えます。
指定課題に沿って、自分の判断や見方の変化を掘り下げます。
実際の経験、本人の考え、正確な事実、指定された語数と様式です。
同じ実績の繰り返し、大学紹介の書き写し、他人の完成文の流用です。
大学の要項では、出願書類作成に生成AIを使うことが禁止されています。この記事の説明は、本人が考えを整理するための準備方法です。提出文の作成や書き換えを生成AIに任せないでください。人から助言を受ける場合も、考えと表現を自分で決め、内容について説明できる状態を保ちます。
英語の文章を人に見てもらう際には、「意味が伝わりにくい場所を教えてください」「課題のどの部分に答えていないか指摘してください」と頼む方法があります。完成文を代わりに作ってもらうより、指摘を受けた本人が直す過程を大切にしましょう。修正後も、自分が意図しない内容に変わっていないか確認します。
300語の志望動機は、自分の過去・目標・学びのつながりを絞る
大学の特徴を並べる前に、自分の中心になる問いを決めます
Personal Statementは300語以内です。限られた長さの中で、全活動の一覧や大学の説明を入れようとすると、どれも浅くなりがちです。まず、自分を理解してもらうために欠かせない経験を選び、その経験が現在の関心や将来の目標にどうつながるかを整理してください。
選ぶ経験は、肩書きの大きさだけで決めません。例えば、リーダーだったかどうかより、意見の違いにどう向き合ったか、自分の調べ方をどう改善したかを説明できる経験が役立ちます。役職や賞がある場合も、それを取った事実だけでなく、自分の行動と学びを確認します。
「国際的に活躍したい」という目標は、そのままでは幅が広すぎます。誰と、どのような問題に向き合いたいのか、なぜその問題に関心を持ったのかを考えましょう。職業名が完全に決まっていなくても、学びたい問いや、社会とどう関わりたいかを具体的にすることはできます。
経験の説明と、経験の意味を区別します
経験の説明は、いつ、何をしたかという事実です。経験の意味は、その出来事が自分の考え方にどう影響したかです。両方が必要ですが、事実の説明が長すぎると、大学が知りたい本人の関心や目標に十分な言葉を使えなくなります。
一度、下書きの各文に「事実」「考え」「目標」「学びとのつながり」という印を付けてみてください。事実の文しかないなら、自分にとって何が重要だったかを追加します。目標だけが続くなら、その目標が生まれた根拠になる経験を補います。これは採点方法ではなく、内容の偏りを見つける練習です。
大学の説明ではなく、本人の経験や関心が伝わります。
過去の経験から、現在の問いと将来の目標へ進んでいます。
大きな言葉だけでなく、具体的な行動を示しています。
同じ意味の繰り返しや、なくても伝わる紹介を減らします。
未来の計画を、確約できない実績に変えないでください
入学後に取り組みたいことを書く際に、「必ず特定の教授の研究室に入る」「この授業を履修すれば必ず専門家になる」といった保証はできません。大学の仕組みを確認し、関心を持つ方向や身につけたい力として表します。まだ経験していないことを、すでに達成したかのように書くのも避けます。
文章を短くする際には、難しい単語に置き換えるより、一文に一つの中心を置く方法が役立ちます。内容を正確に伝えることを優先し、自分で説明できない表現は使わないようにしましょう。読む人が一度で理解できる文章を目指すことが、結果として考えの整理にもつながります。
400語の振り返り課題は、選んだ問いに最後まで答える
課題1は、判断のよしあしと結果のよしあしを分けます
Self-Reflective Essayの課題1は、よい判断をしたのに悪い結果になった経験、または悪い判断をしたのによい結果になった経験のどちらかを振り返ります。そこから何を学び、その後のリーダーシップや意思決定にどう影響したかを考える課題です。単に成功談や失敗談を書くのとは違います。
準備では、当時分かっていた情報と、結果が出た後に分かった情報を分けます。結果を知っている今の視点だけで、当時の判断をよかった、悪かったと決めないことが重要です。「その時点で他にどのような選択肢があったか」「何を根拠に決めたか」を書き出してください。
例えば、活動の計画を振り返るなら、結果が成功した理由のすべてを自分の判断に帰すのではなく、偶然や周囲の協力も考えます。逆に、望んだ結果にならなかった場合も、手順のどこは適切で、どこは改善できたかを分けます。経験から今の行動がどう変わったかまで説明できる題材を選びましょう。
課題2は、自分に影響した物語のプラスとマイナスを考えます
課題2では、自分の人生で重要な役割を持った神話や物語を紹介し、それが自分に与えたよい影響と悪い影響の両方を分析します。課題文で使われる「神話」は、単なる嘘という意味ではありません。共同体の価値観や、人が大切にしている考えを伝える物語として理解する必要があります。
ここでは、物語のあらすじを長く説明するだけでは課題に答えられません。自分がその物語をどのように受け取り、どのような判断に影響を受けたかを考えます。よい面だけを称える文章や、悪い面だけを批判する文章では、両面を分析するという指示が抜けてしまいます。
当時の情報、選択、結果、後の変化を具体的に振り返れます。
自分へのよい影響と悪い影響の両方を説明できます。
過去2年以内に出会った作品が、自分の見方をどう揺さぶったかを説明できます。
書きやすさだけでなく、課題のすべての要求に自分の経験で答えられるかを確かめます。
課題3は、作品の紹介ではなく、自分の見方への問い直しです
課題3では、過去2年以内に出会った芸術作品の「反抗的」な性質と、それが自分や世界の理解にどう疑問を投げかけたかを論じます。対象には小説、詩、映画、絵画、歌、上演などが含まれます。古くから知っている有名作品を挙げるだけでは、過去2年以内に出会ったという条件への説明が不足する場合があります。
作品について書く際には、どの場面、表現、構成に注目したのかを特定します。そのうえで、見る前はどのように考えていたか、作品が何を問い直したか、今はどう考えているかを整理しましょう。「感動した」「多様性が大切だと思った」だけでは、変化の中身が見えにくくなります。
どの課題でも、大学が示した設問を自分の都合で別の問いに変えないことが大切です。下書き後に設問へ戻り、求められた要素に線を引いて、自分の文章のどこで答えたかを対応させてください。答える場所が見つからない要素があれば、英語の表現を整える前に内容を見直します。
推薦状2通と学校の成績は、本人の提出書類と役割が違います
書類選考の推薦者は、学校の教員や学校関係者です
書類選考では、在籍した学校の教員や学校関係者2名から、英語または日本語の推薦状を提出します。大学の所定様式が推奨されますが、必要な内容を含む推薦者独自の様式も認められています。推薦状は推薦者が書類提出サイトから提出するため、本人が全書類を一人でまとめて送る方式とは違います。 推薦状と学校書類の提出方法。
推薦者への依頼は、締切直前に突然お願いするのではなく、志望先と方式、提出方法、必要な言語、提出期限をまとめて伝えます。例えば、授業での学習姿勢を知る先生と、学校活動をよく知る先生では、見ている側面が異なります。ただし、どの人が書くかは、本人との関わりや学校の手続きを踏まえて決めましょう。
自分の活動メモを渡す際にも、評価を誘導するのではなく、記憶を確認してもらう資料として使います。活動の名称や時期を正確に示し、先生が直接見ていないことを、見たかのように書いてもらう依頼はしません。推薦状と本人の文章で事実が食い違わないよう、基礎情報を整理することが大切です。
成績証明と卒業証明は学校側の提出が基本です
書類選考では、学校の成績を示す公式書類と卒業または卒業見込みの証明を確認します。日本の高校の卒業者や卒業見込み者は、調査書の提出が求められています。海外留学をした期間がある場合には、その教育機関の成績証明も必要になります。都合のよい学期だけを選んで提出するものではありません。
学校が提出サイトを使えない場合などには、学校の公式メールや学校の正式な証明書送信システム、郵送について代替方法が定められています。本人が学校の成績表を撮影してアップロードすればよい、と判断しないでください。原則と例外を学校に共有し、どの方法で提出するかを決めます。
申請書、英文、必要な身分証明、チェックリストなどを提出します。
成績や卒業関係の公式書類を、指定された方法で提出します。
推薦状を本人とは別に提出します。
標準試験や英語力証明の公式成績を直送します。
調査書などに卒業予定日が記載されていれば、別の卒業見込み証明書が不要となる場合があります。二重に発行を依頼する前に、実際の書類の記載を学校に確認してください。一方、卒業見込みで出願した人は、入学前に卒業を証明する最終書類の提出が必要です。出願時の提出だけで終わらない点にも注意します。
パスポートの写しは、日本国籍以外を持つ人に関する指示があります。すべての日本人高校生に一律に必要だと考えず、自分の国籍や必要書類の条件を確認します。複数の国籍がある場合の扱いなども、要項に沿って準備してください。
公式の評価内容から、準備の優先順位を決める
本記事では「条件・根拠・思考・表現・手続」の順で点検します
入試の準備を全部同時に進めようとすると、何から始めればよいか分からなくなります。そこで、公式の出願条件や選考内容をもとに、条件、根拠、思考、表現、手続の順で確認する方法を提案します。これは合格可能性を数値化する判定ではなく、次に直すべき作業を見つけるための整理です。
最初の条件では、在籍校、卒業時期、評定、英語資格、標準試験、入学確約を確認します。ここに不足があれば、文章の表現を磨くより先に、受験できる方式を確定させます。例えば、書類選考で標準試験が必要なのに未準備なら、英語の志望動機だけを完成させても出願は完成しません。
次の根拠では、自分の経験や成績を正確に示せるかを確認します。思考では、なぜその行動を取ったか、どのように考えが変わったかを説明します。表現では、英文や面接の質問に合わせて伝えます。最後の手続では、誰が何をいつまでに出すかを点検します。
自分が出願できる方式と期が確定しています。
成績、活動、経験を裏付ける事実が整理されています。
判断の理由や、考え直した過程を説明できます。
指定の問い、言語、語数、時間に合わせて伝えられます。
学校・推薦者・試験機関も含めて提出を管理しています。
方式によって、同じ点検項目の中身を変えます
カトリック高校対象では、大学の理念と自分の経験、英語の志望理由、英文小論文、面接をつなげます。公募制推薦では、学校長の推薦と自己推薦書、60分の英語試験、英語面接をつなげます。書類選考では、標準試験と英語証明、2編の英文、推薦状、学校成績が矛盾なく自分を示すかを見ます。
例えば、書類選考の振り返り課題を準備している人が、面接用の長い自己紹介ばかり暗記しても、提出文章の問いへの答えは深まりません。反対に、公募制推薦で文章だけを推敲し続け、口頭で質問に答える練習をしないのも偏りです。自分の方式で実際に必要な選考に時間を配分しましょう。
この確認表を使う際には、できているかどうかを感覚で決めず、見せられるものを一つずつ用意します。条件なら要項と資格証明、根拠なら活動メモ、思考なら振り返りの文章、表現なら自分で書いた答案や練習記録、手続なら担当者別の予定表です。準備の進み方が具体的に見えるようになります。
出願できる方式は分かったものの、「英語資格と文章のどちらを優先するか」「自分の経験をどう整理するか」で迷う場合は、現在の成績・資格・活動記録をもとに受験相談で準備の順番を整理できます。
- 自分の在籍校・卒業時期・資格から、追加で確認すべき出願条件
- 志望理由や振り返り課題に向けて、自分で整理する経験や問い
- 英文試験・面接・書類提出のうち、先に進める準備
英文小論文は、意見を増やすより問いと根拠を対応させる
課題文を読むときは、何を求められているかを最初に決めます
英文小論文の練習では、知っている話題かどうかに気を取られすぎないことが大切です。問われているのが賛否なのか、原因の説明なのか、複数の立場の比較なのかによって、必要な文章が変わります。最初に設問の動詞と対象を確認し、何に答えるべきかを短く日本語でも説明してみてください。
例えば、ある制度の利点と問題点を比べる問いに対して、自分がその制度を好きだという話だけを書いても、要求に答えられません。問いに含まれる条件を分け、それぞれに対応する内容を用意します。英文の上手さを直す前に、答案の中身が設問に合っているかを確認しましょう。
課題に資料が付く場合は、資料に書かれている主張と、自分が付け加える意見を分けます。筆者が述べていないことを、資料の結論として扱わないようにしてください。資料の内容を正確に読めたかという問題と、それに対して何を考えるかという問題は、別々に点検できます。
主張・理由・具体例の役割を区別します
主張は、問いに対する自分の答えです。理由は、その答えを支持する説明です。具体例は、理由が実際の場面でどう成り立つかを示すものです。この三つを区別すると、例ばかりが続いて結論が見えない文章や、同じ主張を言い換えるだけの文章を直しやすくなります。
練習用の下書きでは、各段落の最初に何を伝えるかだけを書いてみます。その後に、理由と具体例を配置し、段落同士が同じ内容を繰り返していないかを確認します。構成が整ってから英文を書き進める方が、書き終えた後に全体を大きく直す負担を減らせます。
設問が求めたことに答えています。
主張を支える理由があり、途中で話題が変わりません。
例が理由を説明する役割を果たしています。
主語、時制、単数・複数、接続の意味を確認します。
反対意見は、形だけ置かずに自分の答えとつなげます
反対の立場を考える練習は、自分の理由の弱い部分を見つけるのに役立ちます。ただし、どの答案でも必ず反対意見の段落を入れればよいわけではありません。設問と分量に合わせて、必要な場合に扱います。反対意見を紹介したまま終えると、自分の結論が曖昧になることもあります。
例えば、自分の提案に費用がかかるという問題があるなら、費用を無視してよいとするのではなく、どこまでなら実行できるか、別の方法はあるかを考えます。条件を付けた意見は、弱い意見とは限りません。何が分かっていて、何がまだ確かでないかを分けることが、説明の正確さにつながります。
答案の復習では、文法の間違いだけに印を付けないでください。問いから外れた文、根拠が足りない箇所、説明が飛んだ箇所も記録します。次回は同じテーマを暗記して書くのではなく、別の問いに対して同じ確認手順を使うと、初めて見る課題への対応力を鍛えられます。
60分の試験練習は、書く前と書いた後の時間も確保する
時間配分は練習を通して調整します
公募制推薦の国際教養学科は60分の英語による適性試験です。練習では、読む時間、構成を考える時間、書く時間、見直す時間を分けて記録してください。全員に共通する最適な配分があるわけではありません。自分がどの段階で時間を使いすぎるかを把握することが第一歩です。
例えば、最初の練習では構成に時間を使いすぎて最後まで書けないかもしれません。その場合は、構成を省くのではなく、主張と理由を短いメモで決める練習をします。逆に、すぐ書き始めて途中で結論が変わる場合には、書く前に設問との対応を確認する時間を増やします。
書き終えることだけを目標にせず、最低限の見直しで直せる間違いを減らしましょう。主語と動詞の対応、否定の有無、比較している対象、段落のつながりなど、意味が変わる部分を優先します。難しい単語を探して時間を失うより、知っている表現で正確に伝える方がよい場面もあります。
手書きと入力の違いも準備に入れます
書類選考の英文は入力しますが、当日の試験練習では試験形式に合わせた書き方を確認する必要があります。入力なら簡単に修正できる文章でも、紙の上では書き直す場所や時間が限られます。公開されている試験情報と過去問題を確認し、実際の解答方法を想定した練習を取り入れましょう。
英文を手書きする練習では、字を飾る必要はありません。読む人が単語を判断できる大きさと間隔を保ち、修正した箇所が分かるようにします。自分だけが読める略記や、途中のメモが解答と混ざる状態を避けてください。内容がよくても伝わらなければ、十分な説明になりません。
設問の条件を読み落としていないかを記録します。
結論と理由を決めるまでにかかった時間を記録します。
最後まで書けたか、途中で構成が崩れたかを確認します。
修正できた間違いと、次回までに学ぶ表現を残します。
過去問題は、予想問題集としてだけ使わないでください
過去問題を使う目的は、同じテーマが出ることを期待するだけではありません。設問の読み方、資料との関係、時間内に考えを組み立てる手順を確認するために使います。過去の一回だけを見て、毎年同じ語数や同じ形式だと決めつけないことも大切です。
大学が公開していない採点基準や配点を、自分で数字にしないようにします。練習の採点では、問いに答えたか、根拠があるか、構成が通るか、英語で意味が伝わるかという観点で点検できますが、それは大学の公式配点ではありません。先生に見てもらう際にも、この違いを意識してください。
英語面接は、暗記した文章を話す試験だと考えない
公募制推薦は英語面接、カトリック高校対象は公開情報を確認します
公募制推薦の国際教養学科は、面接を英語で実施すると明記されています。一方、カトリック高校対象の公開されている学科別選考内容では、国際教養学科は「面接」と示されています。公募制の言語指定を、別方式の公式条件としてそのまま転記しないでください。実際の案内や受験上の指示を確認します。
準備としては、提出した英語の文章を自分で説明できる状態を作ります。日本語でなら深く話せるが英語では単語だけになる場合は、考えがないのではなく、表現の練習が不足している可能性があります。逆に、流暢に話せても理由が曖昧な場合は、内容の振り返りが必要です。
回答は「答え・理由・経験」の順で短く始めます
面接練習では、最初に質問への答えを短く述べ、その後に理由や具体的な経験を加える方法が使えます。長い前置きを続けると、何を答えたいのかが伝わりにくくなります。すべてを一度に説明しようとせず、追加質問に応じて詳しく話す練習も取り入れてください。
例えば、活動で困ったことを聞かれたなら、活動の全歴史を説明する必要はありません。困った点を示し、自分が取った行動、結果、次に改善したいことへ進みます。ただし、こうした順番は練習用の補助です。質問の意図に合わなければ、順番にこだわらず答え方を調整します。
何について答えるよう求められたかをつかみます。
書類と口頭説明で、時期や役割が食い違いません。
「なぜそう考えたか」に自分の言葉で答えます。
聞き取れない点を確認し、相手の問いに合わせて説明し直します。
追加質問を受けてから、答えの弱い部分が分かります
一人での練習は、声の大きさや時間の確認には役立ちますが、自分が想定していない質問を受けにくいという限界があります。先生などに、曖昧な言葉を見つけてもらい、「具体的には何ですか」「別の考え方はありませんか」と質問してもらうと、説明を深められます。
答えが分からないときに、その場で事実を作って埋めるのは避けてください。分かる範囲とまだ分からない点を分け、どのように調べたいかを考えます。大学で学びたいという意欲は、何でも知っているように話すことと同じではありません。自分の知識の範囲を理解する姿勢も大切です。
練習を録音する場合は、協力する相手の同意を得て、外部に公開しないようにします。聞き直したら、言い間違いだけでなく、質問と答えがずれた箇所、理由を省いてしまった箇所を確認してください。毎回一つか二つの改善点に絞ると、修正の効果を確かめやすくなります。
読書と社会の話題は、「知っている」で止めず自分の問いにする
ニュースの要約と、自分の意見を分けます
国際教養学部を目指す準備では、社会や文化について英文を読む習慣が役立ちます。ただし、話題を広く知っているだけで志望理由や小論文が完成するわけではありません。読んだ内容を短く要約し、その後に自分の疑問や意見を書くと、資料の主張と自分の考えを混ぜずに整理できます。
例えば、教育に関する記事を読んだなら、どこの国や地域の話か、誰が調査したか、何を比較したかを確認します。記事の見出しだけから、世界全体で同じことが起きていると考えないようにしてください。対象と範囲を確かめる読み方は、英文の読解でも自分の文章作成でも役立ちます。
自分の意見を書くときには、「賛成です」の後に理由を続けます。その理由が、記事の内容を言い換えただけなのか、自分の経験や別の資料と結びついているのかを確認しましょう。別の立場の人なら何を問題にするかを考えると、自分の考えを一段深められます。
一つの話題を、違う分野から見直します

幅広い学びに関心を持つことと、何でも少しずつ知ることは同じではありません。一つの問いを、文化、社会、経済など異なる見方から考える練習をしてください。例えば、言語の学習環境について考えるとき、個人の努力だけでなく、学校の制度や家庭の状況も関係するかもしれません。
ただし、読んでいない専門分野まで理解しているように書く必要はありません。今の段階で分かること、資料を読んで初めて気づいたこと、大学で学びたいことを分けます。知識の量を誇るより、自分の問いを深めるためにどのような学びが必要かを説明できる方が、志望理由につながります。
著者や発行元、公開日、資料名を記録します。
資料が述べている中心を、自分の言葉で要約します。
分からない点や、根拠を確かめたい点を残します。
別の資料を読む、授業で質問する、関連する現象を観察するなどを決めます。
数字を使うなら、対象と時点まで確認します
英文や面接で数字を使うと、説明が具体的になる場合があります。ただし、出典を確認できない数字を入れてはいけません。何年の、どの地域の、誰を対象にした数字なのかを把握し、自分の主張に本当に関係するかを考えます。数字を使わなくても、経験を正確に説明することはできます。
複数の資料で結果が違う場合は、どちらかを都合よく選ぶ前に、調査方法や対象の違いを確認してください。こうした点検そのものが、自分の考えを根拠に基づいて説明する練習になります。資料の内容を断定的に広げすぎず、分かる範囲で述べる習慣をつけましょう。
活動経験は、規模よりも自分の役割と考えた過程を確かめる
留学や受賞がないことを、活動を作る理由にしないでください
推薦や書類選考の準備で、目立つ活動がないことを不安に感じるかもしれません。しかし、行っていない活動や、担当していない役割を文章に加えることはできません。まず、授業、学校行事、部活動、読書、地域との関わりなど、実際に経験したことを丁寧に振り返ります。
例えば、学校行事で案内文を作った経験なら、誰に伝えるための文だったのか、相手が理解しにくかった点は何か、どのように直したかを考えられます。大きな国際活動に見せかける必要はありません。自分が考え、修正した過程が説明できるかを確認してください。
活動を始める場合も、入試に使うことだけを目的に相手へ負担をかけないようにします。地域の団体や他者に話を聞くなら、目的を伝え、許可を得て、個人が特定される情報を勝手に書類に載せないことが大切です。相手のためという言葉が、本人の希望と一致しているかを確かめます。
経験を「役割・判断・変化」に分けて記録します
活動記録には、参加したという事実だけでなく、自分が担当した作業を具体的に書きます。そのうえで、迷った場面、選んだ方法、他者から受けた意見、結果として変えたことを残します。後から志望理由や振り返り課題を書くときに、記憶だけに頼らず整理できます。
チームの成果を自分一人の成果として書かないことも重要です。「全員で達成したこと」と「自分が担当したこと」を分けて説明します。協力した経験を伝えたいなら、他者の役割を正確に認めることが必要です。周囲の貢献を消して自分を大きく見せる文章では、協働の中身が伝わりません。
いつ、どこで、何のために行った活動かを記録します。
自分が実際に担当した作業を記録します。
迷った点と、その選択をした理由を残します。
他者の意見をどう受け取り、何を変更したかを書きます。
今の見方と、次に改善したいことを整理します。
失敗や考えの変化も、内容を深める材料になります
最初から一貫して立派な考えを持っていたように書く必要はありません。活動の途中で考えが変わったなら、そのきっかけと理由を説明できます。特に書類選考の振り返り課題では、実績の紹介より、思考の過程を深く見ることが求められています。
ただし、失敗を印象的に見せるために、誰かを悪者にする構成は避けましょう。自分がその時点で何を理解していなかったか、どのように確認すべきだったかを考えます。相手の事情を推測で断定せず、自分が実際に知っている範囲で書くことが、事実に誠実な文章につながります。
高校1年から、評定・英語・考える習慣を一緒に積み上げる
高校1年のうちに、出願資格を失わない学習を優先しましょう
早く準備を始める利点は、活動を増やせることだけではありません。評定を積み上げ、英語試験の結果を見て学習方法を直し、文章を書く練習を繰り返せる時間があることです。高校3年になってから過去の学期の成績を変えることはできないため、日々の授業と提出物を大切にしましょう。
まずは、英語だけでなく各教科の学習を安定させます。分からない点を放置しない、課題の締切を守る、試験後に誤りの原因を確認するという基本を続けます。推薦のために授業外の活動を増やしすぎて、出願に必要な評定や基礎学力を落とすことは避けてください。
英語では、読む、聞く、書く、話すのどこに課題があるかを確かめます。例えば、英文を読めても自分の意見を短く書けないなら、読んだ内容を数文でまとめる練習から始められます。資格試験の受験計画は、有効期間と受験できる日程を確認しながら立てましょう。
高校2年のうちに、受験方式と自分の問いを具体的にしましょう
高校2年では、在籍校や卒業時期に合う方式を確認し、英語資格や標準試験の準備が必要かを決めます。書類選考を考えるなら、TOEFLやIELTSだけでなく、SATなどの必要書類を早い段階で把握してください。志望理由だけを先に完成させようとすると、資格の準備が後回しになります。
自分の関心は、広いテーマから具体的な問いに近づけます。「文化に興味がある」なら、どのような表現や価値観に疑問を持ったかを考えます。「経済に興味がある」なら、何を知りたいのかを具体的にします。大学の専門用語をたくさん使うより、自分がなぜ考えたいのかを説明できることが大切です。
評定、英語の基礎、読書と記録の習慣を整えます。
方式の条件を確認し、必要な試験と関心のある問いを具体化します。
最新要項を確認し、学校や推薦者と書類の準備を進めます。
提出物の整合性、試験対策、期限と担当者を最終確認します。
高校3年のうちに、未確認事項を残さず提出へつなげましょう
高校3年では、前年の情報を使い続けず、当該年度の要項へ更新します。方式名、英語基準、提出様式、締切、入学手続を改めて確認してください。すでに持っている英語資格も、有効期間や受験形式が条件に合うかを点検します。
始める時期が遅いほど、受けられる資格試験や学校の準備期間が限られます。残り期間を見て、条件の確認、学校への相談、必要な試験、本人の文章、当日の対策の順で整理してください。短期間で全部を埋められると考えるのではなく、何がすでにそろい、何が未完了かを正確に把握することが必要です。
入学後の学びを調べるときは、2027年度の教育方針を使う
英語を学ぶことと、英語で学問の内容を考えることを分けます
国際教養学部では英語で教養教育を受け、比較文化、国際経営経済学、社会科学の分野を学びます。志望理由を考える際には、英語力を伸ばしたいという希望に加えて、英語を使ってどのような問題を考えたいかを明確にしましょう。語学への関心だけでは、学部で学ぶ内容との関係が見えにくくなります。
2027年度の教育方針では、大学教育を受けるための英語能力と高校卒業程度の基礎学力、柔軟に考える力、自分の考えを正確に伝える力、多様な人と協力する意欲などが示されています。つまり、流暢に英語を話せることだけで学びの準備が完成するわけではありません。 2027年度適用の教育方針。
例えば、文化について学びたい場合も、好きな作品を紹介するだけでなく、その表現が社会や価値観とどう関係するのかを考えます。経済の問題に関心がある場合も、個人の経験だけで結論を出さず、必要な知識や資料を確認します。異なる分野の見方をつなげるために、基礎学力が役立ちます。
古い授業名を、入学後も必ず同じだと思い込まないでください
大学は2027年度からの教育方針の改訂を公表しています。現在の学部紹介と新しい方針の両方を読み、どの年度に適用される情報かを確認してください。以前の授業名や履修の流れを、そのまま2027年度の確定した計画として書くことは避けます。
新しい方針には、英語で探究し伝えるための基礎教育、幅広い領域を学ぶ科目、専攻分野の学習などが位置づけられています。また、学科一般科目には、データサイエンスの必修科目も位置づけられています。「文系だから数値や資料を読まなくてよい」と考えず、根拠を扱う力も育ててください。
自分の入学年度に適用される情報か確認します。
英語という授業言語だけでなく、扱う分野や問いを調べます。
読む、書く、話す、考える、資料を扱う力を確認します。
今の関心と、まだ身につけたい力を結びつけます。
大学研究の記録を、そのまま志望理由書に貼り付ける必要はありません。特に書類選考の300語の文章では、大学側が知っている情報を繰り返さないという指示があります。調べた内容は、自分がなぜここで学びたいのかを考えるための土台として使い、文章の中心は本人に置きましょう。
独学と学校で進めること、第三者に見てもらうことを分ける
情報収集と日々の学習は、自分で進められます
公式要項を読む、資格の有効期間を確認する、学校に書類の発行手順を相談する、評定を維持する、読書記録を残すといった作業は、本人が主体的に進められます。誰かに任せきりにすると、自分がどの条件で出願するのか分からないまま準備が進んでしまいます。
英語の基礎練習も、毎日の積み重ねが必要です。読んだ英文の要点をまとめる、自分の意見を短く書く、声に出して説明するなど、学校の学習とつなげて取り組めます。特別な活動だけを受験対策と考えず、授業で理解できなかった点を解決することも準備に含めましょう。
書類の構成や面接の追加質問は、他者の視点を使います
自分で書いた文章は、前提を知っているため、説明不足に気づきにくいものです。先生や専門の指導者には、「この経験からなぜその目標につながるのか」「設問の要求を満たしているか」「自分の役割が具体的に分かるか」という観点で見てもらうと役立ちます。
英語面接では、受験生が予想しなかった角度から質問を受ける練習が必要です。専門の指導を利用する場合は、流暢さだけでなく、質問理解、理由の説明、内容の正確さについて具体的な指摘を受けられるかを確認してください。合格者の型を覚えるだけでは、自分の経験を深く説明する力は育ちません。
経験を振り返り、資料を読み、自分の考えと文章を作ります。
推薦手続、成績確認、証明書、校内締切を相談します。
構成の不足、問いとのずれ、面接の説明不足を指摘してもらいます。
本人の考えを別人の完成文に置き換えず、大学の作成ルールを守ります。
添削の回数より、何を直せたかを記録します
一度見てもらって終わりにするより、指摘された理由を理解し、自分で修正し、その修正が伝わったかを再確認する方が学びになります。例えば、「具体性が足りない」と言われたら、単に文章を長くするのではなく、いつ何を判断したかを加えます。次に別の文章を書くときにも使える改善にしてください。
併願先を検討する場合は、合格後の入学確約や手続期限が衝突しないかを確認します。複数大学の方式を組み合わせる相談では、名称が似ている入試の違いまで整理できることが重要です。出願数を増やすことだけを目標にせず、それぞれの条件を守って準備できるかを考えましょう。
よくある失敗は、文章を書く前の確認で防げます
落とし穴1:方式名が似ているので、同じ条件だと思ってしまいます
カトリック高校対象、公募制推薦、書類選考は、志願票や推薦状という共通した言葉が出てきます。しかし、推薦者の条件、通数、提出方法、英語基準、文章の分量は異なります。一つの方式の準備一覧をコピーして使うのではなく、方式別に書類の一覧を作ります。
例えば、カトリック高校対象の人物紹介状を、書類選考の推薦状2通の代わりにそのまま使えるとは限りません。公募制推薦の学校長推薦も別の役割です。同じ先生に依頼するときでも、どの方式のどの書類なのかを明確に伝え、必要な様式と提出先を確認してください。
失敗2:英語の点数だけを見て、形式や期限を見落とします
英語基準を超えていても、自宅受験版が使えない、証明書が間に合わない、技能別基準を満たしていない、といった問題が起こり得ます。取得済みの成績は、試験名と点数だけでなく、実施日、実施形式、技能別成績まで確認します。新しいTOEFL尺度と従来の尺度も区別しましょう。
受験予約の前には、結果がいつ利用できるか、公式直送をどのように依頼するかを確認します。試験当日の予定だけを確保しても、出願手続まで完成するとは限りません。証明書が発行される時期と大学の締切の関係まで、準備に含めることが大切です。
誰が書いても、何通でも同じではありません。
点数が高ければ、受験形式や有効期間を無視できるわけではありません。
入力や支払いだけで完了するとは限りません。
上手な文章でも、設問に答えていなければ内容を見直す必要があります。
失敗3:大学が求めていない書類を追加します
活動を詳しく伝えたい気持ちから、作品、写真、長い活動報告などを独自に追加したくなるかもしれません。しかし、大学は提出書類を指定しています。カトリック高校対象の要項でも、指定外の書類を提出しないよう案内があります。追加できる推薦状の扱いなど、認められた範囲を守ります。
書類選考でも、2編の英文の語数を超えたり、別紙で説明を増やしたりすることで評価を補えるとは考えないでください。限られた条件の中で何を選び、何を削るかも、文章を整理する作業です。指示された様式に収まるよう、内容の優先順位を付けましょう。
失敗4:生成AIや他人の文章を、自分の文章として出します
大学の書類作成ルールを必ず守ってください。書類選考では、生成AIを使った出願書類作成を禁止しています。カトリック高校対象や公募制推薦でも、生成AIが出力した文章は本人の作成として認められない旨や、虚偽記載・剽窃への注意が示されています。
参考にした資料と、自分の経験や考えを区別し、他人の表現をそのまま自分の言葉として使わないことが基本です。誰かの合格文章を真似して経験を置き換えるより、自分が実際に考えた過程を整理してください。文章が完成したら、自分の口で説明できない文がないかを確認しましょう。
出願と合格後の手続は、本人・学校・保護者で役割を決める
書類選考は、アップロード後の最終提出まで確認します
書類選考の提出サイトでは、ファイルをアップロードしただけでなく、最後の提出操作まで行う必要があります。要項には、最終のSubmitを押していない場合は選考されないと記されています。ファイルが画面に表示されたから完了と判断せず、提出状態を確認してください。
学校や推薦者の作業が残っている場合には、本人の文章だけが完成していても全体は完了しません。担当者に期限と方法を共有し、提出状況を確認できるようにします。ただし、大学は個別の書類到着確認への問い合わせに対応しない旨も示しています。学校、推薦者、試験機関の送付記録など、案内された方法で確認しましょう。
郵送方式は、封筒を閉じる前にチェックリストを使います
カトリック高校対象と公募制推薦は、Web出願に加えて指定書類の郵送が必要です。書類の順番、必要な部数、証明書の形式、宛名などを要項と照合します。消印有効の締切でも、郵便局の窓口が開いている時間に手続きを終える必要があるため、最終日に余裕のない予定を組まないようにします。
学校に発行してもらう書類は、依頼すれば即日受け取れるとは限りません。長期休暇、学校行事、担当の先生の不在などもあります。自分で作る文章の締切より前に、学校の発行手順を確認しておくと、出願直前の負担を減らせます。
方式と書類を確認し、自分の文章と登録内容を責任を持って点検します。
所定の証明や推薦を、決められた方法で準備・提出します。
費用、進学意思、入学後の生活、手続期限を本人と確認します。
担当者ごとの未完了事項を一覧にし、提出済みと依頼済みを区別します。
検定料は、方式と出願数に合わせて確認します
カトリック高校対象の検定料は1学科35,000円、2学科55,000円で、別にサービス利用料1,100円が必要です。公募制推薦は35,000円に支払手数料1,100円、書類選考も35,000円にオンライン支払いの手数料1,100円がかかります。学費とは別の費用として、保護者と確認しましょう。
書類選考では、期を変えて出願し直す場合の書類の再利用にも規定があります。以前提出した文章や推薦状をそのまま使い回せるとは限りません。再出願時には新しい期の手続と必要書類を読み直し、前回の提出が自動的に引き継がれると考えないでください。
公募制推薦の合格後にも、別の締切があります
2027年度公募制推薦の合否発表は、2026年12月10日10時です。入学手続締切は2027年1月8日で、必要書類の郵送は当日消印有効とされています。個人情報や写真の登録、必要費用の納入、入学手続書類の郵送を行うため、合格通知を見て終わりにしないでください。 合格発表と入学手続。
カトリック高校対象は11月12日、書類選考は学期・期ごとに別の入学手続締切があります。出願時に見た締切と、合格後の締切を混同しないようにします。費用の準備や卒業証明書の提出についても、合格後の案内を読み、本人と保護者で分担してください。
書類選考では、IBやA-levelの予測成績に基づく合格など、最終結果の提出を条件とする場合があります。合格後も必要な資格や卒業条件を満たし、指定された最終書類を提出します。入学資格が確定するまで、学校の学習と手続の両方を継続することが大切です。
志望理由と受験方式を照合し、次に進める準備を決める
最初の一歩は、未確認事項を一枚にまとめることです
ここまで読んだら、自分の受験方式、出願条件、必要な試験、提出文章、学校や推薦者への依頼を一枚にまとめてください。すべてを完璧に説明できなくても、何が未確認かが分かれば、次に誰へ何を相談するかを決められます。「何となく不安」という状態を、具体的な作業へ変えることから始めましょう。
カトリック高校対象を考える人は、在籍校の条件、評定、英語基準、入学確約を先に確認します。公募制推薦を考える人は、学校長推薦と校内日程、一般枠かIB枠か、英語の自己推薦書と当日の試験対策を整理します。書類選考を考える人は、学期・期、標準試験、英語証明、英文2編、推薦状2通を確認します。
相談では、合格の保証より準備の順番を明確にします
例えば、英語資格はそろっているのに文章が書けない場合は、経験の振り返りや設問の読み方が課題かもしれません。文章を書いているのに方式が決まっていない場合は、まず出願条件の確認が必要です。今ある成績、資格、活動記録、下書きをもとに考えると、優先順位を整理しやすくなります。
受験相談で確認したいのは、自分の状況に合う方式、文章にする前に整理すべき経験、出願までに優先する学習や手続です。合否を根拠なく断定するのではなく、次の行動を具体的に決めるために使いましょう。高校内の推薦手続や公式な出願資格の判断は、それぞれ高校や大学への確認が必要です。
マナビライトの受験相談は無料で、志望校がまだ固まっていない場合も利用できます。相談後に入塾を決める必要はありません。確認済みの出願条件と、まだ迷っている点を分けて持参すると、次に取り組むことを考えやすくなります。
- カトリック高校対象・公募制推薦・書類選考のどこを検討するか
- 本人が文章にする前に、経験や学ぶ目的をどう整理するか
- 資格・学校への依頼・英文や面接の対策を、どの順番で進めるか
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