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立教大学コミュニティ福祉学部の推薦対策|自由選抜の発表とアスリート選抜の準備

「立教大学のコミュニティ福祉学部を推薦で目指したいけれど、ボランティアの経験と部活動の実績を、どの入試で生かせばよいのか」と迷っていませんか。自由選抜入試とアスリート選抜入試は、同じ学部に進める制度でも、評定を確認する時期や活動の条件、提出書類、試験の内容が異なります。経験をたくさん並べるだけでは、必要な準備を選びきれません。

この記事では、2027年度の公式入試要項をもとに、福祉学科とコミュニティ政策学科の2方式を分けて解説します。自由選抜の資格Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、約2,000字の志望理由書、800字以内の活動報告、7分の発表と13分の質疑応答、アスリート選抜の競技証明や小論文まで、具体的な準備の順番を確認します。

特に大切なのは、英語の得点を提出する条件と、語学の能力を出願資格にする条件を混同しないことです。また、競技の成績が優れていても、大学で福祉を学ぶ理由は別に説明する必要があります。条件の確認と、経験を学びへつなげる作業を分けて進めましょう。

2026年10月17日時点で、両方式の2027年度出願は終了しています。出願済みの方は残る選考や手続きを、次年度以降を目指す方は早期の準備を確認してください。自分の不足を見つけ、今週取り組むことを決められるように整理しています。

立教大学のキャンパス(出典: Wikipedia)
目次

立教大学 コミュニティ福祉学部の推薦、何から始める?

立教大学コミュニティ福祉学部の推薦を調べるなら、2つの選抜を分ける

自由選抜入試は、活動や語学の力を学びにつなげる制度です

立教大学の入試案内では、自由選抜入試を、学部に関連する高い能力や学業以外の活動での個性、大学で学ぶ熱意を持つ人を受け入れる制度として説明しています。コミュニティ福祉学部では、活動や語学などの資格を満たしたうえで、書類と面接による選考を受けます。

2027年度の募集人員は、福祉学科が8名程度、コミュニティ政策学科が15名程度です。学部全体で同じ人数を募集するという意味ではありません。希望する学科を決めるときは、人数だけでなく、学びたい問題や必要な方法を比較してください。

例えば、地域の居場所づくりに関わった経験がある場合でも、利用者一人一人への支援を深めたいのか、人が参加できる仕組みを地域全体で考えたいのかで、説明する学びの中心は変わります。活動名だけで学科を選ばないことが重要です。

自由という名前から、評定や英語の条件がないと考えないでください。コミュニティ福祉学部には具体的な資格条件があります。まず自分がどの資格に該当するかを確かめ、その後に提出書類を作る順番が必要です。

アスリート選抜入試は、競技を続けながら学ぶ意欲を求めます

アスリート選抜入試は、競技を続けながら学ぶ意欲を求めますに向けて準備する高校生

大学の2027年度入試の質問集では、アスリート選抜入試は公募制で、部との事前の接触の有無は出願や合否に関係しないと説明されています。特定の部から声をかけられた人しか出せない制度と決めつけないようにしましょう。

一方、入学後の体育会への入部は必須です。競技実績を出願に使うだけで、入学後は競技を続けなくてもよいという制度ではありません。学業と体育会活動を両立させる強い意欲が出願条件になっています。

コミュニティ福祉学部では、福祉学科とコミュニティ政策学科が募集対象で、それぞれ若干名です。全学部で共通の小論文を使い、面接は学部ごとに行います。競技の経験を、希望する学科での学びへどうつなげるかを準備してください。

例えば、チームで支え合った経験から、人を支える仕組みに関心を持つことは考えられます。ただし、競技を頑張ったという説明だけでは福祉学部の志望理由になりません。どんな場面で、誰のどんな困りごとに気づいたかを具体化します。

自由選抜入試

活動や語学などの所定資格を確認し、志望理由書・活動報告書・発表資料を作ります。2次選考は発表と質疑応答を含む面接です。

アスリート選抜入試

所定の競技実績、学業、英語の条件を確認します。競技の証明に加え、学ぶ意欲を志望理由書・小論文・面接で伝えます。

共通して必要な準備

学校の学習を続け、本人の経験を記録します。出願条件を満たすことと、大学で学ぶ理由を説明することを分けて点検します。

「推薦」という検索語だけで、学校推薦型選抜と思い込まないでください

「推薦」という検索語だけで、学校推薦型選抜と思い込まないでくださいに向けて準備する高校生

立教大学の質問集では、公募制推薦制度はなく、自己推薦型の制度として自由選抜入試などを実施していると案内しています。また、スポーツ推薦制度はなく、競技実績を生かせる制度としてアスリート選抜入試を説明しています。

学校から発行される調査書や、活動を証明する人の署名が必要なことと、学校長の推薦で受験する制度であることは同じではありません。先生へ相談する際は「推薦を受けたい」だけでなく、受験年度と正式な入試名を伝えてください。

指定校推薦について調べている場合は、高校に届いた案内と校内の手続きを確認します。対象校や枠、条件を公開の自由選抜要項から推測することはできません。評定の条件を満たしたうえで、大学の学びとの適合を含めて高校が判断する手続きを確認しましょう。

例えば、高校の先生から活動証明を書いてもらう予定があっても、それだけで自由選抜の出願資格を満たしたことにはなりません。必要な評定、英語、活動区分を、本人と高校で一つずつ照合します。

福祉学科とコミュニティ政策学科は、同じ問題への近づき方を比べる

福祉学科では、人の生活と支援を具体的に考えます

学部の公式案内では、福祉学科は多様な福祉の必要性を捉え、支援を担う人などを育てる学科と説明されています。福祉は高齢者への支援だけに限りません。貧困、障がい、子どもの暮らし、孤立など、人が生活するうえでの困難を幅広く考える入口があります。

志望理由では「人の役に立ちたい」という気持ちを、その人が何に困り、どのような支援が必要かという問いへ進めます。善意があることと、相手に合った支援を考えられることは別です。本人が望んでいることを知る必要もあります。

例えば、学習支援に参加した経験を整理するとき、勉強を教えた時間だけでなく、通うことが難しい理由や、安心して質問できる関係がどう作られていたかに注目します。活動の中で分からなかったことが、大学で学ぶ理由になります。

福祉学科を選ぶ際は、将来の職業名だけを先に決めて終えないようにします。どんな生活上の問題に関心があるか、現在の経験で何が分からないか、そのためにどんな知識や方法を学びたいかを短く説明してみてください。

コミュニティ政策学科では、人のつながりや制度を考えます

コミュニティ政策学科の公式案内は、地域社会の課題を当事者の視点から考え、人々のつながりや制度づくりに関わる学びを示しています。当事者とは、その問題を実際に経験している人です。行政や支援者の説明だけで地域を理解したつもりにならないことが大切です。

例えば、地域の交流会に参加者が集まらない場合、宣伝が足りないという説明だけで終えず、開催時間、場所への移動、参加費、利用する言葉、参加しにくい雰囲気などを考えます。個人の意欲だけでは変えにくい仕組みに目を向ける練習です。

この学科を志望する文章では、社会全体を一度に変える大きな宣言より、具体的な場所や対象を絞った問いが役立ちます。「誰もが暮らしやすい社会」という願いを、どこで誰が参加しにくいのかという説明につなげてください。

福祉学科とコミュニティ政策学科は、片方が人だけ、もう片方が制度だけを扱うと単純に分けられるものではありません。同じ問題を異なる入口から学べるため、公式の教育内容を読み、自分が特に身につけたい力を比較します。

人の生活から考える

例えば、支援を必要とする人がどんな場面で困るか、本人の希望をどう聞き取るかを整理します。

地域の仕組みから考える

例えば、支援が存在していても届かない理由や、参加しやすい場の作り方を整理します。

学科選びに戻る

現在の経験では足りない知識や方法を一つ挙げ、その学びがどの学科の教育内容とつながるかを確認します。

新座で学ぶ学部でも、入試会場は別に確認します

コミュニティ福祉学部は新座キャンパスにあります。一方、2027年度の自由選抜とアスリート選抜の2次選考会場は池袋キャンパスです。大学の普段の学びの場所と、試験を受ける場所が一致すると思い込まないでください。

古い学部紹介を使う場合も注意が必要です。現在のコミュニティ福祉学部の募集学科は、福祉学科とコミュニティ政策学科です。スポーツへの関心があるからといって、現在のスポーツウエルネス学部の条件を混ぜることはできません。

例えば、競技経験から福祉を学びたい場合は、競技力を高める研究だけが目的なのか、競技への参加を妨げる生活上の問題を考えたいのかを整理します。似た言葉を扱う学部でも、志望理由の中心になる問いは変わります。

大学の紹介を調べるときは、学部名、学科名、入試名、入学年度の4つを並べて確認しましょう。授業名や入試の数値を見つけた際も、自分が目指す学科に対応しているかを確かめる習慣が役立ちます。

立教大学 コミュニティ福祉学部の推薦、何から始める?

自由選抜入試の出願条件は、共通条件と資格Ⅰ・Ⅱ・Ⅲを二段階で確認する

2027年度は、卒業時期と全体の評定平均3.8以上を確認します

2027年度自由選抜入試要項では、通常の高校等の区分について、2026年4月から2027年3月までに卒業することと、高3の第1学期までの全体の評定平均3.8以上を求めています。以前に卒業した人も同じ条件で出せると考えないでください。

通常の12年の学校教育を修了する区分などもあります。また、高校卒業と同等以上の学力があると認められる区分には、別の詳細条件があります。自分がどの資格区分に当たるかを確認し、該当しない区分の条件を自己判断で流用しないことが大切です。

高卒認定などの区分には、年齢に関する条件もあります。要項には2027年4月1日までに満19歳に達する人を含めない区分が示されています。高卒認定に合格しているという事実だけで、この入試に出願できるとは限りません。

評定は出願を判断する明確な条件です。活動が優れていれば足りない評定を文章で補えると決めつけないでください。成績表の単純な平均を自分で計算するより、高校が証明する全体の評定平均を確認する方が確実です。

二学期制の高校では、調査書の扱いを確認します

調査書は、三学期制なら高3の1学期まで、二学期制なら高3の前期までの成績を記載した、学校長が証明して封をした書類を提出します。二学期制で出願期間内に前期の成績を記載できない場合には、要項に別の扱いがあります。

その場合は高2の学年末までの成績で出願資格を確認し、調査書の備考欄に前期成績を記載できない事情を記入することなどが求められています。本人が都合のよい学期を選べる制度ではありません。高校の成績確定時期と照らし合わせてください。

例えば、前期の成績が9月後半に確定する高校なら、出願直前ではなく、要項が出た段階で進路指導の先生に該当箇所を見せます。どの期間の成績を記載するか、必要な注記をどう扱うかを先に確認できます。

転校や留学がある場合も、必要な証明書が増えることがあります。一校分の調査書だけで全期間の学習が分かるとは限りません。高校の在籍歴を時系列にして、証明の抜けがないかを確かめましょう。

全員に英語4技能の結果が必要で、その上に活動などの資格があります

自由選抜のコミュニティ福祉学部では、学部で学ぶ強い意欲に加え、指定の英語資格・検定試験を受けて結果を提出できることが必要です。読む、聞く、書く、話すという4つの技能の得点が必要で、出願期間の初日からさかのぼって2年以内の受験結果を使います。

そのうえで、資格Ⅰ・Ⅱ・Ⅲのいずれかを満たします。資格Ⅰは活動、資格Ⅱは語学、資格Ⅲは特別支援学校高等部の卒業者に関する活動条件です。「英語の結果を提出する」だけで、いずれかの資格を満たしたことにはなりません。

例えば、資格Ⅰの活動を使う場合も英語の結果は必要です。資格Ⅱでドイツ語や中国語などを使う場合も、共通条件の英語提出は残ります。語学資格があるから英語の証明が不要になるという読み方はできません。

最初に共通条件

卒業時期・資格区分・評定、学部で学ぶ意欲、指定の英語4技能の証明を確認します。

次に出願資格の区分

資格Ⅰの活動、資格Ⅱの語学、資格Ⅲの対象者と活動のうち、自分が該当する内容を確認します。

最後に証明方法

条件を満たす事実について、調査書・試験の証明・活動を証明する署名などを準備します。

自由選抜の資格Ⅰは、肩書きより主導した行動と成果を具体化する

活動の種類は広くても、参加しただけでは条件の説明になりません

資格Ⅰは、高校等の所定の教育課程に在学している間に、課外活動の各分野で主導的・指導的役割を果たし、優れた成果を上げた人を対象とします。要項には、社会的活動、部活動、生徒会、起業、まちづくり、国際協力、ボランティアなどが示されています。

福祉施設でのボランティアしか認められないという条件ではありません。ただし、活動の種類が広いことと、どんな参加経験でも資格Ⅰを満たすことは別です。自分が何を動かし、どのような成果につながったかを説明する必要があります。

例えば、生徒会の活動なら、役職名だけでなく、誰の困りごとを聞き、何を提案し、どのように協力を得たかを記録します。団体の取り組み全体を、自分一人が行ったように書かないようにしてください。

役職がない場合にも、実際に担った役割を整理することはできます。一方で、「主導的な役割を果たした」と自分で言えば条件が満たされるわけではありません。事実と証明をそろえ、判断が難しい点は出願前に大学へ確認する事項として切り分けます。

成果は人数だけでなく、何が変わったかを示します

活動の成果を考えるときは、参加人数や開催回数の大きさだけに目が向きがちです。しかし、数値だけでは、どのような問題に取り組んだのかが見えません。出願資格の説明に必要な実績と、そこから得た学びを分けて整理してください。

例えば、説明会の参加者が増えたという結果があれば、いつといつを比べたのか、本人は何を変えたのか、他の要因はなかったかを確認します。増えた理由をすべて自分の工夫の効果と断定するには、根拠が必要です。

数値で表しにくい成果なら、運営方法が変わった、案内が分かりやすくなった、意見を聞く仕組みができたなど、確認できる変化を説明します。その変化を誰が確認できるのかまで考えると、活動証明の準備につながります。

うまくいかなかった点も記録してください。成果を弱く見せるためではなく、何を学び、今後どの方法を身につけたいかを説明する材料にするためです。成功したことしか書けないと思い込むと、活動を必要以上に大きく表現しやすくなります。

落とし穴:福祉らしく見せるために、活動の意味を作り替えます

競技や文化活動の経験を使うとき、後から福祉という言葉を付ければ志望理由になると考えないでください。実際に感じた疑問や、関わった人の状況を起点にします。経験していない支援活動や聞き取りを加えることはできません。

例えば、部活動で費用の負担が参加の壁になっていると気づいた経験なら、参加機会と家計の関係を調べる入口になります。一方、費用について実際には話を聞いていないなら、断定せず、今後確かめたい問いとして扱います。

活動の価値は、専門用語を多く使うことで決まるものではありません。「誰が、どこで、何に困っていたか」「自分は何を行ったか」「まだ何が分からないか」を、中学生にも伝わる言葉で説明する練習をしましょう。

役割の記録

担当した作業、提案した内容、協力を頼んだ相手を分けます。団体全体の成果と本人の行動を混ぜません。

成果の記録

変化を確認できる資料、日付、比較する時期を残します。人数や回数だけで活動の意味を説明しません。

学びの記録

予想と違ったこと、方法の限界、大学で学びたいことを残します。成果を過大に見せる表現を点検します。

自由選抜の資格Ⅱ・Ⅲは、共通の英語条件と切り離さず確認する

資格Ⅱの英語は、指定得点または所定の大会実績で確認します

資格Ⅱの英語について、2027年度の基準は、ケンブリッジ英語検定160点以上、英検2,300点以上、GTEC1,180点以上、IELTSアカデミック5.5以上、TEAP309点以上です。点数の名称や試験形式まで、要項の表と対応させてください。

TOEFL iBTは受験日によって基準の表示が異なります。2026年1月21日より前の受験は72点以上、同日以降の受験はOverall Score4.0以上です。古い点数の尺度と新しい尺度を混ぜて比較しないようにします。

また、高校等の所定の教育課程在学中に、英語に関連する全国大会や国際大会等で極めて優秀な成績を収めた人についての資格もあります。要項には英語ディベート、発表、エッセイの大会などが例示されていますが、単なる参加歴と同じではありません。

例えば、英検の級名だけで判断せず、4技能の得点が分かる証明を確認します。資格Ⅰで出願する場合の英語提出と、資格Ⅱの英語を資格の根拠にする場合の基準は別です。必要な得点を、自分の出願区分に合わせて読むことが大切です。

ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語にも条件があります

資格Ⅱのドイツ語は、ドイツ語技能検定3級以上、Goethe-Zertifikatの4技能すべてA2以上、またはオーストリア政府公認ドイツ語能力検定の4技能すべてA2以上という条件です。合計の結果だけでなく、技能ごとの指定にも注意してください。

フランス語は実用フランス語技能検定準2級以上、DELF A2以上、TCF250点以上のいずれかです。TCFは補足試験の得点を含めないという注意があります。資格の名称が似ていても、要項にない結果を自分で合算しないようにします。

中国語は中国語検定3級以上、またはHSK4級210点以上、5級・6級180点以上です。韓国語はハングル能力検定3級以上、または韓国語能力試験3級以上です。2027年度要項では、これら英語以外の指定言語の資格に取得年限を設けていません。

ただし、これらの言語資格を使っても、全員に求められる英語4技能の結果は提出します。例えば、フランス語の資格だけを準備して英語を受験していない場合、共通条件の確認が残ります。語学ごとの役割を分けて管理してください。

資格Ⅲは、特別支援学校高等部の卒業者に関する区分です

資格Ⅲは、特別支援学校高等部を卒業する人で、所定の教育課程在学中に、校内・校外で継続的・主体的なボランティア活動、障害者スポーツ大会、生徒会等で特筆すべき活動を行った人が対象です。誰でも活動内容だけを見て資格Ⅲを選べるわけではありません。

対象となる学校や卒業時期に加え、学部で学ぶ意欲、英語の証明など、共通の条件も確認します。受験上の配慮が必要な場合は、出願の資格確認とは別に、大学が定める相談手続きを早めに確認してください。

例えば、発表の方法や試験場での配慮に関わる相談は、願書の提出時に初めて伝えるより、要項の相談案内に沿って準備することが重要です。本人に必要な配慮と、提出できる証明資料を整理し、高校と相談します。

英語を資格Ⅱに使う場合

所定の得点や大会実績を確認します。得点の有効期間、4技能、証明方法までそろえます。

英語以外を資格Ⅱに使う場合

指定言語の級や得点を確認します。共通条件である英語4技能の結果も別に必要です。

資格Ⅲを使う場合

対象となる学校・卒業条件と活動条件を確認します。受験上の配慮の相談は別の手続きとして管理します。

自由選抜の出願書類は、志望理由・活動報告・発表資料の役割を分ける

必要な書類を一覧にして、学校へ頼むものを先に動かします

自由選抜の基本書類は、入学志願票、志望理由書、活動報告書D、プレゼンテーション資料、調査書、英語資格・検定試験の証明です。資格Ⅱで英語以外の指定言語を使う場合は、その言語の資格・検定試験の証明も必要になります。

入学志願票は、出願情報を登録し選考料を納入した後、出願用の個人ページからダウンロードして印刷します。入力だけで終わる書類ではありません。学校や試験実施団体が用意する証明と、本人が作る文章を分けて予定に入れましょう。

例えば、本人が志望理由書を書き終えていても、活動を証明する人の署名や学校の調査書がそろわなければ、書類一式は完成しません。夏休みの閉室日や担当者の不在も考え、依頼日と受取日を決めておく必要があります。

証明書の氏名が出願時の氏名と違う場合は、同一人物であることを示す書類などが必要になることがあります。旧字や略字の違いと、改姓などの違いは同じ扱いではありません。要項の該当箇所を確認し、勝手に証明書を書き換えないでください。

出願条件と準備の優先順位を早めに確認したい方へ

受験相談では、今の学年や活動状況から、最初に確認する条件と今週始める準備を整理できます。

  • 出願できる方式と未確認の条件
  • 評定・活動・書類のうち先に動く項目
  • 志望学部に合わせた準備の順番

志望理由書は約2,000字で、経験から入学後の学びへ進めます

2027年度の所定の志望理由書は、これまでの実績や集中して取り組んできたことに触れ、入学後に何をどのように学ぶかを日本語で書く形式です。約2,000字で、志願者本人が手書きします。活動の紹介だけで終えないことが大切です。

書き始める前に、経験、気づいた問題、自分で調べたこと、大学で学ぶ必要の順に、短い文を置いてみてください。文章を飾る前に、この4つがつながっているかを見ると、足りない材料を見つけやすくなります。

例えば、地域の交流活動に関わったなら、行事の楽しかった思い出を長く書くより、参加しにくい人がいたことや、話を聞いて考えが変わった点を説明します。その後に、大学でどんな調べ方や支援の考え方を学びたいかを置きます。

「立教は有名です」「幅広い学びができます」という理由だけでは、学科を選ぶ必要性が見えません。自分の問いに対して、どんな知識や方法が不足しているのかを明らかにし、公式の教育内容と結び付けてください。

活動報告書Dは800字以内でも、証明と大学での活用が必要です

活動報告書Dでは、出願資格に直接関わる継続的・主体的な活動実績と、大学での学びにどう生かすかを800字以内で記入します。団体活動なら、団体の中での本人の役割や実績も具体的に書きます。

活動の記録のタイトル、期間、回数や頻度・時間も記入します。本人が手書きし、学校長、団体の長、または本人の活動を証明できる人の署名と押印を受けます。3親等以内の親族は証明者にできません。

例えば、毎月参加した活動を「継続して取り組みました」とだけ書くより、記録を確認して期間と頻度を正しく示します。実際の回数が不明な場合は、都合のよい数字を推測して埋めず、活動先の記録や本人の予定表と照合してください。

800字以内という短さから、成果だけを詰め込むのも注意が必要です。活動を大学でどう生かすかという問いも含まれます。事実を説明する部分と、そこから学んだことや学修へのつながりを説明する部分に役割を分けましょう。

志望理由書

約2,000字で、これまでの経験と入学後の学びをつなげます。学科を選ぶ理由を明確にします。

活動報告書D

800字以内で、資格に直接関わる活動実績と学びへの活用を示します。期間・頻度・本人の役割を正確にします。

発表資料

活動報告書Dを土台に、7分で伝える要点を整理します。文章をすべて写すのではなく、根拠を見せます。

3種類の提出物で、事実の食い違いをなくします

志望理由書、活動報告書、発表資料は、同じ文章を何度も提出するためのものではありません。それぞれ役割を変えながら、活動期間、役割、成果、問題意識は一致させます。短くまとめる際にも、事実の内容を変えないことが重要です。

例えば、活動報告書では補助を担当したと書いているのに、発表資料では代表として全体を運営したことになっていれば、説明が食い違います。団体の責任者と、自分が担当した範囲を分けて点検してください。

最終確認には、日付や人数、活動名、本人の役割だけを抜き出した一枚のメモを使うと整理しやすくなります。文章の完成度と別に、証明資料と一致しているかを確認する時間を設けましょう。

第三者に読んでもらう際も、事実の追加を依頼しないでください。「この段落から、私が何をしたと理解できますか」と尋ねれば、本人の意図と読み手の理解のずれを確認できます。修正は本人が内容を理解して行います。

自由選抜の発表資料は、8枚以内で活動から学びへの道筋を見せる

A4横2ページ以内、1ページに4枚という指定があります

2027年度の発表資料は、日本語で本人がパソコンを使って作成します。スライドは8枚以内で、印刷時は1ページに4枚を配置し、A4用紙を横向き、片面印刷で2ページ以内にまとめます。8ページの資料を提出するという意味ではありません。

資料の右上には志望学科、氏名、フリガナを記載し、用紙にページ番号を付けます。図表、グラフ、写真は使用できますが、印刷して文字が読める大きさにする必要があります。画面上で見やすい資料でも、4枚を一ページにすると読みにくくなることがあります。

例えば、細かい文字で活動記録を全部並べるより、活動の目的、本人の役割、結果を示す資料を一つずつ選びます。根拠を減らすという意味ではなく、何を示す資料なのかが一目で分かる形に整理する作業です。

提出書類はコピーを取り、2次選考に持参します。提出書類のコピーは持ち込めますが、追加資料は持ち込めません。出願後に別の実績資料を大量に作り、当日に配ればよいという準備はできないため、提出時点で資料の役割を考えておきましょう。

スライドの構成は、活動報告書Dの内容から決めます

発表資料は活動報告書Dの内容に基づいて作る指定です。活動報告書とは別の、見栄えのよい活動を中心にするのは避けてください。まず活動報告書を読み直し、何を根拠にどの学びを伝えるかを決めます。

練習用の構成としては、活動の背景、問題意識、本人の行動、結果、考えが変わった点、大学で学びたいことを順に置く方法があります。これは大学が指定したスライド順ではなく、話のつながりを確認するための組み立て方です。

例えば、参加者の声を紹介するなら、その声をどんな方法で聞き、どこまでを把握したのかも添えます。一人の発言を地域全体の意見として見せたり、本人の了承を得ていない個人情報を載せたりしないようにしましょう。

写真は、本人の顔や活動の楽しさを見せるだけでなく、どんな場面を示すかを考えて使います。写真がなくても、手順や役割を図で示せる場合があります。資料の形式より、発表の主張を支える内容を優先してください。

7分で話す練習は、文章を速く読む練習にしません

面接では口頭発表7分、質疑応答13分を行います。発表時間を守るために、原稿を極端に速く読むのは避けましょう。聞き手が初めて活動を知ることを前提に、必要な説明を選びます。

最初の練習では、時間を気にせず説明して録音し、どこで長くなったかを確認できます。その後、同じ内容の繰り返しや、主張に必要のない活動紹介を削ります。根拠を省いて結論だけにするのではなく、説明の順番を整えてください。

例えば、活動先の組織の歴史を長く話すより、自分の役割を理解するために必要な背景だけを伝えます。相手が知らない略語や活動名には短い説明を付け、専門用語で理解を妨げないようにします。

最後の一文を決めておくと、時間内に何を伝えたいかがはっきりします。学部で学びたいことへつながる結びを用意し、途中で話が長くなっても、最も大切な内容を落とさずに説明できるかを練習しましょう。

資料の規格

8枚以内のスライドを1ページ4枚で配置し、A4横・片面2ページ以内にします。氏名・学科・ページ番号も確認します。

内容の筋

活動報告書Dと事実をそろえ、行動、根拠、結果、学びを結びます。見栄えのために事実を増やしません。

発表の練習

7分で要点を説明し、13分の質問へつなげます。読む速さではなく、情報の選び方と順序を見直します。

自由選抜の13分の質疑応答は、資料の根拠を自分の言葉で説明する

質問は、活動の主張を一つずつ確かめる形で練習します

大学が公表していない質問を、必ず出る質問として暗記する必要はありません。一方、提出した資料の内容を本人が説明できるようにする練習はできます。「なぜ行ったか」「どう確かめたか」「別の説明はないか」という問いを、自分の文章に加えます。

例えば「参加しやすい環境を作りました」と書いたなら、何をもって参加しやすくなったと判断したのかを説明してみます。参加人数だけなのか、継続して来る人が増えたのか、参加者から意見を聞いたのかで根拠は変わります。

また、活動がうまくいかなかった点についても、責任を他人に押し付けず説明する練習が必要です。本人が確認できた事実、自分の判断、次に変えたい方法を分ければ、振り返りの内容を具体化できます。

質問への答えは、最初に要点を一文で述べ、その後に必要な根拠を加えます。準備した話をすべて話そうとすると、質問された内容から離れやすくなります。聞かれたことを短く言い直してから答える練習も役立ちます。

分からないことを認めるときも、調べた範囲を具体的にします

福祉の課題は、簡単に答えが決まるものばかりではありません。知識を多く見せようとして、確認していない制度や当事者の気持ちを断定しないでください。自分が調べたことと、今後学びたいことを区別します。

例えば、地域の支援制度について質問されたとき、名称だけ知っていて利用条件を確認していないなら、その範囲を正直に説明します。知らないことを隠すために長い一般論へ逃げるより、どの部分を大学で学びたいかを整理する方が準備になります。

ただし、どの質問にも「大学で学びたいです」と答えて終えるのも十分ではありません。すでにできる調査や読書を行い、そのうえで残った疑問を示します。今の段階で調べられることと、専門的な方法が必要なことを分けましょう。

本人の経験を中心にした質問は、他の人が用意した模範回答では対応しにくくなります。活動記録を見直し、考えが変わった場面や、判断に迷った場面を短く説明できるようにしてください。

福祉への熱意と、相手の意思を尊重する姿勢を両立させます

人を助けたいという思いが強いほど、自分がよいと思う方法を相手も望んでいると考えてしまうことがあります。発表や面接の練習では、支援する側の考えだけになっていないかを確認してください。

例えば、地域の人を行事へ誘う取り組みなら、参加しない人を消極的だと決めつけないようにします。健康、仕事、家族、費用、活動への感じ方など、参加しない理由はさまざまです。本人の希望を聞く必要があることを説明できると、問いが深まります。

異なる意見を聞いた場合も、すぐに相手を説得する答えを作らず、何が違う前提になっているかを考えます。対話の練習では、相手の質問の意味を確認し、自分の考えを必要に応じて修正することも大切です。

根拠を確かめる質問

「何を見てそう考えましたか」「活動前後をどう比べましたか」に、資料や記録を使って答えます。

限界を確かめる質問

「聞けなかった人はいますか」「別の理由は考えられますか」に、分かる範囲を区切って答えます。

学びを確かめる質問

「大学で何を学ぶ必要がありますか」に、現在の疑問と必要な方法を結び付けて答えます。

自由選抜の日程は、出願から発表までを別々の締切として管理する

2027年度は9月出願、11月14日に面接を行います

2027年度のコミュニティ福祉学部の自由選抜は、2026年9月1日から9月10日までがインターネットでの出願期間です。書類送付締切日は9月11日で、日本国内からは当日の郵便局の消印が有効、国外からは同日必着です。

受験票の取得日は10月13日、1次選考の合格者発表は10月30日です。2次選考は11月14日に池袋キャンパスで行い、コミュニティ福祉学部の試験科目は面接です。全学部共通の日程欄に筆記試験という言葉があっても、この学部に小論文を追加して考えないでください。

2次選考の合格者発表は12月7日11時です。第1次入学手続期間は12月7日から14日、第2次は2027年1月18日から2月4日です。合格の確認と、必要な納入や書類の手続きを別々に管理します。

例えば、面接が終わった後に出願用の個人ページを見なくなると、合否や手続きの確認が遅れるおそれがあります。試験日だけでなく、受験票、合否、入学手続きまで予定表へ入れてください。

次年度を目指す場合は、今年の日付をそのまま使いません

2027年度という名称は、2027年の入学に対応します。実際の出願や選考の大部分は2026年に行われています。高校で受験年度を相談する際は、自分が入学する年を最初に確認しましょう。

次年度以降の条件や日程は、当該年度の要項で更新します。今年の時期を準備の目安にすることはできますが、評定、英語の有効期間、提出書式、試験形式まで同じと決めつけることはできません。

例えば、高2で英語資格を取る計画を立てるときは、有効期間の考え方も確認します。早く学習を始めることには意味がありますが、出願時に使える結果かどうかは受験日で判断されます。再受験の機会も含めて計画を作りましょう。

出願書類の準備は、要項が出てから初めて経験を作る作業ではありません。活動や学習の記録は早くから残し、年度の要項が出たら、その記録を指定された書類へ整理する流れにすると、事実確認や書き直しの時間を確保できます。

出願と書類

2026年9月1日~10日にインターネット出願、書類は9月11日締切です。国内消印有効・国外必着を区別します。

受験票と選考

10月13日に受験票、10月30日に1次発表、11月14日に面接です。会場は池袋キャンパスです。

合否と手続き

12月7日11時に最終発表、第1次手続きは12月14日まで、第2次は2027年1月18日~2月4日です。

アスリート選抜入試の条件は、評定・競技・英語・入部をそろえて確認する

高2末の評定3.5以上と、卒業時期が基本条件です

2027年度アスリート選抜入試要項では、通常の高校等の区分について、2026年4月から2027年3月までに卒業し、高2の学年末までの全体の評定平均3.5以上であることを求めています。自由選抜の高3の成績や3.8という基準と混ぜないでください。

通常の12年の学校教育を修了する区分や、高校卒業と同等以上の学力を認める区分もあります。資格区分ごとの条件は要項で確認します。既卒者であれば誰でも対象という制度ではなく、指定された卒業・修了の時期があります。

評定の条件を満たしたら学業の準備は終わり、とは考えないでください。1次選考では高校での学業成績、資格や能力、志望理由などを総合的に評価します。2次選考でも入学後の勉学に必要な基礎的な学力などが評価対象です。

例えば、大会が続く時期でも、授業内容を理解し、文章を読んで考えをまとめる学習を続けます。競技の予定と学校の課題を別々に管理するだけでなく、どの時間に何を行うかまで具体化すると、両立の説明にもつながります。

全国大会は16位以上、地域ブロック大会は4位以上などの条件があります

競技実績は、募集競技において高校等の所定の教育課程在学中に挙げたものを使います。国際大会への出場、所定の全国大会で16位以上、地域ブロック大会で4位以上、またはこれらと同等以上の実績を公式の競技記録などで証明できることが条件です。

団体競技では、所定の順位を収めたチームに所属していたことだけでは足りず、正選手として出場したことが求められます。全国大会の登録名簿に名前があるだけで、出場の証明になると決めつけないようにしてください。

地域ブロック大会は、東北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州などの地区大会を指します。北海道についても、都道府県大会と同等の大会は除くという注意があります。大会名に全国や地区という言葉があるだけで判断しません。

例えば、大会結果の表に学校名しか載っていない場合、本人が出場したことを示す資料を別に用意する必要があります。団体の順位、本人の出場、開催期間、主催団体を一つずつ確認し、証明できる資料をそろえます。

コミュニティ福祉学部では、英語の結果提出は必要ですが数値の基準はありません

アスリート選抜のコミュニティ福祉学部では、指定の英語資格・検定試験の4技能の結果を提出できることが必要です。ただし、この学部に共通条件として示された英語得点の基準はありません。結果を出さなくてよいという意味ではないため、受験と証明の準備は必要です。

対象は、ケンブリッジ英語検定、英検、GTEC、IELTSアカデミック、TEAP、TOEFL iBTです。出願期間の初日からさかのぼって2年以内の受験結果を使います。利用できる試験の形式や証明書は、要項の試験別の説明も確認してください。

一部の他学科には英語の得点条件がありますが、その数値をコミュニティ福祉学部へ当てはめることはできません。複数学科を志望する場合は、選ぶ学科それぞれの追加条件を調べる必要があります。

学業と卒業時期

通常の高校等では高2末までの全体の評定平均3.5以上と、指定された卒業時期を確認します。

競技の実績

国際大会、全国16位以上、地域ブロック4位以上などの所定条件を確認します。団体は本人の出場証明も必要です。

入学後の姿勢と英語

体育会へ入り、学業と競技を両立する意欲が必要です。コミュニティ福祉学部でも英語4技能の結果提出が必要です。

入部の約束は、学科選びと同じ段階で考えます

アスリート選抜は、入学後に体育会活動を続ける前提の制度です。大学で学びたい内容と、活動を続ける意思を別々に確認してください。競技を続けるか迷っている場合、出願のしやすさだけでこの方式を選ぶのは適切ではありません。

例えば、授業や実習などの学びと競技の両立を考える際は、毎日の生活を具体的に想像します。ただし、授業や練習の時間割を未確認のまま断定せず、公式に分かる教育内容をもとに、必要な自己管理や相談の姿勢を整理します。

「両方を頑張ります」という一文だけでなく、高校までにどんな方法で学習時間を確保し、予定が重なったときにどう調整したかを説明してみましょう。実際の経験があれば、大学での目標も根拠のある内容になります。

競技の成果だけを優先し、学科の学びはどこでもよいという書き方は避けます。福祉学科やコミュニティ政策学科で何を学びたいのかは、競技の志望理由とは別に考える必要があります。

アスリート選抜の募集競技と実績証明は、名前が似た大会まで丁寧に照合する

募集競技には性別や競技内容の指定があります

2027年度要項では、陸上競技、競泳、柔道、剣道、テニス、ソフトテニス、体操競技、新体操など、多数の募集競技が示されています。ただし、すべてのスポーツが対象ではありません。種目の正式な一覧を確認してください。

男子のみの指定がある競技には、硬式野球、サッカー、アメリカンフットボール、ラグビーなどがあります。バスケットボールやバレーボールなどは男子・女子を分けて記載しています。男女の記載がない競技については性別を問わないと説明されています。

山岳は登山または縦走競技に限り、水泳は競泳に限ります。また、パラスポーツはアスリート選抜の募集競技の対象ではありません。これは制度の募集条件であり、競技の価値や本人の能力を比較する説明ではありません。

例えば、水泳の実績があっても、競泳以外の種目をそのまま使えるとは限りません。同じ競技団体に関係する種目でも、大学の募集対象と一致するかを確認します。判断が難しい場合は、要項の競技に関する問い合わせ先で確認する項目です。

競技実績証明書と、客観的な記録資料は役割が違います

アスリート選抜では、所定の競技実績証明書に加えて、実績を裏付ける資料を提出します。本人が書いた活動報告だけで実績を証明する形式ではありません。大会の要項、結果、本人の出場を示す記録などの役割を区別してください。

大会パンフレットに名前があることは、登録時点の情報であり、本人が出場した証明としては認めないと要項に説明されています。団体競技では、試合の記録など、本人の氏名や出場時間が分かる客観的な資料を確認します。

トロフィーやメダルも証明資料としては認められません。賞を持っていることと、大学が求める条件を資料で確認できることは別です。順位だけでなく、どの大会で、いつ、どの種目に、本人がどう出場したかが分かる状態にしましょう。

例えば、学校の保管する記録と大会主催者の公開記録を照合すれば、足りない情報が見つかります。出願直前に資料がないと分かっても、発行に時間がかかることがあります。実績が出た時点で保存しておく習慣が重要です。

証明資料の形式と、実績の番号をそろえます

実績証明資料には所定の表紙を付け、証明書に記入した実績の番号と一致させます。出願条件のどの区分を使うかによって表紙の書式も異なります。最も上位と思う実績だけを印象的に見せるのではなく、条件と証明の対応を整えます。

資料のコピーはA4に統一し、本人の氏名などの該当部分に赤い下線を引いて分かりやすくします。文字が不鮮明で読めないものは証明資料になりません。縮小して一枚へ詰め込みすぎないようにしてください。

例えば、実績証明書の2番に全国大会の結果を書くなら、その番号の表紙に対応する資料を付けます。別の大会の順位表が混ざると、読んだ人が確認できません。学校の先生や指導者にも、番号順に点検してもらうと整理しやすくなります。

大会そのものの確認

主催、開催期間、参加条件、順位を確認します。大会名だけから対象と決めません。

本人の出場の確認

団体名だけでなく、本人が正選手として出場したことを示す記録を確認します。登録名簿だけで済ませません。

提出形式の確認

実績番号、所定表紙、A4、赤い下線、判読できる印刷をそろえます。賞品を証明資料の代わりにしません。

方式が見えてきたら、条件の不足と書類の不足を分けて整理する

自由選抜では、活動や語学の資格を満たしたうえで、活動報告と発表を学科の学びにつなげます。アスリート選抜では、競技の証明とともに、福祉を学ぶ理由や競技との両立を説明します。どちらも、資格確認だけで準備が完了するわけではありません。

例えば、実績は条件に合っているのに志望理由が書けない場合は、活動の数を増やす前に、経験から生まれた問いを整理する作業が必要です。反対に、学びたい内容が明確でも、英語の証明や評定の時期が合わなければ、条件の確認が先になります。

受験相談では、受験年度、希望学科、成績、英語の結果、活動記録、下書きをもとに、次の3点を整理できます。まだ確認していない条件は、そのまま合格の見込みへ置き換えず、大学や高校へ確認する項目として扱いましょう。

  • 自由選抜とアスリート選抜のうち、どの条件を追加で確認する必要があるかを整理します。
  • 実際の活動や競技の経験を、福祉学科やコミュニティ政策学科の学びへつなげる方向を整理します。
  • 志望理由書、活動証明、発表、質疑応答、小論文のうち、先に取り組む課題を整理します。

アスリート選抜の志望理由書は、1,500字と学科別500字の役割を分ける

志望理由書①は、競技で学んだことと入学後の両立を示します

2027年度の志望理由書①は、1,500字以内の所定用紙です。高校時代の競技実績とそこから学んだこと、立教大学を志望する理由、入学後の学業と体育会活動の両立について、指定された3つの内容をすべて扱います。競技の紹介だけで紙面を使い切らないようにします。

まず、3つの問いを別々の紙に書き、それぞれに答える材料を集めます。例えば、競技については大会名と結果、本人の役割、課題、実際に変えた行動、結果を並べます。立教で学ぶ理由については、経験から生まれた疑問や学部の教育とのつながりを整理してください。

両立の説明では、「どちらも全力で頑張ります」という決意から一歩進めます。授業や課題の時間をどう確保するか、予定が重なったときに誰へ何を相談するか、体調管理や移動時間をどう考えるかを、自分のこれまでの経験に沿って説明します。

ただし、大学の授業時間や部の練習時間を未確認のまま書いてはいけません。まだ決まっていない時間割を前提に、毎日何時に何をすると断言する必要はありません。現時点で確認できた学び方と、自分が実践してきた時間管理の方法を分けて書きましょう。

競技の成果は、証明資料の記載と一致させます。例えば、団体の最終順位と自分が出場した試合数は別の情報です。文章を読みやすくするために実績を大きく表現すると、証明書とのずれが生まれます。分かりやすさと事実の正確さを両方保ってください。

志望理由書②は、希望する学科ごとに500字以内で書きます

志望理由書②は、希望する学科ごとに500字以内で書きますに向けて準備する高校生

志望理由書②は、入学後に何をどのように学びたいかを、志望する学科ごとに500字以内で説明する書類です。複数の学科を志望する場合も、同じ文章の学科名だけを変えるのではなく、その学科の学びとの関係を確かめます。

この書類を提出していない学科は出願が認められません。志望順位をオンラインで登録しただけでは、その学科への出願準備が済んだことにはならない点が重要です。希望する学科の数と、志望理由書②の枚数を照合してください。

例えば、競技を続けにくい家庭環境に関心がある場合、福祉学科では個人や家庭への支援をどのように学ぶか、コミュニティ政策学科では地域の参加機会や組織の協力をどのように調べるかを考えられます。ただし、これは準備のための観点で、学科の学びをこの二つに限定するものではありません。

500字は、大学の紹介を長く書くと自分の考えが入らなくなる分量です。経験のきっかけ、まだ分からない問い、学科で必要な学び、学びを生かしたい方向を短く整理します。授業名をいくつも並べるより、その授業で身につけたい考え方や調べ方を説明してください。

書類①と②は役割が違いますが、考えの中心はつながっている必要があります。①で関心を持った課題と、②で学びたい内容が全く別の場合、なぜ関心が広がったのかを自分で確認しましょう。読み手に説明できない飛躍がないかを点検します。

書類①の中心

競技実績からの学び、立教大学を選ぶ理由、学業と体育会活動の両立を、指定された3つの問いに沿って説明します。

書類②の中心

希望する学科で何をどのように学ぶかを説明します。学科ごとに用意し、登録した志望先との一致を確かめます。

共通する点検

経験の事実、競技証明、学びたい問い、入学後の計画を照合します。文章の印象より、本人が説明できる内容を優先します。

落とし穴:競技の成功を、そのまま福祉の理解へ置き換えます

競技で努力したことから、協力や責任について学ぶことはあります。しかし、それだけで福祉の課題を理解したと結論づけると、大学で学ぶ必要が見えにくくなります。経験から分かったことと、まだ調べる必要があることを区別してください。

例えば、「厳しい練習を乗り越えたので、困難を抱える人を励ませます」という説明には注意が必要です。他の人が置かれた環境は、自分の競技経験と同じとは限りません。本人の希望、制度、生活上の制約を知る必要があることへ考えを進めます。

文章の見直しでは、「自分ならできる」と書いた箇所に線を引いてみましょう。その根拠が競技経験だけであれば、何を学ぶ必要があるかを加えます。自分の経験の価値を小さくする作業ではなく、その経験を出発点にして学問へつなぐ作業です。

アスリート選抜の60分小論文は、設問を読み切って根拠を組み立てる

全学部共通の試験なので、福祉の話を無理に入れません

2027年度アスリート選抜では、全学部共通の小論文を実施します。公式要項は、論理的に文章を組み立てる力や表現する力、知的な基礎、独自の発想などを評価することを示しています。コミュニティ福祉学部の志望者だけに、福祉の知識を述べる試験が用意されるわけではありません。

例えば、ある文章の考え方を説明する設問で、自分のボランティア経験を長く紹介しても、問いへの答えにはならない場合があります。最初に、説明するのか、比べるのか、賛否を述べるのか、理由を示すのかを確認してください。

志望理由書の練習で使った文章を、そのまま小論文の型にしないことも大切です。志望理由書は本人の経験や学びたい内容が中心ですが、小論文はその場で与えられた問いや資料に応じて答えを作ります。準備の成果は、暗記した主張より読み取りや構成の力に表れます。

練習では、資料を読んだ直後に書き始めず、設問の条件を余白に短く整理します。「何について」「どの立場で」「何を根拠に」「どの範囲で」答えるのかを明確にすると、途中で話が広がりすぎることを防げます。

60分の使い方を、読む・組み立てる・書く・直すに分けます

時間配分は設問や文章量によって変えますが、練習では最初に読む時間と構成を考える時間を確保します。例えば、読み取りと構成に15分、執筆に35分、点検に10分を使う方法から始め、自分の答案を見て調整できます。これは練習用の配分で、大学の指定ではありません。

書き始める前に、答えの中心を一文で置きます。次に、その理由を説明する材料を二つ程度選び、最後に主張が成り立つ条件や限界を考えます。文字数を埋めるために理由を増やすより、一つの理由を根拠まで説明する方が、論の流れを確認しやすくなります。

例えば、地域の施設を誰でも利用しやすくする方法を考える練習なら、「利用料を下げる」という提案だけでは不十分です。費用以外に移動、時間、情報、周囲への遠慮などが関わる可能性を考えます。ただし、資料にない事情を実際の調査結果のように書かないでください。

書き終えたら、主語が途中で変わっていないか、理由から結論へ飛躍していないか、資料の数字や言葉を正しく扱っているかを点検します。表記だけを直すのではなく、設問に答えているかを最後まで確認することが大切です。

読む段階

設問が求める作業を確認します。資料の主張、理由、例、条件を分け、自分の意見と混ぜないようにします。

組み立てる段階

答えの中心と根拠を短く書きます。反対の見方や、提案が難しくなる条件も一度考えます。

直す段階

設問への対応、根拠の正確さ、文章のつながりを確認します。書き直す理由を記録し、次の答案へ生かします。

添削後は、直された文章を読むだけで終わりにしません

答案への指摘は、内容、構成、表現に分けて記録します。内容なら資料の読み違いや根拠不足、構成なら結論と理由の順番、表現なら主語の不足や曖昧な言葉というように、修正の種類を整理してください。

例えば、「具体性が足りません」と言われたら、どこへ何を加える必要があるのかを確認します。経験を一つ追加すればよいのか、制度の説明が必要なのか、提案を実行する条件が不足しているのかで、直し方は変わります。

同じ設問をもう一度書くときは、前の答案を写さず、構成メモだけから書き直してみます。その後、初稿と比べ、主張が明確になったか、余分な説明が減ったかを確かめましょう。答案の本数だけを増やすより、繰り返す弱点を見つけることが重要です。

読書も、知識を増やすだけでなく文章の組み立てを学ぶ機会になります。短い評論や大学が公開する研究紹介を読み、筆者が問いをどう置き、どんな根拠から答えているかをメモします。難しい言葉を集めることを目的にしないようにしてください。

アスリート選抜の面接では、競技の説明と学科の学びを行き来する

大会成績の背景にある、自分の判断を説明します

アスリート選抜の面接は学部ごとに実施されます。競技実績の確認に備えるだけでなく、提出した志望理由書の内容や、コミュニティ福祉学部で学びたいことを自分の言葉で説明する練習が必要です。公式に示されていない質問を、毎年必ず聞かれる質問と決めつけないでください。

例えば、練習の改善について説明するときは、問題、判断した理由、自分の行動、周囲との相談、結果の順に話してみます。「全員で頑張りました」だけでは、本人が何を考えたかが伝わりません。一方、チーム全体の工夫をすべて自分の発案にすることもできません。

指導者や仲間から受けた助言も、隠す必要はありません。誰からどんな意見を受け、自分が何を考えて取り入れたのかを説明します。自分一人で全てを成し遂げたように話すより、実際の判断の流れが分かる説明を目指してください。

結果が出なかった取り組みについても整理します。方法を選んだ根拠、予想と違った点、次に変えた点を説明できれば、自分の経験を振り返る練習になります。ただし、失敗の話を作る必要はありません。記録に残る実際の経験を選びます。

学業と体育会活動の両立を、過去の行動から説明します

両立の話は、理想の一週間を作るだけでは深まりません。高校生活で、大会の前後に課題を進めた方法や、学習の遅れを把握した方法、相談した相手を振り返ります。続けられた方法と、改善が必要な方法を分けてください。

例えば、移動中に学習する習慣があっても、資料を丁寧に読んで文章を書く課題には落ち着いた時間が必要です。すべての学習を短い空き時間に詰め込むのではなく、まとまった時間を確保する考え方も説明できるようにします。

また、福祉分野の学びには、他の人の話を聞き、現場の状況を理解する姿勢が関わります。自分の競技予定だけで全てを決められるとは限りません。相手や授業の予定を尊重して調整する必要があることも、学びへの理解として考えておきましょう。

面接練習では、答えを録音し、質問に対応している部分がどこかを確認します。例えば、学科で学びたいことを聞かれているのに、大会の説明が大半を占めるなら、話す中心を修正します。流暢さだけで準備の完成を判断しないでください。

競技の説明

順位や記録に加え、本人が何を判断して動いたかを説明します。団体の成果と自分の役割を分けます。

学びの説明

経験から生まれた疑問を、学科で身につけたい知識や調べ方につなげます。大学の紹介だけにしません。

両立の説明

過去に実践した時間管理や相談の方法を整理します。未確認の授業や練習予定を断定しません。

答えを短くする練習と、追加質問に答える練習を分けます

最初の答えは、結論と理由を短く伝える練習をします。その後、「具体的には」「なぜそう考えましたか」「別の方法はありませんか」と問い直してもらい、根拠を補う練習を進めます。長い原稿を一度に話すだけでは、対話の準備になりません。

例えば、地域の参加機会に関心があると答えたら、どの経験で疑問を持ったのか、誰にとって参加しにくいのか、何を調べれば確かめられるのかを説明します。自分が実際に確認した範囲と、今後調べたい範囲を混ぜないようにしましょう。

分からないことを聞かれたときは、その場で知識を作らず、分かっている範囲を示します。そのうえで、どんな資料や方法で確認したいかを考えます。無理に言い切るより、根拠を大切にする話し方を練習してください。

アスリート選抜の日程は、10月の試験と11月の結果を取り違えない

2027年度の出願から入学手続きまでを確認します

2027年度アスリート選抜入試要項では、オンラインの出願期間は2026年9月1日から3日、出願書類の郵送期限は9月4日です。国内は消印有効で、海外からは9月7日必着とされています。自由選抜とは登録期間も郵送期限も違います。

受験票の取得は9月17日から、第1次選考の結果発表は9月25日11時、第2次選考は10月4日です。2026年10月17日時点では、第2次選考まで終了しています。出願済みの方は、最終の結果と手続きの日程を確認してください。

最終合格発表は11月2日11時です。第1次入学手続きは11月2日から9日、第2次入学手続きは2027年1月18日から2月4日とされています。合格した場合は、案内に従って所定の納入や書類提出を進めます。結果を見るだけで手続きが完了するわけではありません。

次年度以降を目指す方は、この日程を準備の順番を考える参考に使います。来年度も同じ日付で実施すると決めつけず、正式な要項が出たら更新してください。特に競技の大会予定と英語試験の結果発行、証明書の準備が重なる時期を早めに確認します。

試験会場は池袋で、小論文の後に面接が続きます

2027年度の第2次選考は池袋キャンパス5号館で、12時から入構でき、12時30分までの集合が指定されています。小論文は13時から14時、面接は14時30分からです。個別の面接時間や終了時刻を、自分の希望で選べるとは考えないでください。

コミュニティ福祉学部が新座キャンパスにあることから、試験も新座だと思い込まないようにします。通学先の所在地と、その入試の会場は別に確認する事項です。受験票や大学からの案内を優先して、移動の計画を立てます。

例えば、初めて池袋キャンパスへ行く場合は、駅からの経路だけでなく、指定された建物や入口を確認します。近くまで着いた時刻と、集合場所に入った時刻は同じではありません。余裕を持った行動計画を考えましょう。

出願の段階

オンラインは9月1日から3日です。書類は国内9月4日消印有効、海外9月7日必着で、両方の手続きが必要です。

選考の段階

第1次発表は9月25日11時、第2次は10月4日です。小論文60分の後、学部ごとの面接を受けます。

結果と手続き

最終発表は11月2日11時です。第1次手続き11月2日から9日、第2次手続き1月18日から2月4日を確認します。

最大7学科の志望を、書類の使い回しだけで決めません

アスリート選抜では、対象となる学科等から最大7つまで出願できます。ただし、複数の学科を登録すれば、それぞれで別々に第2次選考を受けられるという意味ではありません。第1次選考の結果に基づき、第2次選考を受ける学科等が指定されます。

志望順位を決める前に、それぞれで何を学びたいかを一文で説明してみてください。例えば、同じ地域の課題に関心があっても、支援、制度、経済、情報など、学ぶ方法は学部や学科によって変わります。人数や名前だけで順位を付けると、志望理由書②が曖昧になりがちです。

また、アスリート選抜は他大学との併願を認める制度ですが、他の出願先が入学確約を求める場合は、その約束も確認する必要があります。一方の制度が認めていることだけで、他方の条件が消えるわけではありません。

複数の出願を考える際は、合格後の手続き期限や納入の条件も並べます。ただし、確認していない返金条件や辞退方法を、自分に都合よく推測しないでください。各大学の正式な要項や合格者向け案内に基づいて判断します。

英語資格は、得点だけでなく受験日と証明方法まで確認する

同じ英語の結果でも、方式ごとの指定を照合します

英語資格の確認では、試験名、受験形式、4技能の得点、受験日、証明書の種類を分けます。資格の名称が合っていても、提出できる受験形式や証明方法まで同じとは限りません。公式要項の英語資格・検定試験の証明書のページを開いて確認してください。

特に、自由選抜の資格Ⅱで使う英語の基準と、アスリート選抜でコミュニティ福祉学部に出願するための得点提出を混同しないことが大切です。自由選抜の語学資格の数値を、アスリート選抜にも必要な最低点として当てはめることはできません。

例えば、スコアが十分でも、証明書の発行が間に合わない場合があります。試験を受ける日だけを予定に入れず、結果が出る日、証明書を用意できる日、大学が指定する提出期限を一本の予定表にしてください。

提出方法は、印刷した画面でよいのか、所定の証明書が必要なのか、大学への送付に別の手続きがあるのかまで確認します。過去に別の大学へ出した方法を、そのまま立教大学でも使えるとは考えないようにしましょう。

出願資格と、入学後に学ぶための英語力を分けます

基準を満たしたことは、資格確認の一段階です。大学で資料を読んだり、多様な背景の人の考え方を知ったりするために、英語を学び続ける意味はあります。一方、要項にない加点を想像して、他の書類の準備を止めてしまうことは避けてください。

例えば、英語の得点は提出できる状態なのに、活動報告や競技の証明が未完成なら、その不足を先に整理する必要があります。得意な勉強を続けるだけでは、出願全体の準備は進みません。条件と書類を一つずつ点検しましょう。

資格の結果を整理する紙には、試験名と得点に加え、受験日、証明書の保管場所、要項で確認したページを書きます。家族や先生に説明するときも、記憶だけで話すより、同じ資料を見ながら確認できます。

試験を確認する

指定された試験や受験形式、4技能の結果であることを確認します。似た名称だけで判断しません。

日付を確認する

受験日と有効期間を照合します。試験の申込み、受験、結果発行、証明の準備を別々に予定へ入れます。

提出を確認する

証明書の種類や送付方法を確認します。得点を持っていることと、正しく提出できることを分けます。

条件・証拠・問い・学び・説明の5段階で、準備の不足を見つける

公式の提出内容から、準備を点検する順番を作ります

自由選抜の志望理由書や活動報告、アスリート選抜の競技証明や学科別の志望理由書を比べると、資格を満たすこと、実際の経験を示すこと、大学での学びを説明することがそれぞれ必要だと分かります。この記事では、この違いを5段階の点検に整理します。

これは大学が公表する配点表や合格判定ではありません。準備の抜けを見つけるための整理方法です。点数を付けて合否を予測するのではなく、次に確認する資料や取り組む作業を決めるために使ってください。

例えば、活動の内容は詳しく話せても、出願資格Ⅰのどの条件に当たるか説明できないなら、条件の確認へ戻ります。資格や証拠がそろっていても、大学で何を学ぶかが曖昧なら、文章の言い換えより学科の教育内容を調べる作業が必要です。

1.条件を確かめる

年度、卒業時期、評定、英語、活動や競技の条件を要項と照合します。該当する資格を明確にします。

2.証拠をそろえる

活動の期間や役割、競技の出場や結果を示す資料を整理します。本人の説明と第三者の証明を一致させます。

3.問いを置く

経験の中で分からなかったこと、調べる必要があることを一つ選びます。経験から結論へ飛ばないようにします。

4.学びへつなげる

問いを深めるために必要な知識や方法を、希望学科の教育内容と照らし合わせます。

5.説明して直す

文章、発表、質疑応答で説明します。相手が疑問に思った箇所を確認し、根拠や構成を見直します。

「できた」の判断を、完成した紙の枚数だけにしません

書類をすべて埋めても、内容を説明できないことがあります。例えば、志望理由書に専門用語を入れたのに、その意味を自分の言葉で説明できない場合です。読み手に伝わるように整えることと、難しい言葉を増やすことは同じではありません。

点検では、各段階の成果を一つずつ示します。条件なら要項の該当箇所、証拠なら証明書、問いなら一文の疑問、学びなら学科の教育との対応、説明なら質問を受けて書き直した記録です。具体的なものがあると、進んだ点と残る点を分けられます。

先生や第三者に見てもらうときも、「受かりそうですか」とだけ聞くのではなく、「この経験からこの問いへ進む理由が伝わりますか」と確認します。改善できる箇所が分かる質問にすると、次の作業が明確になります。

福祉の経験を深めるには、活動の回数より相手の状況を丁寧に見る

見たこと、聞いたこと、自分の考えを分けて記録します

活動後の記録は、印象だけで終えないようにします。日付、場所、自分の役割、実際に起きたこと、相手が話したこと、自分が考えたことを分けて書いてください。この区別があると、後から書類を作るときに、事実を大きく変えずに整理できます。

例えば、行事への参加者が少なかった場合、「地域の人は関心がありません」と結論づける前に、広報の範囲、時間、場所、参加条件を確認します。参加しなかった人の理由を聞いていないなら、その理由はまだ分からないこととして扱います。

また、一人から聞いた話を、地域全体の考えとして書かないようにします。「話を聞いた範囲では」と対象を示し、他にも考え方がある可能性を残します。調査の範囲を正確に示すことは、主張を弱めることではなく、根拠の位置を明確にすることです。

活動の記録を学校の発表や入試の書類に使う場合は、個人が分かる情報や写真の扱いにも注意します。相談内容や家庭の事情を、本人の許可なく詳しく載せないでください。活動先の方針や学校の指示を確認し、必要以上の個人情報を集めないことが大切です。

相手の困りごとを、自分が先に決めないようにします

福祉について考えるときは、支援する側の都合だけで計画を作らないことが重要です。自分には便利に見える仕組みでも、相手が使いたいとは限りません。本人が何を望み、どのような選択肢があるかを確認する姿勢を持ちましょう。

例えば、情報をすべてオンラインにすれば便利になると考えても、機器を使いにくい人や、相談したことを周囲に知られたくない人がいる可能性があります。自分の案の良い点に加え、使いにくい人が生じないかを考えます。

書類では、立派な解決策を急いで完成させる必要はありません。実際の活動で気づいた難しさを示し、大学でどの知識や方法を学びたいかにつなげられます。「まだ分からないこと」を具体的に言えることも、学修計画を考える出発点です。

観察の記録

誰が、いつ、どこで、何をしたかを書きます。見ていない事情を、実際に起きたことへ付け足しません。

聞き取りの記録

誰から、どの範囲の話を聞いたかを整理します。個人情報や活動先のルールに配慮します。

考えの記録

事実から何を考えたか、何が未確認か、次に何を調べたいかを書きます。結論を急がず問いを深めます。

高1から高3まで、活動・学習・書類を段階に分けて準備する

高校1年のうちに、関心を見つけながら学習と記録の習慣を作りましょう

早く準備を始めるほど、活動を続けて考え直す時間や、英語資格を計画的に受験する機会を確保しやすくなります。特に継続した活動や競技の実績は、出願直前に文章だけで作れるものではありません。高1の段階から、学習と経験の両方を積み重ねましょう。

まず、学校の学習を維持しながら、自分が気になる問題を短く記録します。例えば、地域の施設の使いやすさ、学校内の参加機会、競技を続ける環境など、身近な疑問から始められます。入試のために大きな活動名を付ける必要はありません。

活動へ参加するときは、目的や役割、継続できる頻度を確認します。学習や生活に無理が出るほど予定を増やすと、振り返る時間が取れなくなります。参加した後に、何が分かり、何が分からなかったかを記録する時間も予定に入れてください。

英語は、最初から出願基準の数字だけを追うのではなく、4技能それぞれの現状を確認します。受験形式や結果の出る時期を知り、学校の学習と合わせて準備します。ただし、高1で取得した結果が出願時の有効期間に入るかは、別に確認が必要です。

高校2年のうちに、活動の中での役割と学科選びを具体化しましょう

高2では、参加するだけだった活動の中で、自分が考えて動けることを探します。例えば、参加者の意見を整理する、運営上の課題を調べる、活動を振り返る仕組みを作るなどです。役職を得ることだけを目標にせず、何を改善したかを記録します。

アスリート選抜を考える場合は、大会の規模、結果、本人の出場を証明できる資料をその都度保存します。後から必要な資料が見つからなくなることを防ぐためです。競技の成果と同時に、高2末までの学習成績が条件に関わる点も忘れないでください。

学科を調べる際は、説明会や公式の教育案内で知った内容を、自分の疑問と結びつけて整理します。「面白そうでした」で終わらず、どの学びがなぜ必要かを一文で書きます。分からない言葉は調べ、理解できないまま志望理由へ入れないようにしましょう。

高2の終わりには、出願条件、活動の記録、英語の受験計画、学びたい問いを一度並べます。条件の不足が見つかったら、何がいつまでに確認できるかを考えます。活動歴や競技成績を短期間で補えると楽観せず、現状に沿って計画を見直してください。

高校3年のうちに、正式な要項を基準に書類と試験の準備を進めましょう

高3では、受験年度の要項が公開されたら、前年との違いを確認します。条件や書類の様式、日程が同じだと決めつけず、使う資料を当該年度のものにそろえます。出願書類を作り始める前に、学校へ証明や調査書の発行を相談してください。

自由選抜では、志望理由書、活動報告、発表資料を別々に完成させるより、経験と学びの中心を合わせて作ります。発表の練習で答えられなかった質問は、文章の根拠を見直す材料になります。書類を出す直前に初めて声に出すという進め方は避けましょう。

アスリート選抜では、競技証明と志望理由書に加え、小論文や面接の準備を進めます。出願が9月上旬に集中するため、夏休みの終わりに証明資料を集め始めると、関係者への確認が間に合わないおそれがあります。発行に時間がかかるものを先に動かします。

高3から準備を始める場合は、これまでの経験や現在の資格を正確に整理することが出発点です。必要な継続活動や実績が足りないときに、書き方だけで解決できるとは考えないでください。受験年度と条件を照合し、使える時間の中で何を確認するかを決めます。

高1の重点

学校の学習、4技能の英語、身近な疑問、活動後の記録を習慣にします。経験を振り返る時間を確保します。

高2の重点

自分の役割や実績を整理し、学科の学びと関心を結びつけます。証明資料や英語受験の計画も確認します。

高3の重点

正式な要項で条件を更新し、証明書を依頼します。文章、発表、小論文、面接の不足を具体的に直します。

学校で進めることと、専門的な添削で確かめることを分ける

基本情報や証明の確認は、本人と高校で早く始めます

要項を読み、必要な条件を書き出すことや、成績の確認、活動記録の整理、志望理由書の下書きは、本人と高校で進められます。調査書や証明書の発行については、担任や進路指導の先生へ早めに相談してください。

例えば、活動報告の証明を依頼するときは、「活動していました」とだけ伝えるのではなく、期間、回数、役割、実際に行ったことを整理します。先生や活動先の方が、何を確認する必要があるか分かるように準備します。

家族には、郵送の予定や証明書の保管、受験会場への移動計画を確認してもらえます。ただし、本人が書くべき文章を家族が作ることは避けてください。本人が考え、書き直し、自分の言葉で説明できることが必要です。

添削は、合格しそうな言い回しより根拠の不足を確認します

専門的な添削では、言葉の自然さだけでなく、指定された問いに答えているか、経験から学びへのつながりが伝わるかを確認します。例えば、活動の説明は詳しいのに、学科で何を学ぶかが一行だけなら、文章の構成を見直す必要があります。

面接や発表の練習では、褒め言葉だけでなく、どの質問で説明が足りなかったかを記録してもらいます。「内容が浅い」という感想だけでは、次に何を直すか分かりません。事実の不足、理由の不足、学科理解の不足のどれかを具体的に確認してください。

支援を利用する場合も、未実施の活動や理解していない研究内容を加えることはできません。添削された箇所の意味が分からないまま清書せず、なぜ修正するのかを確認します。本人の理解が深まる支援かどうかを見極めましょう。

本人と高校で進める準備

公式情報の確認、学習の維持、活動記録、証明書の依頼、下書き、基本的な面接の練習を進めます。

第三者に見てもらう内容

問いへの対応、根拠の不足、学科の学びとのつながり、発表や答案の分かりにくい箇所を確認します。

最後に本人が確認すること

事実の正確さ、説明できる内容、要項の形式、提出経路、締切を確認します。最終確認を人任せにしません。

コミュニティ福祉学部の出願方式を選び、今週の準備を3つに絞る

自由選抜入試では、共通の条件と資格Ⅰ・Ⅱ・Ⅲのどれに当てはまるかを確かめ、活動や語学の力を学科での学びへつなげます。アスリート選抜入試では、対象競技や実績の証明を確認し、競技を続けながら福祉を学ぶ理由を説明します。同じ経験でも、書類の目的に合わせた整理が必要です。

2027年度の出願は両方式とも終了しています。出願済みの方は、自分の方式の選考や合格後の手続きを確認してください。次年度以降を目指す方は、今ある経験や資格を整理しながら、受験年度の要項が出た段階で条件と日程を更新します。

例えば、今週は「希望する学科で学びたいことを一文にする」「条件を満たす証明を一覧にする」「活動や競技から生まれた疑問を一つ書く」の3つに取り組めます。すでに下書きがある場合は、経験、問い、学びの関係を人に説明してみましょう。

学科を確かめる

福祉学科とコミュニティ政策学科で、自分が何を学びたいかを整理します。人数だけで選ばないようにします。

条件を確かめる

評定の時期、英語、活動や競技の実績、証明方法を確認します。未確認の条件を残さないようにします。

説明を試す

文章や発表で経験と学びのつながりを説明します。答えにくかった質問から、次に調べることを決めます。

方式の選び方や書類の方向が定まらないときは、受験相談で現在の条件と準備を整理できます。マナビライトの受験相談へ進む前に、受験年度、希望学科、成績や資格、活動の記録、下書きを短くまとめておくと、確認したいことを伝えやすくなります。

  • 自由選抜とアスリート選抜の条件について、大学や高校へ追加で確認する項目を整理します。
  • 活動や競技から生まれた問いを、福祉学科やコミュニティ政策学科での学びにつなげる方向を考えます。
  • 志望理由書、証明資料、発表、質疑応答、小論文のうち、先に取り組む課題を整理します。

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