「立教大学の経済学部を推薦で目指したいけれど、評定や英語の条件が分からない」「部活動を頑張ってきた経験を、どの入試で伝えればよいのか」と迷っていませんか。同じ経済学部でも、自由選抜入試とアスリート選抜入試では、確認する条件も、当日までに鍛える力も違います。名称だけを見て準備を始めると、英語の資格は持っているのに使えない、文章は書けるのに数学的な分析への対策が抜ける、といった行き違いが起こります。
この記事では、2027年度の公式入試要項と提出用紙を確認し、二つの方式を出願条件、必要書類、日程、選考内容から整理します。さらに、身近な経済の疑問を志望理由へ育てる方法、総合科目と小論文の練習、面接で理由を説明する手順まで具体化します。自分の記録と照らしながら読めば、学校へ依頼することや、今週から取り組む勉強を分けられます。
2026年10月16日現在、ここで扱う2027年度の両方式は出願受付を終えています。出願済みの方は残る選考や手続きの確認に、次年度以降を目指す方は早期準備に活用してください。2028年度以降の条件や日程を、2027年度と同じだとは考えず、受験年度の公表後に確認し直しましょう。

立教大学 経済学部の推薦、何から始める?
立教大学経済学部の推薦を考えるなら、まず二つの選抜を分けましょう
自由選抜は「英語資格と面接だけ」の入試ではありません
2027年度の経済学部自由選抜では、書類による第1次選考のあと、第2次に総合科目と面接があります。総合科目では、主に現代の政治・経済への知識や関心に加え、基礎的な数学的分析能力が問われます。英語の出願基準を満たしたら面接だけに集中すればよい、という構成ではありません。
例えば、物価について説明できても、表の割合を読み違えたり、増えた人数と増加率を混同したりすれば、説明の根拠が崩れます。社会の動きを言葉で捉える練習と、数字を使って確かめる練習を並行させることが、この方式の対策では重要です。以下の練習例は出題予想ではなく、公式の選考内容から考えた準備方法です。
自由選抜の募集人員は、経済学科・会計ファイナンス学科・経済政策学科を合わせて20名程度です。各学科20名と読み違えないようにしてください。人数だけで受かりやすさを判断せず、出願条件と自分の学習内容が合っているかを先に確認します。
アスリート選抜は、競技成績に加えて学業への意欲を示します
アスリート選抜は、入学後も体育会でスポーツ活動を行いながら、学業にも取り組む意思を持つ人を対象とする方式です。経済学部では3学科でそれぞれ若干名を募集します。競技実績だけで合格が決まる制度ではなく、書類、第2次の小論文や面接を含めて準備します。
特に注意したいのは、学校の成績を見る時点です。標準的な高校の出身者に関する条件では、高校2年次の学年末までの全体の学習成績の状況が3.5以上とされています。高校3年生の最新の平均だけを見て判断せず、要項に指定された期間を学校に確認してください。
両方式とも、経済学部で何を学びたいかを説明する準備が必要です。ただし、自由選抜の総合科目と、アスリート選抜の小論文は同じ名称・同じ試験ではありません。一つの教材だけで両方に対応できたつもりにならず、練習する目的を分けましょう。
自由選抜入試
英語の基準、志望理由書、総合科目、面接を一続きで準備します。数学的な分析も対象です。
アスリート選抜入試
高2末の成績、競技条件、英語成績の提出を確認し、小論文と面接へ進みます。
指定校推薦との区別
対象校や推薦枠、校内選考の条件は在籍高校で確認します。この二方式の条件をそのまま当てはめません。
指定校推薦や「AO入試」という呼び方と混同しないでください

「推薦」という検索語には、学校推薦型選抜や総合型選抜など、異なる制度への関心が含まれます。この記事の中心は、立教大学が自由選抜入試、アスリート選抜入試として公表している二つの方式です。古い記事にあるAO入試という呼び方だけで、現行の提出書類や試験を判断しないようにしましょう。
指定校推薦を検討している場合は、進路指導の先生へ、受験年度、学部・学科、推薦枠の有無、校内の締切をまとめて確認します。評定条件を満たしたうえで、高校が推薦する人を選ぶ手続きがあります。「評定が最も高い人が自動的に通る」「枠を取れば必ず合格」とは考えないでください。
二つの方式の比較は、2027年度自由選抜入試要項と2027年度アスリート選抜入試要項に基づいています。学部別の条件と、全学部共通の注意事項を両方確認することが必要です。
自由選抜の出願条件は、評定のうわさより公式の3条件で確認します

卒業資格・学ぶ意欲・英語の成績を別々に点検します
2027年度の経済学部自由選抜の条件は、所定の高校卒業等の資格、経済学部での勉学への強い意欲、指定された英語資格・検定試験の成績です。高校卒業者と2027年3月卒業見込みの人のほか、12年の学校教育の修了や、同等以上の学力が認められる場合などが定められています。
ここで大切なのは、同じ立教大学の別学部の条件を持ち込まないことです。経済学部の条件欄には、評定平均の数値による最低基準や、特定の大会での入賞を必須とする条件は記載されていません。別学部にある評定や活動の条件を見て、経済学部にも同じ基準があると判断しないでください。
一方で、調査書は提出書類です。数値による出願基準がないことと、高校の学習が評価に関わらないことは別です。学校の教科を軽く扱わず、志望理由の中でも、学習を通じて考えたことや、大学の勉強に向けた準備を自分の言葉で説明できるようにします。
高卒認定や海外の学校歴は、自分の区分を確認します
卒業資格の確認では、学校名だけで結論を出さず、どの教育制度に基づき、何年間の課程を修了したかを整理します。高等学校卒業程度認定試験の合格者なども要項に区分がありますが、提出する証明書は通常の高校卒業見込みの人と同じとは限りません。
例えば、高校の調査書が用意できない場合に、本人が作った成績の一覧を代わりに提出してよいとは考えないでください。要項には、対象者ごとの証明書や、調査書を発行できない事情がある場合の扱いが示されています。該当する欄と自分の学校歴を照らして準備します。
外国の学校の出身者など、出願資格事前審査の対象になる場合は、その手続きも確認が必要です。通常のWeb出願期間だけを見て予定を組まず、事前に済ませるべき確認がないかを見ます。判断がつかないときは、学校歴を時系列で整理し、立教大学の入学センターへ確認してください。
活動の肩書がなくても、集中して取り組んだ過程を整理します
自由選抜の志望理由書は、これまでの実績や集中して取り組んだことに触れながら、入学後に何をどのように学びたいかを書く設問です。全国大会や生徒会長という肩書だけを探すと、授業の探究や継続した学習など、自分の重要な経験を見落とすことがあります。
例えば、地域の店の変化が気になり、売られている商品や客層の違いを記録した経験があるなら、何を見て、何を疑問に思ったかを整理できます。ただし、見ただけの印象を地域全体の確定した事実として書かないことが必要です。経験の範囲と、資料で確かめた内容を分けます。
入賞条件が明記されていないから簡単に合格できる、という意味でもありません。出願資格を満たすことと、提出書類や試験を通じて学ぶ意欲や力を示すことは別です。資格の確認を終えたら、書類に書ける経験、経済への問い、総合科目への準備へ進みましょう。
確認する資格
卒業・修了の見込み、学校歴、必要な事前審査を確認します。
確認する英語
試験名だけでなく、4技能、スコア、受験日、証明方法をそろえます。
準備する説明
経験から生まれた問いと、経済学部で何を学ぶかを具体化します。
立教大学 経済学部の推薦、何から始める?
自由選抜の英語資格は、級名ではなく4技能のスコアを見ます
2027年度の基準を、試験ごとに確認しましょう
経済学部自由選抜の英語は、指定された試験のいずれかで所定の基準を満たす必要があります。4技能の成績が対象で、出願期間の初日から遡って2年以内に受験したものが有効です。「英語が得意だから大丈夫」ではなく、証明書にある点数と受験日を手元で確認します。
ケンブリッジ英語検定
スコア140点以上です。利用できる試験種別も共通事項で確認します。
実用英語技能検定
CSEスコア1,950点以上です。級の合否だけでなく、4技能を受験した成績を確認します。
GTEC
スコア930点以上です。利用できない試験版があるため、名称まで確かめます。
IELTS
Academic Moduleのオーバーオール・バンド・スコア4.0以上です。
TEAP
4技能のスコア225点以上です。
TOEFL iBT
2026年1月21日より前の受験は42点以上、同日以降はOverall Score 3.0以上です。
TOEIC
L&RとS&Wの両方が必要です。L&RにS&Wの2.5倍を加えた点が1,150点以上で、IPテストは使えません。
TOEFL iBTは、2027年度要項の中でも受験日の前後によって基準の表示が分かれています。古い120点満点の数字と、新しい表示の数字を混ぜて比較しないでください。自分が受けた日付と証明書の表示を見て、該当する側の基準を確認します。
TOEICは、聞く・読む試験だけの点数を提出する制度ではありません。話す・書く試験も必要です。二つの試験の成績を合算する際の扱いや、紙の公式認定証の提出条件まで確認してください。合算結果だけをメモしても、必要な証明書が欠ければ準備は完了しません。
英検は「2級を持っている」の一言で終わらせません
2027年度の要項では、英検は従来型、S-CBT、S-Interviewのスコアが対象です。各級の合否だけではなく、指定のスコアと4技能の受験状況を確認します。従来型で一次試験に不合格だった場合のスコアは使えないため、一次だけの点数を見て判断しないでください。
一次と二次が別日の場合、有効期間を確認する日付にも注意が必要です。要項では二次試験の受験時期について指定があります。「高校に入ってから受けたから有効なはず」と覚え方だけに頼らず、証明書の年月日を出願開始日から逆算して確認します。
証明書は、大学が認める種類を使います。認められた成績画面の印刷が使える場合もありますが、どの画面でもよいわけではありません。氏名、必要なスコア、受験情報が確認できるか、指定された書類名と一致するかを点検しましょう。
IELTSやTOEFLは、直送の依頼も出願準備に含めます
自由選抜の共通事項では、IELTSとTOEFL iBTにスコアの直送手続きが指定されています。本人が持つ成績書だけを封筒へ入れて終えるのではなく、直送依頼を済ませ、その依頼が完了したことを示す資料もそろえる必要があります。
IELTSはAcademic Moduleが対象です。自宅受験が可能な方式やOne Skill Retakeを使ったスコアは受け付けないとされています。TOEFL iBTも、Test Date Scoresを使用し、MyBest Scoresや自宅受験が可能な方式の扱いに制限があります。便利そうな方式を選ぶ前に、受験年度の条件を確認してください。
この違いは、英語の実力とは別の問題です。例えば、基準を超える点数を持っていても、試験方式が対象外ならその成績では出願条件を満たせません。英語の学習計画には、受験日だけでなく、結果発表、証明書の入手、直送の申請まで入れておきます。
落とし穴:使える資格を増やすことが目的になっています
複数の試験へ次々に申し込む前に、自分の弱点と、出願に必要な証明を整理してください。読む・聞く・書く・話すのどこが課題か分からないまま試験数を増やすと、復習する時間が減ります。基準を満たすための学習と、大学で学ぶための英語力をつなげることが大切です。
早い学年で高いスコアを取ることには学習上の意味がありますが、出願時の有効期間は別に考えます。高1の成績が受験年度にそのまま使えると決めつけず、必要なら受験し直す時期を計画します。試験を受ける機会と、学校の定期試験や競技の予定も合わせて確認しましょう。
自由選抜の出願から合格発表までを、二つの締切に分けて管理します
2027年度は、Web出願と郵送期限が異なります
2027年度の経済学部自由選抜は、2026年9月1日から9月10日までがWeb出願期間です。書類送付は9月11日が期限で、国内からは締切日の消印有効、国外からは必着です。登録をしただけで必要な書類の送付を忘れることがないよう、別々の作業として管理します。
受験票の公開は10月13日、第1次選考の合格発表日は10月30日、第2次選考は11月14日です。第2次の総合科目は10時から11時30分、面接は13時からです。試験会場は池袋キャンパスで、受験票や大学の案内に従って集合時間や教室を確認してください。
最終の合格発表は12月7日11時です。入学手続きは、12月7日から14日までの第1次と、2027年1月18日から2月4日までの第2次があります。合格を確認した時点で予定管理を終えず、手続きの内容と期限を家族とも共有します。
出願段階
2026年9月1〜10日にWeb出願、9月11日までに指定に従って書類を送付します。
選考段階
10月30日の第1次合格発表後、11月14日に総合科目と面接があります。
合格後
12月7日に合格発表、第1次・第2次の入学手続きをそれぞれ確認します。
いま出願済みなら、書類を読み直しながら総合科目を練習します
2026年10月16日時点で既に出願を終えている人は、第1次の結果が出るまで待つだけにしないことが大切です。総合科目と面接には、それぞれ練習が必要です。書類作成のときに調べたテーマを使い、文章と数字の両方から説明する練習へつなげます。
例えば、志望理由書に地域の買い物環境について書いたなら、店舗数だけでなく、人口や移動手段、調べた年の違いを確かめてみます。面接用には関心のきっかけを話し、総合科目の基礎練習としては割合や増減を読みます。同じ材料でも、練習の目的を分けられます。
提出後の書類は、修正途中の下書きではなく最終版で確認してください。面接では、提出した内容とのつながりが大切です。出願後に調べて理解が変わった点があれば、以前の考えと新しく分かったことを区別して説明できるようにしておきましょう。
次年度を目指す人は、日付をそのまま翌年へ移しません
2027年度の日程は、準備の順番を知る参考になりますが、2028年度の確定日程ではありません。次年度の試験日や基準を推測して予定表へ確定事項として書くことは避けます。公表前には、学校の成績、英語、社会への関心、数学の基礎など、今進められる部分に取り組みます。
新しい要項が出たら、前年との違いを「条件」「書類」「日程」「試験」の四つに分けて確認します。例えば、英語の証明方法だけが変わった場合も、以前の提出例をそのまま使うことはできません。変更点の確認を、夏の最後にまとめて行う計画にしないようにしましょう。
経済学科・経済政策学科・会計ファイナンス学科を、知りたい問いで選びます
経済学科では、社会の動きを理論や歴史から考えます
立教大学の経済学科は、経済の理論や歴史を踏まえ、国際的な視点から問題を分析する学びを示しています。単にお金を増やす方法を学ぶ学科と捉えると、志望理由が狭くなります。人々の選択や社会の仕組みを、どのような見方で理解したいかを考えてください。
例えば「物価が上がって困る」という実感から出発するなら、何の価格が、どの期間に、誰にとって負担になっているかを分けます。そこから、人や企業の選択を考える学び、経済全体の動きを捉える学び、過去との比較を行う学びへ関心を深められます。
志望理由書には、大学で既に答えを知っているかのように書く必要はありません。調べて分かった範囲を示し、自分に不足する考え方や分析方法を学びたいと説明します。入学前から専門家の結論を装うより、どの疑問をどう深めるかが見える文章にしましょう。
学科の特徴は立教大学の経済学科紹介で確認できます。紹介されている分野をそのまま全部盛り込むより、自分の問いと結びつく部分を選び、なぜ必要かを説明してください。
経済政策学科では、解決策の効果や負担まで考えます
経済政策学科は、社会の経済的な課題に対して政策を考える学科です。大学は、公共サービスと生活、グローバル化と地域、競争と規制という視点を示しています。「困っている人を助けたい」という思いを、どんな方法を使い、どんな影響を確かめるかへ進めてみましょう。
例えば、地域の交通を維持したい場合、便を増やすだけが考え方ではありません。利用する時間、費用の負担、他の移動手段との関係など、確かめたい点が見つかります。提案の良さだけではなく、実施するための条件や、別の方法との比較を考えることが準備になります。
この例は特定の政策の効果を断定するものではありません。志望理由を作る際には、自分の地域の資料を確認し、分かった事実と提案を区別します。「これで必ず解決します」と結ぶより、何を調べれば効果を判断できるかまで考えてみてください。
学びの方向は経済政策学科の公式紹介に基づきます。気になる授業を見つけたら、授業名を覚えるだけでなく、その学びが自分の提案をどう確かめる助けになるかを一文にします。
会計ファイナンス学科では、企業のお金を記録と流れから捉えます
会計ファイナンス学科は、企業の会計や財務、金融の学びを扱います。会計、マネジメント、ファイナンスの三つの専門分野から企業を分析する構成が紹介されています。資格を取りたいという目標がある人も、その資格で何を理解し、どのような判断に役立てたいかまで考えましょう。
例えば、好きな商品の会社を調べる場合、売上の大きさだけを企業の良さと決めつけないでください。何を売り、どのような費用がかかり、どこへ資金を使っているかなど、問いを分けられます。数字の意味を確かめずに、会社を順位づけすることが目的ではありません。
経済学部の学びとして説明するには、企業一社への好みだけで終わらず、企業と市場、資金の流れ、経済全体との関係へ疑問を広げてみます。知識のない用語を増やすより、どの情報を読めるようになりたいかを言葉にしてください。
公式の学科説明は会計ファイナンス学科の紹介で確認できます。自分の関心に合う分野を選ぶ際も、特定のゼミや資格取得が必ず保証されるという書き方は避けましょう。
経済学科を考える問い
なぜその経済現象が起こり、歴史や国によってどう違うのかを考えます。
経済政策学科を考える問い
どの方法で課題に取り組み、効果や負担をどう確かめるかを考えます。
会計ファイナンス学科を考える問い
企業の記録や資金の流れから、活動や判断をどう理解するかを考えます。
同じ関心でも、学科ごとに知りたいことを言い直します
三つの学科は完全に切り離されているわけではなく、立教大学経済学部は学科を超えた学びも紹介しています。だからこそ、どこでも同じでよいという結論ではなく、最初にどの問いを中心に学びたいかを整理することが大切です。
例えばスポーツに関心があるなら、参加費が参加の選択にどう関わるか、地域施設をどのように支えるか、運営する組織のお金をどう捉えるかなど、異なる問いが考えられます。自分が本当に調べたいものを選び、学科名だけを入れ替えた志望理由にしないようにしましょう。
自由選抜の志望理由書は、2,000字を「経験から学びへの道筋」に使います
設問は、過去の実績だけでなく入学後の学びまで求めています
2027年度の自由選抜の所定用紙は、これまでの実績や集中して行ってきたことに触れながら、入学後に何をどのように学びたいかを2,000字程度で記入する形です。本人が日本語で自筆し、黒または青の消せないボールペンを使います。欄外への記入や指定枚数を超える提出は認められていません。
書き始める前に、経験、疑問、調べたこと、大学で学びたいことを四つのメモへ分けましょう。経験の説明だけで紙面を使い切ると、設問の後半に答える余地がなくなります。一方で、大学の紹介を長く写しても、本人が学ぶ理由は見えません。
例えば、部活動の会計を担当した経験を書くなら、「責任感が身につきました」で終わらず、何を記録し、何の判断に迷ったかを振り返ります。そのうえで、学校の会計と企業会計を同じものだと決めつけず、さらに学びたい考え方を整理します。
出願条件と準備の優先順位を早めに確認したい方へ
受験相談では、今の学年や活動状況から、最初に確認する条件と今週始める準備を整理できます。
- 出願できる方式と未確認の条件
- 評定・活動・書類のうち先に動く項目
- 志望学部に合わせた準備の順番
出来事・自分の判断・残った問いを分けて書きます
活動の説明では、誰が何をしたかが分かる文章を目指します。チームの成果を自分だけの成果として書いたり、他の人が考えた案を自分の案として書いたりしないでください。共同で進めたことと、本人が判断したことを分けると、経験の輪郭が明確になります。
下書きの段階では、最初に起きたこと、困ったこと、試したこと、その結果、残った疑問の順に並べられます。全項目を同じ長さで書く必要はありません。大学で学びたい問いにつながる部分を中心に選び、背景は理解に必要な範囲へ絞ります。
成功した経験しか書けないわけではありません。うまくいかなかった行動も、何を見落とし、その後どのように調べ直したかが説明できれば、自分の考えを示す材料になります。ただし、失敗を書けば評価されるという型にせず、実際の経験に忠実に整理してください。
経済学部を選ぶ理由を、将来の職業名だけで終わらせません
「金融機関で働きたい」「公認会計士になりたい」といった希望を持つ人も、その職業名だけでは大学で何を学ぶかが伝わりません。どのような問題を扱うために、どんな知識や分析の方法が必要だと考えたのかを説明しましょう。
職業がまだ決まっていない場合は、無理に一つへ固定する必要はありません。今の疑問と、大学で伸ばしたい力を具体的にできます。例えば、数字を根拠に社会の変化を説明したい、複数の政策の効果を比べたいなど、学習の目的を自分の関心から考えます。
大学とのつながりを作るときは、公式情報を読み、「この分野を学ぶと自分のどの疑問が深まるか」を一文にします。教員名を多く並べることを目標にせず、分野と問いの関係を確認してください。担当や科目は変わる可能性があるため、確認した年度も控えます。
第三者に読んでもらう前に、五つの印を付けてみます
下書きへ、体験、事実、意見、疑問、学習計画という印を付けてみましょう。例えば、段落の大半が体験だけなら学びへの接続が不足し、大学の説明ばかりなら本人の経験や関心が見えにくいと気づけます。印を付ける作業は、文章を機械的な比率に当てはめるためではありません。
次に、段落ごとの一番伝えたいことを短く書きます。前の段落を読まなくても突然別の話が始まる場合は、つながりを補うか、順番を変えます。「だから」「しかし」という接続語を足すだけで、理由が実際に増えるわけではないことに注意してください。
添削を受けたら、直された箇所を声に出して説明します。意味が分からない専門語へ置き換わっていた場合は、そのまま清書しないでください。本人が説明できる文章に戻し、どのように考えが深まったかを確認することが、面接対策にもつながります。
下書きの前
経験・疑問・調べたこと・学びたいことを別々に書き出します。
下書きの後
段落の役割、事実と意見の区別、学科とのつながりを確認します。
清書の前
本人が口頭で説明できるかと、所定用紙・字数・筆記具を点検します。
活動報告書を別学部の提出例から追加しないでください
経済学部自由選抜の基本の出願書類は、入学志願票、志望理由書、調査書、英語資格・検定試験の証明書です。別学部の自由選抜にある活動報告書を、経済学部でも必須だと取り違えないようにします。必要書類は受験する学部の一覧で確認してください。
活動の写真や大量の資料を追加すれば熱意が伝わる、と考えることも避けます。要項の指定を超える資料を自己判断で付けるのではなく、求められた書類の中で分かる説明を作ります。記録は自分の準備に役立て、提出するものと手元に残すものを分けましょう。
総合科目の対策は、政治・経済の理解と数字の読み取りをつなぎます
知識を覚えたら、誰にどんな変化が起こるかまで説明します
自由選抜の経済学部にある総合科目は、90分間の試験です。公式要項が示す現代の政治・経済への知識や関心、基礎的な数学的分析能力という二つの面を、別々の暗記にしないことが対策の出発点になります。配点や未公開の出題内容を推測して、片方を捨てる計画にはしないでください。
政治や経済のニュースを読むときは、「何が起きたか」だけでなく、「誰の行動が変わりそうか」「どの数字を確かめればよいか」を書きます。例えば、ある地域の店が営業時間を変えるという話なら、利用者、働く人、経営する人で、考える条件が違います。
知らない用語は、辞書の説明をそのまま長く写すより、自分の言葉で短く言い直してください。そのあと、実際の文章の中でどの意味で使われているかを確かめます。言葉を覚えたことと、その言葉を使って現象を説明できることを分けて点検しましょう。
割合・増減・単位を読み違えない基礎練習を続けます
数学的な分析の準備では、まず資料の数字が何を表しているかを読みます。人数なのか金額なのか、全体に占める割合なのか、前年からの変化なのかを確認してください。同じ数字でも、単位や比較する対象が違えば意味は変わります。
練習として、売上が100から120になった場合を考えると、増えた量は20、元の100に対する増加率は20%です。さらに120から100へ戻ったときは、20減りますが、減少率は120を基準に計算します。増えた量が同じでも、割合を求める基準が変わることを説明してみましょう。
この数字は計算練習用で、大学の出題実績や企業の実際のデータではありません。大切なのは、公式を当てはめて終えるのではなく、何を分母にしたのかを言えることです。計算結果を書いたら、単位と、何に対する値かを添える習慣をつけます。
読む前の確認
資料の題、対象、時点、単位、注記を確認します。
計算するとき
比べる数と基準の数を区別し、式と単位を残します。
説明するとき
数字から直接いえることと、追加の根拠が必要な解釈を分けます。
グラフから分かることと、原因の推測を分けます
二つの数値が同時に増えている図を見ても、一方がもう一方の原因だとは直ちに言えません。例えば、ある活動への参加者と施設利用者が同じ時期に増えたとしても、人口の変化や調査方法の変更など、別の事情を確認する必要があります。
練習では、グラフを見たあとに二種類の文を書きます。一つは「どの期間に、何が、どの程度変化したか」という観察の文、もう一つは「なぜそうなったかを確かめるには、何が必要か」という検討の文です。この分け方は、根拠を超えた断定を防ぐ助けになります。
自分の関心が強いテーマほど、都合のよい数字だけを選びやすくなります。予想と違う変化がある部分も見てください。全体の傾向だけでなく、途中で方向が変わった時点や、一部の対象だけ異なる点を見つける練習を続けましょう。
本番形式の練習と、理解を深める復習を分けます
時間を測って問題に取り組む日は、読む時間、考える時間、書く時間を記録します。解けなかった問題を単に「難しかった」で終えず、知識が足りなかったのか、条件を読み落としたのか、計算を誤ったのかを分けることが大切です。
復習では、間違えた答えを正解に直すだけでなく、どの段階で考えがずれたかを書きます。例えば、割合の問題で分母を誤ったなら、同じ種類の計算を別の数字で説明してみます。文章の意味を取り違えたなら、設問の指示を短く言い直してから解き直します。
公式に公開された過去問題を入手できる場合は、年度と入試方式、学部を確認して使います。別学部の小論文や一般的な経済評論を読んだだけで、経済学部の総合科目を練習したことにしないでください。公開範囲や利用方法は大学の案内に従います。
落とし穴:ニュースを読んだ量だけで、対策が進んだと考えます
毎日記事を読んでいても、その内容を説明できなければ、理解の不足が残ることがあります。読み終えたら、中心の出来事、根拠となる数字、まだ分からない点を短く書いてみましょう。記事を閉じたあとに言い直せるかを確認することで、読む目的がはっきりします。
一方で、全てのニュースを詳しく追う必要もありません。学校の社会や数学の基礎を維持しながら、関心のある問題を深く追う時間と、幅広い動きを知る時間を分けます。特定テーマの詳しさだけに頼らず、初めて見る資料にも落ち着いて向き合う練習を続けてください。
自由選抜の面接は、経済への関心を質問に応じて説明する練習です
書いた経験へ、事実・理由・次の疑問の順に質問します
経済学部の自由選抜では総合科目に加えて面接があります。面接の質問内容や個別の配点を、確認していないまま決めつけることはできません。ここでは、提出書類の理解と学ぶ意欲を説明するための練習方法を整理します。
まず、志望理由書の一段落を読み、「何をしたか」「なぜそうしたか」「そこから何を考えたか」を別々に話してください。例えば、調査を行った経験なら、対象を選んだ理由、調べ方、結果から分かった範囲を説明します。長い自己紹介を暗記するより、質問ごとに必要な部分を選べる状態を目指します。
本人には当たり前の学校行事や活動名でも、相手には伝わらないことがあります。最初に活動の目的と自分の役割を簡潔に示し、そのあと判断の理由を話します。背景説明が長くなりすぎたら、相手が何を質問したかへ戻ってください。
「なぜ経済学なのか」に、他の学びとの違いから答えます
社会の問題は、法律、政治、経営、福祉などからも考えられます。だからこそ、経済学部を選ぶ理由を説明するときは、他の分野を低く評価するのではなく、自分が特に知りたい面を明確にします。選択、費用、資源の使い方、制度の影響など、どの観点で問題を考えたいかを示しましょう。
例えば、子どもの活動機会に関心がある場合、活動の楽しさだけでなく、参加費や移動費、地域の施設の使われ方など、確かめたい条件を挙げられます。ただし、経済的な理由だけですべてが決まるとは言い切らず、他の事情もあることを理解したうえで関心を説明します。
自分の問いに関連する授業や分野を調べたら、名称と一緒に「何をできるようになりたいか」を話してみてください。科目名が出てこなくても、学びたい内容を説明できることが先です。暗記した名称で空白を埋める準備にならないようにしましょう。
反対の意見には、条件を確かめて答えます
模擬面接では、「その方法で困る人はいませんか」「別の理由も考えられませんか」と質問してもらいます。これは実際の出題を断定するものではありません。自分の意見がどの条件で成り立つかを確かめる練習です。
反対の意見を聞いて、すぐに自分の考えを全部変える必要はありません。相手が指摘した点を理解し、認める部分と、なお理由を示して説明できる部分を分けます。「確かに費用の負担は確認が必要です。そのうえで、私は利用の機会を確かめたいと考えています」といった順で整理できます。
知らない数字や制度を聞かれたら、知っているふりをして答えを作らないでください。どこまで知っていて、何が未確認かを分けます。練習で答えられなかった問いは、次に調べる課題として記録し、根拠を確かめてから説明を直しましょう。
事実の説明
何を行い、本人はどの部分を担ったかを説明します。
理由の説明
なぜその判断をし、別の方法とどう比べたかを説明します。
学びの説明
残った疑問と、大学で身につけたい考え方をつなげます。
録音を聞くときは、話し方だけでなく答えの内容を点検します
録音や録画を使う場合は、声の大きさだけでなく、質問に答えた文がどこにあるかを探してください。前置きを長く話しているのに、聞かれた理由が最後まで出てこないことがあります。結論、必要な理由、具体的な場面という順を試してみましょう。
修正は一度に全部行わず、次の練習で直す点を決めます。例えば、今回は本人の役割を明確にする、次回は根拠を示す、というように目的を絞れます。話す時間を短くすること自体が目標ではなく、相手が理解するために必要な情報を過不足なく伝えることを目指します。
条件を確認できても、経験をどう志望理由へつなぐかは別の課題です。評定や英語の成績、活動記録を手元に置き、今できていることと、次に準備することを受験相談で整理してみましょう。
- 自由選抜・アスリート選抜を検討する際に、追加で確認したい条件
- 経験や関心を、経済学部で学びたい問いへつなげる方向性
- 総合科目・小論文・面接の準備状況に応じた、次の取り組み
アスリート選抜の出願条件は、競技・高2末の成績・英語を同時に確かめます
競技を続ける意思と、所定の卒業時期が必要です
2027年度アスリート選抜は、本学での勉学と体育会でのスポーツ活動を両立する強い意欲を前提としています。標準的な高校の出身者については、2026年4月から2027年3月までに卒業または卒業見込みという時期の条件があります。自由選抜の卒業資格の説明を、そのまま当てはめないでください。
学校教育の区分によって条件の書き方が異なるため、海外の学校歴や特殊な課程がある人は、要項の自分に該当する項目を確認します。卒業する月だけを合わせればよいとは限りません。必要な事前審査や成績の確認も含めて、学校と大学の案内を照合しましょう。
競技条件を満たしていても、入学後は競技を行わないという希望なら、この方式の趣旨との確認が必要です。逆に、競技への思いが強くても、経済学部で学ぶ目的が空欄のままでは準備が不足します。競技と学業の二つを、別々の目標として書き出してみてください。
成績3.5以上は、高2の学年末までを対象に確認します
全体の学習成績の状況3.5以上という条件は、高校2年次の学年末までの成績に関するものです。高校3年生の成績を加えた調査書を使う場合にも、所定の期間の成績を確認できるようにする指定があります。最新の平均値だけを自分で計算して結論を出さないことが大切です。
例えば、高3で成績が上がった場合でも、指定された高2末までの値とは別になります。これから高1・高2を過ごす人は、競技の大きな大会がある時期にも、課題や定期試験への取り組みを後回しにしない計画を立てましょう。
数値の条件を満たしていることは、学業の準備が終わったことを意味しません。小論文では文章の組み立てが必要で、経済学部で学ぶためには社会や数学、語学の基礎も関わります。評定の確認と、その後の学力を育てる作業を分けて続けてください。
英語の最低スコアがなくても、英語成績の提出は必要です
2027年度アスリート選抜の経済学部では、所定の英語資格・検定試験の4技能スコアを提出します。経済学部に数値の最低スコアは設定されていませんが、提出そのものが不要になるわけではありません。競技の証明に気を取られ、英語の受験を最後まで後回しにしないようにしましょう。
対象として挙げられているのは、ケンブリッジ英語検定、英検、GTEC、IELTSのAcademic Module、TEAP、TOEFL iBTです。自由選抜の経済学部で使えるTOEICを、アスリート選抜でも同じように使えると考えないでください。二つの要項を別々に確認する必要があります。
有効期間は出願期間の初日から遡って2年以内です。4技能の受験、試験の種類、証明書の形式も確認します。英語に苦手意識がある人は、必要な成績を準備することと、入学後へ向けた基礎学習を続けることを分けて計画してください。
競技の条件
対象となる競技・大会・実績・本人の出場を確認します。
学校の条件
卒業時期と高2末までの成績を、学校の記録で確認します。
英語の条件
指定された試験の4技能成績と有効期間、証明方法を確認します。
体育会への事前連絡は、出願の必須条件ではありません
立教大学の特別入試に関する公式FAQでは、アスリート選抜で体育会へ事前に連絡する必要はなく、その有無が選考に影響しないことが説明されています。「先に部の推薦を得なければ出願できない」と自己判断しないでください。
大学生活や活動について知りたいことがある場合と、出願資格を確認する場合は、問い合わせの目的を分けます。選考条件は大学の公式要項を基準に確認し、非公式の話だけを根拠にしないことが大切です。連絡したこと自体を、合格の保証と受け止めることも避けましょう。
アスリート選抜の日程と書類は、9月の短い受付から逆算します
2027年度は、自由選抜より早く第2次選考が進みます
アスリート選抜の2027年度Web出願期間は、2026年9月1日から9月3日です。国内からの書類送付は9月4日消印有効、国外からの送付は9月7日必着です。自由選抜の9月10日というWeb締切を見て、同じ期間だと思い込まないようにしてください。
受験票の公開は9月17日、第1次選考の合格発表は9月25日11時、第2次選考は10月4日です。小論文は13時から14時、面接は14時30分からで、試験場は池袋キャンパス5号館です。2026年10月16日現在、第2次選考まで終了しています。
最終合格発表は11月2日11時です。第1次入学手続きは11月2日から9日、第2次は2027年1月18日から2月4日です。今から2027年度へ新たに出願できるという案内ではありません。出願済みの人は合格発表と手続き、次年度以降の人は早期準備へ役立ててください。
出願
2026年9月1〜3日にWeb出願、国内は9月4日消印有効で書類を送付します。
選考
9月25日に第1次の結果、10月4日に小論文と面接があります。
合格後
11月2日に結果を確認し、11月と翌年の二段階の入学手続きを管理します。
志望理由書①と②を含む、七つの書類を点検します
基本の出願書類は、入学志願票、志望理由書①、志望理由書②、調査書、競技実績証明書、競技実績証明資料、英語資格・検定試験の証明書です。本人が作成する文章と、学校や競技関係者に証明を依頼する書類があるため、自分だけで進められる順番にはなりません。
最初に、書類ごとに作成する人、確認する人、手元へそろう予定日を記録しましょう。例えば、志望理由書の下書きが完成しても、競技記録や署名がまだなら、出願準備は完了していません。依頼が必要な書類は、本人の文章の完成を待たずに準備します。
志望理由書①は共通の内容を1,500字以内で、②は志望学科ごとに500字以内で作成します。②が提出されていない学科への出願は認められません。枚数をそろえる確認と、各学科の学習計画を具体化する確認を、別々に行ってください。
最大7学科という仕組みを、合格機会の単純な倍増と考えません
アスリート選抜では、学部をまたいで最大7学科・専修まで志望できます。ただし、複数学科を志望した場合も、第2次選考を受ける学科・専修は、第1次の合格発表時に大学から指定される一つです。七つ全ての面接を受ける仕組みだと取り違えないようにしましょう。
選択する学科を増やすなら、それぞれで何を学びたいかを考える作業も増えます。名前だけを増やして、学科別の志望理由書を同じ文章で埋めることは避けてください。経済学部の3学科で迷う場合も、共通する関心と異なる問いを整理します。
例えば、スポーツ活動を続けやすい条件に関心があるとしても、個人の選択を考える方向と、地域の政策を考える方向、運営組織の財務を考える方向では学習計画が違います。自分が学びたい範囲を言葉にできる学科を、納得して選ぶことが大切です。
Web入力の文章と、選考用の志望理由書の役割を混同しません
Web出願時に入力する項目と、選考で用いる提出書類は、役割を確認して準備します。2027年度アスリート選抜では、主体性等に関する200〜500字の入力について、入試の合否判定に使用しないと明記されています。これを志望理由書①や②の代わりと考えないでください。
一つの入力欄へ力を注ぎすぎると、必要な証明書や学科別の文章が後回しになることがあります。入力内容は事実に沿って記載し、それぞれの指定を満たしながら、選考用の書類と小論文・面接の準備へ時間を配分しましょう。
競技実績の証明は、チームの順位と本人の出場を分けます
出願条件に合う競技実績があっても、その事実を確認できる資料が手元にそろっているとは限りません。チームの順位表と、本人の出場記録は別の資料に載っていることもあります。文章を書く前に、何をどの資料で証明するかを整理しましょう。
全国16位、ブロック4位という数字は、大会の位置づけと一緒に読みます
競技条件には、所定の国際大会への出場、全国大会で16位以上、地域ブロック大会で4位以上、または客観的に証明できる同等以上の実績などがあります。大会名だけで判断せず、主催者、対象、規模、開催期間を要項の条件と照らします。
例えば、「全国」という文字がある大会でも、大学が示す条件に当たるかは別の確認です。同等以上という区分を使う場合も、難しい大会だったという感想では証明できません。公式記録や大会の位置づけを示す資料が必要になります。
団体競技では、本人が正選手として実際に出場したことを確認します。選手として登録されていたことだけで、出場した証明になるとは限りません。登録名簿、出場記録、試合結果がそれぞれ何を示すかを分けてください。
大会の終了日も見落とせません。本人の成績が先に確定していても、大会全体がWeb出願締切までに終わっている必要があります。直前の大会結果だけに頼る計画では、結果の内容以外にも確認する条件があることを覚えておきましょう。
証明する実績は、資料を集めてから選びます
競技実績証明書には、条件を満たす実績のうち本人が上位と考えるものを最大3つ記載する書式があります。大会の開催年月日の順など、用紙の指定に従って整理します。目立つ実績を選んだあとで資料を探すより、確認できる記録を先に集めるほうが確実です。
準備用の一覧には、大会の正式名称、開催期間、結果、本人の出場状況、資料の所在、証明を依頼する相手を書きます。例えば、学校の記録だけでは不足する場合、大会の主催団体へ問い合わせる必要があるかもしれません。連絡先を調べる作業も早めに行ってください。
証明書と添付資料で、名称や数字が違わないかを確かめます。普段使っている大会の略称と正式名称が異なる場合は、最初にそろえます。同じ実績を複数の書類に書くときも、記憶に頼って毎回書き直すのではなく、確認済みの記録を参照しましょう。
競技実績証明書や証明資料には、学校長・所属団体代表者、監督・指導者による証明の指定があります。どの欄を誰に依頼するか、両方の書類で証明者をそろえる必要がある点も確認してください。本人の記入後に、事実を確認してもらえる日程を確保します。
組み合わせ表だけでは、本人の出場まで分からない場合があります
チーム名が載った組み合わせ表は、そのチームの参加や結果を示す資料にはなります。しかし、本人がどの試合に出たかまでは分からないことがあります。学校名が載っているから自分の出場も証明できた、と考えないようにしてください。
例えば、結果表で順位を確認し、別の出場記録で本人の氏名や試合を確認するという組み合わせが必要です。何の事実を確認する資料かを一枚ずつ整理します。自分の名前がどこにあるかを示せる状態にしておくと、記載内容の点検もしやすくなります。
必要な記録が見つからない場合は、要項や公式の案内に沿って確認します。自分で新しい記録を作って公式資料のように扱ったり、他の大会の記録を代わりに使ったりしてはいけません。証明する相手が事実を確認できる材料をそろえてください。
落とし穴:文章を清書したあとで、証明資料を集め始めます
志望理由書の修正に時間を使い、競技記録の手配を最後に回すと、自分だけでは進められない作業が残ります。過去の記録を持つ人がすぐ対応できるとは限りません。文章の完成と資料の準備を順番待ちにせず、並行して進めることが必要です。
最初に、条件に合う実績と、その証明資料があるかを一覧にします。足りない資料は、いつ誰へ依頼するかを決めてください。文章では確認済みの事実を使い、未確認の記録を大きく見せる表現を避けます。
また、公印や署名などの指定を確認せずに依頼すると、受け取ったあとでやり直しになることがあります。証明する相手へ書式そのものを見せ、必要な欄を共有します。内容の確認を受けることと、提出形式を満たすことを両方点検してください。
アスリート選抜の志望理由書は、競技の学びと学部の学びをつなげます
2027年度のアスリート選抜では、志望理由書①に1,500字以内、志望理由書②に志望学科ごと500字以内という指定があります。①では競技生活からの学び、立教大学を志望する理由、入学後の学業とスポーツの目標などを整理します。②は、その学科で学びたいことを具体化する場です。
競技の成果を、順位だけで説明しません
大会の成績は大切な事実ですが、志望理由書全体を試合結果の一覧にすると、本人が何を考えたかが伝わりにくくなります。結果の証明は競技実績の資料が担います。文章では、その結果へ向かう過程で取り組んだ課題や、自分の判断を示してください。
例えば、チームの意見が分かれた場面を扱うなら、単に「協調性を身につけた」と結ばず、何を決める場面で、誰の考えがどう違い、自分が何をしたかを説明します。話し合いの方法を変えたなら、その理由と、変えても残った問題を書き出してみましょう。
ただし、競技経験を無理に経済の話へ置き換える必要はありません。「チームの会計は企業会計と同じ」と言い切ると、異なる仕組みを混同します。競技で生まれた疑問が、社会の制度や人々の利害を学びたい関心へどうつながったかを、段階を追って考えてください。
学業と競技の目標には、実際に行うことを書きます
「文武両道を頑張る」という決意だけでは、大学生活の計画が見えません。経済や会計を学ぶうえで、授業の予習、文章を読む時間、課題を仕上げる時間が必要です。競技でも、練習だけでなく移動や大会などの予定が関わります。
まずは学業で伸ばしたい力を一つ挙げ、そのために必要な学習を書きます。次に、競技で取り組みたい課題を挙げ、両方を続けるための時間の使い方を考えます。実際の時間割が分からない段階では、確定した予定のように書かず、自分が大切にする進め方を示しましょう。
過去に予定が重なった場面があれば、そこで試した工夫を振り返ることもできます。うまくいった行動だけでなく、間に合わなかった理由や、その後に変えたことも材料になります。失敗を隠して完璧な人物像を作るより、自分の課題を具体的に説明する練習をしてください。
500字の学科別の文章は、共通部分と違う部分を区別します
複数学科へ志望理由を書く場合、大学への思いまで全部変える必要はありません。一方で、学科名だけを入れ替えた文章では、その学科を選ぶ理由が不明確になります。共通する関心と、それぞれの学科で深めたい方向を分けて考えましょう。
例えば、スポーツへの参加機会に関心があるとしても、個人の選択を分析する方向と、地域の支援政策を考える方向では、中心の問いが違います。どちらが自分の疑問に近いかを検討します。学科の公式紹介を読み、学びたい内容を自分の経験へ戻してください。
短い文章では、経験の細部をすべて入れるより、疑問と学ぶ内容のつながりを優先します。①で詳しく述べた体験を②で繰り返す場合も、同じ長さで説明し直す必要はありません。その体験から、なぜこの学科を選ぶのかを明確にします。
落とし穴:支えてくれた人への感謝で、学習計画が終わります
競技を続ける中で、指導者や周囲の支えを受けた経験は大切です。ただ、感謝の言葉だけでは、大学で何を学び、どのように力を伸ばしたいかは伝わりません。感謝を書く場合も、その経験から見つけた問いや、今後の行動へ続けましょう。
例えば「自分も誰かを支えたい」と思ったなら、どのような場面で誰が困っているのかを考えます。スポーツに関わる支援でも、費用の負担、運営する組織のお金、地域の取り組みなど、関心の方向は一つではありません。本人が実際に調べた内容を中心に整理します。
読み手に良い印象を与えようとして、まだ考えていない職業や経験を書き足す必要はありません。将来の仕事が決まっていなくても、大学で取り組みたい問いは説明できます。言葉を立派にする前に、本人が口頭でも説明できる内容になっているかを確かめてください。
小論文は、競技の体験談と社会について考える文章を区別して練習します
アスリート選抜では、小論文と面接の両方に向けた準備が必要です。2027年度の小論文は60分で、論理的な構成、文章表現、知識や教養、独自の発想などを総合的に評価するとされています。競技経験を整理していても、提示された課題に文章で答える練習を省かないでください。問いに沿って主張を決め、理由を示し、読み手が追える順に書くことを練習します。
テーマの説明と、設問への答えを区別します
例えば「大会への参加機会を広げるには何を考えるべきか」という練習問題に取り組むとします。スポーツの良さを長く説明するだけでは、参加機会をどう広げるかという問いへの答えになりません。誰が何によって参加しにくいのかを考え、具体的な方法とその課題を示します。
最初に、問いが求めている動作を確認します。賛成か反対かを示すのか、原因を説明するのか、方法を提案するのかで、文章の中心は変わります。何を書いてよいか分からないときほど、思いついた知識を並べる前に、答える対象を短く言い直しましょう。
練習の下書きでは、主張を一文、理由を一文、具体的な場面を一文で書いてみます。この三つの関係が切れていないかを確かめてから文章を広げます。最初から長文を完成させようとするより、途中で理由が抜けていないかを見つけやすくなります。
自分の競技経験を、すべての人に当てはめません
自分のチームで有効だった方法が、別の競技や地域でも同じように使えるとは限りません。体験を理由に使うときは、その場面で何が起きたかを示し、対象が変わった場合に何が違うかも考えます。経験の具体性と、社会全体について考えることをつなげましょう。
例えば、施設の利用時間を延ばす提案では、練習場所を求める人だけでなく、管理する人や周辺に住む人の事情も関わります。自分が便利になる点だけを書かず、実施に必要な条件や調整すべき点を示します。反対意見を一つ考える練習が役立ちます。
反対意見に対しては「理解してもらう」とだけ答えず、どの条件を変えれば懸念を小さくできるかを考えます。時間帯を分ける、利用方法を整理するなど、具体的な案を比べてください。練習では結論が一つに決まらなくても、理由と条件の対応を説明できることを目指します。
書いたあとに直す場所を、誤字だけにしません
文章が書けたら、まず最初の主張と最後の結論が一致しているかを確認します。途中で別の問題へ話が移っていないかも見ます。接続語を足す前に、段落の順番や、それぞれの段落が担う役割を確かめてください。
次に、理由が曖昧な箇所へ印を付けます。「大切だから」「必要だから」が続く場合は、誰にどのような違いをもたらすのかを書き直します。例えば「交流が大切」なら、交流によって何を知り、どの問題へ働きかけるのかまで具体化します。
最後に、言葉や表記を点検します。時間を測る練習と、時間をかけて理由を直す練習は、目的が違います。毎回時間内に書いて終わるだけでなく、一度書いた文章を修正する機会を予定へ入れましょう。
面接では、競技についても学業についても本人の言葉で説明します
面接対策では、実績の説明、競技から得た学び、学科で学びたいこと、入学後の目標を別々に練習します。どの質問でも大会の話へ戻してしまうと、聞かれた内容への答えが不足します。質問の中心を確認してから、必要な経験を選んで話してください。
例えば、学業と競技の予定が重なった場合を聞かれたら、「両方頑張ります」と答えるだけでは方法が分かりません。授業の課題をどう把握するか、いつ学習時間を確保するか、必要な相談をどう行うかを考えます。ただし、大学の制度を確認せず、特別な扱いを受けられると決めつけないでください。
練習相手には、用意した順番を変えて質問してもらいましょう。暗記した文章の途中へ入るような問いにも、自分の考えを説明できるかを確かめます。答えられなかった問いは、その場の失敗として終えず、調べることと考え直すことに分けて次の練習へつなげます。
出願資格と選考内容を、四つの確認で自分の準備へ落とし込みます
「条件・根拠・学び・試験」を分けると、次の作業が見えます
ここまでの公式条件と選考内容を踏まえ、準備を四つに分けて点検してみましょう。条件は出願できるか、根拠はその事実を証明できるか、学びは経済学部を選ぶ理由を説明できるか、試験は当日の形式に対応できるかです。これは大学の採点表や合格判定ではなく、準備の抜けを見つけるための整理です。
例えば、英語スコアが基準を満たしていても、直送の依頼や証明書が未手配なら「条件」は確認できても「根拠」の準備が残ります。活動経験をよく説明できても、自由選抜の数学的分析を練習していなければ「試験」の準備が残ります。このように、できたことと未完了のことを分けてください。
アスリート選抜では、全国大会の結果を持っていることと、募集競技種目に合い、本人の出場を証明できることも別です。さらに、小論文を時間内に書く力は競技成績から自動的に判断できません。競技で得た力を大切にしながら、入試で求められる別の課題へ取り組みます。
条件の確認
卒業資格、英語、アスリートの成績・競技条件を受験年度の要項と照合します。
根拠の確認
調査書、成績証明、競技資料などを指定された形式で用意できるかを確認します。
学びの確認
経験から生まれた問いと、選んだ学科で学びたい内容の関係を説明します。
試験の確認
自由選抜は総合科目と面接、アスリートは小論文と面接の練習を点検します。
準備の不足を、気持ちの強さで埋めようとしません
「どうしても立教大学へ行きたい」という思いは、準備を続ける力になります。ただし、その強さだけでは、期限の過ぎた証明書や不足している書類を補うことはできません。志望の強さと手続きの条件を別に扱うことが、落ち着いて行動するために役立ちます。
同じように、「経済学が好き」という気持ちを伝えるだけでなく、何を調べてどこで疑問が残ったかを説明します。例えば、地域の店の売上を知りたいのか、利用する人の行動を知りたいのか、政策の影響を知りたいのかを絞ると、次に読む資料や学ぶ分野が見えてきます。
点検の結果は、「向いている」「向いていない」の二択にしないでください。「学校に確認する」「資料を取り寄せる」「文章を直す」「計算を復習する」のように、実行できる作業へ変えます。自分で解決できることと、学校や専門家へ相談することを分けて進めましょう。
経済学部が求める基礎から、日々の勉強を選びます
立教大学経済学部の大学が求める学生像では、入学前に経済学の特別な知識を持つことだけを求めるのではなく、高校の学習、国語や外国語、歴史や社会、数学への関心や能力を示しています。難しい経済用語を先に詰め込むだけの準備にならないようにしましょう。
例えば、文章の要点をつかむ力は、志望理由書の推敲や総合科目の読解へつながります。数学の基礎を確かめることは、資料の数字を説明する助けになります。授業の学習と入試の準備を別世界として扱わず、どの力を使っているかを意識してください。
また、社会の問題を考えるときは、本人の努力だけで説明を終えないことも大切です。経済的な負担や地域の条件など、異なる立場の人が置かれる状況を確かめます。面接で立派な言葉を言うためではなく、学びたい問題を丁寧に理解するための姿勢です。
高1・高2から始めると、評定・英語・活動を別々に育てられます
立教大学経済学部を推薦・総合型選抜で目指すなら、できるだけ早く準備を始めることをおすすめします。評定の対象期間や活動の実績は、出願直前に文章を直すだけでは変えられません。高1から進めることで、日々の学習と関心のある活動を続けながら、出願条件を意識する時間を持てます。
高1では、受験方式を決めきるより選択肢を残します
高校へ入った時点で、学科や職業が一つに決まっていなくても構いません。まず、学校の学習を続け、自分が疑問に思った社会の出来事を記録してみましょう。関心のあることへ取り組み、後から振り返れるよう、行ったことと考えたことを残します。
活動を選ぶ際は、受験で目立ちそうかだけで決めないでください。継続して考えたい問題があるか、自分が参加できる機会や条件が合うかも大切です。既に取り組んでいる文化活動や競技がある人は、その活動の中で何を学んでいるかを言葉にするところから始められます。
英語は、資格の名前を集めるだけでなく、読む・聞く・書く・話す学習を続けます。受験年度の条件は後に確認し直す必要がありますが、基礎を積み重ねる時間は早く始めるほど確保しやすくなります。資格の取得日と有効期間の条件は別に管理してください。
高2では、学科を調べながら経験を深めます
高2では、興味のある社会の問題を一つ選び、本や公的な情報で調べてみましょう。例えば、地域の活動で感じた疑問を、費用の負担や経済的な選択と結びつけて考えます。調べた内容を人へ説明し、分からない点がどこにあるかを見つけます。
学科の紹介を読むときは、科目名を書き写すだけで終わらせません。自分が知りたいことを、その学科でどのような観点から学べそうかを考えます。複数の学科で迷う場合も、名前の印象より、中心になる問いや学びの違いを比べてみてください。
アスリート選抜を考える人は、高2学年末までの成績条件を特に意識します。高3になってから条件を知ると、準備の選択肢が限られる場合があります。競技の目標と学校の学習を両方見渡し、早い段階で必要なことを確認しましょう。

高3では、条件の確認と試験の準備を同時に進めます
高3から検討する場合は、まず現時点で条件を満たす可能性がある方式を整理します。評定、英語の成績、活動や競技の実績、学校歴を確認し、曖昧な条件を残したまま文章だけ作らないようにしてください。必要なら、要項に示された方法で大学へ確認します。
そのうえで、書類の提出までに行うことと、第2次までに続けることを分けます。学校へ依頼する書類は発行に時間がかかり、本人の文章には下書きと修正が必要です。面接や総合科目・小論文への対応も、発送が終わってから初めて取りかかる計画にはしないでください。
残り時間が短い場合に、活動を急に増やせば補えるとは限りません。既に持っている経験と学習を整理し、条件を満たす根拠と、足りない準備を確かめます。高3からでも必ず間に合うと決めつけず、今できる作業を具体的に選ぶことが大切です。
保護者は、本人の文章を代わりに完成させないでください
保護者が支えられることには、予定を一緒に確認する、学校書類の依頼を忘れていないか声をかける、本人の話を聞くなどがあります。文章の内容を本人に代わって決めると、面接で説明しにくくなることがあります。本人が何を考えているかを確かめながら支えましょう。
例えば「なぜその問題を学びたいのか」「その経験で何が変わったのか」と聞き、答えが曖昧なら、もう一度具体的な場面を話してもらいます。保護者自身の希望する職業へ話を誘導しないことも大切です。本人がまだ迷っている点を、そのまま整理する時間を持ってください。
不安から他の受験生と比べたくなる場合も、比較する情報が同じ条件かどうかは分かりません。活動の数や資格名だけで準備の進み具合を決めず、自分の条件と次の作業へ戻ります。本人が説明できる内容を増やす支援を意識しましょう。
今週からの準備は、読む・書く・話すを一つのテーマでつなげます
調べること、志望理由を書くこと、面接の練習を、毎回別のテーマにすると負担が増えます。関心のある問題を一つ選び、資料を読み、自分の考えを書き、人に説明する流れで進めてみましょう。読んだ内容をそのまま志望理由へ貼り付けるのではなく、本人の疑問がどう変わったかを確かめます。
最初の日は、問いを小さくして調べ先を決めます
「国際社会を良くしたい」「公平な社会を作りたい」といった目標は、そのままでは調べる対象が広すぎます。誰が、どんな場面で、何に困っているかを一つ選んでください。本人の活動や読んだ本から生まれた疑問なら、考える出発点を説明しやすくなります。
例えば地域のスポーツ施設に関心があれば、「利用したい人が多い時間を、どのように分けるか」という問いへ絞れます。学校生活のルールへ関心があれば、「変更するとき、誰の意見をどう聞くか」と考えられます。ここで挙げた問いを採用する必要はなく、自分が調べたい問題を選びましょう。
調べ先は、テーマに応じて公的な情報や専門書などを選びます。検索結果の短い説明だけで結論を決めず、元の文章で何を扱っているかを確かめてください。読んだ日、出典、気になった箇所を残しておくと、後から内容を見直せます。
次の日は、読んだことと自分の意見を別に書きます
資料を読んだら、書かれていたことを短く整理します。その後に、自分が賛成した点、疑問に思った点、まだ調べたい点を書きます。資料の主張と本人の意見が混ざると、面接で理由を聞かれたときに、誰の考えを説明しているかが分からなくなります。
「なるほどと思った」で止まった場合は、読む前の自分の考えと比べてみましょう。例えば、自分は一つの理由だけを考えていたが、別の立場にも事情があると分かった、という変化があるかもしれません。分からなかった用語も、そのまま重要語として文章に並べず、調べ直します。
志望理由書へ使えそうな箇所が見つかった場合も、すぐに決定稿へ入れる必要はありません。その内容が、自分の経験や学科で学ぶ目的とどう関わるかを説明します。関係が弱い場合は、読書記録として残し、無理に文章へ入れないようにしてください。
週の後半は、相手の質問から説明を直します
整理した内容を、友人や学校の先生など、話を聞いてもらえる相手へ説明してみます。相手がテーマを知らなくても分かる言葉を使ってください。「どの部分が分かりにくかったか」を聞くと、説明に必要な前提を見つけられます。
例えば、本人には当然の活動名でも、初めて聞く人には何をしたのか分からない場合があります。専門的な言葉を使ったら、意味を簡単に説明できるかを確かめます。質問へ答える中で、新しく調べる課題が見つかったら、次の読書や調査へ戻りましょう。
この練習は、相手の意見へすべて合わせることを目的にしません。理由の不足や事実の誤りは直し、自分が大切にする問いは残します。相手から違う意見が出たときは、その意見をどう理解し、なぜ自分は今の考えを選ぶのかを説明してください。
学校で進める準備と、専門的な助言を受けたい準備を整理します
推薦・総合型選抜の対策では、本人が考えること、学校に依頼すること、外部の助言を求めることが混ざりがちです。全部を一人で行おうとする必要はありませんが、本人の経験や志望理由を他の人へ任せきりにすることも避けてください。役割を分けると、相談すべき点が明確になります。
学校には、成績と証明書の確認を早めに相談します
調査書や活動・競技の証明など、学校の確認が必要なものは、要項と指定様式を示して相談します。「推薦で受けたい」という説明だけでは、方式ごとに必要な書類や締切を共有しにくい場合があります。大学名、学部、方式、年度をそろえて伝えましょう。
学校へ依頼する際には、本人が記入する部分と、学校側に確認や記載をお願いする部分を整理します。用紙を渡して終えるのではなく、受け取り予定と、受け取ったあとに自分が行う作業を確認してください。大学への郵送期限から、校内の手続きを逆算することが必要です。
書類の内容が分からないときは、自分で意味を決めつけず、指定を確認します。条件に関する大学への照会が必要な場合と、学校の成績や記録を確認する場合を区別しましょう。相談相手が答えられることを整理しておくと、確認が進みやすくなります。
添削では、文章のきれいさ以外も見てもらいます
志望理由書を読んでもらうときは、「変な文章がないか」だけでなく、経験と学びたい内容がつながるか、本人の役割が分かるか、理由が不足する箇所がないかを聞きます。自分が特に確かめたい点を伝えると、修正の目的が明確になります。
例えば、結論は分かるがその理由が分からないと言われた場合、言葉を言い換えるだけでは改善しません。必要な体験を補う、調べた内容を整理する、段落の順を変えるなど、内容に応じた修正を行います。添削された表現をそのまま写す前に、何が変わったかを理解してください。
自分の考えと違う修正案が出た場合は、理由を聞いて相談します。指摘には文章の構造に関わるものと、別の考え方を提案しているものがあります。本人が説明できない結論へ変えるより、何を伝えたかったかを話し合い、自分の言葉で直すことが大切です。
専門的な相談では、どこで止まっているかを具体化します
「全体的に不安です」という相談から始めても構いませんが、手元の材料があると話を具体化できます。例えば、出願条件は確認できたが活動と学科がつながらない、英語の基準は満たしたが総合科目で数字の説明ができない、といった課題です。
受験相談へ持っていく材料は、完成した志望理由書だけではありません。学校の成績、受験した英語試験の情報、活動の記録、気になっている学科、現在の下書きなどを整理しておきましょう。何を確認できていて、何がまだ分からないかを伝えます。
対策を依頼する場合にも、本人が考える時間は必要です。提出書類を代わりに作ってもらうことを目的にせず、問いを深める方法や練習の進め方について助言を受けます。書類と当日の説明がつながるよう、修正の過程を本人が把握してください。
出願直前には、内容・形式・手続きを別々に点検します
よい文章が書けていても、指定の書式や提出の手続きを満たしているかは別に確認する必要があります。逆に、書類が全部そろっていても、本人の役割や志望理由の説明が不明確な場合があります。出願前の点検では、内容、形式、手続きを一度に曖昧に確認しないようにしましょう。
内容の点検では、事実と本人の説明をそろえます
活動名、時期、成績、本人の役割が、証明資料と一致しているかを確認します。アスリート選抜では、志望理由書に書いた経験と、競技実績の記録も照合してください。記載を短くしたことで、チーム全体の成果が自分一人の成果に見えていないかも見直します。
学習計画では、実際に調べた科目や学科の特徴と、自分が書いた内容が合っているかを確かめます。別学部の情報や過年度の案内を混ぜていないかに注意してください。制度や授業の変更があり得るため、確認した年度やページを控えておくと見直しやすくなります。
最後に、文章を声に出して説明します。意味が曖昧なまま使った言葉や、理由を問われると困る箇所があれば、清書前に戻って考えます。書類として整っていることと、本人が理解していることの両方を点検しましょう。
形式の点検では、指定用紙と自筆の条件を確認します
文章の字数や用紙の枚数だけでなく、指定欄への記載、署名、公印、厳封など、書類ごとの条件を確認します。厳封された書類は、自分で中を開いて点検しないでください。開封してよいものと、封を保ったまま提出するものを分けます。
英語成績についても、点数が読める画面を印刷すれば足りるとは限りません。方式ごとに認められる証明の形式を確認し、本人の氏名や受験日など必要な情報がそろっているかを見ます。提出方法が分からない場合は、大学の公式案内へ戻ってください。
字数を収めるために極端に細かい文字にしたり、指定された欄の外へ説明を足したりする前に、内容を整理しましょう。文章を短くする際は、理由や本人の役割まで消していないかを確認します。読めることと、指定を満たすことを両立させてください。
手続きの点検では、Web登録だけで終わったと思わないようにします
方式によって、Web上の登録と、必要書類の送付が組み合わされています。登録が終わったことを、出願の全作業が終わったことと取り違えないでください。支払い、印刷、送付など、自分に必要な手順がどこまで完了したかを一つずつ確認します。
消印有効と必着の違いも確認します。国内からと国外からで取り扱いが異なる場合があります。自分の送付元に適用される期限を見て、発送の記録を残せる方法など、要項の指定に従って手続きを進めましょう。
提出前には、控えを残すべき書類を保存します。出願後の面接対策では、修正途中の文章ではなく、提出した最終版が必要です。出願の手続きが完了したあとも、大学からの案内や受験票に関する確認を続けてください。
立教大学経済学部の推薦・総合型選抜で迷いやすい点を確認します
自由選抜に、評定4.0や4.3という基準はありますか
2027年度の経済学部自由選抜の出願資格欄には、そのような数値による評定の最低基準は記載されていません。ただし、調査書は必要であり、高校の学習を軽く扱ってよいわけではありません。別大学や別学部の条件を混ぜず、経済学部の該当ページを確認してください。
一方、アスリート選抜には、高2の学年末までの全体の成績3.5以上という条件があります。自由選抜の説明を読んで「アスリートでも成績条件はない」と受け取らないようにしましょう。同じ学部でも、入試方式ごとに条件を分ける必要があります。
自由選抜とアスリート選抜の両方を検討できますか

アスリート選抜の要項には、同方式へ出願した人も自由選抜など他の入試へ出願できる旨が示されています。ただし、各方式の資格をそれぞれ満たすこと、書類と試験の準備をそれぞれ行うことが必要です。「併願できる」という一文だけで、全ての条件が同じになるわけではありません。
実際の計画では、出願日、試験日、合格発表日、入学手続きの期限を並べて確認してください。学校側の手続きや、他大学の専願条件を含む場合は、それらも別に確認します。進学する意思と手続きの約束を守れる計画を、本人・学校・家族で共有することが大切です。
競技の実績があれば、どの種目でもアスリート選抜を使えますか
募集競技種目の一覧と、その注意事項を確認する必要があります。2027年度の要項では、山岳は登山または縦走競技、水泳競技は競泳競技という限定があり、男子・女子の指定が付く種目もあります。競技名が似ているだけで、対象だと判断しないでください。
パラスポーツは、2027年度の同方式の募集競技種目の対象外とされています。これはこの入試の募集条件に関する説明であり、本人の競技の価値や、大学で学ぶ力を否定する意味ではありません。自分の種目の扱いに不明点がある場合は、要項に示された大学の窓口へ確認します。
競技実績は、高校等の該当する教育課程に在学中のものを確認します。中学生時代の大会成績だけを、高校在学中の実績の代わりにしないようにしましょう。実績の内容、大会の位置づけ、時期、本人の出場という四つをそろえて点検してください。
倍率や合格最低点だけで、方式を選んでもよいでしょうか
この二方式の準備では、倍率だけを見て出願条件や選考内容を後回しにすることはおすすめできません。公開された結果を使う場合も、年度、学部、方式、志願者・受験者・合格者のどの数字かをそろえて確認します。ここでは、未確認の倍率や合格最低点を示していません。
自分の準備へ直接結びつくのは、英語の条件を満たしているか、書類に経験と学びの関係が表れているか、指定された試験に対応できるかです。数字で安心しようとするより、実際の答案や面接練習から不足を見つけるほうが、次の行動を決めやすくなります。
学校の先生には、どの資料を持って相談すればよいですか
受験年度の要項の該当ページ、提出書類一覧、英語の成績、活動や競技の記録、現在の下書きを用意すると、確認したいことを伝えやすくなります。全部がそろうまで相談を待つ必要はありません。何が手元にあり、何が不足しているかを分けて共有しましょう。
例えば「推薦で立教へ行きたい」だけでなく、「経済学部の自由選抜を検討しており、調査書の成績の対象時期と発行日を確認したい」と伝えます。アスリートなら高2末の成績や競技証明の依頼も加わります。相談相手が判断しやすい材料を持つことが、早めの準備につながります。
立教大学経済学部へ向け、今の条件と次に取り組む準備を整理しましょう
自由選抜では、英語の資格を確認したうえで、志望理由書、政治・経済と数学的分析を扱う総合科目、面接をつなげて準備します。アスリート選抜では、高2末までの成績や競技の条件、英語成績の提出を確認し、競技の学びと経済学部での学習計画を、小論文や面接でも説明できるようにします。
最初の行動は、受験年度、学科、方式を一枚に書き、確認済みの条件と未確認の条件を分けることです。次に、手配が必要な書類と、自分で続ける勉強を並べます。早く始めるほど、英語の再受験、学校への確認、関心のある問題の調査、文章の修正に使える時間を確保できます。
2027年度の受付は既に終わっているため、出願済みの人は残る選考と手続きを、次年度以降の人は基礎づくりと受験年度の条件確認を優先してください。過去の締切を今から間に合うかのように案内するのではなく、自分がどの段階にいるかを明確にして進めましょう。
「自分の経験を経済の学びへどうつなぐか」「総合科目と小論文のどちらを、何から練習すればよいか」で迷う場合は、無料受験相談で準備の順番を整理できます。マナビライトの受験相談は、志望校が固まっていない段階でも利用でき、相談後に入塾を決める必要はありません。
相談には、受験年度、検討している学科、英語資格、学校の成績、活動や競技の記録を用意すると、現在の状況を伝えやすくなります。完成した志望理由書がなくても、迷っている点を短く書き出すところから始められます。
- 自由選抜・アスリート選抜を検討する際に、追加で確認したい条件
- 経験や関心を、経済学部で学びたい問いへつなげる方向性
- 総合科目・小論文・面接の準備状況に応じた、次の取り組み
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