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九州大学法学部の推薦対策|総合型選抜Ⅱの英語120分と日英面接に備える

九州大学法学部の推薦を調べ始めたものの、「総合型選抜Ⅱでは何が必要なのか」「英語の資格があれば有利なのか」「志望理由書に何を書けばよいのか」と、準備の入口で迷っていませんか。学校の成績、英語の試験、面接、共通テストが並ぶと、全部を同時に始めなければならないように感じるかもしれません。

九州大学法学部で確認したい方式は、総合型選抜Ⅱです。2027年度は募集人員10人で、書類による第1次選抜の後、英語試験と個人面接、共通テストの成績を合わせて評価されます。外部の英語試験の成績提出と、大学で受ける英語試験は別の準備です。

この記事では、大学公式の2027年度募集要項と志望理由書の様式を基に、出願条件や日程、GVプログラムへつながる志望理由、英語の記述、日本語・英語の面接の準備を説明します。公式の条件と、練習方法としての提案は分けて示します。

読み終えると、今の自分に必要なのが書類の材料探しなのか、英語の読み書きなのか、学力の不足の確認なのかを絞りやすくなります。自分で進める作業と、学校の先生や専門家へ頼む作業も分けながら、出願できる状態の先にある、本番で説明できる力を整えましょう。

九州大学の総合型選抜・学校推薦型選抜の大学別案内へ

九州大学伊都キャンパスのセンターゾーンと正門付近

この記事で分かること

  • 出願資格と、英語の成績原本をそろえる順番
  • GVへの志望理由を、本人の経験と学びにつなぐ方法
  • 120分の英語試験と、日本語・英語の個人面接の練習
  • 高校の学年ごとの準備と、学校・専門家への相談の使い分け

制度・日程の確認先は、九州大学「令和9(2027)年度 総合型選抜Ⅱ学生募集要項」です。以下は2026年10月21日時点の確認内容です。追加の連絡は大学公式の選抜案内で確かめてください。

九州大学法学部の「推薦」は、総合型選抜ⅡとGVプログラムの関係が出発点です

「推薦なら学校の成績がよければ出せるのでは」と考えていませんか。九州大学法学部で今回確認するのは、学校推薦型選抜ではなく総合型選抜Ⅱです。呼び名を取り違えると、必要な英語の証明や、志望理由で説明する対象までずれてしまいます。

学校からの推薦を前提に準備しない理由

2027年度の募集要項では、法学部の総合型選抜Ⅱが独立して示されています。「推薦入試」「AO入試」という検索語で調べ始めても、準備の途中からは正式な方式名を使いましょう。先生へ相談するときも、法学部の総合型選抜Ⅱを受けたい、と伝えると確認する資料がそろいます。

この方式で先に確かめたいのは、学校内で推薦を受けられるかという順位ではありません。出願資格に当てはまるか、指定された共通テストを受けるか、英語能力試験の成績を提出できるか、そして法学部での学びを第一に希望しているかです。調査書は必要ですが、調査書を出す入試がすべて学校推薦型選抜というわけではありません。

例えば、学校の推薦枠の一覧に法学部が見つからなくても、それだけで総合型選抜Ⅱの出願ができないと判断するのは早すぎます。まず大学の募集要項で資格を確かめ、そのうえで調査書の発行手続を進路の先生へ相談してください。学校が担う手続と、大学が定める資格を分けることが最初の準備になります。

方式

総合型選抜Ⅱです。

学校の推薦順位だけで準備を決めず、大学の出願資格を先に確かめます。

学ぶ対象

法学と英語による学修を結びます。

志望理由は「英語が好き」から「英語で考えたい問題」へ進めます。

準備の全体

書類・外部英語・大学の試験・共通テストを分けます。

各対策の提出日や本番日を別々に予定へ入れます。

英語が好きなだけでなく、英語で何を学ぶかが問われます

英語で、何を学びたい?英語への関心「英語を上達させたい」から出発考えたい法や社会の問題誰が、どんなことで困っている?例:国をまたぐ取引で、約束の受け止め方が違うGVでの学修につなげる法学と英語による学びで、その問題をどう考えたいかを説明する

法学部の志望理由書には、GVプログラムを志望する理由を書く項目があります。GVは、法学の学びと英語による学修を結ぶ教育の仕組みです。「英語を上達させたい」という希望だけでなく、その英語を使ってどのような法律や社会の問題を考えたいのかを説明する準備が必要になります。

英語が得意なことは大切な材料ですが、法学部に進む理由の代わりにはなりません。例えば、国をまたぐ商品の取引に関心があるなら、売る側と買う側で約束の受け止め方が異なるとき、どうすれば安心して取引できるのかまで問いを進められます。制度名をたくさん覚える前に、どの場面の、誰の困りごとを考えたいかを具体的にしましょう。

一方で、法律家の職名を早く一つに決めなければ志望できない、という受け止め方も不要です。法学部は社会の課題を発見し、情報を集め、自分の考えを説明する力も重視しています。進路が検討中なら、分かったふりをせず、関心のある問題と大学で確かめたいことを結びつけてください。

学校推薦型との混同が起こる落とし穴

「推薦だから共通テストは使わない」「外部の英語試験を受ければ大学の英語試験は免除される」という思い込みは、この方式では避けたいところです。出願時の英語の成績、第2次選抜の英語試験、共通テストは別の役割を持っています。同じ英語という名前でも、一つの対策で全部終わるとは考えないでください。

方式を調べる最初の段階では、大学の公式ページから2027年度の総合型選抜Ⅱ募集要項を開き、法学部の見出しを見つけましょう。この記事の勉強法は、その選考内容を踏まえた準備の提案です。大学が公表した条件と、学習を進めるための提案を区別しながら使ってください。

この章では「総合型選抜Ⅱです」という点を押さえてください。各対策の提出日や本番日を別々に予定へ入れます。

2027年度の出願条件|評定の数字だけで受験の可否を決めないために

成績表を見ながら「この評定なら出せるのか」と迷うときは、最低条件と選考で見られることを分けて確認しましょう。法学部の出願資格と、第1次選抜での調査書の評価は同じものではありません。

卒業時期・共通テスト・第一志望の条件

2027年度の法学部では、高校等を2025年4月以降に卒業した人や、2027年3月までに卒業見込みの人などが出願資格の対象です。学校教育を修了した人や、高校卒業と同等以上の学力が認められる人の区分もあります。自分がどの区分に入るか不明な場合は、学校の先生と確認したうえで、九州大学の入試担当へ照会してください。

加えて、法学部が指定する2027年度の大学入学共通テストの教科・科目を受験し、法学部を第一志望とすることが必要です。卒業見込みであればそれだけで条件を満たすわけではありません。共通テストの科目の登録や、受験する年度も含めて確認する必要があります。

例えば、外国の学校で学んだ期間がある場合、国内の高校の説明だけを見て自己判断しないでください。学校の在籍や修了に関する事実を正確に伝え、どの資格区分と証明書が適用されるかを大学に確認します。問い合わせは、資格を有利に解釈してもらうためではなく、提出すべき事実と書類をそろえるために行います。

資格の確認

卒業時期などの条件を照合します。

不明な区分は学校と大学に確認し、推測で申請しません。

学習の評価

調査書は第1次選抜の対象です。

数値条件がないことを、成績が不要という意味に読み替えません。

準備の判断

出願できるだけで終わらせません。

英語・書類・共通テストの不足を比べ、優先順位を決めます。

評定の足切りが書かれていなくても、調査書は評価されます

教室の机で高校生が先生と紙を見ながら学習について相談する様子

確認した法学部の出願資格欄には、全体の学習成績の状況について一律の数値条件は示されていません。ただし、これは成績を見ないという意味ではありません。第1次選抜では調査書、志望理由書、英語能力試験の成績が評価の対象になります。

「条件の数字がないから授業の勉強は後回しにできる」と判断すると、共通テストの準備にも、調査書の内容にも影響します。高校の各教科を学ぶ姿勢は、大学で幅広い資料を読み、考える土台にもなります。今の評定だけで合格を予想せず、直近の定期試験の答案を教科担当の先生に見せ、「同じ間違いを防ぐため、どの単元と問題から復習すればよいですか」と尋ねてください。

評定の上げ方が分からない場合は、提出物を増やすだけで解決しようとせず、学校の評価方法に沿って相談してください。例えば、記述で根拠を示せていないのか、基本事項の理解が抜けているのかで、次の学習は変わります。学校の成績を受験用の飾りにせず、理解の穴を見つける情報として使うことを勧めます。

自分・学校・専門家で確認する範囲

自分でできること

自分でできるのは、募集要項の出願資格を読み、自分の卒業予定や受験予定と照らし合わせるところです。ただし、書類の名称が似ている場合や、通常と異なる学歴がある場合は、自分だけで読み替えないでください。事実を確認する相手は学校と大学です。

学校の先生に頼めること

学校の先生には、調査書の発行時期、記載内容の確認方法、学校内の申請期限を相談します。先生が大学の資格区分について最終判断できないこともあります。その場合は、確認したい点を一つに絞り、大学へ問い合わせる順番に進みましょう。

プロに頼ったほうがよいこと

専門家へ相談する意味は、出願資格を新しく作ってもらうことではありません。条件を満たしたうえで、書類、英語、共通テストのどこに不足があり、準備時間をどう配分するかを見立てるところにあります。資格の確認と、合格へ向けた準備の判断を別々に進めてください。

この章では「卒業時期などの条件を照合します」という点を押さえてください。英語・書類・共通テストの不足を比べ、優先順位を決めます。

出願から合格発表まで|ネット入力と書類必着の締切は別です

入力画面を送信したら出願完了、と思っていませんか。九州大学のインターネット出願は、必要書類の郵送まで含みます。締切を一つだけ覚えると、準備してきた内容を審査に届けられなくなるおそれがあります。

10月の手続は二つの締切から逆算します

2027年度のWeb入力と入学検定料の支払期間は、2026年10月13日10時から10月27日17時までです。書類の出願受付期間は10月19日から10月30日17時までで、大学への必着です。10月30日に郵便局へ持ち込めばよい、という意味ではありません。

入学検定料は17,000円で、別途サービス利用料が必要です。出願では志望情報の入力、写真の登録、検定料の支払、書類の郵送を進めます。支払ったことだけで書類の不備が解消されるわけではないため、最後まで手順を分けて確認してください。

まず進路担当の先生に「大学への書類到着期限は10月30日17時です。調査書の校内申請期限と受取日はいつですか」と確認してください。英語の成績原本がない場合は、試験実施団体の公式案内で発行・発送に必要な日数を確認し、不明な点はその窓口へ問い合わせます。

志望理由書ができていても、学校の発行が間に合わなければ封入できません。郵便の配達に必要な時間を見込み、学校の先生や保護者と実際の発送日を共有することを勧めます。

Web入力・支払

2026年10月27日17時までです。

書類の到着期限より先に終わる点を確認します。

書類の到着

2026年10月30日17時必着です。

書留・速達郵便で、配達日数を見込んで発送します。

大学の試験

2027年1月30日です。

法学部は9時集合。英語試験と面接の両方に備えます。

第1次の結果が届くまで、英語と共通テストを止めません

法学部の第1次選抜の結果は、2026年12月21日頃に郵便で発送される予定です。発送予定日と、自宅で受け取る日は同じとは限りません。通知を待っている間も、第2次選抜の英語試験や面接の準備は進めておきましょう。

第2次選抜は2027年1月30日です。法学部は9時までに指定場所へ集合し、英語試験は10時から12時、個人面接は13時から18時の時間帯に行われます。面接の時間帯全体が、一人の面接時間という意味ではありません。

共通テストの成績請求情報の提供手続は、2027年1月4日から1月20日です。共通テストを受けることと、大学へ成績を提供するための手続は分けて予定に入れてください。12月の受験票印刷案内、1月の成績提供、大学の試験当日の持ち物を一つずつ確認すると、取りこぼしを減らせます。

出願前

学校の発行書類と英語の証明をそろえます。

10月の手続

Web入力・支払を終え、期限までに書類を届けます。

提出後

教科学習・英語試験・面接の準備を続けます。

合格発表の先まで予定を組む理由

合格発表は2027年2月10日11時頃、入学手続は2月11日13時から2月17日17時までの予定です。合格が分かってから必要な手続を初めて探すのではなく、費用や家族との連絡を含めて、準備段階から確認しておきましょう。

試験会場へ向かう予定も、英語試験の開始時刻だけで組まないでください。集合時刻、指定会場、交通機関の運行、昼食の準備はそれぞれ別の確認点です。大学の案内で集合場所が公表されたら、名称だけでなく、キャンパス内でどこへ向かうかまで確かめます。

この記事は2026年10月21日時点で確認した2027年度の情報を基にしています。日程の変更や追加案内がないかは、出願前と試験前に大学公式ページで確認してください。過年度の記事を保存していた場合も、今年度の募集要項と並べて確かめることが必要です。

この章では「2026年10月27日17時までです」という点を押さえてください。法学部は9時集合。英語試験と面接の両方に備えます。

出願条件が合っていても、外部英語の証明と本番の対策は別々に準備する必要があります。無料受験相談で今の英語力や書類の材料を照らし合わせ、出願までに先に整えるものを具体化しましょう。

相談で確かめること

英語の証明と学習予定のずれ

自分の現状と、募集要項の選考内容を照らし合わせます。

相談で確かめること

志望理由の材料に足りない点

自分の現状と、募集要項の選考内容を照らし合わせます。

相談で確かめること

共通テストと大学の試験の時間配分

自分の現状と、募集要項の選考内容を照らし合わせます。

外部英語の成績提出|試験名・受験時期・原本をそろえる準備

英語の資格を持っていても、その証明書をそのまま出せるとは限りません。大学が指定する試験、対象となる受験時期、提出する成績表の種類を合わせて確認することが大切です。ここを後回しにすると、英語力そのものとは別の理由で困ってしまいます。

使える試験と、証明の仕方を確認します

法学部では、TOEFL iBT、GTECの4技能、TOEIC Listening and Reading、実用英語技能検定、IELTSのいずれかの成績を提出します。GTECはオフィシャルスコアに限られます。大学の指定を、名前の似た別の試験や学校内だけで受けた試験へ読み替えないでください。

対象は願書受付期間の最終日より過去2年以内で、2027年度の要項では2024年11月以降に受験したものと示されています。級や得点だけではなく、受験日も確かめましょう。成績が手元にあっても、対象期間から外れていれば同じ扱いにはできません。

英検については、第1次・第2次試験の両方の個人成績表を提出する指定があります。合格した級だけを示す紙でよいと考えず、手元の書類と募集要項を照合してください。TOEFL iBTには大学への直送手続の指定もあるため、成績画面を印刷すれば済むと決めないことが大切です。

英語能力試験の成績原本は、大学で確認した後に返送されます。返送先の住所と氏名を書き、簡易書留郵便に必要な切手を貼った返信用封筒を同封する指定もあります。原本を出す準備だけでなく、返送のための封筒まで一式として確認しましょう。

対象期間

2024年11月以降の受験分です。

2027年度要項の指定に合わせ、成績表の受験日を確認します。

書類の種類

原本や試験別の指定があります。

英検は両段階の個人成績表、TOEFLは直送手続も確認します。

学習の目標

成績提出と使える英語力をつなぎます。

資格だけで準備を終えず、長文の論理と会話も練習します。

参考となる英語力と、出願の条件を取り違えないでください

要項は、入学後の教育プログラムの学修に必要な英語力の目安として、TOEFL iBT 61点とバンドスコア3.5、GTEC4技能1110点を示しています。この「目安」を、そのまま一律の出願最低点や合格保証点と説明するのは正確ではありません。

英語能力試験の成績は第1次選抜で評価されますが、志望理由書や調査書も一緒に評価されます。「目安を超えたから書類は大丈夫」「目安より下だから募集要項を読む必要がない」と、どちらにも飛躍しないでください。自分の成績と、読み書き・聞く話す力の課題を分けて確認しましょう。

受験する試験を選ぶときは、対策教材が多いかだけでなく、受験日、結果が分かる時期、証明書を入手できる時期まで見ます。出願の直前に一回だけ受ける予定にすると、体調不良や成績表の準備に対応しにくくなります。高校1年・2年のうちから受験計画を置き、学習の改善と証明の準備を並行することを勧めます。

英語資格対策の役割分担

自分でできること

自分でできるのは、利用できる試験の公式案内を読み、問題を解いて、技能ごとの弱点を確かめることです。間違えた問題は、単語を知らなかったのか、文のつながりを読めなかったのか、音を聞き取れなかったのかを分けてください。単に点数の推移だけを見ていると、次に何を練習するかが決まりません。

学校の先生に頼めること

学校の先生には、英語の基礎学習や、自分の説明が相手へ伝わるかの確認を頼めます。学校の授業や試験で繰り返し間違える部分があるなら、資格対策だけを増やす前に相談しましょう。ただし、外部試験の成績提出手続は試験実施団体と大学の指定を確認する必要があります。

プロに頼ったほうがよいこと

プロへ頼ったほうがよいのは、英語の資格対策と大学独自の英語試験、面接の準備が別々になり、時間配分が決められないときです。例えば、資格の読解は進むのに、自分の意見を短く話せないなら、発話の練習をどう組み込むかを相談します。得点の見立てだけでなく、次の一週間に行う課題まで具体化してください。

この章では「2024年11月以降の受験分です」という点を押さえてください。資格だけで準備を終えず、長文の論理と会話も練習します。

第1次選抜の志望理由書|GVで学びたい理由を三つの項目へつなぎます

将来の夢を大きく書けば印象に残るのでしょうか。法学部の志望理由書では、GVを志望する理由、将来の希望、自分についての説明がつながっていることが大切です。立派な言葉を並べるより、本人が考えを深めた道筋を見せる準備をしましょう。

指定の三項目には、それぞれ別の仕事があります

2027年度は様式2の2枚を使用します。記述要領の項目は、GVプログラムを志望する理由、将来の夢や希望する進路、自己紹介です。自己紹介には、長所、短所、特技、関心を持っていること、社会活動などが挙げられています。

三つを別々の自己宣伝にしないことを勧めます。志望理由で扱う問題に、これまでの関心や学習がどうつながり、将来のどの場面へ進みたいのかを確認しましょう。同じ経験を三回繰り返すのではなく、経験、学びたいこと、将来の使い方という役割を分けると、書類全体が読みやすくなります。

例えば、学校のルールについて考えた経験を使うなら、結論に賛成したか反対したかだけで終えません。誰が困り、別の立場の人にはどんな理由があり、自分は何を調べて考え直したのかを振り返ります。そのうえで、大学ではどのような法や社会の問題として深めたいのかを、自分の言葉で説明してください。

自分でできること

事実と関心から下書きを作ります。

書けない部分は、経験や学びたい内容をもう一度確かめます。

学校の先生に頼めること

伝わりにくさと事実を確認してもらいます。

文章を代わりに作ってもらわず、指摘を受けて本人が直します。

プロに頼ったほうがよいこと

学部へのつながりを質問してもらいます。

表現だけの添削でなく、理由の飛びや面接とのずれを点検します。

経験を大きく見せるより、考えが変わった点を具体的にします

海外経験や大会での受賞がないために、書く材料がないと感じる人もいるでしょう。確認した要項には、特定の大会受賞を全員に必須とする条件はありません。まず、授業で調べたこと、読んだ本、学校生活で考えた問題など、自分が実際に関わった事実から振り返りましょう。

活動の規模だけで選ぶと、面接で理由を聞かれたときに話が薄くなることがあります。なぜその活動を選んだのか、自分が実際に行ったことは何か、ほかの人の意見で見方がどう変わったのかを確かめてください。自分の役割を過大に書かず、共同で進めた部分と本人が判断した部分を分けることも必要です。

短所を書く場合も、きれいな言葉に言い換えるだけでは説明になりません。例えば、考えをまとめるまで発言をためらう傾向があるなら、どの場面で困り、どう改善しようとしているかを振り返れます。欠点を劇的に克服した話を作らず、現在も取り組んでいる課題を具体的に扱いましょう。

本人の状態を確かめます

経験・答案・練習で、できていない部分を見つけます。

不足に合う相手へ相談します

事実や基礎学習は学校へ、方式とのつながりは専門家へ相談します。

本人が改善して確かめます

助言を受けて書き直し、解き直し、もう一度説明します。

本人が書く原則と、添削を頼む範囲

大学は、志願者本人が自筆で作成することを求めています。志願者以外の人や生成系AIによる作成、他の文章の盗用などは、不正行為として入学許可の取消しにつながる場合があります。完成文を他人に作ってもらって清書する方法は勧められません。

自分でできることは、実際の経験を振り返り、関心を持つ理由と大学で学ぶ目的を下書きにすることです。学校の先生には、事実の誤り、意味が通りにくい部分、読み手が疑問を持つ箇所を見てもらいましょう。指摘を受けた後の文章は、本人が内容を考えて書き直します。

プロに相談するときも、代筆を依頼するのではなく、志望理由の筋道を質問してもらう使い方にしてください。「なぜ法律を学ぶのか」「なぜ英語による学修が必要か」に答えられないなら、表現を磨く前に関心の整理が必要です。書類と面接の説明がずれる場合は、本人の考えを確かめる対話から戻ることを勧めます。

下書きを読み直すときの三つの見方

一度書いた文章は、内容、順序、表現の順で読み直しましょう。内容の確認では、自分がしていないことを書いていないか、大学の学びを思い込みで説明していないかを見ます。順序では、経験から関心、学びたいことへ話が進むかを確かめてください。

表現は最後に整えます。例えば「国際的に活躍したい」という文だけなら、どの相手と、どんな課題に関わりたいかがまだ見えません。専門用語を足して立派に見せるより、扱いたい場面を短く説明したほうが、学びの目的が読み手へ伝わります。

書き終えたら、本文にある言葉を使わずに内容を口で説明してみましょう。説明できない文があれば、本人の考えより言葉だけが先へ進んでいる可能性があります。面接でも使える自分の説明へ戻すことが、書類を仕上げる最後の確認になります。

この章では「事実と関心から下書きを作ります」という点を押さえてください。表現だけの添削でなく、理由の飛びや面接とのずれを点検します。

法学部の英語試験は120分|単語の訳から論理の説明へ進みます

英語の長文を日本語へ訳せれば、法学部の英語試験にも対応できるでしょうか。大学は、英語能力とともに論理力を評価すると説明しています。細かな知識を増やすだけでなく、文章が何を根拠に何を述べているかを追う練習が必要です。

英語と日本語、どちらの解答でも根拠を外さない練習

2027年度の英語試験は、英語長文について英語または日本語で解答する問題です。特別な法学・政治学の知識は必要ないとされています。難しい法律用語を先取りすることより、高校段階の英語と、文章の筋道を正確に捉える力を優先しましょう。

長文を読むときは、段落ごとに「話題を示す」「理由を述べる」「例を挙げる」「反対の見方を示す」といった役割を確かめます。知らない単語だけに印を付けて終えると、単語を覚えたあとも文章全体を説明できないことがあります。段落のつながりを短い日本語で説明する練習を加えてください。

例えば、筆者がある案を紹介した後に問題点を述べている文章なら、紹介された案をそのまま筆者の結論として答えてはいけません。誰の意見か、どの文が理由か、最後にどこまで認めているかを分けます。賛成か反対かを急いで決めるより、本文の立場を正しく捉えることが先です。

出題

英語長文に英語または日本語で答えます。

訳すだけでなく、根拠と結論を分けて練習します。

知識

特別な法学・政治学の知識は不要です。

高校英語と論理の読み取りを、専門用語の暗記より優先します。

復習

間違いを種類で分けます。

単語・構文・論理・設問のどこで外れたかを次の学習へ戻します。

解答を長くするより、問われた範囲へ正確に答えます

設問が理由を聞いているのか、言い換えを求めているのか、本文を踏まえた説明を求めているのかで、答えの形は変わります。練習では、解答を書き始める前に、何を答える問題かを短く言ってみましょう。自分の知っている話題へ広げるより、問いの範囲に戻る習慣が大切です。

日本語で答えるときも、訳語をつないだだけでは意味が通らないことがあります。主語と結論が対応しているか、理由と結果が逆になっていないかを読み直してください。英語で答える場合は、難しい表現を無理に使うより、本人が正確に使える語や文で論理を示すことを勧めます。

時間を測る練習は、最初から全部を急いで解くためではありません。読み取りに時間がかかるのか、根拠は分かるのに文章化で止まるのかを見つけるためにも使えます。解いた後の確認まで含めて学習時間を確保し、ただ問題数だけを増やすことは避けましょう。

英語試験対策で、自分・学校・プロをどう使い分けるか

自分でできること

自分でできるのは、教材の長文を読み、段落の役割と解答の根拠を示す練習です。解説を読む前に、自分がどの部分から答えたのかを残してください。正答と違った理由が、単語、文の形、論理、設問の読み違いのどれなのか分かると、復習する場所を絞れます。

学校の先生に頼めること

学校の先生には、文構造の捉え方や、日本語の説明が本文と合っているかを確認してもらえます。自分の答えだけを見せるのではなく、根拠にした文も一緒に示しましょう。先生の解説を写すだけで終えず、次の授業や練習で同じ間違いをしない確認方法を聞いてください。

プロに頼ったほうがよいこと

プロへ相談したいのは、文法や単語は分かるのに、要点を外す解答が続くときや、試験時間に合わせた解答の組み立てが難しいときです。答案のどこが問いに答えていないか、根拠から説明へどんな飛びがあるかを具体的に見てもらいます。合格答案という一つの型を暗記するのではなく、自分で本文に合わせて考える力を育てる相談にしてください。

この章では「英語長文に英語または日本語で答えます」という点を押さえてください。単語・構文・論理・設問のどこで外れたかを次の学習へ戻します。

日本語と英語の個人面接|30分の会話に備える練習

英語面接と聞くと、長い自己紹介を暗記したくなるかもしれません。しかし法学部の面接では、提出書類や時事問題を題材に質問されます。用意した文を言い切る力より、質問を受け止めて理由を説明する練習を重ねましょう。

書類のどの言葉を聞かれても説明できる状態へ

2027年度の個人面接は、一人30分程度、日本語と英語の二か国語で実施されます。法学を学ぶ適性、能力、意欲が評価の対象です。面接を日本語の志望理由だけで準備したり、英語の自己紹介だけで準備したりせず、両方の言葉で自分の考えを説明する練習を進めてください。

最初は、提出予定の志望理由書から自分が使った言葉を選び、その意味を短く説明してみましょう。「公平」「国際的」「人権」など、普段使い慣れていても説明すると曖昧になる言葉があります。辞書の文をそのまま暗記するより、志望理由書のどの場面で、何を意味して使ったのかを説明します。

例えば「話し合いで解決した」と書くなら、意見が分かれた点、自分が聞いた理由、結論に至るまでに変えた考えを確かめます。結果だけの説明では、本人の判断が見えません。他の人を悪者にして自分だけが正しかった話にせず、異なる立場をどう扱ったかを振り返ってください。

時間と言語

一人30分程度、日本語と英語です。

一つの長い暗記文より、質問に応じて理由を説明する練習をします。

題材

提出書類と時事問題です。

書類の言葉を、自分の経験や考えに戻して説明できるようにします。

改善の単位

追加質問で止まった箇所です。

知識不足、理由不足、表現の問題を分け、次の練習へつなぎます。

時事問題は、知っている出来事を増やすだけでは足りません

ニュースを毎日読んでいても、質問されると感想だけになることがあります。出来事、関係する人、対立している考え、判断に必要な情報を分ける練習をしましょう。これは特定の話題が出るという予想ではなく、初めての問いにも理由を付けて答えるための準備です。

賛成と反対を同じ長さで述べればよい、というものでもありません。それぞれの立場が何を大切にしているかを理解し、自分はどの条件を重く見るかを説明します。今の情報だけでは決められない部分があれば、追加で知りたい情報を示すことも、理由のある答えにつながります。

英語で話す練習では、日本語の長い回答を丸ごと翻訳して暗記する方法に偏らないでください。まず短い結論、理由、具体的な場面の順で話し、質問に合わせて補足する練習をします。聞き取れなかったときには、分かったふりで別の話をするより、質問を確かめてから答える練習も必要です。

面接対策の役割分担と、頼む時期

自分でできること

自分でできるのは、自分の経験や志望理由を短く説明し、録音して聞き直すことです。長すぎる前置きや、質問と関係のない話がないかを確認します。ただし、自分では答えに含まれる思い込みに気づきにくいため、録音だけで仕上げようとしないでください。

学校の先生に頼めること

学校の先生には、初めて聞く人として質問をしてもらい、説明の順序や聞き取りやすさを確かめてもらえます。練習の前に「答えを直してほしい」だけでなく、「理由が飛んでいる所を聞き返してほしい」と伝えると、振り返りやすくなります。英語の先生には、自分が言いたい意味と表現が合っているかを相談できます。

プロに頼ったほうがよいこと

プロに頼ったほうがよいのは、想定問答は言えるのに、追加の質問で話が崩れるときです。書類との整合性、法学部で学ぶ理由、英語での説明を組み合わせた模擬面接を行い、詰まった理由を確認します。厳しい質問を浴びること自体を目的にせず、次に直す説明を一つずつ決める練習にしてください。

この章では「一人30分程度、日本語と英語です」という点を押さえてください。知識不足、理由不足、表現の問題を分け、次の練習へつなぎます。

共通テスト450点と大学の英語・面接|一つの強みだけに偏らない配分

英語が得意なら、ほかの教科は少し弱くてもよいのでしょうか。法学部の第2次選抜には共通テストも組み込まれています。英語への関心を生かすためにも、指定科目を受け、各教科の学習を積み上げる計画が必要です。

配点の違いを、そのまま勉強時間の比にしないでください

2027年度の第2次選抜では、共通テスト450点、大学の英語試験200点、個人面接200点で評価されます。そのうえで各評価を合わせ、A・B・Cの3段階で総合評価されます。配点を足せば機械的な合否順位が分かる、という説明にはしないことが大切です。

共通テストの配点は、国語100点、地理歴史・公民100点、数学100点、理科50点、外国語50点、情報50点です。英語はリーディングとリスニングの合計を50点満点に換算します。共通テスト内の英語の配点と、大学独自の英語試験の配点は別に見ましょう。

例えば、数学で基本問題の取りこぼしが続いているなら、面接練習の時間を増やすだけでは、その不足は埋まりません。反対に、教科の学習だけを進めて志望理由を説明できないままでは、面接の準備が残ります。今の答案や練習の記録を基に、どこを先に直すかを決めてください。

共通テスト

450点で評価されます。

教科別の指定と配点を確認し、学校の学習を土台にします。

大学の英語・面接

それぞれ200点です。

読解の論理と、自分の理由を話す力を別々に練習します。

合否

各評価を合わせた総合評価です。

点の単純合算や一つの得意分野だけで合格を予想しません。

指定科目の確認は、学校と早めに行います

共通テストは、国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語、情報の指定に沿って受験します。地理歴史・公民では指定された科目から二つ、数学では「数学Ⅰ・数学A」と「数学Ⅱ・数学B・数学C」が必要です。理科の選択方法によって教科数の数え方が変わるため、要項の一覧と注意書きを合わせて確認しましょう。

理科には、基礎を付した科目の組み合わせを含む指定と、基礎を付さない科目を選ぶ場合の指定があります。自分の選択で必要な範囲を満たすか、学校の先生と確認してください。受験する順番に関する注意もあるため、科目名を見つけただけで確認を終えないことが必要です。

今年度の要項では、共通テストの各教科・科目、大学の英語試験、個人面接の得点について、修学に耐えないと判断された場合は不合格となることがあります。得意な一分野で何でも補えるという前提は置かず、極端な弱点を残さない学習を勧めます。

学力対策にも、自分・学校・プロの役割があります

自分でできること

自分でできるのは、科目ごとの問題を解き、理解が不足している単元を確かめ、復習を続けることです。「苦手だから全部やり直す」では時間の見通しが立ちにくくなります。例えば、計算はできるのに問題文から式を作れないなら、その段階を重点的に練習しましょう。

学校の先生に頼めること

学校の先生には、履修科目と大学の指定が合っているか、教科の基礎にどんな穴があるかを相談できます。定期試験の答案を使うと、自分の説明だけより課題が伝わります。評定のための学習と入試のための学習を完全に別物にせず、共通する基礎を押さえてください。

プロに頼ったほうがよいこと

プロに相談する意味は、合否の点数を断定してもらうことではありません。書類の締切、外部の英語試験、共通テスト、大学の試験という複数の予定に合わせ、学習の優先順位を決めるところにあります。全部を毎日少しずつ触るだけで進まない場合は、一定期間に仕上げる課題を具体的に相談しましょう。

この章では「450点で評価されます」という点を押さえてください。点の単純合算や一つの得意分野だけで合格を予想しません。

活動の経験を法学の問いへ|「頑張ったこと」で止まらない整理

活動をたくさん書くほど有利になる、と考えていませんか。法学部の準備では、経験の数より、その経験から何を考え、大学で何を確かめたいのかを説明することが重要です。経験の整理は、活動を増やすためではなく、本人の問いを見つけるために行いましょう。

出来事・判断・残った疑問を分けます

部活動や学校行事での役割を振り返るときは、「協力した」「努力した」という結論の前に、実際にあった場面を思い出してください。何について意見が分かれ、誰がどんな理由を述べ、本人は何を確かめたのでしょうか。役職名だけでは見えない判断が、そこにあります。

例えば、行事の参加ルールを考えるなら、全員を同じ扱いにすることと、それぞれの事情に対応することが両立しない場面を考えられます。ただし、これを本人の経験として使うのは、実際にその出来事へ関わった場合だけです。説明のためのテーマを、自分が行った活動へ書き換えないでください。

自分の判断が変わった場面も確認しましょう。最初の意見を最後まで守ったことだけが長所ではありません。ほかの人の理由や新しく調べた事実によって考え直したことは、大学で異なる意見と向き合う学びにもつながります。

事実と理由

本人の行動と選んだ理由を確かめます。

活動名だけの場合は、実際の判断があった場面へ戻ります。

学修

GVで深めたい問題につなげます。

英語を学ぶ目的だけなら、扱いたい法や社会の問いを探します。

対話

別の意見にも理由を付けて答えます。

暗記文で止まる場合は、追加質問の練習を頼みます。

関心を深める読書は、冊数より問いの変化を残します

本や記事を読んだあと、題名と感想だけを並べると、面接でその先を説明しにくくなります。読む前に疑問だったこと、読んで理解したこと、まだ分からないことを区別して振り返ってください。すべてを志望理由書へ載せる必要はありませんが、関心を深めた過程を本人が説明できることが大切です。

例えば、ある制度に賛成する文章を読んだら、反対側は何を心配しているかも調べましょう。対立する意見を集めることが目的ではなく、同じ問題でも重視する価値や前提が違うと分かることが重要です。意見の違いに気づいた後、自分が確かめたい問いを絞ってください。

学校の先生へ読書の相談をする際は、難しい本を紹介してほしいだけでなく、今どこまで理解し、どこで止まっているかを伝えます。専門家へは、その関心がGVでの学びへどうつながるかを対話で確かめてもらえます。読書記録が長くなるだけで書類に生かせない場合は、使う材料を減らしてつながりを強くしましょう。

本人の状態を確かめます

経験・答案・練習で、できていない部分を見つけます。

不足に合う相手へ相談します

事実や基礎学習は学校へ、方式とのつながりは専門家へ相談します。

本人が改善して確かめます

助言を受けて書き直し、解き直し、もう一度説明します。

書類へ使う材料を選ぶ判断表

この記事では、大学の選考内容から、準備を「事実」「理由」「学修」「対話」の四つで点検する方法を提案します。これは大学の公式採点表でも、既存の合格判定基準でもありません。自分の説明をどこから改善するかを決めるための整理方法です。

事実は、本人が実際にしたことを確かめる欄です。理由は、その行動を選んだ考えを確かめます。学修は大学で学びたい内容とのつながり、対話は別の意見を受けて説明できるかを見ます。どれかが空いたら、文章の見栄えを直す前に、必要な学習や振り返りへ戻りましょう。

この点検を学校の先生や相談相手と共有すると、「もう少し具体的に」という指摘を、どの部分の不足なのかに分けられます。行動の事実が曖昧なら本人の記録へ、大学での学修が曖昧なら公式の学部紹介へ戻ります。合格点を付けるのではなく、次の準備先を決めるために使ってください。

この章では「本人の行動と選んだ理由を確かめます」という点を押さえてください。暗記文で止まる場合は、追加質問の練習を頼みます。

志望理由を直し続けても、英語や面接の不足は埋まらないことがあります。無料受験相談で書類の説明と実際の答案・受け答えの課題を照らし合わせ、次の期間に重点を置く練習を決めましょう。

相談で確かめること

GVへの志望理由のつながり

自分の現状と、募集要項の選考内容を照らし合わせます。

相談で確かめること

英語の読解・記述・発話の優先順位

自分の現状と、募集要項の選考内容を照らし合わせます。

相談で確かめること

本人作成を守った相談の使い方

自分の現状と、募集要項の選考内容を照らし合わせます。

高校1年で優先したい準備|評定の土台と、考えを深める習慣

まだ志望理由書を書く時期ではないから、準備も後でよいと思っていませんか。提出する文章は後から書けても、その根拠となる学習や経験を積むには時間が必要です。高校1年のうちから、授業と関心のある問題を結ぶ習慣を作りましょう。

定期試験の復習を、次の理解へつなげます

まずは普段の授業を大切にしてください。総合型選抜の準備を始めるために、学校の教科を軽く扱う必要はありません。調査書に表れる学習と、共通テストで使う基礎には重なる部分があります。

試験の後は、点数だけを見て終えず、どの段階で分からなくなったかを確かめましょう。用語を知らなかったのか、問いの意味を取り違えたのか、理由を説明する文が不足していたのかで、復習することは違います。間違いを同じ色で塗るだけでなく、次に解く問題や質問する相手を決めてください。

例えば、文章の要点を問う問題で細部だけを答えてしまうなら、段落の中心を短く説明する練習ができます。数学で式は立てられるのに計算が崩れるなら、途中式を見直す練習を優先します。不得意な科目全体を苦手という一語でまとめず、先生へ相談できる小さな課題に分けましょう。

授業

弱点を小さな課題に分けます。

答案を使って先生へ相談し、次に解く問題へつなげます。

経験

行動の理由と疑問を残します。

後の志望理由や面接で、本人の判断を具体的に説明する材料にします。

進路

大学名より、学びたい問いを深めます。

公式の学部紹介と自分の関心を照らし、相談で確かめます。

経験を増やす前に、今の行動の理由を振り返ります

活動の実績を作るためだけに、予定を詰め込むことは勧めません。学業や健康との両立が難しくなれば、経験を振り返る時間もなくなります。今関わっている授業、部活動、学校行事の中で、自分が疑問を持った場面を大切にしてください。

振り返りは、立派な文章にする必要はありません。何をしたか、なぜ選んだか、どこで困ったか、次に何を知りたいかを短く残します。その記録は、後の志望理由書で自分の経験を正確に思い出したり、先生に関心を説明したりするときに使えます。

ただし、他の人の名前や個人的な事情を必要以上に残すことは避けましょう。学校の問題を題材にする場合も、人を評価する記録ではなく、自分が考えたことを振り返る記録にします。本人がしたことと、ほかの人から聞いたことを混ぜないことが大切です。

早期準備の利点は、修正する時間を持てることです

早く始める意味は、早く完成した文章を作ることではありません。関心が変わったら学ぶ分野を調べ直し、説明が伝わらなければ別の経験を振り返れる時間を確保することです。出願直前に同じ修正をしようとすると、確認や学習に使える時間が限られます。

高校1年で大学名を一つに固定できなくても、学部で扱う問いを調べる準備はできます。大学公式の学部紹介を読み、興味のある授業が何を考えるためのものかを見てください。名前の響きだけで選ぶのではなく、自分が知りたいことと重なるかを確かめましょう。

次に先生や専門家へ話すときは、「どの大学がよいですか」だけでなく、「この問題に関心があり、ここまでは調べました」と伝えると相談が進みます。自分で調べる作業と、学部へのつながりを確かめてもらう作業を行き来することが、早期準備を具体的な進歩に変えます。

この章では「弱点を小さな課題に分けます」という点を押さえてください。公式の学部紹介と自分の関心を照らし、相談で確かめます。

高校2年の準備|書類・面接・学力を別々にしない進め方

関心のある学部が見えてきたら、活動と受験勉強をどのように結びつけるかで迷いやすくなります。高校2年では、下書きの完成だけを急がず、大学が求める力と今の準備の間を確かめましょう。

志望理由の試作で、足りない学習を見つけます

この段階で短い志望理由を考える目的は、早い時期に清書を完成させることではありません。なぜその学部なのか説明してみると、まだ知らない授業や、自分の関心の曖昧な部分が見えてきます。書けないことを無理に言い換えるのではなく、必要な調べ直しへ戻ってください。

例えば、将来の職業は書けても大学で学びたい内容が言えないなら、その職業名を繰り返しても理由は深まりません。仕事で扱う問題のうち、何を理解するために学問を学ぶのかを調べましょう。大学の授業や研究の紹介を読んだ後、関心がどこへつながるかを先生や相談相手に聞いてもらいます。

反対に、学問の説明は詳しいのに本人とのつながりがない場合は、自分が疑問を持った場面へ戻ります。パンフレットの長所を並べるだけでは、誰の志望理由でも同じになります。経験と学修の両方を確かめながら、本人にしか説明できない理由を育ててください。

書く

理由の弱い部分を見つけます。

言葉を飾る前に、学部理解や経験の振り返りへ戻ります。

話す

追加質問を受けて考えます。

止まった理由を分け、暗記以外の改善方法を選びます。

続ける

学力と説明の練習を積み上げます。

締切作業だけに追われず、日々の学習時間を先に確保します。

面接練習を、暗記の確認から質問への対応へ変えます

短い説明ができたら、追加の質問を受ける練習を始めましょう。「なぜそう思ったのですか」「別の立場からはどう考えられますか」と聞かれると、文章では通ったつもりの理由が足りないことに気づきます。これは失敗ではなく、出願前に直す場所が分かったということです。

練習では、答えられなかった質問を大量に集めるだけにしないでください。知識が足りなかったのか、自分の経験を整理できていなかったのか、質問の意味を確かめられなかったのかを分けます。必要な学習が違うため、全部を想定問答の暗記で埋めようとしないことが大切です。

学校の先生に基本的な練習を頼み、学部固有の学びとのつながりに迷う場合は専門家へ相談します。相談相手を増やすだけで、指摘が食い違い、文章が何度も元に戻ることもあります。誰の助言をどんな目的で聞くかを決め、最後は本人が理解できる説明に整えましょう。

本人の状態を確かめます

経験・答案・練習で、できていない部分を見つけます。

不足に合う相手へ相談します

事実や基礎学習は学校へ、方式とのつながりは専門家へ相談します。

本人が改善して確かめます

助言を受けて書き直し、解き直し、もう一度説明します。

期限が近い準備と、積み上げが必要な準備を分けます

学力や読解、説明する力は、一度予定表へ書いただけでは身に付きません。継続して取り組む時間を先に置き、その周りに書類確認や学校への依頼を配置することを勧めます。締切がある作業だけを優先すると、日々の学習が後回しになりがちです。

一週間の予定を作るときは、教科の学習、志望分野を調べる時間、説明を試す時間を分けます。時間の長さを細かくそろえるより、終えた後に何ができるようになるかを決めてください。例えば、読んだ文章の要点を説明する、下書きの一つの理由を具体化する、という区切りにします。

計画どおりに進まなかった場合は、本人の努力不足と決めつけず、課題が大きすぎたのか、必要な資料がそろっていなかったのかを振り返りましょう。学校生活の予定も含めて、続けられる量へ直します。計画を守ることより、必要な力が積み上がっているかを確かめることが大切です。

この章では「理由の弱い部分を見つけます」という点を押さえてください。締切作業だけに追われず、日々の学習時間を先に確保します。

高校3年の準備|提出物を仕上げても、本番の対策は続きます

出願書類が完成すると、大きな山を越えた気持ちになるでしょう。しかし、この方式は書類だけで合否が決まるわけではありません。提出後に必要な対策を、結果が届くまで止めないことが大切です。

直前開始の楽観論より、現時点の不足を具体化します

高校3年になってから準備を始める場合、学部理解、書類、学力、当日の試験を同時に整える必要が生じます。早くから積み上げてきた場合と同じ余裕はありません。「まだ十分時間がある」と考えるより、今ある材料と必要な対策を、学校や専門家と早く照らし合わせてください。

出願資格に合っていても、必要な証明書を準備できるか、大学が求める学習の土台があるかは別の問題です。条件の確認だけで安心せず、何を優先して仕上げるかまで相談しましょう。相談では、できていない部分を隠さず伝えたほうが、具体的な計画を立てられます。

一方で、不安を強めるために根拠のない合格率を信じる必要もありません。開始時期だけで個人の合否は断定できません。だからこそ、早い準備を勧める理由を、学習や修正の時間を確保できることとして理解し、残っている期間の使い方を具体的に決めることが重要です。

内容

本人の考えと学部のつながりを確認します。

誤字の点検とは別に、口で説明できるかを確かめます。

手続

様式・枚数・発行書類を確認します。

提出する最新版を一つにし、発送前に不明点を解消します。

提出後

教科・大学の試験・面接を続けます。

第1次の結果待ちを、準備を止める期間にしません。

提出直前は、内容の点検と手続の点検を分けます

内容の点検では、本人の経験と文章が一致しているか、志望する学部・学科を取り違えていないか、大学で学びたいことが説明できるかを確かめます。誤字を直しただけで、内容まで整ったと考えないでください。面接で質問されても本人が説明できることが必要です。

手続の点検では、今年度の様式か、必要な枚数がそろっているか、氏名などの記入漏れがないかを確認します。調査書の封を自分で開けて中身を確かめることはせず、学校の指定に従って受け取ってください。不安な点は、発送前に学校や大学へ確認します。

内容を直す人と発送の確認をする人が別なら、最新版がどれかも共有しましょう。古い下書きを清書してしまう、学校へ依頼した書類を受け取ったつもりになる、といった行き違いを防ぐためです。書類の版を増やすより、提出する一式を明確にすることを勧めます。

出願後の学習を、三つの流れで続けます

第一の流れは、共通テストへ向けた教科学習です。日々の復習を続け、極端な弱点が残っていないかを確認してください。書類を出したから学力の評価がなくなるわけではありません。

第二は、大学独自の試験内容に合わせた練習です。問題を解くだけでなく、解答や説明のどの部分が不足したかを振り返ります。得点が伸びないときには、教材を次々と変える前に、今の教材で何ができていないかを確認しましょう。

第三は、提出書類をもとにした面接の準備です。提出した内容を変えたつもりで別の説明を始めるのではなく、その後に調べたことや考えが深まった点を整理します。質問に答える中で、自分の学びが続いていることを具体的に説明できる状態を目指してください。

この章では「本人の考えと学部のつながりを確認します」という点を押さえてください。第1次の結果待ちを、準備を止める期間にしません。

独学・学校・専門家の役割分担|本人が書く原則を守って質を上げるには

添削を頼むと、自分で考えたことではなくなってしまうのでしょうか。大切なのは、相談相手に完成文を作ってもらうことと、本人の説明を確かめてもらうことを分けることです。大学の注意事項を守りながら、必要な支援を受けてください。

自分でできること|材料と判断を本人の言葉で残します

志望理由の中心となる経験や判断は、本人が確かめる必要があります。参加した活動の名称だけでなく、何を担当し、どんな場面で迷い、何を変えたかを振り返りましょう。自分がしていない行動を、文章を整えるために足すことはできません。

資料を読んだ感想も、難しい表現へ言い換える必要はありません。例えば、「公平な制度に関心がある」で止まったら、誰にとって何が公平なのか、同じルールでも困る人がいるのかを自分の言葉で説明してください。問いの意味が説明できることを、きれいな文章より先に確かめます。

独学で止まりやすいのは、自分が分かっているつもりの部分を、読み手も理解できると思ってしまうことです。説明を読んでもらい、「この一文からどんな経験だったと受け取ったか」を聞くと、意図とのずれが見えます。感想だけでは直す場所が分からない場合は、次に学校の先生へ具体的な問いを頼みましょう。

本人

経験と考えの責任を持ちます。

下書きも清書も、自分で説明できる内容にします。

学校の先生に頼めること

事実・学習・発行手続を支えます。

相談箇所と期限を絞り、早めに依頼します。

専門家

方式に対する不足を対話で確かめます。

代筆ではなく、質問と改善点の具体化を頼みます。

学校の先生に頼めること|事実と基礎学習の確認を軸にします

学校の先生に頼めること

学校の先生には、調査書の発行や校内の依頼期限、日々の学習、経験の事実関係を相談できます。担任の先生が知っている活動については、本人の説明が大げさになっていないか、担当した範囲を正しく書けているかも確かめやすいでしょう。

英語の先生には、解答の文法や文のつながりを見てもらえます。例えば、英文で結論を書いたつもりでも、理由がその結論を支えていない場合があります。単語の間違いだけでなく、問いに答えているかも一緒に確認してもらうと、本番の記述へつながります。

学校にはほかの授業や行事もあるため、いつでも長時間の個別対応を頼めるとは限りません。相談したい部分を一つに絞り、期限より前に時間を取ってもらいましょう。学校で方式特有の面接やGVとのつながりまで検討する時間が取りにくい場合に、専門家へ相談する意味があります。

本人の状態を確かめます

経験・答案・練習で、できていない部分を見つけます。

不足に合う相手へ相談します

事実や基礎学習は学校へ、方式とのつながりは専門家へ相談します。

本人が改善して確かめます

助言を受けて書き直し、解き直し、もう一度説明します。

プロに頼ったほうがよいこと|答えではなく不足を見つけます

専門家へ相談する際は、大学の評価方法と、自分が準備した内容の間の不足を確認してください。「この経歴なら受かる」と断定してもらうためではありません。志望理由、英語での説明、社会問題への考えが別々になっていないかを、具体的な質問で点検するためです。

例えば、書類では国際的な取引を学びたいと述べているのに、面接で関心の理由を説明できないなら、文章をさらに磨くより、本人の関心を確かめ直すことが先です。専門家には、どの質問で答えが止まったか、なぜ止まったかを具体的に示してもらいましょう。

依頼前には、本人が書く原則を守る支援かを確認します。完成文の代筆や、本人が経験していない実績の追加を勧める支援は選ばないでください。大学の募集要項にある本人作成の注意事項を共有し、質問、読解の確認、模擬面接、学習計画の相談という範囲を明確にします。

助言が食い違ったときは、根拠と対象を分けます

先生と専門家から違う指摘を受けることもあります。その際は、どちらの立場が上かではなく、何についての指摘かを分けましょう。事実の誤り、意味の伝わりにくさ、方式との関係、表現の好みは、同じ種類の問題ではありません。

事実が違うという指摘なら、本人の記録や学校への確認が先です。方式に合わないという指摘なら、募集要項のどの選考内容に関わるのかを聞きましょう。根拠が表現の好みだけなら、本人が無理なく説明できる言葉を優先できます。

複数の人の文章をつなぎ合わせると、本人の考えが見えにくくなります。助言を受け取ったあと、何を直すかを本人が決め、本人が書き直してください。最後に声に出して説明すると、書類の言葉と会話の言葉のずれも確かめられます。

この章では「経験と考えの責任を持ちます」という点を押さえてください。代筆ではなく、質問と改善点の具体化を頼みます。

よくある疑問|倍率や目安の数字だけで準備を決めないために

「何倍なら受ける価値があるか」「英語は何点あれば大丈夫か」と、数字が気になるかもしれません。しかし、この方式には総合評価があり、一つの数字で本人の合否を判断できません。数字の役割を分けて、実際に改善できる部分へ準備を戻しましょう。

募集人員の約3倍は、実際の志願倍率ではありません

法学部では、第1次選抜の合格者数の目安として、募集人員の約3倍が示されています。これは第2次選抜へ進む人数の考え方です。出願した人数を募集人員で割った志願倍率や、受験者数を合格者数で割った実質倍率とは別です。

例えば、約3倍という数字を見て「3人に1人は必ず合格する」と読むことはできません。各試験の評価が十分でなければ、募集人員にかかわらず不合格となる場合もあります。人数の目安を、本人の合格確率へ置き換えないでください。

過去の倍率を調べる場合は、大学が公表する入試結果で、年度、学部、方式、志願者、受験者、合格者の欄をそろえます。この記事では確認できていない年度の倍率を載せていません。数字を探すだけで時間を使いすぎず、英語の記述や面接のどこが不足しているかも同時に確認しましょう。

人数

第1次合格者の目安と倍率は別です。

約3倍を、自分の合格確率へ置き換えません。

英語

外部試験の成績だけで準備は終わりません。

読解・記述・会話の不足を、それぞれ確かめます。

経験

活動数だけで志望理由は強くなりません。

本人が考え、行動した過程を学修へつなげます。

英語の参考水準に届いたら、英語対策は終わりですか

終わりではありません。募集要項で示すTOEFL iBTやGTECの参考水準は、学修に必要な英語力を考える材料です。出願時の成績証明と、大学で行う英語試験や面接は同じものではありません。

例えば、外部試験では選択問題に強くても、読んだ内容を自分の英文で説明する練習が不足しているかもしれません。逆に、日常会話が得意でも、長い文章の論理を正確に追えるとは限りません。今の強みを保ちながら、まだ確かめていない力を点検してください。

試験の点数を増やすために受験を繰り返すか、大学の記述や面接へ時間を回すかは、出願に必要な成績の有効性と、各対策の出来具合で判断します。結果の到着が出願に間に合うかも含め、英語の先生や相談相手と予定を具体化しましょう。

法律の専門知識を先に暗記したほうがよいですか

英語試験では、法律学・政治学に関する特別な知識を必要としないことが示されています。だからといって社会問題への関心が不要になるわけではありません。専門用語を暗記することと、文章を読み、理由を考え、説明することを区別してください。

難しい制度名を多く話すより、身近な問題の対立点を明確に説明する練習が有効です。例えば、便利な仕組みを広げるとき、誰が利益を得て、誰が負担するのかを考えます。意見が違う理由を理解し、そのうえで自分の考えを述べることが大切です。

専門書を読む場合も、理解した範囲を正直に説明しましょう。分からなかった点をそのままにせず、基礎的な説明へ戻る姿勢を大切にします。知っているふりをして話を広げると、面接の追加質問で本人の理解とのずれが大きくなります。

特別な受賞歴がない場合は、何から準備しますか

募集要項の資格欄に、全員が満たすべき特定の受賞歴は示されていません。ただし、受賞歴がないことと、学びの材料が何もないことは同じではありません。日常の授業や読書、学校での役割から、本人が何を考えてきたかを振り返ってください。

小さな経験でも、疑問を持ち、調べ、考えを改めた過程が説明できる場合があります。一方で、本人の行動がないのに活動の規模だけを大きく見せても、志望理由の根拠は強くなりません。今ある事実を、大学で学ぶ理由へどうつなぐかが準備の中心です。

活動を急に増やす前に、教科学習や英語の土台を崩していないかも確認しましょう。自分の材料を選べない場合は、学校の先生や受験相談で、実際に取り組んだことと選考内容を照らし合わせてください。活動数の多さではなく、準備の不足を具体的にすることを勧めます。

合格後の入学意思は、出願前から確認します

法学部を第一志望とする条件は、書類に一言添えれば済む話ではありません。大学で何を学びたいかだけでなく、入学に向けた本人と家庭の見通しも、出願前に話し合っておきましょう。学費や住まいのことは、大学の公式案内で別途確認できます。

合格発表後は、入学手続の期限までに必要な対応を終える必要があります。結果を見てから初めて家庭へ話すのではなく、誰が何を確認するかを先に共有してください。本人が受験勉強に集中できるよう、家庭の支援が必要な手続を早めに分けておきます。

他の出願先との関係で不明なことがある場合は、大学が定める併願制限や入学条件を確認します。この記事で確認していない方式との併願可否を、名前が似ているという理由だけで判断しないでください。候補の優先順位を決めにくい場合は、条件を一つずつ照らし合わせる相談が必要です。

この章では「第1次合格者の目安と倍率は別です」という点を押さえてください。本人が考え、行動した過程を学修へつなげます。

試験前の1週間と当日|準備した力を出すための確認順

試験が近づくと、新しい問題を増やしたくなるかもしれません。しかし、受験票や移動の確認が後回しになると、学習以外の不安も増えてしまいます。最後の期間は、学習の仕上げと当日の段取りを分けて準備してください。

1週間前は、繰り返している失敗を減らします

英語の練習では、直近の答案を見返し、同じ種類の失敗が続いていないかを確認しましょう。設問の条件を落としている、理由を書かずに結論だけになる、英文の主語が曖昧になる、といった失敗です。新しい教材を広く触るより、自分に繰り返し起きている問題を一つずつ直します。

例えば、内容は理解しているのに解答が長くなりすぎるなら、必要な要点と補足を分ける練習をしてください。反対に、短すぎて根拠が伝わらないなら、どの部分が答えを支えるのかを言葉にします。解答の長短だけで良し悪しを決めず、問いに必要な情報があるかを確かめましょう。

面接では、すべての質問を予想する必要はありません。志望理由、大学での学び、経験から考えたことを説明し、追加質問を受ける練習を続けます。最後の練習で新しい人物像を作るのではなく、提出書類と本人の説明が一致しているかを確認してください。

学習

新しい量より繰り返す失敗を減らします。

最近の答案と面接練習から、最後の修正点を絞ります。

移動

指定建物と集合場所まで確認します。

受験日の交通情報を公式案内で確かめます。

当日

受験票二種類と、大学の案内を確認します。

午前の結果を決めつけず、午後の面接へ切り替えます。

試験会場への移動は、建物まで確認します

試験は伊都キャンパスのイーストゾーンで実施される案内です。大学名や最寄りの交通機関だけでなく、受験票や直前の案内で指定された集合場所を確認しましょう。広いキャンパスでは、到着した場所と集合する建物が離れている場合があります。

交通の時刻や運行状況は変わるため、この記事には固定した乗り換え時刻を載せていません。受験日の曜日に合う運行情報を、交通機関の公式案内で調べてください。宿泊する場合も、ホテルから集合場所までの移動と、朝に必要な時間を別々に確かめます。

家族に送迎を頼むなら、本人がどこで降り、どこから歩くかを共有してください。試験場内へ家族が入れると決めつけず、大学の案内に従います。移動の不明点を前日にまとめて調べるより、早めに確認して学習へ戻れる状態にすることを勧めます。

本人の状態を確かめます

経験・答案・練習で、できていない部分を見つけます。

不足に合う相手へ相談します

事実や基礎学習は学校へ、方式とのつながりは専門家へ相談します。

本人が改善して確かめます

助言を受けて書き直し、解き直し、もう一度説明します。

受験票は二種類を取り違えないようにします

第2次選抜では、九州大学の受験票に加え、大学入学共通テストの受験票も持参する必要があります。共通テストが終わった後に、その受験票を片付けたままにしないでください。大学の受験票を印刷できたことだけで、持ち物の確認を終えないようにしましょう。

持ち物の最終確認は、大学の受験票と受験上の注意を使って行います。筆記具や時計なども、使える条件をその案内で確認してください。普段の模試と同じ持ち物がすべて認められる、と推測しないことが大切です。

発熱や交通の問題などで判断に迷う場合も、大学の公式な受験案内に従います。この記事で確認していない特別な対応や救済措置があるとは約束できません。連絡方法が分からない状態を避けるため、受験前に大学の問い合わせ先を確かめておきましょう。

午前の英語と午後の面接を、別の試験として立て直します

法学部の第2次選抜は、午前に英語、午後に面接が予定されています。英語試験で手応えがなかったとしても、それだけで午後の評価まで決まったわけではありません。終わった問題の答えを繰り返し探すより、次の試験に必要な落ち着きを取り戻すことを優先してください。

昼の時間には、大学から示される待機や集合の案内を確認します。自分の面接がいつ呼ばれるかを、ほかの受験生の順番だけで推測しないでください。面接の開始予定が午後だからといって、案内された場所を離れてよいとは限りません。

面接で分からない質問を受けた場合は、知っているふりで埋めないことが大切です。質問の意味を確かめ、理解している範囲を説明し、まだ考え切れていない点を区別します。流暢さだけを追うのではなく、相手と意思を確かめながら会話を進める練習を生かしましょう。

この章では「新しい量より繰り返す失敗を減らします」という点を押さえてください。午前の結果を決めつけず、午後の面接へ切り替えます。

九州大学法学部の総合型選抜Ⅱへ|条件確認の次は、英語と志望理由の不足を埋めます

読んだことは分かったけれど、最初の一歩がまだ決まらないときは、準備を三つに分けてください。出願に必要な条件と証明、本番で使う学力、本人の考えを伝える説明です。どれか一つを完成させてから次へ進むのではなく、期限と不足に応じて並行することが必要です。

出願

資格と提出物の確認が入口です。

卒業時期、共通テスト、外部英語の受験時期と証明を照合します。

学力

英語試験と教科学習を続けます。

答案を使い、読み違い・説明不足・基本事項の抜けを分けます。

説明

志望理由と面接は本人の考えでつなぎます。

GVで学ぶ目的を、経験や将来の関心へ結びます。

法学部の総合型選抜Ⅱは、英語の資格だけで決まる選抜ではありません。第1次選抜で提出する書類と英語の成績、第2次選抜の英語試験と面接、共通テストがそれぞれ評価に関わります。「推薦だから学力は後回し」という思い込みを外すことが、準備の方向を正す出発点です。

志望理由書は、2027年度の指定様式に従って、本人が考えて作成してください。学校や専門家へ相談する場合も、完成文を作ってもらうのではなく、経験の事実、理由のつながり、説明しにくい点を質問してもらいます。自分で書いた内容を、自分の言葉で説明できる状態へ進めましょう。

早く始める価値は、書類を早く完成させることだけではありません。調べる、説明する、指摘を受ける、学び直すという過程を繰り返せることにあります。高校1年の段階なら授業や読書から疑問を育て、高校2年では大学の学びとのつながりを確かめ、高校3年では期限と試験内容に沿って不足を埋めてください。

準備の記録は、立派に見せるためではなく、次に直すことを決めるために使います。英語の答案なら答えられなかった設問、面接なら理由を説明できなかった質問、志望理由なら自分の経験と結び付かなかった文を見つけましょう。課題を一つずつ具体化すれば、学校や相談相手にも必要な支援を伝えやすくなります。

受験相談では、合格を保証する数字や、誰にでも当てはまる必勝の文章を求めるのではなく、自分の現状をどの選考内容へつなげるかを確かめてください。相談前に完成した書類があることより、何が分からず、どの対策が止まっているかを正直に伝えられることが大切です。

英語の記述、志望理由、面接を同時に進めると、何を直せばよいか見えにくくなることがあります。マナビライトの無料受験相談で選考内容と今の準備を照らし合わせ、先に取り組む英語の課題と志望理由の不足を具体的に決めましょう。

相談で確かめること

外部英語と大学の英語試験の準備順

自分の現状と、募集要項の選考内容を照らし合わせます。

相談で確かめること

本人の経験からGVへつながる説明

自分の現状と、募集要項の選考内容を照らし合わせます。

相談で確かめること

学校と専門家へ頼む範囲と残り期間の使い方

自分の現状と、募集要項の選考内容を照らし合わせます。

個別の準備を決めたい場合は受験相談を優先してください。入試の仕組みを親子で共有したい場合は説明会、手元で案内を読みたい場合は資料請求という順で、目的に合う入口を選べます。

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