「九州大学文学部の推薦は、英語が得意なら受けられるのでしょうか」「国際コースと学校推薦型選抜は、どちらを選べばよいのでしょうか」。名前が似ていても、二つの方式で必要な準備は違います。国際コースは英語で文章を読み、考えを書き、面接で伝える選抜です。一方、学校推薦型選抜では、大学院進学を見据えた学びへの意思や研究計画を整理することが重要になります。
この記事では、2027年度の募集要項をもとに、総合型選抜Ⅱと学校推薦型選抜の出願資格、日程、提出書類、共通テスト、面接を分けて確認します。英語小論文の読み方と書き方、研究したいことを具体化する手順、高校の先生へ相談する内容まで紹介します。どちらの方式も共通テストが必要なので、書類だけに準備を偏らせないことが大切です。
読み終えたら、自分の卒業時期や推薦の条件を確かめ、志望する方式の予定表を作りましょう。例えば、国際コースの志望理由書と学校推薦型選抜の研究計画書を同じものと考えていたなら、問いと様式を分けるところから始めます。早く準備を始めるほど、読み直しや学力の補強に時間を使えます。学びたい内容と現在の課題を結び付け、次に取り組むことを具体的にしていきましょう。

九州大学 文学部の推薦、何から始める?
九州大学文学部の推薦を調べるなら、まず二つの方式を分けます
総合型選抜Ⅱ<国際コース>は英語で考えを伝える準備が必要です
2027年度の文学部国際コースは、総合型選抜Ⅱで10人を募集します。第1次選抜は調査書またはそれに代わる書類と志望理由書、第2次選抜は英語小論文、英語による面接、大学入学共通テストによる選抜です。「英語の資格を持っているか」だけで、自分に合う方式かを判断しないようにしましょう。
英語小論文では、文化・歴史・社会に関する英文を読んだうえで、英語で小論文を書きます。面接も英語で行うため、読むだけでなく、理由を組み立てて書く力や質問に答える力が必要です。例えば、英文の内容は理解できても、自分の考えを英語で説明すると止まるなら、そこが準備すべき課題になります。
本記事では、総合型選抜Ⅱ<国際コース>を「国際コース」、学校推薦型選抜<人文学科>を「学校推薦型」と呼んで説明します。対象は2027年度入学者の選抜です。2026年に出願し、2027年に共通テストや第2次選抜を受けるので、入学年度と出願する年を混同しないようにしてください。九州大学・2027年度総合型選抜Ⅱ学生募集要項
学校推薦型選抜<人文学科>は大学院進学を見据えた学びを考えます
学校推薦型の募集人数も10人ですが、国際コースと同じ選抜ではありません。高校などの学校長が責任を持って推薦できることが必要で、推薦できる人数は1校につき1人です。書類は推薦書、調査書または代わる書類、志望理由書(研究計画書)が中心になり、第2次選抜は面接と共通テストで評価されます。
推薦要件には、大学院進学を見据えて文学部で学ぶ強い意思が含まれます。単に「九州大学へ入りたい」「小論文がないから受けたい」という理由で選ぶと、制度の目的と自分の希望がかみ合いません。例えば、文学作品を読むのが好きなら、作品のどこに疑問を持ち、何を調べたいのかまで考える必要があります。九州大学・2027年度学校推薦型選抜学生募集要項
学校推薦型の要項で確認できるのは、国際コースの英語小論文とは異なる選考内容です。面接だけに見えても、事前に提出する研究計画や共通テストの準備が欠かせません。「当日書く小論文がない」という事実を、「書く力を準備しなくてよい」という意味に置き換えないことが大切です。
国際コース
調査書と志望理由書を整え、英語小論文・英語面接・共通テストを準備します。
学校推薦型
学校の推薦を確認し、志望理由書(研究計画書)・面接・共通テストを準備します。
二つの方式には同じ年度に出願できません

文学部の学校推薦型と国際コースの総合型選抜は併願できません。また、九州大学内の他の総合型選抜などにも制限があります。国際コースの出願後に結果を見てから、同じ年度の文学部の学校推薦型を受け直すという計画にはできません。方式を決める前に、入学後の学びや出願条件を比較してください。
「どちらが受かりやすいですか」という疑問だけでは、必要な判断材料がそろいません。募集人数が同じでも、推薦の要件、書類の問い、当日の試験は異なります。自分が英語で人文学の内容を学びたいのか、大学院を見据えた研究に関心があるのかを、学校の先生へ説明してみましょう。
方式の比較は、競争の少なそうな方を探す作業ではありません。例えば、国際コースの英語小論文に関心があっても、指定された共通テスト科目を受験しなければ要件に合いません。学びたい内容、出願できる条件、準備すべき試験の三つがそろっているかを確認して選びます。
国際コースの出願資格は、卒業時期と第一志望の意思を確認します
学校推薦型とは卒業時期の対象が異なります
国際コースは、2021年4月以降に高校・中等教育学校を卒業した人や2027年3月までに卒業見込みの人などが対象です。通常の課程による12年の学校教育を修了した人や、高校卒業と同等以上の学力が認められる区分にも規定があります。自分の経歴がどの項目に当てはまるかを募集要項で確認してください。九州大学・2027年度総合型選抜Ⅱ学生募集要項
さらに、文学部が指定する2027年度共通テストの教科・科目を受験し、九州大学文学部を第一志望とすることが必要です。過去の共通テスト成績を使うと考えたり、指定科目の一部を別の試験で置き換えたりしないようにしましょう。卒業時期だけを満たしていても、条件の確認は終わりません。
海外の学校を卒業する場合や、通常の調査書を発行できない場合は、経歴に合う出願資格と証明書を早めに確認します。「海外の学校だから同じ扱いだろう」と自分で判断するより、履修期間や修了見込みが分かる情報を整理して、大学の入試担当窓口へ相談することが確実です。
数値の評定条件と、調査書を評価することは別です

国際コースの文学部欄には、「全体の学習成績の状況が4.0以上」といった数値の出願基準は示されていません。ただし、第1次選抜では調査書などを評価します。数字の足切り条件が明記されていないことを、「高校の成績が見られない」「学校の学習は参考程度」と受け取らないようにしてください。
例えば、志望理由書で外国語を使って研究したいと書くなら、日々の外国語学習を続けていることが内容を支えます。得意科目の点数だけを見て安心するのではなく、苦手な教科でどこまで理解できているかも確認します。共通テストで幅広い教科を受験するため、学校の授業は選抜の準備にもつながります。
現時点の成績を確認したら、「上げたい教科」と「今週変える行動」を組み合わせましょう。数学で条件の読み落としがあるなら、問題文で範囲や単位を囲む練習を行います。国語で筆者の意見と例を混同するなら、段落の役割を書きます。成績への不安を、具体的な学習課題へ変えることが重要です。
確認する資格
卒業・修了の時期と、自分に当てはまる出願資格の項目を確かめます。
確認する意思
文学部を第一志望とするか、国際コースで学びたい理由を整理します。
確認する試験
指定された2027年度共通テストの全科目を受験できるか確認します。
英語資格の点数を、文学部独自の必須条件として追加しません
同じ総合型選抜Ⅱの冊子でも、学部によって英語資格の提出や基準の扱いは違います。文学部国際コースの要項には、他学部にある英語能力試験成績証明書の必須提出をそのまま当てはめられません。「九州大学の総合型には英検が必須」とひとまとめにせず、文学部の欄と共通事項を照らしてください。
英語資格の学習が英語力の向上に役立つことと、入試の出願要件として証明書が必要なことは別です。資格を取得していても英語小論文や英語面接の準備は必要ですし、確認できない最低スコアを理由に出願できないと判断することも避けます。条件は募集要項に記載された内容に沿って確認します。
例えば、英語の成績を整理する際には、「持っている資格」「実際に読める文章」「自分の考えを書ける内容」「質問に口頭で答えられる内容」を分けてみましょう。資格の名前だけで準備状況を評価するより、試験で求められる行動に近い形で弱点を見つけられます。
学校推薦型の条件は、1校1人の推薦と大学院への関心が出発点です
対象となる卒業・修了時期を最初に確かめます
学校推薦型は、高校・中等教育学校を2026年4月から2027年3月までに卒業または卒業見込みの人などが対象です。通常の12年の学校教育の修了者や、指定された在外教育施設の修了者についても、同じ期間の規定があります。国際コースの2021年4月以降という対象期間を、そのまま学校推薦型へ使わないようにしましょう。
推薦要件では、文学部が求める学生像に合い、人物や学業に優れていることに加え、学校長が責任を持って推薦できることが求められます。文学部が指定する共通テストの受験や、合格時に入学する確約も必要です。条件のうち、自分だけでは確認できない学校の推薦は、進路指導の先生へ早めに相談します。九州大学・2027年度学校推薦型選抜学生募集要項
確認するときは、「九大の推薦を考えています」だけで終わらせず、文学部人文学科の学校推薦型であることを伝えます。学部によって推薦人数や条件が異なるためです。募集要項の該当箇所を持参し、卒業時期、校内の手続、書類を依頼する期限を一つずつ確かめると、話が進みやすくなります。
校内選考では、学部で学ぶ目的を説明できるようにします
学校が推薦できるのは1校につき1人です。ただし、大学が公表するこの人数だけから、各高校の選び方や校内締切までは分かりません。成績の順番だけで決まると決めつけず、高校が示す手続や判断項目を確認します。評定の数値を満たせば自動的に推薦される、という仕組みではありません。
相談の材料として、学びたい分野、読んだ資料、現在の疑問、大学院進学をどう考えているかを短くまとめておくと役立ちます。例えば、歴史に関心があるなら「歴史が好きです」だけでなく、どの時代や資料に興味があり、授業で学んだ内容からどんな問いが生まれたかを説明します。
高校の先生にお願いする推薦書は、本人が提出する志望理由書とは役割が違います。自分の活動を正確に伝える資料は準備できますが、推薦書を本人の都合に合わせて代筆するものではありません。活動時期や担当した役割など、確認可能な情報を渡し、学校の手続に沿って作成を依頼しましょう。
高校へ聞くこと
校内の申請期限、選考の流れ、推薦書と調査書の発行に必要な日数を確認します。
本人が説明すること
文学部で学ぶ目的、研究したい疑問、大学院進学を見据える理由を整理します。
大学へ聞くこと
経歴や証明書など、募集要項だけでは自分への適用が判断できない条件を確かめます。
大学院進学は、肩書きではなく学びの継続として考えます
学校推薦型で確認したいのは、大学院という言葉を志望理由書に入れたかどうかではありません。学部で基礎や研究方法を学び、その先でさらに調べたいと思う理由を説明できるかが大切です。現段階で研究の最終結論を完成させる必要はありませんが、何に疑問を持っているかは具体化しましょう。
例えば、文学作品の翻訳に興味があるなら、表現の違いを比べてどんなことを知りたいのかを考えます。「翻訳は難しいです」で止めず、作品、言葉の使い方、読者への伝わり方など、調べる対象を絞ります。そのうえで、外国語や資料の読み方を大学で学ぶ必要性を説明すると、学修計画につながります。
研究者になると決め切っていない場合も、断定して装うことは避けます。一方、大学院で学びを深める意思がないのに、出願のためだけにあると書くのも適切ではありません。自分の関心と方式の目的を照らし、分からないことは大学院でどのように学ぶのか調べてから判断してください。
出願日程は別々です。国際コースは10月、学校推薦型は11月の提出です
国際コースは登録・支払いと書類到着の締切が異なります
国際コースのWeb入力と入学検定料の支払いは、2026年10月13日10時から10月27日17時までです。書類の受付は10月19日から10月30日17時までで、締切は必着です。Web手続の最終日と書類が大学へ届く最終日が異なるため、予定表には二つの期限を分けて書いてください。九州大学・2027年度総合型選抜Ⅱ学生募集要項
10月30日に郵便局へ持っていけばよいという意味ではありません。例えば、学校から調査書を受け取る日が遅れると、その後の封入や郵送の余裕がなくなります。志望理由書の清書だけでなく、学校への発行依頼、内容の確認、郵送日を先に決め、配達に必要な日数を考えて準備しましょう。
第1次選抜の結果は2026年12月21日頃に郵送で発送されます。「発送予定日」と「自宅へ届く日」は違います。受験票の印刷は12月24日頃からの案内です。通知を待つ間も、英語小論文や面接、共通テストの学習を続け、第1次合格後に初めて当日の対策を始める状態を避けます。
学校推薦型は校内締切が大学の締切より前にあります
学校推薦型のWeb入力と入学検定料の支払いは、2026年10月26日10時から11月6日17時までです。書類受付は11月2日から11月6日17時までの必着です。国際コースの10月の出願日程を写さず、学校推薦型の締切を別に管理します。第1次選抜結果は12月21日頃に郵送で発送されます。九州大学・2027年度学校推薦型選抜学生募集要項
大学の受付期間に入ってから校内推薦を相談すると、高校での確認や推薦書作成に必要な時間が足りなくなるおそれがあります。高校が定める締切は大学の募集要項では分からないため、在籍校に確認します。出願に間に合うかを、本人の研究計画書の完成予定だけで判断しないことが重要です。
例えば、週末に志望理由書を書き上げても、月曜日に先生へ推薦書を依頼して即日発行されるとは限りません。学校行事や定期試験、担当の先生の予定もあります。依頼するときは必要な書類の名前、大学の様式、大学到着期限をまとめて伝え、受け取れる日を確認しましょう。
国際コースの出願
Web・支払いは10月27日17時まで、書類は10月30日17時必着です。
学校推薦型の出願
Web・支払いと書類到着は11月6日17時が期限です。校内締切は別に確認します。
両方式の第2次選抜
2027年1月30日です。試験の内容や集合時刻は方式ごとに確認します。
共通テストの成績提供手続も予定表へ入れます
両方式とも、大学入学共通テスト成績請求情報の提供手続期間は、2027年1月4日から1月20日です。共通テストを受けることと、大学に成績請求情報を提供することを混同しないでください。大学の募集要項や出願画面の案内で方法を確認し、完了したことを確かめます。
第2次選抜は2027年1月30日、合格発表は2月10日です。大学の掲示による発表は11時頃、Web掲載は12時頃の案内なので、確認する媒体も把握しておきましょう。合格者への通知や入学手続書類の発送も2月10日に予定されています。発表を見た後の手続まで、一つの予定表で管理します。
2026年10月18日時点では、国際コースのWeb手続期間に入っています。これから準備を点検する人は、まず資格、共通テスト科目、書類の用意を確認してください。高1・高2の人は、この日程を準備の参考にしながら、自分の受験年度の要項が公表されたら改めて確認します。
二つの方式の条件を確かめたら、準備の不足を整理します
英語を使う学びと研究を深める学びのどちらを志望するか、まだ整理できていない場合は、現在の科目・活動記録をもとに次の三つを相談できます。出願資格の最終確認は大学、校内推薦は高校へ行います。
- 国際コースと学校推薦型について追加確認する条件
- 読書・活動の記録から、志望理由に使う根拠の整理
- 学校の依頼期限と大学の締切から考える準備の順番
国際コースの書類は、日本語で学ぶ理由と自己評価を伝えます
様式1の二つの問いを混ぜずに考えます
国際コースの志望理由書は、2027年度総合型選抜の様式1を使います。2枚の用紙に、国際コースを志望する理由と、これまでの勉強・活動の自己評価や将来の国際的活動への希望を書きます。英語で試験を受ける方式ですが、この書類は日本語で本人が自筆する指定です。英語で清書すると考えないようにしましょう。九州大学・2027年度総合型選抜Ⅱ志望理由書等様式
下書きでは、まず二つの問いに対応するメモを作ります。志望する理由には、学びたい内容と国際コースの学びがどう結び付くかを書きます。自己紹介には、実際に行った勉強や活動、その結果をどう評価するか、将来の学びに残る課題をまとめます。同じ経験を使う場合も、それぞれの問いで説明する役割を変えます。
例えば、外国語で書かれた資料を読むことに関心があるなら、志望理由では「何を知るためにその言語を使いたいか」を考えます。自己評価では「今までどのように学び、何ができ、どこで困ったか」を整理します。資格や活動名を多く並べるより、本人が考えて取り組んだ過程が伝わるようにしてください。
「海外に行きたい」を、人文学を学ぶ理由につなげます
国際コースは、日本語や複数の外国語への関心、文学や思想への関心、文化・歴史・社会の多様性への関心を重視しています。語学や留学への憧れだけでなく、外国語を使って何を学びたいのかが重要です。大学の国際コース紹介を読み、自分の疑問と結び付く学びを確かめましょう。九州大学文学部・国際コース公式案内
例えば、地域の文化が外国語で紹介される際の表現に疑問を持ったなら、日本語と外国語の説明を比べて、何が同じで何が違うかを考えられます。これは学習の進め方の例です。本人がまだ行っていない比較を、すでに実施した経験として書くことは避けてください。
「国際的な人になりたい」という目標は、そのままでは意味が広くなります。異なる言語で資料を読める人、文化について背景を説明できる人、意見の違う相手と根拠を示して話せる人など、自分が身に付けたい力を具体的にしてみましょう。その力が、なぜ人文学の学びで必要かを考えると、計画がつながります。
自己評価は成果だけでなく、学習方法の見直しも含めます
自己評価では、成功したことを大きく見せるより、何を目標にし、どのように取り組み、何が分かったかを説明します。例えば、英文を読む学習で辞書を引くことに時間を使いすぎたなら、段落の要点を先に確認する方法へ変えたかを振り返ります。変更した事実があれば、その理由と結果を整理します。
うまくいかなかった経験を書くと不利になると決めつけ、実際の課題を隠す必要はありません。ただし、「失敗から成長しました」という結論だけでは、どんな変化があったか分かりません。次の行動を変えたのか、分からない点を質問したのか、別の資料を読んだのかなど、確認できる行動を示します。
活動の成果がまだ出ていない場合は、途中で分かったことと残る課題を分けます。読んだ資料を増やしただけなのか、自分の考えが変わったのかも区別しましょう。自己評価は自分を良く見せる点数付けではなく、大学で学び続けるために現在の自分を理解する作業になります。
志望理由の点検
何を学びたいか、なぜ外国語を使って学ぶ必要があるかを説明します。
自己評価の点検
実際の勉強・活動、工夫した点、分かったこと、残る課題を分けます。
将来へのつなぎ方
身に付けたい力を、文化や歴史、社会について学び発信する目的につなげます。
自筆の指定と本人作成のルールを守ります
国際コースの記述要領では、鉛筆の使用も認められています。一方、摩擦などで消えるボールペンは使用できません。用紙は当該年度のものを使い、学校推薦型の志望理由書と取り違えないようにします。書く道具の条件も方式ごとに確認し、「九大の書類は全部同じ」と考えないことが大切です。
総合型選抜の共通事項には、本人以外の者や文章生成の道具が作成したことが認められる場合、また他者の文章を自分のものとして使った場合などは、不正行為として入学許可を取り消すことがあると示されています。文章を代わりに作ってもらうのではなく、本人が考えて書く必要があります。
第三者に相談する場合は、問いに答えているか、事実と考えが分かれているか、説明が足りない部分はどこかを指摘してもらいましょう。助言を受けた後に自分で考え直し、自分で書き直します。提出用の完成文を受け取って写す方法ではなく、自分の説明を改善するための確認として使います。
志望理由と自己評価は、事実の確認から学ぶ目的の説明へ進めます
自分でできること
実際の勉強・活動を時期、目的、工夫、課題に分け、日本語で下書きします。例えば「海外に行きたい」で止まったら、人文学で何を知りたいかを書き足します。本人には当然の経験が読み手にも伝わるかは判断しにくいため、事実を整理した段階で先生に読んでもらいます。
学校の先生に頼めること
授業や活動の事実、基本的な文章の分かりやすさ、様式の問いに答えているかを確認してもらいます。ただし、学校での良い取り組みが国際コースの志望理由として十分伝わるかは別の検討です。修正後も語学への憧れだけに見える場合は、専門的な質問による点検を検討します。
プロに頼ったほうがよいこと
本人の下書きをもとに、外国語で学ぶ目的、人文学の関心、自己評価のつながりを質問や不足箇所の指摘で点検してもらいます。完成文の作成や翻訳原稿の提供を依頼することは避けます。根拠となる経験は本人しか確認できないため、助言の後は本人が資料を読み直し、自分で書き直します。
学校推薦型の研究計画書は、すでに始めた学びと今後の問いを示します
様式の冒頭には、研究への取り組み方が示されています
学校推薦型の志望理由書(研究計画書)は、2027年度の文学部用様式1、2枚を使います。様式では、大学院進学を見据えることに加えて、自主的にある程度の研究的な行為を始め、そこから自信を得ていることを示すよう求めています。将来の希望だけを書けばよい書類ではありません。九州大学・2027年度学校推薦型選抜出願書類様式
記載する内容は、将来の学びへの意欲と、これまでの取り組みや活動状況です。その根拠となる成果がある場合は、合わせて示すよう案内されています。「研究経験」と聞いて受賞歴や大学の論文だけを想像せず、自分が疑問を持ち、資料を調べ、比較し、考えをまとめた過程を振り返りましょう。
例えば、授業で扱った作品について複数の解説を読み、解釈が異なる理由を考えた場合、読む前の疑問、参考にした資料、比較した点、今の考えを整理できます。どの活動が要件に十分対応するかは個別の判断になりますが、活動名だけより具体的な過程を説明することが準備の出発点です。
研究したいことを「対象・問い・方法」に分けます
研究計画を考えるときは、対象、問い、方法を分けて書いてみます。対象は何を調べるか、問いは何を知りたいか、方法はどう確かめるかです。「日本文化を研究したい」という目標だけでは、対象も問いも広いままです。作品や資料、時期、地域などを絞ると、計画を説明しやすくなります。
例えば、地域の歴史に関心があるなら、地域全体の歴史を説明しようとするより、特定の出来事が資料ごとにどう記述されているかを比べる方法があります。その際、資料の作成者や目的、作られた時期を確認します。これは考え方の練習例であり、その題材が大学から指定されているという意味ではありません。
方法を考える段階で、資料を実際に入手できるかも確認します。読みたい資料がまだ読めない言語で書かれているなら、入学後にその言語を学ぶ必要があります。現時点でできることと、大学で身に付けたいことを分ければ、実行できない約束を避けながら学習計画を示せます。
結論を先に決めず、異なる説明を確かめます
研究計画書では、自分の意見を強く言い切ればよいわけではありません。文学部が求める学生像には、自分で問題を見つけ、考えを他者との対話や調査で発展させる姿勢が含まれます。自分の考えと合う資料だけを集めず、異なる見方も読んで、どこに違いがあるかを確かめましょう。九州大学文学部・学生受け入れ方針
例えば、「ある表現はいつも同じ意味で使われる」と考えたなら、別の作品や場面ではどう使われるかを調べます。違う例が見つかったときは、都合が悪いとして隠すのではなく、最初の説明をどう修正するかを考えます。自分の考えを確かめ直す過程は、研究への向き合い方を示す材料になります。
もちろん、高校生の段階であらゆる反論を調べ尽くす必要はありません。現在読んだ範囲で言えること、まだ判断できないこと、次に調べたいことを分ければ十分に学びの方向が見えます。「必ず証明できます」と言い切るより、どの資料を使って何を確かめたいかを説明してください。
対象を絞る
作品、資料、時期、地域など、実際に調べるものを決めます。
問いを作る
紹介だけで終わらず、違いや理由など、知りたい点を一つにします。
方法を考える
どの資料を読み、何を比較し、どの範囲まで確かめるかを整理します。
根拠となる成果は、本文との関係を説明します
これまでに作成したレポートや発表資料などの成果がある場合は、その成果のどこが志望理由書と関係するかを整理します。大量の資料を添えれば評価が上がると考えるのではなく、記載した活動や考えを確認できるものかを見ます。提出方法や扱いに疑問があれば、大学の案内を確認してください。
共同で行った活動は、全体の成果と本人が担当した部分を分けます。例えば、グループで資料を読んだ場合、自分が担当した資料、比較した項目、話し合いで提案した内容を説明します。グループ全体の作業をすべて本人が行ったように書くと、書類の正確さを損ないます。
読んだ本や資料を使って自分の考えを書くときは、著者の意見と自分の意見を区別します。出典の記録を残しておけば、後から内容を確かめ直せます。面接でも、「何に書いてありましたか」と尋ねられたときに、自分が実際に読んだ範囲を説明できます。読んでいない本を読んだと記載しないことも基本です。
推薦書と研究計画書は、違う立場から同じ学びを示します
推薦書には、学校側から見た学業や人物などの記載欄があります。本人の研究計画書は、自分の疑問や取り組み、学びたい内容を説明する書類です。二つを同じ文章にそろえる必要はありませんが、活動の時期や役割、成果などの事実が矛盾しないよう、学校へ正確な情報を伝えます。
研究計画書は、日本語で本人が自筆し、黒のペンまたはボールペンを使用します。消せるボールペンは認められません。国際コースの「鉛筆も可」という記述要領を学校推薦型へ持ち込まないようにしましょう。下書きの段階で用紙を印刷し、読みやすい文字で無理なく収まるかを確認します。
清書前には、読み手が分からない言葉を使っていないか点検します。専門用語を入れる場合も、本人が説明できる意味で使います。例えば、方法の名前は知っていても実際にどう調べるかが説明できないなら、まず方法を学び直す必要があります。言葉を難しくするより、考えた順番が伝わる文章に整えてください。
研究計画と活動の根拠は、資料を示して相談します
自分でできること
対象・問い・方法を書き、読んだ資料の出典と自分の判断を記録します。共同活動では担当部分も分けます。例えば資料を比較したと言っても比較項目が説明できなければ、計画はまだ曖昧です。資料を持って先生に相談し、実際に行える作業まで小さくします。
学校の先生に頼めること
授業や探究で行った作業の事実、資料の読み方、調査時の同意や個人情報への配慮を確認してもらいます。推薦書や校内手続も学校へ依頼します。ただし、専門分野ごとの研究方法まで学校で確認できるとは限りません。問いが広いまま、資料を増やしても方法が決まらない場合は別の助言を求めます。
プロに頼ったほうがよいこと
問いと資料の対応、現在の取り組みから大学院を見据えた学びへのつながり、書類間の事実の一致を点検してもらいます。研究テーマや成果を代わりに作ってもらうことはできません。指摘への答えを本人が調べ直し、未実施の計画と実施済みの活動を区別して書けることを確認します。
書類審査と第2次選抜の配点から、準備の順番を決めます
両方式とも、まず提出書類で第1次選抜があります
国際コースの第1次選抜では調査書などと志望理由書を評価し、合格者を募集人数の3倍程度としています。学校推薦型は推薦書などを加えて評価し、合格者は募集人数の3倍程度を上限としています。いずれも書類を出した全員が第2次選抜へ進むわけではありません。
第1次選抜の資料は5段階で評価し、各評価を合わせてA・B・Cの3段階で総合評価する案内です。この5段階を高校の評定と同じ数字だと解釈したり、Aなら必ず合格すると独自に判定したりしないでください。公開されている評価方法と、公開されていない細かな採点基準を分けることが大切です。
書類を準備するときは、大学が何を読むための資料かを考えます。国際コースなら、人文学を外国語で学ぶ目的と学習の振り返りが伝わるか。学校推薦型なら、これまでの研究的な取り組みと今後の学びがつながるか。文章の美しさだけでなく、問いに答えている内容かを確認しましょう。
国際コースは英語小論文50点・英語面接50点・共通テスト100点です
国際コースの第2次選抜は、英語小論文50点、面接50点、共通テストを換算した100点を合わせて評価します。合計で見ると、共通テストと、小論文・面接を合わせた部分が同じ点数です。共通テストだけ、または英会話だけを準備すればよいという配点ではありません。
例えば、共通テスト形式の英文読解は進んでいるのに、自分の意見を書く練習が少ない場合、読む力を英語小論文へつなぐ練習を増やします。反対に、面接練習ばかり行い、数学や情報の復習が止まっているなら、共通テストの準備へ時間を戻す必要があります。
配点と同じ比率で勉強時間を割り振る必要はありません。現在の弱点や締切によって、必要な時間は変わります。書類提出前は下書きの確認を増やしながら基礎学習を維持し、提出後は英語小論文や面接を継続して深めるなど、準備の進み具合に合わせて調整します。
学校推薦型は面接50点・共通テスト100点で第2次選抜を行います
学校推薦型の第2次選抜は、面接50点と共通テストの換算点100点を合わせ、A・B・Cの3段階で総合評価します。国際コースの英語小論文50点を加えて200点としないようにしましょう。学校推薦型の要項に、小論文の当日試験は選考内容として示されていません。九州大学・2027年度学校推薦型選抜学生募集要項
ただし、研究計画について面接で話すためには、文章を読み、考えをまとめる練習が必要です。「小論文がないから文章を読む時間は減らせる」と考えるより、研究の資料や自分の下書きを読み直します。共通テストの国語などで使う読解力も、研究計画の説明を支える土台になります。
二つの方式に共通するのは、書類、学力、口頭での説明を切り離しすぎないことです。志望理由書で書いた学習目標が日々の勉強に表れているか、面接で話す活動が書類の事実と一致しているかを点検します。同じ内容を丸暗記するのではなく、別の形でも説明できるかを確かめましょう。
国際コースの第2次
英語小論文50点+英語面接50点+共通テスト換算100点です。
学校推薦型の第2次
面接50点+共通テスト換算100点です。研究計画の説明も準備します。
配点の使い方
合格予測の数字にせず、未着手の準備と時間の偏りを見つけます。
「資格・根拠・説明・学力」の四つで準備を点検します
この記事では、公式の出願条件と評価内容から、準備を四つに分けて確認する方法を提案します。資格は出願条件と科目、根拠は書類に書く事実や資料、説明は文章や面接で伝える内容、学力は共通テストと方式別試験の準備です。これは合否を判定する基準ではなく、確認漏れを見つけるための整理です。
例えば、研究したいテーマはあるのに、実際に読んだ資料を説明できないなら「根拠」が課題です。書類では説明できても英語で質問に答えられないなら、国際コースでは「説明」の練習が必要です。共通テストの科目選択が不明なら、学習量を増やす前に「資格」の確認を優先します。
各項目に、確認済み、準備中、要確認の印を付けます。その横に、次の行動と確認する相手を一つ書きます。「推薦の校内締切を担任へ聞く」「英文の主張と根拠を分けてまとめる」など、実行できる内容にしてください。漠然とした不安を、終わったかどうか確認できる作業へ変えられます。
国際コースの英語小論文は、英文の理解と自分の考えを分けて書きます
文化・歴史・社会の英文を、主張と理由に分けて読みます
公式要項では、文化・歴史・社会に関する英語の長文を踏まえて、英語で作成する小論文を課すと示されています。英語力に加えて、筋道を立てて考える力や表現力を評価する試験です。知っている話題について自由に英作文を書くだけではなく、与えられた文章を理解する準備が必要になります。九州大学・2027年度総合型選抜Ⅱ学生募集要項
練習では、最初に筆者が何を問題にしているかを探します。その後、筆者の考え、その考えを支える理由、具体例を分けて書き出します。例えば、文化の受け継がれ方を扱う文章なら、何が変化していると述べているか、なぜそう考えるか、どんな例を挙げているかを区別します。
英文を一文ずつ日本語に訳せても、文章全体で何を言いたいか分からないことがあります。その場合は、段落ごとに役割を付けます。「問題を示す」「背景を説明する」「例を挙げる」「別の意見を紹介する」など、短いメモで構いません。全文を訳す練習と、構成をつかむ練習を分けて行いましょう。
知らない単語に出会ったときは、その語を理解しなければ主張がつかめないかを考えます。練習中に推測した意味は、復習で辞書を引いて確かめます。推測が合っていたかだけでなく、前後のどの言葉を手掛かりにしたかも記録すると、次の文章で読み方を改善できます。
設問が求める仕事を、書き始める前に確認します
英語小論文の準備では、本文だけでなく設問の読み取りを練習します。要約を求めているのか、理由を説明するのか、意見を述べるのかで、書く内容は変わります。例えば、筆者の理由を説明する問いに対して、自分の体験だけを長く書いても、問いに答えたことにはなりません。
練習用の問題を解くときは、求められている動作、対象、条件を先にメモします。動作は説明や比較、対象は何について答えるか、条件は指定された範囲や語数などです。実際の試験では問題の指示に従います。本記事の学習例を、大学が指定した解答形式や出題予告として扱わないでください。
設問に複数の問いが含まれている場合は、それぞれに答えがあるか確認します。「意見と理由」を求められたなら意見だけでは不足し、「違いとその理由」なら違いを並べるだけでは足りません。下書きの各部分がどの問いに対応するかを確かめることで、内容の抜けを見つけられます。
書き終わった後に設問を読み直す時間も必要です。文章をきれいに整えることに集中していると、途中で問いから離れることがあります。練習の採点では英語の誤りだけでなく、「最初の問いに答えているか」を別の項目として確認しましょう。
自分の意見は、理由と具体例を付けて説明します
意見を書く練習では、結論、理由、具体例、考えられる別の見方という順でメモを作る方法があります。これは準備のための一つの方法で、すべての答案を同じ型にする決まりではありません。設問に合う範囲で、自分の考えを読み手が追える順番に整えます。
例えば、文化を紹介する文章に関する練習なら、「分かりやすく説明することは必要です」という意見だけでは理由が見えません。読み手が背景を知らない場合に何が起きるか、説明を簡単にすると失われる情報はあるかなどを考えます。一つの考えに、理由と限界の両方を付けると、内容を深められます。
具体例は、自分の意見の何を支えるかが分かるものを選びます。印象的な体験でも、論点と関係がなければ長く説明する必要はありません。本人の経験を使うなら事実に限り、本文にない数字や調査結果を作って根拠にしないことが大切です。根拠が弱い場合は、言い切る範囲を狭めます。
読むとき
筆者の問い、主張、理由、具体例を分けて理解します。
考えるとき
設問が求める答えに対して、結論と根拠を整理します。
書くとき
読んだ内容と自分の考えを区別し、説明の順番を整えます。
英語は難しい表現より、意味を正確に伝えることを優先します
小論文で使う英語は、難しい単語を増やせばよいわけではありません。自分が使い方を理解している表現で、誰が何をするのか、なぜそう考えるのかを明確にします。一文に多くの情報を詰め込みすぎて意味が曖昧になる場合は、文を分ける練習が役立ちます。
例えば、日本語では主語を省略しても通じる内容が、英語では誰について述べているか分からなくなることがあります。書き終えたら各文の主語と動詞を確認します。代名詞を使った場合は、何を指すか読み手に分かるかも点検してください。小さな曖昧さが、理由のつながりを分かりにくくすることがあります。
英語の誤りを直す際には、誤った箇所を写し直すだけでなく、なぜその形になるかを確認します。時制、単数と複数、冠詞、比較など、繰り返し間違える項目を記録しましょう。次の答案では同じ項目を先に見直し、毎回すべてをゼロから確認しない仕組みにします。
言いたい内容が英語にできない場合は、日本語の考えが複雑すぎないかも確かめます。「このことがさまざまな問題につながります」と曖昧に書くより、どの出来事がどの問題につながるのかを整理します。考えを具体的にすることが、英語で説明する助けになる場合があります。
120分の英語小論文に向けて、読む・考える・書く時間を測ります
最初は時間を延ばして、止まる原因を見つけます
国際コースの英語小論文は2027年1月30日10時から12時までの120分です。最初から速さだけを求めると、読解と英作文のどちらに課題があるか分からなくなります。初期の練習では時間を記録しながら、内容を理解して書き終えることを優先し、止まった場所を残しましょう。
例えば、英文を読む段階で時間がかかるなら、語彙が不足しているのか、文の構造が分からないのか、段落の関係を追えないのかを分けます。日本語で考えは整理できるのに英語にする段階で止まるなら、短い文で理由を説明する練習を増やします。原因によって戻る学習が違います。
答案の完成時間だけを見ると、理解を飛ばして速く書いた場合も良く見えてしまいます。練習では、本文の要点を説明できるか、設問に答えているか、根拠がつながっているかを確認してください。速さと内容の両方を記録することで、実際に改善している部分が分かります。
練習用の配分は、自分の記録をもとに変えます
時間内で解く練習では、読む時間、構成を考える時間、書く時間、見直す時間を分けて予定を作ります。大学が各作業の分数を指定しているわけではありません。自分の練習記録をもとに、どの作業に時間を使うと内容が安定するかを確かめて調整します。
読み終わらないからといって構成を考える時間をなくすと、途中で理由が足りなくなり、書き直しが増える場合があります。例えば、書く前に結論と理由を短くメモしてから始める練習と、すぐ書き始めた練習を比べ、どちらが問いに合う文章になったかを確認してみましょう。
見直しでは、全体を書き直すことを目指しません。設問への答えがあるか、結論と理由がつながるか、否定や比較を読み違えていないか、主語と動詞が対応しているかを優先します。繰り返し起きる誤りを記録しておくと、短い時間でも確認する順番を決められます。
復習は、本文理解・構成・英語の三つに分けます
答案を見てもらうときは、「何点くらいですか」だけで終わらせないようにします。本文の読み違いがあるか、説明の順番が分かるか、英語が意味を正確に伝えているかを分けて確認してもらいます。大学の非公開の採点基準を推測して合格点を出すより、直すべき箇所を具体的にすることが重要です。
本文理解の誤りがあったなら、どの文をどう読んだかを振り返ります。構成が弱いなら、結論を支える理由が不足しているのか、具体例が論点から離れているのかを調べます。英語の誤りなら、意味が変わる誤りと表現を整える修正を区別し、優先して学び直す部分を決めましょう。
同じ答案を直した後には、別の文章でも改善ができるかを確認します。一つの完成答案を暗記しても、新しい文章の設問に対応できるとは限りません。例えば、前回は筆者の主張と引用された意見を混同したなら、次回は発言の主体を先に確認するなど、読み方そのものを変えます。
最初の演習
時間を記録し、どこで理解や表現が止まるかを見つけます。
時間内の演習
読む・構成・執筆・見直しを一続きで行い、配分を確かめます。
次の演習
前回の誤りを一つ選び、別の問題でも同じ改善ができるか確認します。
落とし穴は、暗記した意見をどの設問にも当てはめることです
文化や国際交流について使いやすい意見を準備していても、実際の設問に合わなければ十分な答えになりません。「多様性が大切です」「交流を増やすべきです」といった結論だけを覚えるのではなく、本文が何を問題にしているかを読み取る練習を優先しましょう。
例えば、ある方法の限界を問われているのに、その方法の良い点だけを書くと、設問への対応が弱くなります。賛成か反対かをすぐ決める前に、条件によってどう変わるかを考えることも役立ちます。自分の得意な話題へ持ち込むより、与えられた問いに向き合うことが大切です。
他者の模範解答を読む場合は、表現をそのまま使うためではなく、どこで主張を示し、何を根拠にしているかを分析します。自分が書くときは、自分の読解と考えに基づいて組み立てます。提出書類と同じく、本人が理解して説明できる内容を積み上げることが基本です。
英語小論文は、読み違いと書き方の課題を分けて相談します
自分でできること
本文の主張・理由・例を分け、設問への答えを考えてから書き、読む・考える・書く時間を記録します。ただし、誤読したままでは自分の答案を正しいと感じやすくなります。例えば主張の根拠の文を示せない場合は、問題文と答案をそろえて先生へ相談します。
学校の先生に頼めること
英文の構造、語句の意味、文法上の誤りや基本的な段落構成を確認してもらいます。答えの英語が自然でも、設問への対応や論拠の十分さまで確認できたとは限りません。文法を直しても結論と理由がつながらない場合は、小論文全体への助言を検討します。
プロに頼ったほうがよいこと
本文理解・設問への対応・理由の組み立て・英語表現を分け、どの段階から直すべきかを確認してもらいます。大学の非公開基準に基づく合格点の断定は求めません。添削済み答案の暗記で終えず、本人が別の問題を解き、指摘された読み方や説明の改善を再現できるか確かめます。
英語面接は、志望理由を暗唱するより質問に答える練習を重ねます
約10分の面接でも、短い質問の意味を聞き取る力が必要です
国際コースの面接は、原則として1人10分程度の個人面接を英語で行います。第1次選抜の合格者数によって集団面接を行う場合もあると示されています。文学部生としての適性、能力、意欲を評価する面接です。必ず一対一で、決まった質問だけを受けると考えないようにしましょう。九州大学・2027年度総合型選抜Ⅱ学生募集要項
準備では、まず質問が何を尋ねているかをつかみ、答えの中心を短く返す練習をします。例えば、大学で学びたい内容を聞かれたときに、語学を好きになったきっかけだけを長く話すと、質問への答えが見えにくくなります。きっかけと学修内容を分けて説明できるようにしてください。
英語で長い原稿を暗記していると、質問の言い方が変わっただけで話せなくなることがあります。志望する理由、関心のあるテーマ、実際の活動、大学で学びたい方法などを短いまとまりに分け、質問に応じて必要な部分を選んで答える練習が有効です。
日本語の志望理由書を、短い英語で説明してみます
提出する書類は日本語ですが、面接は英語です。日本語では立派に見える文章でも、本人が英語で意味を説明できない場合があります。下書きの段階から、中心の考えを短い英語にして話してみましょう。翻訳した原稿を覚える前に、自分が何を伝えたいかを整理することが大切です。
例えば、「文化の多様性を学びたい」と書いたなら、どの文化的な違いに関心があるか、なぜ疑問を持ったか、何を比較したいかを説明します。難しい言葉を使えなくても、対象と理由が明確なら内容は伝わりやすくなります。反対に、抽象的な言葉を重ねても具体例がなければ、説明が続きません。
英語にする途中で言えない部分が見つかったら、語彙の不足だけと決めつけないでください。日本語でも理由が曖昧な場合があります。何を経験し、どう考え、その後何を調べたかを整理し直すと、短い英語で説明しやすくなることがあります。書類と面接を行き来して準備しましょう。
読んだ資料について、内容と自分の考えを区別して答えます
練習では、最近読んだ文章や、関心のあるテーマを簡単に紹介してみます。最初に何についての資料かを述べ、その資料が示した内容、自分が考えたこと、さらに知りたいことを分けます。これは面接の出題を予告するものではなく、人文学への関心を説明するための練習です。
例えば、文化の違いに関する文章を読んだ場合、「そこには何が書かれていたか」と「自分はどう考えるか」を別々に話します。著者の意見を自分の発見として説明しないようにします。資料を読んで考えが変わったなら、どの説明がきっかけだったかも整理しておくと、学びの過程を伝えられます。
知らない内容を尋ねられたときに、知っているふりをして答えを作る必要はありません。理解している範囲と分からない範囲を区別する練習をします。質問が聞き取れない場合も、曖昧に話を続けるより、聞き返して意味を確認する方法を練習しておきましょう。
質問を聞く
何について、どの範囲を答えるかを確かめます。
答えを返す
結論を短く示し、必要な理由や経験を加えます。
会話を続ける
追加の質問に合わせて、資料や学習の具体的な内容を説明します。
模擬面接は、答えの内容と聞き方を別々に振り返ります
練習を録音できる環境なら、自分の回答を聞き直してみます。聞き手の許可を取り、録音したデータの扱いにも配慮してください。確認するのは発音だけではありません。質問に答えているか、理由が抜けていないか、同じことを繰り返していないか、分からない語を無理に使っていないかを点検します。
例えば、志望理由は話せても、理由を一つ尋ねられると言葉が止まるなら、丸暗記した文章と自分の理解の間にずれがあるかもしれません。中心となる答えと、それを支える経験を別々に整理します。次の練習では質問の順番を変えてもらい、必要な部分を選んで説明できるか確認しましょう。
集団形式の可能性を踏まえ、他の人の話を聞いてから自分の考えをまとめる練習も考えられます。ただし、実際の集団面接の進め方や質問は公表内容を超えて決めつけません。相手の話を途中で遮らない、意見の違いを理解して答えるなど、対話の基本を身に付けることが目的です。
面接練習の後には、改善する行動を一つか二つに絞ります。「もっと流暢に話す」だけでは取り組む内容が決まりません。「最初に学びたい内容を答える」「理由を一つ加える」「聞き返すときに分からなかった部分を示す」など、次回に確認できる目標へ変えてください。
英語面接は、言葉の不足と内容の不足を別々に直します
自分でできること
日本語の志望理由書の中心を短い英語で説明し、許可を得た録音で質問への答えを確かめます。自分の決めた質問だけでは暗唱から抜けにくいため、例えば言い方を変えられると止まる場合は、先生に順番や表現を変えて質問してもらいます。
学校の先生に頼めること
質問の聞き取り、基本的な英語表現、相手を見て答える練習をお願いできます。ただし、流暢さの確認だけでは人文学への関心や書類との一致は確かめきれません。英語は直せても「なぜそのテーマか」への説明が続かない場合は、内容を掘り下げる面接練習を検討します。
プロに頼ったほうがよいこと
本人の書類から追加質問を受け、質問とのずれ、根拠の不足、英語で説明する際に失われる意味を具体的に指摘してもらいます。予想質問の的中や合格は保証できません。用意された完成回答を覚えず、本人が考えを整理し、違う質問にも自分の言葉で答え直します。
学校推薦型の面接は、研究計画を自分の言葉で説明する時間です
研究テーマの名前より、なぜ疑問を持ったかを説明します
学校推薦型の面接は、1人10分程度の個人面接です。第2次選抜では面接50点と共通テスト100点を合わせて評価します。短い時間だからこそ、研究計画書の内容をそのまま全部読むのではなく、問い、取り組み、学びたい方法を整理して話す練習が必要になります。九州大学・2027年度学校推薦型選抜学生募集要項
研究テーマを話すときは、分野の名前だけで終わらせません。「歴史を研究したい」「心理学に関心があります」から進み、何に疑問を感じているかを伝えます。例えば、資料によって同じ出来事の説明が違うことに関心を持ったなら、どの違いに気付き、なぜ調べたいと思ったかを整理しましょう。
きっかけとなった体験を長く話しすぎると、現在の研究関心を説明する時間がなくなります。きっかけは短く、その後に読んだものや考えたことを中心にします。自分の関心がどのように具体化したかが分かると、単なる憧れから学びへ進んだ過程を伝えやすくなります。
方法を尋ねられたら、資料と作業を具体的にします
研究方法の説明では、「詳しく調べます」「多くの本を読みます」だけでは作業が見えません。どのような資料を使い、何を比較し、どのように記録するかを考えます。現時点で未経験の方法を、すでに使いこなしているように話す必要はありません。大学で学ぶ必要があることも説明しましょう。
例えば、言葉の使われ方を調べたいなら、どのような文章を集め、どの表現に注目し、どんな違いを比べるかを整理できます。ただし、少数の例だけから日本語全体の特徴を決めることはできません。調べた範囲と結論の範囲を合わせることも、研究計画を見直す際の大切な観点です。
研究で人に話を聞く方法を考えている場合は、相手の同意や個人情報への配慮も必要になります。受験対策のために、無断で人の発言を録音したり、個人が分かる情報を公開したりしないでください。高校の先生に相談し、安全で適切な範囲の学習活動として進めることが大切です。
反対の見方は、否定されたと受け取らずに考えます
面接練習で別の見方を示されたときは、自分の計画を全部否定されたと考える必要はありません。どの点について質問されているかを確認し、根拠を説明するか、考え直す部分を認めます。自分の意見を守ることだけに集中すると、問いの意味を聞き逃すことがあります。
例えば、資料の選び方について尋ねられたら、選んだ理由を説明し、別の資料を加える必要があるかを考えます。「有名だから選びました」で止まるなら、その資料が自分の問いにどう役立つかを見直します。すぐ答えが出ない場合も、何を確かめれば答えられるかを整理する練習ができます。
意見を変える場合には、相手に合わせて何でも撤回するのではなく、どの根拠を受けて修正したかを説明します。変えない場合も、理由を示して答えます。対話を通じて自分の考えを深める姿勢は、学部が求める学び方とつながります。
研究の問い
何を知りたいか、なぜ疑問を持ったかを短く説明します。
これまでの取り組み
読んだ資料、行った比較、分かったことと限界を区別します。
大学での学び
不足する知識や方法をどう学び、大学院で何を深めたいか考えます。
大学院を見据える理由は、今の課題からつなげます
大学院進学について考える際は、肩書きへの憧れより、研究を続ける必要性を整理します。学部で基礎や研究方法を学び、その先でさらに深めたい問いは何かを考えましょう。まだ具体的な専門分野が固まっていない場合も、判断するために何を学びたいかは説明できます。
「将来は研究をしたいです」という答えに対して、自分が研究と呼んでいる活動は何かを確かめます。資料を読むだけなのか、比較して疑問を立てるのか、調査して説明を見直すのかを分けると、学ぶ目的が具体的になります。実際の大学院の学びは、学部や大学院の公式案内で確認してください。
面接のために将来を完全に決めたふりをする必要はありません。一方で、学校推薦型の目的と関係のない希望だけでは、方式を選ぶ理由が弱くなります。現時点の関心、これまで行ったこと、大学で確かめたいことをつなぎ、本人の意思として説明できる状態を目指しましょう。
研究計画の面接は、答えの暗記より根拠の点検を進めます
自分でできること
研究の問い、読んだ資料、比較した点、分かったことと限界を短く説明します。例えば方法の名前しか言えない場合は、具体的な作業へ戻ります。自分では省略に気付きにくいため、書類と資料を先生へ渡し、初めて聞く人に通じるか試します。
学校の先生に頼めること
本人の活動の事実と回答が一致するか、質問に答えているかを確認し、基本的な模擬面接をお願いできます。ただし、専門的な研究方法や別の解釈まで扱う時間が取れるとは限りません。通常の質問には答えられても、資料選択の理由や限界の説明に止まる場合は追加の点検を検討します。
プロに頼ったほうがよいこと
研究計画への別の見方や追加質問を通じ、問い・根拠・方法・大学で学ぶ必要性のつながりを確かめてもらいます。本人が読んでいない資料や実施していない活動を回答へ加えることはできません。答えられない部分を学び直す課題として残し、本人が確認して説明を修正します。
志望理由や研究計画は書けても、小論文や面接で説明すると止まる場合は、問題文・本人の下書き・練習記録をもとに課題を整理できます。自分で直す部分、学校で確認する部分、専門的な点検が役立つ部分を分けて考えましょう。
- 書類と口頭の説明で、根拠や理由が足りない箇所
- 英語小論文・面接のつまずきが、理解と表現のどちらにあるか
- 共通テストの学習を続けながら取り組む改善の優先順位
共通テストは両方式で必要です。科目の選び方と950点の扱いを確かめます
国語だけでなく、数学・理科・情報まで準備します
文学部の国際コースと学校推薦型は、どちらも指定された共通テストを受験します。国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語、情報を含む科目指定です。文学部だから国語と英語だけで受けられる、という理解ではありません。書類や面接の準備と並行して、幅広い基礎学力を整える必要があります。
国語は「国語」、数学は「数学Ⅰ,数学A」と「数学Ⅱ,数学B,数学C」、情報は「情報Ⅰ」です。外国語は英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目を選びます。英語を受験する場合はリスニングも利用します。国際コースの個別試験が英語であることと、共通テストの外国語の指定は区別してください。九州大学・2027年度総合型選抜Ⅱ学生募集要項九州大学・2027年度学校推薦型選抜学生募集要項
地理歴史・公民は、「地理総合,地理探究」「歴史総合,日本史探究」「歴史総合,世界史探究」「公共,倫理」「公共,政治・経済」から2科目です。大学が指定する組み合わせと共通テストの受験方法を確認し、学校で相談するときは科目の正式名称を書いて伝えましょう。
例えば、「社会を2科目受けます」とだけ確認すると、大学が指定する科目に合っているか判断できません。受験科目を書いた紙と募集要項の一覧を並べ、各科目を一つずつ照らす方法が確実です。学校の時間割の呼び名と試験科目の正式名称が異なる場合もあるので、名称を省略しすぎないようにします。
理科基礎は、第一解答科目の指定を見落とさないようにします
理科では、「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」を選ぶ場合、四つの出題範囲から二つを選択して解答します。この科目を受ける場合は、第一解答科目で解答する指定があります。学校推薦型要項では、第二解答科目として受験した場合、その得点を0点として扱うことが明記されています。
この理科基礎の科目を第一解答科目に選ばない場合は、「物理」「化学」「生物」「地学」から2科目を選びます。その場合は200点満点の合計を100点に換算する扱いです。理科を1科目だけ受ければ同じ条件を満たす、と自己判断しないようにしましょう。
理科の確認は、「どの内容を勉強するか」と「当日にどの順で受験するか」の両方が必要です。例えば、学校で理科基礎を学んでいても、受験する科目の登録や解答順が指定と合わなければ問題になります。募集要項を先生と確認し、受験案内にも照らしておきます。
共通テストの主要確認
国語、地歴・公民2科目、数学2科目、外国語、理科、情報の指定を照合します。
理科の注意
理科基礎を選ぶ場合は第一解答科目で受験します。代替する場合の2科目指定も確認します。
確認する書類
大学の募集要項と共通テストの受験情報を並べ、科目名を一つずつ確かめます。
情報は50点に換算し、合計950点をさらに100点へ換算します
両方式の共通テスト配点は、国語200点、地理歴史・公民200点、数学200点、理科100点、外国語200点、情報50点で合計950点です。この合計点を100点満点に換算して、第2次選抜の評価に用います。共通テストの素点の満点と、大学が採用する配点を混同しないでください。
英語はリーディング100点とリスニング100点の合計を利用します。共通テストでリスニングを免除された重度難聴者については、リーディングの成績のみを利用する案内です。配慮を必要とする場合は、大学の受験上の配慮に関する手続も確認してください。
例えば、情報は大学の配点で50点として扱われます。自分の得点を整理する際は、各科目を大学の配点に直してから合計します。理科を発展科目2科目で受験した場合の換算も合わせて確認します。計算だけでなく、必要な科目を正しく受験することが前提です。
国際コースでは共通テストの換算100点に英語小論文50点と英語面接50点を加え、学校推薦型では面接50点を加えます。同じ共通テストの得点でも、第2次選抜で合わせる評価項目が異なります。得点の比較をするときは、どの方式のどの段階の点数かを明示しましょう。
合格に必要な得点率を、根拠なく決めません
国際コースの公式案内では、共通テストで何割が必要という特定の想定を置かず、小論文や面接と合わせて判定する説明があります。したがって、「何割あれば合格」「何割未満なら必ず不合格」と独自に断定することはできません。練習の目標点と、公式の合格条件を分けて考えます。九州大学文学部・国際コース公式案内
自己採点や模擬試験の結果は、苦手科目と改善点を見つけるために使います。例えば、英語の点数が安定していても数学で同じ単元を落としているなら、得意科目ばかり解く計画を見直します。配点を意識しつつ、取り組めば改善できる基礎の不足を具体的に探しましょう。
共通テストが終わった後も、自己採点だけで面接や小論文の準備を止めないことが大切です。大学が行う総合評価の結果を、本人の印象だけで確定できません。第2次選抜へ進む人は、正式な案内に従い、当日の試験と持ち物の準備を続けてください。
共通テストは、科目確認と学習計画の相談先を分けます
自分でできること
受験科目の正式名称を要項と照らし、得点を大学の配点で整理し、誤答の原因を記録します。ただし、理科の解答順や換算を自己判断すると見落としが残ります。例えば登録内容との対応が分からなければ、画面の控えと要項を学校へ持参します。
学校の先生に頼めること
履修・受験予定科目や校内手続を確認し、苦手単元の学習相談をします。個別の出願資格の取扱いは大学への確認が必要です。また教科ごとの助言だけでは書類や面接との時間配分が決まりません。科目学習が他の準備で繰り返し止まる場合は、週間計画全体を相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
共通テストの学習状況と英語小論文・面接の未着手部分を並べ、締切までに優先する作業を整理してもらいます。公式の合格得点率を作ったり、必要科目を省いたりする判断はできません。各教科の指導範囲も確かめ、苦手単元は学校など適切な担当へ相談しながら計画を本人が実行します。
学部の学びを調べると、志望理由に必要な問いが見えてきます
国際コースでも、人文学の専門分野を学びます
国際コースの公式紹介では、外国語の学習に加え、文学部の専門分野で学ぶことを説明しています。国際コースという名称だけから、語学のみを学ぶ別学科と考えないことが大切です。外国語で読む・考える・発信する力を、どの人文学の関心と結び付けるかを考えましょう。九州大学文学部・国際コース公式案内
国際コースでも大学院進学を考えることはできます。二つの方式の違いは、将来の希望を完全に二分するものではなく、募集要件や入試で確かめる内容の重点にあります。例えば、研究を深めたいという希望を持ちながら、外国語を使う学びに魅力を感じて国際コースを検討することも考えられます。
学部紹介を読むときは、「魅力的だと思った言葉」と「自分の学びに必要な内容」を分けてメモします。授業名をそのまま志望理由書へ写すだけでは、その授業で何を学びたいかが伝わりません。自分の疑問を調べるために、どんな知識や方法が必要かを考えてください。
研究室や専門分野は、名前の印象だけで選びません
文学部の組織構成や専門分野の紹介を確認すると、自分の関心がどこにつながるか考えやすくなります。ただし、「文学部だから小説だけ」「歴史なら暗記が中心」といった印象だけで学ぶ内容を決めないようにします。公式紹介の研究対象や授業の説明を読んで理解を深めます。九州大学文学部・組織構成
例えば、言葉に関心があっても、作品の表現を考えるのか、言語の仕組みを調べるのか、社会での使われ方を見るのかで問いが変わります。複数の分野の紹介を比べ、自分の疑問をどの方法で考えたいか整理します。最初から専門用語を使いこなす必要はありませんが、違いを調べることは大切です。
教員名を志望理由書に書く場合も、名前を知っているだけで終わらせません。公式に公開されている研究内容を読み、自分の関心との接点を理解してから使います。特定の教員から必ず指導を受けられるなど、入学後の配属や履修について確認できない約束は書かないようにしましょう。
学部を調べる順番
求める学生像を読み、自分の関心と重なる点を探します。
専門分野を調べる順番
研究対象や方法の説明を比べ、今の疑問をどこで深めたいか考えます。
書類へ使う順番
学部の紹介を写す前に、自分に必要な学びとの関係を一文にします。
大学の説明会では、自分の理解を確かめる質問を準備します
大学の説明会や公開されている学部紹介を利用するときは、何を確認したいかを先に決めておくと役立ちます。例えば、外国語を使う学習と専門分野の学習をどう組み合わせるのか、研究に必要な基礎をどのように学ぶのかなど、自分の疑問から質問を作ります。
すでに募集要項に書かれた日付だけを尋ねるより、読んでも理解できなかった内容を整理して聞くと、学びへの理解が深まります。ただし、出願資格や必要書類の個別の判断は、学部紹介の感想から推定せず、大学の指定する入試窓口へ確認します。質問の内容によって確認先を分けましょう。
参加後は、聞いた説明と自分の感想を分けて記録します。「国際的に活躍できそうです」という感想だけでなく、どの学習内容を知り、何をさらに確かめたいかを書きます。参加したという事実を自動的な加点と考えるのではなく、志望する理由を具体化する機会として生かしてください。
読書と探究は、数を増やすより「問いがどう変わったか」を残します
読書記録は、あらすじだけで終わらせません
文学部の準備では読書が大切ですが、読んだ冊数だけを目標にすると、内容を説明できないまま進むことがあります。読んだ資料の要点に加え、自分が持った疑問、納得した理由、別の見方を確かめたい点を記録しましょう。後で書類を作る際に、考えの変化を振り返る材料になります。
例えば、作品の解説を読んだら、その解説が作品のどの表現を根拠にしているかを探します。自分の印象と違う場合は、どちらが正しいとすぐ決めるのではなく、読んでいる箇所や前提が違うかを比べます。あらすじの記憶から、根拠を使って考える学習へ進めます。
記録には、資料の名前や著者、確認した箇所を残します。ページや見出しを記しておけば、引用した内容を後から確かめられます。インターネットの資料なら公開元や更新時期も確認します。自分のメモだけを読み返していると、もとの説明と解釈が混ざることがあるためです。
探究の記録は、結果だけでなく判断した過程を残します
探究活動を行う際には、最初の問い、選んだ資料、行った比較、分かったこと、考え直した点を記録します。完成した発表資料だけでは、本人がどこで判断したかが見えない場合があります。活動の途中に残した短いメモが、自己評価や面接の説明に役立ちます。
例えば、最初に調べようとした問いが広すぎて、対象を一つに絞ったなら、その理由を記録します。資料が見つからなかった、言葉の意味が曖昧だった、別の説明があると気付いたなど、計画を変えた理由も学びの一部です。最初からうまく進んだ話に書き換える必要はありません。
調べた結果が自分の予想と違った場合は、その違いを残しましょう。予想に合う結果だけを選ぶと、取り組みの正確さを損ないます。大学で必要となるのは、自分の考えを確かめ、必要なら修正する姿勢です。今ある資料から何が言えるかを丁寧に考えることを重視します。
情報の出どころと、断定できる範囲を確かめます
調べものでは、読みやすい紹介記事だけで結論を出さず、資料の出どころを確かめます。誰が、どの目的で、どのような根拠を使って書いたかを確認します。歴史の資料なら作られた時期や立場、調査なら対象や方法など、内容を判断するために必要な背景があります。
例えば、一人の発言を見つけても、それだけで同じ集団の全員がそう考えているとは言えません。少数の作品で同じ表現があっても、時代全体の特徴と断定するには追加の確認が必要です。調べた範囲を明示し、その範囲で言えることを説明する習慣を付けましょう。
分からないことを残すのは、準備不足を隠すための言い訳ではありません。何が分かっていて、何がまだ分からず、次に何を調べるかが具体的なら、研究を進める道筋になります。書類でも面接でも、根拠のない自信を示すより、学ぶ課題を正確に説明できることを目指します。
読書の記録
要点、根拠、自分の疑問、次に読む内容を残します。
探究の記録
問いをどう決め、どこで計画や考えを変えたかを残します。
情報の点検
誰がどんな根拠で述べたかを確認し、断定できる範囲を絞ります。
高校1年・2年の準備は、科目と読書習慣を早く整えることから始めます
高校1年のうちに、学校の学習と興味の記録を続けましょう
早く準備を始める利点は、書類の下書きを早く終えることだけではありません。必要な科目を確認し、苦手を学び直し、関心のある資料を読んで考えを深める時間を確保できることです。例えば、科目選択の前に共通テストの指定を調べれば、学校の授業と必要な学習を相談しやすくなります。
高校1年では、国語や外国語だけでなく、数学や理科、情報も含めて授業の理解を積み上げます。分からない単元を定期試験の直前まで残さず、授業の例題を自力で解けるか確かめましょう。苦手を見つけた段階で質問すると、後の学習で同じ部分につまずくことを減らせます。
読書や授業で気になったことは、短いメモで残します。最初から研究テーマを一つに決め切る必要はありません。「なぜこの説明になるのか」「別の資料ではどう書かれているか」といった疑問を集め、少し調べてみます。興味が変わった場合も、変化の理由を残すと自分の関心を理解できます。
高校2年のうちに、方式に合う準備を一度試しましょう
高校2年では、国際コースを考えるなら、英語で短い説明を書く練習や自分の関心を話す練習を始めます。学校推薦型を考えるなら、問いを立てて資料を調べ、その過程をまとめてみましょう。実際に行うことで、必要な準備が自分の想像と合っているか確かめられます。
例えば、英語の長文問題は解けても、文章の主張を短くまとめられないなら、段落の役割を読む練習が必要です。研究テーマを考えたつもりでも、資料が見つからないなら、対象や問いを絞る必要があります。試して分かった課題を、次の学期の学習に組み込みます。
学校推薦型の推薦を考える場合は、校内の相談時期を確認します。大学が求める学生像や大学院進学を見据える条件を読み、自分の希望を説明してみてください。学校によって手続が違うため、先輩の経験だけから自分の校内締切を決めないようにしましょう。
早期準備は、内容を直して確かめる時間を生みます
書類は一度書けば終わりではありません。書いてみると、学びたい理由が曖昧だったり、経験から結論へのつながりが弱かったりすることがあります。早い段階で気付けば、資料を読み直し、考えを深め、もう一度自分の言葉で書く時間を取れます。
例えば、国際コースの志望理由が留学への憧れだけになっていると気付いたら、人文学のどの内容を外国語で学びたいか調べます。学校推薦型の計画が将来の希望だけなら、現在できる小さな調査や比較を行ってみます。書く作業だけを増やすのではなく、説明の根拠となる学びを増やすことが重要です。
開始時期だけから個人の合否を決めることはできませんが、遅くなるほど、科目の確認や学び直しに使える時間は減ります。今の課題を把握せずに「後でまとめればよい」と考えることは避けましょう。早い時期から、学力、読書・探究、説明する練習を少しずつ続けます。
高校1年
授業の基礎を固め、科目選択を確認し、読書や授業で生まれた疑問を記録します。
高校2年
英語での説明や小さな探究を試し、方式に合う準備の不足を見つけます。
高校3年へつなぐこと
当該年度の要項を読み直し、実際の学びをもとに書類と試験を仕上げます。
高校3年のうちに、書類・共通テスト・方式別対策を一つの週間予定にしましょう
出願前は、条件確認と書類の準備を先に進めます
高校3年の出願前には、まず自分の受験年度の募集要項と様式を確認します。以前保存した資料や先輩が使った用紙を、そのまま提出しないようにしてください。出願資格、必要な科目、書類、締切を確認してから、下書きや学校への依頼を予定へ入れます。
例えば、学校推薦型で研究計画がまとまっていても、校内推薦の手続が終わっていなければ出願準備は完了していません。国際コースで英語の勉強が進んでいても、日本語の志望理由書が未着手なら作業が残っています。自分で作るものと学校へ依頼するものを分けて管理しましょう。
清書に必要な時間も確保します。内容が決まった翌日に必ずすべて書き終えられるとは限りません。用紙の印刷、氏名などの記入、読み直し、控えの保存、封入を含めて予定を作ります。試験勉強の合間に急いで処理するより、確認する日を分けると不備に気付きやすくなります。
提出後は、書類の控えを面接と学習へつなげます
提出した志望理由書は、手元に控えを残しておきます。面接準備では、自分が書いた言葉の意味、活動の事実、大学で学ぶ方法を説明できるかを確認します。提出した後に何を書いたか忘れてしまうと、面接で書類との関係を整理する時間が余計にかかります。
国際コースでは、書類の中心となる内容を短い英語で話し、追加の質問を受けてみます。学校推薦型では、研究の問いと方法、これまでの取り組みを簡潔に説明します。どちらも書類の文章を一字一句覚えるのではなく、質問に応じて必要な情報を選べる状態を目指します。
提出後に新しい資料を読み、考えが深まった場合は、その変化を記録します。書類と全く同じ言葉を使わなければならないということではありません。何をきっかけに考えが変わったかが説明できれば、学びを続けた過程を伝えられます。事実を後から大きく見せる修正は避けましょう。
一週間の計画は、作業の終わりが分かる形にします
「英語を頑張る」「面接を練習する」という予定だけでは、何を終えればよいか分かりません。例えば、「英文を一つ読み、筆者の主張と根拠を分ける」「志望理由への追加質問を受け、答えの不足を一つ直す」のように、実行したか確認できる内容にします。
共通テストの学習では、苦手単元の復習と時間内の演習を組み合わせます。問題を解く日だけでなく、間違いを確認する日も入れます。書類や面接の準備がある週でも、基礎学習を完全に止めないよう、学校の課題や行事を含めて無理のない量に調整しましょう。
計画を実行できなかったときは、理由を具体的に調べます。量が多すぎたのか、教材の内容が難しくて止まったのか、学校の予定を見落としたのかで修正が違います。予定を守れない自分を責めるだけでなく、次の週に何を変えるかを決めることが大切です。
出願前
資格・科目・学校の手続を確認し、書類の内容と提出準備を整えます。
出願後
控えを使って説明の不足を見つけ、方式別試験と共通テストの学習を続けます。
毎週の見直し
終えた作業と残った課題を比べ、次に直す行動を具体的に決めます。
独学や学校で進める準備と、第三者に見てもらう準備を分けます
基本情報と学習の土台は、自分で確認する習慣を付けます
募集要項の確認、学校の授業の復習、読書の記録、志望理由書の下書きは、本人が主体的に進める準備です。学校には成績や科目、推薦の手続、調査書の発行などを確認します。すべてを誰かに任せるのではなく、本人が自分の受験方式と期限を説明できる状態にしておきましょう。
例えば、高校の先生へ英語の相談をする場合は、国際コースでは英文を踏まえた英語小論文があることを伝えます。学校推薦型の面接をお願いする場合は、提出予定の研究計画書と公式の選考内容を一緒に示します。どの試験に向けた練習かが分かると、助言を受ける内容が具体的になります。
自分で読んで分からなかった部分は、質問として残します。「募集要項が難しいです」だけでなく、「理科の第一解答科目の指定が自分の選択に合っているか」「経歴に合う証明書は何か」など、確認したい点を示します。質問を整理すること自体が、条件の読み落としを防ぎます。
専門的な添削では、本人の代わりに書かないことが前提です
書類を初めて読む人に見てもらうと、本人には当然だった説明の不足が分かることがあります。入試対策の専門家に相談する場合も、文章を代筆してもらうことを目的にしないでください。問いへの答え、経験の根拠、大学での学びとのつながりを指摘してもらい、本人が修正します。
例えば、「研究方法が具体的ではありません」と言われたら、どの資料をどう扱う予定なのかを自分で考え直します。「英語の説明が長すぎます」と言われたら、質問の中心に対する答えを先に示す練習をします。修正の理由が分かれば、別の文章や質問にも改善を生かせます。
助言を受ける先を選ぶときは、2027年度の文学部の要項を確認しているか、国際コースと学校推薦型を区別しているか、本人作成の規定を守る方針かを確かめます。学校推薦型へ英語小論文を必須対策として一律に勧めるなど、方式が混ざっていないかも確認しましょう。
模擬面接は、具体的な改善点が返ってくるかを見ます
模擬面接では、「良かったです」「自信を持ちましょう」だけでなく、どの回答のどこを直すと伝わるかを確認します。質問への答え、理由の具体性、書類との一致、話を聞く姿勢などに分けて評価を受けると、次の練習で何を変えるかが分かります。
例えば、研究テーマへの回答が長い場合、単に話す速度を上げるのではなく、きっかけの説明を短くして現在の問いを先に示す方法があります。英語面接で止まる場合も、単語の暗記が必要なのか、内容を整理する必要があるのかを分けます。原因に合う助言を受けることが大切です。
他の受験生の合格例を参考にする際は、年度、学部、方式が確認できるかを見ます。別学部の合格者が使った方法を、そのまま文学部の評価基準だと考えないようにします。実績の紹介と本人の準備課題を分け、確認できない「合格する文章の型」などを根拠に判断しないでください。
自分で進めること
公式情報の整理、授業の復習、読書・探究の記録、下書きを続けます。
学校で確認すること
科目、成績、推薦の流れ、調査書や推薦書の発行を確認します。
第三者に見てもらうこと
説明不足や問いとのずれを指摘してもらい、本人が考えて直します。
出願手続は、入力・写真・支払い・郵送まで確認します
Web入力だけでは出願が完了しません

両方式の出願では、Webで志望情報などを入力し、証明写真を登録し、入学検定料を支払い、必要な書類を郵送します。入力と支払いを終えただけでは出願完了になりません。書類が受付期間内に大学へ到着することまで含めて、手続の進み具合を確認しましょう。
入学検定料は17,000円で、別にサービス利用料が必要です。登録内容は完了後に本人が変更できない案内なので、学部、方式、氏名などを確定前に見直します。画面の入力を家族に手伝ってもらう場合も、本人が受験する方式と記載内容を確認してください。九州大学・2027年度総合型選抜Ⅱ学生募集要項九州大学・2027年度学校推薦型選抜学生募集要項
例えば、同じ文学部でも国際コースと学校推薦型は選抜名が違います。大学名や学部名が合っているから大丈夫とせず、方式まで照らします。入力に使用した情報や完了画面の控えは、本人が確認できる場所に保管します。入学手続でも使用する情報を、出願が済んだからと処分しないようにします。
調査書や推薦書の厳封は、自分で開けません
調査書は、学校長が当該年度に作成して厳封したものを提出します。学校推薦型の推薦書も、学校側が所定の様式で作成し、厳封したものが必要です。中身を自分で確かめるために開封すると、指定された状態で提出できなくなるおそれがあるため、学校からの指示に従って扱います。
本人が作成する書類は、提出前に控えを残します。用紙の氏名、必要な枚数、記入漏れ、使用する筆記具の条件を点検します。国際コースと学校推薦型で同じ「様式1」という表記があっても、別の書類なので、年度や方式名まで確認してください。
封入するときは、一つの書類を確認して入れる作業を繰り返します。全部そろっているつもりで一度に入れるより、一覧に印を付けると不足を見つけやすくなります。書類の返却を前提にせず、自分で作成した内容を面接準備で見返せるよう保存しておきましょう。
郵送は発送日と到着確認を分けて管理します
募集要項では、必要書類を受付期間内に到着するよう、書留・速達郵便で送る案内があります。角形2号封筒や宛名ラベルなど、指定された準備も確認してください。発送が済んだことと大学へ到着したことは別なので、郵便局の受領証を保管し、必要に応じて追跡情報を確かめます。
例えば、出願締切の直前に発送する予定では、天候や交通、郵便事情による遅れに対応しづらくなります。書類が完成した後に郵送方法を調べるのではなく、先に到着期限から逆算して発送予定日を決めます。学校から書類を受け取れる日も、その計画に含めてください。
到着が確認できても、内容の不備がないと確定したわけではありません。出願に使用した連絡先や大学からの案内を継続して確認します。問い合わせが必要な場合は、出願方式、本人の状況、確認したい事項を整理し、要項に記載された担当窓口へ連絡しましょう。
入力の完了
年度、学部、選抜名、本人情報を見直します。
書類の完了
学校発行書類と本人作成書類を分け、様式と枚数を確認します。
提出の完了
支払いと書類到着を別々に確認し、控えや受領証を保管します。
試験当日は方式によって集合案内が違います
国際コースは9時集合、英語小論文と面接を受けます
国際コースの第2次選抜は2027年1月30日です。9時までに指定の場所へ集合し、英語小論文は10時から12時、英語面接は13時から18時の予定です。会場は九州大学伊都キャンパスのイーストゾーンで、集合場所の詳細は2026年12月24日頃に大学Webサイトで案内されます。九州大学・2027年度総合型選抜Ⅱ学生募集要項
面接の時間帯が13時から18時と示されていても、すべての人の面接が13時に始まるという意味ではありません。自分への案内や当日の指示に従って行動します。英語小論文が終わってから面接までの待機も考え、持ち物や昼食などを募集要項に沿って準備してください。
持参するものには、総合型選抜の受験票、2027年度大学入学共通テスト受験票、筆記用具、弁当などが示されています。受験票を画面で確認しただけで終わらせず、印刷や持参に関する案内を確認します。出願時の控えと当日必要な受験票を混同しないようにしましょう。
学校推薦型は第1次合格通知の集合時刻に従います
学校推薦型の面接は同じ2027年1月30日に行われ、時間帯は10時から16時の予定です。会場は伊都キャンパスのイーストゾーンです。集合時刻と集合場所は第1次選抜合格通知の際に指定されるため、国際コースの9時集合をそのまま使わないようにしてください。
持参するものとして、学校推薦型選抜受験票(文学部)、共通テスト受験票、第1次選抜合格通知書が示されています。受験票は出願画面から取得し、自分が受ける方式のものか確認します。通知書を読んだ後に別の場所へしまい込み、当日に見つからないという事態を避けましょう。
面接前には、研究計画の内容を短く確認します。ただし、移動中に新しい答えを大量に覚えようとするより、問いと取り組み、大学で学びたいことの中心を整理します。質問を聞いて答える練習をしておけば、用意した順番と違う質問にも対応しやすくなります。
会場への移動と、学習の仕上げを別々に点検します
交通経路は、大学名だけで検索するのではなく、指定された会場まで確認します。乗り換えや到着後の移動も含め、集合時刻から逆算します。天候や交通の状況に備え、大学の当日案内を確認できるようにしておくことも必要です。
学習の仕上げでは、新しい教材を次々に増やすより、繰り返していた誤りを点検します。国際コースなら英文の読み違いや説明の弱い点、学校推薦型なら研究方法や資料の説明不足を確認します。直前に全部を直そうとするのではなく、今までの記録から重要な課題を選びます。
前日の点検では、受験票などの書類、筆記用具、会場の案内、移動予定を一つずつ確認します。学習の不安と手続の不安を混ぜると、何を確認したか分かりにくくなります。持ち物は確認済みにし、学習は絞った内容を見直して、当日の行動を落ち着いて進められる状態にします。
国際コース当日
9時集合、10〜12時英語小論文、13〜18時の枠で英語面接です。
学校推薦型当日
10〜16時の枠で面接です。本人の集合時刻は合格通知で確認します。
共通の確認
方式別受験票、共通テスト受験票、指定書類と会場までの経路を確認します。
合格発表後も、入学手続と高校の学習を続けます
納付・Web手続・書類郵送を別々に完了させます
両方式の入学手続期間は、2027年2月11日13時から2月17日17時までです。所定の期間内に、入学料の納付、Web入学手続、入学手続書類の郵送をすべて完了させる案内があります。お金を納めただけで全手続が終わったと考えず、合格者向けの案内を開いて作業を確認してください。九州大学・2027年度総合型選抜Ⅱ学生募集要項九州大学・2027年度学校推薦型選抜学生募集要項
例えば、保護者が納付を済ませても、本人のWeb登録や書類準備が残っている場合があります。誰がどの作業を行うかを共有し、終わったことを確認します。期限、必要な書類、郵送方法を合格後の案内で読み直し、出願時の提出方法と同じだと決めつけないようにしましょう。
入学する意思に関わる条件も、出願前から理解しておく必要があります。学校推薦型では合格した場合に入学する確約が要件です。合格してから初めて家族と入学の可否を相談するのではなく、出願する方式の条件を本人と保護者で共有しておきます。
入学後に必要な学びは、合格後も止めません
合格後は受験のためだけの学習から、大学で読む、考える、説明するための学習へつなげます。国際コースを選んだ人は外国語の学習を続け、関心のある内容を短くまとめる練習を続けましょう。学校推薦型の人は研究計画で挙げた問いを振り返り、関連する資料を読み進めることが考えられます。
例えば、志望理由書で資料を比較したいと書いたなら、その資料を読むために不足している知識を確認します。英語で発信したいと書いたなら、短い文章を読んで自分の考えを説明する学習を続けます。入試で話した目標を、実際の学びへつなげることが大切です。
高校の卒業に必要な学習や提出物も忘れないようにします。合格通知を受けたことと卒業の条件を満たすことは別です。大学から入学前の課題や案内が届いた場合は内容と期限を確認し、学校生活と合わせて予定へ入れましょう。
よくある迷いは、方式の条件と学ぶ目的に戻って整理します
英語が得意なら国際コースを選べばよいのでしょうか
英語が得意であることは準備の強みになり得ますが、それだけで方式を決めないようにします。国際コースでは、文化・歴史・社会などへの関心を持ち、英語で読んで考えを表現する力が必要です。例えば、会話は好きでも長文の根拠を読み取る練習が少ないなら、英語小論文の準備が課題になります。
自分の得意なことを、試験で求められる行動と照らしてみましょう。読む、書く、聞く、話すのどこが安定しているか、文化や歴史などについて何を学びたいかを分けます。共通テストの科目も含め、方式全体の準備を考えることが大切です。
研究計画が変わったら、学校推薦型には合わないのでしょうか
学びを進める中で問いが変わることはあります。大切なのは、何を読んだり調べたりして、なぜ考えが変わったかを説明できることです。例えば、最初は広い時代の比較を考えていたものの、資料を確認して一つの作品へ対象を絞ったなら、その理由を整理します。
ただし、提出時点で全く考えていない計画を書いたり、実際には行っていない活動を加えたりすることは避けます。本人が取り組んできたことと、現在の問い、今後学ぶことを区別してください。研究の完成度を装うより、学びを進める姿勢と具体的な取り組みを伝えることが重要です。
評定の数値条件が見当たらなければ、成績は気にしなくてよいのでしょうか
数値の出願条件が記載されていないことと、成績が評価されないことは違います。両方式とも調査書などを第1次選抜で評価し、共通テストも必要です。学校推薦型では人物や学業に優れ、学校長が責任を持って推薦できることが求められます。
例えば、得意な科目だけを続けて苦手科目の授業をおろそかにすると、学校での学習と共通テストの両方に課題が残ります。通知表の数字だけで自分を判断するのではなく、理解していない単元や提出物の状況を確認し、次に変える行動へつなげましょう。
二つの方式へ出して、後で選ぶことはできますか
同じ年度の文学部の総合型選抜と学校推薦型は併願できません。国際コースの書類提出後に、学校推薦型へも出願する前提の計画は立てないでください。さらに学内の他方式や国公立大学の学校推薦型にも規定があるため、他の志望先がある場合はそれぞれの条件を確認します。
方式を選ぶ際は、条件を満たすかだけでなく、学びたい内容と入試の準備が合っているかを確認します。迷ったら、現在の学習状況と志望理由の下書きを並べ、国際コースの英語での学びと、学校推薦型の研究を深める条件のどちらをどう説明できるか整理してみましょう。
迷ったときの順番
出願資格を確認し、学ぶ目的を整理し、試験の準備状況を比べます。
避けたい判断
英語資格の名前、評定の印象、募集人数だけで方式を決めません。
次に確かめること
高校の推薦手続と、大学の要項だけでは判断できない個別条件を確認します。
九州大学文学部で学ぶ問いを確かめ、方式ごとの準備を具体化します
2027年度の国際コースは、調査書と志望理由書、英語小論文、英語面接、共通テストに向けた準備が必要です。学校推薦型は、学校の推薦、志望理由書(研究計画書)、面接、共通テストを整えます。同じ文学部でも、出願条件や提出する内容は異なるため、正式な方式名から確認を始めましょう。
次に、今ある強みと不足する準備を分けます。例えば、関心のあるテーマは説明できるのに根拠となる資料が曖昧なら、読書や調査の記録を確かめます。英語の文章を読めても自分の意見を書けないなら、短い理由付けから練習します。科目や推薦の条件が不明なら、書類の表現を整えるより先に高校や大学へ確認します。
受験相談では、募集方式、現在の学習状況、本人が作成した下書きを材料に、準備の順番を整理できます。合否を保証する判断ではなく、どの条件を確かめ、どの説明を直し、どの学習を続けるかを具体的にする機会として考えましょう。出願資格の最終的な判断や個別の取り扱いは、大学の公式案内で確認してください。
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相談では、本人の現在の準備をもとに、次の三つを整理できます。文章を代わりに作るのではなく、自分で学び、説明できる状態へ向けて、確認すべき点を明らかにしましょう。
- 国際コースと学校推薦型の条件を照らし、高校や大学へ追加確認する項目
- 志望理由書や研究計画書の問いに対して、説明が不足している部分
- 共通テスト、英語小論文、面接を進めるための優先順位
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