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九州大学医学部保健学科の推薦・総合型選抜|3専攻の書類・小論文・面接の合格対策

「九州大学の医学部を推薦で目指したいけれど、医学科と保健学科では何が違うのか」「評定や活動に加えて、共通テストはどこまで必要なのか」と迷っていませんか。看護師、診療放射線技師、臨床検査技師を目指す人にとって、最初に整理したいのは、志望する専門分野と入試の正式名称です。医学部という名前だけで条件を調べると、別の学科の対策を続けてしまうおそれがあります。

この記事では、2027年度の九州大学医学部保健学科「総合型選抜Ⅱ」を取り上げます。看護学専攻、放射線技術科学専攻、検査技術科学専攻の出願条件や配点を比べ、志望理由書、小論文、面接、共通テストの準備を具体的に整理します。学校推薦型選抜や医学科の入試を同じ制度として扱うことはしません。

特に大切なのは、一次選抜で調査書が75点、志望理由書が25点で評価されることと、二次選抜の共通テスト配点が専攻ごとに違うことです。この違いを理解すれば、活動だけを増やしたり、文章だけを整えたりする準備から一歩進めます。自分の成績、経験、学びたい内容を並べながら、何を優先して改善するかを考えていきましょう。

九州大学のキャンパス(出典: Wikipedia)

九州大学医学部の推薦を調べるなら、まず保健学科の3専攻を分けます

今回の対象は総合型選抜Ⅱで、医学科の選抜ではありません

今回の対象は総合型選抜Ⅱで、医学科の選抜ではありませんに向けて準備する高校生

2027年度総合型選抜Ⅱ学生募集要項で確認できる今回の対象は、医学部保健学科の総合型選抜Ⅱです。専攻は看護学、放射線技術科学、検査技術科学の3つです。「医学部の推薦」という検索語からたどり着いても、医師を目指す医学科の入試条件に置き換えて読まないようにしてください。

入試を調べるノートの最初に「九州大学・医学部・保健学科・志望専攻・総合型選抜Ⅱ・2027年度」と書く方法がおすすめです。例えば、資料を保存するときにも専攻名を入れておけば、一般選抜の教科や別大学の提出書類を取り違えにくくなります。

総合型選抜Ⅱでは、調査書や志望理由書による一次選抜と、小論文、面接、共通テストによる二次選抜があります。活動経験を語るだけで選抜が終わるわけではありません。高校での学習と、医療を学ぶ目的の両方を確かめながら準備する必要があります。

一方、学校推薦型選抜の「学校長が推薦する仕組み」と、この総合型選抜を同じものとして考えるのも避けましょう。提出書類に学校が作成する調査書があることと、学校推薦型選抜であることは別です。相談するときは、通称の「推薦」だけでなく正式な選抜名まで伝えると話が正確になります。

対象を正しく特定します

医学部保健学科の総合型選抜Ⅱを確認します。

専攻を決めます

看護学、放射線技術科学、検査技術科学の学びを比べます。

年度をそろえます

2027年度の募集要項と指定様式を使います。

看護学専攻は、生活を含めて人を支える学びです

看護学専攻は、生活を含めて人を支える学びですに向けて準備する高校生

看護学専攻の公式紹介は、健康な人も病気の人も含め、生涯にわたる健康や生活を支える看護を説明しています。病院で処置をする場面だけを思い浮かべると、学ぶ対象を狭く捉えてしまいます。本人の暮らし、家族との関係、地域での生活まで視野を広げて志望理由を考えてみましょう。

例えば、体験活動で「同じ説明をしても、相手によって理解の仕方が違った」と気づいたなら、その経験から人への伝え方や生活背景への関心を整理できます。ただし、体験した事実以上の専門的な判断をしたようには書きません。高校生として何を見て、何を疑問に思ったかを正確に表すことが出発点です。

所定の課程と単位を修得すると、看護師国家試験の受験資格などにつながります。保健師については必要な単位の修得に加え、コース選択の人数制限があります。2027年度要項には、保健師コース選択希望者の選考を2年冬学期終了時に行うことも記載されています。入学すれば全員が希望の資格課程に進めると決めつけないことが大切です。

放射線技術科学専攻は、理工学と生命科学を結びます

放射線技術科学専攻は、画像検査や放射線治療を支える学問を学ぶ専攻です。放射線技術科学専攻の公式紹介では、理工学と生命科学が融合する分野として説明されています。診療放射線技師を目指す場合でも、機器への興味だけでなく、その技術が人の診療を支えることまで考えたいところです。

例えば「画像を鮮明にしたい」という関心があるなら、どのような情報が必要なのか、画像を得る過程でどのような条件を確かめるのかという問いに広げられます。現時点で専門的な答えを知っている必要はありません。高校の物理や数学の学習と、大学で学びたいこととのつながりを説明する準備をします。

公式の教育課程では、人体の構造や機能に関する学習に加え、放射線物理学、医用画像情報学、各種の実験・実習などが示されています。医療に関心があるという共通部分と、この専攻の方法に関心があるという専門部分を分けて整理すると、志望理由が具体的になります。

検査技術科学専攻は、正確な情報を医療に返す視点が重要です

検査技術科学専攻の公式紹介では、検査材料や生体から得た正確な情報を患者に還元する役割が示されています。臨床検査技師を目指す人は、「検査が好き」という気持ちから、情報の正確さや、得られた結果がどのように医療へつながるのかという関心へ進めてみましょう。

例えば理科の実験で、条件をそろえないと結果を比べられないことを経験したなら、その過程を振り返れます。実験の成功だけでなく、測定や記録で迷ったこと、再確認したことを説明すると、自分が何を大切にして学んできたかが伝わります。高校の実験を臨床検査と同一視せず、学びの姿勢のつながりとして扱います。

同専攻では、基礎的な学習から専門教育や実習、臨地実習、卒業研究へと進む教育課程が示されています。将来の職業名だけを並べるよりも、その職業に必要な考え方を大学でどのように学びたいかまで確認しておきましょう。3専攻の教育課程を読むと、学ぶ順序を比べられます。

出願資格は卒業時期・第一志望・共通テストの3点から確認します

現役生だけに限定された選抜ではありません

2027年度要項では、高等学校または中等教育学校を2021年4月以降に卒業した人と、2027年3月までに卒業見込みの人などを出願資格の対象としています。通常の課程による12年の学校教育を修了した場合や、高校卒業と同等以上の学力が認められる場合にも、それぞれ規定があります。

したがって、「総合型だから現役だけ」「既卒なら何年経っていても出せる」のどちらも正確ではありません。自分がどの資格区分に当てはまるかと、いつ卒業・修了・資格取得したかを照らし合わせます。海外の学校や高卒認定などの場合は、一般的な説明だけで判断せず、要項の該当する項目を確認しましょう。

学校に証明書を依頼するときは、卒業年度だけでなく選抜年度を伝えます。例えば「2027年度の保健学科総合型選抜Ⅱに提出する書類」と伝えれば、当年度に作成する調査書や、代わりに必要な証明書について確認しやすくなります。発行までの日数も同時に聞いておくと、出願直前の慌ただしさを減らせます。

第一志望という条件を、併願の印象だけで読み替えません

保健学科の総合型選抜Ⅱでは、九州大学医学部保健学科を第一志望とすることが出願資格に含まれます。また、九州大学が実施する総合型選抜、学校推薦型選抜、教育学部の国際入試との併願はできないと記載されています。学内で別の方式にも出願すれば安全という発想で進めないようにしてください。

ここで大切なのは、「総合型選抜はすべて専願」「すべて併願可能」という一般論を持ち込まないことです。志望順位、受験する選抜、合格後の手続は、それぞれの規定を確認します。他大学も検討している場合は、受験先ごとの要項を並べて、入学を約束する条件や手続の期限に矛盾がないか整理しましょう。

合格後の入学手続を完了した場合の国公立大学の扱いについても、募集要項に注意事項があります。制度の確認は「合格してから」で十分ではありません。保護者とも早い段階で、第一志望として出願する意思、通学や生活の見通し、費用の準備について話し合っておくと、判断を急がずに済みます。

出願前に照合する3項目

卒業・修了・資格取得の区分と時期を確認します。

志望と併願を確認します

第一志望条件と、九州大学内の併願制限を読みます。

共通テストを確認します

専攻が指定する全教科・科目を受験する計画を立てます。

評定の数字だけで出願可否と合格可能性を一緒に判断しません

評定の数字だけで出願可否と合格可能性を一緒に判断しませんに向けて準備する高校生

保健学科の出願資格欄には、全体の学習成績の状況を一律に「何点以上」とする数値条件は示されていません。しかし、一次選抜では調査書またはそれに代わる書類が75点満点で評価されます。数値の出願条件がないことを理由に、学校での成績を軽く扱うのは誤りです。

「評定がこの数字なら出せるか」という質問と、「今の学習状況をどう改善するか」という質問は分けて考えましょう。出願資格を満たしていても、そのまま一次選抜を通過できると決まるわけではありません。調査書の具体的な点数への換算方法や、合格に必要な評定の境界を独自に作ることもできません。

高校1・2年生なら、定期試験の結果を科目ごとに見直し、提出課題や授業中に理解できなかった内容を放置しないことが基本です。高校3年生なら、出願書類に反映される学習状況を確認しつつ、共通テストの基礎に直結する弱点の復習を進めます。活動を追加するために日々の授業を犠牲にしない準備が必要です。

募集人員は看護10人、放射線6人、検査6人です

2027年度の募集人員は、看護学専攻が10人、放射線技術科学専攻と検査技術科学専攻がそれぞれ6人です。一次選抜の合格者は、各専攻の募集人員の3倍程度とされています。ただし、これを志願者に対する倍率や、自分の合格確率と読み替えることはできません。

例えば「3倍程度だから3人に1人が必ず受かる」という計算はできません。一次選抜を受ける人数と二次選抜へ進む人数は違い、辞退や選考結果によっても状況が変わります。大学は、合格者数が募集人員に満たない場合があることも説明しています。人数の数字は制度の規模を知るために使い、合格の保証には使わないようにしましょう。

募集人数が多い専攻に志望理由を合わせるのも危険です。3専攻は目指す専門職や学ぶ内容が異なります。人数だけで選ぶと、志望理由書で「なぜその専攻か」を説明しにくくなります。まず学びたい対象と役割を決め、その専攻の選考に合わせて準備する順序が大切です。

2027年度の日程は、入力締切と書類必着を別々に管理します

インターネット入力は10月27日、書類は10月30日が締切です

2027年度のWeb入力と入学検定料の支払期間は、2026年10月13日10時から10月27日17時までです。提出書類の受付期間は10月19日から10月30日17時までで、必着です。入力と支払の期限より、書類到着の期限が後にありますが、書類期限まで入力を待てるという意味ではありません。

2026年10月18日時点では、入力と支払の期間に入っています。出願を考えている人は、志望理由書の文章を整える作業と並行して、調査書の発行、必要書類の印刷、写真の用意などを確認してください。出願登録を終えてから不足書類に気づくより、まず全体のチェック表を作る方が進めやすくなります。

インターネットの入力と検定料の支払だけでは、出願手続は完了しません。必要書類を期限内に到着させることが必要です。原則として書留・速達郵便で送り、日本国外からはEMSなどの最速の国際郵便を利用する案内です。郵送後は受領証を保存し、追跡情報で到着を確認します。

一次結果から二次試験までにも、大切な手続があります

一次選抜の結果は、2026年12月21日頃に郵便で発送されます。12月21日に自宅へ届くという意味ではないため、発送予定日と到着日を混同しないようにしてください。受験票や試験場の案内についても、大学の案内を確認しておきます。

一次選抜合格者は、2027年1月4日から1月20日までに、共通テスト成績の請求に必要な情報提供の手続を行います。募集要項で指定されるWeb方式の手続を完了しない場合、一次選抜合格者としての権利を失うとされています。共通テスト本番を受けることだけで、自動的にすべての手続が済むわけではありません。

この期間は共通テストへの準備と重なるため、試験勉強用の予定表とは別に、手続用の予定を設けましょう。例えば、手続の開始日、完了した日、確認した画面や記録を同じ欄に残しておくと、忙しい時期にも進行状況を確認できます。入力内容の確認は本人が行い、家族には締切の再確認を頼むと役割が明確になります。

2026年10月

Web入力・支払は27日17時まで、書類は30日17時必着です。

2026年12月

一次結果は21日頃発送です。受験票や試験場の案内を確認します。

2027年1〜2月

成績情報提供の手続、1月30日の二次試験、2月の合格発表と入学手続へ進みます。

二次試験は2027年1月30日、小論文と面接を受けます

二次試験は2027年1月30日です。10時までに医学部保健学科試験場へ集合し、小論文は10時30分から11時30分、面接は13時から17時の時間帯に行われます。面接の場所などは当日、各人に通知されます。午後の時間帯を自分一人の面接時間と解釈しないようにしましょう。

当日は九州大学の総合型選抜受験票と、共通テストの受験票の両方が必要です。筆記用具や弁当等も持参する案内になっています。試験前夜には、持ち物を机の上に一度並べ、受験票が一方だけになっていないか確かめると安心です。

試験場の詳細は大学が案内する情報に従います。普段見ている大学全体のキャンパス紹介だけを頼りに移動先を決めないでください。移動時間を調べるときは、最寄り駅から建物までの道順と、当日の集合時刻まで含めて確認します。天候や交通の乱れも考え、余裕を持った計画にします。

合格発表は2月10日、入学手続は2月17日17時までです

最終合格者の発表は2027年2月10日です。募集要項では、掲示による発表が11時頃、Webでの受験番号掲載が12時頃とされています。時刻が同じではないため、Webにまだ表示されていないことだけで結果を判断しないようにしてください。合格通知書も郵送されます。

入学手続は2月11日13時から2月17日17時までです。入学料の納付、Webの入学手続、入学手続書類の郵送のすべてを完了させる必要があり、書類は期限内必着です。合格通知書の到着前でも手続できるという案内もあるため、通知を待つ間に期限が近づかないよう、公式案内を確認します。

入学検定料は17,000円で、別にサービス利用料がかかります。入学料282,000円、年間授業料535,800円は要項上の予定額です。費用の欄では予定額であることと、改定がある場合の取扱いを確認してください。受験時の交通費や宿泊費も含め、保護者と早めに相談しておきましょう。

一次選抜は調査書75点・志望理由書25点を合わせて評価します

出願できる条件と、書類選抜で評価される内容は別です

一次選抜は、調査書またはそれに代わる書類と、志望理由書の総合評価で行われます。調査書等は75点満点、志望理由書は25点満点で評価し、各評価を合わせてA・B・Cの3段階で総合評価します。数字だけを見て独自の合格最低点を計算することはできません。

この配点から準備の優先順位を考えるなら、学校での学習を続けながら、志望理由書で目的や経験を具体的に伝えることが重要です。文章が得意だから成績の準備を止める、評定が高いから志望理由書を急いで書く、といった片寄りを避けましょう。どちらも評価の対象です。

例えば定期試験で数学の文章題に苦手意識がある場合、書類に書く活動を増やす前に、条件を読み取る練習や解き直しを続ける選択があります。この学習は共通テストにもつながります。日々の学びと入試対策を別々の作業と考えず、同じ弱点をどちらの場面でも改善できないか考えてみてください。

調査書の評価は、全体の学習成績の状況を一定の式で75点に換算すると公表されているわけではありません。「評定を何倍すれば一次の点数になる」という計算を自己判断で作らないことも大切です。公開された評価方法から分かることと、公表されていない内部の採点方法を区別します。

調査書は学校に依頼し、厳封されたまま提出します

調査書は、在学または出身学校長が当年度に作成して厳封したものを提出します。必要事項を自分で書き足したり、確認のために封を開けたりする書類ではありません。気になる点がある場合は、依頼時に学校へ相談してください。

高等学校卒業程度認定試験の合格者は、合格成績証明書など、要項に指定された代替書類を確認します。免除科目がある場合の成績証明書なども規定されています。海外の教育課程や個別の資格審査に関わる場合も、それぞれの条件で必要な書類が違います。高校在学者用の一覧だけで準備を終えないようにします。

学校へ依頼する際には、必要部数、提出先、いつまでに手元へ欲しいかをまとめて伝えましょう。例えば「大学の必着期限の前日までに受け取りたい」という計画では郵送の余裕がありません。大学への到着期限から、発送日、封入確認日、学校での受取日を逆算して決めると、作業がつながります。

志望理由書は400字・600字・600字の3つの問いに答えます

保健学科の志望理由書は、2027年度の様式5を使う3枚構成です。1枚目は九州大学医学部保健学科を志望する理由を400字以内、2枚目は自分自身について誇りに思うことを600字以内、3枚目はこれからの保健・医療・福祉のあり方に対する考えを600字以内で記入します。

3枚を単に長い一つの志望理由として書くのではなく、それぞれの問いに答えているか確認しましょう。1枚目には学びたい目的、2枚目には本人の経験、3枚目には社会への考えが求められています。同じ経験をすべての欄で繰り返すと、伝えられる情報が少なくなります。

ただし、3枚が全く別の方向を向いていても、本人の関心が読み取りにくくなります。例えば、1枚目で人への伝え方に関心があると述べ、2枚目で相手の理解を確かめながら説明した経験を振り返り、3枚目で医療情報の伝達について考えるなど、問いごとの役割を保ちながら共通する関心を見つけます。これは内容を組み立てる練習方法で、提出用の文章をそのまま当てはめる型ではありません。

1枚目・400字以内

なぜ九州大学医学部保健学科のその専攻で学ぶのかを示します。

2枚目・600字以内

誇りに思う経験について、自分の行動と学びを具体化します。

3枚目・600字以内

保健・医療・福祉の課題を考え、根拠と自分の意見をつなげます。

設問や記入欄は2027年度の出願様式で確認できます。保健学科用の様式5を3枚そろえ、他学部用の用紙と取り違えないようにしましょう。

志望理由書は、経験を飾る前に3つの問いの役割を決めます

400字の志望理由は、大学名を褒める文章で埋めません

短い字数で伝えたいのは、大学の知名度への憧れよりも、自分の関心と大学で学ぶ内容のつながりです。「研究が充実している」「優れた環境がある」という言葉だけでは、なぜその環境で何を学びたいのかが分かりません。専攻の教育課程を読み、具体的な学習内容を選びましょう。

最初は字数を気にしすぎず、関心を持ったきっかけ、現在の疑問、学びたい分野、将来の方向をそれぞれ一文でメモします。その後、読み手が関心のつながりをたどれるように並べます。400字以内に整える段階では、大学の紹介を写した部分や、同じ意味を繰り返す表現から削ると、本人の考えを残しやすくなります。

看護学専攻なら、生活への支援や人への理解をどう学びたいかを考えられます。放射線技術科学専攻なら、医療と理工学をどのようにつなげて学びたいかを検討できます。検査技術科学専攻なら、正確な情報を得て医療へ生かすことへの関心を整理できます。いずれも、専門用語の数を増やすことが目的ではありません。

「まだ研究テーマが完成していない」と感じる人も、背伸びした結論を作る必要はありません。現在分かっていることと、大学でさらに確かめたいことを分けて説明します。調べた結果、最初に考えた内容が浅いと気づいたなら、その気づきから学習計画を修正していくことができます。

専攻の条件を確かめたら、志望理由の準備を整理します

「どの経験から書き始めるか」「専攻への関心をどう深めるか」で迷うときは、成績や経験のメモをもとに次の3点を相談できます。提出文は本人が作成する条件を守り、考えるための質問や確認を受けます。

  • 志望専攻の科目・条件について追加で確認する項目
  • 400字・600字・600字の問いに使う経験と関心の整理
  • 教科学習を続けながら、学校への依頼と書類準備を進める順序

400字の志望理由は、専攻とのつながりを3者で確かめます

自分でできること

経験、関心、大学で学びたいことを別々に書き出し、公式の教育課程と照らして本人が下書きします。例えば大学の紹介だけで400字を使っていたら、自分の疑問へ戻ります。自分には当然のつながりが他人にも伝わるかは判断しにくいため、下書きができた段階で先生へ質問を頼みます。

学校の先生に頼めること

志望のきっかけと授業・活動の事実、設問への対応、基本的な読みやすさを確認してもらいます。ただし、文章が自然でも三専攻のどこで学ぶ必要があるかまで説明できているとは限りません。直しても大学名を替えられる内容のままなら、専攻とのつながりを掘り下げる相談を検討します。

プロに頼ったほうがよいこと

本人の下書きに対し、大学が求める学生像と学習目的のつながり、理由の不足を質問や指摘で点検してもらいます。本人以外が提出文を作成する支援は利用しません。助言者にも本人の経験の真偽は確定できないため、本人が記録を確認し、自分で考えて書き直すところまで行います。

誇りに思う経験は、肩書より行動の中身を整理します

2枚目では、課外活動、社会活動、取得資格などを含め、自分自身について誇りに思うことを記述します。大会名や資格名を並べるだけで終わらせず、なぜその経験を大切にしているのかを説明する準備が必要です。活動の規模と、本人が考えて行動した内容は同じではありません。

振り返るときは、状況、課題、自分がしたこと、相手や周囲の反応、結果、次に生かしたことを分けてメモします。例えば共同作業なら、チーム全体が行ったことと、自分が担当したことを分けます。役職がなくても、役割の中で考えて改善した内容を具体的に振り返ることはできます。

成果を書く場合は、確かめられる事実の範囲にとどめましょう。「全員の意識を変えた」「地域の課題を解決した」などの大きな表現は、本当に確認できているか見直します。参加者に感想を聞いたのであれば誰にどのように聞いたか、回数が増えたのであれば何と何を比べているかまで説明できる状態にします。

医療や福祉に関わる経験を扱うときは、相手の病名、家庭事情、個人が特定できる情報を必要以上に書かない配慮も大切です。自分の学びを伝えるために、他人の個人的な事情を詳しく見せる必要はありません。記録に残す内容を選ぶ段階から、相手への敬意を意識してください。

活動経験は、成果の大きさより事実と本人の役割を確かめます

自分でできること

誇りに思う経験を、時期、課題、自分の役割、判断、結果に分けて記録します。例えば団体の受賞と自分の担当を分け、確認できない効果は断定しません。記憶だけでは順序や役割を取り違えやすいため、当時の資料を持って先生に事実を確かめます。

学校の先生に頼めること

校内活動や授業での役割、継続した取り組みを振り返り、調査書との事実のずれを確認してもらいます。校外の活動まで学校が証明できるとは限りません。記録が不足する部分は主催者の公開資料などを本人が確認し、事実は整理できても学びが説明できない場合に専門的な質問を求めます。

プロに頼ったほうがよいこと

行動と学びの間に説明の飛躍がないか、志望理由や面接での説明と一致するかを質問してもらいます。活動を医療経験のように見せたり、実績や本人の感想を作ったりする支援は受けません。本人が「どの場面からそう考えたか」を説明し、過大な表現を自分で直せることが目標です。

600字の社会への考えは、問題・根拠・提案をつなぎます

3枚目は、これからの保健・医療・福祉のあり方について自分の考えを示す欄です。「医療は大切です」「誰もが幸せに暮らせる社会が必要です」という理念だけでは、具体的な考えが見えにくくなります。どのような課題を取り上げ、なぜ重要と考え、どのような方向を望むのかを整理しましょう。

課題は広げすぎないことが大切です。例えば「高齢社会の医療全体」を一度に論じるより、医療情報を理解しやすく伝えるには何が必要か、生活の事情を踏まえた支援にはどのような連携が必要か、といった問いに絞ると、600字の中でも理由を説明しやすくなります。実際の出題を予想するための例ではなく、考えを絞る練習です。

調べるときは、発信者、資料の作成年、対象、何を調べた情報なのかを記録します。数字を使いたくなっても、どの地域や集団の数字か分からない場合は、そのまま根拠にしません。複数の意見を読んで、自分の最初の考えと違う立場にも目を向けると、単純な主張を避けられます。

提案は利点だけでなく、実現する際の難しさも考えます。例えば情報をデジタル化する案なら、操作が苦手な人にはどう対応するのか、誰が情報を確認するのかという課題が残ります。自分の案に限界があることを認め、その限界を小さくする工夫まで考えると、説明に厚みが出ます。

経験を整理する順序

起きたこと、自分の行動、結果、学びを分けて書き出します。

社会の課題を整理する順序

対象を絞り、根拠を確かめ、提案と課題を並べます。

最後に確かめること

3枚それぞれの問いに答え、同じ説明の繰り返しを減らします。

保健・医療・福祉への考えは、資料の根拠から点検します

自分でできること

扱う対象と課題を一つに絞り、資料の発信者・年・対象を控えて、事実と意見を分けます。例えば利用率の地域差だけから住民の意欲を決めつけません。資料の意味や比較できる範囲が分からないときは、元資料を添えて先生に読み方を相談します。

学校の先生に頼めること

資料の読み取り、出典の扱い、理由と主張の基本的なつながりを確認してもらいます。ただし、医療制度の細かな運用や専門職の権限まで学校で判断できるとは限りません。不明な事実は公的資料で確認し、事実を直しても提案の実現条件が説明できない場合は追加の助言を検討します。

プロに頼ったほうがよいこと

誰への支援か、誰が実施するか、負担や取り残される人はないかを質問し、提案の限界を見つけてもらいます。特定の主張を合格する答えとして与えてもらうものではありません。本人が根拠を読み直して意見を選び、600字の提出文も自分で作成します。

本人の文章を深める相談と、代わりに書いてもらう行為を区別します

指定様式は本人が自筆で記入する必要があり、鉛筆の使用は認められていますが、摩擦等で消えるボールペンは使用できません。各用紙の氏名欄などを確認し、※印の欄には記入しません。2027年度の指定用紙をA4で印刷し、別年度や別学科の様式を流用しないようにしてください。

募集要項では、本人以外の者や生成系AIツールにより作成したことが認められる場合などを不正行為として扱う旨が示されています。文章を代わりに作成してもらい、自分で手書きし直せばよいという意味ではありません。内容を考え、書き、説明する主体は本人です。

学校の先生や専門の指導者に相談するときは、分かりにくい箇所の指摘、事実と意見の区別、問いへの答えが不足していないかという確認を中心にします。「この経験ではどんな行動をしたのか」「なぜその専攻なのか」と問い返してもらい、本人が考えを整理して書き直す進め方が役立ちます。

清書を始める前には、内容の確認と形式の確認を分けます。内容は質問に答えているか、話がつながっているか、事実を誇張していないかを見ます。形式は字数、専攻名、氏名、ページの不足、用紙の年度を確認します。内容に集中しすぎて、2枚目や3枚目の氏名欄を見落とさないようにしましょう。

共通テストは看護6教科7科目、放射線・検査6教科8科目です

3専攻とも国語・地歴公民・数学・外国語・情報が必要です

3専攻とも、国語、地理歴史・公民から指定の1科目、数学の「数学Ⅰ・数学A」と「数学Ⅱ・数学B・数学C」、外国語、情報Ⅰを受験します。そのうえで理科の科目数が異なり、看護学専攻は1科目、放射線技術科学専攻と検査技術科学専攻は2科目です。

地理歴史・公民で指定されているのは、「地理総合・地理探究」「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探究」「公共・倫理」「公共・政治・経済」から1科目です。複数科目を受験した場合は、第1解答科目の得点を採用します。得点の高い科目が自動的に使われると考えないことが重要です。

外国語は英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目とされています。英語を受験する場合はリスニングも利用します。英語以外の選択を考える場合も、一般的な受験情報だけで判断せず、共通テストと大学の双方で必要な手続や条件を確認して進めましょう。

科目を確認するときは、教科名だけの簡単なメモで終わらせないようにします。「数学」「理科」とだけ書くと、必要な科目数や範囲を見落とす可能性があります。正式な科目名、受験する数、採用される解答順、大学での換算配点を並べると、受験と学習の両方を管理しやすくなります。

看護の理科は1科目ですが、基礎科目の組合せではありません

看護学専攻の理科は、物理、化学、生物、地学から1科目です。理科基礎を組み合わせる指定ではありません。複数科目を受験した場合は、第1解答科目の得点が採用されます。学習を始める前と共通テストの出願内容を確認するときの両方で、科目と解答順を確かめてください。

例えば、看護系の別大学で理科基礎が利用できるからといって、九州大学でも同じと考えることはできません。志望先を比較するときは、一校ずつ必要科目を記録します。同じ「看護」という分野であっても、選抜方法や指定する科目は大学ごとに違います。

放射線技術科学専攻と検査技術科学専攻は、物理、化学、生物、地学から2科目が必要です。2027年度のこの総合型選抜Ⅱの指定を確認すると、専攻名から独自に必須科目を追加することはできません。ただし、入試で選べる科目と、大学で学ぶ内容への準備は分けて考える必要があります。

例えば、放射線技術科学への進学では、公式の教育課程に物理や数学に関する学びがあります。選択できる入試科目の中から受験科目を決めた後も、大学の学びにつながる基礎をどう準備するかを考えましょう。受験資格を満たす科目選択と、学習を続けるための見通しは両方必要です。

看護学専攻

6教科7科目で、理科は物理・化学・生物・地学から1科目です。

放射線技術科学専攻

6教科8科目で、理科は同じ4科目から2科目です。

検査技術科学専攻

6教科8科目で、理科は同じ4科目から2科目です。

配点は375点・450点・425点で、情報の重さも違います

看護学専攻の共通テスト配点は、国語50点、地歴・公民50点、数学100点、理科50点、外国語100点、情報25点で、合計375点です。放射線技術科学専攻は、国語50点、地歴・公民50点、数学100点、理科100点、外国語100点、情報50点で、合計450点です。

検査技術科学専攻は、国語50点、地歴・公民50点、数学100点、理科100点、外国語100点、情報25点で、合計425点です。放射線と検査は必要科目数が同じでも、情報の配点が異なります。模試の総点だけを見るより、志望専攻の配点で学習状況を確認することが大切です。

英語はリーディング100点とリスニング100点を合計し、大学の外国語100点へ換算します。英語の2技能の配点比率は同じです。読む学習に時間を使いすぎて、聞く学習を後回しにしないようにしましょう。リスニング免除については、大学入試センターで免除された重度難聴者に関する規定があります。

配点に換算して確認するときは、各科目の現在の得点だけでなく、どの失点が改善しやすいかも見ます。同じ10点の失点でも、知識不足、時間切れ、読み違い、計算ミスでは必要な対策が違います。点数表と間違いの原因を一緒に見ると、翌週の学習が具体的になります。

小論文と面接の400点を、共通テストと切り離しません

二次選抜では、小論文と面接がそれぞれ200点満点で評価され、共通テストの成績と合わせてA・B・Cの3段階で総合評価されます。単純に配点を合計すると、看護775点、放射線850点、検査825点となりますが、この合計だけで合格最低点や合格可能性を算出することはできません。

小論文と面接の配点が大きいからといって、共通テストの準備を弱めるのは適切ではありません。反対に、共通テストの点数が高ければ、説明や対話の準備は不要と考えることもできません。評価に含まれるものを一つずつ確かめ、苦手な部分を残さない準備が必要です。

国語の読解では、筆者の主張と理由を区別する練習が小論文の資料読解にもつながります。数学や理科では、条件から順序立てて考える習慣が論述の説明に生きます。英語では、内容を正確に受け取って要点を整理する練習ができます。日々の教科学習から、考えを説明する姿勢を育てていきましょう。

教科・科目と配点は、2027年度募集要項の保健学科の欄に基づきます。科目名だけでなく、欄外の注意書きまで確認することが、受験科目の取り違えを防ぐ基本です。

専攻別の配点から、今週の学習の優先順位を決めます

看護学専攻は、理科1科目を理由に学習範囲を狭く見積もりません

看護学専攻は6教科7科目が必要です。理科が1科目という違いだけに注目すると、国語や地歴・公民、情報まで必要であることを見落としかねません。まず全科目の学習時間が取れているかを確認し、その後に得点の改善が必要な科目へ重点を置きましょう。

例えば、数学と外国語に時間をかける一方で、情報の学習が週に一度もない状態なら、学習計画の空白を埋める必要があります。配点が比較的小さな科目でも、未学習の分野が残っているかどうかは別の問題です。点数の大きさと、まだ理解できていない範囲の大きさを両方見て判断します。

学習計画には「英語を頑張る」ではなく、「聞き取れなかった文を確認し、音声と文字を照合する」「国語の解答根拠に線を引く」といった行動を書きます。実行したかどうかが分かる内容にすると、週末に計画を見直せます。学習時間を埋めることより、間違いの原因を減らすことを目標にしましょう。

放射線技術科学専攻は、理科2科目と情報を個別に点検します

放射線技術科学専攻では、理科が100点、情報が50点です。理科2科目をまとめて「理科は得意」と考えず、科目ごとの理解度と、設問の種類ごとの弱点を確認します。片方の科目の得点が高くても、もう一方に未習範囲が残っていれば、計画の見直しが必要です。

情報は、検査技術科学専攻の25点と比べて配点が大きく設定されています。専攻を比較している段階では、この違いを正しく把握しておきましょう。ただし、「情報が得意だから放射線へ」と学びの希望を後から合わせるのではなく、志望する専門分野を決めたうえで対策に反映させます。

模試や演習の解き直しでは、正解した設問も説明できるかを確認します。選択肢を消去して偶然正解した問題と、条件を理解して解けた問題は、次に同じように解けるかが違います。解法を短く説明する習慣は、理工学と医療の両方を学ぶための基礎にもつながります。

検査技術科学専攻は、知識と資料の読み取りを一緒に復習します

検査技術科学専攻の共通テストは、理科2科目を含む6教科8科目で425点です。理科の学習では用語を覚えることに加え、図表や条件から必要な情報を読み取る練習を行います。実験の条件が変わったときに、何が比較できて何が比較できないかを言葉にすると、理解を確かめられます。

例えばグラフを読む問題では、横軸と縦軸、単位、測定した条件、変化の方向を順に確認します。すぐに選択肢へ進むより、図が何を表しているかを自分の言葉で述べると、読み違いに気づきやすくなります。この練習は、検査の専門知識を先取りすることとは違い、高校の学習を正確にする取り組みです。

学習記録には、解いた問題数だけでなく、間違いを修正した内容も残します。「濃度の単位を見落とした」「二つの条件を同時に変えた実験から一つの原因を断定した」など、具体的に書いておくと、次の演習で注意する点が明確になります。

配点を確認します

志望専攻の配点で、各科目の現状を整理します。

失点の原因を分けます

知識不足、読解、時間配分、計算や記入のミスを区別します。

行動に直します

翌週に行う復習を、実行したか分かる形で決めます。

共通テストは、科目確認と学習の改善を分担します

自分でできること

専攻別の正式な科目名、解答順、配点を要項と照らし、演習の失点を知識・読解・時間・ミスに分けます。例えば理科の必要数を専攻名から推測しません。受験登録との対応や換算に迷ったら、要項と登録の控えを学校へ持参します。

学校の先生に頼めること

履修科目と受験予定科目、校内の手続、苦手単元の学習を確認してもらいます。ただし、出願資格の個別判断は大学への確認が必要です。教科ごとの助言が出ても書類準備と時間が競合する場合は、全体の予定を並べて専門の相談先にも見せます。

プロに頼ったほうがよいこと

共通テスト、書類、小論文、面接の未完了項目を並べ、締切に向けた優先順位を整理してもらいます。必要科目を省く判断や非公開の合格点の断定は求めません。教科指導の対応範囲も確かめ、単元の理解は学校などの担当者へ戻し、本人が週間計画を実行します。

調査書・志望理由・小論文・面接・共通テストを一枚で管理します

準備の状況を確認するために、5項目を並べた一覧を作りましょう。これは大学の合格判定表ではなく、公式に示された評価対象を基に、準備の抜けを見つけるための確認表です。合格するかどうかを独自に点数化するものではありません。

調査書では学校への依頼状況と日々の学習、志望理由書では3つの問いへの答え、小論文では資料読解と時間内の論述、面接では経験を説明し質問に答える練習、共通テストでは必要科目と失点の原因を記録します。各項目に「確認済み」「取り組み中」「未確認」を付けるだけでも、次の行動が見えます。

例えば志望理由書は書き終わっているのに、その中の経験について口頭で説明すると話が変わる場合は、面接の言い回しだけを練習する前に、経験の整理へ戻ります。小論文が時間内に書けない場合は、文章を速く書く練習だけでなく、資料を読み取る段階に時間がかかっていないかを点検します。

このように、準備の項目をつなげて見ると、同じ問題を別々に繰り返していることに気づけます。早くから取り組むほど、気づいた弱点を修正し、もう一度練習して確かめる時間を取りやすくなります。提出直前に完成形だけを求めるのではなく、内容と学力を少しずつ改善していきましょう。

出願条件を確認しても、「志望理由書と教科学習のどちらを先に直すか」で迷う場合は、現在の成績や経験のメモをもとに受験相談で準備を整理できます。提出文章は本人が作成するという条件を守りながら、次に取り組む課題を具体的にします。

  • 志望専攻の出願条件や共通テスト科目について、追加で確認する項目
  • 経験や関心を、志望理由書の3つの設問に結びつける考え方
  • 書類・小論文・面接・教科学習の準備状況に応じた優先順位

相談時は、受験年度、学年、志望専攻、成績、活動記録、分からない条件をまとめておくと、相談内容を伝えやすくなります。出願資格や手続の最終確認は、大学の募集要項と公式案内に基づいて行います。

九州大学医学部保健学科の小論文対策は「資料を正しく読むこと」から始める

九州大学医学部保健学科の総合型選抜Ⅱに向けた小論文対策では、保健医療の話題を知ることに加え、示された資料を根拠に考えを組み立てる練習が大切です。知っている話を広く紹介するだけでは、目の前の設問に答えた文章になりません。

ここから紹介する読解方法や練習手順は、受験準備のための提案です。大学が公表する採点基準や、過去に実際に出題された問題を示すものではありません。本番では問題文の条件を最優先にしてください。

設問を読んで「何を答えるのか」を一文にする

資料を読み始める前に、設問の動詞に印をつけます。「説明する」「比較する」「理由を述べる」「自分の考えを述べる」では、必要な答えが変わります。複数の指示がある場合は、答える項目を分けてメモします。

たとえば練習では、「資料の変化を説明したうえで、課題と対応策を考える」という設問を自分で作れます。この場合、変化の説明、課題、対応策の三つが必要です。対応策だけを長く書くと、最初の指示が抜けてしまいます。

次に、「私はこの答案で何を説明するのか」を一文にします。書き始めてから話が広がりすぎたとき、この一文に戻ると軌道を修正できます。設問にない大きなテーマまで抱え込まず、問われた範囲を守る練習になります。

文章資料は「主張・理由・具体例」を分けて読む

文章資料を読んだら、筆者の中心的な主張、その理由、主張を支える例を別々に書き出します。印象に残った表現が、必ずしも文章全体の結論とは限りません。最初と最後だけで判断せず、段落のつながりを確かめます。

自分が共感した部分と、筆者が実際に述べている内容も分けます。「私は大切だと思う」と「筆者が大切だと述べている」は別の情報です。要約の段階で自分の意見を混ぜると、資料を正確に説明できなくなります。

練習用のメモは、「筆者の主張」「その理由」「読み取れる範囲」「まだ分からないこと」の四つで十分です。最初から細かな専門語を調べ続けるより、文章の骨組みを自分の言葉で言い直す時間を確保します。

図表は対象・時期・単位を確認してから変化を見る

図表がある場合は、表題、調査対象、調査時期、単位、注記を確認します。人数と割合を取り違えたり、対象の違う二つの集団をそのまま比べたりすると、その後の考察もずれてしまいます。

割合の変化を見るときは、何を全体として計算した数字なのかを確かめます。同じ割合でも、もとの人数が違えば意味は変わります。示された範囲だけで判断できない場合は、足りない情報をメモしておきましょう。

また、二つの数字が一緒に変化していても、一方が他方の原因とは限りません。「関係が見られる」と「原因である」を区別します。資料だけで言い切れない部分は、可能性として述べる姿勢が大切です。

読み取り

対象・時期・単位を確かめ、資料に書かれた事実を抜き出します

考察

事実を根拠に考え、資料だけでは分からない部分を区別します

「事実・解釈・提案」を三段階でつなぐ

答案を組み立てるときは、事実、解釈、提案を順につなげます。事実は資料から確認できる内容、解釈はそこから考えた意味、提案は課題に対する自分の考えです。この三つが混ざると、読み手が根拠を追いにくくなります。

たとえば、練習用の仮定として「ある支援の利用率に地域差がある」とします。ここからすぐに「住民の関心が低い」と決めつけることはできません。移動のしやすさ、情報の届き方、利用できる時間など、別の理由も考えられます。

そのうえで、「原因を確かめるために何を調べたいか」「どの条件が分かれば提案を選べるか」まで整理します。資料にない原因を断定するより、判断に必要な情報を示したほうが、考え方の筋道を明確にできます。

反対意見は結論を弱めるためではなく、条件を確かめるために使う

自分の提案を書いたら、「誰かに負担が偏らないか」「利用しにくい人はいないか」「実行する人や時間は足りるか」と問い直します。反対意見を一つ考えることで、提案の見落としが見つかります。

ここで大切なのは、わざと弱い反対意見を作って簡単に否定しないことです。実際に困る人や運用上の難しさを想像し、それをどう小さくするかを考えます。解決しきれない点があれば、限界として短く示しても構いません。

練習では、一つの案について「期待する効果」「心配な点」「実施に必要な条件」を一行ずつ書きます。いきなり完成答案にするより、考えの穴を見つけやすくなります。資料と関係の薄い対策を増やす必要はありません。

ニュースの知識は「答えの暗記」より「問いを作る材料」にする

保健医療に関する記事を読んだら、内容の要約に加えて、誰の立場が書かれているかを考えます。利用する人、家族、働く人、地域など、別の立場から見るとどんな問いが生まれるでしょうか。

出典、掲載日、分からなかった言葉、自分が確かめたいことを記録しておくと、面接準備にも使えます。ただし、記事を読んだだけで現場を理解したとは言えません。「知ったこと」と「経験したこと」を分けて残してください。

小論文では、覚えた知識を入れること自体を目標にしません。設問に必要な知識か、資料の内容とつながっているかを確認して使います。専門語を並べるより、その言葉が何を意味するのかを説明できることが大切です。

小論文の資料読解は、読み違いの場所を示して相談します

自分でできること

設問の指示を分け、文章の主張・理由や図表の対象・単位をメモします。例えば割合を人数の増減と言い換えていないか確かめます。ただし、誤読した本人は誤りに気づきにくいため、根拠の箇所を指せない説明があれば問題文とメモを先生へ持参します。

学校の先生に頼めること

文章の構造、語句の意味、図表の比較条件や基本的な論理を確認してもらいます。正しく読めても、設問が求める範囲に絞って論述できるとは限りません。要約は直せても自分の意見とのつながりが不明な場合は、答案全体を点検する助言を検討します。

プロに頼ったほうがよいこと

資料に書かれた事実、本人の解釈、提案を分け、どこで根拠が不足するかを具体的に示してもらいます。大学の非公開採点基準を知っているという説明には頼りません。本人が指摘された箇所を読み直し、別の資料でも同じ確認手順を使えるか試します。

60分・900字程度を想定した小論文練習の進め方

2027年度の小論文は60分で、900字程度の文章を書く試験です。準備では、考える力と時間内に書く力を分けて鍛え、最後に合わせます。最初から時間だけを厳しくすると、何が原因で書けないのか分かりにくくなります。

まずは時間を区切らず、一つの答案を最後まで作る

初めは、資料の読み取り、構成、執筆、見直しを一つずつ行います。書き終えたあとに、どの工程が難しかったかを記録してください。「小論文が苦手」という大きな悩みを、直せる課題に分けることが目的です。

資料は理解できたのに書けなかったなら、構成を考える練習が必要かもしれません。書きたいことが多すぎたなら、論点を選ぶ練習が必要です。資料を読み違えた場合は、速く書く練習より読解の確認を先に行います。

一つの答案を完成させたら、最も改善したい点を一つ選びます。次回もすべてを同時に直そうとするより、「資料の数字を正確に説明する」など、確かめられる目標を置くほうが変化を追えます。

最初の練習

時間を計りつつ急がずに書き、苦手な工程を見つけます

次の練習

改善点を一つ決め、同じ条件で書いた結果を比べます

900字の構成は字数の配分より「段落の役割」を先に決める

構成の練習では、各段落で何を伝えるかを一行で書きます。たとえば、問いへの答え、資料の読み取り、理由、懸念への対応、まとめという順序が考えられます。ただし、この順番がどの問題にも合うわけではありません。

字数配分の一例は、問いへの答え100字、資料の説明200字、理由と考察300字、懸念や条件200字、まとめ100字です。合計900字を見通すための練習例であり、大学が指定する答案の型ではありません。

設問が二つの立場の比較を求めているなら、比較する部分を厚くする必要があります。資料の要約を求める比重が大きければ、要約に使う字数も変わります。型を守るために設問への答えが薄くならないようにします。

段落の役割が重なっていないかも確認します。最初と最後に同じ主張を長く繰り返すと、理由を書く場所が減ります。まとめでは、それまでの説明を受けて何が言えるかを短く示してください。

60分の配分を決め、実測して調整する

時間配分の一例として、設問と資料の読解15分、構成10分、執筆30分、見直し5分を試せます。この配分が全員に合うわけではありません。実際にかかった時間を記録し、自分の課題に合わせて調整します。

手書きでは、考えを直しながら書くため、清書の速さだけでは必要時間を見積もれません。消して書き直す時間も含め、試験を想定した用紙と筆記具で練習します。読みやすさを保てる速さを探しましょう。

途中で時間が足りなくなった場合も、まずは決めた時点で止め、どこまで書けたかを残します。そのあと別の時間で続きを書くと、時間内の課題と内容の課題を分けて振り返れます。

見直しの時間を毎回使い切ってしまうなら、構成段階で論点を絞れるかを確認します。速く読むことだけで解決しようとせず、書きながら迷う原因を減らすことも考えてください。

見直しは誤字より先に「設問への答え」を確認する

最後の見直しでは、まず設問の指示にすべて答えたかを見ます。そのうえで、資料の数字、主語と述語の対応、根拠のない断定、字数や表記の条件を確かめます。誤字だけを探して終わらないようにします。

「これ」「それ」「この問題」が何を指すか、読み手に伝わるかも確認します。一文が長くなった場合は、理由と結論を二つに分けられないか考えます。難しい言葉への置き換えより、意味が迷わず伝わることを優先します。

練習後は、読んだ人に「この答案の結論は何か」を聞いてみましょう。自分のつもりと相手の受け取り方が違えば、論点の置き方を直す手がかりになります。感想だけでなく、どの文で迷ったかも教えてもらいます。

時間の管理

読解・構成・執筆・見直しに分け、各工程の実測を残します

内容の管理

設問への答え、資料の正確さ、理由のつながりを順に確認します

添削を受けたあとは、説明してから書き直す

添削された文章を見るだけでは、次の問題に対応できるとは限りません。指摘を受けた理由を自分で説明し、「資料のどこを読み違えたか」「どの説明が足りなかったか」を言葉にします。

そのあと、修正例を横に置いて写すのではなく、いったん閉じて自分で書き直します。元の答案と比べると、理解できた部分と、まだ人の表現に頼っている部分が見つかります。

記録には、問題のテーマ、かかった時間、指摘された点、次に意識する点を残します。答案の枚数だけを増やすより、同じ失敗が減ったかを確かめることが大切です。前に直した点が新しい答案で保てているかも見ます。

小論文の構成と60分の管理は、工程別に見直します

自分でできること

読解・構成・執筆・見直しの実測時間を残し、段落ごとの役割を一文で示します。例えば書き終わらなければ、字を書く速さだけでなく構成中の迷いも調べます。原因を切り分けられない場合は、途中のメモと未完成答案も先生へ見せます。

学校の先生に頼めること

設問への答えの不足、主語と述語、段落のつながりを確認し、基本的な論述練習を相談できます。ただし、限られた時間で毎回の工程まで追えるとは限りません。表現の指摘を直しても時間超過や同じ論理の飛躍が続く場合は、過程を含めた専門的な確認を求めます。

プロに頼ったほうがよいこと

構成の段階で論点を増やしすぎていないか、資料説明に字数を使いすぎていないかを点検してもらいます。完成答案の暗記や合格保証が目的ではありません。本人が理由を説明して書き直し、別の課題を60分で解いて改善を確かめます。

面接対策では、用意した言葉を相手との対話につなげる

九州大学医学部保健学科の面接は、個人面接またはグループ面接で行われ、複数の審査員が担当します。人柄、協調性、社会性、意欲、適性などが見られ、志望理由書も資料として用いられます。どちらの形式でも答えられる準備が必要です。

以下の質問例は、準備のために考えたものです。過去の出題を再現したものでも、実際に質問されることを保証するものでもありません。質問と答えを暗記するためではなく、自分の考えを整理するために使ってください。

志望理由を「きっかけ・行動・学び・これから」に分ける

志望理由を考えるときは、関心を持ったきっかけ、その後に取った行動、行動から学んだこと、大学で確かめたいことを順に整理します。きっかけが強い印象を持つ出来事でも、その後の考えが見えなければ説明は途中で止まります。

行動は、特別な体験である必要はありません。読書、授業、学校行事、身近な人の話などから、何を調べ直し、どう考えを深めたかを振り返ります。行っていない活動や、経験していない役割は加えないでください。

また、「医療に関心がある」という説明から、なぜその専攻を希望するのかまでつなげます。他の専攻や職種を低く評価する必要はありません。自分が学びたい内容と、調べて分かった専攻の特徴との接点を言葉にします。

大学の特徴を挙げる場合は、公式の学科紹介や教育内容を確認します。学校名だけを入れ替えても成立する説明になっていないか、自分が学びたい理由が伴っているかを確かめましょう。

エピソードは「自分がしたこと」が分かる大きさに切り出す

活動について話すときは、全体の成果と自分の行動を分けます。団体が受賞したことと、自分がどの役割を担ったかは別の情報です。自分が実際に判断した場面を一つ選ぶと、説明が具体的になります。

練習では、「どんな状況だったか」「何を課題と考えたか」「どう行動したか」「何が変わったか」「今ならどうするか」の順にメモします。成果が大きくなかった場合も、考え直した過程を振り返れます。

失敗や意見の違いを話すときは、他者を悪者にしないことも大切です。相手の立場をどう理解し、自分の伝え方や行動をどう変えたかに注目します。協力を語るなら、実際のやり取りが説明できるようにします。

話す内容

体験した事実、自分の行動、そこから得た学びを整理します

話す姿勢

質問を聞き、求められた範囲に合わせて答えます

追加質問には、暗記した全文ではなく考えの順序で答える

面接練習では、一つ答えたあとに「なぜですか」「具体的にはどうしましたか」「別の方法は考えましたか」と聞いてもらいます。最初の答えを長く暗記するより、理由を一段ずつ説明できるかを確かめます。

答えの骨組みは、結論、理由、具体例、今後の学びで作れます。ただし、すべての質問に四つを詰め込む必要はありません。短い確認の質問なら短く答え、詳しい説明を求められたら補足するなど、相手の問いに合わせます。

質問の意味が分からないときは、推測だけで話し始めず、どの点について尋ねられているかを確認する練習もできます。知らない内容は知っているように装わず、理解している範囲と、今後調べたい点を分けます。

練習の録音を聞く場合は、声の印象だけでなく、質問と答えが対応しているかを見ます。家族や先生に協力してもらうときは、録音してよいかを先に確かめ、扱いにも気を配ってください。

個人面接は、書類と口頭の説明のずれを見つけます

自分でできること

志望理由書の各経験について、実際の行動と理由を短く説明します。許可を得た録音で質問に答えているか確認できます。同じ質問の反復では暗唱になりやすいため、例えば言い方が変わると止まる場合は先生に追加質問を頼みます。

学校の先生に頼めること

基本的な受け答え、長さ、学校での活動の事実を確認してもらいます。ただし、本人をよく知る先生には省略された説明が伝わり、初対面の人が迷う箇所を見落とすことがあります。普段の練習はできても志望専攻の理由を掘り下げられると止まる場合は別の聞き手を加えます。

プロに頼ったほうがよいこと

本人の書類から追加質問を受け、理由の不足や質問とのずれを具体的に指摘してもらいます。予想問答の的中や合格は保証できず、本人にない経験を回答へ加えることもできません。答えられなかった箇所を本人が調べ直し、異なる聞かれ方でも説明できるか確認します。

グループ面接と集団討論を同じものとして準備しない

公式に示されているのは、個人面接またはグループ面接という形式です。グループ面接と書かれていることだけで、受験者同士の討論が必ずあるとは言えません。勝手に試験内容を決めつけず、案内と当日の指示に従います。

複数人で受ける面接の練習では、他の人の話を最後まで聞く、自分の順番を守る、同じ質問でも自分の経験から答えることを意識します。目立つために長く話したり、他の人の答えを評価したりする必要はありません。

もし意見交換を求める指示があれば、その範囲で対応します。「まとめ役になること」を先に目標にせず、問いを共有する、違う意見を確認する、必要な説明を短く加えるといった基本を練習しましょう。

人の意見を聞いて自分の考えが変わることもあります。その場合は、何を受けて、どの部分が変わったかを説明できます。最初の意見を守り続けることだけが、考えを持つことではありません。

グループ面接は、聞く姿勢と答える範囲を分けて練習します

自分でできること

他の人の発言を最後まで聞き、自分の番に質問に対応した長さで答える練習をします。例えば同じ意見でも本人の経験に戻って理由を伝えます。一人では割り込みや長さを確認しにくいため、学校で複数人の練習が可能か相談します。

学校の先生に頼めること

順番を守ること、質問を聞き取ること、他者の発言を踏まえる基本を確認してもらいます。ただし、学校の練習形式が本番と一致する保証はありません。集団討論があると決めつけず、形式が変わると説明が崩れる場合に、違う進行の模擬面接も検討します。

プロに頼ったほうがよいこと

複数人の場での応答と個人への追加質問を分け、発言の内容と対話の姿勢を点検してもらいます。司会役を取れば有利という型を押しつける支援は避けます。本番形式は大学の指示が優先されるため、本人がその場の質問を聞いて答え方を調整する練習へ戻します。

模擬面接の振り返りは、内容と対話を分けて行う

内容の振り返りでは、事実と一致していたか、志望理由書とのつながりがあったか、理由を説明できたかを見ます。対話の振り返りでは、質問を聞き終えてから答えたか、長さが適切だったか、追加質問に応じられたかを見ます。

一度に多くの指摘を受けると、何から直すか迷うことがあります。次の練習では「質問に対する答えを最初に言う」など、一つの改善点を決めます。直した点が自然にできるようになってから、別の課題に進みます。

模擬面接の担当者を変えることにも意味があります。自分の背景を知っている先生に伝わる説明が、初めて聞く人にも伝わるかを確認できるためです。初めて聞く人が迷った部分は、言葉を補う候補になります。

看護学専攻・放射線技術科学専攻・検査技術科学専攻で問いを深める

専攻別の準備では、仕事内容の名称を覚えるだけで終わらず、どんな学びに関心があり、なぜ自分がそれを学びたいのかを考えます。以下は進路理解を深めるための問いの例です。各専攻の出題予想や、医療上の判断を示すものではありません。

看護学専攻は、相手の考えをどう理解するかを問いにする

看護学専攻を考える人は、支援を受ける人の暮らしや考え方に目を向け、どのように相手を理解したいかを言葉にしてみましょう。「人の役に立ちたい」という気持ちから、どのような学びへ進みたいのかを具体化します。

準備の問いとして、「相手の希望と自分がよいと思う方法が違ったら、まず何を確かめたいか」「説明を受けても質問しにくい人には、どんな配慮が考えられるか」などを使えます。正解を一つに決めるより、考える順序を整理します。

学校生活で誰かを支えた経験を振り返る場合も、相手の希望を確かめたか、自分の考えを押しつけていなかったかを問い直せます。その経験を、そのまま専門的な看護の実践と同じものとして語らないことも大切です。

関心のある分野が見つかったら、大学の公式情報でどのような学びとつながるかを確認します。現時点で詳しく分からない部分があっても、何を理解したいかが言えると、入学後の学びを考える出発点になります。

専攻への理解

公式情報で学ぶ内容を確かめ、自分の関心との接点を探します

自分への理解

体験を振り返り、なぜその問いを大切にしたいかを考えます

放射線技術科学専攻は、技術への関心と人への説明を結びつける

放射線技術科学専攻を考える人は、技術や科学への興味に加え、その技術に関わる人への説明や配慮についても問いを持つと、学びたい内容を整理しやすくなります。装置が好きという気持ちを否定する必要はありません。

たとえば、「専門知識がない人に技術を説明するとき、どの言葉を言い換える必要があるか」「便利さを伝えるとき、確認すべき条件もどう説明するか」といった問いが考えられます。具体的な検査の適否を自分で判断する練習ではありません。

物理や数学などの授業で関心を持った内容があれば、どの部分を面白いと思ったのかを説明してみます。「理系科目が得意です」で止めず、分からなかったことをどう調べ、理解がどう変わったかを振り返ることもできます。

知らない専門語を志望理由に入れる前に、意味と使い方を確かめてください。説明しきれない用語で飾るより、今の自分が理解できている関心を示し、さらに学びたいことを伝えるほうが内容を確かめやすくなります。

検査技術科学専攻は、結果と判断の間にある確認を考える

検査技術科学専攻を考える人は、観察や測定への興味を出発点に、情報を正確に扱うための姿勢を振り返れます。数字が出たことだけで満足せず、条件や手順を確かめることにどんな意味があるかを考えてみましょう。

準備の問いとして、「予想と違う結果が出たとき、最初に何を確認するか」「同じ数字でも、条件が違うと読み取り方は変わるか」などがあります。学校での実験や探究活動を振り返るきっかけにもなります。

実験の経験を話す場合は、自分が扱った範囲を明確にします。実際に確認した操作、考えた原因、先生や仲間に相談した内容を整理し、専門の現場でも同じ判断ができるかのように話さないようにします。

関心を深めるためには、結果を出す過程と、それを他の人に分かる形で伝える過程の両方を考えます。専門の内容は今後学ぶものとして、何を知りたいか、なぜ知りたいかを自分の言葉にしてください。

三専攻の違いは、同じ観点で比較して整理する

専攻を比較するときは、学びたい内容、興味を持った経験、将来関わりたい課題、現在分からない点という共通の観点を使います。印象だけで比べるより、自分がどこに関心を持っているかを確認しやすくなります。

オープンキャンパスや説明会に参加できる場合は、事前に公式情報を読み、調べても分からなかったことを質問にします。「何が学べますか」という広い質問から一歩進み、関心のある内容と結びつけて聞く準備ができます。

参加できなかった場合も、経験を作ったことにする必要はありません。閲覧した公式情報と、自分で調べた内容を区別して整理します。専攻選択に迷いがあれば、どの情報がそろえば判断できそうかを先生などに相談してください。

志望理由書の準備は、自分の経験を自分で確かめる時間にする

志望理由書は、面接で考えを伝えるための土台にもなります。読みやすく整える前に、書かれている経験や考えを本人が説明できるかを確かめてください。見栄えのよい文章を先に作ると、自分の実感とのずれに気づきにくくなります。

三つの設問に、同じ話を繰り返さずに答える

様式5は本人自筆の3枚で構成されます。志望理由は400字以内、自分について誇りに思うことは600字以内、これからの保健医療福祉のあり方についての考えは600字以内です。それぞれの問いに合わせて材料を整理します。

志望理由では、なぜ学びたいかを中心に据えます。誇りに思うことでは、自分が大切にしてきた姿勢が伝わる経験を探します。保健医療福祉のあり方では、課題をどう捉え、どのように考えたかを整理します。

同じ経験が複数の設問につながることはあります。ただし、同じ説明を繰り返すのではなく、その設問で何を伝えるかを決めます。三つを並べて読んだとき、自分の関心や姿勢に矛盾がないかも確認しましょう。

本人以外や生成AIに提出文を作らせない

志望理由書については、本人以外や生成AIによる作成が不正行為に当たるとされています。他人に完成文を作ってもらい、それを本人が手書きする進め方も避けてください。自筆であることと、本人が作成したことは別の条件です。

準備で相談するときは、自分の考えを話して質問してもらう、経験の事実関係を振り返る、説明が伝わるかを確かめるなど、本人が考える過程を中心にします。どのような支援が認められるか迷う場合は、最新の募集要項を確認し、大学に確かめます。

本人の役割

経験を振り返り、考えを決め、提出する文章を自分で作成します

相談する役割

質問を受け、事実や伝わり方を確かめ、分からない条件は大学に確認します

経験のメモ、調べた資料、自分で考えた内容を分けて残しておくと、どこから考えが生まれたかをたどれます。本稿の表現をそのまま提出文に使うのではなく、自分に問いを向けるための準備資料として利用してください。

高1・高2・高3で変える、九州大学医学部保健学科の総合型選抜準備

早く始めるよさは、完成した志望理由を早く持つことより、調べ、経験し、考え直す時間を確保できることです。学年に合わせて準備の目的を変え、学校の学習を土台に進めます。以下の回数や配分は、家庭と学校で調整するための提案です。

高校1年で優先したい準備|教科の学習と小さな疑問の記録を続ける

高1では、普段の授業と学習習慣を大切にします。共通テストも選抜の一部であるため、総合型選抜への準備を理由に教科学習を後回しにしないことが重要です。分からない内容をその週のうちに確認する習慣を作りましょう。

進路の記録には、出来事、感じたこと、調べたいことを短く残します。たとえば授業や読書で気になったことを、一つの疑問として書きます。最初から入試向けの立派な文章に整える必要はありません。

医療に直接関係しない活動でも、自分の行動を振り返る材料になります。部活動で意見が分かれた場面や、委員会で説明を工夫した場面など、何を考えて動いたかを記録します。後から活動全体を思い出すより具体的に残せます。

毎月一度、記録を読み返す時間を取る方法もあります。何度も気になっている話題があれば、次に読む本や、先生に聞きたいことを選ぶ手がかりになります。まだ専攻が決まっていなくても、関心の変化を残せます。

高1の文章練習は、短い要約と理由の説明から始める

文章を書くことに慣れていない場合は、短い記事を読んで、中心的な内容を数文でまとめるところから始めます。次に、自分が重要だと思った点と、その理由を一つ書きます。要約と意見を別にする練習です。

学校の課題でも、「なぜそう考えたのか」を一段深く説明することを意識できます。感想を長く書くより、具体的な場面や資料の内容を一つ添える練習をすると、理由を支える感覚が育ちます。

続ける量は、学校生活の中で無理なく確保できる範囲にします。毎日多くの情報を集めて使えなくなるより、一つ読んで一つの疑問を残す習慣を続けたほうが、自分の考えの変化を確かめやすくなります。

高校2年で優先したい準備|専攻の比較と活動の振り返りを深める

高2では、三専攻について同じ観点で情報を集め、学びたい内容を比較します。公式の教育内容を読んで、理解できたことと分からないことを分けます。説明会などの機会があれば、残った疑問を質問に変えましょう。

活動を選ぶときは、出願書類に書けそうかだけで決めず、自分が何を知りたいかを先に考えます。新しい活動を増やさなくても、続けている活動で役割を担う、取り組み方を改善するなど、考えを深める方法があります。

活動の前には目的、終わったら発見と残った疑問を記録します。参加した名称や時間だけでは、考えがどう変わったか分かりません。「調べる前の考え」「実際に知ったこと」「次に確かめたいこと」を残します。

医療や福祉に関係する場を訪れる場合は、受け入れ先のルールと参加条件を守ります。人に話を聞いた内容には個人情報が含まれることもあるため、無断で名前や詳しい事情を記録・公開しないようにしてください。

高1の目標

授業を大切にし、関心を持ったことと自分の行動を記録します

高2の目標

専攻を比較し、経験と調査を通じて疑問を深めます

高2の終わりには、学習と書類と対話の現在地を確認する

高2の終わりごろには、教科の学習、資料を読む力、文章を書く力、自分の経験を説明する力を別々に確認します。全体を一つの「受験準備」として考えるより、どこに時間が必要かが分かります。

小論文は、時間を計りながら一度最後まで書いてみます。面接は、志望のきっかけと学びたいことを人に説明してみます。この段階でうまくいかない部分は、今後の準備項目として扱い、無理に取り繕いません。

学校の先生に相談するときは、「総合型選抜を考えています」だけでなく、自分で確認した選抜方法、志望する専攻、現時点で困っている点を伝えます。学校に依頼が必要な書類や、相談できる時期も早めに確認します。

高校3年で優先したい準備|募集要項を起点に必要な作業を逆算する

高3では、当該年度の募集要項を確認し、出願条件、必要書類、期限、試験内容を一覧にします。前年の情報で作った予定をそのまま使わず、変更がないか確かめます。不明点は推測で埋めず、問い合わせる項目として残します。

提出までの作業は、材料整理、本人による下書き、内容の確認、自筆での作成、最終確認などに分けます。学校に依頼する書類は自分だけで進められないため、学校側の予定を確認し、余裕を持って相談します。

面接は、書類の内容が固まってから初めて始めるのではなく、考えを話す練習を並行して行えます。話してみると、自分でも理由を説明しきれない点が見つかるためです。そこで考え直した内容は、本人が書類に反映します。

準備開始時期だけで、合格の可能性や十分な準備ができるかは決められません。残り時間と現在の状況を照らし合わせ、何を優先し、どこで助言が必要かを判断してください。準備の遅れを強い言い回しで覆う必要はありません。

高3の週間計画は、共通テスト対策を先に確保する

週間計画を作るときは、授業、定期考査、共通テストに向けた学習を含めて考えます。そのうえで、小論文、志望理由書、面接に使える時間を置きます。文章の修正だけで夜の学習時間が終わる状態を続けないようにします。

準備時間の使い方の一例として、ある日は資料の読解、別の日は答案の作成、その次は添削後の書き直しを行う方法があります。一度にすべて済ませるより、各工程の目的を意識できます。

週末には、予定どおり進まなかった理由を一つ確認します。課題の量が多すぎたのか、調べものが広がったのか、先生の返却待ちだったのかで対応は変わります。遅れをすべて気持ちの問題にせず、計画を直します。

共通テストの配点は専攻によって異なります。志望専攻の公式の配点と必要な学習を確認し、自分の得意不得意に合わせて時間を配分します。小論文や面接に関心が向いても、学力面を含む選抜全体を見失わないことが大切です。

高3の優先順位

公式条件を確認し、教科学習と提出準備を同じ予定表に置きます

週の見直し

遅れの理由を確かめ、作業量や相談のタイミングを調整します

学校・自力学習・専門添削をどう分担するか

総合型選抜の準備では、一つの相談先だけですべてを解決しようとせず、相談したい内容に合う相手を選びます。学校や自力学習で進められる部分を整理すると、外部の支援が必要な場合も、目的を絞って利用しやすくなります。

学校には、日々の学習と活動を踏まえた相談をする

学校の先生には、教科の学習、学校内の手続き、これまでの活動を踏まえた振り返りなどを相談できます。自分では当たり前と思っていた取り組みについて、具体的な行動を思い出すきっかけを得られることもあります。

依頼するときは、見てほしい資料と相談したい点をそろえます。「全部直してください」ではなく、「設問に答えているかを確認したい」「この経験の説明に事実と違う部分がないかを確かめたい」など、目的を伝えます。

先生が対応できる内容や時間は、学校や時期によって異なります。依頼した日に返却してもらえると決めつけず、いつなら相談できるかを確認します。担当の先生が不在の場合にどうするかも、早めに相談しておくと安心です。

自力学習では、記録と書き直しを担当する

毎日の学習記録、資料の整理、自分の経験の棚卸しは、自分で進める部分です。相談した内容も、その場で分かったつもりにせず、次に何を直すかを書き残します。助言を行動に移す過程は本人が担います。

小論文の添削を受けたら、元の答案、指摘、書き直した答案をまとめて保存します。面接では、うまく答えられなかった質問と、その理由を残します。資料が散らばると、同じ確認を繰り返すことになりがちです。

自力で判断しにくい箇所を見つけることも学習の一部です。「何となく不安」から、「この資料の数字をどう比較すればよいか分からない」まで具体化できると、短い相談時間でも必要な助言を受けやすくなります。

専門添削は、必要な課題と受けられる支援を照らし合わせる

専門的な添削や面接練習を検討する場合は、今の課題を先に書き出します。資料の読み取りが難しいのか、考えを組み立てられないのか、時間内に書き終えられないのかで、求める支援は変わります。

案内を読むときは、答案へのコメントだけか、質問や書き直しの確認も含むか、返却までの目安、面接練習の形式などを確認します。金額の安さや添削回数だけでなく、自分が困っている工程を見てもらえるかを見ます。

志望理由書については、本人作成の条件を理解し、本人が考えて書く過程を支える方針かを確かめます。完成文の代筆や、生成AIで作った文の転記を前提にした支援には頼らないでください。

宣伝上の実績を見る場合も、数字だけで自分の結果を予測しないことが大切です。支援を受けた人の範囲や集計方法が分からなければ、数字の意味も判断できません。合格を保証するような説明は、慎重に受け止めます。

助言が食い違ったら、設問と公式条件に戻る

複数の人に相談すると、文章の順番や表現について違う意見が出ることがあります。多数決で決めたり、最後に言われたことをそのまま採用したりせず、指摘の理由を確認してください。

事実の誤り、設問への答えの不足、文章の好みは分けて考えます。事実や公式条件に関わる指摘は根拠を確かめ、表現の好みに関する助言は、自分の考えを正確に伝えられるかで判断します。

最後に、自分が説明できる言葉になっているかを確認します。本人の考えから離れた表現を残すと、面接で理由を聞かれたときに説明が難しくなります。相談先を増やすことより、助言を理解して選ぶことが重要です。

学校と自力学習

日々の学習、事実確認、経験の整理、振り返りを継続します

必要に応じた専門支援

資料読解、論理、時間配分など、自分だけでは直しにくい課題を相談します

九州大学医学部保健学科の総合型選抜でよくある誤解

準備の方針を決めるときは、公式に書かれていることと、人から聞いた印象を分けます。分かりやすい助言でも、制度の一部だけを切り取っていることがあります。ここでは、準備の進め方に関わる疑問を整理します。

落とし穴:活動実績があれば教科学習を後回しにできますか

活動の経験は自分の考えを伝える材料になりますが、教科の学習を省いてよいという意味ではありません。第二次選抜には小論文と面接に加え、大学入学共通テストが含まれます。準備は選抜全体を見て考えます。

活動を増やすために学習時間を大きく削る前に、その活動で何を学びたいか、今の学習状況にどのような影響があるかを確認します。名称の目立つ活動を集めるより、経験を振り返る時間も必要です。

「評定や小論文の点数だけで合格を計算できますか」

第一次選抜では調査書75点、志望理由書25点という配点が示されていますが、総合判定はA・B・Cで行われます。配点のある資料だけを見て、自分で合否の境界を計算できるとは限りません。

第二次選抜にも総合判定があります。公表されている配点から分かることと、分からないことを区別し、根拠のない「この点なら必ず合格」という目標に頼らないようにします。学習上の目標と合否の予測は別に考えます。

「第一次選抜は約3倍なら、そこまでが出願の目安ですか」

第一次選抜で各専攻の募集人員の約3倍を選ぶという説明は、選抜の進め方を示すものです。個人が受かりやすいかを直接表した数字ではありません。応募状況を確かめずに、実際の競争率と同じものとして扱わないでください。

また、第一次選抜を通過すれば、その後の準備が不要になるわけではありません。書類を出す前から小論文や面接、共通テストに向けた学習を進め、結果を待つ期間も予定を保てるようにします。

「大きな受賞や医療系ボランティアがないと書けませんか」

自分について誇りに思うことを整理する際は、名称や肩書だけで経験の意味を決めないことが大切です。自分が継続したこと、難しい場面で考えたこと、他者と協力したことなどから、実際の行動を振り返れます。

ただし、経験の種類だけを理由に評価を保証することもできません。自分が何をして、何を学び、なぜそれを大切に思うのかを整理してください。経験が足りないと感じても、行っていない活動を追加してはいけません。

「医療の専門知識をたくさん暗記すれば小論文は書けますか」

知識は考える助けになりますが、それだけでは資料を正確に読み、設問に答える文章は完成しません。資料を読んだあと、知っている話に置き換えてしまうと、問題で求められた論点から離れることがあります。

練習では、外部の知識を入れる前に、資料から言えることを整理します。そのうえで補足が必要なら、意味を理解している知識を使います。聞いたことがあるだけの言葉や、不確かな数字を無理に入れないでください。

公式情報で確認

条件、配点、形式、提出方法を確かめて予定を立てます

自分で確かめる

読めるか、書けるか、説明できるかを練習で確認します

「面接は明るく話せれば十分ですか」

聞き取りやすく話すことは対話の助けになりますが、話し方だけで準備が完了するわけではありません。志望理由、経験から学んだこと、入学後に学びたい内容などを、理由とともに説明できるようにします。

自分を実際以上に社交的に見せようとする必要もありません。質問を丁寧に聞き、自分の言葉で答え、分からない点を誠実に扱う練習を続けます。自分の普段の話し方から、伝わりにくい部分を少しずつ直します。

「グループ面接ではリーダー役を取るべきですか」

グループ面接という形式だけで、役割分担を伴う討論があるとは限りません。自分が先に仕切ることを目標にせず、与えられた指示を確かめ、他の人の話を聞き、自分の番に必要な内容を答える準備をします。

意見交換を求められた場合も、発言数だけを増やすことに集中しないようにします。論点を確かめる、理由を短く伝える、違う考えを理解するなど、その場で必要な関わり方を考えます。

「添削された文章を覚えて書けば安心ですか」

小論文では、資料や設問が変われば必要な答えも変わります。完成した文章を覚えるより、なぜその順序で説明したのか、どの根拠を使ったのかを理解し、新しい問題で試すことが大切です。

志望理由書は本人作成が求められます。添削や相談を利用するときも、他人が作成した文に置き換える進め方は避けてください。面接で話す内容も、本人の経験と考えから説明できることが基本です。

「志望理由が最初から固まっていなくても準備できますか」

関心を調べる、専攻を比較する、経験を振り返るといった準備は始められます。初めに思った理由が調べる中で変わることもあります。変化した理由を記録すると、自分が何を大切にしているかを理解しやすくなります。

一方で、志望が曖昧なまま言葉だけを整えても、学びたい内容は見えてきません。「どの点がまだ決められないか」「何を知れば判断できるか」を明らかにし、調べる対象や相談する内容を具体化します。

九州大学医学部保健学科へ向け、専攻の条件と書類・試験の準備を確認します

九州大学医学部保健学科の総合型選抜Ⅱに向けた準備は、情報を集め続けるだけでは進みません。今の自分がどこまでできるかを確かめ、次の一つを決めることが大切です。まずは、次の三つに取り組んでください。

1.公式情報と自分の予定を一か所にまとめる

2027年度の募集要項を開き、志望専攻の条件、必要書類、期限、試験内容を確認します。学校に相談したいことと、自分で進められることを分け、予定表に置きます。未確認の情報は、確定した予定と分けて残してください。

2.経験を一つ選び、自分の行動を短く書く

最近の活動から一場面を選び、状況、考えたこと、自分がしたこと、学んだことをメモします。見栄えのよさで選ぶ必要はありません。事実を確かめながら、理由を説明できる経験を増やしていきます。

3.資料を一つ読み、答えを作るまでの課題を確かめる

文章や図表を含む資料を一つ選び、何が書かれているか、どこまで言えるか、自分は何を考えたかを整理します。小論文練習では、読み取りから書き直しまで進め、次に改善する点を一つ決めてください。

ここまで取り組むと、相談したい内容も具体的になります。学年、志望専攻、現在できていること、困っていることを整理して先生や必要な支援先に伝えれば、次の行動を一緒に考えやすくなります。

今日の準備

公式条件を確かめ、経験を一つ整理し、資料を一つ読みます

次の準備

見つかった課題を一つ選び、練習と相談の予定につなげます

九州大学医学部保健学科を目指す準備では、専攻の理解、日々の学習、本人の言葉で考えを説明する練習を積み重ねることが大切です。自分の課題を整理したいときは、マナビライトの受験相談で、今ある記録や下書きをもとに次の行動を考えられます。

  • 看護・放射線・検査のどの学びに関心があるかを整理する観点
  • 本人作成の条件を守りながら、書類や面接の説明を見直す観点
  • 出願・試験までの予定に、教科学習と必要な練習を組み込む順序

相談時は、受験年度、学年、志望専攻、成績、活動記録、分からない条件をまとめておくと、相談内容を伝えやすくなります。出願資格や手続の最終確認は、大学の募集要項と公式案内に基づいて行います。

指導内容を先に確かめたい方は、資料請求の案内も確認できます。

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