「専修大学の国際コミュニケーション学部を推薦で受けたいけれど、英語資格や評定はどこまで必要なのか」「課題図書を読んでも、小論文に何を書けばよいか分からない」。こうした迷いがあるなら、まず学部名だけで調べるのをやめ、異文化コミュニケーション学科の総合型選抜を、提出書類と当日の試験に分けて見てみましょう。
この入試は、活動の大きさや英語資格だけで決まる仕組みではありません。2027年度要項では、事前に出すエントリーシートと課題小論文に加え、当日の講義を受けて書く小論文や面接を通して、相手の考えを理解し、自分の考えを伝える力を確かめます。家で仕上げる文章と、その場で考える力の両方を準備する必要があります。
この記事では、公式要項と所定用紙に基づき、出願条件、日程、800字のエントリーシート、二つの課題小論文、講義を使う試験、面接の準備を順番に整理します。例えば、読書メモを「著者の説明」と「自分の意見」に分ける方法まで具体化します。自分で進めること、学校に確認すること、第三者の添削で確かめることが分かれば、準備を早く始め、読み直しや書き直しの時間を確保できます。

専修大学 国際コミュニケーション学部の総合型選抜、何から始める?
最初に確認したいのは、学部名ではなく「異文化コミュニケーション学科」の入試です
日本語学科まで同じ条件だと思わないようにしましょう
この記事で扱うのは、2027年度の国際コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科の総合型選抜です。募集人員は12名です。同じ学部には日本語学科もありますが、ここで説明する課題図書や試験日を、日本語学科の入試条件として使わないでください。
「専修大学の推薦」「国際コミュニケーション学部のAO入試」という言葉で検索しても、出願時には公式の制度名と学科名を確認します。検索で見つけた記事の見出しが似ていても、経済学部や経営学部の総合型選抜とは、書く内容も書類も違います。
例えば、別学部の志望理由書が500字だからといって、本学科も500字と考えてはいけません。本学科のエントリーシートは800字以内です。試験の形式を比較するときには、大学名、学部名、学科名、入学年度、選抜名称を最初にそろえましょう。
書類で伝える力と、その場で学ぶ力がつながっています
第一次選考では、エントリーシートと課題小論文を総合的に評価します。第一次選考の合格者が受ける第二次選考では、課題図書に基づく講義を受講し、その図書や講義に関連する小論文を書き、続いて面接を受けます。これは、提出文章だけで準備が終わる入試ではないということです。
公式要項の選考のポイントでは、著者の考えを理解する力や、そこから自分の意見を組み立てる力を重視しています。当日も相手の考えを捉えて自分の言葉で書き、話す力を確認します。対策では「読む」「考える」「書く」「聞く」「話す」を別々に切り離さないことが大切です。
例えば、課題図書を読んだら要約だけを作るのではなく、その要約を声に出して説明します。説明中に理由が抜けたら本へ戻り、書いた意見を修正します。一つの読書を、書類対策にも面接対策にも使える形に変えましょう。
第一次選考で整えること
800字以内のエントリーシートと、課題図書に関する二つの小論文を、自分で説明できる文章にします。
第二次選考に向けて続けること
講義で新しく聞いた内容を整理し、書類で考えたことと比べて、文章や対話に反映する練習をします。
最初に分けること
大学が決めた出願条件と、自分が伸ばす学習課題を分けます。資格の確認と文章の改善を混同しません。
入試の仕組みは、専修大学の2027年度総合型選抜入学試験要項で確認できます。この記事の練習手順や時間配分は準備のための提案であり、大学が公表した採点基準や合格点ではありません。
出願資格は卒業時期と学校の種類から確認します
国内高校では「全日制」と卒業時期の指定があります
国内の高校などに関する出願資格では、2027年3月に全日制の高等学校または全日制の中等教育学校を卒業見込みの人と、2026年3月に卒業した人が示されています。外国の高校への留学のため、2025年4月1日以降、学年途中で卒業と認められた人を含む規定もあります。
ここは「高校を卒業すれば誰でも同じ条件」と読み替えてはいけません。学校の課程や卒業年月が自分の経歴に合うかを、調査書などを扱う学校の先生にも確認しましょう。卒業見込みの年度と、受験する年の数字を取り違えないことも重要です。
例えば、2026年秋に試験を受け、2027年春に入学する人が見るのは2027年度要項です。手元の学校資料に書かれた卒業予定年月をそのままメモし、要項の該当する項目と照らします。自分に合う出願資格の項目を言えないまま、小論文だけを書き始めないようにしましょう。
海外の学校や外国人学校などは、証明書と事前確認まで見ます
外国で学校教育の12年以上の課程を修了後1年以内の人や、2027年3月31日までに修了見込みの人も資格区分に含まれます。このほか、指定された外国人学校、文部科学大臣が認定した在外教育施設、基準を満たす専修学校高等課程に関する区分があります。
ただし、最後の三つの区分に該当して出願を希望する人には、2026年7月31日までに入学センターへ問い合わせる指定があります。資格区分の文章を見つけたことと、必要な確認が終わったことは別です。確認の期限が出願期間より早いことを見落とさないでください。
日本と外国の両方の高校に在籍した場合は、外国の学校の成績証明書などに加えて、日本の高校の調査書または成績証明書も必要です。書類が日本語や英語以外の場合には、学校や大使館などの公的機関により証明された日本語または英語の訳文を添える指定があります。
例えば、海外の学校への発行依頼は、休暇期間や郵送日数によって時間がかかります。学校名、在籍期間、必要書類、発行担当、翻訳の有無を一枚にまとめ、学校ごとに依頼状況を管理しましょう。本人が訳しただけの文章で条件を満たすと決めつけるのは危険です。
配慮が必要な場合にも、出願より前の相談期限があります

障がいや疾病などによって受験上の配慮が必要な場合は、出願に先立って2026年7月31日までに入学センターへ問い合わせるよう案内されています。普段使っている補聴器や車椅子などを当日も使う場合についても、試験場の準備に関わるため確認が必要です。
この確認は、志望理由書の良し悪しとは別の手続です。必要な支援を受けて受験できるよう、学校や保護者と早く情報を整理しましょう。修学上の配慮は障がい学生支援室への相談が案内されており、受験当日の対応と入学後の支援を分けて考えます。
学校・経歴の確認
学校の種類、課程、卒業または修了の年月、海外在籍の有無を、学校が発行する情報とそろえます。
早い期限の確認
特定の資格区分による出願や受験上の配慮について、7月31日までの問い合わせ指定を確認します。
書類発行の確認
調査書、海外の成績証明書、修了証明書、必要な翻訳について、発行先と受取予定日を整理します。
資格の確認は、自分の経歴・学校の証明・大学への照会を分担します
自分でできること
自分の学校の課程、在籍期間、卒業予定年月を一覧にし、要項の資格区分と照らします。例えば、海外に在籍した期間があるなら、日本と海外の両方の学校名を記録します。ただし、似た経歴の人が受験したことは、自分の資格を証明しません。区分を一つに決められないときは、原資料を学校へ見せ、大学に尋ねる点を整理してください。
学校の先生に頼めること
調査書に記載される課程や卒業年月、成績の対象期間、証明書を発行できる日を確認してもらいます。学校で把握できる事実をそろえる役割です。ただし、大学独自の資格区分への適合や、外国の学校の書類の受理までは学校だけで決められません。要項と経歴が一致しない箇所があれば、期限前に入学センターへ確認する内容をまとめましょう。
プロに頼ったほうがよいこと
複数の出願先がある場合の条件の読み分け、早い問い合わせ期限と書類発行の順序を整理してもらえます。例えば、書類はそろっているのに、どの区分で出願するかが曖昧なときは、確認事項を絞る助言が役立ちます。プロも出願資格を認定できません。受験可能と断定する回答ではなく、公式のどこを確認し、何を大学に照会するかが分かる助言を求めます。
専修大学 国際コミュニケーション学部の総合型選抜、何から始める?
評定や英語資格の最低値がないことを、学力不要と読み替えないでください

調査書は提出し、高校の主要科目の基礎も求められます
2027年度の本学科の要項には、出願条件として全体の評定や英語資格の一律の数値下限は示されていません。ただし、調査書は必要書類です。また、大学は高校の主要科目における教科書レベルの知識を、学部教育を受けるための基礎として求めています。
したがって、「評定の足切りが書かれていないから学校の勉強は関係ない」と考えるのは誤りです。国語の説明文を読む力、社会の仕組みを理解する力、外国語を学ぶ基礎などは、読書や講義の理解にもつながります。成績維持と入試準備を別々の目標にしないようにしましょう。
例えば、国語の授業で筆者の主張と具体例を分ける練習は、そのまま課題図書の読解に使えます。歴史や公民で一つの出来事を複数の立場から考えた経験は、文化や社会の問題を単純に決めつけない練習になります。日々の授業から、使える考え方を取り出してください。
外国語の証明書は任意提出で、提出の目的を考えます
本学での学修において重要だと思う自分の力を客観的に証明する書類があれば、その写しを任意で提出できます。要項では、外国語能力を示す公的機関の証明書などが例に挙げられています。これは、特定の英語資格が全員に必須という意味ではありません。
証明書を持っている場合は、名称や結果を並べるだけでなく、どの学習を続け、どんな課題に気づいたかを説明できるようにします。証明書が示すのは一定の能力や結果であり、そのまま学科を選ぶ理由の代わりになるわけではありません。
例えば、英語の聞き取りに取り組んだ経験があっても、「英語が好きなので志望します」だけでは学修計画が見えません。言葉の意味を知っていても意図が伝わらなかった場面に関心があるなら、言語だけでなく文化や相手との関係も学びたい、という問いにつなげられます。
任意書類が少ないことを理由に、存在しない活動を付け加える必要はありません。提出できるものを正確に整理し、エントリーシートや課題小論文で、現在の理解や学ぶ意欲を具体的に示します。証明書の数で合否を判断することも避けましょう。
併願できても、合格時には入学を前提とする制度です
要項は他大学・他学部との併願を認めていますが、この制度で合格した場合は本学部に入学することを前提としています。「併願可」の部分だけを読んで、進学先の判断をすべて後回しにしないでください。志望順位や入学後の生活も含めて検討する必要があります。
例えば、別の総合型選抜や学校推薦型選抜と受験日が重ならなくても、合格後の入学条件が両立するとは限りません。各制度の合格時の約束、手続期間、必要費用を同じ紙に書き、学校にも確認します。日程が空いていることだけで出願先を増やさないようにしましょう。
任意の証明書と活動の整理は、実績の確認と伝え方を分けます
自分でできること
証明書の名称、取得日、記載された結果を、そのまま一覧にします。活動は、期間、自分の担当、行ったこと、気づいた疑問を分けて記録します。例えば、共同活動の成果をすべて自分の実績として書かないよう、本人の担当を明記します。記憶だけで成果の数字を補えないときは、学校など記録を持つ相手へ事実を確認してください。
学校の先生に頼めること
学校で行った活動の期間や担当、記録に残る結果を確認してもらいます。資格学習で苦手な分野について、日常の学習相談もできます。ただし、学校の記録からは、本人がどの場面で何を考えたかまでは分かりません。先生に活動の価値を決めてもらう前に、自分で学んだ点を説明し、事実と意見の混同がないか見てもらいましょう。
プロに頼ったほうがよいこと
証明できる結果と、エントリーシートで伝える学ぶ意欲の役割を整理してもらえます。活動名を並べるだけになり、学科で考えたい問いへ進まないときが相談の目安です。指導者は、本人の担当を超える実績を追加したり、資格による未公表の加点を計算したりできません。何を残すかは、書類の問いと本人が説明できる根拠に沿って判断します。
2027年度の日程は「登録」「郵送」「発表」「手続」を分けて管理します
9月11日は登録17時と郵送の消印を別々に確認します
2026年10月18日時点で、2027年度の出願期間と10月10日の第二次選考は終了しています。以下はこの年度の実施日程を確認するための情報です。これから出願する人は、自分が受験する年度の要項を確認し、それまでは読解や文章・対話の基礎を準備しましょう。
WEB出願登録は2026年9月1日9時から9月11日17時までです。出願書類の郵送期間は9月7日から9月11日で、締切日の消印が有効です。登録と郵送では開始日も扱いも違うため、一つの「出願締切」だけをカレンダーに入れると確認漏れが起こります。
マイページの利用者登録、出願登録、検定料の納入、出願確認票の印刷、書類の郵送という順序を確認しましょう。画面への入力が終わっても、郵送をしなければ出願手続は完了しません。受験票も、必要な書類の確認を経て発行される仕組みです。
入学検定料は35,000円で、別にサービス利用料1,100円が必要です。一度納入した検定料は返還できないと要項に記されています。支払い後に気づいた誤りと支払い前の誤りでは対応が違うため、納入直前に学科や個人情報を確認します。
出願の前半
2026年9月1日9時からWEB出願登録が始まります。登録の終了は9月11日17時です。
出願の後半
書類郵送は9月7日から9月11日までで、締切日消印有効です。簡易書留・速達で送ります。
選考と手続
第一次発表は10月2日11時、第二次試験は10月10日、最終発表は11月2日11時です。入学手続は11月2日から11月9日です。
第一次合格発表から試験までの準備を、発表後だけに残しません
第一次選考の結果は2026年10月2日11時に発表されます。第二次選考は10月10日です。この日程から考えると、第一次合格が分かってから初めて講義メモや面接に取り組む計画では、練習のやり直しに使える時間が限られます。
書類を提出する前から、課題図書の内容を口頭で説明する練習を続けておきましょう。書類を出した後は、提出した文章の控えを読み、根拠を説明できない文に印をつけます。当日の講義を使う練習と並行して、提出内容を再確認します。
例えば、問題2で「社会全体に必要です」と書いたなら、誰にどんな利点があり、どんな条件が必要なのかを話せるようにします。提出文を丸暗記するのではなく、文章を短くしても理由が伝わるかを試してください。言い方が変わっても説明の中心が保てることが目標です。
受験票と合格発表はマイページで確認します
受験票が発行可能になると、受験番号確定の連絡がメールで届きます。マイページから受験票をダウンロードして印刷します。9月25日までに発行できない場合は、氏名、書類の郵送日、郵便局名、書留番号を明らかにして入学センターへ問い合わせる指定です。
合否結果もマイページで確認し、合格証や入学手続に関する書類は自分で印刷して保管します。メールを受け取れる設定だけでなく、ログイン情報を本人が管理できることも大切です。保護者の端末だけで手続きを進め、本人が確認できない状態を避けましょう。
日程は入学年度ごとに確認し直してください。2027年度の課題や日程を、そのまま翌年度の条件として使うことはできません。次年度を受験する人は、読解や表現の練習を進めながら、自分の年度の要項が出た段階で条件と書式を入れ替えます。
提出書類は、内容と書き方を同時に確認すると失敗を減らせます

エントリーシートと課題小論文は鉛筆かシャープペンシルで記入します
出願確認票、調査書など、エントリーシート、課題小論文、任意の証明書類などを準備します。エントリーシートと課題小論文は、所定用紙を白いA4用紙に片面印刷し、鉛筆またはシャープペンシルで記入する指定です。別の大学で使うボールペン指定と混同しないでください。
「提出書類はすべて黒のボールペン」という思い込みは、この入試では避ける必要があります。原稿の内容が完成したら、用紙の年度、印刷面、記入用具、氏名欄、字数、ページの抜けを順番に確認します。書き方の指定も提出条件の一部です。
例えば、下書きをパソコンで整理することと、その印刷物を提出できることは別です。提出用は大学の指示に合わせ、必要なら実際のマス目へ書く時間を計ります。消し直しで読みづらくなった用紙は、締切直前にならないうちに書き直しましょう。
調査書の対象時期は、学校の学期制で違います
2学期制の高校では2年次後期まで、3学期制や4学期制では最終学年1学期までの調査書を提出するよう指定されています。「最新の成績を全部入れればよい」と本人だけで決めず、学校の発行担当へ要項の該当部分を見せて相談しましょう。
海外の学校から応募する場合は成績証明書と修了・修了見込み証明書が必要です。日本の高校にも在籍していた場合の追加書類も含め、自分の経歴に必要な書類を一つずつ確認します。一般的な受験の持ち物表だけでは、個別の経歴を十分に扱えません。
出願確認票と送付ラベルは、支払い後の作業まで残っています
出願確認票は、必要事項を入力して検定料を納入した後に白いA4用紙へ印刷します。氏名、性別、生年月日、出身校、住所、電話番号に誤りがある場合には、赤色のペンで正しい内容へ修正したものを提出する指定があります。独自の修正方法で済ませないようにしましょう。
所定の宛名ラベルを印刷し、市販の角形2号封筒に貼り付け、出願書類を簡易書留・速達で郵送します。郵便局で渡される受領証は、受験票の問い合わせにも役立つため保管します。封をする前に書類一式の控えを残し、面接練習にも使えるようにしましょう。
文章の点検
志望理由と学修計画がつながるか、課題の問いにすべて答えたか、著者の考えと自分の意見が分かれているかを確認します。
形式の点検
2027年度の所定用紙、白いA4、片面印刷、鉛筆またはシャープペンシル、氏名欄、指定字数を確認します。
発送の点検
出願確認票や調査書を含む必要書類、所定ラベル、角形2号封筒、簡易書留・速達、受領証の保管を確認します。
健康診断書は不要と要項に記されています。ただし、不要とされている書類と、自分の経歴で必要になる証明書を混同しないでください。出願書類に不足や不備があると受け付けられないため、提出前の確認は文章添削とは別の時間を取ります。
学科研究は「留学したい」の先にある問いまで進めましょう
言葉だけでなく、文化と地域を学ぶ学科です
異文化コミュニケーション学科は、複数の言語によるコミュニケーション能力と、言語や文化の多様性への理解を育てることを目指しています。公式の学科紹介では、文化を知ること、コミュニケーションを磨くこと、地域を研究することが学びの柱として示されています。
そのため、英語力を高めたいという目標に加え、何を理解するために言語を学ぶのかを考えましょう。例えば、同じ案内文でも読み手によって理解が違うことに関心があるなら、言葉の意味だけでなく、背景知識や人間関係が理解にどう関わるかを学ぶ問いになります。
「国際的に活躍したい」という目標も、相手や場面を具体化すると学修内容とつながります。海外で働くことだけが国際社会との接点ではありません。日本国内で異なる言語や文化的背景をもつ人と関わる場面にも、自分が調べたい問題を見つけられます。
出願条件と準備の優先順位を早めに確認したい方へ
受験相談では、今の学年や活動状況から、最初に確認する条件と今週始める準備を整理できます。
- 出願できる方式と未確認の条件
- 評定・活動・書類のうち先に動く項目
- 志望学部に合わせた準備の順番
全員留学は、行く前と帰った後の学びまで考えます
学科の紹介では、2年次前期の全員留学が示されています。1年次に語学などの準備をし、帰国後には体験を生かす学びへつなげる構成です。志望理由では、留学先に行くことを最終目標にせず、現地で何を確かめ、帰国後にどう深めるかを説明しましょう。
例えば、案内表示の伝わり方に関心があるなら、留学前に日本で使われる表現を調べ、現地では場面ごとの伝え方を観察し、帰国後に違いの理由を検討する、という計画が考えられます。これは計画の立て方の例です。実際に履修できる科目や調査の条件は、大学の最新情報で確認します。
2027年度要項は、大学の学費とは別に留学費用が必要で、留学資金として30万円を支給すると説明しています。また、査証取得などの手続は自己責任で、大学が海外留学を保証するものではないという注意もあります。学ぶ意欲と合わせて、費用や手続への理解を持ちましょう。
「留学費用がすべて無料になる」「希望する国へ必ず行ける」と言い換えることはできません。保護者と話すときは、大学の学費、留学に必要な費用、支給される資金、渡航の手続を分けて整理します。分からない金額を想像で入れて家計計画を作らないことが大切です。
科目名を並べるより、学びたい理由を一つずつ説明します
学科研究では、公式の異文化コミュニケーション学科紹介で学びの流れを確認します。気になる分野を選び、「なぜ必要なのか」「今の自分には何が不足しているのか」を書き添えましょう。
例えば、「文化を学びます。言語を学びます。地域を学びます」と並べるだけでは、本人の問題意識が見えません。「伝わらない原因を語彙の不足だけだと思っていたが、相手の前提や地域の事情も調べる必要がある」と書けば、複数の学びを必要とする理由が表れます。
先生や授業の名称は、調べた年度と内容を控えておきます。担当者や開講内容が変わることもあるため、特定の先生の授業を必ず受けられるという前提だけで計画を組まないようにしましょう。学びの分野や方法への関心が、志望理由の中心になります。
学科研究は、調べた情報と自分の学ぶ理由を別々に確かめます
自分でできること
公式の学科紹介を読み、言語、文化、地域の学びから、自分の疑問に必要なものを選びます。例えば、案内が伝わる条件を考えたいなら、語学以外に何を調べる必要があるかを書きます。科目名を集めただけでは、その学科を選ぶ理由は完成しません。必要な学びを一文で説明できないときは、経験と問いを学校の先生に話してみましょう。
学校の先生に頼めること
本人の関心がこれまでの授業や活動とつながるか、計画が抽象的な言葉だけになっていないかを聞いてもらえます。留学に向けた学習や家庭で確認したい点の整理も相談できます。ただし、最新の開講内容や留学先の条件を学校が保証することはできません。大学固有の制度は公式に戻り、志望理由の構成が定まらないときは学科に詳しい助言を求めます。
プロに頼ったほうがよいこと
学科の教育内容と本人の問いを照らし、留学前・留学中・帰国後の計画が同じ関心につながるかを確認してもらえます。公式情報を読んでも、どの学びを優先して書くか決められない場合に役立ちます。ただし、希望する授業や留学先を確約することはできません。本人の関心を別のものへ置き換えず、選んだ学びが必要な理由を本人が説明できる形へ直します。
800字のエントリーシートは「経験・問い・学修計画・将来」をつなぎます
所定用紙が求めている三つの内容を先に分けます
所定用紙1は、志望理由、その理由に沿った4年間の学修計画、卒業後の計画を800字以内で具体的に記入するよう求めています。活動実績だけを長く書き、入学後や卒業後について一文しか残らない状態を避けましょう。
まず、それぞれに答える材料を別々に書き出します。志望理由には関心のきっかけと今の問い、学修計画には必要な知識や方法、卒業後の計画には学びを使いたい場面を入れます。この段階では字数を合わせるより、三つが同じ方向を向いているかを確認します。
例えば、志望理由が地域の多言語案内への関心なのに、学修計画が理由のない海外生活への憧れだけになっていると、つながりが弱くなります。留学で案内の伝わり方を比較したい、文化的背景も学びたい、と計画の理由を説明できるようにしましょう。
経験は「何をしたか」の後に、考えが変わった点を書きます
経験を書くときは、場所や活動名の説明を短くし、そこで何に気づいたかを明確にします。大きな大会や長期留学の経験があるかどうかだけで材料を選ばず、実際の経験から生まれた問いがあるかを確認してください。
例えば、学校行事で説明を担当した経験があるなら、担当したという事実だけで終わらせず、同じ説明でも伝わり方が違った場面、その後に試した工夫、解決できなかった疑問を整理します。経験を誇張せず、本人が見聞きしたことと推測を分けることが重要です。
「相手は理解できなかった」と書く前に、そう判断した理由も確認します。質問があった、別の行動を取った、本人から説明が分からないと言われた、という具体的な根拠があるでしょうか。相手の内面を勝手に決めつけない姿勢は、異文化理解の問いを考えるうえでも役立ちます。
800字へ縮めるときは、理由の重複から削ります
下書きが長くなったら、経験を全部消すのではなく、同じ内容を言い換えた箇所を探します。「興味を持ちました」「関心があります」「学びたいです」が同じ対象について続いていたら、一つにまとめ、その分を理由や学修方法へ回します。
一例として、関心のきっかけ、現在の問い、大学での学び、卒業後の方向性に分けて段落を作り、最後に800字以内へ調整する方法があります。これは大学指定の配分ではありません。本人の材料に応じて、読み手がつながりを追える長さへ整えます。
経験から問いへ
自分が行ったことと、そこから気づいた疑問を分けます。経験を大きく見せるより、理解が変わった点を具体化します。
問いから学修計画へ
その疑問を考えるために、言語、文化、地域、調べ方のどの学びが必要なのかを説明します。
学修計画から将来へ
職業名だけで終わらず、誰とどのように関わり、学んだことを何に使いたいかを示します。
最後に、2027年度エントリーシートの所定用紙を開き、問いと字数を再確認します。完成稿を声に出して読み、抽象的な言葉の後に「具体的には」と聞かれても説明できる状態にしましょう。
800字の添削は、本人の材料・読みやすさ・学修計画の順に進めます
自分でできること
志望理由、4年間の学修計画、卒業後の計画をまず別々に下書きし、それぞれを結ぶ理由を書きます。例えば、留学したいという希望には、現地で確かめたい問いを添えます。本人だけで読み返すと、説明していない前提を頭の中で補いがちです。初めて読む人が経験から計画まで追えるか、下書きと設問を学校へ持参して確認してもらいましょう。
学校の先生に頼めること
意味の通りにくい文、主語の抜け、経験の事実関係、問いへの答えの不足を確認してもらえます。学校生活での本人を知る先生なら、書いた内容が普段の学習と合うかも相談できます。ただし、文章が自然であることと、この学科で学ぶ理由が十分に示されていることは同じではありません。読みやすく直しても計画が大学紹介の写しのようなら、構成の助言を求めます。
プロに頼ったほうがよいこと
800字の中で、経験・現在の問い・必要な学び・卒業後の方向がつながるよう、内容の優先順位を確認してもらえます。活動説明を削ると理由まで消える場合や、計画だけが浮く場合が相談の目安です。添削は本人の思いを新しく作る作業ではありません。修正案を受けたら、どの問いへの答えが改善したのかを確認し、自分の言葉で書き直して説明します。
課題図書の読み方は、感想を集める前に「著者の考え」を整理します
2027年度は庵功雄『やさしい日本語』が指定されています
2027年度の課題図書は、庵功雄『やさしい日本語──多文化共生社会へ』(岩波新書、2016年)です。要項にはISBN978-4004316176も示されています。似た題名の入門書や要約記事だけで準備せず、指定された本そのものを入手して読みます。
大学の設問は、著者が何を述べているかを理解したうえで、本人の意見を求めています。読書感想文のように印象に残った部分だけを拾うと、社会の現状や課題、著者の主張の関係が説明できなくなることがあります。
読む前には、二つの設問を手元に置きます。何を説明する必要があるかが分かると、気になった文章を無制限に抜き出すのではなく、設問に答えるための根拠を探せます。ただし、答えに使いやすい部分だけを読み、全体の流れを飛ばす方法は避けましょう。
読書メモは「説明」「理由」「具体例」「自分の疑問」に分けます
一回読んで分かったつもりでも、説明しようとすると理由が抜けることがあります。そこで、各章やまとまりごとに、著者の説明、その理由、例、自分の疑問を別々に記録します。引用する場合は、その箇所のページも控えましょう。
例えば、著者がある問題を取り上げているなら、「どんな問題か」「誰に関わるか」「なぜ起こると説明しているか」を順に確かめます。その後で自分の経験や考えを書きます。著者の説明の欄に、自分が思いついた理由を混ぜないことが大切です。
本の言葉を写すだけでは、理解できているかを確かめにくくなります。一度本を閉じ、短い言葉で説明した後に、元の文章と比べてみてください。対象を広げすぎていないか、例を結論へ置き換えていないか、条件を落としていないかを確認します。
本文と自分の意見の境目を、下書きの段階で見えるようにします
下書きでは、著者の考えを説明する文に印を付け、自分の立場を示す文には別の印を付けます。印の種類は何でもかまいません。大切なのは、どこまでが本に基づく説明で、どこからが本人の判断なのかを、自分で区別できることです。
例えば、「本書はこう述べています」に続く文が、自分の経験から考えた内容になっていないかを確認します。反対に、自分の意見の段落が本の説明の繰り返しだけになっていないかも見ます。理解と意見の両方を示すためには、それぞれの役割が必要です。
読みながら反対したくなった場合も、すぐに否定文を書くのではなく、相手がそのように述べた理由を確認します。納得できない点が、主張そのものへの疑問なのか、使う場面や条件への疑問なのかを分けると、意見をより正確に書けます。
著者の説明を残す欄
主張、理由、使われた例を短く整理します。ページを添え、後から本文に戻れるようにします。
自分の考えを残す欄
納得した点、疑問に思った点、自分の経験との違いを書きます。著者の発言と混ぜません。
答案へ使う前の確認
設問のどの部分に答える材料なのかを確かめます。印象的でも問いに関係しない内容は無理に入れません。
課題図書についての解説を読んだ場合も、それを本の代わりにしないでください。文章を書くときに根拠のページへ戻れないなら、理解があいまいな可能性があります。少なくとも提出する文については、何に基づいて書いたかを説明できるようにします。
課題図書の読解は、分からない場所を特定してから質問します
自分でできること
章ごとに著者の説明、理由、例、自分の疑問を分け、根拠のページを控えます。本を閉じて説明し、本文と比べて条件を落としていないか確認します。ただし、分かったつもりの誤読は自分だけでは見つけにくいものです。例えば、ある段落を二通りに解釈できるなら、該当箇所と自分の説明を先生へ示し、どちらを支える記述があるか尋ねましょう。
学校の先生に頼めること
語句の意味、段落のつながり、主張と具体例の違いを一緒に確認してもらえます。国語の読解と同じように、どの言葉を根拠にそう読んだかを確かめます。ただし、先生が本を未読なら、全体を前提とする解釈まではその場で判断できません。必要な章と設問を共有し、本文は理解できても答案に使う範囲を選べない場合は、課題の要求に沿った助言を求めます。
プロに頼ったほうがよいこと
要約が設問に必要な内容を含むか、著者の説明へ本人の意見が入り込んでいないかを点検してもらえます。読書メモはあるのに、問題1と問題2で使う説明を分けられないときが目安です。プロの解説も原著の代わりにはなりません。根拠のページを示さない断定を覚えるのではなく、助言を受けた解釈を自分で本文に戻って確かめる時間を残してください。
課題小論文の問題1は、説明と「最も重要な一点」を分けて組み立てます
問いを細かく分けると、答えの抜けが見つかります
問題1は、著者が指摘する日本社会の現状と課題を踏まえ、「やさしい日本語」の内容、目的、意義を具体的に説明することを求めています。そのうえで、社会とことばの問題について、本書の中で自分が最も重要と考えた点を一つ挙げ、その理由を述べます。字数は700字以上850字以内です。
一つの長い設問に見えても、答える内容は複数あります。まず、社会の現状と課題、言葉の説明、目的と意義、自分が選ぶ一点、その理由というように分けて、下書きの横へ確認欄を作りましょう。どれか一つに詳しく答えても、ほかが抜ければ設問全体には答えられません。
例えば、自分の意見を長く書いた結果、著者の説明が「誰にでも分かる日本語です」の一文で終わっていると、なぜ社会の変化に結びつくのかが見えません。逆に、本の説明だけで字数を使い切ると、本人が重要と考える点とその理由が残りません。
「目的」と「意義」を同じ言葉で繰り返さないようにします
目的は何を実現しようとしているか、意義はそれがなぜ重要なのか、というように整理すると考えやすくなります。ただし、実際の説明は本の内容に照らして書いてください。一般的な定義をどこかから持ってきて、そのまま著者の説明として扱ってはいけません。
例えば、ある伝え方の目的を説明した後には、それによって誰のどのような困難が変わり得るのかを考えます。単に「便利です」「大切です」で終えるのではなく、社会の課題とのつながりを示します。その際も、本が述べている範囲と自分の考察の範囲を分けましょう。
本の具体例を使う場合は、その例が何を示すためのものかを説明します。例のあらすじだけを長く書くと、答案の中心が見えなくなります。「この例から、著者は何を伝えようとしているか」を一文で言えるか確かめてください。
「最も重要な点」は一つに絞り、選んだ理由を深くします
問題1は重要な点を一つ挙げる指定です。良いことをたくさん書こうとして、複数の点を浅く並べないようにしましょう。一点を選んだら、それが自分の問題意識とどうつながり、社会とことばの問題を考えるうえで何を変えるのかを説明します。
例えば、理解できないことを本人の努力不足だけで捉えていた見方に疑問を持ったなら、どの説明を読んでその見方を見直したのかを確認します。ただし、こうした問いの立て方を、そのまま本の主張として断定するのではなく、自分で該当箇所を読んで判断してください。
「一番心に残ったからです」だけでは理由が十分に伝わりません。なぜ心に残ったのか、これまでの考えと何が違ったのか、その点を見落とすと何が起きるのか、と掘り下げます。感情の説明から、判断の理由へ進めることが必要です。
700〜850字の中で、説明と判断のつながりを確認します
下書きでは、最初に必要事項をすべて入れ、その後で長さを整える方法が有効です。短くする際は、接続の重複や同じ主張の言い直しを削ります。根拠や条件を先に消すと、読みやすくなったように見えても、説明の正確さが落ちることがあります。
読み直しでは、「そのため」「しかし」「つまり」の前後が本当にその関係になっているかを確認します。理由を説明していないのに「そのため」で結んだ文や、同じ内容なのに「しかし」でつないだ文は、考えの流れを見えにくくします。
最後に、問題1の所定用紙にある設問と完成稿を見比べます。設問中の言葉に対応する答えを指で示せるか確認すると、文章全体を何となく読み返すより、抜けを見つけやすくなります。
問題1の前半
社会の現状と課題を踏まえ、著者の説明に基づいて、何を目指すことばなのか、なぜ意味があるのかを整理します。
問題1の後半
本書の中から重要と考える点を一つ選びます。選択した理由を、自分の考えとして説明します。
提出前の確認
700〜850字、指定された内容の抜け、著者と自分の意見の区別、一点への絞り込みを確認します。
問題1は、設問の抜けと読解の正確さを別々に点検します
自分でできること
設問を小さな要求に分け、答案のどの文が各要求に答えるかを対応させます。重要な点は一つに絞り、なぜ選んだかを説明します。例えば、目的の説明はあるのに社会の課題との関係がなければ、その不足を下書きへ戻します。ただし、自分の言い換えが原著の意味を保つか判断に迷ったら、文章を整える前に根拠のページとともに学校で読解を確認しましょう。
学校の先生に頼めること
設問に対応する答えの抜け、主張と理由のつながり、著者と本人の意見の区切りを確認してもらえます。完成稿だけでなく、設問と読書メモを一緒に渡すと判断しやすくなります。ただし、短い添削時間では本全体との照合が難しい場合があります。表現は直せても、何を削ると読解の正確さが失われるか決まらない場合は、課題に即した構成確認へ進みます。
プロに頼ったほうがよいこと
700〜850字で、著者の説明と本人が選ぶ一点の理由をどこに置くかを点検してもらえます。字数を減らすたびに目的と意義が同じ説明になる、意見の理由が消える場合が目安です。大学の非公開の配点を想定して文章量を決めることはできません。削除や追加の理由を設問に戻って説明できる助言を選び、修正後も本人が本の該当箇所を説明します。
課題小論文の問題2は、賛否だけでなく「異文化コミュニケーション」の考え方を示します
著者の考えを受け止めたうえで、自分の立場を明確にします
問題2では、「やさしい日本語」を外国人のためだけではなく日本社会全体に必要なことばと捉え、多文化共生社会の実現を肯定的に捉える著者の考えについて、自分の立場や意見を具体的に述べます。また、「異文化コミュニケーション」という概念をどう考えるかにも触れます。字数は700字以上850字以内です。
最初に賛成か反対かを決めてしまうより、何に対する自分の判断なのかをはっきりさせます。言葉を分かりやすくする取り組みへの評価なのか、社会全体に必要とする理由への評価なのか、多文化共生の実現へどうつなぐかという議論なのかを整理しましょう。
例えば、方向性に賛成しつつ、相手の理解を確認する仕組みも必要だと考えることはできます。大切なのは、条件を付けることで何を明確にしたいのかを説明することです。どの立場が合格しやすいと決めつけ、本人が納得していない意見を書く必要はありません。
「異文化」を国籍の違いだけに閉じない視点を検討します
設問は、「異文化コミュニケーション」という概念について本人の考えを求めています。言葉の説明を一文付け足すだけでなく、問題2で述べる意見とどうつながるのかを考えましょう。国籍が違うという事実だけで、すべての理解の違いを説明できるかも問い直してみてください。
例えば、同じ日本語を使っていても、知識、経験、立場、使い慣れた言葉が違えば、同じ説明を別の意味で受け止めることがあります。こうした場面を考えることで、自分が異文化コミュニケーションをどう捉えるかが具体的になります。ただし、一つの経験だけで集団全体の特徴を決めないようにします。
「外国人はこう考える」「日本人はこう感じる」と大きな集団を一つにまとめる文があれば、誰のどの場面について言えることなのかを確かめます。文化の違いを学ぶことと、相手を国籍だけで分類することは同じではありません。自分の意見を具体的にするほど、決めつけにも気づきやすくなります。
具体例は、主張を確かめる役割を持たせます
具体例を入れるときは、何を説明するための例なのかを先に決めます。例えば、学校での案内、地域の掲示、施設の利用説明などを題材に、読み手がどこで迷うかを考えられます。実際に見ていない相手の反応を、起きた事実のように書かないことが大切です。
自分が確認したことなら、その範囲を正確に書きます。自分の考えを説明するための想定なら、「例えば、このような場面では」と分かる形にします。活動実績として語る内容と、考察のための例を混ぜると、面接で説明が合わなくなる原因になります。
例を書いた後は、必ず主張に戻ります。「この場面から、自分は何を重視するのか」「著者の考えをどのように受け止めるのか」を述べましょう。具体例があるだけで説得力が生まれるのではなく、例と判断の関係が読み手に伝わることが必要です。
反対の見方を一度考えると、意見の条件がはっきりします
自分の考えを強くするために、反対の立場なら何を心配するかを考えます。例えば、表現を簡単にしたときに必要な情報が抜けないか、相手に一方的な配慮を押し付けないか、ほかの言語による支援も必要ではないか、といった問いを置けます。
これらは答案に必ず書く項目ではありません。自分の主張がどこまで言えるかを確かめる練習です。心配に答えられない場合は、主張を弱めるというより、どんな条件なら自分の提案が役立つのかを考え直しましょう。
最後に、問題2の所定用紙を見ながら、自分の立場、具体的な理由、異文化コミュニケーションへの考えが文章の中にあるかを確認します。問題1の説明をそのまま移すだけでは、問題2の問いへの答えにはなりません。
エントリーシートと二つの小論文を書き始めると、「自分の経験をどこまで使うか」「本の説明と意見が混ざっていないか」で迷うことがあります。下書きが完成していなくても、今ある読書メモや文章をもとに、受験相談で準備の優先順位を整理できます。
- 出願条件と書類の確認項目
- 志望理由と課題小論文のつながり
- 講義型試験と面接までの準備順
問題2は、賛否を選ぶ支援より、理由を確かめる支援を使います
自分でできること
著者のどの考えに対する意見かを一文にし、立場、理由、具体例、必要な条件を並べます。異文化コミュニケーションをどう捉えるかも、自分の意見へ結びつけます。ただし、本人には自然な例でも、読み手には根拠が不足していることがあります。例えば、一度の経験を社会全体に広げた文は、どこまで言えるか学校の先生に問い返してもらいましょう。
学校の先生に頼めること
理由と具体例が主張を支えるか、大きすぎる主語や根拠のない断定がないかを確認してもらいます。反対の見方から質問してもらう練習も有効です。ただし、先生の意見と同じにすることが添削の目的ではありません。異なる意見を聞いても自分の立場を説明できず、同意するだけになる場合は、立場に必要な理由や条件を整理する助言を求めます。
プロに頼ったほうがよいこと
問題1との重複を減らし、著者への自分の判断と異文化コミュニケーションの考えがつながるかを確認してもらえます。反対意見への回答が別の話にそれるときは、模擬質疑と文章を往復すると不足が見えます。指導者にも合格しやすい賛否を断定する根拠はありません。本人が納得する立場を残し、どの条件で成り立つかを具体化する支援を選びます。
講義40分の対策は「全部書き取る」より話の関係を捉える練習です
当日は課題図書を学び直す場面があります
第二次選考では、課題図書に基づく40分の講義を受講します。その後の小論文は課題図書と講義に関連する内容で、面接もエントリーシート、課題図書、講義を基にした質疑です。講義を聞くこと自体が、後の試験を考えるための大切な時間になります。
家で作った考えを一切変えずに話す準備だけでは、当日の講義を十分に生かせません。新しく聞いた説明が、これまでの理解を補うのか、違う角度を示すのか、自分の意見の条件を変えるのかを考える練習が必要です。
例えば、課題図書について自分が重要だと思った点と、講義で強調された点が違っていたら、その違いを整理します。どちらかをすぐに正解と決めるのではなく、講義がどの問いに答えていたかを確認しましょう。聞いた内容を自分の都合のよい形に置き換えないことが大切です。
メモには「主張」「理由」「例」「疑問」の場所を用意します
練習では、ノートの上から順にすべてを書き取るのではなく、主張、理由、例、自分の疑問を分けて書く方法を試します。話のまとまりごとに一行の見出しを付けると、後でどこに何があるかを探しやすくなります。
例えば、「ある問題が生じる理由」を説明している部分と、その問題を示す具体例を同じ大きさで書くと、話の中心が見えにくくなることがあります。中心となる説明を短くまとめ、その下に例を置くと、後の小論文で関係を使いやすくなります。
聞き取れなかった語を無理に想像で埋めることは避けましょう。不明な箇所には印を付け、前後の説明とのつながりを確認します。分からない内容と、分かった内容を分けて残すことも、正確な理解のために必要です。
講義後の振り返りでは、三つの短文を作ります
練習用の授業や講演を聞いた後は、中心の主張、主張を支える理由、自分の考えが変わった点を、それぞれ短い文にします。これを繰り返すと、メモの量ではなく、理解した内容を確認する習慣がつきます。
例えば、主張は言えるのに理由が言えない場合、印象的な結論だけを覚えている可能性があります。逆に例はいくつも言えるのに主張が見えない場合、話のまとまりを捉える練習が必要です。できなかった部分を区別すれば、次の練習で注意する点が明確になります。
時間を計る練習は、短い説明から始め、徐々に長くします。ただし、本番が40分だからといって、練習で40分座っていれば十分ということではありません。聞いた内容を後で再構成できるかまで確かめることが大切です。
聞いている間
中心の説明、理由、具体例を分けて残します。分からない箇所は印を付け、想像で埋めません。
聞いた直後
何が主張され、何を根拠にしていたかを短文で説明します。書類で考えたこととの違いも見ます。
文章に使う前
講義の説明を正確に扱っているか、自分の意見と混ざっていないか、設問に必要な内容かを確認します。
紙の課題図書の持ち込みは、許可された場面を正確に読みます
要項には、講義の際に書籍を持ち込みたい場合は紙媒体の書籍を入手するよう記されています。この記載を、電子書籍やスマートフォンを使えるという意味に読み替えてはいけません。当日の電子機器の使用にも制限があります。
また、「講義の際」という説明を、小論文の時間にも自由に本やメモを見られるという意味に広げないでください。各試験中に使えるものは、その年度の要項や当日の指示で確認します。準備では本を見て調べる練習と、本を閉じて説明する練習の両方をしておくと、理解の不足に気づけます。
講義の練習は、聞き漏らしと意味の取り違えを分けて直します
自分でできること
授業や公開された講演を聞き、中心の説明、理由、例を分けてメモします。終了後に短い要約を作り、聞いた内容と自分の考えを区別します。ただし、メモの量だけでは正確さを判断できません。例えば、結論は書けてもその理由が言えないときは、元の説明を確認できる教材を使い、先生に要約を見てもらいましょう。本番の講義内容を予想して固定しません。
学校の先生に頼めること
授業の説明を題材に、中心の主張を取り出せたか、例を結論と取り違えていないかを確かめてもらえます。聞き取れなかった語句も具体的に質問します。ただし、普段の授業確認だけでは、初めて聞く内容を時間内に小論文や対話へ使う練習が不足することがあります。要約できても文章へ進むと時間が足りない場合は、講義から答案まで通した練習を相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
聞く、メモする、問いを読む、構成する、話すという流れを通して、どこで止まるかを点検してもらえます。講義の要約はできても自分の意見と混ざる場合や、事前の答案に新しい説明を無理に合わせる場合が目安です。練習用講義は本番の再現や出題予告ではありません。正確に聞けた点と使い方の改善点を分けて返してもらい、次の練習で修正を確かめます。
当日の小論文60分は、知識を並べるより設問に答える構成を優先します
事前に出す課題小論文と、当日書く小論文は別です
事前の課題小論文は、時間をかけて図書を読み、書き直して提出できます。一方、当日の小論文は講義の後に60分で書きます。準備で作った文章をそのまま書くのではなく、当日示される問いに合わせて、必要な説明を選ぶ力を育てましょう。
例えば、練習の問いが「自分の意見を述べる」ものなら意見が必要ですが、「二つの説明を比較する」問いなら、比較する軸が必要です。設問を読まずに覚えた文章を出すと、内容が関連していても答えるべきことから外れることがあります。
2027年度要項で確認できる当日小論文の時間は60分です。ここで示す練習の字数や配分は大学が指定した当日の字数ではありません。出題内容や字数を予想して断定するより、条件を読み取り、文章を組み立てる手順を安定させます。
練習では「読む・組む・書く・確かめる」の時間を分けます
60分の練習をするときは、設問の確認、構成メモ、執筆、見直しの時間を最初に決めます。一例として、最初の10分で条件と構成を整理し、次の40分で書き、最後の10分で確認する配分があります。本人の書く速さや問題の条件に合わせて調整してください。
構成メモでは、最初に自分の答えを一文で置き、その理由、使う図書や講義の内容、必要な例、最後に確認する条件を書きます。長い下書きを別紙に作るのではなく、文章の順番を見えるようにすることが目的です。
例えば、考えたいことが多すぎる場合は、設問に直接答えるものを一つ選びます。関係の薄い知識を追加するより、一つの理由を丁寧に説明した方が、読み手は判断の流れを追いやすくなります。知っていることを全部書く試験だと考えないようにしましょう。
講義と自分の意見をつなぐ一文を練習します
図書や講義の説明を書いた後には、自分がそこから何を考えたのかを示します。「講義でこう説明された」という文だけが続くと要約で止まり、「私はこう思う」だけが続くと学んだ内容との関係が見えません。
例えば、「この説明を踏まえると、自分が考えていた方法には相手の理解を確認する段階が不足していると考えます」という形なら、聞いた内容と自分の判断の関係が表れます。実際の答案では、何の説明を踏まえたのかも具体的に示します。
自分の考えが変わらなかった場合も、無理に「変わりました」と書く必要はありません。どの説明によって考えが確かめられたのか、どの条件について考えが深まったのかを説明できます。変化を演出することより、思考の過程を正確に示すことを優先しましょう。
見直しは誤字だけでなく、答えの抜けを探します
最後の見直しでは、設問の要求がすべて文章内にあるかを先に確認します。そのうえで、著者や講義の説明を誤っていないか、理由と結論がつながるか、主語が大きすぎないか、指定された字数や形式を守れているかを見ます。
例えば、「すべての人に分かる」と書いた場合、その断定を支える説明があるか確認します。根拠がないなら、対象や条件を限定した方が正確です。強い言葉を使うことと、説得力があることは同じではありません。
60分小論文は、書く速さだけでなく時間の使い方を見てもらいます
自分でできること
設問確認、構成、執筆、見直しにかかった時間を記録し、完成しなかった原因を分けます。例えば、途中で書き直したなら、先に答えの一文を決められたかを確認します。ただし、時間内に書き終えたことだけでは問いへの適合は分かりません。答案と構成メモを学校へ見せ、答える項目の抜けを確認してもらいましょう。練習の字数は本番の指定と区別します。
学校の先生に頼めること
問いに合う結論か、理由が読み取れるか、誤字や不自然なつながりがないかを確認してもらえます。時間を決めた手書き練習の結果も共有します。ただし、一般的な小論文添削だけでは、課題図書と初めて聞いた講義を同時に使う難しさを確かめきれない場合があります。文章単独では読めても講義の扱いが不正確なら、資料と答案を合わせた確認を求めます。
プロに頼ったほうがよいこと
制限時間内で、設問、図書、講義、自分の判断をどう結ぶかを点検してもらえます。構成段階で迷い続ける、引用的な説明ばかりになる、見直し時間が消える場合が相談の目安です。採点基準や本番の字数を勝手に決めて練習を固定する支援は避けます。改善点を一つ決めて再度時間を計り、完成度と時間の両方がどう変わったかを本人が確認してください。
面接約20分では、提出した文章と当日の学びを自分の言葉で説明します
志望理由だけを暗記しても、面接の準備は終わりません
面接は1人20分程度で、エントリーシート、課題図書、講義を基にした質疑が行われます。公式要項には、場合によって受験生が得意とする外国語による応答が入ることもあると記されています。面接がすべて英語、または必ず日本語だけと決めつけないでください。
面接練習では、志望理由を話す時間だけでなく、課題小論文の考えを説明する時間と、講義で聞いたことを整理して話す時間も設けます。書いた内容を他の言葉で言い換えられるか、理由を聞かれたときに根拠へ戻れるかを確認しましょう。
例えば、問題1で選んだ重要な点について、「ほかにも大切な点がある中で、なぜそれを選びましたか」と練習相手に聞いてもらいます。これは公表された過去問ではなく、本人の判断理由を確認するための練習です。答えの暗記ではなく、説明の弱い部分を見つける目的で使います。
回答は短い結論から始め、根拠を足します
質問されたら、最初に何について聞かれたかを確認し、その問いへの答えを短く述べます。次に理由や具体例を加え、必要なら大学での学びにつなげます。長く話すこと自体を目標にせず、相手が理解しやすい順序で伝えましょう。
例えば、学科を選んだ理由を聞かれているのに、幼い頃からの出来事を順にすべて話すと、答えが見えるまで時間がかかります。現在の関心と学科とのつながりを先に述べ、その背景として必要な経験を説明する方法を試してください。
練習では、同じ内容を短い説明と少し詳しい説明の両方で話します。短くすると理由が消えるなら、何が中心なのか整理し直します。詳しくすると話が別の方向へ進むなら、質問に戻る言葉を用意します。表現の長さを変えても内容の中心が変わらないことが大切です。
書類に関する練習
書いた経験、選んだ重要点、学修計画について、理由と根拠を説明します。実績を後から大きくしません。
図書に関する練習
著者の説明を整理し、自分の立場や条件を話します。本文と違う解釈に気づいたら確認し直します。
講義に関する練習
聞いた内容の中心と、自分が新しく考えた点を分けて説明します。事前に用意した話だけで押し切りません。
外国語の準備は、背伸びした長文より意味の分かる説明を優先します
外国語での応答に備える場合は、自分の関心、日々の学習、学びたい内容などを、現在使える言葉で説明する練習をします。難しい言い回しを暗記しても、追加の質問を理解できなければ対話が続きにくくなります。
例えば、日本語で説明できない学修計画を、そのまま外国語へ訳そうとすると、意味の分からない表現になりがちです。まず日本語で言いたいことを整理し、短い外国語の文へ分けます。使った語句について、意味と使い方を自分で理解しているか確認してください。
公式には外国語応答が入る場合があるという説明であり、言語や質問内容が一律に公表されているわけではありません。予想だけで準備を一つに絞らず、図書を理解し、日本語でも外国語でも相手に伝えようとする基礎を積み重ねます。
分からないことを、知っているふりで埋めないようにします
質問の意味が分からない場合は、理解した範囲を確かめる練習をしておきます。知識として知らない内容を聞かれたときは、分かっていることと推測を分けて話します。根拠のない統計や本にない説明を、その場で作ることは避けましょう。
例えば、「今の知識ではそこまでは説明できませんが、図書のこの点からはこう考えます」と言う場合も、図書の内容が正確であることが必要です。決まった言い方を覚えるより、説明できる範囲を自分で把握しておく方が大切です。
面接は自分の文章を守り切る場だけではありません。相手の指摘を受けて、考えの不足に気づく場合もあります。考えを修正するときは、どの理由で修正したのかを言葉にします。相手に合わせて毎回答えを変えることと、理由に基づいて考え直すことを区別しましょう。
面接は、受け答えの基本と内容への追加質問を段階的に練習します
自分でできること
提出した三つの文章を読み、各主張の理由を短く話して録音します。質問に答える前に長い背景説明を始めていないかも確認します。ただし、自分で作った質問だけでは答えやすい内容に偏ります。例えば、重要な点を選んだ理由は言えても別の点との違いを説明できないなら、先生に追加質問を頼み、説明が止まる場所を記録しましょう。
学校の先生に頼めること
入退室、聞き方、声の大きさ、質問に合った答え方などの基本練習をお願いできます。提出書類と設問を渡せば、活動の事実や理由についても問い返してもらえます。ただし、担当の先生が課題図書を読んでいなければ、解釈の正確さまで確認できない場合があります。基本の受け答えはできても、図書や講義への追加質問で説明が崩れるなら専門的な模擬質疑を検討します。
プロに頼ったほうがよいこと
書類、図書、講義をつなぐ追加質問で、根拠が弱いところや説明の食い違いを確認してもらえます。例えば、講義を踏まえて考えを変えた理由が言えない場合、理解不足と伝え方の問題を分けます。実際の質問や合格を保証することはできません。録音や具体的な発言をもとに改善箇所を示してもらい、本人が本に戻るのか、構成を直すのかまで決めて練習します。
外国語の応答は、短い説明から質問に答える練習へ進めます
自分でできること
外国語では、関心や学びたいことを短い文で説明し、使った言葉の意味を日本語でも確認します。同時に、三つの提出文章で活動の日時や本人の担当が一致するかを点検します。ただし、覚えた外国語の文を言えることと、質問に応じて答えられることは別です。聞き返されたときに説明が止まる文を選び、外国語の先生に対話として練習してもらいましょう。
学校の先生に頼めること
外国語の語句や発音、短い質問への応答を確認してもらえます。学校の記録に関係する活動は、複数書類に書いた事実の一致も確認できます。ただし、外国語の自然さを直す作業と、学科志望の理由を組み立てる作業は別です。文法は通るのに学びたい理由が曖昧な場合は、日本語の内容へ戻り、書類全体の役割を整理する相談につなげます。
プロに頼ったほうがよいこと
日本語と外国語で説明の意味が変わっていないか、エントリーシートと二つの小論文がそれぞれの問いに答えながら一貫しているかを点検してもらえます。添削のたびに各文章の立場が変わる場合が相談の目安です。実施言語や外国語質問を断定することはできません。本人が理解できる表現へ戻し、各文の根拠と修正理由を自分で説明できる状態を最終確認します。
公式の評価内容から、準備を五つの段階で点検できます
合格判定ではなく、次に直す部分を見つける表として使います
大学は、知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を総合的に評価すると説明しています。また、選考のポイントでは、問題を設定する力、著者を理解する力、自分の考えを伝える力が示されています。
これを準備に使うため、ここでは「条件確認」「根拠のある理解」「自分の判断」「学修との接続」「その場での対話」の五つに分けます。大学の点数配分ではなく、本人がどこで止まっているかを見つけるための整理です。項目が埋まっただけで合格を保証するものではありません。
例えば、読書メモが充実していても、なぜその学科で学びたいかを説明できなければ、学修との接続を見直します。志望理由がはっきりしていても、著者の主張を正確に説明できなければ、読解へ戻ります。得意な作業だけを繰り返さないために使いましょう。
条件確認と根拠のある理解
自分の出願資格と必要書類を説明できるか、本の主張を根拠のページとともに説明できるかを確かめます。
自分の判断と学修との接続
重要と考えた理由や自分の立場を述べられるか、その問いを大学の学びと将来へつなげられるかを見ます。
その場での対話
新しく聞いた説明を捉え、質問に合う答えを自分の言葉で返せるかを確かめます。暗記文の再生だけになっていないかを見ます。
「できた」の基準を、作業量から説明できる内容へ変えます
「本を二回読んだ」「原稿を三回書いた」という記録は努力の経過になりますが、それだけでは理解の状態が分かりません。読んだ回数に加えて、何を説明できるようになったかを書き残しましょう。
例えば、「問題1の目的と意義を別々に説明できた」「問題2で自分の立場に必要な条件が一つ分かった」「エントリーシートの留学計画が現在の問いにつながった」というように記録します。次の練習では、前回できなかった内容に戻れます。
第三者に見てもらうときも、「良い文章ですか」だけでなく、どの項目を確認してほしいかを伝えます。著者と自分の意見が分かれるか、理由が伝わるか、学修計画が具体的か、というように頼むと、修正の方向がはっきりします。
三つの提出文章に、同じ役割を持たせないようにします
エントリーシートは志望理由と学修・卒業後の計画、問題1は著者の説明と重要な一点の選択、問題2は著者の考えへの自分の立場と異文化コミュニケーションへの考えを扱います。共通の関心があっても、それぞれが答える問いは違います。
例えば、三つすべてに同じ活動経験を長く書くと、設問ごとの説明が不足するおそれがあります。経験は必要なところへ置き、図書の理解が求められる部分では本文に基づく説明を優先します。文章同士をそろえることは、同じ話を繰り返すことではありません。
同時に、三つの文章で本人の考えが食い違っていないかも確認します。違いがある場合は、どの場面や条件の違いによるものか説明できるでしょうか。説明できない食い違いなら、考えを整理してから文章を直します。
三つの提出文章は、同じ話を繰り返さずつながりを確かめます
自分でできること
三つの提出文章を並べ、それぞれが何を問われ、どの文で答えているかを記入します。経験や活動の日時、本人の担当は同じ事実にそろえます。例えば、問題1の重要な点と問題2の立場が違って見えるなら、場面や条件の違いを説明できるか確かめます。本人には理由が分かっていても読者には伝わらない場合があるため、設問と一緒に学校へ見せてください。
学校の先生に頼めること
各文章で問いへの答えが抜けていないか、同じ経験の説明に食い違いがないかを読んでもらいます。書類ごとに別の先生へ依頼した場合も、最後は三つをまとめて共有します。ただし、それぞれの文章が読みやすくなっただけでは、全体の役割分担まで確認できたとは限りません。どの文章も活動紹介が中心になった場合は、設問ごとに残す材料を整理し直します。
プロに頼ったほうがよいこと
エントリーシートの学修目標、問題1の読解と重要点、問題2の本人の立場が、それぞれの問いに答えているかを一緒に点検してもらえます。個別の添削を重ねるほど全体の主張がずれる場合が相談の目安です。大学の非公開基準による合格判定はできません。指摘を受けた箇所は本人が根拠へ戻り、修正後に三つの文章を口頭で説明して整合を確かめます。
高1・高2・高3では、早く始めるほど読み直しと試行の時間を取れます
高1では、授業と身近な言葉への疑問を記録します
高1から準備を始める場合は、入試用の文章だけを急いで作るより、学校の学習を安定させ、身近な言葉や文化への疑問を残す習慣をつけます。早く取り組むほど、本を読む、別の説明と比べる、人に伝える、考え直すという過程を繰り返す時間を確保できます。
例えば、学校の掲示や行事案内を見て、誰に向けた文章か、前提知識がない人にも伝わるかを考えてみます。気づいたことを記録するときは、見た事実、分からなかった理由の予想、自分ならどう確認するかを分けます。勝手な推測を観察した事実へ置き換えない練習になります。
外国語の学習も、資格取得のためだけに限定しないようにします。短い文を理解し、自分の言葉で説明する力を育て、間違えた理由を振り返ります。学校の成績を保ちながら、読むことと伝えることの両方に取り組みましょう。
高2では、関心を比較し、学科を選ぶ理由を育てます
高2では、言語、文化、地域のどの問題に関心があるかを比べます。関心が広いこと自体は問題ではありませんが、入試までに「なぜその問題を考えたいか」を説明する必要があります。複数の本や授業に触れ、自分の疑問がどう変わるかを記録しましょう。
例えば、最初は外国語の習得に興味があっても、調べるうちに、同じ言葉を使っても伝わらない理由へ関心が移ることがあります。関心の変化を隠さず、何を知って考えが変わったかを残します。その記録が、後に志望理由を具体化する材料になります。
大学の説明を読むときも、「留学がある」「施設が充実している」という特徴だけを拾わず、どの学びが自分の問いに必要なのかを書きます。学校の先生や家族に説明して、分かりにくいと言われた部分を直してください。自分だけで理解したつもりになるのを防げます。
高3では、資格確認と文章・当日対策を並行させます
高3になってから初めて動く場合は、早期に始めた人より、読書や関心の掘り下げ、書き直しに使える期間が限られます。残り期間を楽観的に見積もらず、まず出願資格、早い問い合わせ期限、必要書類、学校への発行依頼を確認しましょう。
そのうえで、課題図書の読解、三つの提出文章、講義型の小論文、面接の練習を並行して進めます。提出書類を完成させるまで話す練習をしない、という順番にすると、説明できない箇所へ気づくのが遅くなります。
例えば、一週間の中で読書の確認、原稿の修正、短い口頭説明をそれぞれ行うと、同じ内容を別の方法で確かめられます。書くと説明できたのに話すと理由が出ない場合は、理解が十分かを見直します。予定表は作業名だけでなく、確認したい到達点も書き込みましょう。
高1の準備
授業の基礎を固め、言葉や文化に関する疑問を事実と推測に分けて記録します。読んだ内容を短く説明する習慣をつけます。
高2の準備
関心を比べ、大学で学ぶ必要がある問いへ育てます。学科研究と口頭説明を通して、理由の弱い箇所を確かめます。
高3の準備
出願資格と期限を先に確認し、課題図書、書類、講義型試験、面接を並行します。書き直しの時間を先に予定へ入れます。
練習の記録は、次に直す一点まで書きます
学習記録には、日付、取り組んだ内容、できたこと、説明できなかったこと、次に直す一点を残します。長い日記にする必要はありません。前回の課題が次回の練習に引き継がれることが大切です。
例えば、「面接を練習した」だけでは次の行動が決まりません。「問題2の立場は言えたが、異文化コミュニケーションの考えと結びつかなかった。次回はその関係を一文にする」と書けば、練習の目的が明確になります。
一度にすべてを直そうとすると、文章が何度も大きく変わり、どの修正が役立ったか分からなくなります。内容の正確さ、設問への対応、構成、表現、形式という順に分け、まず重大な不足から直す方法を試してください。
失敗しやすいのは、活動不足より「問いと答えのずれ」です
落とし穴1:やさしい日本語を、単に短い文へ直す作業にしてしまいます
課題図書を読む際に、文章を短くすればよいという作業だけに関心を絞ると、設問が求める社会の現状や課題、目的と意義への説明が不足することがあります。まず本がどんな問題を扱い、なぜその考えを示しているかを確認しましょう。
例えば、長い案内文を二つに分けることは、伝え方を考える一つの作業です。しかし、それによって誰のどんな理解を助けたいのか、必要な情報が残っているか、相手に確認できるかまで考えなければ、社会とのつながりは説明しにくくなります。
これは特定の言い換えを答案に入れるよう求めるものではありません。表現の工夫と、その工夫を必要とする理由を分けて考える練習です。本に基づく説明を確かめたうえで、自分が何を重要と考えるかを述べましょう。
落とし穴2:外国語が得意という自己紹介だけで終わります
外国語の学習経験は大切な材料ですが、「得意です」「資格を持っています」だけでは、その能力を大学で何に使い、何をさらに学びたいかが伝わりません。結果から先に進み、学習を通じて気づいた疑問を示す必要があります。
例えば、単語の意味を知っていても相手の意図を取り違えた経験があれば、何が難しかったのかを振り返ります。自分の経験がない場合に、そうした体験を作って書く必要はありません。授業や読書で考えた問題から、自分の問いを整理することもできます。
任意の証明書とエントリーシートは役割が違います。証明書で確認できる結果を、文章で何度も繰り返すより、その結果までの学習から何を学んだかを説明しましょう。数字や資格名の大きさだけで、自分の文章の価値を判断しないことが大切です。
落とし穴3:相手の文化を、自分が説明し切ったつもりになります
異文化を考える文章で注意したいのが、少数の経験を集団全体の特徴へ広げることです。一人とのやり取りを根拠に、その国の人全員が同じように考えると書くのは、説明の範囲を広げすぎています。
例えば、ある場面で返事が短かったことを、国民性のためだと決めつける前に、状況、相手との関係、時間、言語への慣れなど、ほかの理由を考えます。原因が分からない場合は、分からないままにし、何を確かめたいかを示してください。
文章の中に「日本人は」「外国人は」「必ず」「誰でも」があれば、根拠を点検する目印にします。大きな主語を使わずに言えることがないか考えると、事実に近い説明になります。多様性を尊重するという言葉も、書き方の中で具体化しましょう。
落とし穴4:添削で整った文章を、本人が説明できなくなります
文章を見てもらうことは役立ちますが、本人の理解を超える言葉や理由へ置き換えると、面接で説明できなくなるおそれがあります。直された文について、なぜ直したか、何を意味するかを本人が確認してください。
例えば、「この表現の方が専門的に見える」と勧められても、意味が分からなければそのまま使わないようにします。自分の言葉で説明し直し、本当に言いたかった内容と合うかを確認します。見栄えより、内容を理解していることを優先しましょう。
主語を確認する
一人の経験を集団全体へ広げていないか、相手の気持ちを確認せず断定していないかを見ます。
問いを確認する
課題の要求にすべて答えているか、活動紹介や感想に偏っていないか、設問と一文ずつ照らします。
本人の理解を確認する
提出文の言葉や理由を説明できるか、添削された表現を自分の言葉へ戻せるかを確かめます。
学校で進める準備と、専門的な添削で確かめたい準備を分けます
学校には資格と書類、基礎的な表現を早く相談します
学校の先生には、出願資格と卒業時期、調査書の発行時期、学期制に応じた対象期間、海外在籍の証明などを早めに相談しましょう。本人が考えた条件と、学校が確認できる事実をそろえることが大切です。
学校の学習や面接の基本的なマナーも、普段の指導で積み重ねられます。課題図書の要約を国語の先生に説明してみたり、外国語で自分の関心を話してみたりすることも、基礎的な理解を確かめる助けになります。
例えば、先生に原稿を渡すときは、「全部見てください」だけでなく、「問題1で著者の説明と自分の意見が分かれているか確認してほしい」と伝えます。要項や設問も一緒に渡すと、何に答える文章なのかを共有できます。
専門的な添削では、学科とのつながりと質疑への対応を確かめます
学科が求める力を各書類でどう示すか、800字の中で経験と学修計画をどう配置するか、課題小論文の立場が面接で説明できるかは、専門的な添削や模擬面接で詳しく点検したい部分です。文章の誤字だけを直す作業とは分けて考えます。
例えば、志望理由が学部の紹介文の言い換えになっている場合、本人の問いと学修計画のつながりを見直す必要があります。問題2の意見に反対の見方を出されたときに答えられない場合は、理由や条件を整理する練習が必要です。
指導を受ける場合は、要項と課題図書に戻って修正理由を説明してくれるかを確認しましょう。「この書き方なら受かる」という断定だけでは、本人が何を改善すべきか分かりません。公表されていない採点点数や合格水準を、確定情報のように扱わない指導が必要です。
添削を受けた後に、本人が行う三つの確認があります
添削を受けたら、まず修正された内容が自分の事実や考えと合っているかを確認します。次に、その修正が設問のどの要求に対応するかを見ます。最後に、修正後の文章を口頭で説明します。この三つを行うと、書く対策と話す対策をつなげられます。
例えば、「理由を補いましょう」と言われたら、言葉を足す前に、今の主張をなぜそう考えるかを話してみます。話しても理由が出ないなら、表現の問題ではなく、考える材料が不足している可能性があります。その場合は、図書や読書メモへ戻りましょう。
学校、家庭、専門的な指導で役割を分けると、確認の重複や抜けを減らせます。書類発行は学校、予定と費用の確認は家庭、文章構成や模擬質疑は必要に応じて専門的な支援、というように、誰に何を頼むかを明確にしてください。
試験当日は神田校舎へ行き、午前の講義から午後の面接まで備えます
試験場と着席時刻を、別学部の情報と混同しないでください
2027年度の第二次選考は2026年10月10日で、試験場は神田校舎10号館9階10092教室です。受験上の注意は9時30分から始まり、その10分前までに教室へ入り着席する指定があります。校舎に到着する時刻と、教室へ着席する時刻を分けて予定を立てましょう。
専修大学には複数のキャンパスがあるため、他学部の総合型選抜の会場をそのまま使わないようにします。例えば、別の入試で生田キャンパスを調べていた場合でも、本学科の当日の会場は受験票と要項で確認し直してください。
交通機関の乗り換え、建物への移動、教室までの経路を前もって調べ、遅れへの余裕を取りましょう。要項の遅刻に関する規定を、遅れてよい時間だと考えないでください。落ち着いて講義を聞けるよう、着席前に必要な準備を終えます。
午前の筆記と午後の面接に合わせて、持ち物を整理します
受験上の注意は9時30分から9時40分、講義は9時40分から10時20分、小論文は10時35分から11時35分です。面接は13時から順次行われ、1人20分程度です。要項では昼食を持参して各自で食事を取るよう指定されています。
持ち物は受験票、黒の鉛筆またはシャープペンシル、プラスチック消しゴム、使用条件に合う時計、昼食などを確認します。講義に書籍を持ち込みたい場合には紙の課題図書を用意し、各時間の使用について監督者の指示に従います。
教室には時計が設置されていないため、時計の準備も必要です。ストップウォッチを時計として使うことや、辞書・計算・録音・送受信などの機能を備えた時計の使用は禁止されています。腕時計型端末を普通の時計と同じ扱いだと判断しないでください。
午前の予定
9時20分までの着席を意識し、9時30分から注意、9時40分から講義、10時35分から小論文に備えます。
午後の予定
面接は13時から順次です。昼食を持参し、待機中も当日の案内や指示を確認します。
持ち物の確認
受験票、指定の筆記具、消しゴム、使用可能な時計、昼食を確認し、電子機器は要項どおりに扱います。
電子機器を使わない練習も、当日の準備になります
スマートフォンや電子辞書など、試験時間中に使用できない機器があります。試験教室に入る前にアラームを解除し、電源を切るなどの指示を確認します。電源を切っていても、身に付けたり手に持ったりすることが不正行為とされる場合があります。
普段の練習で、分からない言葉をすぐスマートフォンで調べる習慣があるなら、時間を区切った練習では手元から離してみましょう。調べる学習は必要ですが、試験では今理解している内容を使って考える力も必要です。
例えば、60分の小論文練習では、指定した資料以外を途中で開かずに書き、その後で分からなかった点を調べます。「調べながら書く時間」と「現在の力で書く時間」を分けることで、どの基礎知識が不足しているかが見えます。
合格発表の後も、11月9日までの入学手続を見落とさないでください
合格を確認したら、納入・郵送・登録を別々に進めます
第二次選考の合格発表は2026年11月2日11時で、入学手続期間は11月2日から11月9日です。手続には学費の納入、書類の郵送、必要な情報の登録があります。合格結果を見て安心し、支払いだけで終わったと考えないようにしましょう。
学費の納入は完納または4期分納を選べます。要項では、振込依頼書を印刷して銀行の窓口で振り込む手順が示されています。実際の金額や詳細は、合格後にマイページから入学手続要項を確認し、家庭で日程を共有します。
例えば、銀行での手続を保護者が担当し、本人が登録や郵送を担当する場合は、それぞれの完了を一つの表で確認します。どちらかが「相手が済ませたはず」と思うことを防ぐため、担当と完了日を明確にしましょう。
入学前教育と留学準備まで、学びを止めない計画を立てます
入学手続完了者には、入学前教育を実施する予定で、詳細は手続後に連絡すると要項に記されています。内容や提出期限を予想して作ることはできませんが、大学からの案内を確認し、必要な準備を続けることが大切です。
合格後も、課題図書から生まれた疑問、外国語学習、社会や文化への関心を継続します。例えば、入試のために書いた考えを読み返し、まだ説明できない点を調べることができます。入試の文章を完成させたことと、その問題を学び終えたことは別です。
留学を含む学修の準備では、費用、必要な手続、語学学習、現地で考えたい問いをそれぞれ整理します。家庭で金銭面を確認しながら、本人は学びの目標を具体化します。大学からの案内と自分の学習計画を照らして更新しましょう。
よくある疑問は、出願条件と対策の問題に分けて解決します
英語資格がなくても出願を検討できますか
2027年度要項では、特定の英語資格の取得や点数を、全員に共通する出願条件として指定していません。能力を客観的に示す証明書類は任意提出です。ただし、学校の種類や卒業時期など、ほかの出願資格を満たす必要があります。
資格がないことだけを理由に判断せず、まず自分の資格区分と必要書類を確認しましょう。そのうえで、外国語学習をどのように続けているか、入学後に何を学びたいかを整理します。任意提出だから語学学習をやめてよい、という意味ではありません。
海外経験がないと、志望理由は弱くなりますか
要項の出願条件には、全員に海外経験を必須とする指定はありません。志望理由では、経験の場所だけでなく、言語文化への関心や、学修目標が明確かを考えます。海外に行った事実だけでも、大学で学ぶ理由が自動的に示されるわけではありません。
例えば、国内の授業や地域の案内、読書を通じて気づいた疑問を掘り下げることもできます。実際の経験がある場合はその範囲で書き、ない場合に海外体験を作らないでください。現在の自分が何を理解し、何をさらに学びたいかを具体化します。
本を読んでも意見が出ないときは、どこへ戻ればよいですか
まず、著者の説明を自分の言葉で言えるかを確かめます。説明があいまいなままでは、何に対して意見を述べるのかが定まりません。読書メモの主張と理由を見直し、設問が扱う部分へ戻りましょう。
理解できたら、どの点に納得したか、どの条件が必要だと思うか、自分のこれまでの見方と何が違うかを考えます。例えば、主張には賛成でも、実際に取り組む際に確かめたいことがあるなら、その疑問を整理できます。強い賛否を無理に作る必要はありません。
面接の答えは、提出した文章と一字一句同じにすべきですか
提出した事実や考えとの整合性は必要ですが、同じ文章を丸ごと再生することが目的ではありません。面接では質問に応じて説明の順序や詳しさを変えます。講義で新しく考えた点があれば、何をきっかけにどう考えたかを説明しましょう。
例えば、提出時の考えに条件を付け加える場合、その理由が明確なら、思考の過程を示せます。反対に、話すたびに活動内容や経験が大きくなるのは避ける必要があります。変えてよい表現と、正確に保つべき事実を分けて練習してください。
条件の疑問
卒業時期、学校区分、提出書類、資格の扱いは、要項と学校・大学への確認で解決します。
理解の疑問
本の説明が分からない場合は、主張・理由・例へ戻ります。意見を書く前に、何に答えるかを整理します。
表現の疑問
書いてあることを声に出して説明し、理由が伝わるかを確かめます。文章と面接をつなげて直します。
専修大学の異文化コミュニケーション学科へ向けて、条件確認と読書メモから始めます
この総合型選抜では、出願条件を確認したうえで、800字以内のエントリーシートと、課題図書に関する二つの700〜850字の小論文を準備します。さらに、当日の講義を理解し、小論文と面接で自分の言葉を使って説明する練習が必要です。
最初に行うことは、資格区分と期限を確認すること、課題図書の説明を整理すること、自分の関心を学科の学びにつなげることです。例えば、今日の読書メモを著者の説明と自分の疑問に分けるだけでも、次に調べる箇所や文章の不足が見えてきます。
準備を早く始めれば、読んで考え、書いて説明し、指摘を受けて直す過程に時間を使えます。書類の完成だけを目標にせず、提出した内容を自分で説明できるか、新しい説明を聞いて考え直せるかまで確かめましょう。
「課題図書の理解を確かめたい」「志望理由と学修計画がつながらない」「講義型の試験や面接をどう練習するか迷う」ときは、現在の原稿や読書メモから準備を整理できます。マナビライトの受験相談では、今の状況と出願までの予定をもとに、次に取り組む課題を具体化します。
- 出願条件と提出準備の確認
- エントリーシートと小論文の改善点
- 講義型試験と面接の練習計画
指導内容を先に確認したい場合は、総合型選抜の案内も参考にできます。相談に向けては、受験年度、学校の課程と卒業時期、現在の下書き、読書メモ、分からない点を整理しておくと、準備の課題を伝えやすくなります。
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