「立教大学の現代心理学部を推薦で目指したいけれど、英語の成績と活動実績のどちらを伸ばせばよいのか」と迷っていませんか。心理学科と映像身体学科は同じ学部ですが、自由選抜入試の出願資格や第2次選考は同じではありません。競技を続けたい人が検討するアスリート選抜入試にも、別の成績条件や提出書類があります。
例えば、心理学科には一定の英語スコアを使う資格がありますが、映像身体学科には同じ資格はありません。また、自由選抜とアスリート選抜は、どちらも評定3.5という数字が出てきても、計算する時期が違います。方式名だけを見て対策を始めると、必要な準備を取り違えるおそれがあります。
この記事では、2027年度の公式要項に基づき、学科ごとの条件、書類、日程、小論文や面接を分けて説明します。そのうえで、経験から学びたい問いを見つけ、書類と実際の応答へつなぐ練習を具体化します。2026年10月16日時点では両方式の出願は終了しています。出願済みの人は残る選考への準備に、次年度以降を目指す人は変更を確認するための土台に使ってください。

立教大学 現代心理学部の推薦、何から始める?
立教現代心理学部の推薦を考えるなら、最初に学科と方式を分けます
「心理学が好き」から先に、学科で何を学ぶかを確かめます

現代心理学部には心理学科と映像身体学科があります。心理学科は心や行動を研究する方法を学ぶ学科です。映像身体学科は、映像や身体、表現を幅広い考え方と実践から学ぶ学科です。学部名が同じだから、志望理由書の学科名だけを変えてよい、とは考えないでください。
例えば、人前で話すときの緊張に関心がある場合でも、心理学科なら注意や感情、行動をどう調べるかという方向が考えられます。映像身体学科なら、舞台での身体表現や観客との関係などへ問いを広げる方向が考えられます。同じ経験から出発しても、必要な授業や研究方法は変わります。
最初に、経験の名前ではなく、経験の中で知りたくなったことを書きます。「部活を頑張りました」では、まだ学科を選ぶ理由にはなりません。「応援されると動きが変わるのはなぜでしょうか」のように、説明したいことを取り出すと、調べる学問の方向が見えてきます。
次に、大学の学科紹介や授業の流れを読み、その問いへ近づくために何を学べるかを確かめます。興味に合いそうな授業名を集めるだけでなく、その授業で学ぶ見方が自分に必要な理由まで書き添えます。名前を知っていることと、学びの必要性を説明できることは違います。
自由選抜とアスリート選抜は、同じ書類で置き換えられません
自由選抜では、学科が定める資格に当てはまることを確認し、現代心理学部で学ぶ意欲や経験などを示します。アスリート選抜では、募集競技の実績に加えて、入学後に学業と体育会での活動を両立する強い意欲が必要です。競技経験があるからというだけで、後者を選べるわけではありません。
アスリート選抜は、入学後も体育会で競技を続けることを前提に検討します。「競技実績を出願に使いたいけれど、大学ではその競技を続ける予定がありません」という考えと、制度の目的は一致しません。学部での学びと大学での競技生活を、一緒に考える必要があります。
一方、自由選抜でも活動を大学での学びにつなぐ説明は欠かせません。経験の種類だけで方式を決めず、出願資格、学びたい内容、入学後に続けたいことを並べます。この順番なら、書きやすそうな書類から方式を選んでしまう失敗を減らせます。
自由選抜の出発点
希望学科の資格に当てはまり、学びたい内容を説明できるか確認します。
アスリート選抜の出発点
募集競技の実績を確認し、学業と体育会での活動を両立する意思を確かめます。
共通の準備
成績、英語、経験の証明、学科への理解を別々に点検します。
自由選抜内では、一つの学科への出願に限られます。心理学科と映像身体学科の両方へ、自由選抜で出願することはできません。一方、アスリート選抜と自由選抜の併願は可能ですが、それぞれの条件を満たし、別々に必要書類を整えます。
他大学との併願は妨げられていませんが、立教で学ぶ意欲が重要です。複数の大学を検討する場合は、各方式の入学確約条件や、試験・手続の日程を確認します。指定校推薦などの約束と矛盾する出願をしてよいという意味ではありません。
指定校推薦の条件を、自由選抜の条件と混ぜないでください

立教大学の指定校推薦に関する案内は、対象となる高校を通じて確認する内容があります。今回扱う自由選抜とアスリート選抜の公開要項から、在籍高校に指定校枠があるか、どの学科が対象かを判断することはできません。
指定校推薦を検討する場合は、進路指導の先生へ「今年度、現代心理学部のどの学科に推薦枠があるか」「学校内の申込み期限はいつか」「必要な条件や選考資料は何か」を順に確認します。他校の受験記にある評定を、自分の高校の条件として使わないことが大切です。
校内選抜も、評定の数字だけで自動的に順位が決まると考えないでください。大学や高校が示す条件に加え、志望理由や学科との相性、学校が求める資料を確認します。非公開の人数や基準を、インターネットの断片的な情報から補ってはいけません。
自由選抜の共通条件は、評定・卒業時期・英語・学科資格の組合せです
評定3.5だけを満たしても、出願資格の確認は終わりません
2027年度の現代心理学部自由選抜では、日本の高校などの通常の区分について、2026年4月から2027年3月までの卒業・修了と、高校第3学年第1学期までの全体の評定平均値3.5以上が条件になります。これに、学部での勉学への強い意欲、英語スコアの提出、学科の定める資格が重なります。
例えば、評定が条件を満たしていても、心理学科の資格Ⅰ〜Ⅴのどれで出願するかが決まっていなければ、活動を証明する書類の準備も決まりません。反対に、活動実績があっても、卒業時期や成績などの共通条件を確認しないまま出願できるとはいえません。
まず学校に確認するのは、自己計算した予想値ではなく、調査書に記載される成績です。学期の制度や発行時期によって扱いの注意があります。二期制などで該当期間の成績がまだ出ない場合は、要項にある注記と学校の発行手順を照らし合わせます。
活動の準備が忙しくても、学校での学習を後回しにしないでください。評定は、条件の確認に必要なだけでなく、高校で学んできた内容を示す資料にもつながります。「総合型だから学校の勉強はあまり関係ありません」という進め方は、この入試の条件に合いません。
卒業年度や海外の学校の扱いは、自分の区分で読みます
外国の学校の課程を修了する場合や、高校卒業と同等以上の学力を認められる場合には、通常の高校卒業者とは別の確認事項があります。「海外の学校だから日本の評定へ単純に換算すればよい」と、自分だけで判断しないようにします。
例えば、海外の高校へ通った経験があっても、それだけで異文化体験に関する学科資格を満たすわけではありません。卒業資格として認められるかという確認と、学科の特定資格に当てはまるかという確認を分けます。前者を満たすことが、そのまま後者を満たすことにはなりません。
外国の学校などを経た人は、出願前の資格確認が必要になる場合があります。2027年度の事前確認期限も要項で定められています。出願受付が始まってから初めて問い合わせるのではなく、受験年度の要項が出た段階で、学校歴と必要書類を整理してください。
高卒認定などについても、一般的な大学入学資格だけを見て、現代心理学部の自由選抜に出願できると決めないでください。この学部の資格区分には時期や年齢などの細かな条件があります。該当する項目を学校や入学センターと確認する手順を先に置きます。
英語は「高得点の人だけが提出する資料」ではありません
現代心理学部の自由選抜では、対象となる英語資格・検定試験の4技能スコアを提出できることが共通条件です。活動実績を使う資格でも、英語の提出が不要になるわけではありません。活動に関する準備と英語の準備を、別の予定として管理します。
対象は、ケンブリッジ英語検定、英検、GTEC、IELTSのAcademic Module、TEAP、TOEFL iBTです。試験名が一致していても、受験形式や証明書の種類まで認められるかは別に確認します。「学校で受けた試験なら、同じ名前なので使えるはずです」という思い込みは避けましょう。
心理学科の資格Ⅴには具体的な最低スコアがあります。一方、その数値を心理学科のほかの資格や映像身体学科のすべての出願者へ、そのまま当てはめることはできません。共通条件としてのスコア提出と、資格Ⅴの条件としてのスコア基準を分けて読むのが要点です。
共通条件
対象となる英語試験の4技能スコアを提出します。
心理学科の資格Ⅴ
提出に加えて、定められた最低スコアを満たします。
誤解しやすい点
活動資格で出願する場合も、英語提出がなくなるわけではありません。
立教大学 現代心理学部の推薦、何から始める?
心理学科の自由選抜は、資格Ⅰ〜Ⅴを一つずつ確認します
資格Ⅰは、経験が心理学の学びにどう役立つかを示します
資格Ⅰは、心理学の学修に役立つと思われる優れた能力・実績・経験を持つ人を対象にしています。幅のある表現ですが、「心理学に興味があります」と書くだけで条件を満たしたことにはなりません。何を行い、何を得て、それが大学の学びへどうつながるかを具体化します。
例えば、探究活動の経験を整理するなら、扱ったテーマ、本人が行ったこと、使った方法、得られた結果、残った課題を分けます。「人の心を調べました」という短い説明では、実際に何をしたのかが伝わりません。活動の記録と、そこから生まれた問いを一緒に用意してください。
その際、経験を心理学の言葉で飾ることを目的にしないでください。授業でまだ学んでいない専門語をたくさん入れても、その意味や必要性を説明できなければ面接で困ります。まずは日常の言葉で、何が不思議で、何を確かめたくなったのかを説明します。
資格Ⅰを使えるかの判断と、書類を説得力のある形へ整えることも分けて進めます。自分の経験の説明だけでは判断が難しい場合は、要項の問い合わせ先で資格の確認を行います。第三者から文章の助言を受ける場合でも、大学に代わって出願可否や合格を保証できるわけではありません。
資格Ⅱと資格Ⅲは、「または」と「かつ」が違います
資格Ⅱは、高校等の在学中の校外活動、ボランティア活動、課外活動などで、指導的な役割を果たした人、または目覚ましい実績を挙げた人が対象です。役割と成果のどちらを軸に説明するのかを、本人の事実に合わせて整理します。
資格Ⅲは、文化・芸術分野の全国または国際レベルの大会で上位に入賞し、かつ、その活動団体で指導的役割を果たした人が対象です。ここでは大会の実績だけでなく、団体での役割も条件になります。資格Ⅱの読み方を、そのまま資格Ⅲへ移してはいけません。
例えば、団体として受賞したことを説明する場合、賞状に学校名があっても、本人がどの役割を担ったのかまでは分からないことがあります。作品や発表の準備で何を決め、どのように周囲と関わり、その活動に何をもたらしたのかを記録から整理します。
役職の名前だけを書くことも避けます。「代表でした」だけでは、何をしたのかが伝わりません。練習内容を決めた、意見の違いを整理した、制作の進行を調整したなど、実際の行動へ戻して説明します。行っていない仕事を、役職から推測して付け足さないことが大切です。
資格Ⅱ
指導的な役割、または目覚ましい実績を確認します。
資格Ⅲ
全国・国際レベルの上位入賞と、団体での指導的役割の両方を確認します。
証明の準備
団体の成果と、本人が行ったことを分けて示します。
資格Ⅳは、海外にいた期間だけでは判断できません
資格Ⅳは、外国で、外国の学校教育制度に基づく高校の第10学年以上に相当する課程を、継続して2学年以上修了していることなどが条件です。2027年3月までの修了見込みを含み、特色ある異文化体験も必要になります。在外教育施設は、この資格でいう外国の高校に含めません。
「海外で生活したことがあります」という一文だけでは、学校の種類や課程、継続期間が分かりません。まず学校名、在籍時期、学年、課程の修了状況を、証明書に沿って確認します。そのうえで、異文化体験の内容を別に整理します。
異文化体験の説明では、国や文化を大きく一括りにしないことが大切です。例えば、授業中の発言方法に戸惑った経験を扱うなら、実際の場面、自分の受け止め方、相手へ確認したこと、その後の考えの変化を分けて書きます。「外国では全員が積極的でした」といった決めつけは避けます。
この資格では活動報告書Cなど、ほかの資格と異なる追加書類があります。海外経験があるというだけで、通常の志望理由書に少し書き足せばよいと考えないでください。学校歴の証明と、本人の経験の説明は、それぞれ役割が違います。
資格Ⅴの英語スコアは、試験日と形式を合わせて確認します
資格Ⅴの基準は、ケンブリッジ英語検定160点以上、英検2,300点以上、GTEC1,180点以上、IELTS Academicのオーバーオール・バンド・スコア5.5以上、TEAP309点以上です。対象のいずれかの条件を満たす必要があります。
TOEFL iBTは受験日によって基準の表し方が分かれます。2026年1月21日より前のテストは72点以上、同日以降のテストはOverall Score4.0以上です。古い点数の数字だけを覚えて、新しいスコア表示と比べないよう注意してください。
ここで確認するのは、試験の級名だけではありません。英検なら4技能のスコアが必要で、受験した形式や提出できる証明書も要項に合わせます。合格した級の印象で判断するより、証明書のスコア、受験日、技能の情報を実物で確認するほうが確実です。
資格Ⅴで出願する場合でも、心理学への志望理由が不要になるわけではありません。英語は条件を満たす根拠ですが、大学で何を学びたいかは志望理由書や選考で示します。英語学習の経験を、心理学への関心とどう結びつけるかも考えましょう。
例えば、外国語で話すときの緊張や、言葉の違いによる受け止め方への関心があれば、その経験から心理学の問いを取り出せます。ただし、英語を学んだ人は必ずこのテーマにすべきという意味ではありません。自分に実際にある関心を使い、心理学の学びが必要な理由を説明します。
映像身体学科の自由選抜は、制作実績の大きさだけで選びません
資格Ⅰと資格Ⅱは、活動の種類と本人の役割を確認します
映像身体学科の資格Ⅰは、ボランティアなど課外の社会的活動で優れた実績を挙げた人が対象です。資格Ⅱは、音楽、放送、映像、演劇、美術、文学、書道、弁論などの文化・芸術活動で優れた実績を挙げた人が対象になります。
団体活動の場合は、当該実績に加えて、指導的な立場など、活動が成立する過程で欠かせない重要な役割を果たしていることが必要です。作品の完成や大会への出場だけを、本人の役割の証明と同じものとして扱わないようにします。
例えば、映像作品を団体で制作した場合、撮影、編集、企画、出演、音など、担当の名前はさまざまです。担当名を書いた後に、本人が決めたこと、難しかった点、ほかの人との調整、完成へ与えた影響を説明します。作業をした事実と、重要な役割を担った根拠をつなぎます。
優れた実績に当たるかを、自分だけの感想で断定しないでください。活動の規模、成果、評価のされ方、本人の関わりが分かる資料を揃えます。大会名が知られているかどうかだけでなく、資料を見た相手が活動を理解できるかを考えます。
資格Ⅲの異文化体験には、課程と経験の両方が必要です
資格Ⅲは、外国の学校教育制度に基づく高校で、継続して2学年以上の課程を修了するなどの条件と、特色ある異文化体験を求める資格です。心理学科の資格Ⅳに当たる区分と対応しますが、志望する学科の番号を取り違えないようにしてください。
映像身体学科へつなぐ場合には、異文化体験から、見ること、表すこと、身体を使うこと、他者と関わることへどのような問いが生まれたかを考えられます。海外へ行った事実を強調するだけでなく、その経験を通して何が分からなくなり、何を学びたいと思ったのかを説明します。
例えば、同じ映像を見た人の反応が違った経験を扱うなら、どの場面にどんな違いがあったか、自分は何を確かめたかを書きます。ただし、一度の経験から文化全体の特徴を決めつけないでください。大学でさらに調べたい問いとして、経験の限界も含めて説明します。
英語の資格Ⅴは、映像身体学科にはありません
心理学科には英語スコアを使う資格Ⅴがありますが、映像身体学科の自由選抜は資格Ⅰ〜Ⅲです。英語スコアが高いことだけで、心理学科と同じ入口を使えるとはいえません。学部共通の英語提出条件を満たすことと、学科の資格に当てはまることを分けます。
ここは、学科をまだ決めていない人ほど見落としやすい点です。先に英語の条件だけを見て「現代心理学部なら出願できます」と判断すると、活動や学校歴の条件が後から問題になります。学科名を先に固定して、該当する資格の欄を読む習慣をつけてください。
映像身体学科は、映像制作だけを教わる場とも限りません。映像や身体を考える講義、演習、実践的な学びを組み合わせています。「作品を作りたい」という希望に加えて、制作や鑑賞を通じて何を考えたいのかを言葉にすると、大学の学びとの接点が見えてきます。
心理学科
資格Ⅰ〜Ⅴから該当する区分を確認します。英語基準を使う資格Ⅴがあります。
映像身体学科
資格Ⅰ〜Ⅲを確認します。社会的活動、文化・芸術活動、異文化体験の区分があります。
共通の注意
学科資格と英語スコア提出の共通条件を、別々に確認します。
学科を先に決める
心理学科と映像身体学科では資格の数と内容が異なります。
書類を決める
資格を選んだあと、自分の区分の書類一覧を確認します。
自由選抜の書類は、資格ごとに必要な組合せが変わります
志望理由書は約2,000字、指定用紙と自筆の条件も確認します
現代心理学部の自由選抜では、2,000字程度の志望理由書を所定の用紙で作成します。用紙は3ページで、本人が黒または青の筆記具を用いて自筆で記入します。文章の内容を考える段階と、指定どおりの提出物へ仕上げる段階を分けて予定に入れます。
例えば、パソコンで下書きを作っていても、そのまま印刷して提出できると思い込まないようにします。手書きでは、文字の大きさ、改行、書き間違いの確認に時間がかかります。締切前に初めて清書するのではなく、用紙へ収まるかを事前に試してください。
志望理由書は、学科を選んだ理由を説明する中心の書類です。活動報告書と同じ出来事を使ってもかまいませんが、役割を分けます。活動報告書は何を行ったかの事実、志望理由書はその経験から何を学びたいのかを示すものとして整理すると、重複だけの文章を避けられます。
字数を埋めるために、幼少期からの出来事を順番にすべて書く必要はありません。問いが生まれた経験を選び、その後に何を考え、何を調べ、なぜこの学科で学ぶ必要があるのかをつなぎます。関心の変化が伝わるなら、経験の数を増やすより、重要な経験を深く説明するほうが読みやすくなります。
活動報告書Aは、自分で書けば完成という書類ではありません
心理学科の資格Ⅰ〜Ⅳ、映像身体学科の資格Ⅰ〜Ⅲで出願する人には、活動報告書Aが必要です。本人が日本語で自筆記入し、活動を知る学校長や団体の代表者など、所定の条件に合う人による署名・押印を受けます。本人と3親等以内の親族など、認められない確認者にも注意します。
活動報告書の依頼は、文章が完成した後に突然行うのではなく、必要な時期を先に相手へ相談します。確認する人が遠方にいる場合や、学校の休業期間に重なる場合もあります。本人の作業時間だけで出願準備を計画すると、外部の確認が間に合わなくなるおそれがあります。
確認を依頼する際には、活動の期間、参加した立場、行ったこと、成果の資料を整理して渡します。相手に文章を作ってもらうためではなく、事実を確認しやすくするためです。記録と違う内容や、過大な表現があれば、この段階で直してください。
例えば、団体で作った作品について「すべて企画しました」と書いた場合、本当に本人が全体を決めたのかを確認します。共同で決めた部分は共同と書き、本人が提案・担当した部分を明確にします。活動の規模を大きく見せるより、本人の役割が正確に伝わるほうが重要です。
異文化体験の資格では、活動報告書Cも用意します
心理学科の資格Ⅳ、映像身体学科の資格Ⅲで出願する人には、異文化体験に関する活動報告書Cも必要です。1,000字程度で記入する書類で、海外の学校での課程の修了を確認する資料も、条件に応じて用意します。調査書などに必要事項が記載されている場合の扱いは、要項の注記で確認します。
活動報告書Cと志望理由書で同じ経験を扱う場合も、それぞれの問いへ答えます。Cでは異文化体験の内容を具体的に説明し、志望理由書では、そこから学科で何を学びたいのかを中心にします。両方へ同じ文章を貼り付けるように書くと、書類ごとの役割が薄くなります。
海外の経験は、場所の珍しさだけで内容が伝わるわけではありません。どんな違いに出会い、どう受け止め、相手にどう関わり、自分の考えがどう変わったかを確かめます。分からないことが残った場合も、そのまま学びたい問いにつなげられます。
出願条件と準備の優先順位を早めに確認したい方へ
受験相談では、今の学年や活動状況から、最初に確認する条件と今週始める準備を整理できます。
- 出願できる方式と未確認の条件
- 評定・活動・書類のうち先に動く項目
- 志望学部に合わせた準備の順番
心理学科の資格Ⅴは、活動報告書Aを出す区分ではありません
心理学科の資格Ⅴによる出願では、活動報告書Aや任意の活動資料を提出する区分になっていません。「資料が多いほど熱意が伝わります」と考え、指定されていない資料を追加することは避けます。書類一覧で自分の資格の行を確認し、必要なものを漏れなく用意します。
これは、資格Ⅴなら経験を振り返らなくてよいという意味ではありません。志望理由書や面接では、自分の関心を具体的に説明する必要があります。ただし、その説明をどの書類へ記入するかは、提出形式に従います。準備する材料と、提出できる資料を分けて管理してください。
英語証明書も、スコアの数字だけでなく、本人名、受験日、技能、提出形式を確認します。活動資料を増やすことに時間を使うより、必要な英語書類が正しく揃っているか、志望理由が心理学科の学びとつながっているかを点検しましょう。
資格Ⅰ〜Ⅳの心理学科・資格Ⅰ〜Ⅲの映像身体学科
活動報告書Aを含む指定書類を確認します。
異文化体験の資格
活動報告書Cや課程修了の証明も、要項の条件に合わせます。
心理学科の資格Ⅴ
活動報告書Aを追加せず、自分の区分で求められた書類を整えます。
本人が作るもの
志望理由書や活動報告の内容を整理します。
他者の確認が必要なもの
学校や活動を知る人へ依頼する時期を先に相談します。
自由選抜の活動資料は、作品を見せるだけで終わらせません
資料の役割は、活動と本人の関わりを確認できるようにすることです
任意の活動資料を提出できる区分では、A4のコピーを所定の方法でまとめるなど、要項の指定に従います。音楽や映像などの媒体を使う場合にも、形式や内容が分かる表示を確認します。この記事で独自の提出枚数や映像の長さを決めることはできません。
作品を提出する場合、見た目の完成度だけを気にして、本人の役割の説明を忘れないでください。例えば、団体制作の映像なら、作品名だけでなく、本人が関わった工程や、判断した内容が分かるように整理します。制作した人と、作品を評価した人の情報も混ぜないようにします。
賞状や大会結果を使う場合は、何の大会で、どの範囲の参加者を対象とし、どんな結果だったかが分かる部分を選びます。賞状の一部だけを切り出して、大会の名称や本人との関係が分からなくならないようにしてください。小さく縮めすぎて読めなくなることも避けます。
資料を増やす前に、「この資料で、本文のどの事実が確かめられますか」と自分に問いかけます。同じことを繰り返す資料ばかりなら、読まれる量を増やすだけになってしまいます。形式の範囲内で、活動の中心が伝わる組合せを考えます。
活動報告書と志望理由書で、説明の食い違いをなくします
活動の期間、役職、担当、成果の名称は、すべての書類で同じ事実に揃えます。例えば、活動報告書では副代表、志望理由書では代表のように書いてしまうと、読み手はどちらが正しいのか判断できません。本人の手元で、事実を一覧にした記録を作っておくと確認しやすくなります。
一方、表現を完全に同じにする必要はありません。活動報告書では実施内容を短く示し、志望理由書ではその経験から生まれた問いを説明するなど、書類の目的に合わせて書き分けます。共通にするのは事実であり、すべての文章の言い回しではありません。
添削を受けるときは、きれいな文章になったかだけでなく、本人の経験と違う意味になっていないかを確認します。「協力した」が「主導した」に変わるだけでも、役割の説明は変わります。第三者から提案された表現でも、事実に合わないものは使わないでください。
映像身体学科に出す資料を「作品集が必須」と思い込まないでください
映像身体学科という名前から、全員が大がかりな作品集を提出する必要があると考える人もいるかもしれません。しかし、資格には社会的活動や異文化体験の区分もあります。自分の資格と提出書類を確認せずに、映像制作へ急いで取り組むのは順番が逆です。
すでに行ってきた活動のどこに学科への関心があるかを整理し、その事実を説明するために必要な資料を選びます。新しく作品を作る場合も、出願書類を埋めるためだけでなく、本人の問いを深める活動になっているかを考えましょう。
例えば、表現についての疑問があるなら、制作を通じて試す方法も、作品を見比べて考える方法もあります。どの方法が自分の問いに合うかを選ぶことが、学びの準備になります。特定の活動形式を選べば合格に近づくと、根拠なく決めることはできません。
自由選抜の日程は、登録締切と書類締切を別々に管理します
2027年度の出願は、2026年9月に終了しています
2027年度自由選抜のインターネット出願は、2026年9月1日から9月10日までです。出願書類の締切は9月11日で、国内からの郵送は消印有効、海外からの送付は必着です。登録を終えたことだけで、出願がすべて完了したと考えないようにします。
2026年10月16日時点で、この出願期間はすでに終了しています。出願済みの人は、提出した書類の控えと受験票、今後の発表や試験日を確認します。これから受験を考える人は、2027年度の日付を次年度の予定として使わず、新しい要項の公表後に更新してください。
例年の日付を手帳へ先に固定してしまうより、まず「登録」「支払い」「書類発送」「受験票」「結果確認」「入学手続」という段階で整理しておくと、年度が変わっても見直しやすくなります。日付が変わったときに、どの準備を早める必要があるかも分かります。
第1次結果と第2次試験、入学手続まで並べます

受験票の発行は10月13日、第1次選考の合格発表は10月30日です。現代心理学部の第2次選考は11月14日、最終合格発表は12月7日11時です。発表を確認した後に何をするかまで、事前に予定へ入れておきます。
入学手続は段階が分かれています。2027年度の第1次入学手続期間は12月7日から12月14日、第2次入学手続期間は2027年1月18日から2月4日です。合格発表日だけでなく、支払いと書類の確認を含む手続の期限まで管理してください。
例えば、家族に試験日だけを伝えていても、入学手続の準備が必要な時期は共有できていません。合格後に確認する書類、費用の準備、本人と保護者が対応することを分けておきます。この記事では未確認の金額を固定して示さず、当該年度の手続案内で確認します。
出願
ネット登録は9月1〜10日、書類締切は9月11日です。国内消印と海外必着の違いに注意します。
選考
第1次発表は10月30日、第2次は11月14日、最終発表は12月7日です。
手続
第1次は12月7〜14日、第2次は翌年1月18日〜2月4日です。
同じ学部でも、第2次選考の一日は同じではありません
心理学科は、小論文と面接を受けます。小論文は10時から11時30分までの90分、面接は13時からの予定です。一方、映像身体学科は面接で、10時30分からの予定です。心理学科の小論文を、映像身体学科でも課される試験として準備しないようにします。
いずれも、会場や集合の指示は要項と受験票で確認します。2027年度の第2次選考は池袋キャンパスで案内されています。学部で普段学ぶ場所の印象だけで、試験当日に向かう場所を決めないでください。
面接開始の時刻と、自分が受ける順番や終了時刻は同じではありません。要項にない個人の面接時間や帰宅可能時刻を、受験記から確定しないようにします。移動や宿泊を考える際は、大学の当日の案内を優先してください。
心理学科の志望理由書は、「人を助けたい」の先を具体化します
相談に乗ることへの関心を、心理学を学ぶ理由へつなぎます
心理学科の学びには、基礎的な心理学から応用的・臨床的な領域まで幅があります。実験、調査、面接、検査などの方法や、統計、英語を使った学びも関わります。「相談に乗ることが好きなので心理学科です」という理由だけでは、この学びの広がりが十分に伝わりません。
例えば、友人の話を聞いた経験から関心が生まれた場合、その友人の私的な事情を詳しく書く必要はありません。自分が何を難しいと感じ、どんな疑問を持ったかへ焦点を移します。本人の同意なく、病名や家庭の問題などを書類へ載せない配慮も必要です。
「同じ言葉でも人によって受け止め方が違うのはなぜでしょうか」「話を聞く側の思い込みは、理解にどう影響するのでしょうか」など、経験から問いを取り出します。その問いを学ぶために、心理学のどの領域や方法に関心があるのかを確かめます。
ただし、問いを立てた段階で、原因を決めつけないようにします。自分の経験だけで「この方法なら全員を助けられます」と断言するより、何を学び、どのように確かめたいかを示すほうが、大学で学ぶ必要性を説明できます。
統計や実験を避けず、問いに必要な方法として考えます
心理学科の学びでは、体験談を集めるだけでなく、考えを確かめる方法を身につけます。統計も、難しい計算をするためだけに学ぶものと捉えず、複数の人や条件の結果をどう扱うかという研究の土台として考えてください。
例えば、緊張と発表の出来の関係を知りたいなら、緊張をどう表すか、出来を誰がどのように判断するか、準備時間の違いをどう扱うかなど、考える点があります。受験前に高度な研究を完成させる必要はありませんが、問いには確かめ方が必要だと理解しておくことは大切です。
志望理由書で「統計が苦手なので、相談を中心に学びたいです」とだけ書いてしまうと、学科の学びへの理解に疑問が残ります。苦手な点は、大学で必要になる学習へ向けて、何を補うかという準備の説明につなげます。
英語についても同じです。出願のための試験対策で終わらせず、大学で研究に触れたり、異なる視点を学んだりするための道具として考えられます。英語スコアと学科への志望理由を、別々に浮かせないようにしましょう。
経験・問い・方法・立教での学びを、一本の流れにします
下書きでは、まず経験の中の具体的な出来事を選びます。次に、その出来事から何を知りたくなったのかを書きます。その後に、自分で調べたり考えたりしたことと、まだ分からないことを分け、大学で必要な学びへつなぎます。
例えば、部活動で緊張に関心を持った場合、「部活動を頑張ったので心理学科へ進みたいです」という間を埋めます。どんな場面で緊張を意識し、同じ人でも何が違い、どんな説明を調べたのかを書けば、単なる活動紹介から問いの説明へ変わります。
最後に、立教の心理学科で学ぶ内容との接点を確認します。授業や研究の名前を並べるだけでなく、「この問いを考えるには、この方法を学ぶ必要があります」と説明します。他大学にもある言葉だけで終わる場合は、学科の学びの組み立てまで読み直しましょう。
経験
本人が実際に行ったこと、気づいた場面を選びます。
問い
経験から、何を知りたくなったのかを一文にします。
学び
問いを深める方法と、学科で必要な学習を結びます。
心理学科への問い
心や行動について知りたいことと、確かめる方法を考えます。
映像身体学科への問い
見ること、表すこと、身体の経験から知りたいことを考えます。
映像身体学科の志望理由書は、「作品が好き」の先にある問いを示します
映画・演劇・ダンスの経験を、見ることや身体の問いへ広げます
映像身体学科では、映像や身体をめぐる理論と実践を結びつけて学びます。映画を作る技術だけ、演技の上達だけというイメージで志望理由を組み立てると、学科の幅広い学びとのつながりが弱くなることがあります。
例えば、同じ動きでも撮影の角度によって印象が変わった経験があるなら、どの角度で何が変わったと感じたのかを説明できます。そこから、見る人の視点、画面の構成、身体の表現などへ問いが広がります。「映像は人を感動させます」という大きな言葉より、経験に根ざした説明になります。
演劇やダンスでも、本人が上手くできたかだけに注目する必要はありません。相手との距離、観客からの見え方、動きの意味、場の作り方など、自分が考えたことを整理します。ただし、見ていない観客の気持ちを、確かめた事実のように書かないでください。
学科への関心は、作品の数が多いほど深いと決まるものでもありません。少ない経験でも、何を選び、何を迷い、何を次に確かめたいかが具体的なら、本人の思考を説明しやすくなります。作品の紹介と、自分の考えの紹介を両方用意しましょう。
制作の判断を説明すると、活動の中身が見えます
制作経験を振り返るときは、完成作品から逆にたどって、途中の判断を記録します。なぜその場面を残したのか、なぜ別の案を採用しなかったのか、どこを直したのかを考えます。作品が完成したという事実だけでは、本人が考えた過程が見えにくいためです。
例えば、短い映像の音を減らしたなら、何を見てもらいたかったのか、その変更で何が変わったと感じたのかを書きます。自分の意図と、実際に相手から得た反応は分けて示します。意図どおりにならなかった点も、次に学びたい問いにつながります。
団体制作なら、ほかの人の考えを受けて自分の案を変えた経験も材料になります。自分の案を押し通したことだけを、指導的役割だと考えないでください。活動が進むために何を調整し、どう判断したかという具体的な説明が必要です。
学科の講義・演習・実践を、必要な学びとして選びます
学科の学びには、哲学や社会学などの考え方から映像や身体を捉える内容と、制作や実践を通じて考える内容があります。「実技だけに取り組みたい」と決める前に、なぜ理論と実践の両方を学ぶのかを考えてみてください。
例えば、作品を作るだけでは説明しにくかった疑問を、考え方や歴史を学ぶことで捉え直せるかもしれません。反対に、読んだ考え方を制作で試すことで、新しい問いが生まれることも考えられます。自分の活動にどちらの学びが不足しているかを整理します。
志望理由書では、学科の紹介文をそのまま繰り返すより、自分の経験のどの部分に学びが必要かを書きます。「理論と実践を結びつけたいです」の後に、何を考え、何を試したいのかを添えると、本人の目的が具体的になります。
心理学科の小論文は、90分で問いに答える練習を重ねます
第1次選考では、提出書類から高校での学業成績、資格・能力、志望理由などを総合的に評価します。大学は各項目の詳しい評価方法を公表していません。「英語が何点なら書類で何点になります」といった未公表の配点を想定せず、書類全体を整えてください。
心理学の用語を覚えるだけでは、答案は完成しません
2027年度自由選抜の心理学科では、90分の小論文があります。専門用語をたくさん知っていることと、与えられた問いに理由を添えて答えられることは別です。用語集を読むだけで終えず、実際に文章を書き、問いへの答えになっているかを確認します。
練習の最初は、設問が何を求めているかを短く言い換えます。説明を求めているのか、比較を求めているのか、自分の考えを求めているのかで、必要な文章は変わります。知っているテーマが出たときほど、覚えてきた話へ無理につなげないことが大切です。
例えば、練習として「人によって同じ出来事の受け止め方が違う理由を考えてください」という問いを用意したなら、最初に自分の答えを一文で置きます。その後に理由、具体的な場面、別の見方を加えます。これは練習方法の提案であり、立教大学の過去問として示しているものではありません。
心理学への関心を示そうとして、他人の行動に安易な診断名を付けるのも避けてください。普段の出来事を一つの用語で言い切るより、どのような条件でその説明が成り立つのかを考えます。知識の使い方が、文章の説得力に関わります。
要点整理、構成、執筆、見直しを分けて試します
練習では、読み始めてすぐに書き出す方法だけに頼らず、要点整理と構成の時間を取ります。何を最初に述べ、どの理由を続け、最後にどの問いへ戻るかを短くメモします。書いている途中で話が広がりすぎる人ほど、この段階が役立ちます。
時間配分は、練習結果から調整します。記事で一律の分数を大学指定の配分のように示すことはできません。最初の練習で読む時間が長すぎたなら、どの部分で迷ったかを記録し、次の練習で要点をまとめる方法を変えます。
見直しでは、誤字だけでなく、問いへ答えた文がどこにあるかを確認します。例えば、賛否を問われているのに利点と欠点を並べただけで終わっていないか、理由を求められているのに体験の紹介だけになっていないかを見ます。読み手が結論を探し回る文章を避けましょう。
書いた後は、第三者に「この答案の答えを一文で言うと何ですか」と聞いてみる方法があります。自分が意図した答えと違って伝わるなら、主張や段落の順番を見直す手がかりになります。文章をきれいにすることだけを、添削の目的にしないでください。
課題文や資料がある練習では、本文の内容と自分の意見を混ぜません
小論文の準備では、文章を読んで考える練習も取り入れます。読んだ文章の主張をまとめる部分と、自分がそこから考えた部分を区別すると、相手の考えを取り違えにくくなります。これは特定年度の出題形式を保証するものではなく、文章で考える力を整える練習です。
例えば、筆者が「条件によって変わります」と述べているのに、答案で「必ず起こります」と書いてしまうと、元の主張とずれます。重要な条件や例外を落としていないかを確認します。短くまとめることと、条件を消してしまうことは違います。
自分の意見を加える際も、体験が一つあるだけで広く言い切らないようにします。「自分の経験ではこうでした」と位置づけ、その経験から何を考えたのかを説明します。個人の体験と、広く成り立つ説明を分けることは、心理学を学ぶ準備にもつながります。
書く前
問いが求める答えと、使う理由を短く整理します。
書いている間
一つの段落で何を伝えるかを決め、話を広げすぎないようにします。
書いた後
答え、理由、具体例がつながっているかを第三者と確認します。
小論文の準備
問いに対する答えと理由を、時間内で書く練習をします。
面接の準備
提出した内容を説明し、聞き返しへ応じる練習をします。
自由選抜の面接は、提出した言葉を自分で説明する準備が中心です
心理学科は、関心と研究方法をつなぐ質問に備えます
心理学科の面接へ向けては、志望理由書の中心となる問いを、自分の言葉で説明できるようにします。文章を一字一句覚えるより、何を知りたいのか、なぜ知りたいのか、大学で何を学ぶ必要があるのかという骨組みを理解しておくことが大切です。
例えば、「注意に関心があります」と書いたなら、どの場面の注意なのか、何を不思議に思ったのかを説明します。さらに、自分で調べたことや、まだ分からないことも話せるようにします。大学側が必ず同じ質問をするという意味ではなく、書いた内容を説明するための準備です。
研究方法について聞かれた練習では、高度な用語を使って答える必要はありません。「どんな人の、何を、どのように調べたいか」をまず考えます。その方法で分かりそうなことと、難しそうなことを挙げると、学ぶべき点も具体的になります。
分からない質問に対して、知っているふりをするのは避けます。どこまでは理解していて、どこからは学びたいことなのかを分けて伝える練習をしましょう。分からない部分を認めたうえで、質問の意図を確かめたり、自分なりの考えを理由とともに述べたりできます。
映像身体学科は、作品や活動の判断を言葉へ戻します
映像身体学科の第2次選考は面接です。小論文がないから、書いて考える準備は不要ということにはなりません。自分の活動のどこを説明するかを文章にして整理すると、面接でも具体的な話を選びやすくなります。
例えば、制作した作品について「なぜこの表現を選びましたか」と練習で問われたら、最初に選んだ理由を答えます。その後に、ほかに考えた案、実際に試したこと、変更した点を話します。作品のあらすじだけを長く説明して、判断の理由へたどり着かない答えを避けましょう。
作品を作っていない資格の人は、自分の社会的活動や異文化体験の中で、何を考えたかを説明します。映像身体学科へ出願するからといって、すべての経験を無理に映像制作へ置き換える必要はありません。自分の関心と、学科で学ぶ問いの接点を確かめます。
実践と理論のつながりを説明するときも、学科紹介の言葉を暗唱するだけにしないでください。「この経験で説明できなかったことを、どのような学びで考え直したいのか」と、自分の活動へ戻します。学科を選ぶ理由が、本人の経験から伝わる状態を目指します。
模擬面接では、質問の順番を変えても答えられるかを試します
練習相手には、用意した質問を同じ順番で読むだけでなく、答えの中の言葉について聞き返してもらいます。「それは具体的にどんな場面ですか」「別の考え方はありますか」と問われたとき、事実と考えを分けて答えられるかを確認します。
録音や録画をする場合は、練習に参加する人の了承を得て行います。見直す際は、話す速さや姿勢だけでなく、質問に答えたか、長い説明の中で主題を見失っていないかを確認します。話し方の印象と、内容のつながりを別々に点検してください。
模擬面接の助言は、「もっと自信を持ちましょう」だけで終わらせず、次に直す行動へ落とします。例えば、答えの最初に結論を置く、活動の期間を短く補う、分からない部分を明示する、といった形です。次の練習で実行できる助言を残しましょう。
心理学科と映像身体学科、自由選抜とアスリート選抜では、確認する条件と準備の重点が変わります。現在の成績や英語、活動記録をまとめ、受験相談で次に整える内容を具体化しましょう。
- 希望学科・方式について追加で確認する出願条件
- 自分の経験と心理学・映像身体の学びをつなぐための課題
- 書類、小論文、面接をどの順で準備するか
アスリート選抜は、競技実績と入学後の両立を一緒に確認します
現代心理学部の両学科が対象ですが、募集人数は若干名です
2027年度アスリート選抜では、現代心理学部の心理学科と映像身体学科が対象に含まれています。募集人数は若干名です。自由選抜の心理学科10名程度、映像身体学科20名程度という人数を、そのままアスリート選抜へ当てはめないようにします。
この方式は、競技実績だけを提出して合否が決まるものではありません。学業と体育会でのスポーツ活動を両立する意欲に加えて、書類や小論文、面接を通した選考があります。競技の実績がある人ほど、学科で何を学びたいのかを早く整理してください。
例えば、「競技の力を伸ばしたいので立教です」という説明だけでは、心理学科と映像身体学科のどちらを選ぶ理由なのかが見えません。競技経験からどのような問いが生まれ、希望学科の学びがなぜ必要なのかを、競技生活と分けて説明できるようにします。
評定3.5の計算時期は、高校第2学年末までです
日本の高校等の通常の出願区分では、2026年4月から2027年3月までの卒業・修了と、高校第2学年末までの全体の評定平均値3.5以上が条件です。自由選抜の高校第3学年第1学期までという条件とは、計算する期間が異なります。
例えば、高3になって評定が上がった場合でも、アスリート選抜の指定期間の成績が変わるわけではありません。今の自分の成績の印象で判断せず、学校へ、要項が指定する期間の数値を確認します。似た数字が書かれている方式ほど、期間の違いを見落としやすくなります。
高1・高2の学校での学習が、後から競技実績で置き換えられるわけではありません。大会前で忙しい時期も、提出物や授業、定期テストへの取り組みを継続する計画が必要です。競技を続ける予定と学校の予定を、一枚のカレンダーへ重ねておきましょう。
募集競技の実績は、大会の水準と本人の出場を確認します
競技実績の区分には、オリンピックや世界選手権などの対象となる国際大会への出場、指定された全国大会などで16位以上、地域のブロック大会で4位以上、または同等以上の実績を公式記録で証明できる場合があります。対象となる募集競技であることも確認が必要です。
大会名だけで、どの区分に当たるかを決めないでください。地域大会という名称でも、都道府県大会とブロック大会は同じではありません。主催者、参加範囲、競技の区分、成績が分かる公式の記録を用意し、要項の条件と照らし合わせます。
団体競技では、チームの成績に加えて本人が正選手として出場していることが条件になります。登録されていたことだけでは、実際に出場したことと同じではありません。大学のFAQでも、出場状況についての説明があります。自分が出た試合と、それを確認できる資料を整理してください。
成績条件
高校第2学年末までの全体評定3.5以上を、対象区分で確認します。
競技条件
募集競技、大会の水準、成績、本人の出場を公式記録で確認します。
入学後の意思
学業と体育会の活動を両立する計画を、自分の言葉で説明します。
アスリート選抜でも、対象となる英語試験の4技能スコア提出が必要です。現代心理学部には最低スコアの基準は設けられていませんが、提出自体を省くことはできません。自由選抜の心理学科資格Ⅴのスコア基準を、そのままこの方式へ当てはめないでください。
最終的な合否は、提出書類、筆記試験、面接試験の結果を総合して判断します。第1次選考を通過したら、提出書類が関係なくなるとは考えないようにします。競技の記録と学びたい内容を自分で説明し、小論文の準備も続けます。
体育会への事前連絡と、出願資格を混同しないでください
立教大学のFAQでは、アスリート選抜の受験に先立つ体育会への連絡は必要なく、連絡の有無が選考へ影響するものではないと説明されています。「事前に監督と話していないので受験できません」と決めつける必要はありません。
一方、大学で競技を続ける生活を理解することは、入学後の計画を考えるうえで大切です。公式に公開されている活動内容や学部の学びを確認し、両立に必要な時間や姿勢を考えます。情報を集めることと、事前連絡を選考上の特別な条件だと考えることは別です。
進路の相談をする場合も、競技実績だけで合格を約束する説明には注意してください。大学が定める条件や選考内容を確認し、書類と学習の準備を進める必要があります。競技の成果が大きくても、それだけで学科への志望理由が完成するわけではありません。
アスリート選抜の志望順位と書類は、学科ごとに準備します
第7志望まで選べても、同じ志望理由を使い回すことはできません
アスリート選抜では、複数の学部・学科などについて、第7志望まで記入できます。第1次選考の結果では、受験する学科などが一つ指定されます。希望を書いたすべての学科で、別々に第2次選考を受けるという仕組みではありません。
候補を多く書けることは、学科の理解を省いてよいという意味ではありません。希望する学科ごとに、何を学びたいのかを考える必要があります。心理学科と映像身体学科を両方検討するなら、競技経験から生まれた問いのどの部分を、それぞれの学科で深めたいのかを分けて説明します。
例えば、競技中の集中に関心があることと、動きや表現を他者がどう見るかに関心があることは、関連しながらも同じではありません。学科名を入れ替えただけで文章が成立するなら、学びの違いを十分に調べられていない可能性があります。
志望順位は、受かりやすそうという推測だけで決めないでください。指定された学科で実際に学びたいか、授業内容と将来の関心が合っているかを確認します。公表されていない学科ごとの通過可能性を、順位の根拠として作ることはできません。
志望理由書①は1,500字以内、②は希望学科ごとに500字以内です
志望理由書①では、競技を通して学んだこと、立教大学を志望する理由、学業と競技活動をどのように両立するかなどを、1,500字以内で説明します。志望理由書②は、希望する学科などごとに、500字以内で志望理由を作成する形式です。
①と②は、長い文章と短い文章という違いだけではありません。①では競技経験と大学生活全体の計画を整理し、②では個別の学科で学びたい内容を具体化します。同じ説明を短くしただけで②を埋めると、学科を選ぶ理由が弱くなりやすくなります。
例えば、①で競技を通じて学んだ課題への向き合い方を書き、②ではその経験から生まれた心理学の問いを説明する、と役割を分けられます。すべての経験を両方の書類へ詰め込む必要はありません。中心となる事実を揃えながら、書類が答える問いを変えます。
実績を証明する資料、調査書、英語の証明書なども、所定の条件に合わせて準備します。志望理由書の完成だけで安心せず、学校や競技関係者へ依頼する書類の時期を先に確かめてください。
競技実績証明は、出場と成績が読み取れる状態にします
競技実績を説明する書類では、大会名、開催時期、競技種目、本人の立場、成績を整理します。公式記録を添える場合も、どこに本人やチームの情報があるのかが分かるようにします。記録の一部分だけでは、大会の水準や本人の出場を確認できない場合があります。
団体競技では、チームとしての結果と、本人が出場したことを別々に確認します。例えば、チームの成績表には名前が載っていても、試合への出場が分からない場合があります。どの資料が何を証明するかを、提出前に確認してください。
資料が足りないと感じたときは、本人が都合のよい説明を付け足すのではなく、学校や競技団体に事実確認を依頼します。第三者が確認できることと、本人の感想は分けます。結果を誇張せず、実際の取り組みを正確に説明することが土台です。
志望理由書①
競技で学んだこと、大学を選ぶ理由、両立の計画を整理します。
志望理由書②
希望する学科ごとに、学びたい問いと必要な学習を説明します。
証明資料
大会の水準、成績、本人の出場や役割を確認できる資料を整えます。
ネット出願
2026年9月1〜3日です。
第2次選考
10月4日に小論文と面接を行います。
最終発表と手続
11月2日発表、第1次手続は11月2〜9日です。
アスリート選抜の日程は、自由選抜より早い段階で進みます
2027年度は9月1〜3日にネット出願、10月4日に第2次選考です
2027年度アスリート選抜のインターネット出願は、2026年9月1日から9月3日までです。国内からの出願書類は9月4日消印有効、海外からの送付は9月7日必着です。自由選抜の出願日程を見ながら準備すると、こちらの締切を逃すおそれがあります。
受験票発行は9月17日、第1次選考の合格発表は9月25日11時、第2次選考は10月4日です。2026年10月16日時点では、第2次選考まで終了しています。これから受験する年度の人は、この日程をそのまま次年度へ移さず、最新要項で更新します。
最終合格発表は11月2日11時、第1次入学手続期間は11月2日から11月9日です。第2次入学手続期間は2027年1月18日から2月4日です。自由選抜と両方を検討している人は、発表日と手続日が異なることを、一つの表ではなく方式別の予定として分けておきましょう。
小論文は60分、面接と合わせて学ぶ準備を整えます
第2次選考では、小論文と面接があります。2027年度は小論文が13時から14時までの60分、面接が14時30分からの予定です。会場は池袋キャンパスで案内されています。集合や受験教室などの詳細は、受験票と当日の指示を確認します。
小論文は学部共通で、面接は学部単位で行われます。競技の専門的な話だけが問われると決めつけず、文章を読んで考えをまとめる力と、学科への志望理由を説明する力を準備します。競技実績の説明と、学ぶ力の確認は役割が違います。
例えば、競技の経験を題材に文章を書く練習でも、結果の報告だけで終わらないようにします。どんな課題があり、何を考えて行動し、結果から何を学んだかを説明します。実際の試験のテーマや字数を未確認のまま決めず、公式の案内に従って練習内容を調整してください。
試合予定と書類準備を重ね、他の人へ依頼する仕事を先に進めます
アスリート選抜の準備では、競技の予定が集中する時期に、書類作成や証明の依頼が重なる可能性があります。本人が書く時間だけでなく、学校や競技関係者が確認する時間も必要です。大会が終わってからすべて始める計画は、余裕が小さくなります。
高1・高2のうちから、大会名や結果、出場した試合、役割、考えたことを記録しておきます。記録を残すことは、後から立派な話を作るためではありません。当時の事実を正確に取り出し、本人の変化を説明するためです。
日程の管理では、本人だけが知っている予定にしないことも大切です。学校へ依頼する時期、家庭で手続を確認する時期、競技活動が忙しい時期を共有します。競技を頑張ることと、出願の作業を計画的に進めることを対立させず、必要な時間を確保しましょう。
競技経験を現代心理学部の学びへつなぐには、結果の先を説明します
心理学科では、競技で気づいた心や行動の疑問を深めます
競技経験を心理学科の志望理由へつなぐときは、「精神力を鍛えました」という抽象的なまとめだけで終えないことが大切です。どんな場面で、どんな行動や気持ちの変化に気づいたのかを振り返ります。その変化を理解するために、何を学びたいかを考えます。
例えば、同じ練習でも一人で行うときと仲間がいるときで取り組み方が変わったなら、その違いを具体的に説明できます。自分は何に気づき、どのような工夫を試し、何が分からないまま残ったのかを整理します。競技の結果を心理学の原因として断言する必要はありません。
勝った経験だけを選ぶ必要もありません。失敗した場面で、自分の判断のどこを変えたのか、相手の意見をどう受け止めたのかも材料になります。ただし、失敗を美談へ作り替えるのではなく、実際に起きたことと、自分が後から考えたことを分けて説明してください。
大学で学びたい内容を示す際は、競技の成績を上げたいという目的だけに狭めず、人の心や行動について何を理解したいかへ広げます。心理学の方法を学ぶことで、経験だけでは説明できなかった疑問をどう考えられるようになりたいのかを言葉にします。
映像身体学科では、動くことや見られることの問いを考えます
競技経験から映像身体学科へつなぐ場合には、動き、身体の感覚、他者との関係、映像を通した見え方などへ関心を広げられます。競技をしていたから身体に関心があります、という短い説明だけでは、学科の学びとの接点がまだ見えません。
例えば、自分の動きを映像で見たとき、実際に動いているときの感覚との違いに気づいたなら、その違いを説明します。どこが意外だったのか、映像の見方によって理解がどう変わったのかを考えます。これは志望理由を考える視点の例であり、同じテーマを全員へ勧めるものではありません。
表現を伴う競技だけが学科につながる、と決める必要もありません。ただし、本人の関心を無理に学科へ結びつけることは避けます。学科で扱う問いや授業を読み、学びたい内容が本当にあるかを確かめてください。
競技生活と学科での学びを両立する計画では、忙しさを根性だけで乗り切る説明にしないことが大切です。授業や課題に必要な時間、競技の予定、相談する相手、予定が重なったときの対応を具体的に考えます。大学の実際の運用を知らない部分は、勝手に可能だと決めないようにします。
両立計画は、普段の生活で実行した工夫から書きます
「学業も競技も全力で取り組みます」という決意は大切ですが、それだけでは両立の方法が分かりません。高校で忙しい時期に、どのように予定を組み、どこで困り、どう直してきたかを振り返ると、実際の計画へつなげやすくなります。
例えば、遠征前に学校の課題を確認した、授業で分からない点を早めに質問した、予定が変わったときに優先順位を組み直したなど、本人が実行した工夫を挙げます。まだ実行していない方法を、経験したことのように書かないでください。
計画には、うまくいかない場合の対応も含めます。課題が遅れそうなとき、体調が整わないとき、競技と学習の予定が重なるときに、誰へ何を相談するかを考えます。具体的な相談先や大学の制度は、公開情報で確認できる範囲に留めます。
経験を整理する
競技の結果と、本人が考えたことや工夫を分けます。
学科へつなぐ
心・行動・身体・表現のうち、何を学びたいかを明確にします。
生活を考える
両立の決意に加え、時間の使い方と困ったときの対応を説明します。
成績を見る
必要な技能と、該当資格の最低スコアを確認します。
期間を見る
試験を受けた日が有効な期間に含まれるか確認します。
形式を見る
試験の種類と、提出する証明書の指定を確認します。
英語証明書は、スコア・受験日・形式の順に点検します
2027年度の有効な受験日は、要項の一覧で確認します
2027年度の英語資格・検定試験の扱いでは、有効な受験日が具体的に示されています。対象となる受験日は2024年9月2日以降です。「出願までおよそ2年」という自分の計算だけに頼らず、試験ごとの案内と一覧の年月日を確認してください。
例えば、有効期間に近い日に受験している場合、合格証明書の発行日と試験を受けた日を混同しないことが大切です。証明書を新しく発行したことだけで、受験日の条件が変わるわけではありません。手元の証明書で、受験日と必要な情報を確認します。
次年度以降を目指す場合も、今回の有効開始日をそのまま使わないでください。受験年度の要項が出たら、対象期間、認められる試験形式、証明書の提出方法を更新します。古い記事の数字が残ったメモは、新しい要項と照合して直しましょう。
4技能の証明と、試験名の一致は別に確認します
読む、聞く、書く、話すという4技能のスコアが必要です。英検などでは、級の合否だけを見て提出条件を満たすと判断しないようにします。必要な技能のスコアが揃っているかを確認することが先です。
試験名が同じでも、すべての実施方式やスコアのまとめ方が認められるとは限りません。例えば、異なる回の結果を本人が組み合わせて、自分の合計スコアを作ることはできません。大学が指定する証明書とスコアの扱いへ合わせてください。
証明書の取得にかかる時間も、試験を受ける前から確認します。出願直前の受験で結果が条件を満たしても、所定の証明を期限までに用意できるとは限りません。受験日、結果確認日、証明書を手に入れる時期、出願書類の準備をつなげて計画します。
高得点を目指す学習と、提出書類の確認を並行します
英語の学習では、現在の技能ごとの課題を分けて考えます。読むことは進んでいても話す練習が不足しているなど、同じ合計点でも準備の内容は違います。資格Ⅴを目指す人は基準を確認し、ほかの資格で出願する人も、大学で必要な英語の学びを継続します。
一方、スコアを伸ばすことばかりに集中し、書類の形式を後回しにすると、提出時に困ることがあります。学習計画とは別に、証明書の確認欄を作っておきます。本人名の表記や受験日、試験形式を、実際の証明書で点検してください。
スコアが条件へ届くかどうかと、志望理由書が学科の学びへつながっているかは別の課題です。英語の数字が上がったら書類の内容も自動的に強くなる、と考えないようにします。出願資格の準備と選考へ向けた説明の準備を、両方進める必要があります。
公式の選考内容から、準備を四つの段階に分けます
最初は出願資格、次に事実、その後に学びとのつながりを確認します
この記事では、準備を「条件」「事実」「学び」「表現」の四つに分けて確認する方法を提案します。大学が公表する資格や必要書類、選考方法を、実際の準備へ移すための整理です。合格点を予測する判定表や、大学が採用している独自の採点基準ではありません。
最初の条件では、卒業時期、評定、英語、学科資格、競技条件を確認します。次の事実では、活動の期間や役割、成果、証明資料を揃えます。三つ目の学びでは、経験から生まれた問いと学科の内容をつなぎ、最後の表現で、書類や小論文、面接に合わせて伝えます。
例えば、志望理由書の文章がうまく書けないとき、表現だけの問題とは限りません。学びたい問いがまだ曖昧なのか、経験の事実が整理されていないのか、そもそも資格の選択が決まっていないのかを確認します。つまずいている段階へ戻ると、次に行う作業が具体的になります。
条件の不足を、文章の上手さで埋めようとしないでください
出願条件が確認できていない状態で、志望理由書の完成だけを急いでも、必要な準備が整ったことにはなりません。例えば、評定の対象期間を間違えていた場合、文章を何度直しても、その確認不足は解決しません。条件の項目は、書類の表現とは別に学校や公式情報で確かめます。
同じように、活動の事実が不明確なまま、強い言葉を加えても証明にはなりません。「大きく貢献しました」という表現を増やすより、何を担当し、何が変わり、そのことをどの資料で確かめられるかを整理します。
この方法では、本人ができていることも見えやすくなります。条件は確認済みで、事実の資料も揃っているなら、次は学科とのつながりを深める段階です。すべてを最初からやり直すのではなく、まだ説明できていない部分へ時間を使えます。
条件を確認する
自分の年度・学科・資格の必要条件を、公式要項と学校で確認します。
事実を揃える
経験の期間、役割、成果と、それを示す資料を整理します。
学びへつなぐ
経験から生まれた問いと、学科で必要な学習を説明します。
形式に合わせる
志望理由書、小論文、面接で、問いに合った答え方を練習します。
第三者の助言は、どの段階を直す話なのかを明確にします
添削や面接練習で助言を受けたら、条件、事実、学び、表現のどの段階の問題なのかを整理します。「もっと具体的に」と言われた場合も、経験の事実が足りないのか、学びたい内容が見えないのかで、直す作業は変わります。
例えば、経験の事実が足りないなら活動記録を読み直します。学科とのつながりが弱いなら、大学の学びを調べ直します。文章の順番が分かりにくいなら、段落の役割を整理します。同じ言葉で何度も添削されるときは、どの作業へ戻るかを確認してください。
専門的な指導を受ける場合も、非公開の評価基準を知っているかのような説明ではなく、公式の条件や学科の内容に沿った具体的な助言を求めます。自分で理由を説明できない修正を、そのまま採用しないことが重要です。
高1から始める準備は、資格を作ることと関心を深めることを両立します
学校の学習と英語を、後から取り戻す前提にしません
高校に入った段階から、学校の成績と英語を継続して積み上げることが大切です。特にアスリート選抜では高2末までの評定を使います。高3になってから急いで対策を始めても、それまでの成績の対象期間を変えることはできません。
例えば、定期テストの後には点数だけでなく、理解できなかった内容と次に補うことを記録します。活動が忙しい学期も、授業の課題や提出物を確認する時間を予定へ入れてください。推薦の準備を、学校の学習から離れた特別な活動だけだと考えないことが大切です。
英語は、出願に使う試験の種類を早めに調べ、4技能の学習を続けます。ただし、まだ受験年度の要項が出ていない場合は、現在の条件が将来も同じだと決めないようにします。基礎学力を育てながら、年度が変わったときに要項を読み直す習慣をつけます。
活動の記録は、肩書きより本人の判断を残します
部活動や探究、制作、ボランティアなどに取り組む際は、何を行ったかに加えて、何を考えて決めたかを残します。大会の結果や完成した作品だけでは、途中の判断を後から思い出しにくくなるためです。
例えば、活動後に「今日困ったこと」「試したこと」「次に変えること」を短く書いておく方法があります。長い日記を毎日書く必要はありません。自分が何を問題にし、どのように対応してきたのかが分かる記録を継続します。
他人と関わる活動では、相手の個人情報を必要以上に残さない配慮も欠かせません。特に心理学への関心がある人は、身近な人を勝手に調査対象にしたり、私的な悩みを出願の材料にしたりしないようにします。自分の学びを説明することと、他人の事情を公開することは別です。
学科選びは、授業を知って問いが変わることも含めて進めます
高1の時点で、将来の研究テーマを完全に決める必要はありません。大学の学科紹介や公開される学びの内容に触れ、自分が関心を持つ方向を確かめます。最初の印象が変わることも、学科を理解する過程です。
例えば、心理学を相談だけの学問と思っていた人が、実験や統計の学びに気づくことがあります。映像身体学科を制作中心だと思っていた人が、身体や社会を考える講義へ興味を持つこともあります。最初の志望理由を守ることより、学びを知って考え直すことを大切にしてください。
早く始める利点は、書類を早く書き終えることだけではありません。学んでみて違うと感じたときに、問いや活動、学科の選択を見直す時間を持てることです。後から一度に経験を増やそうとせず、日々の学習と関心をつなげていきましょう。
活動の直後
本人の判断や工夫を短く記録します。
志望を考えるとき
記録から、大学で知りたい問いを選びます。
高2では、活動と学科をつなぎ、必要書類の準備へ進みます
希望学科と出願資格の組合せを、具体的に確認します
高2では、心理学科と映像身体学科の違いを調べ、自分の問いにどちらの学びが合うかを具体化します。自由選抜ならどの資格を検討するか、アスリート選抜なら募集競技と成績条件をどう確認するかを整理します。
例えば、心理学科の資格ⅡとⅢのどちらを考えているのかが曖昧なら、役割と成果の条件を読み直します。映像身体学科なら、団体の実績と本人の重要な役割を示す資料があるか確認します。活動名が同じでも、資格の条件は同じではありません。
この時期に作るのは、合格できそうかを感覚で決める表ではなく、確認できた条件と未確認の条件を分けた一覧です。学校に聞くこと、大学の要項で確認すること、本人が記録を整理することを分けると、次の行動が決まります。
最初の志望理由書を書き、経験から学びへの間を確かめます
下書きを書く目的は、完成した文章を早く持つことだけではありません。自分がまだ説明できていない部分を見つけることです。「この経験から、なぜその学科へ進みたいのか」というつながりが書けなければ、調べ直すべき点が見えてきます。
例えば、経験の説明が長く、大学で学びたい内容が最後の一文しかない場合は、活動の紹介に偏っている可能性があります。逆に、大学の授業の説明ばかりなら、本人の問いが見えていないかもしれません。段落ごとに役割を確認し、何が不足しているかを整理します。
下書きは学校の先生などに見てもらい、事実が伝わるか、本人の問いが分かるかを確かめます。専門的な添削では、学科の学びとのつながりや、選考で説明すべき点まで確認します。単に表現を大人らしくすることを、完成度の高さと考えないでください。
小論文と面接は、書類が完成してから始めるものではありません
心理学科の自由選抜やアスリート選抜を考える人は、文章を書いて考える練習を早めに始めます。短い文章でも、問いへの答え、理由、具体例を組み立て、第三者に読んでもらいます。書く経験がないまま、出願後に時間内の答案へ移ると負担が大きくなります。
面接も、最初から本番と同じ形だけで練習する必要はありません。自分の活動を短く説明し、相手に聞き返してもらうだけでも、分かりにくい点に気づけます。答えを暗記するより、自分が使う言葉の意味を説明する練習を重ねてください。
高2から始めれば必ず合格するという保証はありません。ただし、活動の記録、英語、学校の成績、文章の練習を積み重ねる時間を確保できます。準備を先延ばしにせず、現在の学年でできることを具体的に進めることが大切です。
高1の中心
学校の学習、4技能の英語、活動と関心の記録を続けます。
高2の中心
学科と資格を絞り、志望理由の下書きと小論文・対話の練習を進めます。
高3の中心
当該年度の要項で条件を更新し、書類の確認と選考への練習を仕上げます。
高3では、要項の更新と提出物の完成を同時に進めます
前年度の準備表を、そのまま使わないでください
受験年度の要項が公表されたら、前年度に調べた内容と照らし合わせます。変更がありそうな箇所だけを見るのではなく、学科、資格、日程、必要書類、英語の扱い、選考方法を一通り確認します。前年と同じ名前でも、中身が変わる可能性があります。
例えば、英語試験のスコア表記や受験形式の扱いは、試験自体の変更と関わる場合があります。古いスコアのメモを残したまま、証明書だけを新しくしないようにします。何を根拠に確認したか、要項のページも記録しておくと、学校への相談がしやすくなります。
高3から準備を始める場合は、まず確認できる条件と、これから動かせる準備を分けます。過去の成績や活動を短期間で作り直すことはできません。焦って新しい肩書きを増やすより、出願可能性の確認と、実際の経験の整理を優先してください。
書類の内容確認と、提出形式の確認を別の日程にします
文章の内容を直す作業と、必要書類が揃っているかを確認する作業は、別に時間を取ります。内容が完成した直後は、自分の文章へ意識が向きやすく、署名や証明書、ページの不足に気づきにくい場合があります。
例えば、志望理由書を読み直すときは、経験と学びのつながりを確認します。提出物を確認するときは、書類一覧を上からたどり、用紙、記入者、署名・押印、証明書、送付の方法を確認します。一度に全部を見るより、目的を分けた確認のほうが抜けを見つけやすくなります。
学校や活動を知る人へ依頼するものは、本人の完成予定より早く相談します。相手の確認が必要な書類を、締切直前に持ち込まないでください。日程に余裕を持たせることは、内容を正確にするためにも必要です。
提出後は、控えを使って応答の練習を続けます
提出した書類は、何を書いたかが分かる控えを手元に残します。面接前には、その控えを読み、活動の事実、学びたい問い、大学を選んだ理由を説明できるか確かめます。提出後に別のきれいな話を作るのではなく、提出内容への理解を深めます。
書類へ書いた専門語についても、自分の言葉で説明します。意味が分からないまま使った言葉があれば、学び直す必要があります。詳しい言葉を避けるだけでなく、自分がどの意味で使ったのかを理解してください。
小論文がある方式では、書類提出を区切りとして、時間を決めた練習を続けます。出願できたことと、選考で力を発揮する準備ができたことは別です。書類作成で疲れた後も、短くても継続できる練習の予定を先に決めておきましょう。
自分で確認
公式要項、学校の成績、活動の記録を揃えます。
助言を受けて確認
学科とのつながりや、書類・応答の伝わり方を見直します。
独学で整えることと、専門的な助言を受けることを分けます
情報収集と記録は、本人が取り組む土台です
公式要項を読む、学校へ成績や書類の発行を確認する、活動の記録を整理する、志望理由書の下書きを作るといった作業は、本人が主体となって進めます。誰かへ任せきりにすると、自分の出願条件や書いた内容を説明できなくなるおそれがあります。
例えば、学科のページを読んだら、気になった授業名だけを保存するのではなく、なぜ気になったかを一文で残します。活動の資料を集めたら、その資料がどの事実を示すかを書き添えます。情報の量を増やすだけでなく、本人が使える形へ整理することが大切です。
学校の先生には、調査書や推薦に関わる確認だけでなく、普段の学習や活動の事実も相談できます。依頼する内容を具体的にし、いつまでに何を確認したいかを伝えます。相手がすべての入試方式を知っている前提にせず、該当する要項を示すと話が進めやすくなります。
添削では、学科とのつながりと事実の正確さを確認します
専門的な助言を受ける場合は、文法や敬語の修正だけでなく、経験から学びたい問いへ進む流れを確認してもらいます。心理学科なら関心と研究方法、映像身体学科なら経験と映像・身体への問いのつながりが見えるかを点検します。
例えば、「大学で学びたいことが伝わりません」と指摘されたら、授業名を追加するだけで済ませないようにします。本人が何を知りたくて、その学びがなぜ必要なのかを聞き返してもらうと、文章の不足が明確になります。添削の回数だけを完成度の基準にしないでください。
模擬面接では、答えのどこが質問に対応していたか、どこから説明が広がりすぎたかなど、具体的な助言を受けます。本人が次の練習で変えられる内容になっていることが大切です。褒められたか厳しく言われたかだけで、練習の価値を判断しないようにしましょう。
相談先を選ぶときは、根拠と修正理由を説明してもらいます
指導を受ける前には、対象方式の条件をどの資料で確認するのか、書類や面接をどのように練習するのかを確かめます。大学名が同じでも、学部や方式の違いへ対応しているかが重要です。心理学科と映像身体学科を同じ文章の型へ当てはめるだけでは、学科固有の準備になりません。
合格者の話を参考にするときも、年度、学科、方式、確認できる準備内容を確かめます。本人の条件が違えば、同じ方法がそのまま使えるとは限りません。出典のない合格例や、成績を推測で補った事例を、自分の出願判断の根拠にしないでください。
この記事では、確認できない人物の成績や合格結果を作らず、公式の資格や選考内容から準備の順番を示しています。実際の相談では、自分の書類や経験を材料に、どの段階を整える必要があるかを具体化します。
出願前に見直したい落とし穴は、似た条件の取り違えです
落とし穴1:評定3.5の数字だけを覚え、対象期間を見落とします
自由選抜とアスリート選抜は、評定の数字が同じでも対象期間が違います。高校第3学年第1学期までか、高校第2学年末までかを、方式名と一緒にメモします。数字だけを書いた一覧では、後からどちらの条件か分からなくなりやすくなります。
確認するときは、「自分の成績は3.5以上ですか」ではなく、「この方式が指定する期間の全体評定はどうなっていますか」と学校へ伝えます。自分で計算した平均と、調査書の記載を同じものとして扱わないようにしてください。
落とし穴2:英語の高得点が、どの学科でも同じ資格になると思います
心理学科の資格Ⅴと、全員に必要な英語スコア提出を混同しないことが大切です。映像身体学科には同じ資格Ⅴはありません。英語の条件だけを見て、活動や学校歴の資格確認を飛ばさないようにします。
例えば、心理学科を考えて英語を準備していた後に映像身体学科へ関心が変わった場合は、学科資格を最初から確認し直します。学部が同じだから提出書類も同じだと思わず、希望学科の行へ戻って確認します。
落とし穴3:団体の実績を、本人の役割の説明に置き換えます
団体が受賞したことや大会で成績を収めたことと、本人が何をしたかは別の情報です。活動報告書や競技実績の証明では、両方が必要になる場合があります。チームの結果が大きければ、本人の説明は短くてよいとは考えないでください。
本人の役割は、活動の中で実際に行ったことへ戻して説明します。役職がなかった場合も、行っていない役職を付け足すことはできません。資格に当てはまるかの確認と、経験を正確に説明する作業を分けて進めましょう。
落とし穴4:第2次選考を、同じ学部なら同じだと思います
心理学科の自由選抜には小論文と面接がありますが、映像身体学科の自由選抜は面接です。アスリート選抜では、現代心理学部でも小論文と面接があります。学科だけでなく、方式まで書いた準備表を作ることが必要です。
例えば、映像身体学科の自由選抜を調べた情報から、アスリート選抜でも小論文はないと判断してはいけません。どの記事や資料を読んだ場合も、年度、学科、方式が自分と一致しているかを確かめます。
成績の確認
同じ3.5でも、自由選抜とアスリート選抜では対象期間が違います。
英語の確認
共通の提出条件と、心理学科の資格Ⅴの基準を分けます。
選考の確認
学科名だけでなく、方式名まで一致させて準備します。
立教現代心理学部への準備を、条件と学びたい問いから具体化します
今日整理するのは、希望学科・資格・次の準備です
まず、心理学科と映像身体学科のどちらで、何を学びたいかを書き出します。次に、自由選抜のどの資格か、またはアスリート選抜の条件かを確認します。最後に、条件、事実、学び、表現のどの段階に未確認の点があるかを整理してください。
例えば、条件は確認できているのに志望理由が書けないなら、活動の数を増やす前に、経験から生まれた問いを言葉にします。資料が不足しているなら、学校や活動を知る人へ確認する内容を整理します。自分のつまずきに合った作業を選ぶことが、準備を前へ進める手がかりになります。
早く始めるほど、成績や英語を積み上げ、活動を振り返り、学科への理解を深める時間を確保できます。出願の直前まで待たず、今の学年でできる準備を続けましょう。すでに出願した人は、提出書類の控えを使い、選考で自分の考えを説明する練習へ進みます。
受験相談では、確認済みの条件と迷っている点を分けて伝えます
相談の前には、希望学科、受験年度、検討する方式、学校で確認した成績、英語の状況、活動の記録を整理しておきます。全部を完成させてから相談する必要はありませんが、どこまで確認できているかが分かると、次に行う作業を具体的に話し合いやすくなります。
志望理由書がある人は、完成稿だけでなく、どの部分で迷っているかも伝えます。「文章を見てください」だけでなく、「この経験が心理学科の学びへつながっているか」「団体活動で本人の役割が伝わるか」など、確認したい点を挙げてください。
立教大学現代心理学部を目指す準備では、資格を満たすことと、学びたいことを伝えることの両方が必要です。自分の経験を大きく見せるより、事実を確かめ、問いを深め、学科に合った方法で説明する準備を重ねていきましょう。
マナビライトの無料受験相談では、志望校や現在の学習・活動の状況について相談できます。現代心理学部を目指す場合は、希望学科と受験年度を伝え、資格の確認状況と、志望理由・選考対策の課題を整理しましょう。
- 希望学科・方式について追加で確認する出願条件
- 自分の経験と心理学・映像身体の学びをつなぐための課題
- 書類、小論文、面接をどの順で準備するか
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