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日本大学商学部の推薦・総合型選抜|2027年度の現地調査・事前課題と公募制対策

「日本大学商学部の推薦は、評定が3.8なければ受けられないのか」「総合型選抜の小論文と、公募推薦の小論文は同じ準備でよいのか」。入試名だけを見ていると、条件や取り組む順番が分かりにくいものです。実際には、総合型選抜と学校推薦型選抜の公募制では、出願資格、提出書類、小論文を作成する時期、当日の試験が異なります。まず、自分がどちらの条件に当てはまるかを分けて確かめましょう。

この記事では、2027年度の大学公式募集要項や所定用紙をもとに、商業学科・経営学科・会計学科の二つの方式を整理します。特に総合型選抜は、事前課題の提出後にも自主学習を続け、その学びを発表へ反映させる選考です。公募制は、全体の評定だけでなく、高校の学科区分に応じた教科成績、資格や役職の条件まで確認する必要があります。

条件の確認から、調査の進め方、資料の読み方、文章の組み立て、発表や口頭試問の練習まで、次に何をすればよいかが分かるように解説します。早い時期から準備すれば、成績や資格を整える時間に加え、調べて考えを修正する時間も確保できます。志望学科と入試方式を決める際は、試験の印象だけでなく、大学で学びたい内容とのつながりを考えてください。

日本大学商学部の正門とキャンパス(出典:日本大学商学部公式サイト)
目次

日本大学商学部の推薦対策は、総合型と公募制を分けるところから始めます

総合型は事前課題から発表へ、公募制は書類・小論文・口頭試問へ進みます

2027年度の総合型選抜は、第一次選考で書類と小論文の事前課題を審査し、通過者が第二次選考の発表と個別面接へ進みます。小論文を試験会場で初めて書く方式ではありません。調査や読書を伴う課題を、出願時までに仕上げる必要があります。

学校推薦型選抜の公募制は、書類審査、小論文、口頭試問で選考します。学校長の推薦書も必要です。同じ商学部でも、総合型の課題を完成させれば公募制の準備も終わる、という関係ではありません。所定用紙の設問や文字数も別々に確認します。

例えば、総合型の発表練習では、自分が行った調査の方法や、提出後に分かったことを説明します。一方、公募制の小論文では、当日与えられた問題に沿って考えを組み立てる準備が必要です。どちらも文章力を使いますが、その場で行う作業が違います。

総合型選抜

事前課題の調査・執筆、提出後の自主学習、発表・質疑応答、個別面接をつなげて準備します。

学校推薦型選抜・公募制

高校の区分と評定・追加条件を確認し、学校長の推薦書、学修計画書、小論文、口頭試問を準備します。

共通の確認

合格時の入学確約、志望学科、書類の到着期限を先に確認します。

募集人員は学科と方式で違いますが、人数だけで難しさは決められません

募集人員は学科と方式で違いますが、人数だけで難しさは決められませんに向けて準備する高校生

総合型選抜の募集人員は、商業学科36人、経営学科17人、会計学科11人です。公募制は、商業学科26人、経営学科14人、会計学科10人です。学科名が同じでも方式によって募集の枠が違うため、数値をまとめて扱わないようにしましょう。

募集人員の多い学科を選べば合格しやすいとは限りません。出願者の条件や選考の内容が違い、本人が示せる学習意欲も異なるためです。例えば、会計を深く学びたいのに募集人員だけで別学科を選ぶと、志望理由や学修計画を説明しにくくなります。

本記事では、公表資料で確認していない倍率や合格最低点を示しません。出願の判断に必要なのは、自分の条件を証明できるか、指定課題に取り組めるか、学科で学ぶ理由を説明できるかです。人数はその後に確認する情報として位置付けてください。

合格時に入学する意思は、文章を書く前に確かめます

合格時に入学する意思は、文章を書く前に確かめますに向けて準備する高校生

両方式とも、日本大学商学部の志望学科を第一志望とし、合格した場合は入学を確約できることが条件です。合格後に進学先を自由に比較するつもりのまま出願するのは、この条件に合いません。本人と保護者で、進学意思や通学、費用の準備を共有しましょう。

出願後の学科変更や出願の取り消しができないことも、両募集要項に明記されています。例えば、商業学科と経営学科を迷っている場合は、出願登録を先に済ませて後から変更するのではなく、学びの内容を比較してから登録します。

条件と日程は、日本大学商学部の募集要項・出願書類で、受験する年度と方式をそろえて確認してください。大学全体の案内は入口として便利ですが、提出方法や課題の指示は学部の資料まで読む必要があります。

総合型選抜の出願資格は、卒業条件と評定3.3の適用範囲を確認します

総合型選抜の出願資格は、卒業条件と評定3.3の適用範囲を確認しますに向けて準備する高校生

この節の条件や指定は、2027年度総合型選抜募集要項で確認できます。

高校卒業者と卒業見込みの人も対象です

総合型選抜の出願資格には、高等学校または中等教育学校の卒業者と2027年3月卒業見込みの人が含まれます。そのほか、通常の課程による12年の学校教育の修了者・修了見込みの人や、所定の規則によって高校卒業と同等以上の学力が認められる人の区分もあります。

公募制と違い、総合型選抜は2027年3月に高校を卒業する人だけを対象とした記載ではありません。ただし、卒業資格の区分を本人が都合よく選んでよいわけではありません。自分がどの資格に該当し、何を証明するかを要項に沿って確かめます。

例えば、海外の学校で学んだ期間がある場合や、通常と異なる卒業資格で出願を考える場合は、必要書類を推測で置き換えないでください。学校の課程や修了時期を整理し、大学の入試係へ事実を伝えて確認することが先です。

評定3.3以上は、出願資格1に該当する人の条件です

総合型選抜は、出願資格1に該当する場合、出願時点で全体の学習成績の状況が3.3以上であることを求めています。これは、高校または中等教育学校の卒業者・卒業見込みの人についての記載です。記事の数字だけを見て、すべての資格区分へ同じ条件を広げないようにします。

逆に、3.3という基準を超えれば調査書の内容を考えなくてよい、という意味でもありません。第一次選考には書類審査があります。日々の学習で何を理解し、どんな力を身に付けたかを、学修計画や面接で説明できるように準備しましょう。

例えば、国語の授業で資料を比較して意見を書いた経験は、課題の論理や引用の点検に生かせます。数学で割合や平均を学んだ内容は、統計の読み取りに役立ちます。評定の条件を満たすことと、学んだことを使えることの両方を大切にしてください。

卒業資格

自分が要項のどの出願資格に該当するかを、卒業・修了の状況から確認します。

成績条件

高校卒業等の出願資格1に該当する場合は、出願時の全体の学習成績の状況3.3以上を確認します。

志望の条件

学部の教育方針を理解し、商学への強い関心と合格時の入学意思を確認します。

商学への関心は「会社に入りたい」から一段具体的にします

総合型選抜の出願要件には、商学の学問分野への強い関心も含まれています。働きたい業界を挙げるだけでなく、その業界のどの仕組みを学びたいのかを考えましょう。仕事の名前と、大学で学ぶ内容は、そのまま同じになるとは限りません。

例えば、食品に関心があるなら、商品が消費者へ届く仕組み、組織の運営、利益や費用の測り方など、複数の見方があります。どこに疑問を持ち、どんな知識を身に付けたいのかを言葉にすると、商業・経営・会計の学科比較がしやすくなります。

最初から専門的な研究課題を完成させる必要はありません。自分が見たこと、疑問に思ったこと、調べて分かったことを分けて残してください。そのうえで、大学でさらに学ぶ必要がある部分を見つけることが、志望理由の土台になります。

出願条件の確認は、本人の整理と学校の証明を分けます

自分でできること

募集要項の資格番号、卒業時期、評定、第一志望の条件を一枚に書き、手元の資料と照合できます。ただし、通知表の自己計算では調査書上の評定を確定できません。数値や資格区分が曖昧なら、文章作成より先に学校へ確認します。

学校の先生に頼めること

卒業見込み、調査書の成績、発行日数を確認してもらえます。ただし、高校だけで大学の例外的な出願資格を認定することはできません。海外課程など扱いが不明な場合は、学校で確認した課程名と修了時期を添えて大学へ問い合わせます。

プロに頼ったほうがよいこと

複数の条件を満たすかの整理や、確認後に取り組む対策の順番を相談できます。要項を読んでも方式を絞れず準備が止まるときが目安です。ただし、出願資格の最終判断や成績証明は代行できません。大学・学校の回答を確認してから計画を作ります。

総合型の日程は、郵送・電子提出・二次資料を別々に管理します

2027年度は9月4日が出願書類の到着期限です

2027年度総合型選抜の出願情報登録は、2026年8月1日から9月4日午後4時までです。書類提出は9月1日から9月4日までで、郵送必着です。登録期間の開始と、書類を提出する期間の開始が異なる点に注意してください。

出願書類を大学が受理した時点で出願が完了します。ネット登録や支払いを終えただけでは完了しません。例えば、最終日の午後に登録してから郵便局へ行く計画では、同日の到着期限を満たせません。印刷と郵送に必要な日数を先に確保しましょう。

2026年10月18日時点では、この年度の総合型選抜の出願受付は終了しています。これから出願を始めるための日程として読み違えないでください。次年度以降の受験を考える場合は、準備の流れを参考にしつつ、受験年度の要項が出たら条件や課題を更新します。

第一次結果は9月30日に発送、第二次は10月18日です

第一次選考は書類審査のため来校不要で、試験日はありません。結果通知は2026年9月30日に速達郵便で発送されます。これは全員が9月30日に受け取れるという意味ではありません。発送日と到着日を区別して予定を組みましょう。

第二次選考は2026年10月18日に日本大学商学部校舎で行われます。通過者には、第二次選考に関する詳細が通知されます。集合時間や発表用資料の締切は、一般向け資料だけから想定せず、通過者への案内を確認してください。

最終合格発表は2026年11月2日午前9時です。オンラインの入学手続は11月9日までに完了する必要があります。合格発表と手続締切が近いため、出願前から保護者へ日程を共有し、必要な手続を本人も把握しておくことが大切です。

出願前

ネット登録は8月1日〜9月4日16時、郵送提出は9月1日〜4日必着です。小論文の電子提出も忘れずに確認します。

選考中

9月30日に第一次結果を発送し、10月18日に第二次選考を行います。通過者向け案内で集合時間と資料締切を確認します。

合格後

11月2日9時の発表を確認し、11月9日までにオンラインの入学手続を完了します。

小論文の電子ファイルは、郵送と同じ文章で提出します

事前課題の案内では、紙の小論文に加えて、ワープロソフトの電子ファイルを出願締切日までにメール添付で提出することを求めています。紙だけ送った場合や、電子ファイルだけ送った場合を、すべての提出が済んだ状態と考えないようにします。

指定表紙は電子提出では不要です。紙の本文を印刷した後に電子版だけ直すと、二つの文章が一致しなくなります。案内では、郵送された小論文と電子ファイルの文章内容が異なる場合は無効とされています。完成版を一つに決めてから両方を用意してください。

例えば、誤字を直した場合は、メールの添付を更新するだけでなく、紙の印刷もやり直して照合します。提出用の保存場所を一つにまとめ、古いファイル名を混ぜない方法が有効です。送信済みメールと郵送の記録は、後から確認できるように残しましょう。

総合型の書類は、四つの文章に違う役割を持たせます

この節の条件や指定は、総合型の所定エントリーシートで確認できます。

エントリーシートは600〜800字と300字以内です

所定のエントリーシートには、志望理由を600文字以上800文字以内で記す欄があります。志望学科や履修モデルなど、学部の教育の特徴と関連付ける指定です。大学の印象や通いやすさだけで欄を埋めず、何を学ぶためにその学科を選ぶのかを中心に考えます。

もう一つの欄は、高校時代に力を入れたことについて300字以内で記すものです。取り組みを通じて得たものや、それを今後どう生かすかも含めます。活動名や役職の紹介だけで終わらず、自分が考えて行った行動を選んで説明してください。

例えば、部活動なら大会名を並べる前に、何が課題で、どの方法を試し、何を学んだかを整理します。活動全体の成果と自分の担当を分けると、本人の取り組みが伝わりやすくなります。自分が関与していない成果まで自分の実績にしないことが大切です。

学修計画書は、大学での学びと入学前の学びを分けます

総合型の学修計画書は二つの設問で、どちらも500字以内です。一つ目では、大学で達成したいこと、具体的な目標、学びたい内容や計画、将来の夢を説明します。二つ目では、合格してから入学するまでの学修計画を記します。

意外に見落としやすいのが、二つ目の時間軸です。入学後のゼミや授業の話だけを書くと、合格から入学までという設問に答えられません。例えば、統計を読む基礎を復習する、関連書籍を読み内容を整理するなど、入学前に本人が実行できる内容を考えます。

資格を目標にする場合も、資格名だけで終えず、なぜ必要か、どの範囲をいつ学ぶかを書きます。受験日や取得を保証する必要はありません。現在の力を踏まえ、勉強を進めた結果をどのように確かめるかまで示すと、計画が具体的になります。

志望理由600〜800字

関心が生まれた背景と、志望学科・履修モデルで学ぶ必要性をつなぎます。

高校での取組300字以内

自分の行動、得た学び、今後への生かし方を短く示します。

学修計画各500字以内

大学での目標と、合格から入学までの準備を別の時間軸で説明します。

調査書と所定用紙を、提出資格に応じてそろえます

総合型の提出書類は、出願確認票、エントリーシート、学修計画書、小論文の事前課題が中心です。出身学校調査書は、要項の出願資格1または2に該当する人が提出する指定です。自分の資格区分に合わせて、提出書類を照合してください。

所定用紙はA4片面で提出します。二ページの用紙を節約のために両面印刷することは、用紙の指示に合いません。また、受験番号の大学記入欄を本人が埋めないようにします。文章の内容とは別に、用紙そのものの注意書きも確認しましょう。

本記事で確認した学修計画書やエントリーシートの設問を、一般的な志望理由書の形式に置き換えないでください。例えば、別の大学で使った文章があっても、同じ字数で同じことを聞かれているとは限りません。設問ごとに答えるべき内容を一度書き出す方法が有効です。

総合型の志望理由は、学科とのつながりを三つの立場で点検します

自分でできること

関心が生まれた経験、学びたい問い、公式の学科・履修モデルの説明を並べ、600〜800字の下書きを作れます。ただし、自分には当然のつながりが読み手に伝わるとは限りません。科目名を挙げても必要な理由を話せないなら、まず説明の不足を見てもらいます。

学校の先生に頼めること

経験の事実や文章の読みやすさ、問いへの答えが抜けていないかを確認してもらえます。ただし、商業・経営・会計の違いまで毎回詳しく検討できるとは限りません。表現を直しても他学科にも当てはまる理由が残るなら、学科分析を相談する段階です。

プロに頼ったほうがよいこと

学科が示す学びと本人の問いの関係、志望理由と他の書類の役割分担を点検してもらえます。経験の紹介が長く、学ぶ必然性が見えないときに相談します。ただし、本人にない動機の作成や代筆は頼めません。指摘の理由を理解し、自分の言葉で書き直します。

高校での活動は、担当と学びを分けて確認します

自分でできること

日誌や提出物から、自分の担当、行動、結果、学んだことを整理できます。300字では全体を詳しく紹介できないため、判断した場面を一つ選びます。ただし、記憶だけでは時期や担当を取り違えやすくなります。記録と合わない点は担当の先生へ確かめます。

学校の先生に頼めること

活動時期や役職、本人の担当が学校の記録と合うかを確認してもらえます。ただし、先生が見ていない判断や気持ちは本人が説明する必要があります。事実は確かでも何を学んだかが抽象的なら、行動の前後を整理して文章の構成について助言を求めます。

プロに頼ったほうがよいこと

短い字数で行動と学びの関係を示せているか、志望理由と同じ説明を繰り返していないかを点検してもらえます。実績名だけが残る場合が相談の目安です。ただし、成果を大きく見せたり本人の貢献を作ったりはできません。採用する経験と表現は本人が決めます。

二つの学修計画は、時期と実行する作業を点検します

自分でできること

大学での目標と、合格から入学までに行う復習や読書を別々に書けます。ただし、読む本や資格名を並べただけでは進み具合を確かめられません。週の学習時間や読み終えた後の説明方法まで考え、実行できる量か先生に相談します。

学校の先生に頼めること

高校の学習で補う基礎や、卒業までの授業と無理なく両立できる計画を相談できます。ただし、大学での履修内容や将来の資格取得まで保証できません。基礎の復習は具体的でも、大学での目標との関係が弱いときは計画全体の点検を受けます。

プロに頼ったほうがよいこと

現在の力、入学前の準備、学科での学びが順につながるかを確認してもらえます。二つの500字が同じ内容になる場合が相談の目安です。ただし、資格合格や科目履修の実現を約束することはできません。本人が実行できる行動へ直し、大学の最新案内も確認します。

総合型の事前課題は、社会課題の解決と収益の両立が中心です

この節の条件や指定は、2027年度総合型選抜の事前課題と提出要領で確認できます。

2027年度は三つの社会課題から一つを選びます

2027年度の事前課題は、スマホ依存症、フードロス、オーバーツーリズムの三つから一つを選び、その解決と収益確保を両立する事業のアイデアを示す内容です。単なる無償の活動ではなく、収益を得ながら続けられる仕組みを考えることが求められています。

必要な内容は、事業の概要、現地での調査の結果と分析・考察、筋道の通った事業計画です。アイデアだけが新しくても、誰の困り事を解決するか、誰が対価を支払うか、何に費用がかかるかが分からなければ、説明のつながりが弱くなります。

例えば「専用のアプリを作ります」という案なら、アプリが必要な理由を先に確かめます。すでにある方法では何が解決できず、利用する側にどのような負担があるかを調べてください。便利そうな道具の名前から考えるより、困り事の内容から考える方が整理しやすくなります。

課題の指定と、本人の提案を混ぜません

課題文には、各テーマで考える方向が示されています。スマホのテーマでは自発的に画面から離れた時間を楽しめる事業、食品では寄付や安売りだけにとどまらない工夫、観光では収益を確保しながら悪影響を減らす事業が求められています。

この方向を読まずに、以前から興味があった活動をそのまま提出するのは避けましょう。例えば、食品を配る活動を取り上げる場合も、それだけでは収益を保つ事業の説明になりません。誰にどんな価値を提供し、どこから継続に必要な収入を得るかを考える必要があります。

本記事の対策は、答えの完成文を覚えるためのものではありません。課題文を読み、自分の調査から考え、本人が説明できる案を作るための手順です。選んだテーマや対象が違えば必要な調査も変わるため、一つの型に無理に当てはめないでください。

誰の課題か

地域、場面、相手を絞り、何が困り事なのかを調査で確かめます。

何を変えるか

現在の方法との違いを整理し、役立つ理由を根拠とともに説明します。

どう続けるか

支払う人、提供する価値、必要な費用、協力者をつなげて事業として考えます。

一つの案を早く決め切らず、調査によって修正します

最初の案は、調べる前の見通しです。調査で違う事情が分かった場合は、案を守ることより、分かったことに合わせて修正することが大切です。要項も、出願後の自主学習を発表へ反映させる流れを示しており、学びを続けることが選考に組み込まれています。

例えば、利用者の不便を減らす案を考えていても、提供する店の作業が大幅に増えるなら、継続が難しい可能性があります。利用者だけでなく、運営する側の時間や人手も確認します。一方の利益が、別の人の負担へ移っていないかを見てください。

調査前の予想、調査で確認した事実、修正した点を三つに分けて記録すると、考えの変化を説明しやすくなります。最初の案が変わったことを失敗として隠す必要はありません。何を根拠に変えたのかを示せるようにしましょう。

現地調査は必須です。相手への配慮と記録の正確さを両立します

多数の住民へのアンケートを増やす準備は勧めません

事前課題は現地での調査を必須とし、聞き取りなどの方法を挙げています。ただし、多数の地域住民を対象とするアンケートは負担になるため、今回の課題では実施を控えるよう指定しています。調査人数を増やせば評価が高まると考えるのは誤りです。

少数の住民や生徒への聞き取りは認められていますが、目的を説明し、事前に許可を得て行います。事業者や役所などに聞く場合も、先方の都合を確かめてください。受験のためという理由が、相手の時間を自由に使える根拠になるわけではありません。

例えば、店舗へ突然長時間の質問をするのではなく、事前に目的、知りたい項目、必要な時間を短く伝えます。応じてもらえない場合は無理に頼まず、公開情報を確認し、別の実施可能な調査方法を考えましょう。調査の協力を得る過程も、他者と関わる学びになります。

質問は、答えを誘導しない形に直します

聞き取りでは、本人の案を褒めてもらうための質問を避けます。「この仕組みは便利ですよね」と聞くより、現在どのように対応しているか、どこで困るか、何を変えたくないかを尋ねる方が、事業を考える材料になります。

例えば、食品の扱いについて調べるなら、余りが出る場面、把握する方法、引き取りや販売に使える時間などを分けて尋ねます。相手が答えられる範囲を尊重し、営業上の秘密や個人の事情を無理に聞き出さないでください。

質問項目は、事業案のどの部分を確かめたいかと対応させます。聞いた結果がどの判断に使われるか分からない質問を減らすと、短い時間でも目的が明確になります。学校の先生に質問文を見てもらい、誘導的な表現や聞きにくい内容がないか確認する方法もあります。

調査前

目的と質問を絞り、相手の許可と時間を確認し、保護者へ日時・場所を伝えます。

調査中

約束した時間を守り、立入りや撮影の許可を確認し、事実と感想を分けて記録します。

調査後

個人情報を整理し、分かった点と分からない点、事業案を修正する点を残します。

写真、録音、移動の安全にも別々の確認が必要です

課題文は、訪問先の日時と場所を事前に保護者へ伝えること、許可なく非公開の建物や土地へ入らないこと、夜間や悪天候時に調査しないことなどを指定しています。調査計画には、質問の内容だけでなく、移動や体調管理も含めてください。

写真は数枚程度で、合計一ページ以内に収まる程度の使用が認められています。人物の撮影と使用には本人の許可、店舗内など私有地の撮影と使用には管理者の許可が必要です。写真に写った人の顔や名前を、そのまま提出してよいと判断しないようにします。

録音についても、相手に知らせず行うことは避けます。メモだけで済むか、録音が必要かを事前に考え、許可を得る場合は用途も説明しましょう。提出物に必要なのは、個人の詳しい情報ではなく、調査で何を理解し、提案にどう生かしたかという内容です。

現地調査は、質問の点検を頼んでも本人が実施します

自分でできること

課題を読み、知りたい点と質問を対応させ、許可を得て聞き取りを行い、記録を整理できます。ただし、質問が自分の案に賛成を求める形になっていることには気付きにくいものです。訪問前に質問文を先生へ見せ、安全や相手の負担も確認します。

学校の先生に頼めること

質問の誘導、個人情報への踏み込み、安全な日程、学校の活動上の手続を相談できます。ただし、協力先の許可を代わりに出したり、本人の調査を肩代わりしたりはできません。安全面を整えても調査目的と質問が結び付かない場合は、構成への助言を求めます。

プロに頼ったほうがよいこと

何を確かめる質問なのか、調査結果をどの判断に使うのかを問い返してもらえます。情報は集まるのに案を検討できない場合に有効です。ただし、調査や結果の作成を任せることはできません。大学も解答内容に関わる調査方法の質問には答えないため、本人が方法を考えます。

統計図表は一つ以上必要です。画像を貼るだけでは要件を満たせません

数字の出所と対象を先に確認します

事前課題では、統計データに基づく表やグラフを少なくとも一つ使用します。図表の画像をそのまま貼る方法は認められておらず、本人が文書作成ソフトや表計算ソフトなどで作成する指定です。写真は例外として画像の貼り付けが認められています。

数字を使うときは、発表した組織、調査の時期、対象、地域、単位を確認します。例えば、全国の数値を一つの地域の実態として説明したり、回答者だけの割合を住民全員の割合として扱ったりしないようにしてください。数値が正しくても、使い方が合っていない場合があります。

資料を見つけたら、ページ名、作成者、公開年、閲覧日、該当する表の場所を記録します。後から出典を探し直す作業を減らせるだけでなく、口頭で「この数字は何を表していますか」と聞かれた際にも、説明の根拠へ戻りやすくなります。

グラフは、主張に合う比較を一つに絞ります

時期による変化を示したいのか、地域を比べたいのか、内訳を示したいのかによって、分かりやすい図の形は変わります。図を先に作るより、本文で伝えたいことを一文にしてから必要な数字を選ぶと、飾りだけの図表になりにくくなります。

例えば、年ごとの変化を示すなら、年の間隔や集計方法がそろっているかを確認します。途中で調査方法が変わっている場合は、その前後を同じ条件の変化として断定しません。小さな差を大きく見せるために目盛りを不自然に切ることも避けましょう。

図表を作った後は、元の数値と一つずつ照合します。割合を自分で計算した場合は、何を全体として割ったのかを記録してください。見た目を整える作業より先に、数値、単位、計算、表示の順で点検すると、誤りを見つけやすくなります。

資料を読む

調査対象、時期、単位、地域を確かめ、本文の主張に使える数字かを判断します。

自分で作る

元データから表やグラフを作成し、数字と計算を照合します。画像の貼り付けだけで済ませません。

本文で説明する

図表が示すことと、そこからは言えないことを分けて記し、出典も付けます。

出願条件と準備の優先順位を早めに確認したい方へ

受験相談では、今の学年や活動状況から、最初に確認する条件と今週始める準備を整理できます。

  • 出願できる方式と未確認の条件
  • 評定・活動・書類のうち先に動く項目
  • 志望学部に合わせた準備の順番

自分の聞き取りを、全体の統計と同じ扱いにしません

少人数の聞き取りで分かるのは、その相手が経験したことや、その場面での考えです。社会全体でどの程度広がっているかを直接示すものではありません。統計の図表と聞き取りの結果は、互いの役割を分けて使うことが重要です。

例えば、公表統計で大きな傾向を確認し、聞き取りで実際の運営上の困り事を知る、という組み合わせが考えられます。その際も、聞き取りが統計の原因を証明したとすぐ結論付けず、どの点を補う情報なのかを説明しましょう。

図表には題名を上に、出典やデータの出所を下に記す指定があります。本人の調査結果をもとにした図表では、その旨を指定に沿って示します。本文では図表に必ず触れ、説明する箇所の近くに置いてください。最後にまとめて付けただけでは、議論との関係が伝わりにくくなります。

統計図表は、計算と解釈を別々に点検します

自分でできること

元データ、対象、単位、期間を記録し、自分で表やグラフを作れます。ただし、数値が合っていても比較の条件が違えば解釈を誤ります。作成後に元資料へ戻り、計算を再現できない部分や分母の意味が不明な部分を先生に質問します。

学校の先生に頼めること

割合や平均の計算、軸の読み方、表計算の基本操作を確認してもらえます。ただし、計算が正しいことだけでは事業案の根拠として適切かは決まりません。図表の説明と提案が離れているなら、何を示す資料なのかという論理の点検を相談します。

プロに頼ったほうがよいこと

図表から言える範囲と提案の根拠が合うか、聞き取りと統計の役割を混同していないかを確認してもらえます。数字を置いても議論が進まないときが目安です。ただし、提出する図表を作ってもらうことはできません。元データの選択、作成、最終確認は本人が行います。

三つの課題は、対象・調査・収益のつながりから選びます

スマホの課題は、使う理由と離れにくい理由を分けます

スマホのテーマでは、画面から離れることを強制する案だけでなく、利用者が自分から別の時間の過ごし方を選べるかを考えます。まず、どの場面の利用を対象にするかを絞りましょう。連絡、勉強、娯楽などをすべて同じ問題として扱うと、提案が大きくなりすぎます。

例えば、放課後の過ごし方を調べるなら、スマホ以外の活動を選ばない理由を聞きます。場所、時間、費用、友人との関係など、本人の意思だけでは決まらない事情も考えられます。相手を意志の弱い人と決め付けず、選択を難しくしている条件を確かめてください。

収益を考える際は、参加する人と支払う人が同じかどうかを整理します。支払う人が違うなら、その人にどんな価値があるのかも説明が必要です。また、利用者の私生活の記録を必要以上に集める案になっていないか、個人情報の扱いを見直しましょう。

医療上の診断や治療の効果を、本人の小規模な調査だけで保証することはできません。課題への提案では、どの行動や環境を変えるのかを明確にし、健康への影響について述べる場合は信頼できる資料を確認します。事業の期待と、確認された効果を分けて説明してください。

フードロスの課題は、食品の量だけでなく作業の流れを見ます

食品のテーマでは、余った量を減らすことだけでなく、いつ、どこで、どのように余りが分かるかを調べると、仕組みを考えやすくなります。仕入れ、保管、販売、引き渡しなど、対象にする段階を一つずつ分けてみましょう。

例えば、店から別の利用者へ食品を届ける案では、運ぶ人、保管する場所、受け渡し時刻、必要な確認作業が発生します。商品そのものに価値があっても、運営の手間が大きければ続きません。聞き取りでは、現在の対応と、追加で引き受けられる作業の範囲を確かめます。

食品の安全性や表示に関する扱いを、独自の判断で省いてよいとはいえません。必要な制度や専門的な確認がある場合は、確認すべき事項として明記します。小論文の段階で分かっていないことを隠すより、事業を行う前に何を確かめる必要があるかを整理しましょう。

課題は寄付や安売りの枠組みを超える工夫を求めています。したがって「安く売れば解決します」で止まらず、価値を維持する方法、余りを把握する方法、取引を支える仕組みなどを調査と結び付けます。新しい名前を付けることより、既存の方法との違いを説明することが重要です。

スマホの課題

利用の場面を絞り、本人が別の過ごし方を選ぶ条件と、継続できる収益の仕組みを考えます。

食品の課題

余りが生まれる段階、確認や運搬の手間、関係者の役割を調べて提案へつなげます。

観光の課題

観光客だけでなく、住民、事業者、仕事で訪れる人への影響を分けて考えます。

観光の課題は、地域の利益と負担を同じ人のものと決め付けません

観光客が増えることで利益を得る人と、混雑や生活上の負担を受ける人が、必ずしも同じとは限りません。観光のテーマでは、地域全体にとって良いか悪いかと一言でまとめず、誰にどのような影響があるかを分けて考えます。

例えば、観光地の混雑を分散する案なら、別の場所に人を移すことで、その地域へ新たな負担を押し付けないかを確認します。受入先の交通、案内、生活環境、事業者の体制なども関係します。人の流れを変えるだけで問題がなくなると断定しないようにしましょう。

課題文は、観光の収益を保ちながら悪影響を減らすことを求めています。人数を減らす案を出す場合も、収入や事業の継続へどう影響するかを説明します。逆に、利用者を増やす案なら、地域の負担をどのように管理するかまで考えてください。

調査先を選ぶときは、遠くの有名観光地に行くこと自体を目標にしません。安全に訪問でき、課題について具体的な話を聞ける範囲を検討しましょう。公開資料で大きな状況を読み、現地調査で限られた場面を深く確かめる方法でも、問いを具体化できます。

事業計画は、売上より先に「誰に何を届けるか」を明らかにします

利用者、支払う人、協力者を分けて書きます

事業を説明する際は、利用者、代金を支払う人、協力する組織を別々に整理してください。全員を「お客さん」とまとめると、誰に価値を届け、誰から収入を得るのかが分からなくなります。言葉を分けるだけでも、計画の抜けが見つかります。

例えば、地域の店舗が費用を負担し、住民が利用する仕組みなら、店舗が支払う理由の説明が必要です。住民に役立つことだけでなく、店舗側にどのような利益や負担軽減があるかを考えます。その価値を確認する調査がまだない場合は、今後確かめる点として残します。

一つの相手に複数の役割がある場合もあります。利用者が情報を提供する、協力者が取引先にもなる、といった関係です。そのときは役割ごとに必要な行動を整理し、本人の同意や運営上の負担が増えすぎていないかを点検しましょう。

収入の見通しと、確認済みの数字を区別します

事業案では将来の利用者数や収入を考えることがありますが、それは実際に確認できた売上と同じではありません。どの前提で見積もったかを明らかにし、調査で分かった数字と、計画上置いた条件を区別してください。

例えば、一回の利用料金と利用回数を掛けて収入を考える場合、料金の根拠と回数の根拠は別です。似たサービスの料金を調べたことだけでは、自分の提案をその回数利用してもらえるとは分かりません。価格、需要、利用の頻度を一つずつ検討します。

費用には、品物の代金だけでなく、運営する人の時間、場所、連絡、設備の維持なども含めて考えます。すべてを高校生の段階で確定する必要はありませんが、大きな費用を無視したまま利益が出ると結論付けることは避けましょう。

相手の整理

利用する人、支払う人、協力する人を分け、それぞれの価値と負担を確認します。

お金の整理

収入と費用の項目を分け、確認した数字と計画上の前提を明示します。

続け方の整理

担当者、必要な作業、利用が少ない場合の見直し方法を説明します。

うまくいかない条件を一つ検討すると、説明が強くなります

提案の長所だけを並べると、現実の運営を考えているかが伝わりにくくなります。利用が想定より少ない場合、協力者が確保できない場合、作業時間が増える場合など、計画が難しくなる条件を一つ選んで検討してください。

例えば、協力店を増やすほど便利になる案でも、調整する人の仕事が増えるかもしれません。最初は対象を小さくし、どの状態になったら広げるかを考えると、段階的な実施の説明ができます。大規模に始めることだけが、優れた計画を示す方法ではありません。

弱点を記す際は、思い付く不安をすべて列挙する必要はありません。自分の案で重要な前提を一つ取り上げ、その前提が変わったら何を調べ直すかを示します。質疑応答でも、条件に応じて考えを調整できるように練習しましょう。

事業計画は、確認した根拠と未確認の前提を分けます

自分でできること

利用者、支払う人、協力者、収入、費用を一枚に整理し、調査結果との対応を書けます。ただし、自分が便利だと思うことと相手が支払う理由は同じではありません。根拠のない見込みに印を付け、まず説明を聞いてもらって疑問点を集めます。

学校の先生に頼めること

計算の誤りや説明の抜けを確認し、社会課題の解決と収益の両方を扱っているかを見てもらえます。ただし、事業の需要や採算を学校が保証することはできません。費用を加えると案が成り立たないなど、全体の関係が整理できないときは専門的な点検を相談します。

プロに頼ったほうがよいこと

調査、提供する価値、収入、作業負担のつながりを質問で点検してもらえます。個別の説明はできても計画全体が矛盾するときが相談の目安です。ただし、収益事業の完成案や裏付けのない売上を作ってもらうことはできません。改善案は本人が比較し、根拠を確かめて選びます。

2500〜3000字の小論文は、調査の報告と自分の判断をつなげます

先に文章の役割を並べ、字数はその後に配分します

事前課題の小論文は、引用文献一覧や図表を除き2500字以上3000字以内です。最初から字数を埋めることだけを考えると、背景の説明が長くなり、調査の考察や事業計画を十分に書けなくなります。まず、各部分が何を説明するかを決めてください。

構成を考える際は、課題と対象、調査方法と結果、結果から考えたこと、事業の仕組み、収益と継続の条件、残る課題という流れが使えます。これは大学指定の段落数ではなく、必要な説明を落とさないための整理方法です。自分の調査内容に合わせて順番は調整できます。

例えば、聞き取りの結果を三つ紹介するなら、紹介後にそれぞれが提案のどの判断につながったかを書きます。結果を並べた段落と、事業案を説明する段落が別々の話になっていないかを確かめましょう。接続する一文がない場所は、考察を補う必要があるかもしれません。

調査の結果、他者の意見、自分の提案を文中で分けます

小論文には、現地で確認したこと、資料に書かれていたこと、自分が考えたことが混在します。これらを同じ調子で書くと、どこまでが確認された事実か分からなくなります。根拠の種類が変わるところでは、誰の情報なのかを明らかにしてください。

例えば、聞き取り相手の説明を使うなら、対象や場面を必要な範囲で示します。本に書かれた考えを紹介するなら、著者の見解であることを分かるようにし、参考文献一覧にも載せます。そのうえで、自分はその情報から何を考えたかを述べましょう。

結論の言い方も、根拠の強さに合わせます。小規模な聞き取りから社会全体の原因を証明したように書かず、今回の調査で考えられる範囲を限定してください。限界を示すことは、文章を弱くするためではなく、根拠に忠実に説明するためです。

内容を確認

課題、調査結果、考察、事業計画がつながり、必要な三項目がそろっているかを見ます。

根拠を確認

他者の資料と自分の判断を分け、引用と参考文献を対応させます。

分量を確認

図表と引用文献一覧を除いた本文が2500〜3000字に収まるかを確認します。

記事の文体と、提出する小論文の指定は別です

この記事は読みやすさのために「です・ます」で説明していますが、大学の事前課題は原則として常体で執筆する指定です。提出文の文体は大学の指示に従ってください。本記事の説明文をそのまま写して提出形式にするのではなく、本人が内容を組み立て直します。

書き終えたら、同じ段落で文末の形が混ざっていないかを点検します。ただし、文末をそろえるだけで論理が整うわけではありません。主張の理由が途中で変わっていないか、同じ言葉を違う意味で使っていないかも確認しましょう。

例えば「利用しやすい」という言葉なら、費用が低いこと、手続が少ないこと、場所が近いことなど、意味が複数あります。どの意味で使っているかを一つずつ明らかにすると、抽象的な評価を具体的な説明へ変えられます。読み手が判断できる言葉を選んでください。

事前小論文の添削は、本人が書き直せる指摘を受けます

自分でできること

調査記録と参考資料を使い、結果・考察・事業計画を分けて2500〜3000字の下書きを作れます。ただし、自分が知っている情報を省き、読み手には理由が飛んで見えることがあります。各段落の役割を一文にし、つながらない部分を見てもらいます。

学校の先生に頼めること

主語と述語、引用箇所、段落の分け方、設問への回答漏れを確認してもらえます。ただし、読みやすい文章でも調査結果が提案を支えているとは限りません。表現修正を重ねても根拠の不足が残るなら、議論の組み立ての点検を相談します。

プロに頼ったほうがよいこと

主張と根拠、複数の資料、事業の条件の関係を点検し、本人が考え直す箇所を指摘してもらえます。ただし、完成文の提供や大幅な書換えの代行は頼めません。公式の過度な助言・本人以外の執筆禁止に従い、指摘後の構成選択と執筆は本人が行います。

提出形式と引用の確認は、文章が完成した後に別の作業として行います

余白、文字、ページ番号まで所定の指示があります

事前課題は、原則として文書作成ソフトを用い、A4横書き、上下左右の余白30ミリ、40字×35行を基本とする指定です。本文は明朝体10.5ポイントが基本で、題名や見出し、図表の出典には別の文字指定があります。内容の完成後に設定をまとめて確認してください。

題名は一ページ目の最初の行に中央揃えで置き、次の行に氏名を右揃えで記します。ページ番号は下段中央、各ページ左下の余白にも氏名を記す指定です。表紙はページ数に含めません。大学の見本と自分の印刷物を並べて、位置や記入漏れを確認すると分かりやすくなります。

例えば、画面では収まっていた図表が、印刷すると次のページへ分かれることがあります。電子ファイルだけで点検を終えず、紙でも見直してください。文字が読めるか、図表の題名と本体が離れていないか、ページ番号が抜けていないかを確かめます。

参考文献一覧は最後に置き、本文中の引用と一致させます

事前課題は、参考文献一覧を改ページして最後に記載し、その後には何も記さない指定です。参考文献を最後にまとめるだけでなく、本文中でも他者の調査結果や意見を適切に引用することが求められています。

例えば、本文で紹介した資料が一覧にない、一覧に載せた資料をどこで使ったか説明できない、といった状態を避けます。下書き段階から、引用した箇所の近くに出典のメモを残しておくと、最後に情報を整理しやすくなります。

資料の表記は、大学の例に沿って、著者や組織、年、題名、掲載先、必要なページなどを整理します。インターネットの資料では閲覧日も残してください。検索結果の短い紹介文だけを読んで出典として扱わず、実際の本文を開いて確認することが大切です。

紙の提出

A4片面印刷に指定表紙を重ね、上部二か所を留めます。本文と表紙の字数・ページ数を照合します。

電子提出

指定表紙を除いた文書作成ソフトのファイルを、指定の宛先・件名・名称で送ります。

一致の確認

郵送版と電子版の文章内容が同じであることを、送る前に確認します。

電子提出の宛先や名称は、通常の問い合わせ先と区別します

小論文の電子提出先として、課題案内にはbus.nyushi.kakari@nihon-u.ac.jpが指定されています。通常の問い合わせ先のアドレスと混同しないようにしてください。件名は「総合型選抜小論文提出」、本文とファイル名は高校等の名称と氏名を全角のアンダーバーでつなぐ指定です。

添付するのは文書作成ソフトのファイルで、指定表紙は不要です。閲覧用の画像だけを送る、紙を撮影して送る、といった方法へ自分で置き換えないでください。提出形式を変える必要がある事情がある場合は、締切前に大学へ確認します。

紙の小論文は指定表紙を重ね、上部二か所をホチキスで留めます。カラーか白黒かは任意ですが、白黒にした場合でも図表の区別が読めるかを確認しましょう。色だけに頼らず、線の種類や項目名で分かる図にすると、説明も明確になります。

引用と提出形式は、内容の添削とは別に確認します

自分でできること

本文中の引用を文献一覧と照合し、文字数、余白、氏名、ページ番号、紙と電子版の一致を確認できます。ただし、同じ原稿を見続けると抜けに慣れてしまいます。印刷した紙と課題の指示を並べ、第三者に確認箇所を指摘してもらいます。

学校の先生に頼めること

引用と自分の意見の区別、書誌情報、印刷の見やすさを確認してもらえます。ただし、先生の一般的な書式がこの課題の指定と同じとは限りません。まず公式の提出要領を共有し、引用してよい範囲や要約の扱いに迷う部分は追加の助言を求めます。

プロに頼ったほうがよいこと

他者の考えを本人の主張のように見せていないか、出典と根拠が対応するかを点検してもらえます。ただし、読んでいない文献の追加や引用一覧の丸投げはできません。本人が原資料へ戻れない箇所があれば、提出前に読み直して確認します。

第二次選考の発表は、出願後に何を学んだかが伝わる構成にします

発表10分以内と質疑10分以内を分けて練習します

総合型選抜の第二次選考は、発表と質疑応答を合わせて20分以内を予定しています。課題案内では、発表10分以内、質疑応答10分以内です。これとは別に、募集要項で個別面接10分間が示されています。発表時間と面接時間を一つに混ぜないようにしてください。

発表では、出願時の小論文について、その後の自主学習で得た内容を反映させます。提出した文章をそのまま読み上げるだけでなく、何を確かめ、どの判断を深めたかを説明する準備が必要です。小論文を出した日で調査を終える計画にはしないでください。

例えば、提出時には利用者側の事情を中心に考えていたなら、運営する側の資料を追加で読み、費用や作業の見方を深めることができます。ただし、新しい情報を増やすこと自体が目的ではありません。最初の問いに対して何が明らかになったかを整理します。

画面一枚ごとに、伝えたいことを一つ決めます

発表資料には、小論文の全文を縮めて載せる必要はありません。課題、調査、考察、事業の仕組み、継続の条件、追加で学んだことなど、説明の役割を分けます。一枚の資料に複数の結論を詰め込みすぎると、聞き手がどこを見るべきか分からなくなります。

例えば、調査結果の画面なら、方法の細かな説明と事業計画を同時に載せず、その結果が何を示すのかを中心にします。数字を見せる場合は、単位や対象が分かる大きさにしてください。見栄えの演出を増やすより、説明の順番と読みやすさを優先しましょう。

発表原稿を作ったら、声に出して時間を測ります。頭の中で読む速さと、人に説明する速さは同じではありません。長すぎる場合は早口にするのではなく、重複する背景説明や、結論に関係しない情報を削ります。大切な図表を説明する時間を残してください。

発表の中心

課題、調査から分かったこと、事業案、追加学習による変化を一つの流れで説明します。

資料の中心

一枚の資料で伝える内容を絞り、図表の対象と根拠が読める形にします。

練習の中心

発表と質疑を別々に測り、説明の長さと質問への応答を改善します。

発表用ファイルは、提出後に誤字も変更できません

課題案内では、発表に使うソフトをMicrosoft PowerPointまたはGoogleスライドに限定しています。発表ファイルは期限までに事前提出し、提出後の変更は誤字脱字を含めて認められません。提出してから少しずつ直す前提では準備できない点に注意しましょう。

提出期限や集合時間などの詳細は、第一次選考通過者に通知されます。案内を受け取ったら、使える形式や提出手順、機材に関する指示を確認してください。募集要項には黒板、模造紙、パソコン等の使用や追加資料の配付を認める記載がありますが、具体的な運用は通知に従います。

例えば、提出前に図の数値、資料名、学科名、ページの順番を別の人と照合し、その後に最終版を保存します。内容の確認と、表示や文字の確認を同時に行うと見落としやすいため、別の点検として分けるとよいでしょう。

発表資料は、構成への助言と本人の作成を分けます

自分でできること

小論文の要点と追加学習で変わった点を選び、自分で資料を作り、声に出して時間を測れます。ただし、本人には見慣れた図でも聞き手には読みにくい場合があります。説明を聞いてもらい、伝わらなかった画面を一つずつ直します。

学校の先生に頼めること

発表を聞き、声の大きさ、図表の読みやすさ、時間の超過、説明不足を確認してもらえます。ただし、話し方が整っても事業案の根拠まで検討できるとは限りません。短くすると重要な理由が抜ける場合は、構成の点検を相談します。

プロに頼ったほうがよいこと

調査から提案までの順序や追加学習の示し方について、何が伝わらないかを具体的に指摘してもらえます。ただし、スライドや原稿を代わりに作成してもらうことはできません。提出後は誤字も変更できないため、本人が内容と表示を点検して最終版を決めます。

質疑応答と個別面接は、答えを暗記するより根拠をたどれる状態にします

調査方法を説明できるかが、最初の点検です

自分の小論文に書いた調査について、何を知るために、誰に、どのように聞いたのかを説明してみましょう。調査結果だけを覚えていても、方法や対象の選び方が曖昧だと、結果をどう解釈したかが伝わりにくくなります。

例えば、聞き取り相手を選んだ理由を質問されたとき、都合が合ったからという事情だけでなく、その相手が対象とする課題にどう関わっているかを説明します。選べた範囲に限りがある場合は、その限りも認めたうえで話してください。

練習では、第三者に小論文を読んでもらい、分からなかった箇所を質問してもらいます。大学が実際に同じ質問をするという予測ではなく、自分の説明の弱い部分を見つけるための方法です。答えられなかった質問を、追加で調べる項目へ変えましょう。

反対意見には、相手の前提を確かめてから答えます

事業案に対して「費用が高いのでは」「利用する人が少ないのでは」と聞かれた場合、すぐ否定するより、どの費用や場面を指しているかを理解します。質問を受け止めたうえで、確認できた根拠と、まだ検討が必要な点を分けて答えてください。

例えば、利用者の負担を指摘されたら、利用回数や手続の数、代替手段などを見直す余地があります。自分の案を守るために根拠のない数字を加えず、現在の調査で言える範囲を説明します。考え直す必要があると判断した場合は、その理由も述べられるようにしましょう。

回答の型としては、質問への結論、根拠、限界や次の確認という順番が使えます。ただし、どんな質問にも同じ長い説明を返すのは避けてください。まず聞かれた点へ短く答え、必要に応じて具体的な情報を補う練習をします。

調査の質問

対象、方法、確認したこと、調査の限界を自分の言葉で説明します。

計画の質問

利用者、収入、費用、運営の負担について、根拠と前提を区別して答えます。

志望の質問

志望学科で何を学び、現在の関心をどう深めるかを説明します。

学修計画と小論文の間に、無理のないつながりを作ります

個別面接に向けては、志望理由、学修計画、高校での経験、事前課題の内容を並べて見直します。すべてを一つの話に無理やりまとめる必要はありませんが、本人が何を学びたいかという中心が変わっていないかを確認しましょう。

例えば、会計学科を志望しながら事前課題で販売の仕組みを扱うこと自体が不自然とは限りません。その計画の費用や継続性を考える中で、会計の知識を学ぶ必要を感じたというつながりがあれば、本人の関心を説明できます。学科名を後付けするのではなく、学びたい理由を具体化します。

面接の練習後は「緊張した」で終えず、何を先に言うべきだったか、どの言葉の意味を説明できなかったかを記録します。次回はその一つを直して話してみてください。回数を増やすだけでなく、修正点を決めて練習することが重要です。

調査や下書きが進んでも、どこを直すべきか分からないときは、現在の資料をもとに準備を整理しましょう。受験相談では、次の三点を相談内容として伝えると、取り組む順番を考えやすくなります。

  • 総合型と公募制のどちらを検討し、大学や高校へ何を確認する必要があるか
  • 経験や調査結果を、志望学科や学修計画へどうつなげるか
  • 書類、小論文、発表や口頭試問で、優先して練習する箇所はどこか

質疑応答と個別面接は、異なる目的で練習します

自分でできること

調査方法や事業計画の根拠を短く説明し、個別面接用には志望理由と学修計画を確認できます。ただし、一人で想定した質問だけでは弱点を見落とします。録音を聞き、結論が分かりにくい回答を選んで先生に質問してもらいます。

学校の先生に頼めること

提出書類から質問し、聞かれたことへの答え、長さ、経験の事実を確認してもらえます。ただし、事業の前提を変えた問いや学科に即した追問まで十分に練習できるとは限りません。基本質問には答えられても追加質問で止まるなら、模擬面接を相談します。

プロに頼ったほうがよいこと

根拠をたどる問いや反対の見方を使い、どこで回答がずれたかを具体的に指摘してもらえます。ただし、本番の質問や合否を保証することはできません。答えの暗記ではなく、本人が再調査する点と次回の説明で直す一点を決めます。

公募制は、全体評定3.8以上に加えて高校の学科別条件を確かめます

この節の条件や指定は、2027年度学校推薦型選抜・公募制募集要項で確認できます。

普通科・総合学科と専門学科では、使える条件が異なります

公募制は、2027年3月に高校または中等教育学校を卒業見込みの人が対象です。専門学科在学生と、普通科・総合学科在学生の二つの区分があり、いずれも全体の学習成績の状況3.8以上に加えて、指定された条件のいずれかを満たす必要があります。

全体が3.8以上ならそれだけで出願できる、という読み方はできません。また、専門学科の資格一覧を普通科の条件として使うこともできません。例えば、簿記資格を持っていても、在籍する高校の学科区分が違えば、同じ経路で出願できるとは限りません。

最初に高校の正式な学科名を確認し、要項の該当欄を読みます。学校内のコース名と、出願で扱う学科区分を混同しないでください。自分の学校の課程がどちらに当たるか判断が難しい場合は、進路指導の先生と確認し、必要に応じて大学へ問い合わせます。

普通科・総合学科は、教科成績を使う三つの経路があります

普通科・総合学科在学生は、追加条件の一つとして、外国語のうち英語の学習成績の状況4.0以上を使えます。別の経路として、地理歴史または公民のいずれかで8単位以上の科目を修得し、その教科の学習成績の状況が4.5以上という条件があります。

さらに、商業・情報・家庭のいずれかで8単位以上を修得し、その教科の成績が4.5以上という経路もあります。ただし、この経路は主として専門学科で開設される各教科に限るという注記付きです。科目名が似ているだけで対象に当たると判断しないようにします。

例えば、地理歴史4単位と公民4単位を合わせて8単位にする読み方は、要項の「いずれかの教科」とは異なります。教科ごとに、修得単位と成績を高校で確認してください。自分で通知表の一部を足し算するより、出願に使う調査書の記載で確かめることが重要です。

最初に確認

2027年3月卒業見込み、高校の学科区分、全体の学習成績の状況3.8以上を確認します。

普通科・総合学科

英語の教科成績、指定教科の単位と成績、指定英語資格、所定役職のいずれかを確認します。

専門学科

簿記・情報・商業経済・英語の指定資格や所定役職から、該当する条件を確認します。

英語資格や役職の経路も、全体成績の条件と組み合わせます

普通科・総合学科の追加条件には、実用英語技能検定2級以上、GTECの4技能840点以上の公式スコア、TOEICのListening & Reading470点以上もあります。また、生徒会長・副会長、文化・体育部の部長を一年間務めた実績を使う経路もあります。

役職の実績には見込みも含まれますが、役職名や期間の条件を省くことはできません。例えば、委員会で責任のある仕事をしたことが、そのまま生徒会長や部長と同じ条件になるわけではありません。正式な役職と活動期間を確認し、所定の証明書で示します。

資格や役職があっても、全体の成績3.8以上という条件は残ります。逆に、全体の成績が高くても追加条件を確認しなければなりません。条件を一つずつ分けて一覧にすると、どこが確認済みで、何を学校に相談する必要があるかが見えてきます。

専門学科の公募制は、13の追加条件から自分の経路を選びます

簿記は実施団体と級を正確に確認します

専門学科在学生の追加条件には、日商簿記検定2級以上、全経簿記能力検定試験1級以上、全商簿記実務検定試験1級があります。同じ「簿記」でも実施団体と級の組み合わせが違うため、証明書の正式名称で確認してください。

例えば、資格名を略して「簿記2級」とだけメモすると、日商なのか別の団体なのかが分からなくなります。出願資格として使うときは、団体、試験名、級、合格日、証明書の入手方法を一緒に整理しましょう。学校で団体受験した場合も、本人が証明書の内容を確認します。

会計学科を志望する場合でも、資格を取ったことだけを志望理由の中心にしすぎないことが大切です。学習を通じて、何をさらに知りたいと思ったかを振り返ります。仕訳を解く力と、企業の活動を会計から理解したいという学習意欲を、別々に説明できるようにしてください。

情報・商業経済の資格も、それぞれ独立した条件です

情報分野では、全商情報処理検定試験1級のプログラミングと、同1級のビジネス情報が別々に記載されています。さらに、ITパスポート試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験も追加条件に含まれます。商業分野では全商商業経済検定試験1級が示されています。

複数の資格をすべて取る必要があるという意味ではありません。指定された追加条件のいずれかに該当する経路です。資格を増やすことに時間を集中させる前に、現在の資格が条件を満たすか、提出できる証明がそろうかを確認しましょう。

例えば、情報の資格を用いて商業学科を志望する場合は、情報処理の技術そのものに加え、取引や消費者の行動をどう学びたいかを考えます。資格と学科を名前だけで結び付けず、学んできた内容がどの疑問につながったかを説明することが重要です。

簿記の条件

日商2級以上、全経1級以上、全商1級を、それぞれの正式な証明書で照合します。

情報・商業の条件

全商情報処理1級の各区分、全商商業経済1級、指定情報処理試験を確認します。

英語・役職の条件

英検2級以上、GTEC4技能840点以上、TOEIC L&R470点以上、所定役職一年間の経路もあります。

英語と役職を含めて13条件です。数だけで選びません

専門学科の追加条件には、普通科・総合学科と共通する三つの英語資格と、所定役職を一年間務めた実績も含まれます。簿記三つ、全商情報処理二つ、商業経済一つ、情報処理試験三つ、英語三つ、役職一つで、要項には13項目が示されています。

ただし、13項目という多さが、そのまま出願しやすさを意味するわけではありません。全体成績、卒業見込み、入学意思、学校長の推薦という条件も合わせて満たす必要があります。資格一覧だけを切り取って進路を判断しないでください。

資格で培った力は、書類や口頭試問で具体化します。例えば「粘り強く勉強しました」で終えるのではなく、間違いの原因をどう調べ、どの勉強方法へ変えたかを説明します。資格の結果と、その過程で得た学びを分けると、本人の取り組みが伝わりやすくなります。

公募制の英語資格は、得点だけでなく有効期間と証明方法まで確認します

英検以外は、出願締切日から二年以内の受検日が条件です

公募制の各英語検定試験は、実用英語技能検定を除き、受検日が出願締切日から二年以内のスコアを有効とする指定です。証明書の発行日が新しいだけで条件を満たすとはいえません。いつ受けた試験かを確認してください。

英検については、要項の条件が2級以上という級で示されています。別の大学で使えるスコア換算の仕組みを持ち込んで、級に合格していなくても同じと判断しないようにします。出願で使う条件は、その大学の要項の表記を基準にしてください。

例えば、証明書を再発行する場合は、手元に届くまでの日数も必要です。試験結果を画面で確認できることと、出願に必要な証明を提出できることは別の段階です。資格を使うと決めたら、早めに書類の種類と発行方法を確認しましょう。

GTECは公式スコア、TOEICは対象試験の区別が必要です

GTECは4技能の公式スコアを使う指定で、OFFICIAL SCORE CERTIFICATEを有することが条件です。似た名称の結果票でも、大学が求める公式スコアかどうかを確認します。点数だけを見て出願可能と決めないでください。

TOEICはListening & Readingが対象で、IPテスト、Speaking & Writing、Bridgeのスコアは出願条件として認められません。同じ団体の試験だから置き換えられるとは限らない点が重要です。試験名を省略せず、受験した方式まで照合しましょう。

日本国内でTOEIC Listening & Readingを受験した場合は、スコアを証明する書類の原本に加え、デジタル公式認定証も提出する指定です。要項の出願書類欄に「写し」という言葉があっても、資格ごとの注記を省かないようにしてください。

日付

証明書の発行日ではなく、要項で求められる受検日と有効期間を確認します。

試験の種類

GTECの公式スコア、TOEIC L&Rの対象方式などを正式名称で照合します。

提出する証明

原本、写し、デジタル認定証など、資格ごとの指定を確認してそろえます。

証明書の扱いが分からない場合は、名称を示して問い合わせます

大学へ確認するときは「この資格は使えますか」だけでなく、試験の正式名称、受検日、級や点数、手元にある証明書の名称を整理して伝えます。本人の状況が具体的に分かるほど、どの点を確認したいかが明確になります。

例えば、デジタル認定証をどう提出するかが分からない場合は、紙の結果票があるか、公式の電子証明を取得できるかを先に確認します。画面の一部を切り取った画像を、大学が指定する認定証と同じだと考えないでください。

提出した書類は原則として返還されません。原本を求められる書類は、本人の手元に控えを残し、今後必要になる場合の再発行方法も把握しておくと安心です。出願締切直前に証明の不足へ気付くことを避けるため、文章より先に証明書の準備を進める場面もあります。

公募制の資格と役職は、証明できる条件を先に固めます

自分でできること

高校の学科区分、全体評定、該当する追加条件、証明書名と受検日を一覧にできます。ただし、コース名や資格の略称だけでは要項との一致を判断できません。正式名称と原資料を学校へ持参し、単位や役職期間を照合します。

学校の先生に頼めること

教科ごとの単位・成績、役職と期間、推薦書や証明書の発行手順を確認してもらえます。ただし、大学指定の英語試験の形式や特殊な学科区分を独自に変更することはできません。学校でも判断できない条件は、具体的な資料名を示して大学へ確認します。

プロに頼ったほうがよいこと

確認済みの条件をもとに、資格学習と書類・小論文対策の時間配分を相談できます。資格を増やすべきか迷い、必要な対策が止まるときが目安です。ただし、評定や推薦の決定、証明の発行はできません。条件不足を文章の上手さで補えるとも判断しません。

公募制の日程は、10月の登録と11月の郵送期間を区別します

ネット登録の開始日と、書類を送れる期間は同じではありません

2027年度公募制の出願情報登録は、2026年10月2日から11月5日午後4時までです。書類の提出期間は11月2日から11月5日までで、郵送必着です。登録できるようになった日から、書類の提出期間も始まるわけではありません。

例えば、10月中に登録や書類の確認を進め、指定された11月の期間に間に合うよう発送する、といった段取りが必要になります。郵便の所要日数は発送場所などで異なるため、締切日を発送日として予定しないでください。

大学の締切と、高校が推薦書や調査書を発行するための依頼期限は別です。進路指導室での確認、校内の手続、先生の予定も含めて、いつまでに何を渡す必要があるかを早めに確かめます。本人の原稿が完成しても、学校の書類が自動的にそろうわけではありません。

試験は11月21日、合格発表は12月4日です

公募制の試験日は2026年11月21日で、会場は日本大学商学部校舎です。合格発表は12月4日午前9時、オンラインの入学手続締切は12月15日です。結果を確認した後にも、別の期限のある作業が続くことを予定表に入れましょう。

オンライン受験票は、大学が出願書類を受理した後、マイページから印刷します。A4用紙に印刷したものを試験当日に持参する指定です。登録完了画面や出願確認票を、そのまま受験票と考えないようにしてください。

試験当日は、氏名・生年月日・顔写真があり、その日に有効な身分証明書の持参も必要です。例えば、写真のない書類を持っていけばよいと判断せず、要項に示された条件を確認します。受験票と身分証明書は、前日に別々に実物を確認しておくと安心です。

登録と郵送

登録は10月2日〜11月5日16時、書類は11月2日〜5日必着です。高校への依頼期限は別に確認します。

受験準備

11月21日に商学部校舎で受験します。印刷した受験票と有効な顔写真付き身分証明書を確認します。

合格後

12月4日9時に結果を確認し、12月15日までにオンラインの入学手続を完了します。

配慮を希望する場合は、通常の書類準備より早く相談します

病気、負傷、障がいなどによって受験上の配慮を希望する場合、両募集要項は出願締切日の二週間前までに入試係へ問い合わせるよう案内しています。試験直前になって初めて相談するのではなく、必要な申請や資料を早めに確認してください。

配慮の相談では、本人が受験する際にどのような困難があるかを具体的に伝えます。受験上の措置と、入学後の学習での配慮は同じ扱いとは限りません。必要であれば、入学後の学びに関する確認も合わせて行いましょう。

日程表には、試験日だけでなく、配慮申請、学校への書類依頼、資格証明の発行など、本人以外の対応が必要な作業も入れます。後から変更しにくい作業を先に進め、本人の文章修正と並行させることが、準備を止めないための工夫です。

公募制の学修計画書は、500字・400字・300字の三つに分けます

この節の条件や指定は、公募制の所定学修計画書で確認できます。

500字では、高校までの経験から何を学んだかを示します

公募制の所定学修計画書の最初の設問は、高校までに達成したことについて500字以内で記すものです。熱意を持って取り組んだことや、経験から学んだことなどが含まれます。賞や資格がないと書けない設問ではありませんが、本人の実際の経験に基づいて説明する必要があります。

例えば、活動で問題を見つけた場面を選び、最初の状況、自分の役割、行った工夫、結果、学んだことの順に整理します。団体全体の成果だけを書くと本人の行動が見えないため、自分が考えたことと、他の人が行ったことを分けてください。

結果が思いどおりでなかった場合も、何を確かめ、どこを見直したかを説明できます。ただし、失敗を大きく見せる必要はありません。日々の活動の中で、考え方や行動が変わった場面を具体的に取り上げる方が、内容を深めやすくなります。

400字では、志望理由と大学での学びを結び付けます

二つ目の設問は、商学部への志望理由、大学で達成したいこと、学びたい内容や計画、将来の夢を400字以内で記すものです。限られた字数の中で、経験の紹介を長く続けるより、なぜその学科で学びたいかを中心に整理します。

例えば、商品の売れ方に疑問を持った経験から商業学科の学びへ進むなら、どの仕組みを理解したいかを明らかにします。「マーケティングを学びたい」という名前だけで終えず、消費者の選択や流通など、関心の対象を短く説明しましょう。

将来の職業をまだ一つに決めていない場合は、決めたふりをする必要はありません。どのような問題に関わり、どんな力を使って社会に役立ちたいかを考えます。ただし、大学での学びとの関係が分からない広い夢だけにならないようにしてください。

500字以内

高校までの取組、自分の行動、結果や学びを具体化します。

400字以内

志望理由、大学での目標と学習計画、将来へのつながりを整理します。

300字以内

関心のある時事問題などについて、事実と自分の考えを分けて説明します。

300字の自由記述は、ニュースの紹介だけで終えません

三つ目は300字以内の自由記述で、関心のある時事問題と自分の意見などが例示されています。ニュースの内容を短くまとめるだけでなく、何に注目し、なぜそう考えるかを説明する準備が必要です。専門用語を増やすことが目的ではありません。

例えば、ある企業の取り組みを取り上げるなら、何を行ったかと、自分が評価する理由を分けます。企業の発表にある期待を、そのまま実現した成果として書かないようにしてください。発表された計画と、確認された結果の違いを意識しましょう。

短い字数では、多くの話題を詰め込むより一つの論点を選びます。利点を述べる場合も、条件や懸念を一つ添えると、単純な賛成だけで終わりにくくなります。口頭試問で理由を尋ねられたときに説明できるよう、参照した記事や資料は手元に残します。

推薦書と課外活動の証明は、本人の文章と役割が違います

公募制の全員が提出する書類には、出願確認票、学校長の推薦書、学修計画書、出身学校調査書があります。資格や役職の条件を使う人は、該当する証明書も必要です。所定の推薦書には、学習歴や活動歴を踏まえた評価を学校が記す欄があります。

課外活動等証明書には、所定役職の種類、活動期間、役職名を記載します。文化・体育部の部長の場合は部活動名も記す指定です。見込みを含む期間でよいとされていますが、開始日や終了日をあいまいにせず、学校と確認してください。

本人は、推薦理由を勝手に作って学校の証明に置き換えるのではなく、活動日誌や実績の記録を整理して先生へ渡します。例えば、どの時期に何を担当し、どの資料で確認できるかをまとめると、事実の確認がしやすくなります。本人作成書類と学校作成書類の区別を守りましょう。

公募制の三つの設問は、同じ経験の繰り返しを避けます

自分でできること

500字の経験、400字の志望と計画、300字の自由記述について、各欄で答える内容を整理できます。ただし、限られた字数で背景ばかり説明すると判断が抜けます。経験は行動、志望は学ぶ理由、時事問題は意見の根拠があるか自分で点検します。

学校の先生に頼めること

活動の事実、推薦書との食い違い、文章の基本、時事問題の資料の読み違いを確認してもらえます。ただし、三学科の学びへの適合や三欄全体の配置まで十分に確認できるとは限りません。個々の文章を直しても重複が残るなら、全体の構成を相談します。

プロに頼ったほうがよいこと

三欄の役割を分け、経験から学びへの関係や時事問題への判断が伝わるかを点検してもらえます。400字が大学紹介だけになる場合も相談の目安です。ただし、経験や意見の創作、推薦書の代筆は頼めません。本人が説明できる内容だけを自分で選んで書きます。

公募制の小論文は、資料の読み取りから自分の判断へ進む練習をします

この節の条件や指定は、商学部の公開過去問題で確認できます。

公開過去問題と2027年度の指定を区別します

大学は過去の公募制等の小論文を公開しています。2026年度の公開問題では、労働生産性に関する複数の図を踏まえて課題と解決への考えを800字以内で述べる内容が確認できます。これは過去問題の形式であり、2027年度も同じ題材や字数になるという予告ではありません。

過去問題を使う価値は、答えの暗記ではなく、図を読む、設問が求める内容を分ける、根拠を使って考えを述べる作業を経験できることです。試験時間や当日の詳細は受験票や大学の案内で確認し、過年度の情報をそのまま本年度の確定条件にしないでください。

例えば、複数の図がある場合は、すべてが同じ単位や年を表しているかを先に見ます。一つの図の順位だけを使って結論を決めず、対象や比較方法の違いを確認します。読み取りの正確さが、後の意見の土台になります。

最初に、設問が求める二つ以上の作業を分けます

小論文の設問には、資料を説明することと、自分の考えを述べることなど、複数の作業が含まれる場合があります。文章を書き始める前に、何を求められているかを短くメモします。意見だけを長く書いても、資料の説明を求める部分に答えていなければ不足が残ります。

例えば、課題と解決策を求められたら、課題を一つ決め、その理由を資料から示し、解決策がその課題にどう働くかを説明します。課題と解決策が別の話になっていないかを確認しましょう。提案の名称を挙げるだけで、効果が説明できたと考えないことが大切です。

構成の段階では、各段落に一つの役割を持たせます。資料の読み取り、自分の判断、その理由、提案と条件というように分けると、同じ内容の繰り返しを減らせます。段落数そのものより、設問のすべてに答えているかを点検してください。

読む段階

設問の要求と、図表の単位・対象・時期を確認します。

考える段階

資料から分かる課題を選び、原因の推測と確認された事実を分けます。

書く段階

課題、根拠、提案、実施条件をつなげ、最後に設問への答えを確認します。

資料から言えることと、言えないことを分けます

二つの数値が同じ方向へ動いていても、一方が他方の原因だとすぐには判断できません。また、順位が下がったとしても、数値自体が下がったとは限りません。こうした基本的な読み方を、日頃の統計や新聞の図表で練習しましょう。

例えば、国や地域の比較では、人口規模、産業の違い、集計の条件が影響する可能性があります。問題文にない詳しい事情を断定するのではなく、示された資料で確認できる範囲から議論を組み立てます。知らない専門知識を無理に足すより、資料を正確に説明する方が大切です。

書いた後は、数字を使った文に線を引き、その数字が本当にその主張を支えているかを確かめます。「大きい」「増えた」「低い」といった言葉も、何と比べているかを明示してください。比較対象を一つ加えるだけで、文章の意味がはっきりする場合があります。

公募制の小論文は、読解と構成のどちらが課題かを見極めます

自分でできること

公開問題を使い、設問の要求、図表の対象・単位・時期をメモしてから答案を書けます。ただし、自己採点では都合のよい読み方に気付きにくくなります。根拠にした数値に印を付け、設問への回答がそろっているか先生に確認してもらいます。

学校の先生に頼めること

資料の基本的な読解、段落構成、文の誤り、答案の完成状況を見てもらえます。ただし、図表から原因を言いすぎていないか、提案が課題に対応するかの指摘には時間が必要です。表現を直しても論理の飛躍を繰り返す場合は、答案比較の点検を相談します。

プロに頼ったほうがよいこと

読解、根拠、判断、解決策のどこでずれたかを答案に即して点検してもらえます。ただし、過去問題から本年度の題材や字数を断定することはできません。本人が修正理由を説明し、次の問題で同じ確認を行えるように練習します。

公募制の口頭試問は、提出した内容を根拠まで説明する準備が必要です

資格や役職の紹介から、考え方の説明へ進みます

公募制の選考方法は「口頭試問」と明記されています。見た目の印象や基本的なあいさつだけを練習して終えず、提出書類に書いた内容を理解し、質問に応じて説明できるようにしましょう。質問内容や個別の試問時間を、確認していない情報で決め付けないでください。

例えば、資格取得の経験を書いたなら、学習で難しかった部分、取り組み方を変えた理由、大学の学びにつながる点を整理します。役職の経験なら、人数や肩書きだけでなく、意見が違ったときにどう話し合い、自分が何を判断したかを振り返ります。

自由記述に時事問題を書いた場合は、その後に状況が変わっていないかも確認します。提出時の考えと現在の考えが違うなら、何を新しく知って変わったかを説明できるようにしてください。提出文と全く別の答えを丸暗記するより、考えの流れを理解することが重要です。

分からないことを、知っている言葉で埋めないようにします

口頭で説明するとき、専門用語を使うと詳しく見えると考えるかもしれません。しかし、その意味を聞かれて説明できなければ、理解の不足が表れます。自分の書類にある用語を、予備知識の少ない人へ短く説明する練習をしてください。

例えば、「利益」と「売上」を混同していないか、「効率がよい」とは何の時間や費用が減ることかを確かめます。分からない言葉は、信頼できる入門資料へ戻って調べます。難しい語を別の難しい語で説明せず、具体的な場面を使って話してみましょう。

回答できない質問が出た場合は、理解している部分と分からない部分を区別して伝えます。推測を事実のように話す必要はありません。どの情報があれば考えられるかを整理する姿勢も、日頃の学習から身に付けておきたいものです。

書類から確認

経験、志望理由、時事問題について、理由を一段深く説明できるかを確認します。

言葉から確認

自分が使う用語を、短い説明と具体的な場面で言い換えてみます。

応答から確認

質問を最後まで聞き、聞かれた点へ先に答え、必要な根拠を補います。

公募制の口頭試問は、書類の言葉を自分で説明し直します

自分でできること

学修計画書を読み、経験の判断、志望理由、時事問題の用語と根拠を短く説明できます。ただし、文章を暗記すると質問が変わった際に答えにくくなります。語句をやさしく言い換え、質問の順序を変えて先生に聞いてもらいます。

学校の先生に頼めること

書類から質問し、聞かれた点への回答や活動の事実、基本的な伝え方を確認してもらえます。ただし、商学に関わる用語や複数資料の理解まで毎回確認できるとは限りません。用語の意味は分かっても自分の意見の理由を話せないなら、追問練習を相談します。

プロに頼ったほうがよいこと

提出内容に沿って理由を深く問う練習を行い、根拠不足と話し方の問題を分けて指摘してもらえます。ただし、非公表の質問や試問時間を事実として教えることはできません。指摘された資料へ本人が戻り、理解した範囲で答え直します。

公募制の条件を確認できたら、学修計画書、小論文の練習答案、口頭試問で答えにくかった質問を並べましょう。受験相談では、準備の量を増やす前に、次の三点を整理できます。

  • 三つの設問に対して、経験・志望理由・時事問題の説明が足りない箇所
  • 資料の読み取りと、小論文の主張・根拠のつながりを直す順番
  • 提出内容を自分の言葉で説明するために、先に読み直す資料と練習

商業・経営・会計は、同じ社会課題を異なる視点から学べます

商業学科は、商品やサービスが取引される仕組みへ関心を向けます

商業学科の公式紹介では、マーケティング、物流、貿易、金融などを通じて取引の仕組みを学ぶ内容が示されています。物を売ることだけでなく、サービスや情報を含む取引を考える学びです。商業への関心を「販売が好き」という一言で止めないようにしましょう。

例えば、食品の問題なら、商品がどの経路で消費者へ届き、どの時点で必要な情報が伝わらなくなるかという問いが考えられます。販売する側だけでなく、買う側の選択や流通の仕組みに注目すると、学科で身に付けたい知識が具体化します。

公式の履修モデルには、マーケティング、グローバル・ビジネス、ビジネス・エコノミクス、金融ビジネスがあります。モデル名をすべて書くより、自分の関心に必要な学びを選び、その理由を説明してください。履修モデルは、志望理由の飾りとして入れる言葉ではありません。

経営学科は、事業を動かす組織や人の働き方を考えます

経営学科は、企業や非営利組織などの仕組みや運営を学ぶ内容を紹介しています。公式の履修モデルは、マネジメントと事業創造です。新しい事業を思い付くことに加え、人や情報、資金などをどう使って続けるかという視点が関係します。

例えば、観光の課題を扱う場合でも、地域の複数の事業者が協力する際に、誰が意思決定し、どの情報を共有し、仕事をどう分担するかという問いを考えられます。観光そのものへの興味から、組織運営を学ぶ理由へ進めることが大切です。

部活動や生徒会での経験をつなげる際も、企業と学校の活動が同じだと決め付けないでください。経験を通じて組織に関心を持ったことと、大学で理論を学びたいことを分けて説明します。自分の経験だけでは分からない部分があるから学ぶ、という姿勢を示しましょう。

商業学科

取引、消費者、流通、貿易、金融などの仕組みを学ぶ理由を具体化します。

経営学科

組織、戦略、人や情報の活用、新しい事業の運営に関する問いを考えます。

会計学科

企業活動を数字で把握し、判断や説明に役立てる力を学ぶ理由を考えます。

会計学科は、計算の速さだけでなく判断に役立つ情報を学びます

会計学科の公式紹介では、簿記を基礎に、財務会計や管理会計などへ段階的に学びを広げる流れが示されています。外部へ報告する情報と、組織内部の判断に使う情報という違いを知ると、資格取得だけではない学科への関心を説明しやすくなります。

例えば、社会課題を解決する事業案を考えた際に、売上が増えても費用がそれ以上に増える可能性へ気付いたなら、事業の継続をどう数字で評価するかという問いにつながります。数字を出すことと、その数字を使って判断することの違いを考えてみてください。

公式の履修モデルは、アカウンティングとアカウンティング・プロフェッションです。会計を幅広く学ぶ方向と、専門的な資格や職業を見据える方向を確認できます。将来像がまだ固まっていなくても、基礎を学びながらどの関心を深めたいかを説明する準備は進められます。

三学科の比較は、名前より学ぶ必要性を点検します

自分でできること

同じ社会課題を取引、組織、会計の視点に分け、公式の履修モデルと照合できます。ただし、興味のある職業だけでは学科の違いが見えないことがあります。各学科で何を理解したいかを一文にし、違いを説明できるか確認します。

学校の先生に頼めること

高校の授業や活動でどの問いに関心を持ってきたかを振り返る助けを頼めます。ただし、本人の進学先を先生が代わりに決めるものではありません。複数の学科に関心があり、志望理由の中心を選べないなら、公式資料と下書きを持って比較の助言を求めます。

プロに頼ったほうがよいこと

本人の問いと各学科の教育内容を比べ、志望理由の中心がどこにあるかを点検してもらえます。ただし、募集人数だけを根拠に合格しやすい学科を決めることはできません。本人が学びたい内容を説明し、納得して志望学科を選びます。

公式の評価方針から、準備を「条件・根拠・計画・対話」で点検します

四つの観点は合格点ではなく、次の行動を決める道具です

商学部は、基礎知識、根拠に基づく思考と表現、ビジネスの問題への関心、相手を理解して伝える力、協力して学ぶ姿勢を求めています。総合型では、特に思考と表現、知的関心、コミュニケーションに関わる項目を重視することが要項に示されています。

これを踏まえ、本記事では準備を「条件」「根拠」「計画」「対話」の四つに分けます。大学の採点表や独自の合格判定を作るものではありません。書類が書けないと感じたときに、情報不足なのか、考えの整理不足なのかを見つけるための点検方法です。

例えば、評定や資格の証明が未確認なら条件の作業が先です。事業案に理由が足りないなら根拠を調べます。学びたい内容が並んでいるだけなら計画を整理し、文章は説明できるのに質問へ答えられないなら対話の練習を増やします。

各選考に最低基準があるため、一つの得意分野だけに寄せません

両方式の募集要項では、各選考方法にそれぞれ合格最低基準を設け、すべての基準を満たす人を合格とする旨が示されています。基準の具体的な数値は、確認した2027年度要項には示されていません。得意な書類で苦手な試験を必ず補える、と考えないようにしましょう。

総合型なら、見栄えのよい発表だけで事前課題の不足がなくなるとはいえません。公募制でも、資格の高さだけで小論文や口頭試問の準備を省くことはできません。選考要素ごとに、まだ説明できないことや形式上の不足を点検してください。

例えば、文章を添削してもらった後は、修正後の内容を自分の言葉で話してみます。意味を理解できていない表現が残っているなら、もう一度本人が書き直します。書く力と話す力を別々に仕上げるより、同じ内容を行き来させる方が不足を見つけやすくなります。

条件・根拠

出願資格と証明をそろえ、資料や調査から言えることを明らかにします。

計画

事業の続け方や大学での学びを、現在の関心とつなげて説明します。

対話

相手の質問を理解し、理由や限界も含めて本人の言葉で答えます。

点検結果には、確認先と終える時期を添えます

四つの観点を見直したら、「確認済み」「追加確認が必要」「練習が必要」のように状態を分けます。合格可能性の点数に変える必要はありません。現在止まっている作業と、次にできる作業を見える形にすることが目的です。

例えば、学校の調査書を待っている間にも、読書メモや下書きは作れます。調査相手の返答を待つ間は、公開資料の対象や単位を点検できます。他者の対応が必要な仕事と、自分が進められる仕事を分けると、待っている間に準備全体が止まることを避けられます。

予定は細かく埋めすぎず、一週間ごとに一つ、確認できる成果を決めます。資料を読んだ、という記録だけでなく、どの疑問が解けたか、何を説明できるようになったかを書き残してください。準備の量ではなく、理解の変化を確認する習慣が役立ちます。

高1・高2では、成績と「調べて説明する習慣」を早く積み重ねます

高校1年のうちに、教科の学習と活動記録を土台にしましょう

総合型にも公募制にも、該当者の成績条件があります。出願直前に文章だけを整えても、それまでの成績や修得単位を自由に変えることはできません。早く始めるほど、授業の理解、資格の学習、関心の整理を積み重ねる時間を確保できます。

高1では、授業で分からなかったことを放置せず、質問と復習で解決する習慣を作ります。例えば、国語なら筆者の主張と理由を分け、数学なら割合やグラフの意味を説明してみます。商学の課題でも、読む力や数値を扱う力が土台になります。

活動は、立派な役職ができるまで記録を待つ必要はありません。取り組んだ日、困った点、自分の行動、結果、次に変えることを短く残します。後から書類を作る際、記憶だけに頼らず、本人の実際の行動を振り返る材料になります。

高校2年のうちに、学科研究と資料を比べる練習を進めましょう

高2では、商業・経営・会計の学びを比較し、同じ社会問題でも見方が違うことを確かめます。学科名や就職先の印象だけで決めず、授業や履修モデルの説明を読んで、何を学ぶための学科なのかを自分の言葉で整理してください。

例えば、一つの企業の取り組みについて、企業自身の発表と、別の公的資料や研究資料を比べてみます。どちらが同じ点を述べ、どこが違うかを確認すると、情報の目的や立場の違いに気付きやすくなります。片方をすぐ正しい、間違いと決める必要はありません。

公募制を考える場合は、資格だけでなく、教科の単位や成績を使う経路も高校で確認します。履修の選択が関係する条件を、出願直前に初めて知ることは避けたいものです。将来の受験年度で条件が変わる可能性もあるため、現時点の準備と確定した出願判断を分けましょう。

高1の重点

授業の理解、提出物、活動の記録、短い文章や図表を説明する習慣を育てます。

高2の重点

三学科の比較、資格や履修条件の確認、複数資料を読む練習を進めます。

早期準備の価値

成績を整える時間に加え、調べた結果から考えや文章を修正する時間を確保できます。

総合型の課題を予想して活動を固定しすぎません

次年度以降に総合型を考える場合、2027年度の三つのテーマがそのまま出るとは限りません。今のうちにできるのは、特定の答えを作り置きすることより、資料を読み、相手に配慮して調べ、根拠から説明する力を育てることです。

例えば、身近な店の工夫に関心を持ったなら、公開情報を読み、どんな問題を解決しているかを考えます。その経験が将来の課題に直接使えなくても、問いを立てて調べる練習になります。受験年度の課題が出たら、指示を読み直して準備を調整してください。

活動を増やしすぎて授業の学習や体調管理が崩れることも避けます。何を学ぶための活動かを明らかにし、実施できる範囲で続けましょう。早期に始める意味は、予定を過密にすることではなく、試して直せる時間を持つことです。

高校3年のうちに、変えにくい条件から確認し、書類と試験の準備を並行しましょう

最初に卒業・評定・証明・入学意思を確認します

高3で準備を進めるときは、まず出願資格と必要な証明を確かめます。公募制なら高校の学科区分、全体成績、追加条件、学校長の推薦を確認し、総合型なら資格区分と該当する評定条件、事前課題の指示を確認してください。

例えば、資格試験を今後受ける予定でも、結果や証明が出願までにそろうかは別問題です。役職の見込みが使えるからといって、他の資格も取得見込みでよいと読み替えることはできません。条件ごとの記載をそのまま確認しましょう。

進学意思についても、本人だけでなく保護者と早めに話します。通学、生活、費用の見通しを確認し、合格時に入学する条件を理解して出願します。試験への意欲と、進学に必要な準備を別々に点検すると、見落としを減らせます。

文章の完成を待たず、短く説明する練習を始めます

書類を完成させてから初めて話す練習をすると、自分で説明できない部分に気付くのが遅くなります。下書きの段階で、志望理由や調査の内容を短く話してみましょう。途中で言葉が止まる場所は、理由や根拠を整理し直す場所かもしれません。

例えば、学科の科目名は言えるのに、なぜその科目を学びたいか説明できないなら、関心とのつながりを見直します。事業案を説明すると収入の話が出てこないなら、誰が支払う仕組みかを確認します。話す練習を、文章の内容を点検する機会として使ってください。

公募制では、書類と並行して資料型小論文の練習を進めます。毎回全文を書く時間が取れない日は、設問を分ける、図表の意味を説明する、構成だけ作るなど、作業を絞れます。ただし、最終的には制限の中で書き切る練習も必要です。

条件を先に確認

本人の努力だけでは直前に変えにくい卒業、評定、単位、資格、学校の書類を確認します。

並行して練習

下書き、資料の読み取り、短い説明、小論文や発表を目的別に進めます。

提出前に別点検

内容、指定形式、証明書、郵送と電子提出、受験票を別々に確認します。

合格後の学習も、入試の書類に書いた計画から続けます

両方式では、合格し入学手続を完了した入学予定者に、オンラインの入学前プレ講座の受講を必須としています。総合型は12月初旬までに郵送等で案内、公募制は12月初旬に在籍高校を通じて案内する記載です。受験が終わっても、大学からの連絡を確認し続けてください。

総合型の学修計画書には、合格から入学までの計画を書く欄があります。書いた内容を提出用の言葉だけにせず、実際の学習へつなげましょう。例えば、読書の計画なら読み終えた日だけでなく、理解したことと次の疑問を残す方法があります。

高校の授業や卒業に必要な学習も継続します。入学資格を見込みで出願した場合、入学時までにその資格を得られなければ入学が認められない旨が要項に記されています。合格後も、大学で学ぶ土台と高校の学習を大切にしてください。

学校で進める準備と、専門的な助言を受ける準備を使い分けます

学校には、証明と本人の経験の確認を相談します

学校では、調査書の成績、教科の単位、推薦書の依頼、役職の証明などを確認します。日頃の活動を知る先生には、本人の説明が実際の行動と合っているかを見てもらうこともできます。必要な用紙と締切を整理して相談すると、確認が進みやすくなります。

自分で進められるのは、公式資料を読む、条件を一覧にする、読書や活動の記録を残す、下書きを作る、基本的な話し方を練習することです。例えば「何を書けばよいですか」だけでなく、書いた内容のどこがつながらないと感じるかを伝えると、助言が具体的になります。

家族には、進学意思や費用の確認に加え、調査へ出かける日時と場所を共有します。ただし、調査や文章を代わりに行ってもらうことを準備の中心にしないでください。本人が取り組み、本人が説明できる内容を残すことが大切です。

専門的な点検では、考えのつながりと応答を確認します

志望学科が求める学びと本人の関心を結び付ける作業、複数の書類で役割を分ける作業、模擬面接で質問への答え方を改善する作業では、専門的な点検が役立ちます。言葉を難しくする添削ではなく、根拠や計画の不足を具体的に指摘してもらいましょう。

例えば、総合型なら、調査結果が事業案のどの部分を支えているかを確認します。公募制なら、経験、学科への志望、時事問題の考えがそれぞれ設問に答えているかを点検します。どちらも、修正前後で何が変わったかを本人が説明できることが重要です。

大学の事前課題は、教員や保護者等からの助言を一律に禁じてはいませんが、過度な助言や本人以外による執筆・作成と判断された場合は不合格とする旨を示しています。完成した答えを受け取って覚えるのではなく、助言の意味を理解し、本人が考えて書き直してください。

自分・学校で進める

公式情報、評定・単位、書類発行、活動記録、読書、下書きを整えます。

専門的に点検する

学科とのつながり、調査と提案の論理、設問への回答、質疑応答の不足を確認します。

本人が担う

調査、判断、文章や資料の作成、修正理由の理解、当日の説明を自分で行います。

出願前の落とし穴は、条件の混同と提出後の修正を前提にすることです

落とし穴:評定の数字だけで出願できると判断します

総合型の3.3と公募制の3.8は、別の方式の条件です。公募制はさらに高校の学科区分ごとの追加条件があります。数字の一部分だけをメモすると、必要な資格や単位、卒業時期を見落としやすくなります。

例えば「英語が4.0だから公募制を受けられる」と考えても、全体成績や卒業見込み、学校長の推薦などの確認が残ります。逆に、専門学科で使える簿記資格を、普通科の追加条件として扱わないようにしてください。条件の関係を文章で説明できるかを点検しましょう。

本人が条件を読み、別の人が要項と証明書を照合する方法も有効です。分からない項目は、分からないまま丸を付けず、高校か大学のどちらに確認するかを決めます。自己判断で例外を作らないことが出願準備の基本です。

落とし穴:総合型の事前課題を送れば準備が終わりだと思います

総合型には、出願後の自主学習、発表資料の作成と事前提出、発表と質疑応答、個別面接があります。小論文を送った達成感から、その後の案内を見落とさないようにしてください。第一次結果は郵送で通知されるため、受取先の管理も大切です。

例えば、発表用ファイルは提出後に誤字も変更できないという指定があります。とりあえず提出して後から完成させる計画は適切ではありません。内容の確認、数字の確認、表示の確認、時間を測る練習を終えてから最終版を提出します。

また、紙の小論文と電子ファイルの文章が異なる場合は無効とされています。片方だけを直すことがないように、完成版を一つに統一します。提出した文章や資料の控えを残し、その内容を基準に二次選考の準備を進めましょう。

条件の混同

方式、高校の学科区分、評定、追加条件、卒業時期を一組で確認します。

提出の混同

郵送必着、電子提出、所定表紙、ファイル形式、文章の一致を確認します。

選考の混同

総合型の発表・面接と、公募制の小論文・口頭試問を別々に準備します。

落とし穴:ネット登録の締切を、郵送の発送期限だと思います

両方式とも、出願書類は締切日までの郵送必着です。出願情報登録の最終時刻に間に合ったことと、書類が大学へ届いたことは別です。角2封筒に宛名ラベルを貼り、簡易書留で送る要項の手順を確認してください。

封を閉じる前に、書類名と実物を照合します。印刷した用紙のページが抜けていないか、資格の証明が要項の注記どおりか、学校が作成する欄を本人が書き換えていないかを確認します。提出した書類は返還されないため、必要な控えも残しましょう。

最後は文章の完成度だけを追わず、大学が指定した手続を終える時間を確保します。良い内容を書けても、期限や形式を外してよいわけではありません。内容と手続の両方がそろって初めて、選考へ進むための準備になります。

日本大学商学部の推薦対策を、出願条件と学科に合う下書きから進めます

今日の作業を、条件・資料・説明の三つに絞ります

まず、受験年度、志望学科、入試方式を決め、出願資格や評定、追加条件を確認します。次に、総合型なら課題の指示と調査計画、公募制なら学修計画書の三つの設問を読みます。そのうえで、何を学びたいかを短く言葉にしてみましょう。

例えば、条件が未確認なら学校や大学への確認が先です。学科を選べないなら、商業・経営・会計のどの視点から問題を考えたいかを比較します。文章が止まるなら、経験、根拠、学びたい内容のどこが不足しているかを分けてください。

早期に準備を始めるほど、成績や資格を整え、資料を読み、調査を行い、文章を直して話す時間を確保できます。直前に形だけを整えるより、自分で学んだことを積み重ね、提出内容を本人の言葉で説明できる状態を目指しましょう。

受験相談では、完成稿より現在の資料と迷っている点を整理します

マナビライトの受験相談では、志望する方式や学科、学校で確認した成績、資格の状況、読書メモ、書きかけの文章を整理して伝えると、準備の優先順位を考えやすくなります。出願資格の最終的な扱いは、大学や高校への正式な確認が必要です。

例えば「総合型の調査結果はあるが、収益を得る仕組みへつながらない」「公募制の条件は確認できたが、400字で学科の志望理由を説明しにくい」と伝えると、相談の論点が具体的になります。下書きを完成させてからでないと課題を整理できないわけではありません。

受験相談では、現在の資料から次に取り組む内容を具体化します。以下の三点を整理しておくと、条件の確認と対策の相談を分けて進めやすくなります。

  • 受験年度、志望学科、方式と、確認済み・未確認の出願条件
  • 高校での経験、資格、調査や読書から、書類に生かしたい内容
  • 出願までの予定と、小論文・発表・口頭試問で改善したい点

指導内容を先に確認したい場合は、資料請求の案内も確認できます。

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