「駒澤大学の経営学部を推薦で受けたいけれど、評定だけで出願できるのか」「経営学科と市場戦略学科では、志望理由をどう書き分ければよいのか」と迷っていませんか。経営に興味があっても、それを高校での経験や大学での学習につなげる段階で、書く手が止まりやすくなります。
駒澤大学経営学部の自己推薦選抜(総合評価型)は、出願条件を確認したうえで、書類、小論文、面接・口頭試問をそろえて準備する入試です。2027年度は、経営学科も市場戦略学科も、全体の成績だけで満たす方法と、全体の成績に特定教科の成績を組み合わせる方法があります。ただし、得意教科なら何でも使えるわけではありません。
この記事では、2027年度の公式要項をもとに、2学科の条件、必要書類、日程、配点を整理します。そのうえで、身近な店や学校行事への関心を、自己推薦書の4つの質問、小論文、口頭での説明へつなげる練習を紹介します。出願できるかを確認する作業と、選考で伝える内容を磨く作業を分けると、今日取り組むことが決まります。

駒澤大学 経営学部の推薦、何から始める?
駒澤大学経営学部の推薦対策は、総合評価型の条件確認から始めます
「推薦」という検索語と、正式な入試名を分けます

この記事が扱う方式は、駒澤大学の自己推薦選抜(総合評価型)です。大学公式では総合型選抜として案内されています。経営学部では経営学科と市場戦略学科が対象です。「AO入試」や「推薦入試」という言葉だけで情報を探すと、別年度や別方式の条件が混ざるため、資料の表紙と学科名まで確認しましょう。
学校の推薦状は不要と大学の自己推薦選抜案内で説明されていますが、高校が発行する調査書は必要です。「学校長の推薦がないなら、高校への依頼もいらない」と考えるのは落とし穴です。例えば、自己推薦書が完成していても、調査書の発行が間に合わなければ出願準備は整いません。
制度名の「総合」は、何でも自由に提出すればよいという意味ではありません。指定された書類や試験によって、大学で学ぶ意欲や準備を確かめる方式です。賞状や活動資料を大量に追加する前に、要項に書かれた提出物を優先してください。提出を求められていない資料の扱いは、勝手に判断しないことが大切です。
この記事は2027年度の確定情報と、練習方法を分けて説明します
本記事は2026年10月17日に、大学の総合評価型案内と、2027年度自己推薦選抜要項を確認しています。2027年度の出願期間はすでに終了しています。次年度以降の受験者は、準備方法を参考にしつつ、自分の受験年度の要項が公開されたら条件を改めて照合してください。
例えば、2027年度の試験日は2026年10月18日です。「年度」と「試験を受ける年」が違うため、日付を予定表に入れるときは西暦まで書きます。高校2年生が本記事を読んだ場合も、同じ月日に出願できると決めつけず、学校の予定と新しい要項を合わせて管理しましょう。
以下で紹介する文章の組み立て方や時間の分け方は、受験準備の提案です。大学が公表した採点表や出題予告ではありません。公式の条件、学科が求める学び、練習の工夫を区別すると、記事中の例をそのまま提出することなく、自分の経験に合わせて使えます。
最初に分ける3つの確認
方式:自己推薦選抜(総合評価型)であることを確認します。
学科:経営学科か市場戦略学科か、出願する学科を決めます。
年度:出願年と入学年度を分け、自分の年度の要項を確認します。
出願資格は「全体4.0」か「全体3.5と指定教科4.3」の2通りです
経営学科と市場戦略学科の成績条件は共通です
2027年度は、両学科とも、全体の学習成績の状況が4.0以上であれば成績条件を満たします。もう一つの方法は、全体が3.5以上で、国語・外国語・地理歴史・公民・理科・数学・工業・商業のうち、いずれか一つの学習成績の状況が4.3以上という組み合わせです。すべての指定教科で4.3以上という意味ではありません。
例えば、全体3.7で数学4.4なら、数値上は組み合わせの条件に当てはまります。一方、全体3.7で数学4.2なら、この組み合わせでは満たしません。全体4.0以上で出願する方法を使う場合、指定教科4.3以上を追加で求められるわけではありません。ここは二つの条件を混ぜずに読みます。
これらの数値は、調査書に示される学習成績の状況で確認するものです。手元の定期試験の点数や、一つの科目だけの通知表の評定を、教科全体の数値と同じと考えないでください。例えば、数学の複数科目を履修している場合は、学校が調査書にどう記載するかを担任や進路指導の先生に確かめます。
落とし穴:指定教科を「得意な科目なら何でも」に広げないでください
組み合わせに使える教科は、要項の指定に限られます。芸術や保健体育の成績が高くても、この経営学部の指定教科一覧にそのまま加えることはできません。例えば、情報の授業で高い成績を取っている場合も、それだけで指定教科4.3以上の条件を置き換えられるとは読めません。
大学が求める学生像には、情報を集めて分析する力などが示されています。しかし、「入学前に学んでおくことが望ましい内容」と「出願のための数値条件」は別です。情報の学習経験を自己推薦書に生かすことと、その教科の評定を出願資格に使うことを分けて整理しましょう。
条件を確認するときは、全体の成績、使う指定教科、その教科の成績、判定に使われる時点を一枚に書きます。先生には「出願できますか」とだけ聞くより、「全体3.5以上と、この教科4.3以上の方法を確認したいです」と伝えたほうが、確認すべき箇所が明確になります。
卒業時期と成績の集計時点も条件の一部です

対象は日本国内の高等学校を2027年3月に卒業見込みの人で、2026年4月1日から2027年3月31日までの卒業者を含みます。成績は卒業年次の1学期、または前期までが基本で、2026年度内卒業者は卒業時のものを使います。評定だけ合っていても、卒業時期などの共通条件を確認しないまま出願は判断できません。
2学期制の高校や、本人の責任ではない事情によって、必要な時点までの成績が入った調査書を提出できない場合は、要項に従って出願前に入学センターへ相談します。「前期の成績がまだ出ないから、高2の成績を自分の判断で使う」という進め方は避けてください。
高校1・2年生の段階では、現在の成績を一回だけ見るのではなく、定期試験ごとの改善点を残します。例えば、英語の読解で失点が続くなら、語彙、文のつながり、設問の読み違いに分けて振り返ります。早く始める利点は、成績が確定する前に学習方法を修正できることです。
成績条件を取り違えない確認
方法①:全体の学習成績の状況4.0以上です。
方法②:全体3.5以上に加え、指定8教科のいずれか一つが4.3以上です。
共通条件:卒業時期、成績の時点、入学への意思も確認します。
成績条件の確認は、計算・証明・準備計画を分担します
自分でできること
要項の経営学部の行を保存し、全体4.0の方法か、全体3.5と指定教科4.3の方法かを書き出します。自分で計算した平均だけでは調査書の数値を確定できません。教科と科目の違い、成績の対象時点が曖昧なら、要項と通知表を持って先生へ確認します。
学校の先生に頼めること
先生には調査書に載る全体・教科の数値や、発行できる時期を確認できます。ただし、条件を満たすという確認から合格可能性までは判断できません。資格の有無ではなく成績で確認した結果を残し、書類・小論文・面接の準備が止まる場合は、その記録と下書きを指導者へ渡します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには条件確認後の準備の優先順位や、二つの成績条件の読み違いの点検を頼めます。ただし、調査書の発行や例外の許可はできません。例えば前期の成績が締切に間に合わない場合は、指導者の推測で進めず、学校を通じて状況を整理し大学へ確認します。
駒澤大学 経営学部の推薦、何から始める?
経営学科を選ぶなら、企業や組織をどう調べたいかを具体化します
経営学科の募集人員・選考・提出書類を一つに整理します
経営学科の2027年度募集人員は20名です。成績条件は、全体4.0以上、または全体3.5以上と指定教科のいずれか4.3以上です。選考は書類審査50点、小論文100点、面接・口頭試問100点の合計250点です。人数が市場戦略学科より多いという理由だけで、受かりやすいとは判断できません。
基本の提出書類は、入学志願票、厳封の調査書、所定の自己推薦書です。国内に居住する外国籍の人などは、該当条件に応じて追加書類があります。試験は小論文が60分、面接・口頭試問が午後に行われます。経営学科専用の別の長文レポートを自己判断で作るより、指定書式の質問に正面から答える準備を優先しましょう。
出願は2026年9月21日から9月30日、試験は10月18日、合格発表は11月6日です。細かな時刻や入学手続は後の節で確認できます。経営学科を第一候補にするなら、条件確認と同時に「企業のどの課題を学びたいか」を一つ書いてください。制度選びと学びの検討を並行して進めるためです。
4つのコースを、学びたい問いから比べます
経営学科の公式紹介では、「企業経営」「企業会計」「経済分析」「金融キャリア」の4つのコースが示されています。コース名を並べるだけでは、あなたの学習計画は伝わりません。それぞれを、自分が知りたいことと結びつけて読んでみましょう。
例えば、学校行事で役割分担に関心を持ったなら、組織の運営や人の協力を考える方向があります。販売活動で、売上が増えたのに手元に残る金額が少なかったことに疑問を持ったなら、費用や会計の見方を学ぶ方向があります。これは準備テーマの例であり、その経験が必須という意味ではありません。
さらに、企業の行動が景気や価格の変化にどう関わるか、企業が活動資金をどう用意するか、といった問いも考えられます。大切なのは、自分がどの説明に納得できず、どの知識を補いたいかです。「経営のすべてを学びたい」という広い希望から、まず一つの疑問を取り出します。
経営学科の志望理由は、組織の内側と外側をつなげます
経営学科は、経営学や会計学、経済学などの分野から企業を多面的に捉える学びを案内しています。例えば、店の待ち時間を短くしたいという関心なら、従業員の配置だけでなく、費用、客数の変化、働く人の負担なども考えられます。一つの案を「良い案です」で終えず、複数の面から確かめる姿勢を準備しましょう。
書類の下書きでは、「観察した出来事」「自分の疑問」「今は説明しきれない点」「大学で学びたいこと」を順につなぎます。店を見ただけなら、売上が増えたとは書けません。観察できた人数や表示内容と、内部の数字が必要なことを分けると、無理に大きな成果を作らずに学びの必要性を説明できます。
面接練習では、「なぜそれを経営の問題だと考えたのですか」「違う原因はありませんか」と問い直してもらいます。これは実際の質問を予告するものではありません。原因を一つに決めつけず、情報を確かめて考える練習です。答えを丸暗記するより、判断に使った材料を言えるようにしましょう。
経営学科の準備をつなぐ例
経験:行事や店、組織の運営で疑問に思った場面を記録します。
問い:人の配置、費用、意思決定など、調べたい対象を絞ります。
学習:経営・会計・経済など、必要な知識とのつながりを説明します。
市場戦略学科を選ぶなら、「売る工夫」から顧客と根拠へ進みます
市場戦略学科も、書類と当日試験を合わせて準備します
市場戦略学科の2027年度募集人員は11名です。成績条件は経営学科と共通で、全体4.0以上、または全体3.5以上と指定教科のいずれか4.3以上です。書類50点、小論文100点、面接・口頭試問100点の合計250点という配点も共通です。学科名が違っても、当日の小論文と口頭での説明を軽く考えることはできません。
提出する基本書類は、入学志願票、厳封の調査書、所定の自己推薦書です。出願期間、試験日、合格発表日も経営学科と共通です。ただし、書類の中身まで同じにする必要はありません。自分の関心が消費者の選択や市場での価値にあるなら、それが市場戦略学科の学習にどうつながるかを示します。
例えば、「商品を売る仕事がしたい」という希望だけでは、何を学びたいかが広すぎます。誰が、どのような場面で、何に困っていて、どのような選択をしているのかまで考えてみましょう。出願条件が同じだからこそ、学科選びでは、学習内容とのつながりを丁寧に確かめることが大切です。
3つのコースと、データを使う学びに注目します
市場戦略学科の公式紹介は、「市場創造」「市場分析」「現代産業・起業」の3コースを示しています。また、消費者の視点やデータの分析を重視した学びを案内しています。広告の見た目や宣伝文句への興味から入り、選択を確かめる方法まで視野を広げると、学習計画が具体的になります。
例えば、同じ商品でも買いたくなる表示が違うことに関心があるなら、「色を変えると売れる」とすぐ結論づけず、対象者、価格、置かれた場所、比較した商品などを整理します。見た目以外の条件が違えば、その条件が判断に影響した可能性もあります。こうした点を確かめたいという問いに変える練習が役立ちます。
「分析が必要なら、入学前から難しい計算ができなければいけない」と不安になるかもしれません。出願資格と、将来学ぶ内容は区別しましょう。今の段階では、割合や平均の意味を確かめ、数字に単位や比較対象を添える練習から始められます。分からない点を把握することも、大学で学ぶ理由につながります。
企画の面白さに加え、誰にとっての価値かを説明します
新商品の案を考えるときは、「自分が欲しい」から「どの人が、どの困りごとを解決できるか」へ問いを進めます。例えば、学校で使う文房具の案なら、使う場面、持ち運び、価格、買い替えの負担などを考えられます。奇抜さだけでなく、利用する人の生活に合うかを検討する練習です。
自分の周囲への聞き取りを行う場合は、目的と使い道を説明し、答えたくないことを無理に聞かないようにします。少人数への回答だけで「高校生全体の需要が分かった」とは言えません。調べた範囲の限界を認めたうえで、大学でどのような調査方法を学びたいかにつなげると、説明が誠実になります。
面接練習では、「その案を必要としない人は誰ですか」「購入しない理由は何だと思いますか」と別の側から考えます。自分の企画を守ることだけに集中すると、調査の必要性が見えなくなります。反対意見を材料として取り込み、案を直せることまで説明できるように準備しましょう。
市場戦略学科の問いを深める手順
対象:誰が、どんな場面で選ぶ商品やサービスなのかを決めます。
根拠:観察や公開資料で分かることと、まだ分からないことを分けます。
改善:買わない理由や使いにくい点も考え、大学で学ぶ方法へつなげます。
2学科で迷うときは、同じ経験を違う問いで比べてみます
学科の名前ではなく、知りたい仕組みを比べます
「経営学科は会社全体、市場戦略学科は広告だけ」と単純に分けると、学びを狭く捉えてしまいます。両学科には共通する基礎もあります。そこで、同じ経験に対して、自分が特に知りたい仕組みを一段具体的に書き出してください。学科紹介を読む前に一文にしておくと、授業名に引っ張られすぎずに比較できます。
例えば、文化祭の販売を考える練習なら、仕入れや担当の分担、費用と売上、運営の意思決定に関心を向けることができます。一方、来場者が何を選んだか、価格や表示をどう受け取ったか、商品を知るきっかけは何かにも関心を向けられます。どちらも同じ活動から生まれますが、調べたい対象が違います。
この比較は、活動経験を二つ作るための作業ではありません。実際に自分が考えた疑問を丁寧に見つけるための作業です。体験にない役割や成果を足す必要はありません。「私は運営のうち、この点に疑問を持った」と狭めるほうが、面接でも具体的に説明しやすくなります。
学科比較メモには、共通点と違いを両方残します
比較メモでは、学びたい問い、関連する公式の学習内容、その学習で補いたい知識、別の学科ではなく選ぶ理由を書きます。「こちらのほうが楽しそう」だけで止めず、何を読み、どこに関心を持ったかを残しましょう。公式ページの表現をそのまま自己推薦書へ移すより、自分の疑問との関係を書くことが大切です。
例えば、データを使って消費者の選択を調べたい場合は、市場戦略学科での分析の学びと結びつけられるかを確認します。組織が限られた資源をどう使うかを幅広く考えたい場合は、経営学科の複数分野との関係を確かめます。ただし、これだけで一人ひとりの志望先を自動的に決められるわけではありません。
迷ったときは、それぞれの学科向けに「学びたいこと」を短く書き、内容の違いを先生や進路指導者に読んでもらいます。どちらも同じ文章になる場合は、経験から問いを取り出す作業が足りないか、学科理解がまだ浅い可能性があります。書けない原因を分けると、次の調査が絞れます。
将来の職業だけで学科を決めないでください
「企画職を目指すなら必ず市場戦略学科」「経営者になるなら必ず経営学科」と、一対一の関係で決める必要はありません。受験段階では、職業名に加えて、その仕事でどのような課題を解決したいのかを考えましょう。例えば、商品企画でも、消費者理解、費用、製造、組織内の協力など複数の知識が必要になります。
将来の希望がまだ一つに決まっていない場合は、関心のある役割と社会への関わり方を整理します。決まっていない職業を無理に断言するより、「人の選択を調べ、使いやすい商品づくりに関わりたい」のように、現在の関心と大学で確かめたいことをつなげる練習ができます。
ただし、自己推薦書には卒業後の仕事と社会貢献を問う欄があります。「未定です」だけで終えると、その欄の問いへの答えが不足します。現時点での方向性、そう考える理由、大学で広げたい視野を組み合わせてください。将来の断定ではなく、学ぶ目的を説明することが重要です。
学科比較で残す4つのメモ
共通点:どちらでも学べる基礎や、自分の共通の関心を書きます。
違い:特に深めたい問いと、その学科の学習内容を対応させます。
経験:実際に自分が見聞きし、考えたことだけを使います。
将来:職業名だけでなく、誰のどの課題に関わりたいかを書きます。
学科選びは、経験と学びのつながりを三者で確かめます
自分でできること
同じ経験から、組織の運営への疑問と、利用する人の選択への疑問を一つずつ書きます。公式のコース紹介も読みますが、名称の印象だけでは学びの違いを判断しにくいものです。二つの志望理由が学科名以外同じなら、比較メモを先生に見てもらいます。
学校の先生に頼めること
先生には授業や探究で表れた関心を振り返ってもらい、本人の説明と実際の活動が合うかを確かめてもらえます。ただし、両学科の専門内容をすべて把握しているとは限りません。経験は具体的なのに学科を選ぶ理由が定まらない場合は、公式紹介を添えて専門的な確認へ進みます。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには、経営学科の複数分野から企業を読む学びと、市場戦略学科の消費者・市場を捉える学びを、本人の問いと照合してもらいます。学科を代わりに決めたり、希望する演習への所属を保証したりはできません。助言後も自分の言葉で違いを説明できないなら、資料を読み直して再検討します。
2027年度の日程は、ネット入力・支払い・郵送を分けて管理します
出願条件と準備の優先順位を早めに確認したい方へ
受験相談では、今の学年や活動状況から、最初に確認する条件と今週始める準備を整理できます。
- 出願できる方式と未確認の条件
- 評定・活動・書類のうち先に動く項目
- 志望学部に合わせた準備の順番
全体の成績で出願するか、指定教科を組み合わせるかを確認したら、調査書の依頼と、学科に合う書類の準備へ進みます。相談には要項と成績の確認状況を用意すると、学校へ確認する点と今週始める練習を整理しやすくなります。
出願の最終日は、夜まで入力できるわけではありません
2027年度の出願期間は2026年9月21日から9月30日です。ネット出願は9月30日15時まで、郵送書類は9月30日の消印有効です。入学検定料は35,000円で、別途手数料がかかります。最終日の支払いも15時までと要項に定められています。日付だけを予定表に入れると、時刻の締切を見落とします。
ネットで入力し、検定料を払っただけでは、必要書類の郵送まで完了したことにはなりません。要項では、支払い後に入学志願票などを印刷し、書類をそろえて郵送する流れです。例えば、締切日に初めて印刷しようとして用紙や機器の準備がないと、ほかの作業も止まってしまいます。
郵送は角2封筒を使い、宛名ラベルを貼り、郵便局の窓口から簡易書留・速達で送る指定です。窓口の営業時間を調べることも準備に含めてください。自宅で封筒を完成させた時刻ではなく、指定の方法で差し出せるかを確認します。次年度の受験でも、手続を一つずつ分けて逆算する考え方は使えます。
試験日と合格後の手続を、出願前から共有します
試験日は2026年10月18日、会場は駒沢キャンパスです。小論文は10時から11時、面接・口頭試問は12時から行われます。合格発表は11月6日10時です。午後の終了時刻は、面接順などによって異なります。面接後すぐに移動する予定を立てる場合も、終了時刻を自分で決めつけないようにしましょう。
1次手続の入学登録料の納入期間は、2026年11月6日10時から11月20日までです。2次手続の学費等は、2027年2月5日10時から3月5日までです。合格発表を見てから家族と初めて相談するのではなく、出願を検討する段階で、費用と手続を担当する人を共有しておくと確認漏れを防ぎやすくなります。
ここで示した期間は2027年度の要項に基づくものです。受験票、ポータルサイトの通知、入学手続の案内に変更や個別の指示がないかも確認してください。例えば、学校行事と通知の確認時期が重なる場合は、誰がどの画面を確認するかを決めておくと、連絡の見落としを減らせます。
専願の意味を、他大学の条件も含めて確かめます
この方式は、駒澤大学に合格した場合に入学することを条件としています。大学の自己推薦選抜案内では、他大学との併願についても、駒澤大学合格後に必ず入学するという条件を示しています。したがって、「他大学を受けられる」という一部分だけを読んで、合格後に自由に比較できると考えないでください。
また、他大学側が併願を認めているかは、その大学の規定によります。双方の条件を満たさない受験計画は立てられません。自己推薦選抜を選ぶ時点で、合格したら入学する意思を確かめてください。進路の優先順位が曖昧なら、書類より先に家族や学校と話し合いましょう。
例えば、「経営学部には興味があるが、学科の内容をまだ調べていない」という場合は、専願の確認が終わったとは言えません。通学、費用、学ぶ内容、卒業後の方向を具体的に確認し、そのうえで入学したい理由を説明できるようにします。出願条件と志望理由は、ここでつながります。
手続を4段階に分ける
出願前:学科、条件、専願の意思、学校への依頼を確認します。
出願期間:入力、支払い、印刷、郵送をそれぞれ完了させます。
受験前:受験票、場所、時刻、持ち物、連絡を確認します。
合格後:1次と2次の納入期間、必要な登録や書類を確認します。
出願計画は、本人の操作と学校の発行期限を別々に管理します

自分でできること
入力、支払い、印刷、封入、郵送を分け、それぞれ完了した日を記録します。家庭と費用を確認することも本人の準備です。ただし、学校の発行日や窓口の営業時間は自分だけでは動かせません。例えば書類の受取日が発送予定日と重なるなら、先に先生へ依頼時期を相談します。
学校の先生に頼めること
先生には校内の申請期限、調査書の発行日、休業中の受取方法を確認できます。大学側の締切を延ばしたり、ネット出願を本人に代わって完了させたりする役割ではありません。書類の予定が決まったら本人が全体の予定へ戻し、小論文や面接の時間が消える場合は計画の点検を頼みます。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには、書類と当日試験の練習を締切から逆算し、偏りを見つけてもらえます。ほかの総合型選抜・学校推薦型選抜を検討する場合も、専願条件と手続日を照合する判断を相談できます。ただし、入学の約束を変更する権限はありません。規定が曖昧なら大学へ確認してから計画を決めます。
書類50点・小論文100点・面接100点から、準備の配分を考えます
自己推薦書の完成だけで、対策を終えないでください
両学科の合計は250点で、書類審査50点、小論文100点、面接・口頭試問100点です。書類は出願前に作れますが、当日の二つの試験で合計200点を占めます。例えば、自己推薦書の言い回しだけを何週間も直し続け、小論文を一度も時間内に書いていないなら、準備の偏りを見直す必要があります。
一方で、「書類は50点だから後回しでよい」という判断も適切ではありません。指定された質問に答えた自己推薦書は、学びたいことを自分の言葉で整理する機会になります。そこで整理した経験や疑問を、面接の練習でも説明できるようにすれば、別々の対策を一から作り直す負担を減らせます。
大学は、各選考方法に基準点を設ける場合があると示しています。具体的な基準点や合格最低点をこの記事で推測することはしません。「面接が得意なら、小論文はほとんど書けなくても大丈夫」と考えず、三つの準備で大きな不足を残さないようにしましょう。
公式方針を、練習で確かめられる行動へ置き換えます
経営学部の学士課程教育の方針は、情報を集めて分析する力、考えを分かりやすく伝える力、他者と協力する姿勢などを示しています。これを丸暗記して自己紹介するより、自分の活動や練習の中で、どのように表せるかを考えましょう。
例えば、情報収集なら「記事を読みました」で終えず、何を知るために、どの資料を選んだかを説明します。分析なら、数字を写すだけでなく、比較対象や違いの理由を考えます。表現なら、相手に前提が伝わる順番で話します。協力なら、役職名より、意見の違う相手とどう進めたかを振り返ります。
これらは大学の非公開の採点項目を再現したものではありません。公開されている方針を、受験生が自分の準備で確認しやすい行動に分けたものです。項目に丸が多いほど合格率が高いという判定には使わず、次にどの練習を行うかを決めるために使ってください。
「条件・経験・問い・根拠・説明」の5段階で点検します
まず出願条件を確かめ、次に説明できる経験を選びます。その経験から学びたい問いを一つ取り出し、公開資料や読書で根拠を補います。最後に、書類、小論文、面接という違う形でも、自分で説明できるかを点検します。この順番なら、条件を満たさないまま文章を磨くことや、経験と無関係な専門語だけを増やすことを避けやすくなります。
例えば、「店の接客に関心がある」という段階なら、いきなり大学の授業名を探す前に、いつ、どの場面で、何を疑問に思ったかを書きます。次に、待ち時間、説明、働く人の分担など、問いの範囲を絞ります。そのうえで学科の学習内容を確認すると、志望理由が後付けになりにくくなります。
点検は一度で終える必要はありません。面接練習で「根拠が説明できない」と分かったら、資料の確認へ戻ります。小論文で対象が広すぎると気づいたら、問いを絞り直します。早めに準備すると、この行き来を繰り返せるため、提出直前に一度だけ整える場合より、内容を検討する時間を確保できます。
準備の不足を見つける5つの質問
条件:自分の成績と卒業時期を、要項のどの条件で確認しましたか。
経験:自分がしたことと、周囲がしたことを分けて説明できますか。
問い:経験から、大学で調べたい疑問を一つ取り出せますか。
根拠:意見を支える資料と、その資料の限界を説明できますか。
説明:同じ内容を短く話し、追加の質問にも自分で答えられますか。
必要書類は、学校への依頼と本人が作るものを分けます
調査書は、開封せずに提出する書類です
基本書類のうち、調査書は高校の校長が発行し、厳封したものを1通提出します。本人が開封すると無効です。内容を確認したい場合は、封を開けるのではなく、発行前に学校へ確認すべき事項を相談してください。特に、成績の集計時点や氏名などは、早めに確認しておくと安心です。
例えば、学校の発行申請に数日かかる場合、大学の出願締切だけを基準にすると余裕がなくなります。学校内の申請締切、受け取り日、大学への郵送日を別々に予定表へ入れましょう。担任、進路指導室、事務室のどこへ依頼するかも学校によって異なるため、最初に確認します。
学校へ渡すメモは、大学名、学部・学科、正式な方式名、受験年度、必要な成績の時点、発行部数、郵送締切を簡潔にまとめます。「推薦の書類をください」だけでは、指定校推薦の手続と混同されるおそれがあります。正式な方式名を使うことは、周囲に正確に協力してもらうための準備でもあります。
自己推薦書は、所定用紙へ本人が自筆で記入します
自己推薦書は大学所定用紙をA4で印刷し、本人が自筆で作成します。その他学部学科用の自己推薦書では、ボールペンで記入する指定があります。表紙にも必要事項を記入し、左上をホチキスで留めます。下書きをパソコンで整理することと、提出物の作成方法は分けて考えましょう。
自己推薦書の質問は、志望理由300字以内、入学後の勉強・研究300字以内、卒業後の仕事と社会貢献300字以内、能力や長所を具体的な経験とともに書く500字以内の4つです。最後の欄にはテーマも求められます。全部を一つの長い志望理由として書くのではなく、質問ごとの役割を分ける必要があります。
例えば、4つの欄すべてに「文化祭で販売を経験した」と詳しく書くと、字数を使っても新しい情報が増えません。志望理由では関心が生まれた理由、入学後では学ぶ内容、卒業後では生かし方、長所では実際の行動を担当させると、重複を減らして全体のつながりを作れます。
該当者の追加書類は、基本書類とは別に確認します
日本国内に居住する外国籍の人は、国籍、在留資格、在留期間が記載された住民票が必要です。要項では出願開始日からさかのぼって3か月以内に作成されたものとされています。在留資格「留学」で在学する予定の場合は、経費支弁に関する書類なども定められています。個別の条件は要項の該当箇所で確認してください。
奨学金を希望する場合にも、申請書一式を出願時に提出する扱いがあります。学部の入試書類が完成してから、奨学金の書類を探し始めると、証明書類の準備に時間が足りなくなるかもしれません。希望する場合は、家族と必要な書類を早めに確認し、入試の出願と同時に整えます。
すべての受験生に同じ追加書類が必要なわけではありません。例えば、友人が提出した書類を聞いて、自分にも必要だと決めつけると、不要な作業が増えたり、本当に必要な書類を見落としたりします。「全員」「該当者」「希望者」という区分を先に確認してから、自分用の一覧を作りましょう。
書類の担当を分ける
学校へ依頼:必要な時点の成績を含む、厳封の調査書を準備します。
本人が作成:所定自己推薦書を、質問と字数に沿って自筆で仕上げます。
手続後に印刷:入学志願票や宛名ラベルを、出願画面の指示に従って用意します。
該当者が追加:住民票、留学関係書類、奨学金申請書類を確認します。
志望理由300字は、「経営が好き」から学科を選ぶ理由へ進めます
最初の一文で、学びたい問題を伝えます
志望理由を書くとき、大学名への憧れや就職の希望だけで字数を使い切らないようにします。最初に、どのような課題に関心があり、そのために何を学びたいかを置くと、読む人が文章の方向をつかみやすくなります。例えば「企業の組織づくりに関心がある」なら、どんな場面でその疑問を持ったかを続けます。
「貴学は有名だから」「幅広く学べるから」という理由は、ほかの大学にも当てはまりやすい表現です。そこに、自分がまだ説明できない問いと、駒澤大学の学科で学びたい内容を加えてみましょう。大学の魅力を褒める文章から、学ぶ目的を説明する文章へ変えることが狙いです。
例えば、市場戦略学科を考える場合、「宣伝に興味がある」という表現に、誰が何を選ぶ場面を知りたいのかを加えます。広告の作り方だけでなく、選択を調べる方法を学びたい理由まで書けると、学科の特徴とのつながりを具体的に検討できます。これも本人の実際の関心に置き換えて使う練習です。
体験は、短くても「自分が考えたこと」を入れます
300字では、体験の背景をすべて説明することはできません。いつ、何をしたかを短く書き、その中で疑問に思った点を中心にします。例えば、行事の全日程や役員全員の動きを並べるより、自分が判断に迷った一場面を選ぶほうが、学びたい問題へつなげやすくなります。
体験を短くするときも、事実と気持ちを混ぜないでください。「大成功しました」だけでは、どの点を成功と考えたか分かりません。人数や金額が確認できない場合は、無理に数字を置かず、自分が実際に行った相談や改善を具体的に書きます。成果の大きさより、説明できる内容を優先します。
体験が学科に直接関係しないように思える場合も、まず判断や疑問を取り出します。部活動なら、人の協力、予算、道具の管理、情報の伝え方などに関心を持つこともあります。ただし、あらゆる活動を経営に結びつけようとせず、本当に自分が考えたことを選びましょう。後付けの説明は追加質問で揺らぎやすくなります。
「なぜ駒澤か」は、公式の学習内容との関係で答えます
学科の特徴を調べるときは、授業名やコース名だけを集めるのではなく、その学習で自分の問いをどう深められるかを書きます。例えば、企業会計を学びたいなら、何の費用や成果を捉えるために会計の見方が必要なのかを説明します。学習内容と疑問が一対一につながるかを確かめてください。
学科の公式紹介にある内容は、将来のすべての授業開講や、希望する演習への所属を保証するものではありません。書類で「必ずこのゼミに入り、この活動をします」と決めつけるより、現在公開されている学習内容に関心を示し、その分野を深めたいと書くほうが、確認できた範囲に沿った説明になります。
書き終えたら、大学名と学科名を隠して読んでみます。それでもどの大学にも同じように使えそうなら、自分の問いとの接続を見直します。ただし、固有名詞を増やすだけでは改善しません。「この内容が、私の疑問のどこに役立つか」が説明されているかを基準に直しましょう。
志望理由を直す順番
問い:最初の一文で、何を学びたいかが分かるようにします。
経験:実際に疑問を持った場面を、短く具体的に示します。
接続:学科の学びが、自分の問いにどう関わるかを書きます。
確認:大学を褒めるだけの文や、他の欄との重複を削ります。
志望理由300字は、表現と学科理解の不足を分けて直します
自分でできること
経験から生まれた疑問、学びたい内容、学科を選ぶ理由を一文ずつ下書きします。自分には当然の背景が読み手には伝わらないことがあります。例えば「接客を改善したい」だけで対象や理由がないなら、文章を整える前に場面を補い、先生へ読んでもらいます。
学校の先生に頼めること
先生には文章の分かりやすさ、事実の正確さ、字数、学校での経験との一致を見てもらえます。ただし、読みやすくなっただけでは駒澤大学の学科を選ぶ理由が十分とは限りません。他大学にも通じる説明が残る場合は、公式の学科紹介と下書きを一緒に専門的な添削へ持参します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには、問いと学科の学びを結ぶ部分や、300字の中で何を優先するかを点検してもらいます。本人が経験していない出来事や、大学が公表していない評価基準は補えません。添削後の表現を口頭で説明できない場合は、その言葉を採用する前に、本人の理解と事実へ戻って修正します。
入学後と卒業後の300字は、学ぶ順番と使い道を分けます
入学後の欄では、関心を研究の入り口へ変えます
入学後の勉強・研究を問う欄には、志望理由をもう一度書くのではなく、何をどのように学びたいかを書きます。例えば、「消費者の行動に興味がある」という理由に対して、この欄では、どの場面での選択を比べ、どんな資料や調査の方法を学びたいかへ進めます。高校段階で研究の答えを出し切る必要はありません。
経営学科なら、経営、会計、経済などの基礎を学び、そのうえで関心のある課題を専門的に調べる流れが考えられます。市場戦略学科なら、基礎知識に加えて、消費者や市場を捉える見方、分析の方法を学び、問いを深める流れを検討できます。実際の科目や履修条件は公式情報で確かめてください。
「幅広く学びたい」を使う場合も、なぜ幅が必要かを補います。例えば、価格を考えるには顧客の受け止め方だけでなく、費用の理解も必要だと考えた、という説明です。分野名を大量に並べるより、問いを解くために複数の見方が必要だと説明するほうが、学習計画の筋が通ります。
調べる対象と方法を、小さく具体的にします
研究テーマが大きすぎるときは、対象、場面、比較する点を絞ります。「日本企業の課題」では広いので、「ある種類の店で、従業員間の情報共有をどう進めるか」のように範囲を考えます。これはそのまま提出する研究計画ではなく、問いを小さくするための練習です。
方法を書く場合も、専門語を使うだけで済ませないようにします。「データ分析をします」なら、何の数字を、何と比べ、どの疑問を確かめるのかを説明します。「聞き取りをします」なら、誰に、どのような経験を聞きたいのかを考えます。方法の限界も意識すると、学びたい内容が深まります。
例えば、公開された企業情報を読む場合、企業が説明している内容と、その説明から自分が考えたことを分けます。企業の宣伝をそのまま客観的な評価として扱わないことが大切です。複数の資料を照合する必要に気づいたなら、その気づき自体が、大学で方法を学ぶ理由になります。
卒業後の欄は、職業名と社会貢献をつなげます
卒業後の仕事と社会貢献を問う欄では、職業名だけでなく、その仕事で誰にどのような価値を届けたいかを書きます。例えば、商品企画に関心があるなら、利用者のどの困りごとに向き合いたいかを考えます。経理や金融に関心があるなら、組織の判断をどのように支えたいかを言葉にします。
「社会に貢献したい」は大切な方向ですが、それだけでは具体的な行動が分かりません。身近な人の生活、地域の事業、働く人の負担など、関わりたい対象を一つ選ぶと考えやすくなります。大きな課題を一人で解決すると約束するより、学んだ知識をどの役割で使いたいかを示しましょう。
まだ職業を絞り切れない場合も、今の関心から考えられる仕事の方向と、その理由を説明します。入学後の学習を通じて具体化したいことも添えられます。ただし、質問を避けるための「これから考えます」で終えず、現時点で考えた内容を示してください。将来の欄にも、現在の準備が表れます。
「学科の違いは分かったけれど、自分の経験をどう書けばよいか」で止まっている場合は、下書きや活動記録をもとに、受験相談で準備を整理できます。
- 成績や卒業時期など、出願条件で追加確認が必要な点
- 経営学科・市場戦略学科の学びと、自分の経験をつなぐ方向
- 自己推薦書、小論文、面接の準備で優先すること
入学後と卒業後の計画は、別の質問として点検します
自分でできること
入学後の欄は基礎・方法・深めたい問い、卒業後の欄は仕事の方向・関わる相手・役立て方に分けて下書きします。職業の情報や大学の授業を調べる作業はできますが、希望と実現が約束された予定を混ぜやすい点に注意します。例えばゼミ所属を断定しているなら、先生に根拠を確認してもらいます。
学校の先生に頼めること
先生には、二つの欄が同じ志望理由の繰り返しになっていないか、現在の学習から自然につながるかを読んでもらえます。ただし、専門的な研究方法の適切さまで確認しにくい場合があります。対象を絞っても学び方が「幅広く勉強する」のままなら、公式資料を添えてプロに相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには、入学後の問いが広すぎないか、方法と目的が合うか、卒業後の役割との間に説明の抜けがないかを見てもらいます。将来の職業や大学での結果を決めつけることはできません。本人が望んでいない将来像が加わった場合は戻し、現時点で説明できる方向性へ調整します。
500字の長所は、肩書きよりも判断と行動を見せます
自分が担当した部分を、集団全体の成果から分けます
自己推薦書では、自分の能力や長所について、具体的な出来事を交えて記述する欄があります。500字の枠を「責任感があります」「協調性があります」という説明だけで埋めると、読み手は実際の行動を想像できません。まず、いつ、どのような場面で、何に困り、自分がどう動いたかを整理しましょう。
例えば、学校行事で出店を準備した経験なら、行事全体の成功だけを強調するのではなく、自分が担当した仕事を示します。品物の数を決めたのか、会計を担当したのか、作業の分担を調整したのかによって、伝えられる力が変わります。全員で取り組んだ成果を、自分一人の成果にしないことも大切です。
長所の名前は、出来事を整理したあとに決める方法もあります。「相手の意見を聞き、予定を修正した」という行動が中心なら、相手を理解して調整する力を説明できます。「記録を比べて原因を探した」なら、情報を確かめて考える力を伝えられます。最初に立派な言葉を選び、その言葉に経験を無理に合わせる必要はありません。
成功だけでなく、改善した過程にも注目します
うまくいかなかった場面は、書く価値がないとは限りません。最初の予想が外れたあと、何を確かめ、どこを変えたかを説明できれば、学ぶ姿勢が伝わります。ただし、失敗を大きく見せるために事実を変えたり、他の人を悪く書いて自分の行動を良く見せたりしないでください。
例えば、作業が遅れた理由を「周囲にやる気がなかった」と決めつけると、自分の見方しか示せません。担当が曖昧だったのか、必要な道具が足りなかったのか、説明が伝わっていなかったのかを分けます。自分の説明方法にも改善点があったなら、その点を認めたうえで、次に変えた行動を書けます。
結果を数字で表せない場合も、無理に数値を作る必要はありません。作業の順番が共有された、意見が出るようになった、同じ確認の繰り返しが減ったなど、記録や実際の様子から説明できる変化を使います。効果が確かめられていないなら、実行したことと、これから確かめたいことを分けましょう。
長所を伝える材料
状況:何に困り、誰が関わっていたかを書きます。
行動:自分が確かめ、選び、実行したことを書きます。
学び:結果から何を考え、大学でどう伸ばすかを書きます。
志望理由とのつながりは、最後に点検します
長所の欄を大学への志望理由だけで埋めると、質問への答えが薄くなります。まず具体的な経験と行動を示し、その経験で育った力を大学でどう使いたいかにつなげます。同じ出来事を他の欄でも使う場合は、志望理由では関心が生まれた理由、長所では行動の特徴というように役割を分けましょう。
例えば、話し合いを進めた経験は、経営学科では組織の中で人が協力することへの関心につながる場合があります。市場戦略学科では、相手の意見を聞き、自分の予想と照らす姿勢につながる場合があります。ただし、どちらの学科でも同じ文章を使うために、最後の学科名だけを交換する書き方は避けます。
仕上げでは、「その出来事がなければ、この長所の説明は成り立つか」と考えます。出来事を取り除いても誰にでも当てはまる文章だけが残るなら、行動の説明が不足しています。一方で、細かい状況説明が長すぎると、自分の判断が見えなくなります。背景を短く、行動と学びを具体的にするのが基本です。
長所500字は、本人の行動と集団の成果を分けて確認します
自分でできること
状況、担当、判断、行動、変化、残った課題を記録から取り出します。自分の記憶だけでは、人数や成果、周囲の担当を誤ることがあります。例えば全員で決めた方法を自分の発案と書いていないか確かめ、不明な事実は活動を知る先生へ相談します。
学校の先生に頼めること
先生には、本人の役割や活動中の変化を確かめ、長所の名前と具体的な行動が合うかを見てもらえます。ただし、活動全体を知っている分、原稿にない背景を補って読んでしまう場合があります。初めて読む人に判断の理由が伝わらないなら、専門的な添削で説明の抜けを点検します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには、状況説明を短くして本人の判断を残す構成や、志望理由との重複を整理してもらえます。記録にない数値や成功を加えることはできません。添削によって実際より大きな役割に見える場合は採用せず、本人と学校で確認できた範囲に戻して書き直します。
活動実績を増やす前に、手元の経験を学びの記録へ変えます
日常の活動にも、経営を考える入口があります
大きな大会や起業の経験がなければ志望理由が書けない、と考える必要はありません。経営学部の準備では、身近な組織や商品を見て、なぜそのような仕組みなのかと考えることが役立ちます。これは特別な活動が不要という意味ではなく、経験の規模だけで学ぶ意欲を説明しないという意味です。
例えば、部活動で道具の購入を相談した場面には、予算、利用頻度、公平性、管理のしやすさという複数の判断材料があります。どの案を選んだかだけでなく、何を比べたかを振り返ってください。同じ品物でも、価格の安さを優先する場合と、長く使えることを優先する場合では、判断が変わります。
委員会や探究学習でも、参加した事実と、そこから考えたことを分けます。「発表しました」で止めず、どの資料を使い、どの点が分からず、質問を受けて何を考え直したかを残します。後から活動を思い出すより、その日のうちに短く記録する方が、自分の判断を具体的に説明しやすくなります。
記録には、事実・考え・次の疑問を分けて残します
記録の様式は複雑でなくて構いません。日付、場面、見たこと、自分が考えたこと、次に確かめることを分けて書きます。写真や配布資料を残す場合は、撮影や保存が認められたものを使い、他の人の名前や連絡先などを不用意に共有しないようにしましょう。
例えば、店で待ち時間が長かったという観察から、「人手が足りない」とすぐに結論を出すのは早いかもしれません。注文方法、商品の種類、混雑した時間、受け渡しの流れなど、他の理由も考えられます。自分に見えた範囲と、見えていない範囲を分ける習慣は、小論文の根拠を慎重に扱う練習にもなります。
記録を読み直しても疑問が広がらないときは、比較する相手を一つ増やします。同じ店の別の時間、同じ目的の商品、違う担当方法などを比べると、当たり前だと思っていた仕組みに気づけます。ただし、観察のために店員の仕事を妨げたり、許可なく人を撮影したりする行動は避けてください。
経験を記録する順序
事実:自分が見たことや担当したことを、推測と分けます。
考え:なぜそうなったと思うか、他の理由も挙げます。
次の行動:資料を読む、比較する、質問するなどを決めます。
出願直前の活動の詰め込みは、説明不足を招きます
実績を増やそうとして、関心の薄い活動に次々と参加すると、それぞれの経験を深く振り返る時間がなくなります。自己推薦書や面接では、参加先の名前だけでなく、自分が何を考えたかを説明する準備が必要です。早く始める利点は、活動の数ではなく、確かめ直しや考え直しに時間を使えることです。
すでに続けている活動があるなら、まずその中で生まれた疑問を整理しましょう。新しい活動に参加する場合は、何を知りたいのかを先に書いておきます。参加後に、その疑問にどこまで答えられたかを振り返ると、経験を志望理由へつなげやすくなります。成果を大きく見せるための参加は目的が逆になっています。
活動記録は、資料の保存と振り返りの深さを分担します
自分でできること
活動の直後に日付、担当、困った点、試した方法を残し、事実と感想を別に書きます。参加の記録だけでは、自分が考え直した過程を取り戻せないことがあります。例えば「話し合った」だけなら、何が食い違い、何を比べたかを追記し、不確かな内容は先生に確認します。
学校の先生に頼めること
先生には、学校の活動記録との照合や、調査・撮影・公開の許可の確認を頼めます。ただし、記録が多いだけで自己推薦書の材料が決まるわけではありません。資料がそろっても長所と学びたい問いを選べない場合は、本人が付けた疑問のメモを添えてプロへ相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには、実際の経験の中から学科への関心と結びつく材料を選び、追加で調べる問いを整理してもらいます。過去の経験の代作や、合格のためだけの活動実績づくりは頼めません。選んだ経験を本人が説明しづらい場合は、華やかさより、判断を具体的に話せる記録を選び直します。
60分の小論文は、知識量より先に問いへの答えを整えます
最初に、設問が求める仕事を見分けます
2027年度の総合評価型では、経営学部も小論文を60分で受けます。小論文は100点の選考項目なので、自己推薦書が完成してから初めて練習するのでは遅れが生じます。文章を読む、問いを整理する、理由を組み立てる、時間内に書くという作業を、早い段階から分けて練習しましょう。
設問を読んだら、要約を求めているのか、理由の説明を求めているのか、自分の意見を求めているのかを確認します。複数の指示がある場合は、一つずつ印を付けます。例えば、問題点と改善案の両方を問われているのに、改善案だけを書くと、文章が読みやすくても質問の一部に答えていません。
本文や資料がある問題では、自分の知識より、提示された内容の理解が先です。知っている企業の話へ急いで移ると、資料にないことを根拠にしてしまう場合があります。「本文が述べていること」と「自分の意見」を書き分け、どの記述を受けて考えたのかが分かるようにします。
書く前に、主張・根拠・別の見方を短く置きます
練習では、いきなり完成した文章を書き始めず、答えの骨組みをメモします。自分の結論、その理由、使える根拠、考慮すべき別の立場を短く並べます。意見を決めるのに迷う場合は、どの立場なら資料から理由を説明できるかを考え、無理に目立つ結論を選ばないようにしましょう。
例えば、店の営業時間を延ばす提案なら、利用できる人が増える利点だけでなく、人件費や働く人の負担を考えます。そのうえで、すべての日に延長するのか、利用が多い日に限るのかなど、条件を付けて提案できます。賛成と反対を並べるだけで終わらず、何を重視して判断したかを示すことが大切です。
反対意見への対応は、自分の結論を弱める作業ではありません。どこまでなら主張が成り立つかをはっきりさせる作業です。「費用がかかるため難しい」という意見に対して、試しに実施する範囲や確認する数字を提案すれば、問題点を踏まえた説明になります。相手の考えを極端に言い換えて否定しないようにします。
答案の骨組み
結論:設問に対する答えを一文で書きます。
理由:資料や具体例が、結論を支える仕組みを説明します。
条件:不利益や限界を考え、実施する範囲を示します。
時間配分は、練習結果を見て調整します
60分を、読む時間、構成を考える時間、書く時間、見直す時間に分けて練習します。例えば、最初の15分で読解と構成、次の35分で記述、最後の10分で確認する分け方を試せます。これは大学指定の配分ではありません。問題の長さや自分の書く速さによって、練習後に調整してください。
書き終わらなかった場合は、単に「速く書く」と決めず、どこに時間がかかったかを記録します。問いを読み違えたのか、具体例が決まらなかったのか、途中で結論を変えたのかによって、次の練習が変わります。毎回すべてを直そうとせず、一つの弱点を意識して再度取り組むと、改善を確かめやすくなります。
見直しでは、誤字だけでなく、設問のすべてに答えているか、主語が途中で変わっていないか、数字や引用の意味を変えていないかを確認します。「したがって」の前後で理由が飛んでいる箇所も探します。自分にしか分からない前提を補うだけで、答案の伝わり方が変わる場合があります。
60分小論文は、完成時間と理由のつながりを別々に直します
自分でできること
時間を計って書き、設問の指示、読解、構成、執筆、見直しに使った時間を残します。自分の主張を知っていると、答案に書いていない理由まで補って読んでしまいます。例えば結論へ進む理由が一文で言えないなら、その箇所を示して先生に確認を頼みます。
学校の先生に頼めること
先生には要約の正確さ、設問への回答漏れ、主語や接続、基本的な文章表現を見てもらえます。ただし、経営の題材や資料の解釈を継続して細かく扱う時間が限られる場合があります。書き直しても同じ根拠不足が残るときは、元問題・答案・指摘・修正版をそろえてプロへ渡します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには、資料から結論へ進む考え方、別の立場の扱い、60分での改善順を添削で具体化してもらいます。非公開の基準点を使った合格保証はできません。良い表現だけ渡されても次の問題で再現できない場合は、なぜ直すのかを説明してもらい、自分で書き直して確認します。
経営学科の練習では、売上・費用・組織を分けて考えます
「売れたから成功」と判断する前に、費用を確かめます
ここからの題材は、入試問題の予想ではなく、経営への関心を具体的にする練習です。経営学科を志望する場合は、企業の活動を売上だけで評価しない視点を持ちましょう。多く売れた理由、販売のために使ったお金、働く人への影響など、複数の面から状況を整理します。
例えば、練習用に、販売額が10万円、材料費が6万円、会場費が2万円だったと仮定します。このとき、販売額からその二つの費用を引くと2万円です。ただし、ほかの費用が含まれていないなら、これだけで事業全体の利益を確定できません。計算結果と、その計算に含めた範囲をセットで説明する練習にします。
さらに、販売額が増えても、値引きや追加の人手によって費用が大きく増える場合があります。「売上を伸ばす」という提案をしたら、何を増やし、何を減らし、誰が担当するかまで考えてください。会計の専門的な処理を先取りする必要はありませんが、数字が何を表すかを確かめる姿勢は育てられます。
人の問題を、個人の能力だけで説明しないようにします
組織の課題では、「優秀な人を集めればよい」「責任感を持てばよい」という説明だけでは、仕組みの改善が見えません。担当の決め方、情報の共有、仕事の順序、相談しやすさなどにも目を向けます。経営学科への志望理由では、人が協力して働くことに、どのような疑問を持ったかを考えられます。
例えば、連絡漏れが起きたと仮定したら、伝え忘れた人だけを責めるのではなく、連絡する相手が決まっていたか、変更を記録する場所があったかを確かめます。改善案として連絡用の仕組みを増やしても、確認する負担が大きくなれば別の問題が生じます。対策の良い面と負担の両方を考えましょう。
話し合いの練習では、案を出す人、心配な点を挙げる人、内容を整理する人という役割を交代します。これは大学の面接形式を再現する練習ではありません。自分とは違う意見を聞き、理由を説明し直すための練習です。意見をまとめることと、強い言い方で押し通すことを混同しないようにします。
経営学科の題材を読む視点
お金:販売額と費用を分け、計算の範囲を確かめます。
人:担当や情報共有の仕組みを確かめます。
判断:利点と負担を比べ、選んだ理由を説明します。
企業の記事を、志望理由に使える問いへ変えます
企業の記事を読むときは、企業名や新商品の名前を覚えるだけで終えません。何を変えようとしているのか、なぜ変える必要があるのか、実現にどのような課題があるのかを短くまとめます。企業自身の発表と報道、調査資料は立場が異なるため、情報の出どころも残しておきましょう。
例えば、働き方の変更を扱う記事なら、利用者の便利さ、従業員の働きやすさ、費用、仕事の質という視点から疑問を挙げられます。記事だけでは判断できない点が残っても構いません。その不足を認め、大学ではどのような知識や方法を学んで考えたいかにつなげると、学習計画が具体的になります。
企業を読む練習では、計算の確認と経営上の判断を分けます
自分でできること
企業の発表を読み、売上、費用、組織の変更を別々に記録します。公開されていない内部事情まで分かったとは言えません。例えば売上が増えた資料しかないなら利益増加と断定せず、計算の範囲を示して先生へ確認します。
学校の先生に頼めること
先生には割合や差額の計算、資料の要約、授業で学んだ知識とのつながりを確認してもらえます。ただし、企業の判断を説明する専門的な前提まで補えない場合があります。数字は正しくても提案の効果を説明できないなら、読んだ資料と自分の主張をセットにしてプロへ相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには、費用と効果、働く人への負担、別の対応策を比べる筋道を確認してもらいます。実在企業の未公開情報や効果の数字を作ることはできません。助言で断定が増えた場合は、その根拠が資料にあるかを読み直し、推測は可能性として表現します。
市場戦略学科の練習では、消費者の声を数字と照らします
「自分が欲しい」と「相手が求める」を分けます
市場戦略学科を志望する場合は、商品やサービスの良さを、使う人の立場から考える練習をします。自分の好みだけで「売れる」と判断すると、誰に向けた提案なのかが曖昧になります。利用する場面、困っていること、選ぶときに重視する条件を具体的に挙げてください。
例えば、持ち運びやすい飲み物を考えるなら、通学中に使う人、家で飲む人、運動後に飲む人では、便利だと感じる点が違うかもしれません。価格、量、容器、買える場所のどれを重視するかも変わります。相手を細かく決めるのは、他の人を排除するためではなく、提案の理由を具体的にするためです。
「若者向け」「高齢者向け」という広い区分だけでは、生活の違いを十分に説明できません。同じ年齢でも使う目的は異なります。面接練習で提案を話す場合は、誰のどんな場面を考えたかを先に説明し、その人に役立つと考える理由を続けると、聞き手が内容を追いやすくなります。
アンケートは、人数だけで信頼性を決めません
調査をする場合は、誰に、どのような聞き方で、いつ答えてもらったかを残します。身近な友人だけに聞いた結果から、地域全体や全国の傾向を断定することはできません。回答数が少なくても、調べた範囲を正しく説明し、次にどのような確認が必要かを考える材料にはできます。
例えば、「安くて便利な新商品を買いたいですか」と尋ねると、良い印象を与える言葉が回答を誘導する可能性があります。価格と便利さを分け、今使っているものや困っている場面を聞く方法も考えられます。自分が望む答えを集めるための質問になっていないかを、実施前に点検しましょう。
質問に答えるかどうかは相手が選べるようにし、不要な個人情報を集めないことも大切です。学校で調査するなら、先生に方法や公開する範囲を相談してください。調査結果を自己推薦書で使う場合も、確認できた範囲を超える表現を避けます。調べたこと以上に話を大きくしない姿勢が必要です。
市場戦略学科の題材を読む視点
相手:誰のどんな困りごとを考えるかを決めます。
資料:調査した範囲と、まだ分からない範囲を分けます。
提案:商品だけでなく、価格や届け方も考えます。
提案のあとに、確かめる方法を置きます
新しい商品や売り方を提案するときは、アイデアを出して終わらず、何を見れば役立ったと判断できるかを考えます。買った人数、繰り返し使う人の声、購入前の迷い、作業の負担など、目的に合う確かめ方を選びます。数字を増やすことが、必ず利用者の満足につながるとは限りません。
例えば、広告を見た人数が増えても、商品を必要としている人に届いたかは別の問いです。店を訪れた人が増えても、待ち時間が長くなり利用しにくくなる場合があります。提案の効果を一つの数字で決めず、利用者と提供する側の両方を考える練習は、市場戦略学科の学びを説明する助けになります。
市場調査の練習では、質問の作り方と結論の範囲を確かめます
自分でできること
誰のどんな選択を知りたいかを決め、誘導する表現がない質問を下書きします。自分に都合のよい回答だけを集めると比較になりません。例えば友人に聞く調査なら、その範囲を明示し、実施前に先生へ許可や質問内容を相談します。
学校の先生に頼めること
先生には校内での調査の可否、個人情報を集めない方法、回答を強制しない進め方を確認してもらえます。ただし、調査の目的と質問、結論のつながりまで十分に検討できないこともあります。集計できても何が分かったか言えないなら、回答を匿名化したうえで専門的な助言を求めます。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには、質問が確かめたい疑問に合うか、回答者の偏りをどう説明するか、企画の改善へどうつなぐかを相談できます。少人数の調査から社会全体の需要を保証することはできません。結論が大きすぎると指摘されたら、数字を増やす前に、対象と主張の範囲を狭めて直します。
数字を読む練習で、小論文と口頭試問の説明を支えます
割合は、何人のうちの何人かまで確かめます
数字を使うと文章が具体的になりますが、数字があるだけで正しい説明になるわけではありません。割合を見たら、分母に何が入っているかを確かめましょう。回答した人の割合なのか、調査を依頼した全員の割合なのかによって、同じ数字でも意味が変わります。
練習用に、20人が回答し、そのうち12人がある案を選んだと仮定すると、回答者の60%が選んだことになります。しかし、これを「高校生の60%が支持した」と言い換えることはできません。どの高校生に、どのように聞いたかを示していないからです。計算と、説明できる対象の範囲を分けてください。
また、割合が高い集団の方が、人数も多いとは限りません。少人数の集団で高い割合になった場合と、大人数の集団で低い割合になった場合を比べると、実際の人数は逆になることがあります。練習では割合だけを見るのではなく、元の人数を書き添える習慣をつけましょう。
平均と、原因の説明を慎重に扱います
平均は全体を短く示す便利な数字ですが、集団の中の違いをすべて表すものではありません。例えば、利用時間の平均が同じ二つの店でも、短時間の利用が多い店と、長時間の利用が混ざる店では、必要な対応が違う可能性があります。数字を見たら、どのような違いが隠れているかも考えます。
二つの出来事が同時に起きても、一方が他方の原因とは限りません。広告を出した時期に売上が増えたとしても、季節、価格、周辺の行事などが関係した可能性があります。小論文では「広告によって増えた」と断定する前に、資料がそこまで示しているかを確かめることが大切です。
原因を十分に確かめられないときは、分からないと書くだけで終わらず、どの情報があれば判断しやすくなるかを挙げます。別の時期との比較、広告に接したかどうかの確認、価格変更の有無などです。限界を示しながら次の調べ方を考えると、説明を前へ進められます。
数字を使う前の確認
対象:誰について、いつ調べた数字かを確かめます。
計算:割合の分母、単位、比較の条件を確かめます。
解釈:数字から言えることと、推測を分けます。
数字の読み取りは、計算と意味の点検をつなげます
自分でできること
割合の分母、単位、調査時期、比較対象を資料の横へ書きます。計算できても、その数字が表す集団の範囲を広げてしまうことがあります。例えば回答者の60%を高校生全体と書いていないか確認し、元の表と自分の説明を先生に渡します。
学校の先生に頼めること
先生には計算やグラフの読み方、平均とばらつき、原因と同時期の変化の違いを学習として確認してもらえます。ただし、答案全体の主張との関係まで一度に見られるとは限りません。計算を直しても結論へのつながりが不明なら、文章全体をプロへ見てもらいます。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには、使った数字が主張を支えるか、別の原因をどう検討するかを答案に沿って確認してもらいます。資料にない因果関係を確定させることはできません。判断材料が足りない場合は、断定表現を整えるだけでなく、何を追加確認する必要があるかを本人が言葉にします。
面接・口頭試問は、暗記した答えを読み上げる練習では足りません
自己推薦書の言葉を、自分で説明し直します
経営学部の面接・口頭試問は100点の選考項目です。2027年度要項では12時から実施すると案内されていますが、経営学部の受験者一人当たりの時間や、質問の順序までは示されていません。他学科に示されたグループ討論の説明を、そのまま経営学部の形式として使わないでください。
準備では、提出する自己推薦書を読み、理由を聞かれそうな箇所を探します。「関心があります」「課題だと感じました」「貢献したいです」という表現の後ろに、具体的な理由があるかを確かめます。書類で使った言葉を別の言葉で説明できなければ、その言葉の理解が曖昧な可能性があります。
例えば、「消費者の立場で考えたい」と書いたなら、どの消費者のどの場面を考えたのか、提供する側の事情とはどこが違うのかを説明してみます。「組織の課題を解決したい」なら、課題をどのように見つけたのか、他の理由も考えたのかを話します。用語の数より、理由がつながっていることを重視しましょう。
追加の質問で、考えを確かめる練習をします
面接練習の質問は、大学の出題予告ではありません。練習相手には、一つの答えを聞いたあと「なぜですか」「具体的にはどういうことですか」「違う意見にはどう答えますか」と問い返してもらいます。最初の答えを丸暗記するだけでは、このような問い返しに対応しにくくなります。
答える順番は、結論、理由、具体例を基本にすると整理しやすくなります。ただし、すべての質問に長い答えを返す必要はありません。確認された内容には短く答え、説明を求められた部分を詳しく話します。聞かれていない実績を次々に加えると、質問に向き合っていない印象になりかねません。
質問の意味が分からない場合は、思い込みで答えるより、聞かれた内容を確認する練習もしておきましょう。分からない知識を知っているように話すことは避けます。知っている範囲、分からない点、調べるなら何を確かめたいかを分けると、自分の考えを誠実に示せます。
面接の練習記録
内容:質問に答え、根拠や経験を具体的に話せたかを見ます。
聞き方:相手の問いを最後まで聞き、ずれた答えをしていないかを見ます。
修正:答えに詰まった理由を記録し、資料や経験を確認します。
録音を聞くときは、話し方だけでなく答えのずれを探します
自分の練習を録音する場合は、関わる人の了承を得て行います。聞き直すときは、声の大きさや速さだけでなく、質問に対する答えが最初にあるかを確認します。言葉を滑らかに話せても、聞かれた理由を説明していなければ、練習の修正が必要です。
例えば、学科を選んだ理由を聞かれて高校時代の活動説明だけを続けた場合は、経験と学科の学びの間にあるつながりが不足しています。経験を短く説明し、その経験から生まれた問い、学びたい内容へ進む形に直します。すべてを短くするのではなく、質問に必要な情報を残すことが大切です。
練習相手を変えることにも意味があります。自分の活動をよく知る人は、説明の不足を頭の中で補ってしまう場合があります。内容を知らない人にも話し、どこが伝わらなかったかを聞いてください。ただし、指摘された表現をすべて採用するのではなく、事実や自分の考えに合うかを確かめて修正します。
面接は、基本の受け答えから追加質問への説明へ進みます
自分でできること
自己推薦書の四項目を短く話し、録音で質問への答えが先にあるかを確認します。ただし、自分で想定した質問だけでは説明の弱点を見落としがちです。例えば「なぜその学科か」に活動の話だけで答えているなら、先生に言い方を変えて質問してもらいます。
学校の先生に頼めること
先生には挨拶、聞き方、時間を意識した説明や、学校での経験についての模擬面接を頼めます。ただし、本人の活動を知っているため前提の不足に気づきにくい場合もあります。初見の質問になると理由が途切れる場合は、提出書類と練習記録をそろえてプロへ相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには、学科理解や資料の根拠を確かめる追加質問を使い、答えのどこがずれたかを具体的に指摘してもらいます。本番の質問や得点を保証することはできません。模範回答の暗記で止まる場合は、本人の記録へ戻り、修正した理由を自分で説明してから再練習します。
独学・学校・専門的な添削の役割を分けて準備します
自分で進める作業と、高校に依頼する作業を分けます
要項の確認、日々の学習、活動の記録、自己推薦書の下書きは、自分で着手できます。学校では、調査書に記載される成績の確認、発行の依頼、授業や探究の振り返り、基本的な面接練習などを相談できます。書類の発行や校内の手順は高校ごとに異なるため、早めに担当の先生へ確認しましょう。
例えば、指定教科の成績を利用したい場合、自分の通知表を見て計算した数字だけで出願可能と判断しないようにします。調査書でどのように記載されるかを確認する必要があります。英語の検定に合格したことと、外国語の学習成績の状況が条件を満たすことも、別の確認事項です。
学校への相談は、丸ごと任せる依頼にせず、確認したい点を整理して持参すると進めやすくなります。要項の該当箇所、現在の下書き、締切、迷っている点を用意します。例えば、「志望理由を見てください」だけでなく、「経験から学科の学びへ進む部分が伝わるか確認したい」と伝えられます。
専門的な支援は、具体的な修正を受けられるかで考えます
学科の求める学生像と書類の内容が合っているか、問いが広すぎないか、口頭で説明したときに理由が飛んでいないかは、第三者の詳しい確認が役立つ部分です。専門的な添削を利用する場合は、文章を整えるだけでなく、どこをなぜ修正するか説明してもらえるかを確認しましょう。
「この文章なら合格できます」という保証より、書類、小論文、面接のそれぞれで不足している内容を具体的に示す助言が重要です。例えば、活動の説明に字数を使いすぎて学習計画が見えない、資料から言える範囲を超えている、学科の違いを説明できないといった指摘なら、次の作業につながります。
他の人が完成させた文章を覚える方法は、自分の経験や考えを説明する準備になりません。添削後も、事実が変わっていないか、使った言葉を自分で説明できるかを点検します。本人自筆の指定を守ることに加え、文章の内容にも本人が責任を持てる状態を目指してください。
相談先に持っていくもの
条件:受験年度、志望学科、要項の確認箇所を用意します。
材料:成績の確認状況、活動記録、書類の下書きを用意します。
課題:どこで止まり、何を確かめたいかを短く書きます。
高校1年から、成績・経験・表現を同時に育てます
高校1年で優先したい準備|授業と身近な疑問を記録する時期です
出願に使う成績は、直前の一回の試験だけで整うものではありません。高校1年の段階では、授業の理解や提出物を大切にし、苦手科目を放置しないことが基本です。総合評価型では全体の成績も必要なので、得意教科だけに力を入れ、ほかの教科を後回しにする計画は避けましょう。
同時に、身近な店、学校行事、部活動などで気になったことを記録します。最初から経営学の専門用語を使う必要はありません。「なぜこの順番で作業するのか」「同じ商品でも店によって売り方が違うのはなぜか」といった疑問で十分です。授業で学んだ数字や文章の読み方と結びつけて考えてみましょう。
早く始める利点は、関心が変わったときにも比較し直せることです。経営学科に興味を持っていたとしても、商品を使う人への関心が強くなれば、市場戦略学科との違いを調べられます。学科名を早く決めることだけを目標にせず、何を学びたいかを具体化する時間を確保しましょう。
高校2年のうちに、二つの学科を比べて問いを深めましょう
高校2年では、大学公式の学科紹介や教育方針を読み、自分の関心とのつながりを整理します。授業名を並べるだけでなく、その授業でどの疑問を考えたいかを言葉にしてください。経営学科の企業を読む視点と、市場戦略学科の消費者や市場を考える視点を比べると、学科選びが具体的になります。
小論文の練習も、読む作業と書く作業の両方を始めます。記事や資料を読んで要点を短くまとめ、自分の意見とその理由を添えてみます。最初から制限時間内に完成しなくても、どの作業が難しいかを把握できます。書いた文章を人に読んでもらい、説明不足を修正する時間も必要です。
活動では、新しい経験を増やすだけでなく、すでに取り組んでいることを深めます。疑問を一つ選んで資料を読み、確かめた内容を発表するなど、行動と振り返りをつなげましょう。出願直前になって過去の記録を探す負担を減らすため、資料の出どころや日付も整理して保存します。
学年ごとの準備
高校1年:授業を土台にし、身近な疑問と活動を記録します。
高校2年:学科を比較し、資料を読んで問いを深めます。
高校3年:当該年度の要項と照合し、書類・筆記・面接を仕上げます。
高校3年のうちに、当該年度の条件と締切を優先しましょう
高校3年になったら、自分の年度の要項が出た時点で条件を確認し直します。前年度と同じだと思って準備を進めると、様式や日程の変更を見落とす可能性があります。出願資格、専願の条件、必要書類、入力と支払いと郵送の締切を、別々の確認項目にしてください。
準備開始が遅い場合は、できることを増やす前に、条件を満たせるか、提出に必要な時間を確保できるかを確認します。短期間で成績や経験を大きく作り替えることはできません。手元の経験を正確に振り返り、書類で説明する内容と筆記・面接の弱点を見つけ、優先順位を決めましょう。
自己推薦書が完成したあとも、小論文と口頭での説明を続けます。文章を書く作業、資料を読む作業、人に説明する作業はつながっていますが、どれか一つだけでは他の準備を代わりに済ませたことにはなりません。予定表には「書類を作る」だけでなく、具体的な練習内容を入れてください。
学年別の計画は、毎週見直せる量へ落とし込みます
自分でできること
学校の試験日を先に入れ、資料を読む日、下書きを書く日、話す日を決めます。予定表を埋めても、理解と修正が進むとは限りません。例えば小論文を増やして同じ指摘が残るなら、次の一本より書き直しを優先し、学習量を先生に相談します。
学校の先生に頼めること
先生には定期試験や提出物、校内行事に合わせた日々の学習を相談できます。ただし、大学別の書類・筆記・面接をまとめて調整する時間が限られる場合があります。学校の学習を守っても選抜対策が偏るなら、週の記録と期限をプロへ渡して順番を見直します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには、現時点の弱点に合わせて練習の順序を組み、修正が次の答案や面接に反映されたかを点検してもらいます。短期間で過去の評定や経験を作り直すことはできません。計画が続かない場合は課題を増やす前に原因を分け、本人と学校の予定に合わせて調整します。
出願後は、受験票と当日の動きを具体的に確認します
持ち物と会場は、要項と受験票を基準にします

出願書類を発送したら終わりではありません。大学からの案内や出願状況を確認し、受験票を用意します。試験会場、集合に関する指示、持参するものは、要項や受験票に従ってください。経営学部の2027年度試験は駒沢キャンパスで行われるため、別のキャンパスと混同しないようにします。
移動の予定は、電車に乗る時間だけでなく、自宅から駅、駅から会場、会場内で教室を探す時間まで考えます。遠方から受験する場合は、宿泊や移動の手配を保護者と相談し、当日の連絡方法も決めておきましょう。交通機関の遅れを想定して余裕を持たせることが大切です。
試験前日は、新しい題材を大量に覚えるより、提出書類の内容や持ち物を確認します。書類で挙げた経験や学びたい内容を短く説明し、数字や固有名詞の誤りがないかを見直してください。睡眠を削って練習を増やす計画は、当日の集中を保つうえで避けたい行動です。
小論文のあとも、面接の案内に従って行動します
2027年度は小論文が10時から11時、面接・口頭試問が12時からです。面接の開始時刻だけを見て、自分の順番や終了時刻まで決めつけないようにしてください。昼食や待機中の過ごし方は、会場の指示に従い、帰りの予定にも余裕を持たせます。
小論文で思うように書けなかった場合でも、その後の面接の準備まで止めないようにします。気になった点をいつまでも考え続けるより、次に聞かれた内容へ集中することが大切です。逆に、小論文が書けたという手応えだけで合否を判断せず、すべての選考に落ち着いて取り組みましょう。
合格後の手続きも、試験前に家族と確認しておきます。入学登録料の手続きと、その後の学費等の手続きは時期が異なります。合格発表を見て安心するだけでなく、必要な入金や書類の期限を把握してください。専願の入試を選ぶ以上、入学する意思と手続きの準備はつながっています。
出願後の確認
受験前:受験票、会場、移動、持ち物を確認します。
試験日:小論文から面接まで、会場の案内に従います。
合格後:発表と手続きの期限を、家族と共有します。
駒澤大学経営学部に向けて、条件確認と学科選びを今日の準備に変えます
自己推薦選抜(総合評価型)の準備は、評定条件を満たすことと、学ぶ意欲を具体的に示すことを両方進める必要があります。経営学科と市場戦略学科は出願条件や配点が共通でも、学びたい問いの示し方は同じとは限りません。自分の関心を学科の学びへつなげるところまで考えてみましょう。
今日の作業として、受験年度の確認、成績条件の確認、経験から生まれた疑問の整理を進めてください。例えば、経営学科なら企業や組織のどの判断に関心があるか、市場戦略学科なら誰のどんな困りごとを考えたいかを一文にします。その一文を出発点に、自己推薦書と小論文、面接の準備をつなげられます。
一人で整理しきれない場合は、条件を確認した資料や下書きを用意すると、相談で扱いたい点が明確になります。出願可能性を決めつける相談ではなく、確認が必要な条件、経験を生かす方向、これからの練習の順番を整理する相談へ進みましょう。
マナビライトの受験相談では、現在の成績や活動、志望学科をもとに、準備の方向を相談できます。相談したい点を、次の3つに分けて用意すると伝えやすくなります。
- 成績や卒業時期など、出願条件で追加確認が必要な点
- 経営学科・市場戦略学科の学びと、自分の経験をつなぐ方向
- 自己推薦書、小論文、面接の準備で優先すること
受験相談は無料で、志望校が決まっていない場合も利用できます。相談後に入塾を決める必要はありません。指導内容を先に確認したい場合は、総合型選抜の案内をご覧ください。
指導内容を資料で確認したい場合は、資料請求の案内をご覧ください。
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