駒澤大学法学部の総合型選抜を考えるときは、正式名称である「自己推薦選抜(総合評価型)」から情報を探すことが大切です。法律学科のフレックスA・フレックスBと政治学科では、出願に必要な成績や面接の形が異なります。法学部だからすべて同じ準備でよい、と考えず、自分の志望先に合わせて確認しましょう。
この記事は、2026年10月17日に確認した2027年度の公式要項をもとに、出願条件、募集人員、日程、配点、自己推薦書、小論文、面接・討論の準備を整理したものです。2027年度入学者向けの出願はすでに終了しています。これからの受験を考える方は、この年度の仕組みを参考にしつつ、受験年度の最新要項で必ず確認してください。
法や政治に関心があっても、難しい言葉を並べれば思いが伝わるとは限りません。身近な出来事から疑問を見つけ、資料を読み、違う意見も考えたうえで、自分の言葉で説明することが準備の中心になります。評定の確認から書類の下書き、学科別の実戦練習まで、いま取り組むことを順番に決めていきましょう。

駒澤大学 法学部の推薦、何から始める?
駒澤大学法学部の自己推薦選抜は総合評価型を確認する

正式な選抜名と対象学科を押さえましょう
駒澤大学法学部について「総合型選抜」「AO入試」と検索している方は、まず自己推薦選抜(総合評価型)の情報を確認してください。2027年度の対象は、法律学科フレックスA、法律学科フレックスB、政治学科です。この記事では、読みやすさのために法律A、法律Bと短く表す場合もあります。
大学の自己推薦選抜には総合評価型と特性評価型がありますが、2027年度の法学部は特性評価型の対象ではありません。ほかの学部で求められる資格、実績、事前課題を、そのまま法学部の条件と考えないようにしましょう。まず学部名と方式名を一緒に確認すると、調べる情報を絞れます。
総合評価型は、高校での学習成績の状況を出願資格とし、書類、小論文、面接・口頭試問等によって評価する選抜です。活動歴の華やかさだけで決まる方式でも、自己推薦書だけで合否が決まる方式でもありません。高校の学習と、入学後に学ぶ目的の両方を説明できる準備が必要です。
制度の入口には、駒澤大学の自己推薦選抜(総合評価型)案内があります。個別の条件や提出方法は、そこから案内される当該年度の選抜要項を開いて確認しましょう。概要ページと要項で表現が異なるときは、自己判断せず大学に確認することが大切です。
学校の推薦状は不要でも学校への相談は必要です
大学の特設サイトでは、自己推薦選抜は学校からの推薦状が不要と説明されています。ただし、出願には高校が発行する調査書が必要です。「推薦状がいらないから学校には知らせなくてよい」という意味ではありません。進路担当の先生に方式名と締切を伝え、学校で必要な手続きを確認しましょう。
自己推薦書は、自分で自分の学ぶ意欲を説明する書類です。先生が書く推薦状の代わりに、ほめ言葉をたくさん集めるものではありません。どの経験から何を考え、大学で何を確かめたいのかを具体的に書くことが、読み手に伝わる内容につながります。
活動実績が少ないと感じる場合も、すぐに受験をあきらめる必要はありません。授業の調べ学習、委員会の話し合い、部活動の役割分担などから、社会の決まりや意思決定への疑問が生まれることがあります。ただし、出願資格を満たすかどうかは別に確認してください。
最初に分ける3つの確認
方式:法学部は2027年度の総合評価型を確認します。
志望先:法律A・法律B・政治学科の条件を分けて読みます。
準備:学校の成績、書類、小論文、面接等を並行して進めます。
法律学科と政治学科の違いを志望理由につなげる
法律学科では社会の決まりを筋道立てて考えます
法学部に進みたい理由を考えるときは、職業名だけでなく、どのような問いに取り組みたいかを考えましょう。法律学科に関心がある場合は、意見が対立したときにどのような決まりを使い、どの事実を確かめ、公平に考えるのかという視点が手がかりになります。
たとえば、部活動で備品を使う順番について意見が分かれた経験があるとします。単に「みんなが納得するようにしました」で終わらず、先着順、必要性、利用回数など、どんな基準を考えたのかを振り返ってください。基準を設けることのよさと、例外が必要になる場合を分けて考えられます。
この例は、大学で学ぶ法律の内容をそのまま再現するものではありません。身近な経験から、ルールの目的や公平さについて考える練習です。実際の出来事に法律を当てはめて結論を断定するのではなく、大学で学んで確かめたい問いとして整理すると、無理のない志望理由になります。
大学の法学部紹介では、法律学科で法的知識を必要とする資格・公務員試験に関わる基礎や、企業の法令遵守に関わる学びが案内されています。資格取得や就職が保証されるわけではないため、「学べること」と「自分が目指すこと」を区別して書きましょう。
政治学科では社会の意思決定を広く考えます
政治学科を考える場合は、社会の課題を誰がどのように決めるのか、異なる立場の人の意見をどう取り入れるのかに目を向けます。大学の紹介では、政治の理論や歴史、国際関係、政策などを幅広く学び、法学部の学科として法律も学べることが示されています。
たとえば、地域の公共施設をどのように使うかを考える場面では、利用者の希望だけでなく、予算、利用しない人への説明、将来の維持なども問題になります。政治への関心を、特定の主張への賛成だけで示すより、異なる人の考えを比べる問いに広げると学習計画を立てやすくなります。
「ニュースを見ることが好きです」から一歩進めて、どの記事の何が気になったのか、その後どの資料を確認したのかを説明しましょう。ニュースへの感想と、政治学として調べたい問いは同じではありません。自分の感想を出発点にして、判断の根拠や比較の方法を考えることが大切です。
フレックスAとBは学ぶ生活まで考えて選びます
法律学科は昼夜開講制で、要項ではフレックスAを昼間主コース、フレックスBを夜間主コースとも表記しています。成績条件だけを見て選ぶのではなく、通学時間、生活の予定、学習時間の確保など、入学後に学び続けられるかを考えてください。
夜間主という名前から、授業や施設の利用、履修できる科目について勝手に想像しないことも大切です。要項には、希望する科目のすべてが受講できるとは限らない旨の注意があります。具体的な履修や時間割は、志望する年度の大学の案内で確認しましょう。
志望理由では、AとBのどちらであっても法律を学ぶ目的が中心になります。生活との両立を説明する場合は、単に「時間を有効に使います」ではなく、授業の予習と復習をどこに置くかまで考えてみましょう。実現できる計画にすると、面接でも説明しやすくなります。
駒澤大学 法学部の推薦、何から始める?
2027年度の出願資格と評定条件を正しく読む

共通条件は卒業時期と専願の意思まで含みます
2027年度要項の対象は、日本国内の高等学校を2027年3月卒業見込みの者です。2026年4月1日から2027年3月31日までの卒業者も含まれます。あわせて、入学と勉学への強い意欲があり、志望学科の大学が求める学生像を理解し、駒澤大学を専願とすることが求められます。
成績の確認時点は、原則として高校卒業年次の1学期または前期までです。2026年度内卒業者は卒業時となります。普段の通知表に書かれた数値を自分で平均しただけでは、調査書の学習成績の状況と同じとは限りません。学校で正式な数値と教科の扱いを確認してください。
2学期制などの事情で必要な時点までの成績が記載された調査書を出せない場合、要項では出願前に入学センターへ相談するよう案内されています。古い案内を見て、自分も例外が認められるはずと判断しないでください。学校の先生にも状況を共有し、大学の指示を確認しましょう。
法律学科フレックスAの条件は2通りです
法律学科フレックスAは、全体の学習成績の状況が4.0以上であること、または全体が3.8以上で、国語・外国語(英語)・公民のいずれか1つが4.0以上であることが成績条件です。後者は、全体の条件と指定教科の条件を両方満たす必要があります。
たとえば、全体が3.8で英語が4.0なら、示された後者の成績条件には当てはまります。一方、英語が4.5でも全体が3.7であれば、後者の全体条件には届きません。これは成績条件の読み方の例であり、卒業時期などの共通条件や正式な学校の確認も必要です。
国語・英語・公民の3教科すべてが4.0以上である必要はありません。「いずれか1つ」と「すべて」を読み違えないようにしてください。また、ここで指定される外国語は英語です。ほかの学部の表にある「外国語」という表現と混ぜず、法律Aの行をそのまま確認します。
法律学科フレックスBは全体3.5以上です
法律学科フレックスBは、全体の学習成績の状況が3.5以上という成績条件です。2027年度の表では、指定教科の成績と組み合わせる別ルートは設けられていません。法律Aの条件を横にずらして読み、Bにも英語4.0などの条件があると考えないようにしましょう。
出願できる条件と、選考で合格することは別です。成績条件を満たしていても、書類、小論文、面接・口頭試問の準備が必要になります。「条件が低いから簡単」と決めつけず、法律を学ぶ目的と、それを説明する力を確かめていきましょう。
ここまでを次の行動にする
読み終えた内容を一文で説明し、分からない点をメモします。
公式条件は受験年度の資料で確認し、練習方法は自分の課題に合わせます。
今日取り組むことを一つ選び、終えたら改善点を記録します。
また、法律Bには在留資格について重要な注意があります。要項は、日本国以外の国籍を有する志願者が法律学科フレックスBへ入学した場合、在留資格「留学」を取得・更新できないとしています。個別の在留状況をこの記事で判断せず、該当する方は大学へ必ず確認してください。
政治学科も全体と指定教科を分けて確認します
政治学科は、全体の学習成績の状況が3.8以上、または全体が3.5以上で国語・外国語(英語)・公民のいずれか1つが4.0以上という条件です。指定教科の組み合わせは法律Aと同じですが、全体の基準は異なります。学科名と数値を一組で覚えてください。
全体が3.6で公民が4.0の場合は、政治学科の後者の成績条件を満たす例になります。一方、全体が3.6で指定された3教科がすべて4.0未満なら、この成績条件には当てはまりません。得意な地理歴史や数学の成績を、指定教科の代わりに使えるとは考えないでください。
出願前には、2027年度自己推薦選抜要項の4ページを、先生と一緒に確認すると安心です。この記事の説明は条件を理解するための補助です。受験年度が変わる場合は、数値だけでなく対象者や教科の表記も読み直しましょう。
成績条件の見分け方
法律A:全体4.0以上、または全体3.8以上+指定3教科のいずれか4.0以上。
法律B:全体3.5以上。指定教科との別の組み合わせはありません。
政治:全体3.8以上、または全体3.5以上+指定3教科のいずれか4.0以上。
評定条件は、本人の照合と学校の証明を分けて確かめます
自分でできること
志望する学科・コースの行を選び、全体の成績と指定教科を別々に書き出します。例えば政治学科の条件に地理歴史を加えないよう、要項の表記をそのまま照合します。ただし、自分の平均計算では調査書の数値を確定できません。対象期間や教科の扱いが不明なら、通知表と要項を先生へ見せます。
学校の先生に頼めること
先生には正式な全体・教科の学習成績の状況と、調査書を発行できる時点を確認してもらいます。普段の学習相談も学校で進められます。ただし、大学の例外規定を学校だけで認定することはできません。所定時点の調査書が出せない場合などは、事情を整理して大学に確認します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには法律A・法律B・政治学科の条件を混同していないか、学びたい内容と準備計画が合うかの点検を頼めます。条件だけで志望先を選び、志望理由が書けない場合が相談の目安です。本人や学校の確認を置き換えるものではなく、出願資格の例外や合格可能性を保証することはできません。
専願の意味と出願前に家族で決めること

他大学を受けることと合格後の進学は分けます
駒澤大学の自己推薦選抜は専願です。一方で、公式特設サイトのQ&Aは、他大学と併願した場合でも、駒澤大学に合格した場合は必ず入学するという意味だと説明しています。したがって、他大学への出願を一切禁止するという説明も、合格後に自由に進学先を選べるという説明も正確ではありません。
大切なのは、駒澤大学に合格したときの進学意思です。受験機会を増やすことだけを目的に出願し、合格後に考え直すつもりで進めるのは、この条件に合いません。学科の学び、生活、費用、通学などを調べたうえで、本当に入学する意思を持てるかを確かめましょう。
ほかの大学にも出願する場合は、その大学側の条件も別に確認する必要があります。駒澤大学の説明だけで、相手の大学の条件まで満たすとは限りません。複数の専願条件がぶつからないかなど、進路担当の先生と出願計画を整理してください。
費用と手続きの担当を早めに決めます
出願前には、検定料、合格後の納入時期、通学や住まいにかかる費用を家族と話しておきましょう。2027年度の入学検定料は35,000円で、別に手数料がかかります。支払い方法や返還の扱いには条件があるため、支払い前に要項の該当箇所を確認します。
家族が支払いを担当する場合でも、受験生本人が締切を知らなくてよいわけではありません。「いつまでに誰が確認し、何を終えるか」を紙に書くと、伝えたつもりの食い違いを減らせます。合格発表後の手続きも、受験の準備と同じくらい大切です。
費用面が心配な場合は、大学が案内する奨学金の対象条件や必要書類を調べます。希望すれば自動的に採用される制度とは考えず、申請時期と選考の有無を確かめてください。入学後に相談すれば出願時の申請をやり直せるとは限らないため、早い確認が役に立ちます。
条件の不明点は質問を短くまとめます
大学に問い合わせる際は、「私は受けられますか」だけでは確認に時間がかかります。受験年度、学科・コース、高校の制度、卒業予定時期、どの条件が分からないかを整理してください。必要な個人情報は、大学が案内する正式な窓口に必要な範囲で伝えます。
先生に相談する場合も、要項の該当ページを持っていくと話が進みやすくなります。自分で読んだ内容と、判断できない点を分けておきましょう。回答を受けたら日付と内容を記録し、出願前にもう一度見返せるようにします。
募集人員・日程・配点から準備の全体像をつかむ
募集人員は法律A25名・法律B10名・政治10名です
2027年度の総合評価型では、法律学科フレックスAが25名、フレックスBが10名、政治学科が10名の募集です。この数値は募集人員であり、合格者数や合格率ではありません。募集が少ないから受からない、多いから安心という判断はできません。
出願するコースを人数だけで決めず、学びたいことや出願条件との関係で考えましょう。人数の数字は制度を知るための情報として使い、準備では自己推薦書、小論文、面接等の不足を一つずつ減らすほうが具体的です。
出願・試験・合格発表の年月日を区別します
2027年度入学者向けの出願期間は、2026年9月21日から9月30日までです。ネット出願は9月30日15時まで、郵送書類は9月30日消印有効とされています。ネットで登録しただけでは、必要な郵送書類まで提出したことにはなりません。
試験日は2026年10月18日、合格発表は2026年11月6日10時からです。試験会場は駒沢キャンパスです。年度名の「2027」と実際に受験する年の「2026」を混同しないよう、予定表には必ず西暦を含めて書きましょう。
2026年10月17日の確認時点で、この出願期間は終了しています。これから準備を始める方が、2027年度の締切をこれから訪れる日程として受け取らないよう注意してください。翌年度以降を目指す場合、この日付をそのまま使わず、新しい要項の公表後に予定を更新します。
1次手続は、2026年11月6日10時から11月20日までの入学登録料の納入です。2次手続は、要項では2027年2月5日10時から3月5日までの学費等の納入とされています。概要ページだけでなく、要項と合格後の個別案内を確認して進めてください。
書類50点・小論文100点・面接等100点です
法律A、法律B、政治学科の配点は、書類審査50点、小論文100点、面接・口頭試問等100点、合計250点です。書類の点数が当日試験より少ないからといって、書類を後回しにしてよいわけではありません。自分の志望理由を整理することは、面接への準備にもなります。
要項には、各選考方法に基準点を設ける場合があると記されています。そのため、合計だけを見て「小論文が苦手でも面接で必ず取り返せる」とは判断できません。公式に示されていない基準点や合格最低点を想像せず、各項目を偏りなく準備しましょう。
小論文は10時から11時までの60分、面接・口頭試問等は12時からです。法律学科は面接・口頭試問、政治学科はグループ討論形式という違いがあります。終了時刻は面接順などによって異なるため、当日の帰りの予定を細かく決めすぎないようにします。
2027年度の主要日程
出願:2026年9月21日〜30日。ネット登録は最終日15時までです。
試験・発表:2026年10月18日試験、11月6日10時合格発表です。
手続:1次11月20日まで、2次2027年2月5日10時〜3月5日です。
大学が求める学生像を自分の経験と結びつける
大学が求める学生像は暗記するための文章ではありません
出願資格では、志望学科の大学が求める学生像を理解することが求められています。これは、どのような意欲や力を持つ学生を受け入れたいかを示す方針です。言葉をそのまま自己推薦書に並べるより、どの部分に自分の関心や経験がつながるのかを考えるために使いましょう。
読むときは、知らない言葉に印をつけ、前後の文から意味を確かめます。そのうえで、「何を学ぶための力か」「高校でどのように育てられるか」「自分にはどの経験があるか」を考えてください。すべての項目に、無理に立派な実績を当てはめる必要はありません。
方針に合う自分を演じるより、いま持っている力と、これから伸ばしたい力を分けるほうが、学習計画として自然です。資料を読むことは得意でも、人前で説明することに課題があるなら、その課題にどう取り組んでいるかまで説明できます。
法学部・各学科の方針では、法律学科は現代社会の出来事への問題意識を持ち、さまざまな情報から分析・検討を続ける姿勢を示しています。政治学科は、社会の出来事を情報に基づいて考え、その結果を分かりやすく説明する力を示しています。
両学科とも、多様な文化や価値観の違いを理解し、他者と協力して学ぶ姿勢が大切にされています。こうした方向を、書類や練習でどう表せるかを考えましょう。方針にある望ましい学習内容と、選抜要項にある出願資格は別なので、資格や教科の条件を混同しないでください。
経験・問い・学びの3つをつなげます
経験は「何をしたか」、問いは「そこから何を疑問に思ったか」、学びは「大学で何を調べたいか」です。この3つを順番に書き出すと、活動紹介だけで終わることを防げます。部活動の実績や役職名だけでなく、そこで自分が考えたことや行動したことを説明しましょう。
たとえば、学校行事の運営で意見が分かれた経験なら、話し合いの回数や自分の役割を整理します。そのうえで、少数意見をどう扱ったか、決定の理由をどう伝えたか、結果をどう確かめたかを考えてください。法律や政治への関心は、経験を振り返る中で具体化できます。
逆に、法学部への関心が本やニュースから始まった場合も問題ありません。読んだ内容を要約し、納得した点、疑問に感じた点、追加で調べた点を分けます。大きな活動を後から作るより、自分が本当に考えた道筋を丁寧に残すことが役立ちます。
学びの名称を調べるときは内容まで確かめます
大学の学科紹介や授業の案内を読む際、気になる名称を見つけたら、その名前だけを志望理由に入れないようにしましょう。どんな問題を扱い、どのような方法で学ぶのかを確認してから、自分の問いとの関係を説明します。履修条件や開講状況は年度によって確認が必要です。
特定の教員やゼミに関心がある場合も、必ず所属できるかのように書かないことが大切です。公開されている研究内容から関心を述べることと、自分の履修が確定していることは違います。まず基礎を学び、その後にどの分野を深めたいかという計画にすると無理がありません。
「充実した環境に魅力を感じました」という文は、その環境の何を使い、何を学びたいかを加えると具体的になります。大学の特徴を紹介するだけでは、あなた自身がそこで学ぶ理由は伝わりません。特徴と自分の目的を一文ずつつなげて考えてみてください。
出願書類と自己推薦書の所定様式を確認する
出願条件と準備の優先順位を早めに確認したい方へ
受験相談では、今の学年や活動状況から、最初に確認する条件と今週始める準備を整理できます。
- 出願できる方式と未確認の条件
- 評定・活動・書類のうち先に動く項目
- 志望学部に合わせた準備の順番
志望する法律A・法律B・政治学科の成績条件を確認したら、調査書の依頼と、学科に合う書類の準備へ進みます。相談には要項と成績の確認状況を用意すると、学校へ確認する点と今週始める練習を整理しやすくなります。
基本書類は入学志願票・調査書・自己推薦書です
2027年度の基本的な出願書類は、入学志願票、調査書、自己推薦書です。入学志願票は、ネット出願登録と入学検定料の支払い後に印刷します。調査書は、高校長が発行し、厳封されたものを1通提出します。本人が開封すると無効になるため、内容を見たいからと開けないようにしてください。
自己推薦書は大学所定の用紙をA4サイズで印刷し、本人が自筆で作成します。所定様式にはボールペンで記入する指示があります。下書きをパソコンで整理することと、提出用紙を本人自筆で仕上げることを分け、最終的には様式と要項の指示に従いましょう。
表紙の必要事項を記入し、左上をホチキスで留める指定もあります。読みやすい文章ができても、学部・学科名の記入や書類のまとめ方に不備があると困ります。内容の確認と形式の確認は、別々の時間を設けて行うと見落としを減らせます。
法学部は「その他学部学科」の様式を確認します
KomaShelfに掲載されている総合評価型の自己推薦書には、学科別の様式と「その他学部学科」の様式があります。法学部では、自己推薦書「その他学部学科」の所定様式を確認します。別学部の専用様式を使わないようにしてください。
確認した様式には、志望理由300字以内、入学後の勉強・研究300字以内、卒業後の仕事と社会への貢献300字以内、能力や長所について具体的なエピソードを挙げる文章500字以内の4問があります。最後の設問ではテーマも決めて記入します。
4問は似て見えても、答える内容が違います。志望理由は「なぜここで学びたいか」、入学後は「何をどう学ぶか」、卒業後は「学びをどう生かすか」、長所は「どの経験からその力を説明できるか」です。同じ経験を使う場合も、設問ごとに焦点を変えましょう。
字数の上限は、文章を短くまとめるための重要な条件です。300字の欄に500字の下書きを無理に小さく書き込むのではなく、必要な情報を選び直してください。上限を守ることと、読める字で記入することの両方を意識します。
該当者の追加書類は別に確認します
日本国内に居住する外国籍の方は、国籍、在留資格、在留期間が記載された住民票が必要とされています。作成時期は、出願開始日から遡って3か月以内です。一般的な住民票の取り方だけで判断せず、求められる記載内容を確認してください。
ここまでを次の行動にする
読み終えた内容を一文で説明し、分からない点をメモします。
公式条件は受験年度の資料で確認し、練習方法は自分の課題に合わせます。
今日取り組むことを一つ選び、終えたら改善点を記録します。
在留資格「留学」で在学する予定の外国籍の方には、経費支弁計画や能力を証明する書類、状況に応じて在留カードの写しや日本語学校の証明書などの案内があります。必要書類は本人の状況で異なるため、要項の該当箇所を読み、分からない点は大学に確認しましょう。
奨学金の給付を希望する場合も、必要な申請書類を別に確認します。自分に関係する追加書類を一覧にし、「全員共通」と「自分が該当するもの」に分けておくと整理しやすくなります。関係のない書類まで集めるより、対象条件を先に読むことが大切です。
書類を仕上げる順番
内容:設問ごとに答えることを分け、字数以内にまとめます。
形式:本人自筆、ボールペン、A4、記入欄などの指定を確認します。
提出:厳封の調査書と必要書類を照合し、郵送方法まで確認します。
書類の準備は、本人の作成と学校への依頼を別に進めます
自分でできること
必要書類を全員共通と該当者用に分け、本人作成、学校発行、その他の取得先を記録します。例えば自己推薦書の清書が終わっても調査書が未着なら発送できません。本人だけでは学校の発行日を変えられないため、下書き前に校内の依頼期限を確認します。
学校の先生に頼めること
先生には調査書の発行手続や対象期間、厳封での受け取り方を確認してもらいます。自己推薦書の様式や記入漏れの基本確認も相談できます。ただし、家庭の支払いや郵送まで学校が管理するとは限りません。担当と完了日を本人がまとめ、未完了の項目を具体的に伝えます。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには書類作成と試験練習が重なる期間の進め方や、専願条件を踏まえた出願計画の点検を頼めます。複数の締切を別々に管理し、準備が止まる場合が相談の目安です。大学の手続を代行したり例外を認めたりはできません。制度上の判断が残る場合は公式窓口で確定します。
自己推薦書の志望理由を300字で組み立てる
最初の一文で学びたい問いを示します
志望理由の下書きでは、最初に自分が学びたい問いを短く書いてみましょう。「社会に貢献したい」だけでは、どの学部でも使える文になります。何について、どのような疑問があり、法律学科または政治学科で学びたいのかまで絞ることが大切です。
法律学科なら、身近なルールが人によって違う受け止められ方をした経験から、公平な決まりとその運用に関心を持った、と整理する方法があります。政治学科なら、地域の課題で意見が分かれた経験から、意思決定に参加する仕組みに関心を持った、と整理できます。
これらは書き方を考えるための練習例です。経験したことがない出来事を自分の話として使わないでください。自分の経験が小さく見えても、疑問を持った理由と、その後に考えたことを具体的に書くほうが、面接で無理なく説明できます。
きっかけを長く書きすぎないようにします
300字では、きっかけ、考えたこと、大学での学びをすべて詳しく書くことはできません。きっかけは読み手が状況を理解できる範囲に絞り、そこからどのように関心が深まったかに文字数を使いましょう。出来事のあらすじだけで欄を埋めないことが大切です。
たとえば、行事の日時や参加人数を細かく並べなくても、対立した意見と自分が疑問を持った理由が分かれば、関心の出発点を伝えられます。数字を入れるときは、説明に必要で、確かめられるものだけにしてください。大きく見せるための数字は不要です。
下書きを読み返すときは、一文ごとに「この文がないと、志望理由が分からなくなるか」と考えます。なくても伝わるあいさつや大学への一般的な称賛は、削る候補です。その分、自分の問いと学科の学びがつながる説明を残しましょう。
駒澤大学で学ぶ理由を具体的にします
大学名をほかの大学に置き換えても通じる文章になっていないかを確認してください。駒澤大学の法学部・学科の学びを調べ、自分の関心をどのように深めたいのかを示します。大学案内の文を写すだけでは、自分の志望理由にはなりません。
たとえば、政治学科に関心があるなら、政治の仕組みだけでなく法律も学び、制度の両面から考えたいというつながりを検討できます。ただし、どの科目で何が学べるかは実際の案内を確認してください。自分で確認していない授業内容を具体的に書きすぎないようにします。
「貴学でなければ絶対にできません」と強く言うことが、必ずしも説得力になるわけではありません。調べた特徴のうち、自分の問いに合う部分を理由として示せば十分です。なぜ自分にとって魅力なのかを、自分の言葉で説明しましょう。
志望理由300字は、経験から学科を選ぶ理由までつなげます
自分でできること
関心が生まれた経験、そこから生じた問い、駒澤大学で学ぶ理由を下書きします。例えば「公平にしたい」なら、誰の何を公平にしたいのかまで考えます。ただし、本人には自然なつながりでも、初めて読む人には説明が抜けて見える場合があります。初稿を先生へ渡し、何を学びたいと読めたか聞きます。
学校の先生に頼めること
先生には経験の事実、設問への答え、300字以内の条件、文の順序を確認してもらいます。学校生活を知る先生は本人の行動を確かめやすい一方、背景を補って読んでしまう場合もあります。読みやすくなっても学科を選ぶ理由が一般的なままなら、大学の学びとの接続を詳しく検討します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには学科の求める学生像と本人の問いを照合し、どの理由や調査が不足するか具体的に示してもらいます。大学名を入れ替えても成立する文章から進めないときが相談の目安です。経験や志望動機を作ることはできません。添削の理由を本人が理解し、自分の言葉で書き直せる支援を選びます。
入学後の学習計画と卒業後の目標を書く
学習計画は知りたいことと学び方を組み合わせます
入学後の勉強・研究を問う300字では、関心のある分野名だけを並べないようにします。どんな問いを持ち、その問いを考えるために何を学び、どのように確かめたいかを組み合わせましょう。入学前の段階で研究の結論まで決める必要はありません。
法律学科の計画なら、まず基本的な考え方を学び、事実と意見を分けて事例を読み、立場の違いを比べて説明する力を伸ばすという順序が考えられます。法律の専門家のように結論を断定するより、基礎から学ぶ姿勢を具体的に示してください。
政治学科の計画なら、政治の理論や歴史を学び、現代の課題について資料を集め、複数の政策や立場を比べるという流れが考えられます。比較するときは、同じ基準で比べることが大切です。「いろいろ学びたい」から、学ぶ順番と目的へ進めましょう。
調べる対象を一つに絞ると計画が伝わります
社会の課題は互いにつながっていますが、300字ですべて扱うと焦点がぼやけます。身近な関心を一つ選び、その問題を法律や政治の視点でどう考えたいかを書きましょう。ほかの課題への関心は、面接で補足できるよう別のメモに残します。
たとえば、地域の公共施設に関心があるなら、利用の公平さ、住民の意見の集め方、費用の負担など、どの点を中心に調べたいかを決めます。すべてを解決すると約束する必要はありません。まだ分からない点が明確なほうが、学ぶ必要性を説明しやすくなります。
計画の中には、読書、資料の比較、授業での議論など、自分が行う学習も入れてください。大学が提供する環境を受け取るだけでなく、自分がどう取り組むかを示します。実際の履修条件や活動への参加条件は、大学の案内で確認してから書きましょう。
卒業後の目標は職業名だけで終わらせません
卒業後の仕事と社会への貢献を問う300字では、職業を挙げる場合も、その仕事でどのような役割を担いたいかを説明します。「公務員になりたい」「企業で働きたい」だけでは、法学部での学びとのつながりが見えにくくなります。
まだ職業が一つに決まっていない場合は、無理に断定せず、どのような課題に関わりたいのかを軸に考えます。異なる立場の人に分かりやすく説明する、根拠を確かめて判断する、といった力を、どんな場面で生かしたいかを具体化してください。
資格や採用試験が必要な進路では、大学に入ることと、その職業に就くことは別です。必要な学習や手続きを調べ、現時点で理解している範囲で書きます。将来の成功を約束する文章より、目標とそのために学ぶことの関係を示す文章を目指しましょう。
3つの300字を分ける
志望理由:関心の出発点と、駒澤大学の学科を選ぶ理由を書きます。
学習計画:問いを深めるために、何をどのように学ぶかを書きます。
卒業後:学びを生かして担いたい役割と、社会との関わりを書きます。
学習計画と将来の300字は、希望と確認済みの制度を区別します
自分でできること
学びたい問いに必要な基礎と、その後に深めたい分野を分け、将来担いたい役割を結びます。例えば公務員という名称だけでなく、誰に何を説明する仕事をしたいか考えます。自分の希望だけでは履修条件は確定しません。科目や制度の情報源を残し、不明点を先生との確認に持ち込みます。
学校の先生に頼めること
先生には志望理由、入学後、卒業後の三つが同じ目的につながるか読んでもらいます。基礎学習の不足も相談できます。ただし、大学の全授業や資格・採用の条件を把握しているとは限りません。大学で学べることと必ずできることが混ざる場合は、公式情報へ戻って整理します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには学ぶ順序と将来像の飛躍を点検してもらいます。科目名を並べても、なぜ学ぶか説明できない場合が相談の目安です。本人や学校では文章ごとの確認に偏り、三つの欄の重複や不足を見落とすことがあります。特定のゼミへの所属や就職を保証する助言ではなく、本人が実行する学習を具体化します。
能力や長所の500字は行動の根拠で伝える
長所の名前より実際の行動を先に集めます
長所の設問で最初に「協調性」「主体性」などの言葉を決めると、経験をその言葉に無理に合わせてしまうことがあります。先に、自分が困った場面で何をしたかをいくつか書き出してください。その中から、繰り返し見られる行動を長所として整理します。
たとえば、意見が分かれたときに、双方の理由を聞いて共通点を整理した経験があるなら、その行動を具体的に説明できます。「協調性があります」の一文だけより、誰の話をどう聞き、何を整理したかが分かるほうが、読み手は長所を理解できます。
自分が目立つ役割ではなかった場合も、準備、記録、調整、確認などの行動に意味があります。リーダーでなければ書けないわけではありません。役職名ではなく、自分が担った範囲を正確に示し、その中で考えて動いたことを探しましょう。
状況・行動・変化・学びで整理します
500字の下書きは、状況、行動、変化、学びの順で整理すると書きやすくなります。状況は課題が分かる程度に短く、行動は自分が実際にしたことを中心に書きます。変化は結果として確認できたこと、学びは次に生かしたい考え方です。
結果が大成功でなくても、何がうまくいかず、どのように考え直したかを書くことはできます。ただし、失敗の説明ばかりにならず、自分の行動と学びを明確にしてください。結果をよく見せるために、他人の行動まで自分の成果に含めないことも大切です。
数字が記録に残っていない場合は、無理に数値化しないでください。「全員が納得した」と書くなら、どう確認したかが必要になります。確認していないことは、「意見を出す人が増えたと感じた」など、事実と自分の受け止めを区別して表します。
テーマは本文を一言で案内する役割です
所定様式ではテーマを決める必要があります。長く立派な題名にするより、本文の中心となる力が分かる短い言葉を考えましょう。たとえば「違う意見の理由を聞く姿勢」のように、実際の行動が想像できる形が使えます。
テーマと本文がずれていないかも確認してください。テーマを「継続する力」としたのに、本文が一度だけの思いつきの話になっているなら、テーマか経験の選び方を見直します。続けた期間よりも、続けるためにどんな工夫をしたかが分かると内容が深まります。
最後は、長所を大学の学びでどう生かしたいかにつなげられます。ただし、ほかの設問と同じ学習計画を長く繰り返す必要はありません。経験から得た力が、資料を読み、議論し、学び続ける姿勢にどうつながるかを短く示しましょう。
長所500字と活動記録は、成果の大きさより本人の行動を確かめます
自分でできること
活動の日付、課題、担当、自分の判断、結果を記録から整理します。例えば団体の受賞と自分が行った調整は別の事実です。記憶だけでは人数や役割を取り違えることがあるため、根拠がない数字は足さず、顧問や関係者に確認してから下書きします。
学校の先生に頼めること
先生には校内の活動記録との一致や、本人が担った範囲を確認してもらいます。長所の名前に対して実際の行動が示されているかも相談できます。ただし、見ていない校外活動まで証明することはできません。事実が確認できてもどの経験を選ぶか決まらない場合は、問いと長所をつなぐ助言を検討します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには複数の経験を比べ、テーマと500字の中心が一致するか、ほかの三項目と重複しすぎないかを見てもらいます。活動紹介だけで本人の判断が見えないときが相談の目安です。実績や人物像の代作は頼めません。学校が確認した事実を土台に、本人が説明できる行動を選びます。
書類を仕上げる添削と清書の進め方
一度の添削で全部を直そうとしないようにします
下書きができたら、まず設問に答えているかを確認し、その次に具体性、文章のつながり、表記の順で見直します。内容が定まらないまま言葉だけを整えると、あとで大きく書き直すことになります。見直す目的を一回ごとに決めると効率的です。
先生や家族に読んでもらうときは、「よい文章ですか」ではなく、「学びたいことが一つに伝わりますか」「経験と志望理由のつながりは分かりますか」と質問しましょう。読み手が答えやすくなり、直す点も具体的になります。
指摘されたことをすべてそのまま取り入れる必要はありません。意味が自分の考えと変わっていないか、面接で自分の言葉で説明できるかを確かめます。整った文章でも、本人が説明できなければ準備として十分とはいえません。
音読で長い文と不自然な言葉を見つけます
文章を声に出して読むと、途中で息が続かない文や、意味が取りにくい言い回しに気づきやすくなります。一文に理由と結果と将来の目標が詰まっていたら、二つに分けてください。短い文にすることで、論理の飛びも見つけやすくなります。
難しい言葉を使う場合は、中学生に説明できるかを試します。意味をうまく説明できない言葉は、使い方を調べ直すか、自分が理解している表現に置き換えましょう。法律や政治に関心があることは、専門用語の数ではなく、考え方の具体性でも伝えられます。
読み手が知らない学校行事や団体名には、必要な説明を添えます。ただし、説明が長くなるなら、固有名詞を減らして活動の内容を示す方法もあります。自分の学校の中だけで通じる略語や役職名を、そのまま使わないようにしてください。
清書前に4問の一貫性を点検します
志望理由では法律への関心を書いているのに、学習計画ではその関心と関係のない内容だけになっていないかを確認します。4問の答えは独立した文章ですが、同じ受験生の考えとしてつながっている必要があります。経験、問い、学習、将来の線をたどってみましょう。
清書の直前には、学部・学科・コース名、氏名、生年月日、選抜方式、字数、テーマ欄などを確認します。内容の修正と同時に行うと、細かな欄を見落としやすくなります。別のチェック用紙を作り、一項目ずつ確認する方法がおすすめです。
提出前には、完成した書類の控えを残しておくと、面接前に内容を見返せます。控えには個人情報が含まれるため、共有先や保存場所に注意してください。面接練習では、提出した内容と違う話に変えてしまわないようにしましょう。
清書前の3回確認
1回目:4問それぞれが設問に答え、内容がつながっているかを読みます。
2回目:事実、固有名詞、字数、分かりにくい言葉を確認します。
3回目:記入欄、用紙、筆記具、書類のまとめ方を確認します。
自分に合う準備の順番を相談する
一人で整理しにくいときは、受験相談で、現在の準備と次に取り組むことを確認できます。
- 法律A・法律B・政治学科のどこを目指すかと、準備の優先順位
- 自己推薦書に使う経験の整理と、志望理由・学習計画のつなげ方
- 小論文、面接・口頭試問、政治学科の討論の練習計画
四項目の添削は、内容のつながりと清書の確認を分担します
自分でできること
各欄に何を答えたか一文で書き、経験・問い・学び・将来がつながるか確認します。例えば同じ経験の役割や時期が欄ごとに変わっていないか照合します。自分では書いたつもりの理由を補って読んでしまうため、内容が固まったら初めて読む人に伝わり方を確かめてもらいます。
学校の先生に頼めること
先生には設問の読み違い、文章のつながり、誤字、字数、用紙の指定を確認してもらいます。ただし、清書前の形式確認だけでは学科への関心の弱さは直りません。表記を直しても「何を学ぶのか」が伝わらない場合は、修正前後の下書きをそろえて構成の相談へ進みます。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには四項目全体の重複や説明の抜けを見てもらい、どの欄で何を伝えるか整理してもらいます。同じ指摘を繰り返される場合は、表現ではなく考えの不足を確認する目安です。完成文を受け取って暗記する方法では本人の理解は増えません。修正の理由を説明し、別の質問にも答えられるか確かめます。
小論文は課題を読み取ってから自分の考えを書く
60分で何をするかを練習で決めます
2027年度の法学部の小論文は、10時から11時までの60分です。文章を書く時間だけでなく、課題を読み、答えの構成を考え、最後に確認する時間も含みます。普段から時間を計って書き、自分がどこに時間を使っているかを知ることが大切です。
練習用の配分として、読む時間と構成に15分、執筆に35分、見直しに10分を置く方法があります。これは大学の指定ではなく、調整するための出発点です。課題の長さや設問によって変え、毎回同じ配分に無理に合わせないようにしましょう。
書く速さだけを上げても、問いを読み違えていれば答えとして弱くなります。最初の段階では、時間を少し長く取っても、設問に正しく答える練習をしてください。その後、読み方や構成の手順を固めながら60分に近づけていきます。
設問の指示と資料の内容を分けて読みます
課題を受け取ったら、まず何を求められているかを確認します。要約なのか、理由の説明なのか、自分の意見なのかで、書く内容は変わります。設問が複数ある場合は、それぞれの役割を分け、同じ答えを繰り返さないようにします。
資料を読むときは、筆者の主張、根拠、例、反対意見への説明を分けます。気になった一文だけを拾って、自分の意見に都合よく使わないことが大切です。接続語や指示語にも注意し、どの主張を支える説明なのかを確かめてください。
資料に書かれている内容と、自分が以前から知っている内容も区別します。課題の条件を離れて知識を披露すると、問いに答えない文章になりやすくなります。知識を使う場合は、その設問の説明に必要な部分だけを選びましょう。
結論・理由・具体例・検討で筋道をつくります
自分の意見を問われた場合は、結論と理由の関係をはっきりさせます。結論は立場、理由はその立場を取る根拠です。具体例は理由を分かりやすくするために使い、例を一つ挙げただけで社会全体について断定しないようにしてください。
法や政治に関わるテーマでは、利点だけでなく不利益を受ける立場も考えると、論点が広がります。反対意見を弱く作って簡単に否定するのではなく、反対する人が何を心配しているのかを理解したうえで、自分の考えを調整しましょう。
結論を変えることが必要になる場合もあります。資料を読んで当初の考えが十分でないと分かったら、条件つきの結論に直すなど、根拠に合わせて考え直します。最初の思いつきを守ることより、最後まで理由が通る文章にすることを優先してください。
過去問題は出題予想より読み方の確認に使います
要項では、小論文等の過去問題の掲載先としてパスナビが案内されています。過去問題を使う際は、年度、学部、学科、方式を確かめてください。別の学科や別方式の問題を、法学部の本番と同じものだと考えないようにします。
過去に出たテーマが次も出るとは限りません。テーマを覚えることより、資料の量、問い方、字数の指定、答えを組み立てる難しさを確認しましょう。解いた後は、設問のどの言葉を見落としたかまで記録すると、別の問題にも生かせます。
同じ問題を書き直す練習も役立ちます。一度目の文章を少し直すだけでなく、構成メモから作り直してみてください。新しい問題を数多く解く練習と、同じ問題で考え方を深める練習を組み合わせると、改善点が見えやすくなります。
小論文の読み取り
問い:要約・説明・意見のどれを求められているか確かめます。
根拠:資料の主張と具体例、自分の知識を分けます。
結論:理由とつながり、反対の立場も考えた答えにします。
60分小論文は、読む・構成する・書き直す作業を分担します
自分でできること
設問の要求を一文にし、答案と時間記録を残します。例えば要約の中に自分の賛否を書いていないか確かめます。自分の主張を知っていると、答案にない理由まで読み込んでしまいます。元の問題と答案を一緒に先生へ見せ、読み違いと説明不足を分けてもらいます。
学校の先生に頼めること
先生には本文の理解、設問への対応、結論と理由の関係、基本表現を確認してもらいます。ただし、法や政治に関わる論点を継続して深く扱う時間は限られる場合があります。書き直しても理由が抽象的なままなら、元問題・指摘・修正版をそろえて専門的な添削を相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには根拠から結論へ進む過程と、60分での改善順を具体的に点検してもらいます。速く書こうとするほど問いから外れる場合が相談の目安です。非公表の基準点による合格判定はできません。「もっと深く」だけで終わらず、どの条件や理由を補うか示す支援を選び、本人が再度書き直します。
法律学科向けの小論文練習を具体的に進める
仮定のルールを使って公平さを考えます
ここでは、実際の過去問題ではない練習例を使います。「学校の共有スペースの利用希望が重なったとき、どのようなルールで順番を決めるべきか」という仮定の課題です。現行の法律や特定の学校の規則について、結論を出すものではありません。
まず、課題の目的を考えます。利用機会を広くすること、必要な人が使えること、運営の負担を増やしすぎないことなど、複数の目的がありえます。そのうえで、先着順、抽選、利用回数の調整といった方法を、同じ目的に照らして比べます。
先着順なら分かりやすさがある一方、早い時間に申し込めない人には不利になるかもしれません。抽選なら機会をそろえやすくても、継続して使う必要がある場合に困ることがあります。どれか一つを無条件で正しいとせず、条件を整理して考えましょう。
事実が足りないときは何を確認するかを書きます
法律に関心がある受験生は、結論を急ぐより、判断に必要な事実を確認する習慣をつけると役立ちます。先ほどの例なら、利用人数、利用目的、時間帯、設備の制約などが分からなければ、適切な方法を比べにくくなります。
小論文では、与えられていない情報を勝手に事実として足さないようにしてください。仮定を置くなら、それが仮定であることを明確にします。「もし継続利用が必要な活動を想定するなら」と条件を示せば、事実と推測を分けて書けます。
現実の事件や制度を扱う練習では、記事の見出しだけで判断しないことが大切です。いつ、どのような条件の話なのかを確認し、分からない部分を残したまま断定しないようにします。専門的な法的判断を背伸びして示すより、慎重な読み取りを意識しましょう。
ルールの目的と例外を両方考えます
ルールがあると判断をそろえやすくなりますが、同じ扱いがすべての人に同じ影響を与えるとは限りません。例外を設ける場合も、誰がどの基準で判断するのかが曖昧だと、不公平だと受け止められる可能性があります。
練習では、原則、例外の条件、確認方法の3点を考えてみてください。たとえば、基本は抽選にしつつ、特別な事情を申し出る仕組みを設けるなら、その事情をどう確認し、ほかの利用者にどう説明するかまで検討します。
この練習の目的は、学校の制度について最適な答えを決めることではありません。決まりを作る理由と、その決まりで困る場合を同時に考える力を養うことです。自分の提案に弱点があると気づければ、次の説明をより丁寧にできます。
書き直しでは一つの弱点に集中します
書いた文章を見返して、「理由が抽象的」「反対意見がない」「具体例が長い」などの弱点を一つ選びます。一度にすべて直そうとすると、何が改善したかが分かりにくくなります。今回は理由を具体化する、次は結論を短くするというように進めましょう。
先生に読んでもらう場合は、自分が迷った箇所を伝えます。「公平という言葉を使いましたが、何を公平にするのか説明できているか見てください」と頼むと、具体的な助言を受けやすくなります。添削後は、直された文を写すだけでなく、自分で直し直してください。
法律の練習では、事実・基準・例外のつながりを確認します
自分でできること
仮定の課題で与えられた事実と、自分が追加した想定を分けます。抽選と先着順なら、何を公平にするかを同じ基準で比較します。ただし、思い入れのある結論に必要な事実だけを選ぶことがあります。結論の前提を先生に示し、見落とした立場を質問してもらいます。
学校の先生に頼めること
先生には問題の条件の読み取りと、原則・例外の説明に矛盾がないか確認してもらいます。例えば例外を認める理由をほかの人にも説明できるか相談できます。ただし、現実の事件の専門的な法的判断まで依頼するものではありません。文章の論理を直しても比較の基準が揺れるなら、考え方の整理を専門的に点検します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには同じ条件を変えて問い返してもらい、結論を支える判断基準を整理します。公平という言葉だけで説明が止まるときが相談の目安です。現行法の未確認の解釈や合格答案を作るのではなく、本人が資料に基づいて考える支援を求めます。専門的事実を使う場合は公式資料へ戻り確認します。
政治学科向けの小論文練習で政策を比べる
仮定の地域課題を複数の立場から考えます
政治学科向けの練習例として、「地域の図書室の開館時間を延ばすべきか」という仮定の課題を考えてみましょう。これも実際の過去問題や出題予想ではありません。誰にどのような利益や負担が生じるかを整理するための題材です。
利用者には便利でも、運営する側には人員や費用の課題が生じるかもしれません。利用しない住民にとっては、ほかの事業との優先順位も気になるでしょう。賛成と反対を単純に分けず、立場ごとに何を大切にしているかを書き出します。
その後、毎日延長する、曜日を絞る、試行期間を設けるなどの案を比べます。案を増やすだけでなく、利用のしやすさ、費用、運営の続けやすさといった基準をそろえます。同じ基準を使うことで、比較の理由を読み手に伝えやすくなります。
多数の意見と少数の事情をどちらも見ます
意見を集める場合、回答者が多いから十分とは限りません。回答しやすい人だけが集まっていないか、声を出しにくい人の事情が抜けていないかを考えます。学校でアンケートを行った経験があれば、回答方法や質問の仕方を振り返ることもできます。
ただし、少数意見を大切にすることと、どんな要望もすべて実現することは同じではありません。限られた条件の中で、どの意見をどう検討し、決定の理由をどう説明するかが問題になります。自分の提案が何を優先するのかを明らかにしましょう。
実際の数値を使う練習では、調査の対象、実施時期、質問の内容を確認します。ある集団の回答を、そのまま社会全体の意見としないことが大切です。数字は説得力を出す飾りではなく、判断の範囲を確かめるために使います。
実施した後の確認まで考えます
政策や制度の提案では、始めた後に何を見て効果を確かめるかも考えられます。図書室の例なら、利用人数だけでなく、新しい時間帯を利用した人、運営上の負担、ほかの利用への影響などを確認する方法があります。
効果を確かめるための数字や意見を決めると、提案の目的も明確になります。「便利になったか」では広すぎる場合、「これまで利用しにくかった人が利用できたか」と問いを絞れます。目的と確認方法がつながっているかを見直しましょう。
小論文の字数が限られる場合は、すべてを盛り込む必要はありません。問いに答えるために必要な観点を選びます。多くの視点を知っていることと、設問に合う視点を選べることの両方を、練習で身につけていきましょう。
政策を比べる視点
立場:利用者、運営側、それ以外の人にどんな影響があるかを考えます。
基準:便利さ、負担、続けやすさなど、比べる物差しをそろえます。
確認:始めた後に何を確かめ、見直すかまで検討します。
政治の練習では、政策の比較と少数の事情を一緒に考えます
自分でできること
仮定の案について、利用者・運営者・利用しない人の利益と負担を書きます。例えば図書室の延長なら便利さだけでなく必要な人員も考えます。ただし、自分に近い立場の意見へ偏りやすいため、学校で別の立場から質問を受け、比較に足りない情報を残します。
学校の先生に頼めること
先生には資料の読み取りや、複数案を同じ物差しで比べているかを見てもらいます。調査を行う場合は質問の偏りや相手への配慮も相談できます。ただし、多くの視点を加えるだけでは時間内の答案にまとまりません。論点を増やすほど結論が不明確になる場合は、設問に沿って絞る助言を検討します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには政策の目的、負担、実施後の確認をつなぎ、どの観点を答案に残すか点検してもらいます。賛否の意見紹介だけで自分の判断が見えない場合が相談の目安です。特定の政治的立場への同意や非公開の出題予想は必要ありません。本人が選んだ基準とその限界を説明できるようにします。
法律学科の面接・口頭試問を準備する
提出書類の一文ずつに質問をつけます
法律学科の2027年度総合評価型では、面接・口頭試問が行われます。公式に示されていない質問数や面接時間を固定して考えるより、提出した内容を自分の言葉で説明できるようにしましょう。文章を丸暗記するだけでは、問い方が変わったときに答えにくくなります。
自己推薦書を読み、一文ごとに「なぜそう考えたのか」「具体的には何をしたのか」「どこを調べたのか」という質問をつけてみてください。説明できない部分は、書いた意味を確認し直す必要があります。提出前なら文章の修正にもつながります。
一つの答えを30秒程度と1分程度の二通りで話す練習もできます。時間は練習上の目安で、大学の指定ではありません。短く話すときは結論と理由、長く話すときは具体例や考え直した点を加え、同じ内容を長く引き延ばさないようにします。
なぜ法律を学ぶのかを身近な経験から話します
「法律を学べば人を助けられると思った」という答えは、そのままでは広い内容です。どの経験からそう考え、どんな問題を理解したいのかを補ってください。法律で何でも解決できると考えるのではなく、まず仕組みを学びたいという姿勢で説明できます。
たとえば、同じルールでも人によって困り方が違うことに気づいた経験なら、その場面を短く話し、なぜ違いが生じたかを考えた過程を伝えます。実際の法律について判断する必要はなく、大学で確かめたい問いとして述べることができます。
法律AとBの選択理由を聞かれる練習もしておきましょう。成績条件だけでなく、学び方や生活の予定をどう考えたかを説明します。ただし、大学が必ずその質問をするという意味ではありません。自分の選択を整理するための準備です。
知らない問いには分かる範囲と限界を示します
口頭試問で知らない言葉や問題に出会ったとき、分かったふりをして断定するのは避けたいところです。質問の意味を確認し、理解できる範囲で筋道を立てて考えましょう。何が分かり、何が分からないのかを区別して話すことが大切です。
練習では、「その点の詳しい知識はまだありませんが、示された条件からはこの点が問題だと考えます」といった説明を試せます。これは決まった正解の言い方ではありません。知らないことを隠すためではなく、考えている範囲を相手に伝えるための方法です。
分からなかった質問は、練習後に必ず調べ直してください。答えられなかったことを落ち込むだけで終わらせず、言葉の意味、必要な背景、考えられる立場を整理します。次に似た問いを受けたとき、どの部分を説明できるようになったかを確認しましょう。
反対の問いを受けても落ち着いて考え直します
自分の答えに対して、「別の立場からはどう見えますか」と聞かれる練習をします。反対されることを、自分自身が否定されたことと受け取らないようにしてください。考えの条件や弱点を確かめる問いとして受け止めると、説明を続けやすくなります。
最初の答えを変える場合は、なぜ変えるのかを示します。「その条件を考えると、最初の提案にはこの課題があります」と整理すれば、単に相手に合わせただけではないことが伝わります。考え直せることも、根拠を重視する姿勢の一つです。
面接練習の録音を聞く際は、声の大きさだけでなく、質問に答えるまでが長すぎないか、話の途中で主語が変わっていないかも確認します。内容と話し方を別々に見直すと、改善点を選びやすくなります。
法律学科の面接は、基本の受け答えと問い返しを分けて練習します
自分でできること
四項目の各文について「なぜ」「具体的には」を付けて話し、録音で質問への答えになったか確認します。ただし、自作の質問だけでは説明の弱点が見えません。例えば志望理由への答えが活動の紹介だけになるなら、先生に問い方を変えて質問してもらいます。
学校の先生に頼めること
先生には基本の受け答え、学校での経験との一致、聞き取りやすい長さを見てもらいます。ただし、本人の背景を知る先生には省いた前提も伝わる場合があります。初見の聞き手への説明や、反対の条件を示されたときに止まる場合は、書類と練習記録を添えて専門的な模擬面接を相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには関心の根拠、大学での学び、別の立場を行き来する問い返しを頼めます。同じ答えを暗記しても追加質問に対応できない場合が相談の目安です。本番の質問や点数は保証できません。話し方と内容理解の不足を分け、次に読む資料や修正する説明を具体的に示す支援を選びます。
政治学科のグループ討論は聞く力も練習する
5〜7名で当日のテーマを議論する形式です
2027年度要項では、政治学科の面接・口頭試問はグループ討論形式です。5〜7名が1組となり、当日示されたテーマについて議論します。テーマの例として新聞記事や現代社会の課題が示されていますが、具体的な出題を予測できるという意味ではありません。
要項には、今後の社会情勢により面接形態を変更する場合があるとの注意もあります。受験票や大学からの案内を確認し、形式が必ず同じだと決めつけないようにしてください。ここでは、確認した要項の討論形式に沿って練習の方法を説明します。
討論は、自分だけが長く話せばよい場ではありません。相手の発言を理解し、論点をつなげ、必要に応じて問い直す練習が役立ちます。大学が公表していない細かな採点項目を決めつけず、学科で学ぶための対話の力を育てましょう。
最初に何について話すかをそろえます
テーマを読むときは、問いの範囲と条件を確認します。「導入すべきか」を聞かれているのか、「どのように実施するか」を聞かれているのかでは議論が変わります。自分の知っている話題に勝手に置き換えず、与えられた内容に戻る習慣をつけてください。
練習では、最初に各自が短く意見を述べ、その後に共通する論点と違う論点を整理する方法が使えます。ただし、本番で進行方法を自由に決められるとは限りません。当日の指示を優先し、練習した手順に固執しないようにしましょう。
同じ言葉を違う意味で使っていると、議論がすれ違います。たとえば「公平」「安全」「効率」について、何を指しているのかを確認することが必要になる場合があります。言葉の意味をそろえる質問は、相手を困らせるためではなく、議論を理解するために行います。
相手の発言に理由を添えてつなぎます
「賛成です」「反対です」だけでは、自分が何を考えたかが分かりません。どの点に賛成し、どの点に課題を感じたのかを短く説明しましょう。相手の発言を正確に受け止めたうえで、新しい理由や条件を加えることを意識します。
たとえば、「利用しやすさを重視する点には賛成です。一方で運営の負担もあるので、まず曜日を絞って試す方法はどうでしょうか」と話す練習ができます。これは仮定の課題への練習用の発言であり、暗記してどんなテーマにも当てはめるものではありません。
ここまでを次の行動にする
読み終えた内容を一文で説明し、分からない点をメモします。
公式条件は受験年度の資料で確認し、練習方法は自分の課題に合わせます。
今日取り組むことを一つ選び、終えたら改善点を記録します。
反対するときは、人ではなく意見の内容を対象にします。「その考えはおかしい」ではなく、「その方法だと、この条件の人には不利になる可能性があります」と説明すると、論点を共有しやすくなります。断定の強さより、理由の分かりやすさを大切にしてください。
討論で意識する3つの動き
受け取る:相手の主張と理由を区別して聞きます。
加える:同意や反対に、根拠や別の条件を添えます。
戻す:話が広がりすぎたら、元の問いとの関係を確認します。
発言できないときは論点の整理から参加します
周りの発言が速いと、自分の意見を入れるタイミングがつかみにくいことがあります。その場合、無理に新しい主張を出すだけでなく、「いま出ている案は二つあり、この点が違うと思います」と整理する形で参加する練習もできます。
ただし、整理したつもりで他の人の意見を変えてしまわないように注意します。「この理解で合っていますか」と確認することも必要です。聞く力は、黙っている時間の長さではなく、相手の考えを正確に受け取れているかで振り返りましょう。
発言が多い人も、自分の説明が長くなりすぎていないかを確認します。同じ理由の繰り返しを減らし、ほかの人が考えを出せる間をつくってください。司会の役を取ること自体を目標にせず、議論の内容にどう貢献したかを見直します。
練習後は発言回数だけで評価しません
討論を振り返るときは、何回話したかだけでなく、何を加えたかを記録します。新しい視点を出した、資料の条件を確認した、相手の理由を聞いた、意見の違いを整理したなど、具体的な行動を振り返ってください。
人数をそろえられない場合は、2〜3人でも、同じ課題に対して違う立場を考える練習ができます。一人なら、自分の意見を書いた後に、別の立場から質問を三つ作り、答えてみましょう。ただし、本番に近い人数での経験も可能な範囲で取り入れると、話す間合いを学べます。
録画する場合は、参加者の同意を得て、共有や保管に注意します。見返す目的は相手の失敗を探すことではなく、自分の聞き方や説明の改善です。一回の練習で直す点を一つ決め、次回に同じ点を確認すると成長を捉えやすくなります。
政治学科の討論は、発言内容と聞き方を三者で点検します
自分でできること
テーマの問いを確認し、自分の意見と反対の理由を短く書きます。一人でも別の立場から問いを作れますが、発言の重なりや相手の予想外の意見は再現しにくくなります。例えば自分の話を続けてしまう癖に気付いたら、学校で複数人の練習を依頼します。
学校の先生に頼めること
先生には参加者を集める相談や、話題のずれ、発言の長さ、相手の意見を正しく受け取ったかの確認を頼めます。ただし、進行と全員の発言分析を同時に行う負担があります。回数を重ねても自分が何を加えたか分からない場合は、同意を得た記録を用いて詳しい振り返りを相談します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロにはどの発言が論点を深め、どこで相手の理由を取り違えたかを具体的に指摘してもらいます。発言回数だけで出来を判断してしまう場合が相談の目安です。司会をすれば有利など非公開の採点を断定する助言には頼りません。本人が次回に試す聞き方や問いを一つ決め、別テーマで再確認します。
ニュースと読書を小論文・面接に生かす
一つのニュースを短い記録にまとめます
ニュースをたくさん見ても、内容を説明できなければ準備に使いにくくなります。一つの記事について、いつの情報か、何が起きたか、どの立場が関わるか、自分が疑問に思ったことは何かを短く書きましょう。感想と記事にある事実は分けて記録します。
記事の見出しは、内容全体を表しているとは限りません。本文を読み、必要に応じて公式の発表や資料を確認してください。誰かの発言を、社会全体の意見として扱わないことも大切です。発言者と、その発言が行われた状況を押さえます。
記録の最後に、追加で調べる問いを一つ残します。「なぜこの制度があるのか」「別の地域ではどうしているか」「どの人に負担があるか」などです。疑問を一つずつ調べることで、ニュースを見る習慣が、法や政治を考える学習につながります。
違う意見を読むときは理由を比べます
同じ課題について違う意見を読むと、結論だけの対立に見えることがあります。そこで、何を重視しているか、どの事実を根拠にしているか、どんな将来を心配しているかに分けてみてください。前提の違いが分かると、討論で質問を作りやすくなります。
自分と同じ意見だけを集めると、反対の問いを受けたときに答えにくくなります。反対意見の中にも納得できる部分がないかを探しましょう。相手の意見を理解することと、すべて賛成することは同じではありません。
考えが変わった場合は、前の考えを消さず、何を読んでどこが変わったかを残します。その記録は、面接で「どのように関心が深まったか」を説明する材料になります。最初から一つの立場を持ち続けることだけが、学習の成果ではありません。
本は読み終えた冊数より問いを残します
法律や政治の入門書を読む場合は、難しい本を選ぶことより、自分が内容を説明できることを重視します。章ごとに要点を一つ書き、分からない言葉を調べてください。一冊を急いで読み終えるより、疑問を持ちながら読み進めるほうが学びを深められます。
読書記録には、本の題名、著者、読んだ箇所、要点、自分の疑問を残します。引用するときは、どこまでが著者の言葉かを明確にしてください。自己推薦書や面接では、本の主張を自分が発見したことのように話さないようにします。
読んだ内容が志望理由に関係する場合は、なぜ印象に残ったかを経験とつなげてみましょう。ただ本の名前を挙げるだけでは、学ぶ意欲の説明としては弱くなります。本を読んだ後に考えたことや、さらに調べたいことまで話せるようにしてください。
ニュースと読書は、情報の確認と自分の問いをつなげます
自分でできること
発表元、日付、対象、確認できた事実、自分の意見を分けて記録します。例えば一人の発言を社会全体の意見として扱いません。ただし、見出しや自分に近い意見だけを読む偏りには気付きにくいことがあります。元の資料を先生に見せ、前提の読み取りを確認してもらいます。
学校の先生に頼めること
先生には用語の意味、文章の主張、背景の基礎知識を相談できます。引用と自分の意見の区別も確かめてもらいます。ただし、読んだ内容がそのまま志望理由になるとは限りません。資料を増やしても自分の疑問が一つに絞れない場合は、学科とのつながりを詳しく考える助言を検討します。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには複数の資料から何を比べるか、どの問いが法律や政治の学びにつながるかを確認してもらいます。本の紹介だけで面接の答えが終わる場合が相談の目安です。読んでいない本を読んだことにしたり、出題テーマを保証したりはできません。本人が実際に読んだ箇所と考えの変化を根拠に整理します。
高校1・2年生から始める準備計画
高校1年生は授業と身近な疑問を大切にします
早く準備を始める利点は、実績の数を増やすことだけではありません。成績を確認しながら学習方法を直し、関心のあるテーマを読んで考え、経験を振り返る時間を持てることにあります。まず授業を丁寧に受け、分からない内容をそのままにしない習慣を作りましょう。
法学部に関心があっても、国語や公民だけを勉強すればよいわけではありません。出願条件では全体の学習成績の状況が関わります。高校の幅広い学習は、文章を読む力や、資料を整理して考える力にもつながるため、教科を早く切り捨てないことが大切です。
学校生活では、疑問に思った出来事を短く残します。話し合いで意見がまとまらなかった、同じ決まりでも困る人がいた、説明の仕方で理解が変わったなど、身近な場面が手がかりになります。その時点で受験用の立派な文章にする必要はありません。
高校2年生は問いを一つ深めます
高校2年生では、関心のあるテーマを一つ選び、複数の資料を読む経験を増やしましょう。調べた内容を学校の発表や友人との話し合いで説明すると、自分が分かっていない部分に気づけます。人に説明することを、調べ学習の最後に入れると効果的です。
活動を選ぶときは、書類に書けそうかだけで決めないようにします。自分が関心を持つ課題に対して、学校や地域で無理なく関われる機会を探します。新しい活動に参加しなくても、すでに続けている部活動や委員会の役割を深く振り返ることはできます。
ここまでを次の行動にする
読み終えた内容を一文で説明し、分からない点をメモします。
公式条件は受験年度の資料で確認し、練習方法は自分の課題に合わせます。
今日取り組むことを一つ選び、終えたら改善点を記録します。
学科の比較も始めておくとよいでしょう。同じ社会問題でも、法律学科と政治学科では考えたい問いが少し違うことがあります。大学の学びを調べながら、自分が何を知りたいのかを言葉にし、志望先を検討してください。
高校3年生の春は条件と書類を具体化します
高校3年生の春には、成績の見込みと志望学科を学校で相談し、受験年度の要項が公表されたら条件を確認できるようにします。前年の条件をそのまま約束されたものとして扱わず、変更点を確認する時間を予定に入れておきましょう。
書類は、いきなり清書せず、経験、関心、大学での学び、将来の役割を別々にメモします。それから設問ごとに必要な情報を選び、字数内に組み立てます。資料を読み直す時間と、先生に見てもらう時間も残しておくと、直前に慌てにくくなります。
小論文と面接等の練習も、書類が完成するまで待つ必要はありません。文章を読み、短く説明し、反対の立場を考える練習は並行できます。準備を分けすぎず、同じテーマについて書くことと話すことを行き来すると、考えの不足が見つかります。
学年ごとの重点
高校1年生:授業を大切にし、身近な疑問と経験を記録します。
高校2年生:テーマを一つ深め、資料を読み、人に説明します。
高校3年生:最新条件を確認し、書類と当日試験の練習を組み合わせます。
出願前から試験直前までの学習を組み立てる
週の予定は小さな作業に分けます
「今週は小論文を頑張る」だけでは、何を終えたかが分かりません。課題を一題読む、構成を作る、時間を計って書く、見直して書き直すというように分けましょう。学校の課題や行事も含め、実際に使える時間に合わせて予定を組みます。
たとえば、平日は短い読解とニュース記録、まとまった時間が取れる日に小論文、別の日に面接や討論の練習を置く方法があります。これは一例です。毎日長時間できることを前提にせず、続けられる量から始めてください。
予定が崩れたときは、全部を翌日に詰め込むより、優先する作業を選びます。出願直前なら書類の完成と提出確認、試験前なら時間を計った練習と弱点の修正が中心になります。時期によって重点を変えることが大切です。
出願前は内容を増やすより整理します
締切が近づいたら、新しい活動を増やすことより、すでにある経験と学びを整理します。自己推薦書に何を残し、何を面接で補足するかを決めましょう。活動の数を増やしても、考えたことが説明できなければ内容は深まりません。
調査書の発行には学校側の準備が必要です。自分の書類が完成してから頼むのではなく、学校の締切を先に確認してください。自分の予定と学校の予定が違うことを前提に、余裕を持って相談します。
志望先や方式の入力も、落ち着いて確認します。法律学科フレックスAとBを取り違えたり、別方式の書類を準備したりしないよう、入力画面と手元の一覧を照合しましょう。文章の完成度だけに集中して、手続きの確認を後回しにしないことが大切です。
試験直前は新しい知識を詰め込みすぎません
試験直前には、これまでの小論文で繰り返した間違いを確認します。問いの読み違い、理由の不足、段落のつながり、字数配分など、自分に多いものを一つずつ見直しましょう。新しい難しい言葉を増やすより、使える考え方を確かにすることが役立ちます。
面接では提出書類を見返し、自分の関心と学習計画を短く話せるかを確認します。政治学科では、聞いた意見を短くまとめて返す練習も続けます。直前に話し方を大きく変えるのではなく、これまでの練習で身につけた方法を整えましょう。
睡眠や食事、移動の確認も準備に含まれます。夜遅くまで練習して当日集中できない状態にならないよう、試験時間に合わせて生活を整えてください。受験票、持ち物、会場への行き方を早めに確認すると、当日の不安を減らせます。
学習計画は、学校の予定と書類・当日試験の練習を合わせます
自分でできること
授業や行事の予定を先に書き、読解・下書き・模擬練習・修正を小さな作業に分けます。予定を埋めるだけでは理解が進んだか分かりません。例えば同じ指摘が残るなら問題数より書き直しを優先し、学校の学習を圧迫しない量か先生に相談します。
学校の先生に頼めること
先生には定期試験、提出物、校内の書類依頼時期に合わせた日常の学習を相談できます。ただし、大学別の筆記と討論まで全体を毎週調整できるとは限りません。学校の予定を守っても対策が偏る場合は、使った時間と未完了の作業を記録して専門的な計画の点検を頼みます。
プロに頼ったほうがよいこと
プロには本人の弱点に応じて書類・小論文・面接等の順番を整理し、修正が次の練習に反映されたか確認してもらいます。本人は苦手な練習を避けやすく、学校だけでは全作業を見渡せないことがあります。過去の評定や経験を短期間で作り直すことはできません。課題を増やす前に、続けられる量へ調整します。
ネット出願と郵送で見落としを防ぐ
メール・写真・印刷環境を先に用意します
要項では、メールアドレス、角2封筒、顔写真データ、A4普通紙に印刷できるプリンタ、各種出願書類が準備物として挙げられています。メールアドレスは入学まで使うため、受信できる状態を保てるものを用意します。高校配付のアドレス等は避けるよう案内されています。
顔写真データは、カラー、上半身、無背景、10MB以下、JPEGまたはJPG形式という指定があります。画像を選ぶ前に、要項と出願画面の注意を読みましょう。手元の写真が使えるかを、雰囲気だけで判断しないことが大切です。
プリンタが使えない場合は、どこで必要な印刷をするかを事前に決めます。登録後に初めて印刷方法を探すと、期限近くに時間を使ってしまいます。個人情報が含まれる書類を印刷する際は、取り忘れや共有場所への保存にも注意してください。
支払い・印刷・郵送を別の作業として確認します
出願情報の登録後には、検定料の支払い、入学志願票等の印刷、必要書類の郵送が続きます。最終日の検定料支払いも15時までとされています。支払い方法によって反映に時間がかかる場合があるため、締切直前の操作を前提にしないようにしましょう。
要項では、入学志願票、本人控、宛名ラベルがまとめて出力され、必要書類をカラー印刷する案内があります。何を提出し、何を控えとして残すかを確認します。すべて同じように封筒に入れるのではなく、提出対象を照合してください。
郵送は、市販の角2封筒に宛名ラベルを貼り、郵便局窓口から簡易書留・速達で行う指定です。締切日に窓口が開いているはずと決めつけず、利用する郵便局の営業時間を確かめましょう。提出後に確認できる控えも、試験が終わるまで大切に保管します。
受験票は発行後に自分で印刷します
郵送した書類が受理されると受験票が発行され、登録したメールアドレスに通知される案内があります。要項では試験日の1週間前ごろとされており、ポータルサイトからダウンロードしてA4縦向きで印刷し、当日に持参します。
通知を待つだけでなく、受信できているか、迷惑メールに入っていないかも確認しましょう。発行や手続きの状況に不明点がある場合は、大学の案内に従って問い合わせます。自分で推測して、受験票がなくても大丈夫と考えないでください。
受験票を印刷したら、氏名、志望先、試験会場、注意事項を確認します。以前見た情報と違う案内がある場合は、最新の個別案内を確認しましょう。保護者と共有する場合も、本人が内容を把握することが大切です。
出願を終えるまでの確認
登録と支払い:方式・学科・個人情報・支払期限を確認します。
郵送:必要書類、宛名ラベル、簡易書留・速達の指定を守ります。
受験票:発行通知を確認し、A4縦向きで印刷して持参します。
試験当日と合格後に確認すること
会場では時間と指示を優先します
2027年度の試験会場は駒沢キャンパスです。要項では、試験開始15分前までに入室し、指定された席に着くよう案内されています。交通の遅れや会場内の移動も考え、到着予定には余裕を持たせましょう。
小論文は30分以上遅刻すると受験できないとされています。ただし、これを「30分までは遅れてよい」と受け取らないでください。入室時刻の指定を守れるように行動し、当日の注意事項をあらかじめ読んでおくことが大切です。
小論文が終わった後も、面接等に向けて落ち着いて待ちます。周囲の受験生の話から、出題や評価について不確かな情報を集めすぎないようにしましょう。自分が提出した内容と、学びたいことを静かに確認する時間として使えます。
合否の確認と入学手続きを混同しません
合格発表を確認することと、入学手続きを終えることは別です。合格した場合は、指定された期間に必要な納入や手続きを進めます。専願の条件を踏まえ、家族と確認しておいた予定に沿って行動しましょう。
1次と2次では時期が離れるため、1次を終えた安心感で2次を忘れないようにします。本人の予定表と家族の予定表に、期限と確認する内容を残してください。合格後の案内に追加の手続きがある場合は、その指示も確認します。
手続きの詳細や納入額は、要項と本人に届く案内で確かめます。前年の金額や他のコースの情報をそのまま使わないようにしましょう。不明点は期限が来る前に大学へ確認し、解決しないまま放置しないことが大切です。
入学までの時間も基礎学習を続けます
合格後は、学校の学習を続けながら、大学で読む文章に慣れる準備ができます。法律や政治の入門書を読み、要点と疑問を書き、短く説明する習慣を続けましょう。入試のためだけに覚えた内容を、学び続ける力に変えていきます。
国語や英語などの基礎も、大学の資料を理解するために役立ちます。受験が終わったから必要ないと切り離さず、苦手だった部分を少しずつ補いましょう。新しい専門用語を覚えるだけでなく、文章の筋道をつかむ練習を大切にしてください。
通学や生活の準備も、授業に集中するための土台です。法律Bを含め、自分の生活時間と学習時間をどう組み合わせるかを具体的に考えます。実際の授業や履修の案内が出たら、計画を調整していきましょう。
よくある落とし穴と準備の見直し方
落とし穴1:評定条件だけで学科を決めてしまいます
成績条件に当てはまることは大切ですが、それだけで志望先を決めると、学習計画や面接の説明が薄くなりやすくなります。法律A、法律B、政治学科のどこで何を学びたいのかを確認し、入学後の生活まで考えて選びましょう。
条件を満たしているかが分からない場合は、無理に自分で判定しないでください。先生に正式な成績を確認し、必要なら大学に問い合わせます。判断を先延ばしにして書類だけを書き進めるより、最初に確認したほうが準備の方向を決めやすくなります。
落とし穴2:専門用語を増やせば伝わると思ってしまいます
法律や政治の言葉を多く使うと、詳しく見えるかもしれません。しかし、意味を説明できず、問いへの答えにもつながっていなければ、文章は分かりにくくなります。自分が理解している言葉で、理由と具体例を示すことを優先しましょう。
使いたい用語があるときは、その言葉を使わずに説明してみます。説明できないなら、もう一度意味を調べてください。説明できたうえで使うと、面接で意味を問われたときにも、自分の言葉で答えやすくなります。
落とし穴3:討論で勝つことを目標にしてしまいます
政治学科のグループ討論に向けて、相手を言い負かす練習ばかりをするのは避けたいところです。論点を理解し、相手の理由を聞き、根拠を添えて考えを深めることを練習しましょう。意見の違いを、議論を進める材料として扱います。
自分の意見が採用されることだけを成果と考えないようにします。見落とされていた条件を示したり、議論の違いを整理したりすることもできます。練習後は、相手にどう勝ったかではなく、何を理解し、何を加えたかを振り返ってください。
落とし穴4:見直しが表記だけになってしまいます
誤字や脱字を直すことは必要ですが、それだけでは内容の弱さは残ります。設問に答えているか、理由が結論につながるか、経験と学習計画が結びつくかを先に確認しましょう。文章が滑らかでも、答えるべき問いからずれていれば見直しが必要です。
自分で読んで分かることと、初めて読む人に伝わることは違います。背景を知らない人に読んでもらい、何が伝わったかを聞いてみてください。自分の意図と違う理解になった部分を、具体的に書き直すことが大切です。
落とし穴から戻る行動
学科選び:条件に加えて、学びたい問いと生活を確かめます。
文章:難しい言葉より、理由と具体例のつながりを見直します。
対話:相手を言い負かすより、論点を共有して考えを深めます。
公式の選考から考える独自の準備チェック
点数予想ではなく次の練習を決めるために使います
ここからは、公式の書類審査、小論文、面接・口頭試問等という選考方法をもとに整理した、独自の準備チェックです。大学の採点基準や合否判定を再現したものではありません。できている項目の数で合格可能性を判断せず、次に直すことを決めるために使ってください。
各項目は、「説明できる」「練習すればできる」「まだ確認していない」の三つで記録すると整理しやすくなります。点数に換算する必要はありません。まだ確認していない項目は、調べることが必要なのか、練習が必要なのかも分けます。
書類では、志望理由、入学後の学習、卒業後の目標、長所の根拠をそれぞれ説明できるかを確認します。4問の文章を暗記するのではなく、問い方が変わっても内容を話せるかを試してください。字数と様式の指定も別に確認します。
小論文では、設問の要求を言い換えられるか、資料の内容と自分の考えを区別できるか、結論に理由を添えられるか、反対の立場を考えられるかを確認します。60分で見直しまでできるかも、実際に書いて確かめましょう。
法律学科の面接では、関心のきっかけ、調べたこと、学科を選ぶ理由、学習計画を短く説明できるかを確認します。知らない問いに対し、分かる範囲を整理して答える練習も行います。答えの暗記量ではなく、質問に合う説明になっているかを見ます。
政治学科の討論では、相手の主張と理由を受け取れるか、発言に新しい視点を添えられるか、問いから外れた話を整理できるかを確認します。長く話すことを目標にせず、自分の発言が議論にどのようにつながったかを振り返ります。
今週直すことを一つ選びます
チェックをした後は、最も気になる項目を一つ選び、具体的な作業に変えましょう。「面接が不安」なら、志望理由を1分で話して録音する、「小論文が苦手」なら、設問を一文で言い換える練習をするという形です。
次の練習では、選んだ項目が前より説明しやすくなったかを確認します。できるようになったら、別の項目に進みます。毎回すべてを完璧にしようとするより、一つずつ改善を確かめるほうが、準備を続けやすくなります。
先生や相談相手には、この記録と実際の下書きを見せると、何を見てもらいたいかが伝わります。「全体を直してください」ではなく、「理由と結論のつながりを確認したいです」と伝えましょう。助言を受けた後に自分で直すところまでを、一回の練習にします。
準備チェックを行動に変える
書類:4問を別々に説明し、つながりと事実の根拠を確認します。
小論文:問いを読み取り、理由を添え、時間内に見直します。
面接等:法律は質問への説明、政治は相手の意見とのつながりを練習します。
駒澤大学法学部の受験準備を今日の行動につなげる
志望先・条件・経験の3つから始めましょう
駒澤大学法学部の自己推薦選抜を考える方は、まず法律A、法律B、政治学科のどこを志望するのかを確認してください。そのうえで、受験年度の出願条件を学校で確かめ、自分が法律や政治に関心を持った経験を一つ書き出してみましょう。
2027年度の制度では、書類50点、小論文100点、面接等100点という構成です。書類だけ、面接だけに偏らず、読む、書く、話す、聞くという練習を組み合わせます。法律学科と政治学科の面接形式の違いも、早めに準備へ反映してください。
準備が進まないときは、受験全体を一度に解決しようとしないことが大切です。今日は成績条件を先生に確認する、明日は志望理由のきっかけを書く、次は小論文の構成を作るというように、実行できる作業へ分けましょう。
自分の考えを説明できる状態を目指します
法学部の受験では、社会への関心を持つことに加え、なぜそう考えるのかを説明する練習が役立ちます。自分と違う意見にも目を向け、資料で確かめ、必要なら考えを修正する経験を重ねてください。身近な疑問からでも、学ぶ目的を深めることはできます。
受験年度の要項は必ず確認し直しましょう。この記事で扱う2027年度の出願は、2026年10月17日時点ですでに終了しています。次年度以降に受験する方は、ここで整理した準備方法を生かしつつ、新しい日程と条件に合わせて計画を更新してください。
総合型選抜の考え方から整理したい方は、総合型選抜の基本をまとめた案内も参考にできます。自分の経験をどの設問に使うか、どんな練習から始めるかを決めることが、次の一歩になります。
駒澤大学法学部に向けた次の一歩を決める
一人で整理しにくいときは、マナビライトの相談で、現在の準備と次に取り組むことを確認できます。
- 法律A・法律B・政治学科のどこを目指すかと、準備の優先順位
- 自己推薦書に使う経験の整理と、志望理由・学習計画のつなげ方
- 小論文、面接・口頭試問、政治学科の討論の練習計画
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