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関西学院大学国際学部の推薦・総合型選抜|2027年度4方式の書類と公表3テーマ対策

「関西学院大学の国際学部を推薦で受けたいけれど、探究と海外経験のどちらを使えばよいのか」「英語資格があれば出願できるのか」と迷っていませんか。国際学部の総合型選抜は、名前の似た入試をまとめて準備すると、必要な経験や提出書類を取り違えるおそれがあります。まず、自分が使える出願条件と、その経験を何によって証明するかを分けて考えることが大切です。

この記事では、2027年度の公式要項に基づき、探究評価型、グローバルⅠ、スポーツ選抜、学部特色の違いを整理します。英語資格や評定、活動の条件だけでなく、志望理由書、日本語の小論文、発表、グループディスカッション、面接への準備まで、実際に取り組む順番が分かるように解説します。

確認基準日は2026年10月18日です。2027年度の出願受付はすでに終了しており、対象者は二次審査の準備を進める時期です。これから出願を考える人は、2027年度の条件を準備の参考にしつつ、自分の受験年度の要項が公表された段階で必ず確認し直してください。読み終えたら、出願条件、証拠、学びたいこと、試験対策のうち、今何が足りないかを整理できます。

関西学院大学西宮上ケ原キャンパスの実在写真(出典:Wikimedia Commons)

関西学院大学 国際学部の推薦、何から始める?

関西学院大学国際学部の「推薦」は、まず4方式を区別します

学校推薦型選抜と総合型選抜を混同しないために

この記事で扱う4方式は、大学が総合型選抜として案内している入試です。「推薦入試」「AO入試」という検索語で探していても、準備に使う資料は正式な入試名でそろえましょう。例えば、学校から証明書をもらう方式であっても、それだけで学校推薦型選抜になるわけではありません。学校が証明する役割と、大学が受験生を選ぶ制度の区分は別です。

探究評価型は、学校の教育活動として進めてきた探究の過程を説明する方式です。グローバルⅠは、所定の英語力に加え、対象となる国際的な活動などが必要です。スポーツ選抜は競技実績と学業の条件を満たす人が対象で、学部特色は中国語・朝鮮語、文化・芸術、社会人という異なる出願区分を持ちます。得意なことの名前だけで決めず、条件の組み合わせを読みましょう。

例えば、地域の外国人と交流した経験があっても、それが学校での探究なのか、グローバルⅠの対象となる国際交流活動なのかは、活動の位置づけと証明資料によって変わります。同じ経験を持っていても、どの要項に適合するかの確認が先です。「国際的な活動をしたから、どれでも受けられる」と考えると、準備のやり直しにつながります。

募集人員は入試名だけで切り取らずに読みます

2027年度の国際学部は、探究評価型が10名、スポーツ選抜が15名、学部特色が社会人を含めて5名です。グローバル入学試験の25名はⅠ・Ⅱ・Ⅲを合わせた人数であり、Ⅰだけの募集人数ではありません。募集人員を比較する際には、どの範囲を合計した数字なのかも確認してください。人数が多いように見えることを理由に方式を決めないようにしましょう。

また、スポーツ選抜には競技の区分ごとの人数の扱いがあります。学部全体の15名という数字だけで、「どの競技でも15名分の可能性がある」とは読めません。学部特色の5名も、すべてが中国語・朝鮮語の区分に割り当てられている数字ではありません。比較の土台になるのは人数ではなく、出願資格と選考内容です。

探究評価型

学校の授業・正課外活動での探究と、その発表や成果物を確認します。

グローバルⅠ

英語4技能の基準に加え、対象となる活動と高校による証明を確認します。

スポーツ選抜

対象競技、正選手としての実績、全体と英語の評定を別々に確認します。

学部特色

中国語・朝鮮語、文化・芸術、社会人のうち、該当する区分を確認します。

出典:関西学院大学・2027年度各種入試要項。この記事の対策例は準備の提案であり、大学が公表した採点基準や合格判定ではありません。

2027年度は出願終了後です。今の立場で予定を分けましょう

2026年10月18日から新たに出願できる日程ではありません

2027年度の4方式の出願期間は、2026年9月1日から9月8日まででした。現在は受付終了後です。一次審査の合格発表は10月16日で、国際学部の二次審査は10月24日、最終の合格発表は11月13日です。例えば、検索結果で「9月出願」と見つけても、次に来る9月を意味すると読み替えてはいけません。入学年度と実際の実施年をセットで確認します。

すでに一次審査を通過している人は、一般向けの説明だけを読み続けず、UCAROに表示される二次審査の案内を優先して確認してください。集合時刻、会場、持ち物、発表の指定などは、方式に応じた通知が重要です。まだ受験していない人は、2027年度への新規出願ではなく、自分が受験する年度の準備としてこの記事を使いましょう。

探究だけは一次審査の形が違います

探究評価型の一次審査は書類審査です。一方、国際学部のグローバルⅠ、スポーツ選抜、学部特色では、一次審査に書類と日本語の小論文が含まれ、2026年9月26日に実施されました。二次審査は同じ10月24日でも、探究はプレゼンテーションとグループディスカッション、学部特色は面接・口頭試問という違いがあります。

例えば、友人が「一次は書類だけだった」と話していても、それを自分の方式に当てはめることはできません。また、小論文を終えた人が全員面接に進むわけでもありません。方式名、審査段階、試験内容を一行ずつ書いた自分用の予定表を作ると、別方式の情報が混ざりにくくなります。

合格発表の後にも手続期間があります

合格発表の後にも手続期間がありますに向けて準備する高校生

2027年度は、入学手続Ⅰの入学金納入期間が2026年11月13日から11月20日です。入学手続Ⅱは、ウェブ上の手続が2027年2月15日から3月4日15時まで、学費等の納入が2月15日から3月11日までと案内されています。試験日だけでなく、家族と確認する支払いや手続の日付も予定表に入れておきましょう。

例えば、合格発表を確認して安心した後に、銀行窓口での手続が必要なことを知ると、学校や仕事の予定との調整が難しくなります。共通要項では入学手続Ⅰの納入方法にも指定があります。費用の準備と担当する人を先に話し合い、合格通知や大学から届く案内で最終確認してください。この記事の要約だけで入学手続を済ませないようにしましょう。

すでに一次合格している人

10月24日の二次審査に向けて、UCAROの個別案内と提出済み書類を確認します。

次年度以降に受験する人

今年度の条件を参考に経験と基礎力を積み、受験年度の募集要項で再確認します。

出典:2027年度共通の出願・入学手続案内と各方式の入試要項です。

関西学院大学 国際学部の推薦、何から始める?

4方式を同時に出願することはできません

第一志望の条件は、方式を選ぶ前に確認します

共通要項では、関西学院大学を第一志望とし、合格した場合に入学することを条件としています。また、同一年度に出願できるのは、対象となる入試のうち1入試、1学部・学科・課程・専修・コースのみです。例えば、「まず探究で出し、別の日程でグローバルⅠにも出す」という考え方はできません。方式選びは、出願の入口で必要な判断です。

スポーツ選抜では、他大学との併願もできないことが示されています。これを、他の方式でも同じ言葉で説明されていると決めつけず、自分が選ぶ方式の要項を読みましょう。いずれも、合格後に入学先を自由に比較する前提で出願する制度ではありません。家族と費用や留学を含む学び方を話し合ったうえで、第一志望としての意思を確認します。

「条件を満たす」と「選ぶべき」は別の判断です

「条件を満たす」と「選ぶべき」は別の判断ですに向けて準備する高校生

例えば、英語資格と国際交流経験があり、学校の探究も進めてきた場合、複数の方式の条件に当てはまる可能性があります。そのときは、「どちらが簡単そうか」ではなく、どちらの方式で自分の経験を具体的に説明できるかを比べます。探究の問いや分析に厚みがあるのか、国際交流の経験と将来の学びを説明しやすいのかを、提出する資料に沿って確かめましょう。

ここで使える比較軸は、出願条件、証明資料、当日の試験、入学後の学びの4つです。条件が合っていても、証明資料が用意できない経験はそのまま使えません。得意な試験があっても、入学後の学びに関心が薄ければ志望理由はまとまりにくくなります。一つだけの長所で決めず、4つの軸がつながる方式を検討してください。

落とし穴:出願してから活動の証明を考えることです

「経験はあるから、証明書は後から何とかなる」と考えるのは危険です。高校の先生、活動の主催者、競技団体など、別の人が作成する資料には時間がかかります。例えば、参加証はあっても活動期間や本人の役割が分からない場合、要項の求める証明として十分かを確認する必要があります。出願する意思を固める前から、何を誰が証明するのかを整理します。

共通要項には辞退に関する重要な扱いも記載されています。入試の申込みを、様子を見るための仮登録と考えないことが大切です。判断に迷う箇所は、要項の該当ページと自分の状況を整理して、大学の入試窓口に確認しましょう。確認した日付、担当窓口、回答内容を記録しておくと、後から家族や高校と共有しやすくなります。

最初に確認すること

第一志望として入学する意思と、同一年度の出願制限を確認します。

次に比べること

経験の強さではなく、条件・証拠・試験・学びのつながりを比べます。

出典:2027年度共通案内、スポーツ選抜入学試験要項です。

国際学部では「英語を学びたい」の先まで考えます

3つの領域から、自分の問いの置き場所を探します

3つの領域から、自分の問いの置き場所を探しますに向けて準備する高校生

国際学部の学びには、文化・言語、社会・ガバナンス、経済・経営という3つの領域があります。ガバナンスは、社会を動かす仕組みや、その運営のあり方を考える言葉です。「外国語を上達させたい」という目標を出発点にしても構いませんが、何を理解するために外国語を使うのかまで進めると、志望理由が具体的になります。

例えば、多言語の案内表示に関心がある場合、言葉の分かりやすさから考えるのか、行政の対応から考えるのか、観光事業の運営から考えるのかで問いが変わります。どれも国際という言葉につながりますが、調べる資料や学ぶ方法は同じではありません。自分が最も疑問に感じた場面を一つ選び、どの領域の知識が必要かを書いてみましょう。

地域への関心と、比べる視点を組み合わせます

国際学部では、北米、アジア、ヨーロッパ、グローバルという地域の見方も組み合わせて学びます。地域名を挙げるだけで、研究の方向が決まるわけではありません。例えば「韓国に関心があります」と書いた後に、若者の働き方、文化の受け止められ方、企業の海外展開など、何を知りたいのかを続けてみましょう。

比較するときは、国ごとの性格を決めつける説明を避けます。「日本人はこう、外国人はこう」と広くまとめると、誰を、いつ、どの場面で見たのかが分からなくなります。自分が出会った人の経験と、その国全体に関する資料は区別してください。少数の交流経験から大きな結論を出さず、大学でさらに確かめたいこととして述べる姿勢が役立ちます。

留学を目的ではなく、学びの方法として説明します

国際学部では、本学を通じた留学が学びの重要な部分を占めています。スポーツ選抜の要項でも、留学と所定の単位修得が卒業の条件であり、費用が別途必要であることが明記されています。「留学できるから志望する」で止めず、渡航前に何を学び、現地で何を確かめ、帰国後にどう深めるかを考えましょう。

例えば、地域の多文化共生に関心があるなら、留学前には制度や歴史を調べ、留学中には授業や交流を通じて別の考え方に触れ、帰国後には自分の地域との違いを考える、という流れが作れます。ただし、希望する国や大学への留学が必ず実現すると断定してはいけません。留学制度の条件、費用、選考などは、その時点の公式案内で確認します。

言語の目標

どの言葉を、どのような情報を理解するために使いたいかを書きます。

学問の目標

文化・言語、社会の仕組み、経済・経営のどの視点が必要かを考えます。

経験の目標

留学や交流で確かめたい問いと、帰国後の学びをつなぎます。

出典:国際学部のカリキュラム、国際学部が求める学生像です。

探究評価型は、学校での探究と発表が出願の土台です

評定3.5以上だけが唯一の入口ではありません

学歴条件には、高校・中等教育学校の卒業者または2027年3月卒業見込みの人、通常の12年の学校教育の修了者または同月修了見込みの人、法令に基づく同等以上の学力が認められる人や同年3月31日までの該当見込みの人が含まれます。個別の資格審査が必要な場合は、通常の出願とは別の事前手続を確認します。

2027年度の探究評価型では、高校卒業見込みなどの学歴条件に加えて、高校入学後に所属する学校の教育課程内の授業や正課外活動で探究に取り組み、本人が発表した経験などが求められます。そのうえで、指定された英語4技能のCEFR B1以上、または全体の学習成績の状況3.5以上という条件があります。英語と評定を、両方必須と読み違えないでください。

一方で、英語の条件で出願するから調査書が不要になるわけではありません。出願資格を満たす条件と、選考で提出する書類は別です。例えば、評定が3.5未満でも指定の英語基準を満たす場合は、その条件を確認できますが、学校での探究や発表という別の要件も満たす必要があります。英語資格だけで完結する方式ではありません。

授業以外の活動も、学校との関係が重要です

探究の手引では、学校の教育活動としての位置づけが重視されています。例えば、学校の部活動で問いを立て、調査や実験を行い、発表した活動は、正課外活動として確認する余地があります。一方、学校と無関係に個人で参加した活動が、そのまま学校の正課外活動になるわけではありません。活動の名前ではなく、学校がどう位置づけ、証明できるかを確認しましょう。

学校の先生に相談するときは、「探究をしました」とだけ伝えず、授業名や活動名、実施時期、担当の先生、発表した場を整理してください。例えば、総合的な探究の時間で行った調査なら、どの年度の授業で、どのような課題に取り組んだかを示します。所定のリストを先生が作成する必要もあるため、本人だけで書類がそろうとは考えないようにしましょう。

立派な結果より、問いから振り返りまで説明できるかが大切です

大学の説明では、探究を、課題を見つけ、情報を集めて整理・分析し、他者と協力しながら考え、さらに振り返って次の課題につなげる活動として捉えています。単に調べた内容をまとめたり、行事に参加したりしただけで、探究の過程が十分に説明できるとは限りません。まず自分の活動を、問い、方法、結果、考察、次の課題に分けてみましょう。

例えば、観光案内の外国語表記を調べた場合、写真を集めたことが結果のすべてではありません。どの範囲を選んだのか、どの基準で分類したのか、利用する人の立場をどう考えたのかが説明の中心になります。最初の予想と違う結果が出たなら、その違いを隠す必要はありません。なぜ違ったのかを考える過程が、大学で学びたい問いにつながります。

出願資格の確認

学歴、学校での探究、本人の発表、英語または評定を一つずつ確認します。

学校への確認

活動の教育上の位置づけと、所定リスト・調査書の作成を相談します。

出典:2027年度探究評価型入学試験要項、探究学習概要作成の手引です。

自分でできること

問い、対象、方法、結果を一枚に書きます。多言語表示なら調べた場所の選び方も残します。予想に合う資料だけ集めた可能性は自分では気づきにくいため、問いと資料の対応を先生に見てもらいます。

学校の先生に頼めること

学校での探究の位置づけ、方法、発表の機会や証明を確認してもらいます。ただし、国際学部への志望理由まで点検されたとは限りません。方法は話せても大学で深める問いが見えなければ専門的な助言を検討します。

プロに頼ったほうがよいこと

公式の求める学生像に照らし、探究と大学の学びの間に抜けた説明を点検します。調査のやり直しを勧められたら理由を確かめます。結果の代作は頼まず、学校の許可や協力者への配慮が関わる変更は先生に戻して確認します。

探究のA・B・Cは、活動名ではなく方法で選びます

A型は、自分で得たデータや制作の過程を説明します

A型では、実験、調査、開発などによって得た情報を使う探究が想定されています。例えば、質問紙を作って回答を集めた場合は、質問の作り方、対象者を選んだ理由、実施時期、集計方法を整理します。数字が多いほど優れているという意味ではありません。少ない資料でも、何を確かめるために集め、どこまで言えるかを説明できることが重要です。

手引では、主要なデータについて最大3つまで記載する形が示されています。これは3つを無理に作る指示ではありません。問いに答えるために重要なものを選び、成果物のどの部分と対応するかを示します。例えば、回答全体の集計、属性による違い、自由記述という3種類があっても、同じ結論を繰り返すだけなら、各資料を出す意味を考え直しましょう。

B型は、交流や協力で何を確かめたかを説明します

B型では、他者との交流や協力などを通じた探究を整理します。参加した国や人数の多さだけでなく、どのような目的で誰と関わり、その関わりから何を考えたのかを伝えます。例えば、地域の外国人住民と意見交換をしたなら、交流会を開いた事実と、そこから明らかになった課題を分けて書きましょう。

手引では、主な交流・協力について最大4つまで記載する形が示されています。オンライン、対面、両方を組み合わせた形など、実施方法も具体的に整理します。活動後の感想だけでは、問いに対して何が分かったのかが伝わりません。発言をどう記録し、意見の違いをどのようにまとめ、自分の考えをどう修正したかまで振り返ってください。

C型は、本や論文を読んだ量より分析の筋道を示します

C型は、文献などを用いて分析・考察する探究です。例えば、異なる時期の新聞記事を比較したり、複数の研究の説明を読み比べたりする場合が考えられます。本の内容を順番に紹介するだけでは、本人の探究が見えにくくなります。どの問いに答えるために資料を選び、どの点を比較したかを明確にしましょう。

A・B・Cの型によって評価上の有利・不利があるとはされていません。自分の活動を立派に見せるために、実態と違う型を選ぶ必要はありません。複数の方法を使っている場合は、探究の中心となる方法を整理し、手引に沿って記入します。迷ったときは成果物を見ながら、結論を導くうえで最も重要だった作業は何かを考えてください。

A型の中心

どのように情報やデータを得て、分析したかを説明します。

B型の中心

誰と何のために交流・協力し、何を考えたかを説明します。

C型の中心

どの資料をどの観点から読み比べ、何を考えたかを説明します。

出典:2027年度探究学習概要作成の手引です。型の説明を、入試の難易度の順位として使わないようにしましょう。

探究の提出書類は、成果物と証明資料を分けてそろえます

成果物は一つに絞り、資料の関係が分かるようにします

探究評価型では、探究学習の成果物を1つ提出します。論文、ポスター、発表資料など、自分の活動に合う成果物について、要項の指定を確認してください。「たくさん見せたほうが熱意が伝わる」と考えて、別の成果物を無制限に追加する準備は避けます。成果物と概要の説明が対応し、読む人が根拠をたどれる状態を目指しましょう。

例えば、概要に「回答者の意見を分類しました」と書くなら、成果物のどこに分類の方法や結果があるかを確認します。概要では強い結論を書いているのに、成果物にはその根拠がない、というずれは修正が必要です。提出直前には、概要から成果物へ、成果物から概要へと両方向に読み、同じ活動として説明がつながっているかを見ます。

発表・掲載の実績と、自分が引用した文献を分けます

要項には、発表記録、外部発表の証明、成果物の掲載に関する資料、自分が引用した文献の証拠書類などが分かれて示されています。引用文献は、自分の探究で参照した資料です。他の人に自分の成果が引用された実績を求める欄と混同しないでください。例えば、学校の発表会に出た場合と、外部の大会に参加した場合では、必要な証明の確認箇所が異なります。該当しない項目は、勝手に削除せず、要項の表紙のみ提出などの指示を確認しましょう。

外部発表の証明では、学校名や本人名が分かる資料を用意することが重要です。団体名しか載っていない資料がある場合は、それだけで本人の参加を説明できるかを考えます。また、他の人が発表したグループの成果を、本人が発表した実績として書かないでください。自分の関わり方を正確に区別することが、書類全体の信頼につながります。

概要の様式は、見やすくするためでも勝手に変更できません

探究学習概要は、所定の表計算ファイルに入力して作成する指定です。手書きではありません。文字の大きさ、用紙の向き、ページ数、印刷の縮尺などを変えて文字数を詰め込む方法は避けてください。字数の上限は、読む人のためだけでなく提出条件でもあります。指定を超えた部分が評価されると期待してはいけません。

例えば、言いたいことが多すぎるときは、文字を小さくするのではなく、結論と根拠の関係を整理します。背景の説明を短くし、本人が行った方法と考察を残すなど、内容の優先順位を考えましょう。印刷後には、画面上では見えていた文字が切れていないか、欄の中に収まっているか、提出用の各書類がそろっているかを確認します。

成果物

本人が取り組んだ探究の内容と、概要の説明が対応しているかを確認します。

証明資料

本人の発表や成果物の掲載と、自分が引用した文献の証拠を分けます。

所定の様式

入力方法、字数、印刷、該当しない欄の扱いまで指定どおりにします。

出典:探究評価型入学試験要項と概要作成の手引です。

自分でできること

概要の記述に対応する成果物の箇所を付記し、下書きを作ります。例えば、分類したと書いた箇所から分類表をたどります。自分には分かる省略を見落としやすいため、根拠を探せない箇所は先生に確認を頼みます。

学校の先生に頼めること

活動記録、本人の担当、引用、所定リストや発表の証明を確認してもらいます。ただし、書類を通した学部への説明まで見てもらえたとは限りません。事実に問題がなくても欄同士で話が重なる場合は構成の添削へ進みます。

プロに頼ったほうがよいこと

結果と考察の混同、概要と成果物のずれ、志望理由との重複を点検します。確かめていない結論は補えません。添削で新しい事実や強い断定が増えたら元の記録へ戻り、本人が説明できる内容へ直します。

探究の発表は、成果の紹介より「なぜその方法か」を磨きます

一次合格者への案内で、発表の条件を確認します

国際学部の探究評価型の二次審査は、プレゼンテーションとグループディスカッションです。発表の細かな指定は、一次審査合格者への案内を確認する必要があります。例えば、他学部の発表時間や、前年の持ち込み資料の扱いを見つけても、そのまま2027年度国際学部の条件として使わないでください。公表されていない時間や人数を前提に、準備を固定しないことが大切です。

条件の通知前でも、探究を短く説明する練習はできます。最初に問いを伝え、次に方法、主な結果、考察、残った課題を話します。練習用に短い説明と詳しい説明を作り、指定が分かった後に調整しましょう。これは大学指定の発表時間を示すものではありません。内容をいくつかの長さで説明できるようにしておくための練習です。

質問されやすいのは、結論までの判断です

発表資料をきれいにする前に、自分が判断した箇所を確認します。例えば、なぜその対象を調べたのか、なぜその質問を入れたのか、別の方法ではどうなったかという点です。結論だけを暗記していても、方法について質問されたときに説明が止まってしまいます。活動の途中で迷ったことや変更したことも、日付のある記録から振り返ってください。

結果が予想と違った場合は、失敗として隠すより、そこから何を考えたかを説明します。ただし、うまくいかなかった経験を無理に成長物語に変える必要はありません。例えば、回答が集まらなかったなら、どの人の意見が不足したか、結論にどのような限界があるかを述べます。確かめていないことを、確かめたように話さない姿勢を保ちましょう。

討論では、探究の知識を他者との対話に使います

グループディスカッションでは、自分の活動を長く話せばよいとは限りません。他の人の意見を聞き、共通点や違いを整理し、話題に合う根拠を示す練習が必要です。例えば、自分の調査では見えていなかった立場を他の人が挙げたら、すぐに否定せず、その立場を含めると何が変わるかを考えます。自分の結論を守ることだけを目標にしないようにしましょう。

グローバルⅠやスポーツ選抜で公表されている3つの討論テーマを、探究評価型にも共通すると考えてはいけません。探究の二次審査は、探究評価型の案内に従います。練習では、問いを共有する、根拠を確かめる、意見の違いを言葉にする、暫定的にまとめるという動きを身につけておくと、指定された題材に対応しやすくなります。

発表の点検

問い・方法・結果・考察・残る課題を、自分の言葉でつなげます。

質問への準備

資料の作り方より先に、自分が行った判断の理由を説明します。

出典:2027年度探究評価型入学試験要項。発表時間や持ち物は、一次合格者への通知で確認してください。

自分でできること

問いから残る課題まで話し、録音で順番や長さを確認します。方法を選んだ理由も短く説明します。自分では思いつかない質問への対応は確かめにくいため、資料を初めて読む先生に質問してもらいます。

学校の先生に頼めること

発表の筋道、用語、調査の限界を問い返してもらいます。話し合う練習も相談できます。ただし、顔見知りには省略しても通じる場合があります。初見の質問で止まるなら、第三者との模擬練習を検討します。

プロに頼ったほうがよいこと

指定条件に合わせた発表の構成と、その後の質問や対話を点検します。結論を守ろうとして限界を隠していないかも確認します。未公表の時間や採点を断定する助言は使わず、実施条件は大学の通知へ戻って確認します。

グローバル入学試験Ⅰ(国際的な活躍を志す者を対象とした入学試験)は、英語資格と活動を確認します

英語4技能B1だけでは出願資格を満たしません

グローバルⅠの学歴条件には、高校・中等教育学校の卒業者または2027年3月卒業見込みの人、通常の12年の学校教育の修了者または同月修了見込みの人、法令に基づく同等以上の学力が認められる人や同年3月31日までの該当見込みの人が含まれます。活動の条件は、学歴条件とは別に確認してください。

国際学部のグローバルⅠでは、所定の学歴条件に加え、指定された英語4技能のCEFR B1以上が必要です。さらに、日本の高校在籍中の活動について、要項で定める条件のいずれかを満たす必要があります。探究評価型のように、全体の評定3.5以上を英語資格の代わりに使う条件ではありません。方式をまたいで条件を借りないことが大切です。

例えば、英検の条件を満たしていても、対象となる活動を経験していなければ、英語力だけを理由に出願できるとはいえません。反対に、国際交流に熱心に取り組んでいても、指定された英語の条件を満たしているかは別に確認します。英語、活動、証明という3つの欄を作り、それぞれに何を提出するか書いてみましょう。

海外に行った経験が必須というわけではありません

対象活動には、海外留学や語学研修、国際交流活動などのほか、模擬国連、外国語による弁論・作文等のコンテストでの優秀な実績、国内での国際交流活動などがあります。国内の活動で条件を確認できる場合もあるため、「海外経験がないので必ず対象外」と決めつけないでください。どの区分の条件に当てはまるかを、具体的な活動内容で確認します。

一方、海外に行ったという事実だけで十分とは限りません。要項では、個人旅行や修学旅行など、対象として扱われないものが示されています。例えば、旅行中に英語で買い物をした経験は、本人にとって学びがあっても、出願条件となる国際交流活動と同じではありません。入試で認める経験の範囲と、自分にとって有意義だった経験を区別しましょう。

活動の目的と、本人の関わりを説明します

国際交流活動については、何に参加したかだけでなく、本人がどのように関わったかを整理します。例えば、交流行事の参加者だったのか、準備を担当したのか、意見交換の企画を考えたのかで、説明できる内容は変わります。肩書きを大きく見せるのではなく、実際に担当した仕事や考えたことを具体的に書くほうが、質問にも答えやすくなります。

学びの説明では、「外国人と話して視野が広がりました」という言葉の続きを考えます。何を当然だと思っていたのか、どの発言や出来事で考えが変わったのか、その後どのような行動を取ったのかを整理してください。変化がなかったことまで作る必要はありません。今も分からない点を明らかにすることが、大学で学ぶ理由につながります。

英語の条件

指定された4技能試験のB1以上を、試験方式と有効期間も含めて確認します。

活動の条件

対象となる経験の区分と、除外される活動を確認します。

証明の条件

本人の活動を示す資料と、高校作成の証明書を用意します。

出典:2027年度グローバル入学試験要項・Ⅰの文系学部の条件です。

グローバルⅠの書類は、高校への依頼から逆算します

国際交流活動証明書は本人だけでは完成しません

グローバルⅠでは、資料説明書で提出する活動について、出願要件ごとに所属する高校へ国際交流活動証明書の作成を依頼します。要項には、先生に記載上の注意事項も示して依頼するよう案内されています。例えば、活動を終えたときの参加証を持っていても、高校が作成する所定書類を省略できるとは考えないでください。

依頼するときは、活動名、主催者、期間、場所、本人の役割、証拠資料をまとめます。先生に事実を一から調べてもらう形にせず、確認できる資料をそろえて説明しましょう。分からない箇所を本人が推測で埋めるのも避けます。学校側で確認が必要な点を早めに出すことで、出願直前の修正を減らせます。

資料説明書は、活動ごとに読み手の入口を作ります

同じ出願要件で複数の活動を提出する場合は、活動ごとに資料説明書を用いることが示されています。説明書を表紙として、活動内容や実績が分かる資料をまとめます。例えば、語学研修の修了証と、別の交流行事の参加証を一緒に入れるだけでは、どちらが何の証拠なのか分かりにくくなります。活動単位で資料の関係を整理してください。

大会やプログラムの概要を示す資料も必要です。本人の名前が書かれた証明書だけでは、どのような活動だったかが伝わらない場合があります。主催者の公式案内などを使い、目的や実施内容を確かめられる状態にします。ただし、資料の量を増やすこと自体を目標にせず、説明した事実を支えるものを選びましょう。

出願条件と準備の優先順位を早めに確認したい方へ

受験相談では、今の学年や活動状況から、最初に確認する条件と今週始める準備を整理できます。

  • 出願できる方式と未確認の条件
  • 評定・活動・書類のうち先に動く項目
  • 志望学部に合わせた準備の順番

留学経験では、学校の成績や在籍を示す資料も確認します

グローバルⅠの対象となる留学経験で出願する場合は、調査書に加え、外国の高校が発行する成績、在籍、履修に関する証明書などの提出について指定があります。単なる旅行の記録や本人の写真とは異なる書類です。例えば、留学先の学校に発行を依頼する必要があるなら、連絡から受領までにかかる時間も予定に入れておきます。

外国語の証明書には、使用言語や翻訳の扱いについても条件があります。自分で日本語訳を添えれば必ず認められる、という理解は避けてください。出身学校や公的機関などによる証明が必要になる場合があります。どの書類を原本、写し、翻訳付きで出すかは、該当する要項の記載に沿って確認します。

高校への依頼

要項の注意事項と活動の証拠をそろえ、所定証明書の作成を相談します。

本人が整理する資料

活動ごとに説明書と証拠を対応させ、何を証明するかを明確にします。

出典:グローバル入学試験要項・出願書類の説明です。

自分でできること

活動ごとに期間、主催者、役割、証拠をそろえて説明書を下書きします。参加証で期間が分からなければ開催案内を確認します。記憶だけでは証明できないため、不足が見つかった時点で高校へ相談します。

学校の先生に頼めること

所定の活動証明書の作成と事実確認を依頼します。記載上の注意と証拠を渡してください。学校の証明と大学の資格判断は別です。対象活動に当たるか不明なら、条件と資料を示して大学へ確認します。

プロに頼ったほうがよいこと

説明書、証明資料、志望理由に書いた役割の一致を点検します。学校の証明の代筆や資格適合の確約はできません。参加と企画を混ぜていたら本人の作業を整理し直し、証明内容の修正は高校へ相談します。

グローバルⅠの志望理由は、経験・学び・進路をつなぎます

所定の3つの問いに、それぞれ役割を持たせます

グローバルⅠの文系学部で使う志望理由書には、国際的なプログラムなどを志望する理由、大学卒業後の進路、当該学部・学科を志望する理由という問いがあります。同じ経験を3か所で繰り返すより、各欄の役割を分けて考えましょう。例えば、経験から生まれた関心、将来取り組みたい課題、国際学部で学ぶ必要性というように、説明の焦点を変えます。

指定の様式は、用紙の両面や記入方法を確認して使います。自由形式の志望理由書を別に作ればよいわけではありません。字数が書かれていない欄に、独自の「合格する文字数」を設定する必要もありません。枠内で読みやすく、問いに答える内容を優先してください。書き始める前に、各欄に入れる要点を短い箇条書きで整理すると重複を減らせます。

国際交流の感想を、大学で学ぶ問いに変えます

例えば、交流相手との会話で働き方の違いに気づいたなら、「文化が違って面白かった」で終わらせず、制度、経済、家族、言葉など、どの点が関わっているのかを考えます。一度の会話だけでは理由を確定できないため、大学で資料を読み、他の地域とも比べて確かめたいという学びにつなげます。経験を立派に見せるより、経験から考えたことを明確にしましょう。

志望理由の中で、交流相手を一つの国の代表として扱わないことも重要です。「その人はこう話した」と「その国では一般にこうです」は、根拠の広さが違います。本人の話から得た疑問と、統計や研究から確認した事実を分けると、説明が丁寧になります。自分が分かっていない範囲を示すことは、学ぶ意欲と矛盾しません。

将来の職業名が決まっていなくても、課題は具体化できます

卒業後の進路を考えるときに、聞こえのよい職業名を急いで選ぶ必要はありません。ただし、「世界で活躍したい」だけでは、何を目指すのかが伝わりにくくなります。例えば、言語の違いで情報を受け取りにくい人を支えたい、地域と海外の事業を結びつけたいなど、関わりたい課題と必要な力を言葉にしてみましょう。

そのうえで、国際学部でどの領域を学び、どのような経験を通じて進路を考えたいかを続けます。未定の部分は未定としながら、考えるための道筋を示せます。既に職業を決めている人も、その仕事に就くことだけを志望理由にせず、仕事の中で何を実現したいかまで考えてください。職業名と大学で学ぶ内容の間に、説明の空白を残さないことが大切です。

整理する観点:経験

何を経験し、どのような疑問や関心を持ったかを説明します。

整理する観点:学び

国際学部の領域・地域・言語の学びと、自分の問いをつなぎます。

整理する観点:進路

関わりたい課題と、そのために身につけたい力を説明します。

出典:2027年度グローバルⅠ・Ⅱ文系学部の志望理由書です。

自分でできること

経験から生まれた疑問、学びたいこと、将来の課題を書き分けます。交流の感想から、まだ理解できないことを一文にします。自分ではつながる話も説明が抜けやすいため、先生に下書きを読んでもらいます。

学校の先生に頼めること

経験の事実、問いへの答え、分かりやすさを確認してもらいます。ただし、国際教育プログラムとの対応まで点検されたかは別です。文章は読めても、なぜこの学部かが伝わらなければ学部研究を伴う添削を検討します。

プロに頼ったほうがよいこと

三つの欄の役割と、経験から学び・進路へ進む説明を点検します。公式の教育内容と本人の疑問を並べて不足を見つけます。留学先や進路の実現は保証できません。制度名は公式案内に戻り、本人が説明できるか確認します。

スポーツ選抜は、競技実績と2つの評定条件を確認します

全体3.3以上と英語3.8以上は、別々の条件です

2027年度のスポーツ選抜の学歴条件は、2027年3月の高校・中等教育学校卒業見込み、同月の通常の12年の学校教育修了見込み、または同年3月31日までに法令上の同等以上の学力が認められることです。自分がどの資格に当たるかを確認してください。国際学部では、全体の学習成績の状況3.3以上と、外国語のうち英語の学習成績の状況3.8以上が求められます。どちらか一方ではありません。例えば、全体の評定が高くても英語が条件に届いているかは別に確認します。英語資格を持っているから、この評定条件を置き換えられると考えないでください。

対象となる評定の期間も要項で確認します。高校入学から第3学年1学期までを確認し、2学期制では第2学年末までの扱いです。自分で計算した平均だけで判断せず、学校が出す調査書に記載される数値を確認しましょう。定期試験だけでなく、日々の提出物や授業への取り組みも、早い時期から継続する必要があります。

大会の名前だけでなく、正選手としての出場を確認します

競技実績には、国際大会・全国大会への正選手としての出場、都道府県選抜の代表、近畿や九州などの地区大会への正選手としての出場、都道府県大会ベスト8以上での正選手としての実績などの区分があります。同等の実績として扱う場合も、客観的な資料と学校による確認が必要です。ただし、対象となる大会や正選手としての実績の扱いを詳しく読む必要があります。「全国大会に行ったチームに所属していた」という事実だけで、本人の条件を満たすと判断しないようにしましょう。

例えば、登録選手に含まれていても、要項が求める最良の成績を収めた試合での正選手としての出場が確認できるかは別です。大会の公式記録、対戦表、試合の記録などから本人の関わりを確認します。本人の努力を否定する話ではなく、出願資格として何を証明する必要があるかの問題です。証拠が不足している場合は、顧問の先生などと確認してください。

対象外の大会や種目がある点も見落とせません

要項には、年齢や学年を限定した大会、公立・私立などの限定大会、参加費を払えば出場できる交流大会、武道の流派独自の大会などについて、対象外となる扱いが示されています。また、競技の中でも認める種目に指定があります。例えば、国際学部の空手道は組手が対象であり、競技名だけを見て判断しないことが大切です。

競技成績を整理するときは、大会名、主催者、開催日、対象範囲、種目、本人の出場状況、結果を一組にします。「県大会ベスト8」という短い説明だけでは、どの大会のどの区分かが分かりません。条件の判断が難しい大会は、公式の開催要項や結果を添えて確認します。実績を大きく言い換えるより、正確な情報をそろえることを優先してください。

学業

全体3.3以上と英語3.8以上を、それぞれ調査書の扱いで確認します。

競技

大会の条件、対象種目、本人の正選手としての出場を確認します。

証拠

大会の概要と、本人の実績を示す資料を対応させます。

出典:2027年度スポーツ選抜入学試験要項です。

スポーツ選抜の15名は、競技別の扱いまで読みます

上段9名と下段6名では人数の示し方が違います

国際学部の募集人員15名は、対象競技の表で区分されています。上段は、硬式野球男子、サッカー男子、陸上競技、ラグビー男子、競泳、バレーボール、アメリカンフットボール男子、ハンドボール、弓道について、各競技1名以内で合計9名です。学部全体の人数だけを見ず、自分の競技がどこに載っているかを確認してください。

下段の競技は合計6名で、原則として1競技1名とする扱いが示されています。ただし、定員に満たない場合などの調整も記載されています。例えば、「同じ競技で過去に複数人いたらしい」という情報だけで、今年度も同じ人数になると考えてはいけません。募集枠の説明と、実際の合格者数は別です。未公表の競技別倍率も推測しないようにしましょう。

競技の継続と、国際学部での学修を両方考えます

スポーツ選抜は、大学で体育会の活動に取り組みながら学ぶことを前提にした入試です。国際学部では留学も学びの条件に関わるため、競技だけを続ける計画では十分ではありません。例えば、練習や試合の日程と、外国語学習、授業の予習復習、留学の準備をどう両立するかを、現実的に考えておきます。

この段階で、大学入学後の時間割や留学時期がすべて確定している必要はありません。ただし、「周りが調整してくれる」と任せきりにするのは避けましょう。自分が高校で学業と競技を両立するために行ってきた工夫を振り返り、大学では何を変える必要があるかを考えます。できたことだけでなく、課題も整理すると、入学後の計画が具体的になります。

競技変更が認められる例外を、全競技へ広げません

要項には、アメリカンフットボールや準硬式野球について、他の競技の実績から出願する場合の扱いがあります。これを、すべての競技で自由に転向できる制度と読んではいけません。例えば、入学後に取り組む競技と高校での実績が違う場合は、要項の対象となる例外か、どの説明や証明が必要かを確認します。

また、競技の名称が似ていても、対象種目の範囲が同じとは限りません。競泳と水泳全般、器械体操と体操全般などをまとめず、表や注記の表現をそのまま確認してください。自分の実績の正式な種目名と、要項の種目名を横に並べて比べると、確認すべき点が見つけやすくなります。

人数の読み方

15名という総数に加え、上段9名・下段6名の区分を確認します。

学びの読み方

競技継続だけでなく、授業・外国語・留学を含めて計画します。

出典:スポーツ選抜要項の国際学部対象競技・募集人員です。対象競技の全一覧と注記は、必ず原表で確認してください。

スポーツの書類は、成績一覧から「本人の説明」へ進めます

志望理由書や競技資料は、指定の入力方法を守ります

スポーツ選抜の所定書類には、志望理由書、スポーツ活動の概要(所定書類名は「競技実績の概要」)、競技実績を示す資料などがあります。2027年度の様式は、入力して作成する指定です。学部特色の自筆書類と混同して、すべて手書きにそろえる必要はありません。大学の案内に沿ってファイルを開き、印刷したときの表示まで確認しましょう。

例えば、競技の実績欄には、優秀に見える順に大会名を並べるだけでなく、要項が求める区分に沿って実績を整理します。大会名や順位の表記が証明資料と違っていないか、年月日が合っているか、本人の出場が分かるかを確認してください。説明と証拠に番号を付けて対応させると、見落としを減らせます。

大会の概要と、本人の出場を示す資料は役割が違います

大会の開催要項は、どのような大会だったかを説明します。試合の記録は、本人がどの試合でどのように出場したかを示します。賞状は結果を示す資料になりますが、学校名だけの賞状では本人の正選手としての出場まで分からない場合があります。例えば、団体競技では、チームの成績と本人の条件を分けて確認する必要があります。

公式記録だけで本人の出場が明らかにならない場合には、所定資料で顧問や担任の先生による確認が必要になる扱いがあります。反対に、資料で明らかな場合の扱いも要項に示されています。何でも署名を追加すればよいと考えず、指定に従って不足を補ってください。新聞記事を使うなら、発行元や日付も分かる状態にします。

競技から学んだことを、国際学部での関心へつなげます

「忍耐力がつきました」「協調性を学びました」という説明は、その先を具体化する必要があります。例えば、チーム内で考え方が違った場面、練習方法を変えた場面、情報を伝える難しさを感じた場面を一つ選びます。そこで自分が何を考え、どう行動し、何が変わったのかを整理すると、抽象的な長所の説明から進めます。

ただし、競技経験を無理に国際問題へ結びつける必要はありません。まず、経験から生まれた関心が、言語、文化、組織、経営、社会の仕組みなどのどこにつながるかを考えます。国際学部で学びたいことが競技以外にある場合も、その理由を自分の言葉で説明します。競技の実績だけで学部への志望理由が省略できるわけではありません。

実績を示す資料

大会の概要、成績、本人の出場を、別々の役割として整理します。

経験を説明する文章

具体的な場面、自分の判断、行動、学びの順に振り返ります。

出典:2027年度スポーツ選抜の所定書類、入学試験要項です。

自分でできること

大会、試合、出場、結果を分けて記録し、自分が判断した場面を下書きします。チームの順位と自分の出場を別に置きます。正選手の扱いを自己判断せず、記録で分からない場合は顧問へ確認します。

学校の先生に頼めること

全体と英語の評定、競技実績、所定資料の記載を確認してもらいます。ただし、競技上の長所だけでは学部への志望理由になりません。学ぶ内容が競技の話だけで終わる場合は、構成の相談を追加します。

プロに頼ったほうがよいこと

競技経験と学部の問い、学業・競技・留学の計画をつなげて点検します。成果を大きく言い換えたり、非公開の競技別倍率を断定したりはできません。対象大会や資格の最終確認は大学、正式な証明は高校へ依頼します。

学部特色は、中国語・朝鮮語、文化・芸術、社会人を分けます

学部特色を「英語が得意な人の入試」と考えないでください

国際学部の学部特色入学試験には、中国語・朝鮮語能力を重視する区分、文化・芸術活動を評価する区分、社会人を対象とする区分があります。グローバルⅠの英語B1の条件を、そのまま学部特色に当てはめることはできません。例えば、英語の資格を取得していても、それだけで学部特色のいずれかの出願資格を満たすわけではありません。

3つの区分は、出願条件と証明する内容が異なります。中国語・朝鮮語なら検定等で示す能力、文化・芸術なら対象となる優秀な実績、社会人なら年齢や職業・職場での経験などを確認します。自分に複数の関心があっても、所定書類では該当する出願資格の番号を選び、その資格に関係する自己推薦を記入します。

一次の小論文と二次の面接・口頭試問を別に準備します

2027年度の国際学部学部特色では、一次審査に書類と日本語の小論文があり、二次審査は面接・口頭試問です。グローバルⅠやスポーツ選抜の国際学部で行われるグループディスカッションとは異なります。例えば、複数人での話し合いだけ練習していても、提出書類について自分の考えを掘り下げて説明する準備は別に必要です。

口頭試問は、その場で質問を受け、考えたことを言葉で説明する試験です。どの質問が必ず出るかを決めつけることはできませんが、自己推薦書に書いた実績や経験について、事実、判断、学びを説明する練習が役立ちます。書類に載せた言葉を自分で説明できない状態を避け、分からない点は出願前から確認しておきましょう。

募集人員の小ささだけで、向き不向きを決めません

2027年度の募集は社会人を含めて5名です。この数字だけから、各区分に何名ずつ合格するかを推測することはできません。また、「少人数だから特別な肩書きが必須」と考えて、要項にない条件を付け加えるのも避けます。まず自分の資格や実績が、大学の示す出願条件に当てはまるかを確認しましょう。

そのうえで、自分の経験が国際学部での学びにどうつながるかを考えます。例えば、文化・芸術の活動なら、作品や実績の説明だけでなく、その活動を通じて気づいた言語や文化、社会との関係を整理できます。ただし、どの活動でも同じ志望理由になるわけではありません。自分が実際に感じた疑問を出発点にすることが大切です。

中国語・朝鮮語

語学能力を示す検定等の資格・スコアと学歴条件を確認します。

文化・芸術

高校入学後の優秀な実績と、それを証明する資料を確認します。

社会人

年齢、学歴、同一の職業または職場での経験を確認します。

出典:2027年度学部特色入学試験要項・国際学部です。

中国語・朝鮮語の区分は、未公表の基準点を作らず確認します

高い能力を示す資格・スコアが出願条件です

中国語・朝鮮語と文化・芸術の区分の学歴条件は、高校・中等教育学校の卒業または2027年3月卒業見込み、通常の12年の学校教育の修了または同月修了見込み、法令に基づく同等以上の学力の認定または同年3月31日までの該当見込みです。社会人区分の学歴・年齢・職歴の条件とは分けて確認します。

中国語・朝鮮語能力を重視する区分では、所定の学歴条件に加えて、当該言語の高い能力を示す検定試験等の資格・スコアが求められます。要項にない特定の級や点数を、「これ以上なら必ず出願できる」と記事や口コミから決めないようにしましょう。自分の資格が該当するか判断に迷う場合は、正式な名称、級、点数、取得日、証明書を整理して確認します。

例えば、学習アプリの到達表示や学校内の成績と、外部の検定試験の証明書は同じではありません。能力を実感していても、どの資料で示すかが必要です。また、言語を日常で使っていることと、要項が求める資格・スコアを提出できることも分けて考えます。本人の背景を推測して条件を省略しないでください。

言語を学んだ過程から、文化や社会への問いを作ります

資格を取得するまでに何を学び、どこで難しさを感じたかを振り返ると、志望理由の材料が見つかります。例えば、同じ表現でも相手や場面によって使い方が変わることに気づいたなら、言葉と人間関係のつながりを考えられます。語彙を覚えた量だけでなく、言葉を使って理解したい対象を具体化しましょう。

学習の動機が音楽や映像作品などであっても、それだけで不適切になるわけではありません。ただし、好きな作品の紹介だけで文章を終わらせず、翻訳、受け手の違い、文化の広がり方など、どの問いを深めたいかを考えます。作品や国への好意と、大学で検討する問題を区別すると、志望理由が学びの計画へ進みます。

口頭で説明できる範囲を、書類と合わせます

書類に「高い言語運用能力を身につけた」と書く場合、何ができるのかを具体的に説明します。例えば、どのような文章を読み、どのような場面で話し、何を理解するのに使ってきたかを整理します。資格の点数だけで本人の経験がすべて伝わるわけではありません。逆に、できないことをできるように書くと、質問された際に説明が難しくなります。

面接・口頭試問の実施言語や質問内容を、未確認のまま断定して練習を限定しないことも大切です。公式の受験案内を確認しつつ、日本語でも自分の経験と学びたいことを整理しておきます。外国語で覚えた答えをそのまま話すだけでは、問いが変わったときに対応しにくくなります。意味を理解して、内容から説明する練習を進めましょう。

資格の点検

正式名称、級・点数、取得日、証明書をそろえて確認します。

学びの点検

言語を使って何を理解したいか、国際学部の学びと結びつけます。

出典:学部特色入学試験要項・中国語、朝鮮語能力を重視する区分です。未公表の合格基準点や必要級は示していません。

文化・芸術の区分は、実績の証明と本人の考えをそろえます

スポーツやボランティアを文化・芸術の実績に置き換えません

文化・芸術の区分では、高校入学後のコンテストや展覧会などでの入賞等、優秀な実績が条件になります。要項では、スポーツやボランティア活動はこの区分の対象から除かれています。例えば、国際的なボランティアに参加した経験を、国際学部だからという理由で文化・芸術の実績として扱うことはできません。

実績の確認では、催しの正式名称、主催者、開催時期、応募・参加の区分、結果、本人の名前を整理します。作品を出したことと、要項が求める優秀な実績があることは別です。自分の経験が該当するか迷う場合は、表彰状や公式の結果発表、開催要項など、判断できる資料をそろえて確認してください。

自己推薦の中心にする経験を一つ選びます

所定の自己推薦書では、これまでの人生で学んだことや経験したことから、出願資格に関係する具体的な経験を一つ挙げて自己推薦します。資料説明表でも、評価してもらいたい実績や体験を一つ示す形です。例えば、複数の作品や受賞歴があっても、全部を短く並べるだけでは、本人の考えや取り組みが見えにくくなります。

選ぶときは、実績の大きさだけでなく、自分の判断を説明できる経験かを考えます。なぜその題材を選んだのか、表現をどう工夫したのか、他者からの意見をどう受け止めたのかを整理します。団体で取り組んだ活動なら、全体の成果と本人の担当を区別してください。自分が行っていない作業を、主語を曖昧にして自分の実績のように見せないことが大切です。

作品の説明から、文化を学ぶ理由へ進めます

例えば、地域の伝統を題材にした表現に取り組んだなら、作品そのものだけでなく、誰にどう伝わったか、異なる背景の人にはどう見えるかを考えられます。国際学部で学ぶ理由は、海外で作品を発表したいという希望だけに限りません。文化の理解、言語による伝達、社会や経済との関係など、自分の疑問に合う領域を確認しましょう。

ただし、活動の意味を後から過度に広げる必要はありません。「最初から国際社会の課題を解決するために作った」と言い切れないなら、制作後に生まれた関心として正確に述べます。経験した順番を守ることで、志望理由と自己推薦のつながりが自然になります。実績の証明と本人の振り返りの両方がそろう文章を目指してください。

事実の証明

催しの概要、実績、本人の関わりを、第三者が確認できる資料で示します。

考えの説明

一つの経験を深く振り返り、判断・工夫・学びを具体的に書きます。

出典:学部特色入学試験要項、国際学部の所定書類です。

社会人の区分は、年齢と経験の数え方を先に確認します

23歳以上と2年以上の経験を、基準日で確認します

2027年度の社会人区分では、高等学校または中等教育学校を卒業したという条件に加え、2027年4月1日時点で満23歳以上であり、入学時に同一の職業または職場で2年以上の経験があることなどが条件です。家事労働についても2年以上の経験を含むことが示されています。例えば、現在の年齢だけで判断せず、大学が指定した基準日で確認しましょう。

複数の職場や異なる働き方を経験している場合は、単純に期間を合計してよいと決めつけないでください。同一の職業または職場という条件に照らし、自分の経歴がどう当てはまるかを確認します。年月を整理した履歴を作り、判断に必要な事実を明確にして大学へ確認すると、質問のすれ違いを減らせます。

経歴の長さより、学び直す理由を具体化します

社会人としての経験は、働いた年数や担当した仕事の名前だけでは伝わりません。例えば、言語の違いによる情報共有の難しさ、海外との取引で感じた制度の違い、地域で暮らす人の背景の違いなど、実際に直面した疑問を整理します。仕事や生活の中で分かったことと、まだ理解できていないことを分けてみましょう。

大学で学び直す理由は、今の仕事から離れたいという事情だけに限りません。ただし、現在の不満を並べるだけでは、国際学部で学ぶ必要性が見えにくくなります。経験を通じて生まれた問いに対し、どの領域の知識や方法が必要なのかを考えます。入学後の授業や留学、卒業後の進路まで見通して、学びをどう生かすかを説明してください。

履歴と社会活動報告は、自己推薦と矛盾しないようにします

社会人区分では、履歴や社会活動に関する所定書類も確認します。学校歴、職歴、資格、社会活動、海外滞在など、該当する項目を正確に整理します。例えば、志望理由書では長期間担当した仕事として説明しているのに、履歴では期間が違う場合、読み手はどちらが正しいのか分からなくなります。年月や名称を統一して確認しましょう。

家庭や職場の事情を書く際には、本人の学びに必要な範囲を選びます。他の人の私的な事情を詳しく書くことが、自己推薦の強さにつながるわけではありません。自分が担った役割、判断したこと、学んだことを中心に説明します。提出資料に証明が必要な実績を載せるときは、その資料とどの記述が対応するかを確認してください。

条件の確認

2027年4月1日の年齢と、入学時点の経験期間を確認します。

計画の確認

授業・外国語学習・留学・生活を含め、学び直しの見通しを考えます。

出典:2027年度学部特色入学試験要項・社会人区分、国際学部提出様式です。

自分でできること

学校歴、職歴、社会活動を年月で整理し、仕事や生活の疑問を書き出します。同じ職業を続けた期間と職場を変えた日を分けます。経験期間の算入を自己判断せず、迷う箇所は大学へ確認します。

学校の先生に頼めること

出身校が発行する書類や在籍時の事実を確認してもらいます。卒業後は事務窓口も確認します。職歴や家事労働を高校が証明できるとは限りません。必要な証明は大学へ、発行は該当する窓口へ依頼します。

プロに頼ったほうがよいこと

経歴紹介だけで終わらず、学び直す問いと学修計画がつながるか点検します。経験年数を条件に合わせて作り替えることはできません。資料と文章の期間が違えば本人が記録を調べ直し、資格判断は大学へ確認します。

学部特色の自筆書類は、下書きを固めてから清書します

志望理由書と自己推薦書の役割を分けます

国際学部の所定書類では、志望理由書と自己推薦書を本人が自筆で記入する指定があります。志望理由書は、国際学部を選ぶ理由、入学後に学ぶことや取り組むこと、卒業後の進路を説明する書類です。自己推薦書は、出願資格に関係する具体的な経験をもとに、本人の学びや強みを示します。同じ文章をそのまま写すのではなく、役割を分けましょう。

例えば、語学の資格取得を自己推薦の中心にするなら、学習の工夫や使ってきた場面を具体的に説明します。志望理由書では、その経験から生まれた問いと、国際学部の教育を結びつけます。活動の説明が長すぎて入学後の学びが書けない場合は、どの書類に何を任せるかを整理し直してください。

資料説明表は、文章の裏付けを探しやすくするために使います

資料説明表には、評価してもらいたい実績や体験を示し、それを裏付ける資料を対応させます。例えば、検定の資格、コンテストの結果、活動の内容など、何を証明する資料かが分かるようにします。証拠のない実績を文章だけで大きく主張しても、大学の求める評価資料として扱われるとは限りません。

証明資料が複数ある場合は、様式の使い方や添付方法の指定を確認します。大きな資料をどのように縮小・折り込みするか、原本と写しのどちらを使えるかも、要項に沿って判断してください。読み手が資料を探し回らなくて済むよう、文章中の記載と資料の番号や名称をそろえることが大切です。

清書前の点検は、字のきれいさより内容の整合性です

本人自筆の書類では、黒色の消せない筆記具や訂正方法などの指定があります。修正ペンや修正テープで自由に直せると考えず、公式の指示に従います。例えば、清書を始めた後で出願資格の番号を変える必要が出ると、書類全体の作り直しにつながります。先に内容と資料の対応を確認してから、提出用の用紙へ記入しましょう。

点検では、学部名、年度、資格の名称、活動の時期、提出資料の説明が一致しているかを見ます。次に、問いに答えているか、同じ話を繰り返していないか、本人が口頭でも説明できる内容かを確認します。字を丁寧に書くことは必要ですが、見た目を整えるだけで説明の不足が解消するわけではありません。

下書き

各書類の役割を分け、経験・学び・進路のつながりを整えます。

証拠合わせ

書いた実績に対応する資料をそろえ、名称や時期を確認します。

清書

本人自筆、用紙の両面、筆記具、訂正方法の指定を守ります。

出典:2027年度国際学部・学部特色入学試験の所定書類です。

自分でできること

資格に関係する経験を選び、事実、判断、学び、証拠を対応させます。受賞作品なら題材を選んだ理由と担当を記録します。思い入れだけでは伝わりにくいため、先生など第三者に下書きを読んでもらいます。

学校の先生に頼めること

活動の時期、学校での担当、文章、調査書を確認してもらいます。ただし、学校外の作品や検定の評価は代わりに確定できません。対象資格の判断は大学へ、書類の重複が残る場合は専門的な添削へ相談します。

プロに頼ったほうがよいこと

一つの経験から本人の考えを伝え、志望理由・自己推薦・資料説明表の役割を整えます。証拠のない実績は文章で補えません。添削で本人の関与が広がっていないか確認し、説明できない表現は清書前に直します。

英語B1の条件は、級・点数・受験方式を一組で確認します

同じB1でも、試験によって確認する数字が違います

探究評価型の英語による出願条件と、グローバルⅠの英語条件では、大学が指定する4技能試験のCEFR B1以上を確認します。2026年4月10日更新の公式資料では、例えばIELTSは4.0、TEAPは225、ケンブリッジ英検の尺度は140などの目安が示されています。試験名だけを見て「受験したから条件を満たす」と考えないでください。

英検では、2級以上の合格やCSEスコアによる扱いがありますが、受験した級による注意が必要です。公式表には2級受験の場合の1950のほか、準1級受験では1980、1級受験では2304という扱いが示されています。どの級でも同じ点数で判断するのではなく、自分の証明書に書かれた受験級と4技能の結果を確認してください。

TOEFLは受験日の前後で尺度が変わります

公式資料では、TOEFL iBTについて、2026年1月20日までの従来尺度のB1は42、1月21日以降の新尺度では3と示されています。例えば、新しい尺度のスコアを従来の42点と直接比較すると、条件を読み違えます。受験日と証明書の表示を確認し、大学の公式表で対応を見てください。

認められる受験方式にも指定があります。TOEFL iBT Home Editionは公式資料に含まれていますが、TOEFL ITPは対象ではありません。「自宅受験はすべて不可」「TOEFLならすべて可」というまとめ方は、どちらも正確ではありません。試験の正式名称を省略せず、受験方式まで確認する習慣をつけましょう。

TOEICは聞く・読むだけの結果では足りません

TOEICを利用する場合は、L&RとS&Wを組み合わせた4技能の扱いを確認します。公式表のB1は、L&Rの点数にS&Wの点数を2.5倍して加えた1150という基準です。L&Rだけで1150を目指すという意味ではありません。IPテストの扱いも異なるため、学校内で受けた試験をそのまま使えるとは限りません。

GTECも、認められる種類と受験時期による基準の違いがあります。2023年4月以降の受験ではB1が930、それ以前の区分では960と示されています。スコアの数字だけをメモするのではなく、試験名、実施方式、受験日、4技能の結果、有効期間、証明書の種類をセットで整理してください。境目の条件は、公式資料の注記まで確認します。

数字

自分の試験と受験時期に対応するB1の基準を確認します。

方式

公開試験・団体試験・自宅受験などの扱いを正式名称で確認します。

証明

4技能の結果と、提出できる公式証明書を確認します。

出典:関西学院大学・英語資格、検定試験に関する基準表(2026年4月10日更新)です。

資格の有効期間と証明書の発行は、受験日より先に計画します

取得した資格が、出願時に使えるかを確認します

公式資料では、IELTS、TOEFL、TOEICなどに有効期間の扱いが示されています。TEAPはスコア取得後2年度以内、GTECは受検日の2年後の年度末というように、数え方が同じではありません。例えば、「2年」とだけ覚えていると、暦の日付で数えるのか年度で数えるのかを取り違えるおそれがあります。試験ごとの説明を確認してください。

英検やケンブリッジ英検には、公式資料上、特に期限を設けない扱いもあります。ただし、それを他の試験に広げることはできません。また、試験方式によっては受験年度に関する条件があります。将来の受験生は、現在の表が自分の出願年度でも変わらないとは限らないため、新年度の要項と基準表を確認し直しましょう。

ウェブの成績画面と公式証明書は同じではありません

要項では、資格の合格証やスコア表について原本の写しを認める場合がありますが、インターネットの成績画面を印刷しただけでは認めない扱いがあります。例えば、点数が見えるから十分だと考えて、受験者向け画面の画像だけを用意するのは避けてください。正式な証明書をどこから、いつ受け取るのかを調べます。

TOEICについては、実施団体が発行するデジタル公式認定証のPDFをダウンロードし、A4で印刷する扱いが示されています。これは、任意の画面の印刷と同じではありません。デジタル形式だから不可と決めつけず、大学が認める文書の種類を確認しましょう。英検の証明書発行が間に合わない場合の特例も、対象方式の要項で条件と期限を確認する必要があります。

試験の申込日、結果発表日、証明書到着日を分けます

資格試験は、受けた日に証明書が完成するとは限りません。例えば、出願直前の試験を予約しても、結果発表や証明書の発行が提出期限より後なら、その出願に使えない可能性があります。準備表には、申込締切、受験日、結果確認日、証明書受領の見込み、大学への提出期限を別々に書きます。

早い時期から準備する利点は、結果を見て学習方法を修正する時間を持てることです。ただし、受験回数を増やせば必ず条件を満たすという保証はありません。自分の弱い技能を確認し、読む・聞く・書く・話すを分けて練習しましょう。資格の条件を満たした後も、国際学部で学ぶための言語力を育てることが大切です。

日程の確認

試験の受験日だけでなく、結果と証明書がそろう日を確認します。

書類の確認

成績画面ではなく、大学が認める公式証明書を用意します。

出典:英語資格・検定試験の基準表、グローバル入学試験要項です。

自分でできること

試験名、受験方式、日付、四技能の結果、証明書を一覧にします。聞き取れない音と、聞けても理解できない内容を分けて復習します。原因が分からず問題を繰り返す場合は、答案や音読を先生に見てもらいます。

学校の先生に頼めること

語彙・文法や四技能の基礎、学習予定を確認してもらいます。ただし、大学の受理条件を保証するものではありません。証明書の形式は大学へ確認し、技能別の弱点が残るなら対象試験に詳しい指導を検討します。

プロに頼ったほうがよいこと

答案や応答から、どの技能の誤りを先に直すか決めます。基準を満たすまでの期間は保証できません。受験計画を組む際も、結果発表と証明書の発行を本人が確認し、大学の提出期限に合うか点検します。

方式選びは、条件・証拠・説明・当日の4段階で点検します

大学の選考内容から、準備の順番を組み立てます

ここでは、各要項の出願資格と選考方法をもとに、準備を点検する順番を示します。最初が条件、次が証拠、その次が説明、最後が当日の試験です。これは大学の公式採点表でも、合否を予測する判定でもありません。条件に当てはまらないまま面接練習だけを増やすなど、準備の順番が逆になることを防ぐための整理です。

例えば、探究なら学校での活動と発表の条件を確認し、成果物や学校の証明をそろえ、問いから考察まで説明し、発表と討論を練習します。グローバルⅠなら英語と活動の条件を確認し、高校作成の証明や活動資料をそろえ、学びと進路を説明し、小論文と討論を練習します。同じ順番でも、中に入る作業が違います。

一つの強みで、別の不足を埋められるとは考えません

スポーツの実績があっても、全体と英語の評定条件を省略できません。学部特色で資格を持っていても、その学部で学ぶ理由の説明が不要になるわけではありません。例えば、「実績が強いので書類は短くてよい」と判断すると、本人の考えを伝える機会を減らしてしまいます。強みと不足を別々に書き出しましょう。

点検表には、できている、確認が必要、準備が必要という状態を書きます。ただし、それを合格可能性の高低に置き換えないでください。「条件は確認済み、証明書は依頼中、志望理由は下書き、討論は未練習」のように、次の行動が分かる書き方にします。状態を具体的にすることで、学校や相談相手にも状況を伝えやすくなります。

相談では、判断材料を持って優先順位を整理します

方式を迷う段階では、受験年度、学年、評定、資格、活動の概要、用意できる証明資料をまとめてみましょう。例えば、国際交流の経験がある場合は、参加した事実だけでなく、学校に証明を依頼できるかまで確認します。志望理由書がある人は、完成していなくても、どこで説明が止まるかが分かる下書きを残しておくと整理に役立ちます。

受験相談では、出願条件を確認するための課題、経験と学びをつなぐ方向性、試験対策の優先順位を整理する材料にできます。大学だけが判断できる資格の適合性や、正式な提出書類の扱いは、大学への確認が必要です。相談で条件を緩めてもらえるわけではありません。確認先の役割を分けたうえで、準備を進めましょう。

条件

自分の受験年度と、選ぶ方式の出願資格を確認します。

証拠

経験・資格・成績を裏付ける正式な資料をそろえます。

説明

経験から生まれた問いと、国際学部での学びをつなぎます。

当日

小論文、発表、討論、面接のうち、自分の方式に必要な練習をします。

方式選びで迷うときは、今ある成績・資格・活動記録をもとに、確認事項と準備の順番を整理しましょう。受験相談では、次の3点を相談したい内容としてまとめておくと、課題を伝えやすくなります。

  • 候補の方式について、大学や高校へ追加で確認する出願条件
  • 活動の経験を、国際学部の学びと志望理由へつなげる方向性
  • 書類・小論文・発表・討論・面接のうち、先に整える準備

日本語の小論文は、90分で問いに答える練習をします

対象となる3方式で、小論文の準備を分けて確保します

2027年度の国際学部では、グローバルⅠ、スポーツ選抜、学部特色の一次審査に90分の日本語小論文があります。探究評価型の一次審査と混同しないでください。英語や競技、文化・芸術の実績を生かす方式であっても、日本語で問題を読み、考えを組み立てて書く準備が必要です。得意分野の実績だけに時間を使わないようにしましょう。

最初は、問いに何を求められているかを確認する練習から始めます。例えば、原因を説明する問いと、対策を提案する問いでは、必要な文章が違います。自分の知っている話題へ無理に引き寄せず、設問の言葉を短く書き直してみてください。「何について、どこまで、どの形で答えるか」が分かってから、材料を選びます。

主張、理由、具体例、限界をつなぎます

小論文では、自分の考えを述べるだけでなく、なぜそう考えるのかを説明します。例えば、学校の多言語案内を増やすべきだと考えるなら、誰がどの場面で困るのか、案内を増やすことで何が改善するのかを示します。単に「国際化が進んでいるから大切です」と書くだけでは、提案と理由のつながりが弱くなります。

さらに、費用や更新の手間、言語以外の困りごとなど、提案の限界も考えます。限界を書くことは、自分の意見を否定することではありません。どの条件なら効果があり、何を補う必要があるかを示すことで、主張が具体的になります。反対意見を極端に弱く作り、自分の意見だけが正しいように見せる書き方は避けましょう。

時間配分は、練習結果から調整します

90分の中で、読む、考える、構成する、書く、見直すという作業が必要です。例えば、練習用に最初の時間を読解と構成に取り、最後に見直しの時間を残してみます。ただし、この記事で一律の分数を合格の条件として示すことはできません。実際に書いた後に、どの作業で時間を使いすぎたかを記録して調整しましょう。

時間内に書けなかった場合、単に書く速度だけを上げようとしないことが大切です。問いを読み違えて途中で書き直したのか、具体例を考えるのに時間がかかったのか、構成を決めずに書き始めたのかを分けます。原因に合った練習を選ぶことで、次の答案で改善した点を確かめられます。

読む

設問が求めることを、自分の言葉で短く確認します。

組み立てる

主張と理由をつなぎ、具体例と限界を選びます。

見直す

問いへの答え、段落のつながり、言葉の誤りを確認します。

出典:グローバル入学試験要項、スポーツ選抜要項、学部特色要項です。具体的な練習方法は本記事の提案です。

小論文の読み直しは、難しい言葉より論理のつながりを見ます

一段落に一つの役割を持たせます

文章が長くなる人は、一段落でいくつの仕事をしているかを見てください。例えば、問題の説明、原因、対策、経験談を一段落に入れると、どこが主張なのか分かりにくくなります。段落ごとに「問題を示す」「理由を説明する」「例を示す」「限界を検討する」などの役割を置くと、読み手が考えの流れを追いやすくなります。

接続語を増やせば論理的になるわけではありません。「したがって」の前後で、本当に前の説明から次の結論が導けるかを確かめましょう。例えば、ある地域の一つの事例から、すべての国に同じ対策を広げる結論を出すなら、間に説明が必要です。言葉の見た目ではなく、根拠が結論を支えているかを確認します。

自分の経験と、一般的な事実を区別します

経験を具体例として使うときは、その経験がどこまでの範囲を示すかを考えます。例えば、交流会で一人の参加者が困っていたことは、その人の経験として重要ですが、同じ背景の人全員が同じことで困っている証明にはなりません。「自分が参加した場面では」と範囲を示すことで、過度に一般化する説明を避けられます。

統計や研究の内容を使う場合も、数字を覚えているだけでは十分ではありません。何を、いつ、誰について調べた数字かを確認します。出典を確かめられない数字を、説得力を出すために書くのは避けてください。試験の形式に合わせて、資料が与えられた場合はその資料の範囲で、知識を使う場合は確認済みの内容を正確に扱います。

添削を受けた後は、直した理由を説明します

他の人に読んでもらった答案は、修正された文を写すだけで終えないようにしましょう。例えば、「理由が弱い」と指摘されたなら、どの主張に対してどの説明が不足していたかを確認します。別の題材でも同じ問題を起こさないために、修正の理由を短くメモしておきます。完成した答案の数だけでなく、説明の仕方が変わったかを見てください。

学校の先生や専門的に小論文を見られる人へ依頼するときは、答案だけでなく、問題文と書いた時間も渡します。時間をかけて完成させた文章と、制限時間内の文章では、改善すべき点が異なります。どこまで自力で書いたかも伝え、読み違い、構成、根拠、表現のどこから直すかを整理してもらいましょう。

段落の点検

各段落が何を説明しているか、短い言葉で付記します。

根拠の点検

経験・資料・意見を分け、結論を広げすぎていないか確認します。

修正の点検

直された文章ではなく、直す必要があった理由を記録します。

自分でできること

問題文と制限時間を記録して答案を書き、答えと根拠に線を引きます。例えば、具体例だけで理由がない段落を探します。読み違いは本人だけでは直しにくいため、同じ失敗が続けば問題文ごと先生に渡します。

学校の先生に頼めること

資料の読解、段落のつながり、根拠や表現を確認してもらいます。どの文で説明が途切れるかも聞きます。ただし、時間配分まで十分扱えるとは限りません。指摘を次の答案に生かせない場合は専門的な添削を検討します。

プロに頼ったほうがよいこと

複数答案から、読解・構成・論述のどこに繰り返す原因があるかを見つけます。非公開の配点や合格点は作れません。修正文を暗記せず、直す理由を本人が説明し、別の題材でも自力で直せるか確認します。

グローバルⅠとスポーツの討論は、公表3テーマで準備します

2方式の国際学部では、同じ3テーマが示されています

2027年度のグローバルⅠとスポーツ選抜では、国際学部の二次審査でグループディスカッションを行います。テーマは、2050年の世界、国際学部と他大学・他学部との違い、大学生活の意義や価値という3つが公表され、当日にいずれかが指定されます。個人面接の答えを暗記するだけでは、話し合いの準備を十分にできません。

大学が公表しているのはテーマであり、この記事で参加人数や討論時間、必須の役割を作ることはできません。例えば、「司会をすると必ず有利」「最初に発言すれば加点される」といった未確認の採点の話は、準備の基準にしないでください。自分の意見を説明する力と、他の人の意見を受けて考える力を練習します。

3テーマを、同じ一つの話へ無理にまとめません

2050年の世界は、変化を予測し、その理由や不確実な点を考えるテーマです。大学や学部の違いは、教育内容を比較して理解するテーマです。大学生活の意義は、学ぶことや人と関わることの価値を考えるテーマです。例えば、どのテーマでも「留学が大切です」という結論だけを話すと、問いに十分答えられない場合があります。

各テーマについて、考え、根拠、別の見方、話し合いたい問いを一枚に整理します。原稿を一字一句覚えるより、根拠となる材料を使える状態にしてください。他の人から予想していなかった視点が出たときに、自分の材料とどう関係するかを考えられるようにします。準備した話を全部言うことを目標にしないようにしましょう。

二次直前は、話す量より対話の動きを点検します

例えば、相手の発言を聞いた後に、「その意見は費用の面を重視しているという理解でよいですか」と確認する練習ができます。続けて、自分が持つ別の根拠や条件を示します。理解を確かめずにすぐ反論すると、実際には同じ方向の意見でも対立してしまうことがあります。要約と確認を挟む習慣をつけましょう。

発言の機会が少ない人は、長い主張を一度に話そうとしていないか見直します。短く一つの論点を出し、必要に応じて説明を加える方法もあります。逆に、話し続けてしまう人は、他の人が考える余地を残しているかを確認します。討論を自分だけの発表の場にしないことが大切です。

公表テーマ1

2050年の世界を、変化の理由と不確実性から考えます。

公表テーマ2

大学・学部の違いを、教育内容や学び方の比較から考えます。

公表テーマ3

大学生活の意義を、学問と経験のつながりから考えます。

出典:2027年度グローバル入学試験要項、2027年度スポーツ選抜入学試験要項です。

「2050年の世界」は、予言ではなく条件を考える練習にします

一つの未来を断定せず、変化の要因を分けます

公表テーマの「2050年の世界はどの様になっていると考えるか」に向けては、現在の変化と将来の見通しを分けて整理します。例えば、人口、技術、環境、働き方、人の移動などから関心のある論点を選びます。ただし、調べていない将来の数字や年表を作る必要はありません。何が変わると、誰の生活にどのような影響が出るかを考えましょう。

「技術が進めば問題は解決する」という説明だけでは、その技術を誰が使えるか、費用を誰が負担するか、制度が対応できるかが抜けやすくなります。例えば、翻訳技術が広がると考えるなら、便利になる場面と、人による理解や説明が残る場面を分けてみます。技術の性能だけで未来全体を説明しないようにしましょう。

地域や立場による違いを入れます

世界という大きな範囲を扱うときは、すべての地域が同じ変化をすると思わないことが大切です。例えば、働き方の変化を考える場合でも、産業や生活環境、教育の機会によって影響は違います。国や地域の特徴を決めつけるのではなく、どの条件の違いが結果を変えるのかを考えます。

話し合いでは、同じ変化を利点と見る人も、課題と見る人もいるかもしれません。その違いを、どちらかが間違っていると急いで判断せず、重視している人や時間の長さが違わないか確認します。例えば、短期的な便利さと、長期的な費用負担を別の人が話している場合、両方を含めて整理できます。

不確実な部分を残したまま、考えをまとめます

将来の話では、分からないことを無理に埋める必要はありません。「この条件が続くなら」「制度が変わる場合には」というように、考えの前提を示します。例えば、ある変化が起こると主張するなら、その見通しが変わる条件も挙げてみましょう。断定の強さより、根拠と条件の関係が分かる説明を目指します。

練習の最後には、自分たちの意見が一致した点と、まだ分かれた点を分けてまとめます。すべてを一つの結論にそろえなくても、論点を整理して今後確かめることを示せます。「世界は良くなるか悪くなるか」の二択だけで終えず、どの面がどう変わるかを具体的に話せるようにしてください。

現在

確認できる変化と、その根拠を整理します。

将来

変化が続く条件と、別の展開になる条件を考えます。

立場

誰にとっての利点や課題なのかを区別します。

この節は、公表された討論テーマに対応する練習方法の提案です。将来の出来事を大学の出題意図や確定した事実として説明するものではありません。

「他大学・他学部との違い」は、優劣ではなく学び方で比べます

比較する項目をそろえて調べます

公表テーマは「関西学院大学国際学部と他大学および他学部との違いは何か」です。準備では、授業内容、学問の領域、言語教育、留学、学びを深める順番など、同じ項目で比べます。例えば、一方の大学は留学制度、もう一方は所在地だけを調べても、学び方の違いは十分に説明できません。比較する軸を先に決めましょう。

国際学部の公式カリキュラムでは、文化・言語、社会・ガバナンス、経済・経営の領域と地域の学びが示されています。これを、他学部の正式な教育内容と並べて確認します。学部名に国際という言葉があるかどうかだけでは、学ぶ内容の広さや方法は判断できません。名称の印象ではなく、公式の授業や教育方針を読みます。

「ここだけ」と言う前に、根拠を確かめます

志望校の魅力を伝えようとして、「他大学では学べません」「唯一の制度です」と書きたくなることがあります。しかし、広く調べていないのに唯一と断定するのは避けてください。例えば、「自分が調べた学部との比較では、この組み合わせに魅力を感じます」と説明すれば、確認した範囲と本人の判断が分かります。

他大学や他学部を低く評価する必要もありません。ある学部は言語を深く学ぶことを重視し、別の学部は地域や社会の課題と組み合わせて学ぶことを重視するなど、教育の目的が違う場合があります。自分の問いに対して、どの学び方が合うかを考えることが比較の目的です。人気や印象の話だけにしないようにしましょう。

調べた特徴を、自分の学修計画へ戻します

特徴をたくさん覚えても、自分がどう使うかを説明できなければ志望理由は抽象的になります。例えば、領域を横断して学べる点に魅力を感じるなら、どの問いに対して、どの領域を組み合わせたいかを考えます。留学に関心があるなら、学内での学びと留学先での学びの関係を説明します。

討論では、他の人が自分とは違う特徴を挙げる可能性があります。そのときは、相手の関心と特徴のつながりを聞き、自分の見方と比べます。同じ学部を志望していても、魅力を感じる点が同じである必要はありません。複数の見方を整理することで、学部の教育をより広く理解する話し合いができます。

比較する軸

領域、地域、言語、留学、学びの順番を同じ項目で比べます。

自分の判断

どの特徴が自分の問いに合うか、理由を説明します。

出典:討論テーマはグローバル入学試験要項、教育内容は国際学部カリキュラムです。

「大学生活の意義や価値」は、経験の数より学びの変化で考えます

授業と課外活動を、切り離しすぎないようにします

公表テーマの「大学生活の意義や価値は何か」では、大学で何ができるかを並べるだけでなく、それが本人にどのような意味を持つかを考えます。例えば、授業、留学、体育会、交流、社会活動などを挙げる場合、それぞれを経験することが目的なのか、経験を通じて何を学ぶのかを区別してください。

授業で得た知識を活動の中で確かめたり、活動で生まれた疑問を授業で考え直したりするつながりがあります。例えば、交流で感じた意見の違いを、文化や社会の仕組みの学習に戻して考えることができます。活動の数を増やすことだけで、大学生活の価値を説明しないようにしましょう。

出願までの計画を具体的な行動へ落とし込みたい方へ

調べた情報を実行できる予定へ変えるために、締切から逆算した準備と練習の順番を相談できます。

  • 提出書類と練習の締切
  • 途中で確認し直す判断基準
  • 今週から出願までの行動計画

自由に選べることと、責任を持つことを一緒に考えます

大学生活の価値として、自分で選べる範囲が広がることを挙げる場合は、その選択に必要な準備も考えます。例えば、留学を選ぶには言語力や費用、学修の計画が関わります。体育会の活動に取り組むなら、授業や単位修得との両立が必要です。自由という言葉を、何も制約がない状態として説明しないことが大切です。

また、他の人と学ぶ中では、意見が違ったり、自分の考えが通らなかったりする場面もあります。そこで相手の理由を理解し、自分の見方を見直すことも学びになります。例えば、討論で自分が考えていなかった立場を知った経験を振り返り、大学でどのように対話を深めたいかを考えてみましょう。

将来の役立ち方だけに、価値を狭めません

大学で学ぶ価値を、就職に役立つかどうかだけで説明する必要はありません。物事を調べて考える力、異なる背景の人を理解する力、自分の考えを言葉にする力など、生活や社会との関わりにもつながります。一方で、進路や仕事を考えることが間違いというわけでもありません。どの価値を重視するか、その理由を説明します。

討論では、経済的な負担や時間についての意見が出る可能性もあります。価値があると主張するだけでなく、誰にとって、どのような条件で学ぶ機会が得られるかも考えてください。自分の経験だけを基準にせず、異なる立場を含めることで、話し合いの論点を広げられます。

経験

何に参加するかに加え、そこから何を学ぶかを考えます。

選択

自由に選ぶために必要な準備や責任を考えます。

価値

仕事、生活、社会との関わりを含め、大学で学ぶ意味を説明します。

この節は、公表テーマに対する練習の視点です。特定の結論を述べることが合格につながるという意味ではありません。

討論の練習では、司会役より「話を前に進める行動」を見ます

発言を短く区切り、根拠を一つ添えます

討論の練習では、最初から長い演説をしようとしないことが大切です。例えば、「私はこの点を重視します。理由は、影響を受ける人が違うからです」と、考えと理由を短く伝えます。その後、具体例や条件を補います。長く話している間に論点が移ると、他の人が応じにくくなるため、一回の発言で何を伝えるかを絞りましょう。

話す量が少ない場合でも、他の人の意見を整理したり、前提の違いを確認したりする発言ができます。ただし、大学がどの発言を何点で評価するかは公表された情報だけでは分かりません。「まとめ役なら安全」と役割だけを選ぶのではなく、その場の議論に必要なことを考えます。役職の名前を取りにいく練習にしないようにしてください。

意見が違うときは、争点を小さくします

例えば、一方が留学の価値を話し、もう一方が費用の負担を話している場合、留学が良いか悪いかの対立にまとめる必要はありません。学びとしての価値と、参加できる条件を分けて考えられます。「価値には共通点があり、負担をどう考えるかで意見が分かれています」と整理すると、次の話題が明確になります。

反対するときは、相手の人柄や能力ではなく、意見の根拠や条件に焦点を当てます。「その考えはおかしい」ではなく、「その前提が成り立たない場合はどう考えますか」と聞いてみましょう。相手の意見を正確に理解したうえで別の見方を示すことで、単なる言い争いになりにくくなります。

練習後は、内容と対話の両方を振り返ります

練習を録音する場合は、参加者の了承を得て、振り返りの目的で扱います。聞き直すときは、話す速さだけでなく、問いに答えているか、根拠があるか、相手の発言を受けているかを確認します。例えば、自分の準備した話を繰り返していて、他の人が出した論点に反応していない場合は、聞き取った内容を一度要約する練習を加えます。

振り返りでは、改善点を一度に増やしすぎないことも大切です。次の練習で、主張を短くする、確認の質問を入れる、まとめる前に意見の違いを示すなど、一つか二つの行動を試します。練習の回数を増やすだけでなく、前回との違いを確かめながら進めましょう。

発言

考えと理由を短く示し、必要に応じて具体例を加えます。

対話

相手の意見の前提を確かめ、違いを具体的にします。

振り返り

内容と聞き方を分けて点検し、次の練習で変える行動を決めます。

自分でできること

各テーマの意見、根拠、別の見方を一枚に書きます。2050年の見通しには前提も添えます。一人では相手への応答を確認できないため、材料がそろったら学校で複数人の練習を相談します。

学校の先生に頼めること

練習の進行、問いへの答え、根拠、聞く姿勢を確認してもらいます。ただし、慣れた相手だけでは役割が固定されがちです。話す順番が変わると参加できなくなる場合は、初対面を含む模擬討論を検討します。

プロに頼ったほうがよいこと

発言から、根拠の不足、相手の話の取り違え、話題を戻す必要を具体的に点検します。司会などの役名による合格保証はできません。次回に変える行動を一つ決め、テーマに答える対話になったか本人が振り返ります。

面接・口頭試問は、書類の言葉を自分で説明できる状態にします

書いた言葉に「具体的には」を付けて確認します

学部特色の面接・口頭試問に向けては、提出書類を一文ずつ読み、抽象的な言葉を見つけます。例えば、「主体性を身につけました」「異文化理解を深めました」と書いているなら、具体的にどの場面で、何をしたのかを説明します。文章として整っていても、口頭で具体例が出ない場合は、本人の経験とのつながりを見直す必要があります。

他の人に添削してもらった表現にも注意します。意味が曖昧なまま使っている専門用語は、質問されたときに説明できません。言葉を難しくするより、自分の理解している内容を正確に伝えましょう。例えば、社会の仕組みを学びたいなら、どの仕組みが気になり、なぜ知りたいかを日常の言葉で話せるようにします。

事実、考え、今後の課題を分けて答えます

質問に答えるときは、何が実際に起きたことか、何が自分の解釈かを分けます。例えば、活動で参加者から意見が出たことは事実ですが、その理由について自分が考えたことは解釈です。確かめていない理由を、相手がそう考えていたと断定しないようにしましょう。区別して話すことで、説明の範囲が明確になります。

分からない質問には、知っているふりをせず、どこまで分かるかを示します。そのうえで、関連する自分の経験や考えを述べられる場合は、範囲を限って説明します。例えば、詳しい制度名は分からなくても、資料を調べるならどの点を確認したいかを考えられます。ただし、答えを避けるために別の話へ移すのではなく、質問の意味を捉えることが先です。

暗記した文章より、複数の聞かれ方に対応します

「なぜ国際学部ですか」という質問だけを想定して原稿を覚えると、「その学びは他学部ではできませんか」「経験とどうつながりますか」と聞かれたときに止まりやすくなります。練習では、同じ内容を別の角度から聞いてもらいましょう。経験、理由、方法、比較、今後の課題という角度を変えると、説明が弱い箇所を見つけられます。

練習相手には、話し方の印象だけでなく、どの説明で納得できなかったかを聞きます。例えば、「留学したい理由は分かったが、何を学ぶかが分からない」という指摘なら、学問の内容を補う必要があります。声の大きさや目線の練習だけで、内容の不足を解決しようとしないことが大切です。

書類の点検

抽象的な言葉に、実際の場面と本人の行動を添えます。

答え方の点検

確認した事実、自分の考え、まだ分からないことを分けます。

練習の点検

同じ内容を異なる質問で説明し、弱い部分を見つけます。

自分でできること

書類の抽象語に具体例を添え、声に出して説明します。異文化理解なら実際の発言と自分の解釈を分けます。暗唱できても質問への対応は別なので、先生に聞かれ方を変えてもらいます。

学校の先生に頼めること

基本的な応答、学校での経験、質問への答えを確認してもらいます。ただし、本人を知る先生には省略が通じることがあります。初めて読む人に学部を選ぶ理由が伝わらなければ、書類に基づく模擬面接を検討します。

プロに頼ったほうがよいこと

経験、教育内容、将来の計画を違う角度から問われた際のずれを点検します。印象だけでなく補う根拠を確認します。未公表の質問や実施言語は確定できません。知らない内容を覚えたふりにせず、本人が資料を読み直します。

探究概要の字数は、欄ごとの役割から配分します

背景と方法に書くことを、結果と混ぜません

2027年度の探究学習概要の手引では、テーマの背景や理由に600字以内など、欄ごとに上限が示されています。A型では、分析方法500字以内、結果800字以内、考察800字以内という区分があります。例えば、結果の欄に活動を始めた理由を長く書くと、結果そのものを説明する余地が減ります。何をどの欄に書くかを先に決めましょう。

結果は、調べたり実施したりして確認したことです。考察は、その結果をどう理解し、何が言えるかを考えたことです。「回答がこう分かれた」と「その違いはこの条件と関係する可能性がある」を別にするだけでも、説明が読みやすくなります。考察では、根拠のない理由を確定した事実として書かないようにしてください。

B型・C型でも、活動紹介だけで字数を使い切りません

B型やC型には、分析・考察を2100字以内で整理する欄があります。上限が大きいからといって、時系列の活動日記を長く書けばよいわけではありません。例えば、交流の準備に何日かかったかを詳しく説明するより、その交流で何を確かめ、どのように考えたかを中心にします。必要な経緯と、問いに答える説明を区別しましょう。

書き始める前に、各段落の役割を短く書いてみます。最初に分析の観点、次に重要な資料や出来事、それをどう理解したか、最後に限界や残る課題という流れを作れます。ただし、活動の実態に合わない型へ無理に押し込める必要はありません。自分の探究で結論まで進んだ道筋が伝わる順番を選びます。

学んだこと、志望理由、それ以外の学びを区別します

手引では、探究から学んだことを500字以内、志望理由を800字以内、志望理由欄に記載した以外の大学入学後の学びを800字以内で説明する欄があります。例えば、すべての欄で同じ探究の成果を繰り返すと、大学での学びの広がりが伝わりにくくなります。過去の経験、志望する理由、今後の学びという時間の違いを意識して整理しましょう。

志望理由欄に記載した以外の学びを考えるときは、関係のない話を無理に足す必要はありません。例えば、調査した地域の文化に関心がある人が、経済や制度の知識も学びたいと考えることはできます。現在のテーマを深めるために不足している知識や、別の視点から考えてみたい問いを挙げます。大学で学ぶ余地を、自分の関心に沿って具体化してください。

結果

活動や資料から、実際に確認できたことを書きます。

考察

結果の意味、別の説明の可能性、限界を考えます。

学び

探究で得たことと、大学で新たに学ぶことを分けます。

出典:2027年度探究学習概要作成の手引です。空白や半角文字の数え方も、所定の説明に従ってください。

引用と証拠の扱いは、文章を上手にする前に整えます

他の人の考えと、自分の考えを区別します

探究や志望理由の準備で本や記事を読むと、説明に使いたい言葉が見つかります。そのときは、どの部分が他の人の考えで、どこからが自分の考えかを分けましょう。例えば、研究で示された結論を自分の調査結果のように書くと、本人が何を行ったかが分からなくなります。言い換えても、他の資料から得た考えなら出所を確認する必要があります。

探究概要の手引には、主要な引用文献を最大5つまで示す欄があります。これは、必ず5つ使わなければならないという指示ではありません。自分の問いや分析にとって重要な資料を選び、著者、題名、発表年、掲載先などを整理します。なぜその資料が必要だったかを説明できるようにしてください。

インターネットの情報は、発信元まで戻って確認します

検索結果の短い説明や、誰かがまとめた投稿だけでは、元の資料が何を言っているか分からない場合があります。例えば、統計の数字を使うなら、公的機関や調査主体のページを開き、対象、時期、数え方を確認します。大学の入試条件についても、解説記事だけではなく、受験年度の公式要項で確かめましょう。

資料を読んだ日付や、使った箇所を記録しておくと、後から確認しやすくなります。特にウェブページは内容が更新されることがあります。タイトルとURLだけでなく、何を確かめるために読んだかを短く残してください。出典の数を増やすより、必要な根拠をたどれる状態を作ることが大切です。

調査に協力した人の情報を、必要以上に出しません

質問紙や聞き取りの成果物を提出する場合は、協力者の個人情報の扱いにも注意します。例えば、氏名や連絡先、個人が特定できる詳しい事情を、分析に必要がないのに載せないようにします。学校の指導や、調査時に説明した利用目的を確認し、提出する形を相談してください。証明のために何でも公開するという考え方は避けます。

一方で、活動の証明として本人の名前や学校名が必要な資料は、要項に沿って提出します。研究対象者の情報を守ることと、受験生本人の活動を正式に証明することは別です。どの資料で誰の情報が必要かを整理し、不必要な情報を含めずに事実が伝わる形を考えましょう。

引用

借りた考えと自分の考えを分け、出所を記録します。

証拠

書いた事実に対応する資料を選び、読み手が確認できるようにします。

配慮

調査協力者の情報は、必要な範囲と利用目的を確認します。

高校1年では、資格と探究の記録を早く始めます

学校の成績は、出願を決めてから積み直せません

早く準備を始める利点は、成績、言語力、活動の過程を継続して積み上げられることです。例えば、スポーツ選抜の全体と英語の評定、探究評価型で使う全体の評定は、出願直前の一回の試験だけで決まるものではありません。高校1年から、授業で分からなかったことを残さず、提出物や定期試験の準備を続けましょう。

ただし、早く始めた人の合格率が何倍になる、といった根拠のない数字は示せません。大切なのは、準備を早く始めることで、結果を見て修正する時間が生まれることです。例えば、英語の聞き取りが弱いと分かれば練習を変え、探究の問いが広すぎると分かれば対象を絞れます。直前には取り戻しにくい過程を、日々残していきます。

活動の記録は、成果が出る前から残します

探究、交流、競技、文化・芸術の活動では、結果が出たときだけ記録するのではなく、途中の判断を残します。例えば、その日何を疑問に思ったか、どの方法を試したか、何が分からなかったかを短く書きます。後から志望理由書を作るとき、成功した結果だけでは、本人が考えた過程を思い出しにくいことがあります。

記録は長い日記である必要はありません。日付、行ったこと、気づいたこと、次に確かめることを簡潔に残します。活動を証明する資料も、主催者の案内、参加証、結果表などを整理して保存してください。ただし、入試で提出できる資料の種類は年度ごとに確認し、保存したものをすべて提出する前提にはしません。

学部を知るために、身近な問いを一つ持ちます

高校1年で将来の職業を確定する必要はありませんが、国際学部で何を考えられるかを知る準備はできます。例えば、地域の外国語表示、身近な商品が届く仕組み、海外の作品が日本で受け取られる過程など、生活の中の疑問を一つ選びます。関連する本や公式資料を読み、言語だけでなく文化、社会、経済の視点があることを確かめましょう。

大学の説明会や学部案内を見るときも、質問を持って参加すると理解が深まります。「留学できますか」だけでなく、「自分の関心をどの領域で学べるか」「基礎からどのように学びを進めるか」を考えます。聞いた内容は、自分の問いとの関係を記録してください。参加した回数ではなく、学部理解がどう変わったかを振り返ります。

成績

授業と定期試験の学びを積み重ね、全体と英語を別に見ます。

記録

結果だけでなく、疑問・方法・変更・次の課題を残します。

関心

身近な問いを、国際学部の学問領域へつなげてみます。

高校2年では、出願条件に合う経験と証拠を点検します

活動を増やす前に、今ある経験の不足を確認します

高校2年では、参加する活動の数を増やすことだけを目標にしないようにしましょう。例えば、探究をしているなら、問いに答える資料が足りないのか、分析が浅いのか、発表の機会がまだないのかを確認します。グローバルⅠを考えるなら、活動の対象条件と高校による証明の見通しを確認します。方式ごとに、必要な次の一歩が違います。

実績を作るためだけに、関心の薄い活動へ次々に参加すると、後から説明がつながりにくくなります。自分の問いを深めるために何が必要かを考え、活動を選びましょう。例えば、交流で疑問が生まれたなら、その背景を調べたり、別の立場の人の意見を聞いたりすることで、経験を深められます。入試に必要な条件と、自分の学びの両方を確認します。

英語の資格は、結果を見て学習を調整します

高校2年で資格試験を受ける場合は、条件を満たしたかだけでなく、4技能のどこに課題があるかを見ます。例えば、読むことは得意でも、話すときに理由を説明できないなら、短い意見と根拠を話す練習が必要です。試験形式に慣れるだけでなく、国際学部での学びに使う力として伸ばしてください。

同時に、有効期間を確認します。早く取得した結果が出願時に使えるか、再受験が必要になるかを予定表に入れます。受験年度の基準がまだ公表されていない場合は、現行制度を参考にしつつ、新しい要項で再確認する欄を残しましょう。未発表の条件を確定したものとして準備を終えないことが大切です。

第三者に説明し、伝わらない箇所を見つけます

探究や活動について、詳しく知らない人に説明してみましょう。例えば、最初に何を目指し、何を行い、何が分かり、今何に関心があるかを話します。相手が途中で分からなくなった箇所は、説明の前提が抜けている可能性があります。専門的な言葉を増やすより、具体的な場面から説明し直してください。

高校の先生には、活動の事実や学校との関係を確認してもらえます。書類の構成や入試に応じた見せ方に迷う場合は、方式を理解した専門家の添削や模擬面接も検討できます。ただし、本人の経験を別の人が作ることはできません。助言を受けた後も、自分が実際に行ったことと一致しているかを確認します。

活動の点検

数を増やす前に、問い・方法・発表・証明の不足を確認します。

学力の点検

資格の結果と有効期間を確認し、弱い技能の練習を変えます。

説明の点検

活動を知らない人にも、目的と学びが伝わるか確かめます。

高校3年では、締切から逆算して確認と清書を分けます

春は条件の確認、夏は書類の整合性を優先します

高校3年になってから、成績や長期間の活動を一から積み直すことは難しくなります。早い時期から準備した人と比べて、選べる経験や修正の時間が限られます。楽観的に考えて先送りせず、今ある成績、資格、活動、証明資料を整理し、出願条件を満たす見通しから確認しましょう。条件が不明なまま書類だけを完成させないことが大切です。

受験年度の要項が公表されたら、前年との違いを確認します。例えば、英語の受験方式、証明書の扱い、提出様式、試験内容が同じかを一つずつ見ます。変更がある場合は、古い下書きに新しい条件を無理に当てはめず、必要な箇所を修正します。学校へ依頼する書類も、新年度の指定を渡して相談してください。

書類は、内容確認と提出形式の確認を別の日に行います

志望理由や探究概要の内容が固まったら、証拠との整合性を確認します。例えば、活動の日付、人数、本人の役割、資格の名称が資料と一致しているかを見ます。その後に、入力か自筆か、片面か両面か、厳封が必要か、添付の順番はどうかを確認します。内容と形式を一度に見ると、どちらかの確認が粗くなりやすくなります。

清書や印刷の後には、提出するものと同じ状態で控えを残します。面接や発表の準備では、自分が提出した文章を確認する必要があるためです。ただし、厳封された調査書を開封して控えを取ることはしません。本人が作成した書類と、学校が封をした書類は扱いを分けてください。

出願後は、自分の方式の当日試験へ重点を移します

出願が終わった後も、書類の内容を忘れないようにします。探究なら発表と質問への説明、グローバルⅠやスポーツなら小論文と討論、学部特色なら小論文と面接・口頭試問というように、方式に合った練習を進めます。例えば、すべての人が同じ面接質問集を使うだけでは、必要な試験の練習が不足します。

現在、2027年度の一次審査を通過した人は、二次審査までの残り期間に、新しい実績を作ることより、提出内容を説明し、指定された試験に対応することを優先します。UCAROの案内を読み、会場と持ち物を確認し、体調や移動の予定も整えましょう。次年度の人は、この日程をそのまま自分の試験日とせず、新年度の発表を待って確認します。

公表後

受験年度の要項で、条件・様式・日程の変更を確認します。

出願前

内容と証拠を合わせてから、清書・印刷・封入を点検します。

出願後

自分の方式の筆記・発表・討論・面接へ練習を絞ります。

出願の最終確認は、登録・支払い・郵送を別々に行います

ウェブ登録の締切と、支払いの締切は同じ時刻ではありません

2027年度は、出願登録の締切が2026年9月8日23時、検定料支払いの締切が同日23時59分でした。同じ日でも時刻が違います。例えば、支払いの締切だけを見て23時過ぎに登録しようとすると、登録期間を過ぎていることになります。締切の「日」だけを予定表に書くのではなく、時刻と作業の種類まで分けて記録してください。

ウェブで入力しただけで、すべての出願が完了するわけではありません。検定料の支払いと出願書類の郵送が必要です。各段階の完了を確認し、受付番号などの情報を保存します。受験年度によって案内が変わる可能性があるため、前年の操作画面の記憶だけで進めず、当該年度の出願ガイドを使いましょう。

国内の消印有効と、海外からの必着を区別します

2027年度の書類郵送は、国内からは出願期間内の消印有効、海外からは期間内必着です。例えば、海外から締切日に発送しても、必着条件を満たすことにはなりません。発送する場所と必要な到着日を確認し、配達にかかる時間を見込んで準備します。国内でも、郵便窓口の営業時間や取扱いを確認しておきましょう。

提出前には、書類一覧に沿って、本人が作成したもの、学校が発行したもの、資格や活動の証明を分けて確認します。調査書の厳封、署名や押印、必要な表紙などを見落とさないようにしてください。例えば、該当しない項目でも表紙の提出が必要な方式では、内容がないからといって書類そのものを抜かないようにします。

不備を防ぐため、確認した人と確認する項目を決めます

家族や先生に確認してもらう場合は、「全部見てください」と頼むより、役割を分けると見落としを減らせます。例えば、本人は内容と資料の一致、家族は締切と支払い、高校は学校作成書類の指定というように、誰が何を確認するかを整理します。最終的には本人も提出条件を理解しておくことが大切です。

疑問点を見つけたときは、締切直前まで放置せず、大学に確認する内容を具体的にします。方式名、受験年度、要項の箇所、確認したい自分の状況をそろえると、必要な回答を得やすくなります。大学からの回答を、別の受験生の異なる条件へそのまま広げて解釈しないことにも注意してください。

登録

締切の日付と時刻、入力内容、登録完了を確認します。

支払い

支払い期間と方法、完了したことを確認します。

郵送

消印有効か必着か、書類一覧、厳封や署名を確認します。

出典:2027年度共通の出願案内です。

学校で進める準備と、専門的な助言を使う準備を分けます

成績と学校の証明は、在籍高校との連携が欠かせません

評定の確認、調査書、探究の学校内での位置づけ、国際交流活動の証明などは、高校に相談して進める部分です。例えば、本人が活動に参加したと思っていても、学校の所定書類に何を記載できるかは学校側の確認が必要です。受験の意思と候補の方式を早めに伝え、要項や様式を共有しましょう。

日々の情報収集や活動記録、志望理由の下書き、基本的な面接の作法は、自分や学校で取り組めます。公式要項を読んで条件を書き出す作業も、本人が行うことで理解が深まります。最初から文章を他の人に任せるのではなく、自分が何を考えているかを一度言葉にしてください。まとまっていない下書きから、説明の不足を見つけられます。

専門的な助言は、内容のつながりと実際の応答に使います

学部が求める学生像を、本人の経験とどう結びつけるかは、資料を読んだだけでは判断しにくいことがあります。例えば、探究の成果は説明できても、国際学部で学ぶ理由が弱い場合は、学問の領域と問いの関係を点検する必要があります。こうした構成の添削や、方式に合わせた模擬面接・討論の具体的な振り返りには、専門的な助言が役立ちます。

助言を受ける相手には、対象年度の要項を確認しているか、書類の形式だけでなく内容を見ているか、修正の理由を説明してくれるかを確かめましょう。例えば、グローバルⅠの国際学部に向けて個人面接だけを練習する提案なら、二次審査のグループディスカッションと合っているかを確認する必要があります。一般的な推薦対策を、そのまま当てはめないことが大切です。

助言は、公式条件と自分の資料に照らして確かめます

準備について助言を受けたら、自分の受験年度、方式、出願資格、提出資料、学びたい内容と合っているかを確認します。別の方式に向けた練習を、そのまま取り入れる必要はありません。例えば、海外へ行く活動を勧められても、国内の国際交流で条件を確認できる場合があります。活動の場所だけで判断せず、要項の対象と本人の学び、証明できる事実を並べて、次に必要な準備を選びましょう。

助言の理由が分からない場合は、要項のどの条件に対応し、手元の書類や答案のどこを直すための提案なのかを確かめます。例えば、討論の練習を増やすなら、根拠の説明と相手の発言への応答のどちらが課題かを分けます。専門家の助言も、大学の出願条件や本人の事実を変えるものではありません。確認できる根拠と、本人が実行できる改善につながるかを見て利用しましょう。

学校と進めること

評定、調査書、学校の活動の位置づけ、所定証明書を確認します。

自分で進めること

要項の読み取り、活動記録、学部研究、書類の下書きを進めます。

専門的な助言を使うこと

書類の構成、学部とのつながり、模擬面接や討論の具体的な改善を点検します。

関西学院大学国際学部への準備は、方式と不足を一枚に整理します

最後に4方式の違いを、正式名称で確認します

探究評価型入学試験は、学校での探究と本人の発表、英語または評定の条件を確認し、成果物と概要、発表・討論へつなげます。グローバル入学試験Ⅰは、英語4技能と対象活動の両方を確認し、高校による証明、日本語小論文、グループディスカッションを準備します。似た経験を使う場合でも、提出資料と当日の試験は同じではありません。

スポーツ選抜入学試験は、卒業見込みなどの資格、対象競技、正選手としての実績、全体と英語の評定を確認します。競技の証明だけでなく、日本語小論文と討論、国際学部で学ぶ理由も必要です。学部特色入学試験は、中国語・朝鮮語、文化・芸術、社会人の区分を分け、本人自筆の書類と証拠、日本語小論文、面接・口頭試問に備えます。

今ある材料と、まだ確認できていないことを分けます

一枚の紙に、受験年度、候補の方式、成績、資格、活動、証明資料、学びたいことを書いてみましょう。例えば、資格は取得済みでも証明書が未確認なら、その状態を分けて書きます。探究は進んでいても発表がまだなら、その点を確認します。「準備できています」と一括りにせず、次の行動が分かる形にすることが大切です。

2026年10月18日現在、2027年度の新規出願は終了しています。一次合格者は10月24日の二次審査の個別案内を確認し、出願済みの内容と自分の方式に合った試験準備を優先してください。次年度以降の受験生は、今から記録や言語力、学部理解を積み上げ、自分の年度の要項が出た段階で条件を確認し直しましょう。

受験相談では、条件・書類・試験の優先順位を整理します

「どの方式の条件に当てはまるか整理できない」「経験はあるが志望理由につながらない」「小論文と討論のどちらから直すか迷う」という場合は、材料を持って相談することで、準備の課題を言葉にできます。マナビライトの受験相談へ進む前に、受験年度、評定、資格、活動記録、書類の下書きを整理しておくと、確認したいことを伝えやすくなります。

相談で扱いたい内容は、出願条件の追加確認、経験と国際学部の学びのつながり、出願や試験までの準備の順番の3点です。大学への正式な確認が必要な事項と、文章や練習で改善する事項を分けましょう。条件を満たすことだけで準備を終えず、本人の経験と考えを、書類でも当日の対話でも説明できる状態を目指してください。

方式を決める材料

出願条件、本人の経験、必要な証明、当日の試験をそろえて比べます。

今日進めること

未確認の条件を一つ確認し、説明が弱い箇所を一つ具体化します。

自分の材料を整理したら、次に何を確認し、何を練習するかを具体化します。書類が完成していない場合も、分からない点が見える形で残しておきましょう。

  • 出願資格と証明資料について、確認が残っている項目
  • 志望理由や自己推薦、探究概要で説明を深める箇所
  • 自分の方式と残り期間に合わせた試験対策の優先順位

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