「法政大学情報科学部の推薦は、プログラミングの実績がないと難しいのでしょうか」「数学より志望理由書を優先したほうがよいのでしょうか」。推薦入試を調べていると、評定や活動実績、面接の話が混ざり、何から準備するべきか迷いやすくなります。さらに、前年の記事を読むだけでは、受験する年度の変更を見落とすことがあります。
法政大学情報科学部は、2027年度から公募推薦入試を自己推薦入試へ変更しています。推薦者に関する資格要件や入学推薦書も変更されています。一方で、書類審査に加えて数学の筆記試験や面接があるため、名称が変わったからといって、学力の準備が軽くなるわけではありません。
この記事では、コンピュータ科学科とディジタルメディア学科をそれぞれ取り上げ、出願条件、日程、必要書類、読書を使う志望理由書、数学、面接の準備を説明します。外国人留学生入試や、高校を通して確認する推薦についても扱います。条件を満たすかという入口から、どの対策を先に進めるかという受験の判断までつなげてください。
この記事で分かること
名称変更と両学科の条件です
前年の推薦条件を、そのまま使う失敗を防ぎます。
準備の中心
読書・志望理由書・数学・面接です
書類と学力の準備を、学校生活の中へ組み込みます。
次の行動
自分・学校・専門家の担当が分かります
条件確認だけで止まらず、先に改善する課題へ進めます。

法政大学情報科学部の推薦は、2027年度から何が変わるのでしょうか
「公募推薦の推薦書を先生にお願いすればよい」と考えている場合は、まず受験年度を確かめる必要があります。2027年度は、情報科学部の入試名称が自己推薦入試へ変わり、出願資格から推薦者に関する要件、出願書類から入学推薦書が削除されています。変更は名前だけではありません。大学が公表する2027年度の変更内容で確認できます。
「公募推薦」「総合型選抜」「AO入試」を同じ条件で読まないことが大切です
検索では、公募推薦入試やAO入試という言葉に出会うことがあります。ただし、受験手続きを進めるときは、2027年度の正式名称である「情報科学部自己推薦入学試験」を基準にしてください。過去の名称で見つけた情報には、推薦書の扱いなど、現年度と異なる説明が残っている可能性があります。
例えば、前年の出願書類一覧を印刷し、そこへ今年の日付だけを書き直す方法は避けたい準備です。提出物の種類が変わっていれば、先生へ不要な依頼をしたり、必要な書類の確認が遅れたりします。大学の入試要項の表紙にある年度と、情報科学部という学部名を先に確かめ、その後で自分の書類を照らし合わせてください。
前年との違い
公募推薦から自己推薦へ変わります
古い名称の記事だけで、現年度の提出書類を決めないようにします。
準備で変わらない中心
学力と学ぶ理由の両方が必要です
推薦書が不要になっても、数学や面接の対策は続けます。
ここで誤解したくないのは、「自己推薦だから、自分の長所を自由に書けばよい」という考え方です。情報科学部の志望理由書には、大学で学びたい内容や読書に関する具体的な指定があります。自己紹介の文章を先に仕上げるより、設問が何を求めているかを読み取るほうが先です。
また、二つの学科を、完全に別々の試験として考えるのも正確ではありません。自己推薦は学部の要項で実施され、出願時には第一希望と第二希望を指定します。この記事では、第一希望の学科によって異なる履修条件や、志望理由の作り方をそれぞれ説明します。
2027年度の出願済みの方と、次年度を考える方では行動が違います
2027年度入学の自己推薦は、2026年10月23日が出願締切です。締切後に読む方は、新しく出願できる日程として扱わないでください。出願済みであれば、提出した志望理由書を使う面接準備と数学の学習が中心になります。次年度以降の受験を考える方は、現年度要項を準備の参考にし、新年度の正式発表で条件を確認する必要があります。
次年度の日程を、同じ月日だと決めつけることも避けてください。履修科目や読書、数学の基礎づくりは先に進められますが、出願資格や提出書式は受験年度の要項で確認します。早く始めるほど、履修選択や読み直し、文章の改善に使える時間を確保できます。
この節の要点は、今年の正式名称と書類を基準にすることです。次は、コンピュータ科学科を第一希望にするとき、条件の確認からどのように準備を進めるかを見ていきます。
コンピュータ科学科の自己推薦は、数学の履修と学ぶ問いが出発点です
「アプリを作った経験があれば受験できますか」と考えたとき、活動実績より先に確かめたいのが履修条件です。旧公募推薦入試のコンピュータ科学科に当たる現年度の入口は、自己推薦入試です。2027年度は、第一希望にする学科にかかわらず、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cをすべて履修する条件があります。
出願資格は、卒業見込みと数学の科目を組み合わせて確認します
2027年度要項では、2026年4月から2027年3月までの高校等の卒業見込みなど、所定の資格に当たることが必要です。卒業済みの方が、現役生向けの説明だけを見て出願可能だと判断しないようにしてください。学校制度や卒業時期が日本の一般的な高校と異なる場合は、共通冊子の資格説明も合わせて確認します。
数学を独学で勉強していることと、高校の履修条件を満たすことは、分けて確認する必要があります。例えば、数学Ⅲの問題集を解いていても、学校の履修としてどう記録されるかが不明なら、担任や教務担当の先生へ相談してください。科目名が異なる理数科などでは、対応関係を学校の書類で説明する扱いも要項に示されています。
コンピュータ科学科を第一希望
数学の履修条件を最初に確認します
学校の履修記録と要項を照合し、不明点は学校から確認します。
学ぶ内容
コンピュータの仕組みへ関心を深めます
作りたいものに加えて、どの技術を理解したいかを説明します。
必要書類と日程は、学部共通の指定で進めます
コンピュータ科学科を第一希望とする場合も、入学志願書、調査書等、指定の志望理由書を中心に準備します。英語外部試験の証明書は提出推奨という扱いです。自分の学歴によって調査書に代わる証明書が必要になる場合や、氏名の変更を証明する書類が必要になる場合もあるため、自分に当てはまる説明まで読んでください。
出願は2026年10月13日から23日、第一次選考の結果は11月20日、第二次選考は11月29日です。学科別に別の日へ出願する仕組みだと思い込まないことが大切です。詳しい時刻や入学手続の期限は、後の時系列図で整理します。
第一希望をコンピュータ科学科にする場合も、第二希望の指定が必要です。「第一希望しか考えていないので空欄にする」という書き方は避けてください。第二希望の学科についても、何を学ぶ学科かを理解しておくと、出願内容と入学後の希望を無理なくつなげられます。
書類審査・数学・面接へ、同じ関心を違う形で示します
第一次選考は書類審査、第二次選考は数学の筆記試験と面接です。小論文を中心に準備する入試だと取り違えると、時間の使い方がずれてしまいます。志望理由書は学びたい内容の説明、数学は基礎学力の準備、面接は自分の言葉での説明として、それぞれに時間を確保してください。
学科の公式紹介では、コンピュータ技術や情報基盤、ソフトウェア技術に関する学びが示されています。例えば、「便利なアプリを作りたい」から一歩進めて、「利用者が増えても安定して動く仕組みに関心がある」「安全に情報をやり取りする方法を学びたい」と、技術上の問いへ近づけてみてください。
ただし、この例をそのまま志望理由へ移す必要はありません。自分が触れた教材や制作経験、読んだ本の中から、説明できる問いを選びます。活動が大きく見えるかより、何が分かり、何がまだ分からないかを具体的に説明できるかを確かめることを勧めます。
よくある失敗は、使った言語や道具の名前を並べて終えることです。例えば、プログラムを修正したなら、どこで動かなくなり、何を変え、どう確かめたかまで説明してください。その記録は、志望理由書で関心の根拠を示す材料や、面接で自分の役割を話す材料として使えます。
コンピュータ科学科で先に進めたい準備は、数学の履修確認、基礎問題の点検、学びたい問いに関係する読書です。条件に問題がなければ、次はディジタルメディア学科との違いを知り、第一希望の理由を説明できるようにしていきます。
ディジタルメディア学科の自己推薦は、表現への興味を数学や物理へつなげます
「映像や音楽が好きなので、数学や物理はあまり関係しないのでは」と感じる方もいるかもしれません。しかし、ディジタルメディア学科を第一希望にする場合、数学の所定科目に加えて、物理基礎と物理の履修が必要です。作品を見ることや作ることへの関心を、その表現を支える技術へ広げる準備が大切になります。
第一希望にする場合は、物理基礎と物理の履修も必要です
旧公募推薦入試のディジタルメディア学科に当たる現年度の入口も、情報科学部の自己推薦入試です。卒業見込み等の資格や、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cの履修は学部の条件に沿って確認します。そのうえで、第一希望にするときに必要な物理の履修を、学校の時間割や履修予定と照らし合わせてください。
例えば、高校2年で次年度の科目を選ぶ段階なら、「推薦を使うかもしれない」と伝えるだけでは不十分です。「法政大学情報科学部のディジタルメディア学科を第一希望にする場合の履修条件を確認したい」と、学部・学科名まで伝えて相談します。必要な科目を選べなくなる前に動くことが、早期準備の大きな意味です。
出願条件の違い
第一希望なら物理の履修も確認します
数学だけを確認して、理科の条件を見落とさないようにします。
志望理由の中心
表現を支える情報処理に目を向けます
映像や音声の何を、どのように扱いたいかを具体化します。
書類・試験日程・数学と面接は、学部の要項で確認します
必要書類は、入学志願書、調査書等、指定の志望理由書などです。英語外部試験の証明書は提出推奨です。2027年度の入学推薦書は不要なので、前年の公募推薦という言葉だけを見て、推薦書が必要だと判断しないでください。志望理由書には、第一希望と第二希望を記入する欄もあります。
出願期間は2026年10月13日から23日、第一次選考の結果は11月20日、第二次選考は11月29日です。選考は書類審査の後、数学の筆記試験と面接へ進みます。物理は履修条件として確認しますが、第二次選考の独立した筆記科目は数学です。条件として必要な科目と、当日の試験科目を混同しないことが大切です。
「物理の履修が必要なら、物理だけを優先して対策すればよい」という判断にも注意してください。数学の筆記試験がある以上、数学の演習を止めることは勧められません。物理は学校の学習を着実に続けながら、表現や計測に関する関心を理解する土台として使っていきます。
映像や音声への「好き」を、研究したい内容へ変えます
学科の公式紹介では、映像や音声などの情報の活用、画像の生成や加工、数学や物理に基づく扱い方などが説明されています。ここから分かるのは、作品を楽しむ関心だけでなく、その表現をどう実現するかという技術への関心を深める必要があるということです。
例えば、「音楽が好きです」だけでは、大学で学ぶ内容がまだ見えてきません。「雑音がある場所でも音声を聞き取りやすくしたい」「声の違いを数値で表す方法を知りたい」と問いを絞ると、調べる本や授業を選びやすくなります。最初から専門的な答えを持つ必要はありませんが、知りたい内容は具体的にしたいところです。
映像への関心なら、「きれいな映像を作りたい」から、「光の当たり方を変えると見え方がどう変わるか」「動きの自然さをどう確かめるか」と掘り下げられます。ここで、まだ読んでいない専門書や使ったことのない技術を、経験したこととして書かないようにしてください。分からない部分は、大学で学ぶ課題として説明できます。
よくある失敗は、作品の見た目の説明に紙幅を使い、情報科学を学ぶ理由が後ろへ追いやられることです。制作経験を使う場合も、何を表現したかったか、どの技術で困ったか、何を学べば改善できそうかという順で点検します。作品の紹介と大学での学習計画を、一本のつながりにしてください。
ディジタルメディア学科では、履修条件の確認と、表現の仕組みへの問いを並行して進めることを勧めます。次は両学科に共通する日程を見て、学校へ依頼する時期と、自分で進める対策の時期を分けていきます。
出願から入学手続まで|書類の締切と数学・面接の準備を分けて考えます
「書類を出してから数学を始めればよい」と考えると、第二次選考までの学習時間を失います。自己推薦は、第一次選考の合格者だけが第二次選考へ進む仕組みですが、数学の学習まで結果待ちにする必要はありません。書類を仕上げる時期にも、基礎の学習を続ける計画が必要です。
2027年度は10月出願、11月選考、12月手続という流れです
締切日消印有効です。
書類審査の結果を確認します。
小金井キャンパスで数学と面接を受けます。
合否と入学手続の案内を確認します。
合格発表を確認しただけで終えないようにします。
日程は2027年度情報科学部自己推薦入学試験要項に基づきます。以後の年度の出願に、この日付をそのまま使わないでください。出願期間を過ぎた場合は、追加で受け付けてもらえると考えず、大学の正式な案内を基準にします。
第二次選考当日は、数学が11時から12時30分、面接が13時30分からの予定です。午前の筆記試験だけで帰る日程ではありません。面接の順番によって待ち時間や終了時刻も変わるため、移動や帰宅の予定を詰め込みすぎないようにしてください。
例えば、遠方から受験する場合、午後の面接終了時刻を自分で決めて交通機関を予約すると、時間に追われる原因になります。試験会場、集合時刻、持参物は受験票や要項で確認し、保護者とも共有しておくと、当日の判断を減らせます。
インターネット登録だけでは、出願準備は終わりません
学部要項では、インターネット上の登録と、出願書類の印刷・郵送が必要とされています。画面で登録ができたことだけを、すべての出願手続が終わった意味で受け取らないでください。出願の操作や検定料、郵送方法などは、学部要項と共通冊子を合わせて確認します。
学校へ依頼する調査書は、発行をお願いした当日に必ず受け取れると考えないことが大切です。先生には、受験年度、学部、方式、大学の締切と、学校での申請期限を伝えます。志望理由書が完成していなくても、調査書の発行手順は先に確認できます。
出願済みの方は、提出した書類の内容を面接前に読み直せる状態にしてください。完成前の下書きしか残っていないと、実際に提出した表現と面接で話す内容にずれが生まれます。書き直しのたびに、どこを変えたか分かるようにしておくことも、準備を進めるうえで役立ちます。
ここまでで、両学科の条件と選考の時期が見えてきました。履修に関する確認と、書類・数学・面接の改善は、必要な時間が違います。すべてを同じ優先度で進めると、締切が近い作業だけで一日が終わりやすくなります。
履修確認や学校の書類依頼が残ったまま、志望理由書だけを直し続けると、対策の順番がずれます。無料受験相談で出願条件と現在の学習を照らし合わせ、学校へ確認する事項と、先に改善する書類・数学の課題を決めましょう。
- 両学科の条件に照らして、確認が必要な点です。
- 読書と志望理由書で、先に直す部分です。
- 数学と面接へ確保する学習時間です。
必要書類は「用意したか」より「内容と指定が一致するか」が重要です
「調査書と志望理由書があれば大丈夫」と思っていても、書類の種類だけを数える確認では不十分です。同じ調査書でも、対象となる成績の時期や、開封の扱いがあります。志望理由書にも、字数、読書、引用文献、記入方法という確認事項があります。
調査書は、成績の時期と学校の発行手順を確かめます
高校等の卒業見込みの方について、2027年度要項は高校3年の1学期、前後期制では前期までの成績を含む調査書を示しています。高校の事情でその調査書が発行されない場合の扱いもあります。生徒が自分で成績を書き足したり、封を開けて中身を直したりするものではありません。
例えば、前期の成績確定と出願が近い場合、担任へ「大学の指定する時期の調査書をいつ申請できるか」「学校の予定では、どの成績まで記載されるか」を確認します。大学の要項に例外の説明がある場合も、学校へ原文を示して相談すると、必要な対応を確かめやすくなります。
海外の学校に在籍した経験がある方や、高校卒業程度認定試験に関する資格を使う方は、一般的な調査書の説明だけで終わらせないでください。学部要項には、資格ごとに証明書の扱いが書かれています。自分の経歴に当てはまる部分を読み、学校や大学へ確認することを勧めます。
学校へ依頼する書類
調査書等は発行条件まで確認します
大学の指定と高校の発行予定を、先生と照合します。
本人が作成する書類
志望理由書は内容と形式を別々に点検します
文章の完成と、指定どおりの提出を両方確かめます。
学歴等で変わる書類
自分に必要な追加書類を確認します
翻訳や氏名の証明などを、一般的な一覧だけで省略しません。
志望理由書の表紙も、本文と同じように点検します
大学が公開する2027年度の志望理由書の指定用紙には、希望学科や引用文献などの記入欄があります。本文だけを何度も添削し、表紙を最後に急いで記入すると、学科や文献情報の不一致を見落としやすくなります。
引用した本の題名や著者名は、記憶で書かず、実物の書籍で確かめてください。同じような題名の本や、新版と旧版がある本では、手元で読んだものと違う情報を書いてしまうことがあります。本文で説明した内容が、どの書籍に基づくかを追える状態にすることが必要です。
指定用紙では黒または青のボールペン等による記入が案内されています。文章の推敲を終えたら、字数だけでなく、記入方法、綴じ方、印刷した用紙の不足まで点検します。「読めるから問題ない」と自分で例外を作らず、大学が示す形式へ合わせてください。
書類の確認は、内容の確認と形式の確認を一度に行うより、分けて行うほうが取りこぼしを見つけやすくなります。例えば、一回目は学びたい内容や引用の意味、二回目は氏名や学科、記入欄、用紙の順序というように、見る目的を決めます。
学校の先生へ最終確認を頼む場合も、「全部見てください」だけで終わらせず、「指定用紙への記入漏れと、本文の分かりにくい箇所を見てほしい」と依頼することを勧めます。先生の確認を受けた後も、本人が要項と提出物を照合する責任は残ります。
この節の要点は、書類名がそろっているだけでは完成ではないということです。次は、情報科学部らしい大きな課題である、読書と志望理由書のつなぎ方を詳しく見ていきます。
志望理由書は、読んだ本と大学で学びたい内容をつなぐ文章です
「情報系の本を一冊読めば条件を満たせますか」と迷う場合、読む冊数だけを目標にしないことが大切です。情報科学部の志望理由書は、学びたい内容を具体的に説明し、その中で関連する読書を使う課題です。本の紹介を長く書いても、自分が何を学びたいかが見えなければ、設問への答えが弱くなります。
1000~1200字の中で、読書を学習の理由として使います
2027年度要項は、志望理由書を1000~1200字とし、ISBNが付いた関連書籍を一冊以上読み、必要な部分を引用して記述するよう指定しています。表紙へ引用文献の情報も記載します。単に読んだ本の一覧を付ける課題でも、感想文だけを書く課題でもありません。
例えば、画像の認識に関心があるなら、本を読んで初めて知った仕組みを説明したうえで、「自分が試した画像ではうまく区別できなかった理由を、大学で学ぶ数学や情報処理から理解したい」とつなげられます。経験がない内容は、経験したこととして書かず、読書から生まれた疑問として示してください。
引用は、文章を専門的に見せる飾りではありません。その部分を使うことで、自分の関心や考えがどう変わったかを示します。引用がなくても同じ説明になる段落なら、その引用は必要なのかを見直してください。逆に、本の内容を自分の発見のように書くことも避ける必要があります。
経験や授業から生まれた疑問を言葉にします。
問いに関係する説明と、理解できない点を見つけます。
引用する理由を、自分の言葉で説明します。
必要な基礎や専門分野を、公式の授業説明と照合します。
本を選ぶ基準は、難しさより自分の問いとの関係です
有名な専門書なら有利だと考えて、内容を理解できないまま使うことは勧められません。面接で説明できない専門用語が増えると、書類と本人の理解にずれが生まれます。まず目次や序章を読み、自分が知りたい内容を扱っているか、高校までの知識で読み進められるかを確かめてください。
本を読み終えても問いが深まらないときは、読む姿勢を変えてみてください。「著者は何を問題にしているか」「どんな条件なら説明が成り立つか」「自分の考えと違う点はどこか」という問いを持つと、内容を受け取るだけの読書から、自分の考えを確かめる読書へ進めます。
例えば、人工知能に関する本を読んだ後、「便利だと分かりました」で終えるのはもったいない状態です。「どんなデータが必要か」「間違いをどう確かめるか」「利用する人へ何を説明する必要があるか」と問いを分けると、自分が大学で深めたい方向を具体化できます。
読みながら作るメモは、提出用の文章そのものにする必要はありません。引用したい部分、そこから理解した内容、まだ説明できない点を分け、志望理由書の下書きと面接準備へ使います。ページを記録しておけば、後で原文を読み直すときにも役立ちます。
自分・学校の先生・プロで、志望理由書の見る部分を分けます
自分でできること
読書・経験の確認・下書きです
内容を知る本人が、引用の意味と学びたい問いを説明します。自分には通じる文章で止まる場合は、他者の確認へ進みます。
学校の先生に頼めること
文章の分かりやすさと事実の確認です
話のつながりや学校での経験を見てもらいます。学部への適合まで判断が難しい場合は、専門的な確認を加えます。
プロに頼ったほうがよいこと
学部の評価軸と文章全体の整合です
読書、希望学科、学習計画が別々になっている場合に、何を軸に直すかを確かめます。
本人だけでは、自分が知っている前提を読み手も知っていると思い込みやすくなります。先生へ読んでもらうときは、「どんな内容を学びたい人だと伝わったか」を聞いてみてください。自分の意図と違う答えが返ってきた箇所が、説明を直す手掛かりになります。
専門家へ確認を頼む判断基準は、文章をきれいにしてほしいかどうかだけではありません。例えば、「経験は書けたが、なぜ情報科学部なのかが弱い」「本の説明と大学の授業がつながらない」「第一希望の学科を変えると文章全体が崩れる」という場合は、構成の土台から点検する必要があります。
添削を受けた後は、直された表現をそのまま覚えるだけで終えないでください。なぜその順序へ変えたのか、どの説明を削ったのかを、自分で言えるようにします。志望理由書を本人が理解し、面接で説明できる状態へ戻すところまでが、文章の準備です。
この節の要点は、読書を「条件を満たす作業」で終わらせず、学びたい理由を深める時間にすることです。次は、書類と並行して進めたい数学を、解ける問題の数だけで判断しない学習へ変えていきます。
数学の筆記試験は、公式の暗記から説明できる理解へ進めます
「推薦だから数学は基本だけ見ておけばよい」と考えていませんか。情報科学部の自己推薦では、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cが筆記試験の範囲として示されています。書類が中心に見える入試でも、数学を後回しにすると、第二次選考の準備が足りなくなります。
学習の最初は、未習・理解不足・時間不足を分けます
数学の課題を、すべて「苦手」でまとめないことを勧めます。まだ学校で学んでいない内容、授業では学んだが考え方が曖昧な内容、方法は分かるのに時間内に終わらない内容では、必要な対策が違います。問題集を最初から大量に解く前に、どの状態なのかを確かめてください。
例えば、答えを見れば理解できるのに、自力では最初の一行が書けない問題があります。この場合、計算量を増やすだけでは改善しにくいことがあります。何を求める問題か、与えられた条件から何が言えるか、どの知識を使う理由があるかを、先生と確かめる必要があります。
一方、方針は合っているのに計算で止まる場合は、途中式を省きすぎていないか、符号や条件を見落としていないかを点検します。解答を丸ごと写して終えるより、最初にずれた行を見つけ、同じ種類の問題で修正できるかを確かめるほうが、課題をはっきりさせられます。
未習の内容
学校の進度と学習順を確認します
独学で進める範囲は、先生と基礎の抜けを確かめながら決めます。
理解が曖昧な内容
使う理由を説明する練習が必要です
公式の名前ではなく、問題の条件と結び付けて話します。
時間が足りない内容
時間を測り、止まる箇所を確かめます
計算・読み取り・方針決定のどこへ時間を使ったかを見ます。
過去問題は、得点だけでなく解き直しに使います
大学の入試案内では、情報科学部の過去問題への入口が用意されています。使うときは、過去問の年度と、現在の試験範囲を分けて確認してください。前年に出なかった分野だから今年も出ないと決めることや、一年分の問題だけで試験全体を分かったつもりになることは避けたい準備です。
最初に解くときは時間を測り、途中で答えを見ず、自分がどこまで考えたかを残します。その後、時間を外して解き直すと、「時間があれば解けた問題」と「知識から戻る必要がある問題」を分けられます。点数の上下だけを見て終えるより、次に学ぶ内容が具体的になります。
例えば、最後まで解けなかった問題でも、条件を式へ直すところまでは正しく進められているかもしれません。その場合、問題全体を分からなかったものとして捨てず、どの変形や考え方が足りなかったかを確かめます。復習の範囲を狭めることで、必要な基礎へ戻りやすくなります。
逆に、一度解けた問題も、数字や条件が変わると解けなくなるなら、方法を覚えただけの可能性があります。解答を閉じて、なぜその方法を選んだかを説明してみてください。説明が止まる箇所を先生へ見せると、「分かりません」だけで相談するより、質問の中身が伝わります。
数学でも、自分・学校・プロの役割を分けます
自分でできること
日々の演習と誤答の確認です
解いた過程を残します。同じ所で止まり、原因を説明できない場合は先生へ質問します。
学校の先生に頼めること
基礎理解と履修・進度の相談です
数式の意味や学習順を確認します。入試までの全対策との配分は、別に点検が必要です。
プロに頼ったほうがよいこと
数学と書類・面接の学習配分です
苦手分野の改善が出願計画へ与える影響を見て、先に直す課題を決めます。
学校の授業で扱う問題と、受験までに優先して復習する問題は、必ずしも同じ順序ではありません。ただし、入試対策を理由に日常の数学を捨てることも勧められません。学校の理解を土台にしながら、現在の弱点を追加で補う形にすると、学習が分断されにくくなります。
数学の筆記試験について、この記事では合格最低点や必要正答率を独自に設定しません。「この点数なら安全」といった根拠のない目標より、未習内容を減らす、説明できる問題を増やす、時間内の解答を安定させるという改善を追ってください。
この節の要点は、数学の弱点を一つの言葉で片付けず、必要な支援を変えることです。次は、書類で伝えた内容を、質問に合わせて説明する面接へ進みます。
面接は、志望理由書を暗記するより「なぜ」を説明する準備が必要です
「志望理由書を全部覚えれば面接で困らない」と考える方もいるでしょう。しかし、大学が求めているのは、書いた文章を同じ順番で読み上げることではありません。情報科学部の要項では、志望動機や入学後の学びへの思いを、筋道を立てて明確に伝える力が示されています。
質問が変わっても、経験・読書・学びたい内容をつなげます
面接練習では、志望理由書の各段落について、「なぜそう思ったか」「何を根拠にしたか」「その後どう考えたか」を説明してみてください。質問の順番が変わっても答えられるかを確かめると、文章を覚えただけの部分と、自分で理解している部分が見えてきます。
例えば、「なぜこの本を選んだのですか」と聞かれた場合、本の題名を繰り返すだけでは説明になりません。自分の問いにどの章が関係し、読む前後で考えがどう変わったかを話します。「有名だったから」で止まるなら、本と自分の関心のつながりを、もう一度確認する必要があります。
希望学科についても、「コンピュータが好きだから」「映像が好きだから」だけでは、学科の学びとの関係が伝わりません。自分が知りたい仕組みや、大学で身に付けたい基礎を説明してください。学科名を入れ替えても同じ答えになる場合は、その学科で学ぶ理由がまだ広すぎる可能性があります。
説明が止まりやすい答えです
「将来、情報技術で社会に貢献したいです」
誰のどんな課題か、何を学ぶ必要があるかが見えません。
具体化する方向です
課題・試したこと・残る疑問を話します
実際に経験した範囲を示し、大学で学びたい内容へつなげます。
分からない専門用語は、分かるふりで埋めないようにします
志望理由書へ専門用語を入れるほど、説明できる範囲を確かめる必要があります。難しい言葉を使うこと自体を目標にすると、質問されたときに、自分の考えより暗記した定義を探すことになります。高校までの知識で理解できる範囲と、これから学びたい範囲を分けてください。
例えば、「この技術で課題を解決できます」と言い切る前に、どのような条件なら役立つのか、どこに限界があるのかを確かめます。まだ確かめていないなら、「その方法が使えるかを調べたい」と説明するほうが、自分の理解と一致します。できていないことを、完成済みの成果へ変える必要はありません。
質問の意味が分からないときは、聞き取れた言葉だけで話し始めず、何について聞かれているかを確認する練習も必要です。回答の長さを一定にそろえるより、質問へ答え、その理由を添え、必要なら具体例を示す順序を身に付けることを勧めます。
面接で実際に出る質問を、この記事で予告することはできません。ここで示す質問は、志望理由書の理解を確かめるための練習用です。質問集の答えを増やすだけでなく、どの問いにも戻れる自分の関心や根拠を持つことが、準備の中心になります。
面接練習は、自分・学校・プロで確認の深さを変えます
自分でできること
録音して質問への答えを点検します
前置きが長くないか、根拠があるかを確認します。自分で聞いてもずれが分からない場合は、他者の練習へ進みます。
学校の先生に頼めること
対面での練習と基本的な説明確認です
初めて聞く人へ伝わるかを見てもらいます。学部固有の質問への説明は、さらに点検が必要になる場合があります。
プロに頼ったほうがよいこと
書類とのずれと追加質問への改善です
答えられない原因が、話し方か、志望理由そのものかを分けて修正します。
練習の後は、「声が小さい」「もっと自信を持つ」といった感想だけで終えないことを勧めます。「結論を話す前に経験の説明が続いた」「本の内容と自分の意見が混ざった」など、次に変える箇所を具体的にしてもらってください。同じ質問へ答え直すと、改善したかも確認できます。
人前で話すことが苦手な方も、緊張を完全になくすことだけを目標にしないでください。質問を聞く、短く答える、理由を補うという動きを練習しておくと、緊張しているときにも戻れる順序ができます。書類の内容を深める準備と、話す練習を分けて進めることが大切です。
この節の要点は、面接を暗記量の勝負にしないことです。次は、活動や制作経験を持っている場合に、その経験をどのように書類と面接へ使うかを説明します。
活動や制作経験は、実績の大きさより自分が考えた過程を伝えます
「大会で入賞していないので、志望理由に使える経験がありません」と感じる場合、経験を結果だけで見ていないか確かめてください。2027年度の自己推薦要項は、プログラミング大会等の受賞を一律の出願資格として示していません。だからといって、大学で学びたい根拠を説明する準備まで不要になるわけではありません。
制作物がある場合は、目的・工夫・確認を説明します
プログラムや映像などを作った経験があるなら、完成品の紹介に加え、何を実現したかったか、どこで困ったか、何を変えたかを確かめてください。複数人で取り組んだ場合は、全体の成果と自分が担当した作業を分けます。他の人の工夫まで、自分が行ったこととして書かないようにします。
例えば、学校の探究で利用者への調査をしたなら、調査人数を大きく見せる必要はありません。どんな質問をし、どこに予想と違う反応があり、次に何を変えたかを説明します。結果が自分の予想どおりでなかった経験も、考え直した内容があれば、関心を深めた材料として扱えます。
大学が指定していない資料を、大量に追加すれば有利になると考えることも避けてください。制作物の記録は、まず指定された志望理由書や面接で説明する材料に使います。別の資料を提出できるかどうかは、受験年度の要項で確認する必要があります。
経験が少ない場合は、読書や授業の問いから深めます
活動歴が少ないからといって、出願直前に目立つ実績を作ることへ時間を使いすぎないようにしてください。まず、授業、読書、日常で使う情報技術の中に、知りたい仕組みがあるかを確かめます。そこから実際に調べたり、小さく試したりした内容を、本人が説明できる形にしていきます。
例えば、検索結果の違いが気になったなら、同じ言葉でも条件で表示が変わることを観察し、その仕組みを本で調べられます。ここで必要なのは、「大学の研究をすでに実現しました」と見せることではありません。どこまで確かめ、何が分からず、何を学びたいかを正確に伝えることです。
早い時期なら、読書から生まれた疑問を学校の探究へつなげたり、試した内容を改善したりする時間を取れます。直前になるほど、その過程を増やす余裕は小さくなります。活動の見栄えを急いで整えるより、現在ある経験を確かめる準備を優先してください。
活動の振り返りにも、三つの担当があります
自分でできること
作業記録と自分の役割の確認です
記憶だけで補わず、実物や記録を見直します。学びとの関係が見えない場合は、先生へ説明して反応を確かめます。
学校の先生に頼めること
探究の進め方と学校活動の事実確認です
課題や方法の無理を見てもらいます。入試の文章へ何を残すかは、別の判断が必要です。
プロに頼ったほうがよいこと
学部の学びへつながる経験の選定です
目立つ経験ばかり選び、志望理由との関係が弱い場合に、文章全体から点検します。
自分では小さいと思う経験でも、学びたい内容へつながるなら使える場合があります。逆に、大きな成果でも、本人が担当した内容や大学で深めたい問いを説明できなければ、十分な説明にはなりません。経験の価値を、賞の名前だけで決めないことを勧めます。
この節の要点は、事実を増やして見せるより、実際に行ったことを正確に深めることです。次は、誤解されやすい評定や英語外部試験を、出願条件と評価の違いから整理します。
評定の数値基準がないことと、成績が評価されないことは別です
「評定の条件が書かれていないなら、学校の成績は気にしなくてよいのでしょうか」。この考え方には注意が必要です。情報科学部の自己推薦は、第一次選考で調査書や志望理由書等を審査します。出願資格の数値基準がないことから、調査書が評価に使われないと読み替えることはできません。
評定は、出願の入口と選考での扱いを分けます
評定には、出願できるかを判定する条件としての使い方と、提出された学習状況として審査する使い方があります。情報科学部の自己推薦で、この記事は独自の必要評定を設けません。一方で、学校の学習を軽く見てよいとも勧めません。特に数学などの基礎は、筆記試験や入学後の学習にも関係します。
例えば、数学の成績が下がった場合、数字だけを心配して終えるより、どの単元の理解が弱くなったかを先生へ相談してください。授業の課題をやり直し、次の試験で説明できる問題を増やす準備は、学校の成績と入試の基礎づくりの両方へつながります。
高い評定があっても、それだけで合格すると判断することはできません。志望理由書、数学、面接にはそれぞれの準備があります。「学校の成績がよいので書類は最後でよい」「評定が心配なので数学は捨てる」といった極端な配分を避けることが必要です。
出願条件としての評定
独自の基準を作りません
大学が示す資格を読み、前年や他学部の数値を持ち込みません。
書類審査としての調査書
学校の学習を続ける必要があります
数値条件がないことを、評価されない意味に変えません。
英語外部試験は提出推奨ですが、方式ごとの違いに注意します
自己推薦の要項では、英語外部試験のスコア提出が推奨されています。出願基準となるスコアは設定されていません。ただし、「推奨だから英語の学習は不要」「一定の資格さえ取れば数学の代わりになる」という意味ではありません。要項に書かれていない加点や免除を、独自に想定しないでください。
英語資格を持っている方は、大学が指定する試験の種類や証明方法と、自分が持つ書類を照らし合わせます。英検なら合格級だけでなく、指定されているスコアの記載も確かめてください。提出できるか不明な場合は、資格名と証明書の種類を伝え、情報科学部の窓口へ確認する必要があります。
特にTOEFLを提出する予定の方は、要項の出願資格欄と提出書類欄の記載を照合し、不明点を学部窓口へ確認してください。自己判断で別の試験の証明方法を当てはめないことを勧めます。大学からの回答を受けてから、必要な提出手続きを進めます。
また、外国人留学生入試では、英語外部試験の扱いが自己推薦とは異なります。自己推薦の記事で「推奨」と読んだからといって、留学生入試でも任意だと判断してはいけません。受験する方式を先に決め、その方式の要項で必要な試験を確認します。
英語の新しい資格取得へ大きく時間を使うか迷う場合は、結果が出る時期、数学の学習状況、書類の進み具合を合わせて確認することを勧めます。資格の名前だけで優先度を決めず、現在の入試準備で何が不足しているかを見てください。
この節の要点は、「数値基準なし」「提出推奨」という言葉だけを切り取らないことです。次は、受験資格や選考が大きく異なる外国人留学生入試を独立して説明します。
外国人留学生入試は、国籍だけでなく学歴と試験成績の条件があります
「外国籍なら留学生入試を使える」と考える前に、学歴の条件を確認する必要があります。情報科学部には外国人留学生入試の入口もありますが、自己推薦と同じ資格や書類で受ける試験ではありません。日本以外の学校制度で学んだ期間や、日本留学試験などの条件を組み合わせて確認します。
出願資格は、国籍・大学入学資格・学校歴を合わせて確認します
2027年度要項では、日本以外の国籍を持つことに加え、日本の大学への入学資格、日本以外の学校教育制度による12年の課程の修了等、所定の条件が示されています。日本の制度による学校等へ在籍した期間に関する説明もあります。国籍だけを見て、自分が対象だと決めないでください。
例えば、海外の学校から日本の高校へ移った方は、どちらの学校に、どの期間在籍したかを確認する必要があります。卒業証明書だけでは経歴の扱いが分からない場合、本人や保護者の記憶で制度を判断せず、入学センターへ具体的な学校歴を伝えて確認してください。
公式の2027年度概要では、両学科について、日本留学試験の日本語、記述、数学コース2、英語外部試験の扱いが示されています。日本語の読解・聴解・聴読解には270点という出願基準が案内されています。科目や証明書の最終判断は、2027年度外国人留学生入学試験要項の募集学部・科目一覧で行ってください。
最初に確認する条件
国籍と学校歴の両方です
日本での在籍期間を含め、要項の資格条件へ照らし合わせます。
試験成績の条件
日本留学試験と指定の英語試験です
受験科目だけでなく、利用できる実施回や証明方法も確認します。
自己推薦との違い
別の書類と日程で受験します
希望学科の扱いや面接方法も、留学生入試の要項を基準にします。
2027年度の出願は一回で、第二次選考はオンライン面接です
2027年度の外国人留学生入試は、2026年9月1日から11日が出願期間です。前年に前期・後期の説明を見た方も、現年度に後期の追加機会があると考えないでください。大学は2027年度の出願時期を一回と案内しています。書類審査とオンライン面接という流れで準備します。
第一次選考の合格発表は11月4日10時、第二次選考は11月22日、最終発表は12月8日10時、入学手続締切は2027年1月8日です。自己推薦の試験日や手続締切と混ぜないようにしてください。家族と予定を共有するときも、方式名を付けて伝える必要があります。
第一次選考では、日本留学試験や学部が求める英語試験の成績、提出書類などを総合して審査します。第二次選考の情報科学部の面接には、数学や英語などの基礎学力の確認を含みます。オンラインだから話し方だけを練習すればよいと考えるのは、準備の落とし穴です。
必要書類は、学校や学歴認証機関への依頼を早めに進めます
主な準備には、出願用の指定書類、卒業や修了を示す証明書、成績証明書、日本留学試験に関する書類、英語能力を示す書類、国籍や在留資格等を示す書類があります。日本国内の日本語学校等へ在籍する方の書類や、学歴によって必要となる追加資料もあるため、全員が同じ一覧で済むとは考えないでください。
中国の教育制度による学歴など、証明書の確認方法に細かな指定がある場合は、高校の証明書だけで足りると判断しないことが大切です。大学の要項で自分に当てはまる説明を読み、学校や証明機関へ依頼します。翻訳や認証に時間がかかる可能性も見込み、出願直前まで依頼を待たないようにしてください。
日本留学試験は、利用できる実施回が指定されています。2027年度要項では、2026年11月実施分を後から提出することはできません。英語試験も、試験の種類、受験時期、直送等の方法まで確認します。スコアを持っていることと、指定どおり提出できることは別の確認事項です。
面接対策では、日本語で志望理由を説明する練習に加え、数学などの基礎を、質問された形で説明する練習を勧めます。自分でできるのは、提出書類の読み直しや基礎学習です。学校には学歴書類や学習面の確認を頼み、専門家には志望理由と基礎学力の説明を含む面接の改善を頼むと、役割が分かれます。
オンライン環境については、大学が公開する受験案内を基準に、機器や接続を確認してください。声が届くか、問題なく説明できるかを試し、当日の操作と回答内容の練習を分けて進めます。通信の不安だけで学習時間が減らないよう、環境確認は先に済ませることを勧めます。
この節の要点は、留学生入試を自己推薦の別名として扱わないことです。出願資格の判断が難しい場合は大学へ、対策の優先度が難しい場合は受験相談へ、確認する相手を分けて進めてください。
指定校・付属校などの推薦は、在籍高校の情報が出発点です
「情報科学部の指定校推薦は、評定がどれくらいあればよいのでしょうか」。この疑問は、インターネット上の数値だけでは解決できません。法政大学は、指定校推薦の要項を推薦依頼校へ通知し、詳細は進路指導の先生へ問い合わせるよう案内しています。自分の高校に情報科学部の推薦枠があるかという確認が先です。
指定校推薦は、公開されていない条件を学校で確認します
大学の公開説明では、指定校推薦は高校での学業成績を重視し、法政大学への入学を強く希望し、入学後の学習について明確な希望を持つ生徒を、高校長の推薦により選考する制度です。学部によって条件が異なることも示されています。評定の数値だけで、推薦される人が自動的に決まる入試として説明することはできません。
情報科学部の募集枠、推薦条件、必要書類、校内の申請期限、校内選考の方法は、在籍高校の進路指導部へ確認してください。この記事では、学校に届く資料の数値や日程を推測しません。前年に先輩が使った条件が、そのまま自分の年度へ適用されるとも考えないようにします。
高校に届いた現年度資料で、条件・書類・校内期限を確認します。
進路指導部に確認先を聞き、自己推薦など公開方式の条件確認へ進みます。候補を絞れない場合は受験相談を使います。
先生へは、「今年度、法政大学情報科学部への推薦枠はありますか」「両学科のどちらが対象ですか」「大学の条件と高校の校内条件は何が違いますか」「いつまでに希望を伝え、何を提出しますか」と尋ねることを勧めます。これらは、推薦を希望するか判断する前に必要な質問です。
公開されている自己推薦の志望理由書を見つけても、それを指定校推薦へそのまま使わないでください。方式が違えば、指定用紙や設問が異なる可能性があります。指定校用の書式が必要な場合は、高校が受け取った案内から入手するのが基本です。
付属校推薦やスポーツ推薦も、公募の自己推薦と分けます
付属校からの進学を考える方は、在籍校の進路担当へ、情報科学部への現年度の進学条件や校内手続きを確認してください。大学の公開出願案内にある参考年度の付属校推薦情報を、現年度の条件だと扱わないことが大切です。学科希望の伝え方や、大学で学ぶ準備も、学校の案内を基準に進めます。
スポーツ推薦は、大学が公募制ではないと説明する制度です。大学全体の制度があることと、本人が情報科学部を対象に推薦を受けられることは別です。受験を考える場合は、高校の担当者や大学が案内する体育会・保健体育センターへ、対象学部と推薦の手順を確認してください。
例えば、競技の実績があるから情報科学部のスポーツ推薦へ自由に出願できる、と判断してはいけません。大学が指定する経路で確認し、対象となる場合に、その資料の条件や選考へ沿って準備します。非公開の競技基準や推薦人数を、他大学の例から推測しないことが必要です。
学校経由の推薦では、本人は学部で学びたい理由や学習を深め、学校は推薦枠や校内手続を確認します。専門家は志望理由や面接の準備を点検できますが、高校の推薦判断を代わりに行うことはできません。何を誰に聞くかを分けると、確認が止まりにくくなります。
この節の要点は、公開されない資料を推測で補わないことです。学校へ条件を確認した後は、その条件を満たすだけで終えず、情報科学部で学ぶ理由と必要な基礎学力を準備していきます。
帰国生・英語基準・社会人という名前だけで、情報科学部の入口を増やさないようにします
「海外経験があるから帰国生入試」「英語資格があるから英語だけの入試」と考える前に、情報科学部の対象方式かを確かめてください。大学全体に存在する方式でも、すべての学部で受けられるわけではありません。自分の経歴に合いそうな名称を見つけたときほど、対象学部まで読む必要があります。
公式の学部別入口は、自己推薦と外国人留学生入試を案内しています
大学の情報科学部の入試制度案内では、総合型選抜・その他の入口として、自己推薦と外国人留学生入学試験が示されています。この記事では、帰国生専用や社会人専用の公開方式を、根拠なく追加しません。学校経由の推薦は、前の節のとおり別に確認します。
海外の高校等で学んだ方でも、自己推薦の所定の資格へ当たる場合はあります。ただし、「帰国生」という言葉だけで資格が決まるものではありません。卒業・修了の時期、学校制度、数学や物理の履修を、出願する方式の条件へ照らし合わせる必要があります。
海外で学んだ方
学校歴と受験資格を確認します
帰国経験だけで、専用方式があると決めないようにします。
英語資格を持つ方
方式の対象学部を先に確認します
英語の資格だけで情報科学部へ出願できると判断しません。
社会人の方
大学全体の制度名を流用しません
情報科学部の現年度の入口を大学へ確認します。
英語で学ぶ学位課程と、情報科学部の自己推薦を混同しないことが必要です
法政大学は、英語による授業で卒業できる課程も案内しています。ただし、それらの名称を見つけたからといって、情報科学部の自己推薦に同じ基準があることにはなりません。学部名、課程名、入学時期、取得する学位まで確かめ、自分が希望する学びとの一致を見てください。
例えば、英語の得意さを生かしたい方でも、情報科学部で数学や情報処理を学びたいのか、別の課程を希望しているのかで、調べる要項が変わります。方式名だけを先に選ぶと、大学で学びたい内容とのつながりが弱くなる場合があります。
また、2027年度の大学の社会人入試一覧は、人間環境学部の制度を案内しています。社会人経験があるという理由で、情報科学部にも同じ入試があると考えないでください。情報科学部への入学を希望する場合は、現在の学歴や資格を伝えて、大学の窓口で利用可能な入口を確認します。
自分の経歴が一般的な説明に当てはまらないときは、記事の例を無理に当てはめるより、大学へ個別の資格確認をすることを勧めます。問い合わせでは、卒業した学校制度や卒業時期、希望する入試名を具体的に伝えてください。「受けられますか」だけより、大学が確認すべき条件を把握しやすくなります。
この節の要点は、受験の入口を、名称の印象から増やさないことです。次は、公式の選考内容を使って、何から改善するべきかを判断する準備の順序を整理します。
公式の選考内容から、先に直す課題を四段階で見つけます
「書類、数学、面接のどれを優先したらよいか分かりません」という悩みには、すべてを同じ時間ずつ進める方法だけでは対応できません。出願条件が未確認の方と、書類の内容が弱い方、数学の基礎が抜けている方では、先に動く場所が違います。ここでは公式の選考方法から、準備を四段階に分けます。
この四段階は、大学の合否判定を再現するものではありません。自己推薦の履修条件、書類審査、数学、面接という仕組みを、準備の抜けを探す順序へ置き換えたものです。「全部できたから合格」と判定するためではなく、どこで作業が止まっているかを見つけるために使ってください。
第一段階:条件です
履修や卒業見込みが確認できていますか
不明なら、学校と大学へ資格を確認することが先です。
第二段階:書類の材料です
経験・読書・学びたい内容がつながりますか
本の紹介だけなら、自分の問いと大学で学ぶ理由を深めます。
第三段階:基礎学力です
数学で止まる原因を説明できますか
未習、理解不足、時間不足を分け、先生と学習を修正します。
第四段階:伝える準備です
質問が変わっても説明できますか
暗記した文章へ戻るなら、書類の根拠から練習し直します。
条件に不明点があるときは、文章の完成より確認を先にします
例えば、物理の履修が必要か分からないまま、ディジタルメディア学科の志望理由書を完成させようとしている場合です。文章を何度直しても、資格の疑問は解消しません。まず学校で履修を確かめ、必要なら学部窓口へ確認します。その回答によって、学科希望や準備の進め方を判断します。
資格を満たさないことが分かった場合も、そこで準備を終える必要はありません。公開されている他の入口や、学びたい分野が近い候補を調べます。候補の優先度を本人だけで決めにくい場合は、確認できた条件を受験相談で照らし合わせ、次に調べる対象を決めることを勧めます。
文章が整っていても、読書と数学の弱点は別に残る場合があります
読みやすい志望理由書ができたことと、面接で根拠を説明できることは同じではありません。例えば、添削後の文章に自分では説明できない表現が残っているなら、第四段階の前に、第二段階へ戻る必要があります。文章の完成度だけで進み具合を判断しないでください。
数学が得意でも、読書を始めていなければ、書類の材料をそろえる時間が必要です。逆に、読書を深く進めていても、数学の基礎が止まっていれば、筆記試験への学習を確保します。得意な準備だけを長く続けず、選考ごとに必要な作業を点検することを勧めます。
四段階は、必ず一つを終えてから次へ進む意味ではありません。学校への確認を待つ間に読書を進めることや、志望理由書の改善と数学を並行することはできます。大切なのは、未確認の条件を確定した事実として扱わず、改善の必要な部分へ時間を配分することです。
この節の要点は、合格可能性を根拠なく数字にするより、準備の不足を具体的に示すことです。次は、実在する理工系合格者の準備から、この四段階に通じる学びを見ていきます。
理工系の実在合格者から学ぶ|作りたいものと伝わる説明をつなぎます
「やりたいことはあるのに、文章にすると伝わりません」という悩みは、情報科学部の志望理由を考えるうえでも重要です。ここでは、実在する理工系合格者二人の準備過程を取り上げます。いずれも法政大学情報科学部の合格事例ではありません。参考にするのは、志望理由や説明を改善した具体的な行動です。
慶應義塾大学理工学部の合格者は、作りたいものから研究テーマを調べています
慶應義塾大学理工学部電気情報工学科の合格者は、超小型のドローンを使った光の立体表現に関心を持ち、作りたいものから逆に、教員の研究テーマを調べています。高校では海外で学び、ロボットコンテストへ参加した経験もあります。対策を始めた時期は高校1年の夏と記録されています。
この合格者が苦労したのは、自分では書けていると思った志望理由が、他の人には分かりにくかったことです。文章を読んでもらい、率直な反応を受け取って修正することで、自分の説明の癖や、伝わっていない部分に気付いています。評定や英語資格は、この事例では公表されていません。
情報科学部を目指す方も、同じ行動は準備へ取り入れられます。例えば、作りたい仕組みを書いた後、先生へ「何を実現したいと伝わりましたか」と聞いてみてください。想定と違う答えが返ってきたら、専門用語を増やす前に、目的や条件の説明を直す手掛かりになります。
実在事例から使う行動です
作りたいものから研究内容を調べます
大学名の印象より、必要な学びとの関係を確かめます。
文章を改善する行動です
読み手に何が伝わったかを聞きます
本人の理解と、相手が受け取る内容のずれを見つけます。
大阪大学基礎工学部の合格者は、探究経験と大学の学びを結び付けています
大阪大学基礎工学部システム科学科の合格者は、高校の探究活動でロボットコンテストを経験し、航空への関心と、大学で学びたい流体力学などを結び付けています。準備では、紹介された本を図書館で読み、大学の学びを調べ、学校の先生にも文章を見てもらっています。
この合格者は、早い段階で大学や学部をもっと調べておけば、探究活動も学びたい内容へつなげやすかったと振り返っています。ここから参考にしたいのは、合格したから開始時期をまねることではありません。早く調べるほど、授業や探究を通して問いを深める機会を確保できるという準備の考え方です。
二人の事例に共通するのは、専門用語を多く覚えることだけで準備を終えていない点です。学びたい内容を調べ、他者へ説明し、伝わりにくい箇所を修正しています。前の節の四段階で言えば、第二段階の材料づくりと第四段階の説明を、行き来して改善しています。
ただし、他大学の面接形式や学力試験を、法政大学へ移して説明することはできません。法政大学情報科学部では、現年度の志望理由書の指定や数学の範囲、面接の実施に沿って準備します。事例から取り入れるのは行動であり、出題内容や合格条件ではありません。
この節の要点は、本人が理解できる文章と、初めて読む人に伝わる文章を近づけることです。書類と面接で同じところを指摘される場合は、話し方だけでなく、志望理由の組み立てから点検する必要があります。
文章を直しても面接で説明が止まる場合、原因は言い回しより、読書や学部理解とのつながりにあるかもしれません。無料受験相談で志望理由の材料と現在の回答を照らし合わせ、書類を戻して直す部分と、面接で練習する部分を分けましょう。
- 経験や読書から、学びたい問いが伝わるかです。
- 学科の希望と学習計画に、ずれがないかです。
- 文章の修正と面接練習の、どちらを先に進めるかです。
高校1・2年の準備は、履修選択と読書の時間を先に確保します
「まだ出願する学年ではないので、準備は後でよい」と考えると、履修選択という戻しにくい判断を見落とすことがあります。情報科学部では、第一希望の学科に関係する数学や物理の条件があります。書類を書き始める時期だけを、受験準備の開始と考えないことが大切です。
高校1年で優先したい準備|数学の土台と情報分野への問いです
高校1年では、日々の数学の理解を積み上げ、情報科学のどの内容に興味があるかを広く調べることを勧めます。最初から研究テーマを一つへ固定する必要はありません。ただし、「情報系がよい」で止めず、仕組み、表現、データの扱いなど、どんな点が気になるかを言葉にしてみてください。
例えば、授業で扱ったプログラムの動きが気になったら、どの条件で結果が変わるかを試し、先生へ質問します。普段使う道具の仕組みを本で調べてもよいでしょう。後から志望理由書へ使うためだけでなく、自分が何に関心を持つかを確かめる経験として残します。
この時期の評定も、後で関係する可能性がある学校の学習記録です。「推薦の評定は高校3年だけ頑張ればよい」と考えず、提出物や定期試験の理解を続けてください。数学の分からない箇所を放置しないことは、受験期に広い範囲を復習するときの負担を減らします。
数学の理解と、気になる技術に関する読書を進めます。
担任や教務担当へ、希望学部・学科の条件を示して相談します。
読書や探究を、大学で学ぶ内容へつなげます。
資格・書類・数学・面接を、正式な日程へ合わせます。
高校2年の準備|経験を深め、第一希望の理由を育てます
高校2年では、情報科学部の学科紹介や授業の説明を読み、自分の問いがどの学びとつながるかを確かめます。大学の公式説明では、両学科の専門科目を受講できる仕組みも案内されています。そのため、「学科が違うと関心のある内容を一切学べない」と単純に決めるのではなく、まず主に学びたい内容を確認してください。
例えば、映像の表現に関心がある一方で、ソフトウェアの仕組みも学びたい場合、学科名だけで二者択一にしないことが大切です。公式の授業説明や学科紹介を読み、どの内容を学習の中心に置きたいかを、先生や専門家へ説明して確かめていきます。
読書も、出願直前に一冊を急いで読むより、関心の変化に合わせて読み直せる時間を取ることを勧めます。最初は理解できなかった説明が、数学や物理を学んだ後に分かる場合もあります。その変化は、何を知りたいかを具体化するきっかけになります。
探究や制作へ取り組む方は、結果を出すことだけでなく、問いや方法を見直す時間を残してください。提出物を完成させるだけで毎回終わると、なぜその方法を使ったかを振り返りにくくなります。活動の記録を先生と確認し、次に試す内容へつなげることを勧めます。
早く始めるほど、履修の相談、読書、試行、文章の改善を重ねられる点で有利です。ただし、この記事では開始学年別の合格率を根拠なく示しません。早期準備の価値は、実際に確保できる学習機会や修正の時間から説明します。
この節の要点は、早期準備を「早く志望理由書を完成させること」に狭めないことです。次は、出願学年に入った方や、すでに書類を提出した方の準備を具体化します。
出願学年の準備は、書類の完成と学力・面接を同時に進めます
「書類の提出が迫っているので、数学は後でまとめて進めます」という計画には注意が必要です。読書や文章の改善には予定以上の時間がかかる場合があります。書類が終わるまで他の準備を止めると、第二次選考へ向けた学習が小さくなります。
要項公開後は、前年の下書きを現年度の指定へ照合します
早い時期から作った下書きがあっても、受験年度の要項が出たら、設問や書類の条件へ合わせ直す必要があります。2027年度のように名称や推薦書の扱いが変わることもあります。前年の準備が無駄になるという意味ではなく、考えてきた内容を現年度の指定で伝える作業です。
例えば、活動実績を中心に書いてきた文章でも、読書との関係が弱ければ、そのまま清書へ進まないでください。学びたい内容、本から得た理解、大学で深めたい疑問のつながりを見直します。字数を削る作業より先に、設問へ答えているかを点検することを勧めます。
学校への依頼も、出願書類がすべて完成するまで待つ必要はありません。調査書の発行や校内の相談予約は先に進め、本人が作成する書類の改善と分けます。先生へ見てもらう日を決めたら、その前に読んでほしい内容を送れるかも確認してください。
出願前の準備です
学校書類と本人の文章を並行します
調査書を待つ時間にも、読書や数学を続けます。
出願後の準備です
提出した文章から面接を始めます
自分の表現を説明し直し、数学の弱点も補います。
出願後は、提出した内容を自分の言葉へ戻します
出願を終えたら、提出した志望理由書を読み、自分で説明できない部分がないか確かめます。引用した本も、必要な箇所を読み直してください。書類作成中に使った表現を忘れてしまうと、面接では本人が書いた内容なのに、説明の根拠へ戻れなくなることがあります。
例えば、「この技術の限界に関心を持った」と書いたなら、何を限界と考えたか、どこで知ったか、どの条件で問題になるかを説明します。回答を作るために新しい話を足し続けるより、提出内容の意味を正確に理解することを優先してください。
第一次選考の結果を待つ間も、面接練習を始められます。学校の先生へ、提出した文章を見せて質問してもらい、答えが曖昧な箇所を記録します。数学は、時間を測る演習と基礎へ戻る学習を組み合わせ、直前に解答を覚えるだけの復習にならないようにします。
出願直前に準備を始めた場合は、早期に取り組んだ人と同じだけの読書や改善の時間を取れるとは考えないでください。現在の条件と残り時間を確認し、何を先に修正する必要があるかを具体的に絞ります。短期間なら大丈夫という楽観的な計画は勧めません。
一方、締切が過ぎていて出願していない方は、すでに終わった日程へ準備を進めるのではなく、受験年度と利用可能な入口を確認する必要があります。次年度の資格を推測せず、大学の発表を待ちながら進められる数学や読書と、正式な確認が必要な事項を分けてください。
この節の要点は、出願という一つの作業だけを目標にしないことです。次は、両学科の受験で避けたい失敗をまとめ、準備のどこを見直すかを具体的に確認します。
よくある失敗|推薦への思い込みで、必要な準備を減らしてしまいます
「推薦なら筆記が軽い」「活動が目立てば書類は通る」といった思い込みは、準備の配分を変えてしまいます。情報科学部では、現年度要項に沿って、履修、書類、数学、面接をそれぞれ確認する必要があります。足りない作業は、根性の問題として片付けず、何を見落としたかから修正してください。
落とし穴①:前年の公募推薦の書類をそのまま使うことです
2027年度は自己推薦へ変わり、推薦者に関する要件や入学推薦書の扱いも変更されています。前年の一覧を使っている場合は、現年度要項と照合し直してください。先生が過去の経験から案内してくれた場合も、今年の要項を一緒に見て確認することを勧めます。
例えば、「先輩はこの書類を出したから、自分も同じでよい」と考えると、年度変更を拾えません。先輩の体験は、学校での相談の仕方や準備の振り返りには参考になりますが、現年度の出願条件を決める資料とは分けて使う必要があります。
落とし穴②:物理の履修条件と当日の試験科目を混同することです
ディジタルメディア学科を第一希望にする場合の物理条件を見て、数学の筆記準備が不要だと考えてはいけません。逆に、試験科目が数学だから、物理の履修は関係ないと判断することも誤りです。出願資格の欄と選考方法の欄は、別々に読んでください。
科目名が学校独自の場合も、「似た内容を勉強したからよいはず」と自己判断しないようにします。学校で対応関係を確認し、必要なら大学へ問い合わせます。本人の学習量と、書類で確認する履修の扱いを混ぜないことが大切です。
思い込みによる準備です
推薦だから学力を後回しにします
書類の完成だけで安心すると、数学の学習が不足します。
要項に沿う準備です
資格・書類・数学・面接を別に点検します
進んでいる作業があっても、別の選考の不足を残さないようにします。
落とし穴③:読書の要約が、志望理由書の大部分になることです
本の内容を理解することは必要ですが、志望理由書の主役は大学で学びたい内容です。著者の説明を長くまとめ、自分の問いが最後の数行だけになる場合は、構成を見直してください。引用の後に、自分がどう考え、何をさらに学びたいかが続いているかを確かめます。
例えば、「本にこう書いてあり、感動しました」だけでは、大学の学びへのつながりが見えません。「その説明から、自分の経験の何を考え直したか」「どこがまだ分からないか」「大学でどの基礎を学びたいか」を補うと、読書を使う意味が伝わりやすくなります。
落とし穴④:面接で話す内容だけを、書類と別に作ることです
面接のために新しい立派な答えを作ると、提出書類の説明とずれる場合があります。質問へ合わせて説明を短くすることはできますが、経験や関心を別の内容へ変える必要はありません。提出した書類を起点にし、そこへ根拠や具体例を補う形で練習してください。
先生から「この内容は書類に書いてあることと違って聞こえる」と指摘されたら、言い方だけを直して終えないでください。関心が変わったのか、文章が不正確だったのか、話すときに誇張しているのかを分けます。本人が説明できる事実へ戻すことが必要です。
この節の要点は、推薦という言葉の印象より、受験する方式の指定を優先することです。次は、倍率や募集人数の読み方、受験予定の立て方を確認し、根拠のない安心や不安を減らしていきます。
募集人数や倍率は、学科希望と準備の優先度を決める材料の一部です
「人数が多い学科を選べば受かりやすいのでしょうか」「前年の倍率が低ければ安心できますか」。数字は気になりますが、それだけでは、自分がどの対策を進めるべきかは分かりません。募集人数、志願者数、合格者数は別の数字であり、同じ意味として扱わないことが大切です。
2027年度の自己推薦は、両学科それぞれ9名の募集です
2027年度の募集人員は、コンピュータ科学科9名、ディジタルメディア学科9名、合計18名です。ただし、この数字を「18人までは条件を満たせば合格できる」と受け取ってはいけません。募集人員と、実際にどのように選考されるかは分けて考える必要があります。
第一希望と第二希望の指定が必要なため、単に人数だけで学科を選ぶと、学びたい内容の説明が弱くなる可能性があります。両学科の学習内容を読み、第一希望へ何を主に期待するかを説明できるようにしてください。第二希望の指定を、学科理解を省いてよい理由にはできません。
募集人員です
両学科それぞれ9名です
2027年度の数字であり、次年度へ自動的に当てはめません。
準備の判断です
人数だけで学科希望を決めません
学びたい内容と履修条件を先に照合し、対策の不足を確認します。
未確認の倍率や合格最低点を、学習目標にしないようにします
この記事では、大学公式で確認できていない倍率や合格最低点を掲載しません。前年の数字を見つけた場合も、どの年度、どの方式、どの学科の数字かを確かめる必要があります。特に名称や出願資格が変わった年度は、前年と同じ条件の受験者集団だと考えないでください。
例えば、他の記事で「倍率が低い」と読んだときは、志願者数を合格者数で割った数字なのか、受験者数を使った数字なのかを確かめます。分母や対象が分からない数字を、自分の合格可能性へ置き換えることはできません。数字に安心して、数学や面接を減らす判断は避けることを勧めます。
受験計画では、他の総合型選抜や推薦方式を候補にする場合も、出願資格、試験日、合格した場合の入学条件、手続締切を合わせて確認します。大学の公式案内では、試験日が同じ場合、複数の試験へ出席できないことが説明されています。出願できる組み合わせと、実際に受験できる予定は別です。
「専願」という言葉の扱いも大学や方式で異なるため、自分で一般化しないでください。法政大学の公式のよくある質問と、各方式の要項を確認し、合格後の入学確約に関する条件まで読みます。高校経由の推薦なら、校内の決まりも高校へ確かめる必要があります。
候補が多くて対策の配分を決められない場合は、方式名だけを並べるより、必要な書類、読書、数学、面接の課題がどこで共通し、どこで異なるかを受験相談で確認することを勧めます。準備の量が大きく違う方式を、同じ負担で受けられると考えないことが重要です。
この節の要点は、人数や倍率を、受験の判断を代わりにする数字へ変えないことです。最後に、自分の状況から、学校への確認と具体的な対策へ進む順序を整理します。
法政大学情報科学部へ向けて、履修確認の先にある書類・数学・面接へ進みます
「条件は分かったけれど、今日から何をすればよいのでしょうか」。まず、受験年度と方式を確かめ、未確認の資格があるかを見てください。2027年度の自己推薦へ出願済みなら、提出した志望理由書と引用した本を使う面接準備、数学の弱点の改善が次の行動です。
次年度以降を考える方は、現年度の条件を参考に履修を学校で確認し、数学や読書を先に進めます。ただし、出願資格、日程、書式は受験年度の要項で最終確認します。指定校や付属校等の推薦を考える方は、在籍高校へ情報科学部の対象枠と校内手続きを確かめてください。
残っている場合は、学校と大学へ履修や学校歴を確認します。
説明が止まる場合は、経験と読書を読み直し、学びたい問いを深めます。
分からない場合は先生の確認や受験相談を使い、次に改善する内容を決めます。
情報科学部の推薦準備では、書類だけ、数学だけ、面接だけを進めればよいとは考えられません。公式の選考内容へ照らし合わせ、現在の不足を具体的にしてから時間を配分します。本人が進める読書や演習、学校へ頼む資格・書類の確認、専門家へ頼む志望理由や面接の点検を分けることが、次の行動を明確にします。
書類・数学・面接を同時に進めると、得意な準備へ時間が偏り、必要な対策が残る場合があります。マナビライトの無料受験相談で公式の選考内容と今の準備を照らし合わせ、志望理由書で深める問い、数学で戻る分野、面接で直す説明の順番を決めましょう。
- 第一希望の学科と、学びたい内容のつながりです。
- 志望理由書と読書で、説明を補う部分です。
- 数学や面接を含めて、先に着手する対策です。
大学の学びや制度を直接確かめたい場合は、法政大学の説明会で、対象となる内容と開催予定を確認できます。冊子で学部の学びを読みたい場合は、その後に大学案内・入試ガイドの資料請求方法と費用を確認できます。個別の対策を決める受験相談、大学の説明会、資料請求の順に、必要な行動へつなげてください。
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