筑波大学の情報学群情報科学類に興味があっても、AC入試と推薦入試の違いや、数学・英語・研究活動をどのように準備すればよいかは分かりにくいものです。プログラミングが好きという気持ちを、出願書類や面接で伝えられる形にするには、自分が何を考え、どう確かめたかを整理する必要があります。
この記事では、2027年度の大学公式資料を基に、情報科学類の学び、アドミッションセンター入試、推薦入試の出願要件と選考内容を整理します。そのうえで、研究の記録、文章の組み立て、英文を使った問題への取り組み方、数学を言葉で説明する練習まで紹介します。情報メディア創成学類など、別の学類の募集人数や条件とは分けて確認します。
情報の確認日は2026年10月17日です。2027年度の情報科学類のAC入試は出願と第二次選考が終了し、推薦入試は出願登録開始前です。今からできる準備と、次年度以降を見据えて育てたい力を分けて読み進めてください。本文の練習方法は大学が指定した課題ではなく、公開された評価内容を踏まえた提案です。出願できるかどうかは、必ず受験年度の募集要項と学校への確認によって判断しましょう。
筑波大学 情報科学類の推薦、何から始める?
情報科学類では何を学ぶのか
コンピュータを使うことから仕組みを説明することへ
情報科学類では、情報に関する科学と技術を、基礎から応用まで学びます。コンピュータを便利に使うだけでなく、情報がどのように表現され、処理され、伝えられるかという仕組みを考える学びです。ソフトウェア、ハードウェア、ネットワークなどを、別々の道具としてではなく、互いにつながるものとして捉えることが大切になります。
例えば、写真を明るくする処理を考えるときにも、画面上の見た目だけでは説明が終わりません。画像を数値として表す方法、値を変更する規則、変更できる範囲、処理によって失われる情報を考えます。このように、目に見える結果の後ろにある仕組みまで確かめる姿勢が、情報科学の学びにつながります。
学類公式の情報科学類の学びでは、情報の基礎と応用力を身につけ、実世界の課題を解決する人材を育てることが示されています。志望理由を考える際は、大学の紹介文をそのまま言い換えるのではなく、自分が解きたい問題との接点を探しましょう。
「人工知能に興味があります」という言葉も、出発点にはなります。ただし、それだけでは関心の範囲が広すぎます。どのような情報を扱いたいのか、どのような判断を支援したいのか、うまくいかない原因は何かと問いを分けると、学びたい内容が具体的になります。高度な用語を並べることより、疑問の中身を説明することを優先します。
学びの入り口
身近な情報の仕組みに疑問を持ち、何を確かめたいかを言葉にします。
学びの土台
数学、プログラミング、実験を通して、結果が生まれる理由を考えます。
学びの広がり
仕組みの理解を、実社会の課題を解く方法へつなげます。
1・2年次の基礎と3年次からの三つの主専攻
公式の学類紹介では、1・2年次に情報科学の理論、手法、技術を幅広く学び、3年次から三つの主専攻に分かれる構成が説明されています。名称は、ソフトウェアサイエンス、情報システム、知能情報メディアです。受験時点で一つの細かな研究テーマだけに絞り込むより、共通する基礎を学ぶ意味も理解しておくとよいでしょう。
ソフトウェアサイエンスでは、情報と計算の仕組みの理解が中心になります。プログラムが動くことに加え、どのような規則で処理が進むか、正しく動くことをどう説明するか、計算の手順をどう捉えるかといった関心につながります。コードの量だけでは見えない、考え方の部分に目を向けられます。
情報システムでは、計算機やソフトウェアの構成原理の理解を深めます。一つの機能が動くだけではなく、複数の部分を組み合わせたときに、情報がどう受け渡されるかを考える領域です。通信、記憶、処理などを分けて整理すると、自分の関心がどこにあるかを説明しやすくなります。
知能情報メディアでは、知能情報処理やメディア処理に関する技術を学びます。画像、音声、言語などを扱うことに興味がある場合も、最終的な出力だけでなく、入力をどう表すか、どのような特徴を使うか、結果を何で評価するかが重要です。学類名に「メディア」が入る別学類とは、募集要項を混同しないようにします。
情報科学類のカリキュラムには、プログラミング、データ構造とアルゴリズム、論理回路、情報理論、人工知能、情報セキュリティなど、学びの広がりが掲載されています。科目名を覚えるためではなく、現在の疑問を解くにはどの基礎が必要かを考えるために読みましょう。
例えば、処理に時間がかかる理由を知りたいなら、単に速い機器を使うことだけが解決ではありません。手順の組み方、扱うデータの持ち方、処理する回数などを考える必要があります。こうした疑問と授業の内容を結びつけると、入学後に学びたいことの説明が、設備や知名度だけに頼らないものになります。
自主性は一人で全部を完成させることではありません
情報科学類の教育では、個人発想型、プロジェクト型、チームワーク型の科目や、学習成果を発表する機会が紹介されています。自主性は、誰にも相談せずに進めることと同じではありません。自分で問いを持ち、必要な知識や助言を求め、その助言をどのように使ったかを説明できることも大切です。
受験準備で共同制作や共同研究を扱う場合は、全体の成果と自分の担当を分けます。「全員でアプリを作った」という説明に加え、自分は入力画面を設計したのか、データの処理を担当したのか、試験方法を考えたのかを示します。他の人の仕事を自分の成果として見せないことが、説明の信頼性につながります。
また、社会的な課題に役立つことを目指すなら、使う人への影響も考える必要があります。入力した情報が外部に出ないか、誰かに不利な結果を与えないか、誤った出力を使ったときに何が起こるかという視点です。高校生の活動でも、扱う情報を減らす、公開する範囲を考えるなど、実行できる工夫があります。
大学の学びを調べる作業は、志望理由書に大学名を入れるための下調べではありません。自分が知っていることと、まだ分かっていないことの境目を見つける作業です。「ここまでは試せたが、この理由を説明する知識が足りない」と書き出すと、入学後の学習へのつながりが見えます。
アドミッションセンター入試(AC入試)の仕組みを確認する
募集人員と出願資格を最初に確認する

2027年度の情報科学類のAC入試は、募集人員8名です。高校卒業見込みの人だけでなく、既卒者なども対象に含まれます。学校長の推薦は不要で、調査書についての成績基準もありません。ただし、大学入学資格に関する出願条件は満たす必要があり、興味や活動実績だけで出願資格が生まれるわけではありません。
出願資格は、高等学校などの卒業・卒業見込み、通常の12年の学校教育の修了・修了見込み、それらと同等以上の資格などに分けて定められています。外国での学校教育、高卒認定、個別の入学資格審査などに該当する場合は、対象となる区分と期限を個別に確かめます。自分に近い名称だけで判断しないようにしましょう。
大学入学共通テストの受験は必要としない方式です。一方で、数学や英語を学ばなくてよいという意味ではありません。第二次選考では学習適応性も確認されますし、入学後の情報科学の学びにも基礎的な知識が必要です。試験の形式と、学ぶための準備は分けて考えることが大切です。
根拠となる一次資料は、2027年度アドミッションセンター入試学生募集要項です。学類公式の入試紹介は概要をつかむのに役立ちますが、年度ごとの正確な期限や書類の条件は、この募集要項と所定様式を優先します。
出願資格
学校の卒業状況や同等資格など、要項に定められた条件を確認します。
評価される内容
自分で問いを持ち、調べ、考え、解決を目指した過程を説明します。
準備の注意
成績基準がないことと、学習の基礎が不要であることは別です。
第一次は書類、第二次は面接・口述試験
第一次選考では、出願時の書類などから合格者を決定します。とくに自己推薦書と志願理由書が重視されます。自己推薦書には本文だけでなく、活動経過報告書や根拠となる添付資料も含まれます。文章の印象を整えるだけではなく、主張と証拠が対応しているかを確かめることが必要です。
第二次選考は、第一次選考の合格者に対して行う面接・口述試験です。提出した自己推薦書などの内容と、学習能力、知識、意欲などの学習適応性について、個別に30分程度確認されます。必要に応じて時間が延長される場合もあります。30分という長さを、暗記した説明を長く話すための時間とは考えないようにします。
活動を説明するときは、質問によって切り口が変わります。目的を聞かれた場合と、方法を選んだ理由を聞かれた場合では、答える内容も変わります。決めた文章を最初から最後まで話す練習だけでなく、同じ活動を、目的、比較、結果、限界という複数の切り口で説明する練習が役立ちます。
学類の大学が求める学生像では、自分で研究課題と目標を設定し、問題の分析や解決を創造的に図る意欲と能力、過程と結果を論理的に説明することが重視されています。ここでいう説明は、難しい言葉を使うことではありません。「なぜその問いを選んだか」「何を比べたか」「何が分かったか」がつながっていることです。
ただし、この説明の整理方法は記事の準備案です。大学が面接で必ず同じ順番の質問をする、特定の成果があれば有利になる、といった意味ではありません。出題や質問を予測して答えを作るより、提出内容のどこを聞かれても、自分の経験と理解に基づいて話せる状態を目指しましょう。
大きな成果よりもまず自分の問題解決の過程を整理する
研究や制作の価値を説明するとき、完成品の名前だけでは伝わりにくいことがあります。どの場面で問題を感じたか、最初の方法では何が足りなかったか、何を変更したかを順番に整理します。成果が大きいか小さいかを自分で決めつける前に、どこに自分の判断があったかを見つけることが準備の出発点です。
例えば、処理の正しさを確かめるために、小さな入力を自分で作って試した記録があるとします。その記録は、単に動作したという報告とは違います。期待する結果を先に考え、実際の結果と比べ、異なる場合に原因を調べた過程を示せます。特別な設備がなくても、確かめ方を工夫することはできます。
うまくいかなかった試みも、整理の仕方によっては考えの変化を説明する材料になります。ただし、失敗したこと自体を評価の保証にしてはいけません。条件をどう決めたか、結果からどのように判断したか、その後何を改善したかを説明して初めて、活動の過程として読み手に伝わります。
実験や制作をこれから始める人は、入試書類を埋めるためだけの題材を探すより、自分が継続して考えられる疑問を選びましょう。身近な題材でも、条件を揃えて比較したり、予想と違う結果の理由を調べたりすれば、学習を深められます。活動の規模より、問いを育てる過程に目を向けます。
一方、2027年度のAC入試に今から出願することはできません。2026年10月17日時点では出願期間と情報科学類の第二次選考は終わっています。すでに受験した人は結果と手続の確認が中心になり、これから目指す人は、次の受験年度の条件を確認しながら準備を進めることになります。
筑波大学 情報科学類の推薦、何から始める?
推薦入試の出願資格と三つの推薦要件
学校長の推薦と入学の確約が必要です
2027年度の情報科学類の推薦入試は、募集人員12名です。出身学校長の推薦に基づき、小論文、面接、提出書類などを総合して選考します。大学入学共通テストは課されません。学校内での推薦手続も必要になるため、大学への出願期限だけでなく、校内での相談や提出の期限を早めに確認します。
推薦要件に該当する人のうち、学校長が責任を持って推薦し、合格した場合に入学することを確約できることが必要です。本人が要件を満たしていると思っても、それだけで推薦が確定するわけではありません。学校による確認と推薦の手順があるため、担任や進路担当の先生と相談しながら進めましょう。
通常の国内高校の場合、出願資格の中心は2027年3月卒業見込みです。留学や単位制によって2026年度途中に卒業した人、所定の国際学校や外国学校等の課程を修了した人などの区分もあります。AC入試と同じように、すべての既卒者に広く開かれた方式だと考えてはいけません。
外国学校に関係する出願資格には、修了時期、国籍や永住許可、海外での在学期間などの条件が定められています。一般的な説明だけで該当を決めず、2027年度推薦入試学生募集要項の出願資格を確認してください。自分の経歴がどの項目に当たるか分からない場合は、出願前の確認が必要です。
ここで整理したいのは、出願資格、推薦要件、準備状況の三つです。出願資格は学校教育歴などの条件、推薦要件は学類が求める推薦の条件、準備状況は試験に向けてどの程度説明や学習ができているかです。いずれか一つが整っていれば残りも満たす、という関係ではありません。
出願資格の確認
卒業の時期や学校教育歴が、要項のどの区分に当たるかを確認します。
推薦要件の確認
三つの要件のうち、学校がどの要件で推薦するかを相談します。
準備状況の確認
小論文、数学の口頭試問、自分の関心の説明を具体的に点検します。
要件(1)と要件(2)は内容が異なります
情報科学類の推薦要件(1)は、情報科学や情報技術に興味があり、調査書の学習成績概評A段階に属する人、または大学が示す一定以上の学力を有する人を対象としています。A段階だけが唯一の表現ではなく、要項にはもう一つの学力条件も記載されています。数字一つに置き換えて自己判断しないようにします。
要項にある、個別学力検査等に合格できる程度以上の学力という表現については、推薦校において、筑波大学に一般選抜で入学した人以上の学力があると認められた人という説明があります。この判断を、自分の模試の結果や感覚だけで済ませることはできません。学校での学習成績を含め、先生に確認する内容です。
推薦要件(2)は、情報科学や情報技術に強い関心があり、論理的思考力と表現力に優れ、豊かな発想ができる人です。その能力を示す客観的資料がある場合には、適宜添付することとされています。要件(1)のA段階という条件を、そのまま要件(2)にも付け足して説明するのは正確ではありません。
ただし、要件(2)に評定基準の記載がないからといって、学力が問われないという意味ではありません。選考では小論文と面接があり、面接には数学の口頭試問も含まれます。推薦を受ける条件の確認と、試験で必要になる学力や説明力の準備は、別の仕事として進めましょう。
客観的資料を用意する際は、資料が存在することと、その資料が何を示せるかを分けます。参加したことを示す資料なのか、自分の考えた方法を示す資料なのか、作成した成果を示す資料なのかを確認します。自分が主張したい力と資料の内容がつながらなければ、読み手には意味が伝わりません。
また、要件(1)では客観的資料を同封しても評価対象にならない旨が出願書類の説明にあります。資料は多ければよいというものではありません。どの要件で推薦されるかを確定させたうえで、その要件に対応する必要書類を整えることが大切です。
要件(1)
学習成績概評A段階、または要項に示された学力条件を学校で確認します。
要件(2)
情報への強い関心と、論理的思考力、表現力、発想について確認します。
要件(3)と1校あたりの推薦人数を読み違えない

推薦要件(3)は、高校等で国際的な課題を扱う探究学習や国際交流に取り組み、コミュニケーション能力や問題解決力などの国際的な素養を身につけた人が対象です。あわせて、要項に示された一定以上の学力が求められます。活動の根拠として、本人が作成する活動報告書を提出します。
この要件は、外国に行ったことがあるかどうかだけで判断するものではありません。公式の文言に照らして、どの課題に取り組み、どのような活動を行い、何を身につけたかを確認する必要があります。活動の名称だけで該当を決めることは避け、学校と相談して根拠を整理します。
情報科学類で1校から推薦できる人数は、要件(1)または要件(2)が合わせて2名、要件(3)が1名です。要件(1)で2名、要件(2)でさらに2名と読むことはできません。学校内で複数の希望者がいる場合も含め、推薦枠の扱いと校内の選考予定を確認しておくことが重要です。
学校への最初の相談では、自分がどの要件に合うかを結論として持ち込むより、確認したい点を短くまとめておくと話が進みます。卒業予定時期、希望する学類、関心のある要件、準備できる資料、大学の出願日程を書き出します。学校の判断が必要な点を、本人の練習課題と区別して相談しましょう。
- 学校に、出願資格と推薦要件の該当を確認します。
- 要件(1)・(2)合わせて2名、要件(3)1名という枠の扱いを確認します。
- 推薦書と調査書の依頼期限、校内確認の流れを確認します。
2027年度の日程を情報科学類の指定日で整理する
AC入試は出願と第二次選考が終了しています
AC入試のインターネット出願登録は、2026年8月6日9時から9月2日9時まで、出願書類の郵送は9月1日から3日必着でした。第一次選考結果発表は10月1日10時、情報科学類の第二次選考は10月9日です。全学の試験期間だけを見て、10月19日まで情報科学類の試験があると誤解しないようにします。
情報科学類の第二次選考の試験場は、要項では筑波大学3B棟です。個人の試験時間や受付時間などは、受験票印刷開始日に出願登録サイトで知らせる方式でした。学類共通の実施日と、各受験者に案内される時刻を分けて確認する必要があります。
最終合格者発表は2026年11月2日10時、入学手続は12月2日から4日です。すでに受験した人は、発表の確認だけで終えず、合格通知書の取得方法や入学手続の案内も確認しましょう。出願時に使った情報や受験票の控えを、家族などと確認できる形で整理しておくと、必要な手続を見落としにくくなります。
今から次年度以降を目指す人にとって、この日程は準備の時間配分を考える参考にはなりますが、翌年度の日付を保証するものではありません。研究や制作の記録は早くから残し、募集要項が公表されたら、その年度の様式と期限に合わせて準備を調整します。
推薦入試は11月26日に小論文と面接があります
推薦入試の出願登録期間は2026年10月23日から11月9日9時まで、書類の提出期間は11月2日から9日必着です。登録と郵送は別の手続であり、インターネットで入力を終えただけでは出願は完了しません。書類を学校から受け取る日と、発送のための余裕も含めて予定を組みます。
情報科学類の試験は、2026年11月26日に行われます。要項の日程表では小論文が10時から12時、面接が13時から17時の枠で、第三試験場です。全体の日程として11月26日から27日と記載されていても、情報科学類の行を読む必要があります。個人の面接の実施時間等は当日の掲示も確認します。
受験票は11月13日9時から印刷開始です。合格者発表は12月10日10時、入学手続は12月10日から14日です。受験日の交通や持ち物だけでなく、合格後の手続の期間まで一続きの予定として確認しましょう。記事の記載より、大学からの最新の連絡を優先します。
日程の確認先は、筑波大学の入試日程と募集要項です。情報科学類の試験時刻は推薦募集要項の「試験日程・試験科目等」にある表で確認できます。別の学類の行や、他方式の試験日程を取り違えないように、学群と学類名をセットで読みます。
出願前
大学の期限と学校内の期限を別々に書き出し、書類の依頼を進めます。
受験前
情報科学類の指定日、試験場、受験票、当日の案内を確認します。
合格後
発表日時だけでなく、入学手続の開始日と締切日も確認します。
締切直前に学習時間を失わないための整理
出願準備と学習は、どちらか一方が終わるまで他方を止める必要はありません。ただし、学校が作成する書類には、自分の作業だけでは短縮できない時間があります。まず依頼が必要なものを洗い出し、依頼を済ませてから、本人ができる確認や練習を進めると予定を組みやすくなります。
管理用の紙は複雑でなくて構いません。書類名、作成する人、受け取る予定日、確認済みかどうかの四つを並べます。英語資格の証明書を提出する場合は、紙の証明書や直送の条件も別に確認します。必要書類に条件があるため、手元にある画像や画面表示だけで代わりになると考えないようにしましょう。
一日の予定には、書類作業だけでなく、数学を口頭で説明する短い時間や、英文の段落を要約する時間も残します。長い時間をまとめて確保できなくても、問いに対して結論と理由を説明する練習はできます。作業量を増やすより、何が未確認で何が練習不足なのかを分けることが先です。
提出書類は文章の役割と指定形式を分けて考える
ACの自己推薦書と活動経過報告書の役割
AC入試の自己推薦書には、所定の表紙、活動経過報告書、本文、添付資料があります。本文と添付資料はA4サイズで、様式や枚数は自由です。自由であることを、長い文章ほどよいという意味にはしないようにします。読む人が、問い、方法、結果、自分の判断を追える構成にすることが大切です。
活動経過報告書は所定様式を使い、1ページで作成します。自己推薦書の要約は400字以内です。主な研究・活動期間、実施形態、共同研究や継続研究の別、指導や補助の内容などを示します。本文とは別に、活動の背景や関わった人を整理する役割があると理解すると、重複や書き漏らしを減らせます。
要約では、活動のすべてを同じ詳しさで書くことはできません。どの問題を扱い、何を試し、何が分かり、それにどのような意味があるかを優先します。大会名や使用した道具の名前だけで文字数を使い切らないようにします。詳しい条件や追加の結果は本文に移し、要約は全体を見通す入り口にします。
共同研究や先生からの指導がある場合は、それを隠さず明記します。着想に助言を受けた部分、機材を借りた部分、文章の確認をしてもらった部分などを区別します。助けを借りたことを一律に弱みと捉えず、自分が何を担当し、何を判断したかを正確に伝えることを優先しましょう。
所定様式と作成上の注意は、2027年度AC入試の自己推薦書提出案内で確認できます。本文を仕上げた後に形式を確かめるより、最初に制約を読み、その中で構成を作る方が手戻りを防げます。
本文には問いから結果までの道筋をつくる
本文を作るための整理案として、最初に問題、次に理由、方法、結果、考察、残った課題を並べてみます。これは大学指定の章立てではありません。活動の性質に合わせて組み替えて構いませんが、読み手が途中で「なぜこの方法を選んだのか」と迷わないよう、判断の理由をつなぎます。
問題の説明では、対象を絞ります。「社会を便利にする」だけでは、何を確かめた活動なのか分かりません。誰が、どの場面で、何に困るのかを整理します。ただし、実際に調べていない利用者の気持ちや困りごとを、確認済みの事実として書くことは避けます。自分の仮説である場合は、そのことが分かるようにします。
方法の説明では、使った道具の一覧と、実際に行った操作を分けます。ある言語やソフトを使ったという情報だけでは、研究や制作の手順は分かりません。入力をどのように集め、どのように処理し、何と比較したかまで示します。必要に応じて図や表を使い、本文と対応させると読みやすくなります。
結果と考察も分けます。結果は観察や計算で得られたこと、考察はその意味についての判断です。「速くなった」という結果だけでなく、何と比べ、どの条件で、どの程度変わったかを確認します。そこから理由を推測する場合は、確かめた事実と推測を混ぜずに書きます。
残った課題には、単に「さらに改善したい」と書くのではなく、何がまだ分かっていないかを示します。入力の種類を変える必要があるのか、比較の方法を見直す必要があるのか、使う人に確かめる必要があるのかを分けます。次に何を試せば理解が深まるかまで考えると、活動の限界を具体的に説明できます。
結果を書く
実際に確認した数値、動作、違いを、条件と一緒に示します。
考察を書く
結果から考えられる理由を示し、推測が含まれる場合は区別します。
次の課題を書く
まだ確かめていない点と、それを確かめる方法を整理します。
必須書類と、提出前の確認を分けます
AC入試では、入学志願票、自己推薦書一式、志願理由書、調査書等、写真票などをそろえます。学歴の区分によって証明書が異なるため、自分に必要なものを募集要項で確認してください。本人が作成する書類は片面印刷の指定です。
例えば、本文が完成しても、学校書類の発行が間に合わなければ提出できません。検定料17,000円と払込手数料の支払い、印刷、証明書の受け取り、発送を別々に管理します。提出後に本人の都合で書類を追加・差し替えできると考えないようにしましょう。
志願理由書800字と提出形式の注意
AC入試の志願理由書は800字以内です。自己推薦書が活動から自分の力を説明する書類であるのに対し、志願理由書では、なぜ情報科学類で学びたいのかを整理します。同じ活動の詳しい説明を両方に繰り返すより、活動から生まれた疑問と、大学で学びたい内容のつながりを考えましょう。
構成の練習案としては、関心のある問題、これまでの取り組み、現在感じている限界、大学で学びたいこと、学びをどう発展させたいかを短く並べます。すべてに同じ文字数を割り当てる必要はありません。活動の説明が長くなりすぎて、肝心の志願理由が最後の一文だけにならないようにします。
大学の科目名を使うときは、その科目を学ぶ必要が自分の経験から説明できるかを確かめます。例えば、結果を比べる基準に困った経験があるなら、データや数理の基礎を学ぶ意味を考えられます。興味のある分野を広く挙げる場合も、共通する疑問が何かを一文でまとめると、説明にまとまりが出ます。
自己推薦書の提出案内には、スライド形式の資料を本文や添付資料に含めないこと、USBメモリやDVD等を提出できないことなどが示されています。制作したプログラムや動画があっても、媒体を送れば確認してもらえるとは限りません。文章や図で活動を説明することを前提に、要項の指定に合わせます。
また、生成AIを用いて作成した文書は、該当する箇所に下線を引いて示す指示があります。利用した場合はこの指示を守り、自分で説明できない文章や未確認の説明を残さないようにします。使った事実を隠すための言い換えをするのではなく、本人の活動と判断が正しく伝わる資料にすることが重要です。
手書きかパソコンかを選べる書類でも、読みやすさと内容の正確さが先です。図の文字が小さすぎないか、資料名と本文の参照先が合っているか、ページをめくらなくても何を示す図か分かるかを確認します。印刷後に見直すことで、画面上では気づかなかった問題を見つけられます。
推薦入試で必要な書類をACと混ぜない
推薦入試では、学校長の推薦書や調査書などを要項に従って用意します。本人だけで完成できない書類があるため、大学の締切から逆算し、学校への依頼を先に進めます。要件(2)の客観的資料と、要件(3)の活動報告書は役割も提出の扱いも異なるので、ひとまとめに考えないようにしましょう。
推薦要件(3)の活動報告書は、所定の表紙を含め、A4サイズ片面で5ページ以内です。留学や国際交流等の経歴、研究活動の概要を本人がまとめ、必要に応じて裏付け資料を添付できます。詳しい条件は推薦要件(3)の活動報告書様式で確認します。
とくに注意したいのは、推薦入試の600字以内の「志望の動機」の扱いです。2027年度の情報科学類は、この書類の提出対象学類に含まれていません。他学類向けの書類を見て、情報科学類にも600字の志望理由書が必須だと説明することはできません。所定様式の対象学類と募集要項を照合しましょう。
志望理由を書類として提出しないことと、面接に向けて学びたいことを整理しなくてよいことは別です。なぜ情報科学を学びたいのか、どのような疑問を持っているのかを自分の言葉で考える作業は、面接での説明や入学後の学習につながります。ただし、提出不要の書類を勝手に追加することとは区別します。
出願用の封筒を準備する前に、要項の一覧に従って、全員に必要な書類と該当者だけの書類を分けます。厳封が必要な書類は本人が開けず、学校から受け取った状態で扱います。資料を足したくなった場合も、指定された条件の中で受け付けられるものかを確かめましょう。
推薦入試の小論文と2026年度の過去問題を読む
「小論文」という名前だけで作文試験と決めない
情報科学類の推薦入試の小論文では、情報科学や情報技術を学ぶための学力、論理的思考能力、問題解決能力、表現能力などを評価するとされています。一般的な社会問題について自分の意見を書く練習だけでは、公開問題の形式を十分に捉えられません。まず実物を読み、必要な作業を確かめることが大切です。
2026年度の公開問題は二つの大問からなり、どちらも英文を読んで設問に答える構成です。内容は、計算の手順と、画像をデジタル化する仕組みです。和訳、計算、方法の説明、要約、情報の変換についての考察が含まれています。英語の文章を読んだうえで、数理的な内容を処理する練習が必要になります。
一次資料は、2026年度情報科学類推薦入試の小論文問題です。著作権の関係で引用文などにぼかしが入る場合があるため、公開ファイルだけで全ての本文を読めるとは限りません。見えない箇所の内容を推測して、公式問題の記述として扱わないようにします。
公開された2026年度入試問題一覧には、標準的な解答例または出題意図へのリンクもあります。問題に取り組んだ後は、答えの数値だけでなく、何を説明する問題だったかを見直しましょう。一年分の出題内容が、翌年も同じ題材になることを保証するわけではありません。
読解の作業
英文の中で定義された言葉や手順を、正確に読み取ります。
計算の作業
手順を具体的な数に当てはめ、途中の処理を確かめます。
説明の作業
結果だけでなく、方法や理由を日本語で伝えます。
第一問は計算手順と二進法への理解を扱っています
第一問では半分と倍を用いる掛け算の手順が扱われています。公開された設問には、35と19の掛け算の手順と結果、203を異なる2のべき乗の和で表す問題、べき乗計算で必要な掛け算の回数、十進法から二進法への変換方法を理由とともに示す問題などがあります。英文の読み取りと、手順を操作する力を組み合わせる内容です。
この種の問題に取り組むときは、いきなり一般的な説明を書こうとせず、小さな数で処理を試すことが役立ちます。表の各列が何を表し、一回の操作で何が変わるのかを確認します。最後の答えが合っていても、途中の手順を説明できなければ、読み取った規則を理解しているかを自分で確かめにくくなります。
次に、一つの具体例でうまくいく理由と、どの場合にも成り立つ理由を分けて考えます。具体例は方法の動きを見るために便利ですが、一例だけでは一般的な正しさを説明しきれません。偶数と奇数で処理がどう分かれるか、操作の前後でどの値が保たれるかに目を向けると、説明を進めやすくなります。
二進法の練習では、桁の値を言葉にすることも大切です。十進法と違う記号を使うという感覚ではなく、各桁が2の何乗に対応するかを確認します。そのうえで、表現した数を十進法に戻し、元の数と一致するかを点検します。変換の手順と、答えの検算を組にして練習しましょう。
べき乗の計算では、同じ値を繰り返し掛ける方法と、途中で得た値を再利用する方法を比べられます。練習する際は、何を一回の掛け算として数えたかを明確にします。計算回数だけを暗記するより、どの中間結果を作り、どこで使ったかを図や式で示せるようにすると理解を確かめられます。
これらは公開問題から広げた練習案です。特定のアルゴリズムだけを集中的に覚えれば十分という意味ではありません。初めて読む手順を、具体例で確かめ、規則を整理し、理由まで説明するという学び方を、他の問題にも使えるようにすることが狙いです。
手順の理解
小さな数で操作を試し、各段階で何が変わるかを確かめます。
理由の説明
一つの例の結果と、一般的に成り立つ理由を分けて考えます。
第二問は画像の表現と変換の意味を考えます
第二問では、画像をデジタル化する過程に関する英文を読み、和訳や手順の要約に答えます。量子化に使う整数の範囲が大きい場合の利点と欠点や、画素の値を変更したときの画像の見え方についても問われています。情報を数として扱うことと、その数が何を意味するかを結びつける内容です。
公開問題では、画素の輝度を0から255の範囲の値で表し、0を黒、255を白としています。各要素に一定の値を足し、上限を超えたら上限に置き換える処理などが示されています。処理の規則を読み飛ばすと、単純に全体が変わるとだけ説明して、上限付近で起こる変化を見落とす可能性があります。
練習では、画像を最初から大きく考えず、数個の画素を並べた小さな配列を作ります。暗い値、中間の値、明るい値を含め、処理前後の数を書きます。どの部分は同じ幅だけ変わり、どの部分は上限や下限で止まるのかを確認すると、見え方の説明が具体的になります。
量子化という言葉が難しく感じられる場合は、連続的な量を、限られた段階の数値に置き換えることとして考えます。段階を細かくすると表現できる違いはどう変わるか、一方で情報を保存するには何が必要になるかを分けて整理します。利点だけ、欠点だけではなく、条件による違いに目を向けます。
要約の練習では、手順の名称を日本語に置き換えるだけで終えないようにします。それぞれの段階が、何を入力として受け取り、何を出力として作るのかを書きます。三つの手順があるなら、順序を入れ替えると説明がおかしくならないかも確認すると、処理のつながりを理解しやすくなります。
画像処理の知識を先に大量に覚えることだけが対策ではありません。問題文の定義に従い、与えられた情報で何が言えるかを考える練習が重要です。知っている用語が出たときほど、日常的な意味と問題内の定義が同じかを確かめ、本文の条件を優先して解答を作ります。
過去問を一回解いた後に残す記録
解答後の振り返りは、正解したかどうかだけで終えません。英文を読み違えたのか、処理の条件を見落としたのか、計算を間違えたのか、説明の言葉が足りなかったのかを分けます。原因が異なれば、次に行う練習も異なります。すべてを「英語が苦手」「数学が苦手」でまとめないことが大切です。
例えば、英文の意味は分かっていたのに、上限を超えた場合の扱いを忘れたなら、条件の確認が課題です。途中の表は正しいのに結論が曖昧なら、結果を言葉にする練習が必要です。単語が分からず止まった場合も、専門語そのものか、文のつながりを示す表現かを分けて記録します。
解き直しでは、同じ答えを思い出すだけでなく、数や条件を一つ変えて試してみます。元の説明をそのまま使えるか、使えないならどの条件が変わったからかを考えます。記事で提案する練習用の変更であり、大学の過去問を書き換えたものを公式問題として扱うことはしません。
- 読解、計算、条件確認、説明のどこで止まったかを書きます。
- 間違いの原因に対応する短い練習を一つ決めます。
- 数や条件を変えて、理解が別の場面でも使えるかを確かめます。
英語資格は提出条件と学習の目的を分けて考える
推薦入試の英語資格は出願必須ではありません
2027年度の推薦入試では、英語資格・検定試験の受験は出願資格ではありません。情報科学類は、4技能のスコアがある英語資格・検定試験でCEFRのB1相当以上の成績を有する場合に、総合評価に反映される学類です。資格がないことを理由に、直ちに出願できないと判断しないようにします。
ここでいう4技能は、聞く、話す、読む、書くです。3技能以下のスコアを提出しても、評価に反映できないと要項に記載されています。試験名だけでなく、自分が受けた種類と、証明書に記載された技能を確認する必要があります。受験した検定の名前が同じでも、形式が違う場合に注意します。
英検では、B1に対応する基準としてCSEスコア1950以上が示されています。ただし、証明書の種類などの条件もあります。「何級に合格したか」だけでなく、4技能のスコアと提出可能な証明書を確認します。その他の試験も、大学が示す対照表で照合してください。
TOEFL iBTは、2026年1月20日以前の試験と1月21日以降の試験で、要項に異なるスコアの尺度が示されています。以前見た情報をそのまま使うと、数値の読み違いが起こり得ます。自分の受験日とスコアの表示形式を確かめ、2027年度の要項に掲載された表を使いましょう。
試験準備
英文の条件を読み取り、内容を計算や説明に使う力を育てます。
資格提出
大学が受け付けるスコアと証明書を、要項に沿って確認します。
証明書の確認は余裕をもって行う
英語資格の証明書は、有効期限内で4技能のスコアが掲載されたものが必要です。原本を提出する扱いですが、やむを得ず原本が難しい場合の学校長による証明の方法や、試験ごとの扱いも定められています。画面の印刷やコピーを、自己判断で原本の代わりにしないようにします。
大学が受け付ける証明書は試験によって異なります。英検については、合格証明書または英検CSEスコア証明書が示され、個人成績表やデジタル証明書の提出は不可とされています。手元の書類の名称を確認し、必要であれば発行の方法や所要日数を調べます。
複数の検定試験の証明書をまとめて提出するのではなく、要項に従って一つを提出します。提出した証明書は返却されないため、その点も確認します。英語資格の提出は、書類を増やす競争ではありません。条件に合うものを、指定の方法で確実に用意する作業です。
資格の有無
受験していないことだけで、情報科学類の推薦への出願不可とはなりません。
成績の確認
4技能とB1相当以上の基準を、その年度の対照表で確認します。
書類の確認
証明書の名称、原本等の条件、有効期限、発行日程を確認します。
資格の勉強と小論文の英文対策の重なる部分
資格に向けた学習で読解力を育てることは、英文を扱う問題にもつながります。ただし、小論文では文章を読んだ後、計算したり、手順を整理したり、日本語で理由を述べたりする作業があります。資格の点数だけを目標にするのではなく、読んだ内容を使う練習も取り入れましょう。
英語の段落を読んだら、何について説明しているかを一文で書き、次に条件や手順を箇条書きにします。分からない専門語は、文中で定義されていないかを確認します。辞書で意味を調べるだけでなく、その文章の中では何を指しているかを確かめると、情報の読み取りが丁寧になります。
英語資格をこれから取得するかどうかは、試験日、結果が出る日、証明書を用意できる日、出願締切を合わせて判断します。短い期間に無理に予定を追加し、必要書類や小論文の準備が進まなくなることを避けましょう。現在の出願で使えるかと、今後の学習に役立つかは別に考えることができます。
ここまでの条件を読んで、出願書類の準備と学習のどちらを先に進めるべきか迷う場合は、現在の状況を整理して相談する方法もあります。相談では、公式要件を変えられるわけではありませんが、確認が必要な点と本人が練習できる点を分けることはできます。
- 出願資格や推薦要件について、学校に確認する項目を整理したい。
- 研究・制作の記録から、自分の考えた過程を説明する順序を考えたい。
- 小論文、英語、数学の口頭説明の練習に優先順位をつけたい。
数学の口頭試問は考え方を言葉にする練習から始める
情報科学類の推薦入試では、面接に数学の口頭試問が含まれます。まずは問題を解く練習に、考えた順番を声に出す練習を加えましょう。ここで紹介する内容は一般的な練習案です。実際の出題内容や採点方法を示すものではありません。
条件と結論を分けて説明する
数学の問題を読むときは、すぐに計算を始める前に、分かっていることと求めることを分けます。ノートを左右に分けて、左側に与えられた条件、右側に求める量を書くと、説明の出発点が見えやすくなります。話すときも、この二つを最初に伝える練習をします。
例えば、長方形の周の長さから面積を考える練習なら、辺の長さをどの文字で表すか、辺が取り得る範囲はどこまでかを確認します。式だけを置くのでなく、「横の長さを文字で表し、周の条件を使って縦の長さを表します」と言葉を添えます。
文字の意味は、途中で入れ替えないようにします。最初に横の長さを表すために使った文字を、後半で面積の意味に変えると、聞いている相手が追いにくくなります。書いた文字を指しながら説明し、必要なら単位も確認しましょう。
次に、使おうとしている知識と、その知識を使う理由をつなぎます。「二次関数だから平方完成します」で止めず、「式を平方の形にすると、どこで最も小さくなるかを読み取りやすくなるためです」と一段だけ理由を加えます。
一般的な練習問題として、式「xの二乗から4xを引き、5を加えたもの」を考えてみます。これは「xから2を引いたものの二乗に1を加えたもの」と書けます。式を変形した後は、最小値を答える前に、xの範囲が指定されているか確かめます。
範囲の指定がある場合は、平方の部分が0になる点を使えるかどうかを確認します。このように、途中で得た便利な形と、最初の条件を照らし合わせる練習が大切です。答えにたどり着いたら、なぜその値を選べるのかを自分の言葉で言い直します。
条件を読む練習
問題文から、与えられた数値、文字の範囲、求めるものを別々に取り出します。式を立てる前に、情報の役割を説明してみましょう。
理由をつなぐ練習
使った公式の名前だけで終わらせず、今回の問題で役立つ理由を一文で添えます。相手が式の目的を追える説明を目指します。
説明を録音する場合は、上手な話し方かどうかより、条件から結論までがつながっているかを聞き直します。「だから」「この条件から」「ここで場合を分けます」といった言葉の後に、実際の理由が続いているかを確かめます。
聞き手をお願いできるなら、数学の得意な人だけに頼る必要はありません。「どこで何を求めているか分からなくなったか」を教えてもらう方法もあります。ただし、解法や計算の正しさは、教科書や解答などでも別に確認しましょう。
一度に長い問題を説明する必要はありません。最初は条件の確認だけ、次は式を立てるところまで、その次は結論までと範囲を広げます。短い説明を正確につなげることで、自分が省略しやすい部分を見つけやすくなります。
分からないときの調べ方と考え直し方を決める

口頭で考える練習では、すぐに答えが出ない場面も扱います。止まった時間をすべて失敗と考えると、分からない部分を隠したくなります。家庭での練習では、どこまで分かっているかを区切り、次に何を確かめるかを言葉にすることから始めましょう。
問題全体が難しく感じられたら、条件を一つずつ読み直します。数値を小さくした場合、具体的な値を入れた場合、図にした場合を試すと、考える手がかりが見つかることがあります。これは一般的な学習方法で、特定の入試問題への正解手順を示すものではありません。
例えば、場合の数を考える練習では、最初から式を決めず、小さな例をすべて書き出してみます。並べる順番を変えたものを別々に数えるのか、同じものとして扱うのかを先に確認すると、数え方を選ぶ理由も説明しやすくなります。
図を描くときは、見た目で正しそうなことと、条件から言えることを分けます。図の上で同じ長さに見えても、同じ長さだと与えられていなければ、そのまま使うことはできません。自分が図から余分な条件を読み込んでいないか、印を付けて確かめましょう。
計算の間違いに気づいたら、最初から全部消す前に、どの段階までは使えるかを確認します。符号を一つ直せば続けられるのか、立てた式そのものが条件に合っていないのかでは、戻る場所が違います。修正の理由を説明する練習にもなります。
- 止まった場所を「式が立たない」「計算が進まない」「答えの確かめ方が分からない」に分けます。
- すでに分かっている条件を一文で読み上げ、まだ使っていない条件がないか確認します。
- 小さな数、簡単な図、表など、見通しを得るために試す方法を一つ選びます。
- 解答を見た後は、足りなかった知識と、自分でも気づけたはずの条件を分けて記録します。
解答を読むときは、きれいな式を写すだけで終わらせないようにします。自分の考えと分かれた最初の場所を探し、「ここで範囲を確かめていなかった」「同じ場合を重ねて数えていた」のように、次回の行動に直せる言葉で残します。
翌日には解答を閉じ、同じ問題の条件確認からやり直してみます。答えを覚えていても、理由を説明できなければ練習する余地があります。さらに、数値や条件を少し変えたときに同じ考えを使えるか確かめると、暗記だけで進んでいないかを見直せます。
練習相手から助言を受けた場合は、助言前の自分の考えと、助言後に気づいた点を分けて記録します。自分だけで考えられた範囲を正確につかむためです。受けた助言を、最初から自分で思いついたことのように話す必要はありません。
短い説明と質問への応答を組み合わせる
説明の練習は、一方的に長く話す形だけにしないようにします。問題の条件を短く説明し、途中で質問を受け、必要な部分を言い直す練習も組み合わせます。ここでの時間配分は家庭学習のための目安であり、大学が指定する面接練習の形式ではありません。
初めは一つの問題について、条件の確認、方針、計算の要点、答えの確認を順に話してみます。全部の計算を読み上げるより、どこで大切な判断をしたかを伝えます。省略した計算について聞かれたら、そこまで戻って説明できるようにします。
質問役には、「その文字は何を表しますか」「なぜその場合を分けますか」「この条件が変わるとどうなりますか」などを尋ねてもらいます。質問の内容は、使っている教科書や問題に合わせます。実際の面接で同じ質問が出るという意味ではありません。
質問を聞き取れなかった場合の練習もできます。聞こえた部分だけで答え始めず、どの部分をもう一度聞きたいかを伝えます。意味が二通りに取れる質問では、自分がどちらの意味で受け取ったかを確かめてから考えると、会話のずれを減らせます。
一人で行う練習
説明を録音し、条件、方針、理由、確認の四つが入っているか聞き直します。最初から話し方の細かな癖まで直そうとせず、内容の順番を優先します。
相手と行う練習
説明の途中で一つだけ質問してもらいます。答えた後に元の話へ戻れるか、質問と関係のない説明を長く続けていないかを確認します。
練習後の振り返りでは、改善点を一度に増やしすぎないようにします。「文字の意味を最初に言う」「範囲を確認してから結論を述べる」など、次の一回で試せる課題を一つ選びます。小さな変更を試し、前の録音と比べると違いを確かめやすくなります。
同じ説明を何度も読むだけでは、質問への対応が練習しにくくなります。自分で説明の途中を止め、「別の方法はあるか」「この結果は条件に合っているか」と問いを入れてみましょう。答えを用意していない問いに対し、考えを整理する練習になります。
ノートには、解けたかどうかに加え、説明できた部分と詰まった部分を分けて残します。計算はできても理由を話せない問題と、方針は説明できても計算に誤りがある問題では、次に行う練習を変えます。この区別をすると、学習時間の使い方も決めやすくなります。
なお、ここで挙げた練習の達成度から、口頭試問の得点や合否を予測することはできません。問題の正確な理解と説明を練習するための方法として活用し、正式な試験内容は情報科学類の入試案内で確認してください。
英語と情報の文章は読み取りから説明までつなげて練習する
2026年度の推薦入試の小論文では、英文2題をもとに、半分と倍を用いる掛算や画像のデジタル化を扱っています。ここでは、その題材から学習の進め方を考えます。同じ分野や形式が次も出ると決めつけず、文章を読み、条件を取り出し、説明や計算につなげる練習をしましょう。
英文を読むときは主語と手順と条件を追う
英文を読む練習では、知らない単語をすべて調べてから内容を考える方法だけに頼らないようにします。まず、何についての文章か、誰が何をするのか、どのような順番で操作するのかを追います。細かな語の意味が分からなくても、文章全体の役割を仮に整理してみます。
情報に関する説明文では、ものの名前、操作の説明、条件、結果が一つの段落に入ることがあります。練習用の文章を読むときは、名前に丸、操作に下線、条件にかっこを付けるなど、自分が読み返しやすい印を決めます。印の種類は多くしすぎないようにします。
一文が長い場合は、主語と動詞に当たる部分を先に見つけます。その後に、どの語がどの語を説明しているかを確かめます。最初から自然な日本語にしようとするより、誰が何をする文なのかをつかんだ後で、日本語の順序に整える練習ができます。
特に、もしある条件を満たしたら行う操作と、いつでも行う操作を分けて読みます。条件を読み落とすと、単語を知っていても手順が変わってしまいます。「この操作をする前に何を確かめるか」を日本語で書き出すと、条件の読み取りを確かめられます。
指示語が出てきたら、何を指しているかを具体的な言葉で置き換えてみます。直前の名詞を指すとは限らないため、前の文や段落も読み直します。置き換えた文の意味が前後につながるか確認し、曖昧なまま計算へ進まないようにしましょう。
読む前の見取り図
設問を読み、和訳、説明、計算など、何を答える必要があるか確認します。本文から探す情報が変わるため、問いの種類を先に分けておきます。
読んだ後の確かめ
文章の手順を日本語で短く書き、元の英文と一つずつ対応させます。自分が補った条件と、本文に書かれた条件を混ぜていないか確認します。
単語帳を作るなら、日本語訳だけを並べるより、その単語が使われた短い文や、文章中での役割も残す方法があります。同じ単語でも文の中で意味が変わることがあるためです。自分が何度も読み違えた語から、少しずつ整理しましょう。
読む時間を計る練習と、辞書などを使って丁寧に読む練習は分けて行えます。時間を計った回では、分からない箇所に印を付けて進め、後から意味を確かめます。どこで時間がかかったかを記録すると、語彙、文の構造、内容理解のどこを練習するか決められます。
最終的には、訳文ができたかだけでなく、文章に書かれた操作を自分で実行できるかを確かめます。小さな数や簡単な図に置き換えたときに手が止まるなら、読み取れていない条件があるかもしれません。英文と具体例を行き来して理解を深めましょう。
小さな例を使って情報の仕組みを確かめる
情報の題材では、用語の意味を覚えることと、その仕組みを使って考えることをつなげる練習ができます。いきなり複雑なプログラムを作る必要はありません。紙に小さな表を描き、入力したものがどの順番で変わるかを追うところから始められます。
半分と倍を用いる掛算について学ぶ場合は、説明されている手順を読み、数をどのように変えるのか、どの行を使うのか、何を最後に足すのかを分けて整理します。名前を知っているだけで理解したと判断せず、手順を自分で再現できるか確認します。
具体的な練習として、小さな整数の組を選び、普通の掛算で得た答えと、手順をたどった答えを比べます。一度合っただけで安心せず、片方の数が奇数の場合や偶数の場合など、条件を変えて試します。どの条件を変えたかも表の横に書いておきます。
計算結果が違ったら、最初の値、各行の値の更新、使う行の選び方、最後の足算に分けて確かめます。一つずつ見れば、文章の読み違いなのか、計算の誤りなのかを区別しやすくなります。間違いを直した後は、なぜ直したかを一文で説明します。
画像のデジタル化を考える練習では、少ないマスでできた絵を紙に描き、それぞれのマスの明るさを数で表してみます。ここで使うマスの数や明るさの段階は、理解のために自分で決める練習用の条件です。実際の試験の設定とは区別してください。
- 説明に登場するものを、数、マス、明るさ、操作などに分けて書き出します。
- 入力の例を一つ決め、途中の状態を省略せず、表や図で追います。
- 出力を確かめ、どの操作がどの変化を起こしたか言葉にします。
- 条件を一つだけ変え、同じ説明で新しい例も扱えるか確認します。
2進法を練習する場合は、数の表し方を変えても、表している量が同じであることを確かめます。変換の手順を暗記するだけでなく、各桁がどの大きさを表すかを書いてみます。桁を一つ増やしたときに、表せる数の範囲がどう変わるかを考える練習にもつながります。
量子化や明るさの変換を扱う文章では、どの値をどの値に対応させるかが大切です。練習では、元の値と変換後の値を二列の表にして、境目の値も確かめます。境目をどちら側に入れるかは、問題文の定義を読み、勝手に決めないようにします。
こうした練習は、2026年度の題材を理解するための入り口にもなりますが、出題範囲を限定するものではありません。知らない仕組みに出会ったときも、定義を読み、小さな例を動かし、結果を説明する流れを繰り返せるようにすることが目的です。
和訳と説明と計算で答え方を変える
小論文という名前だけから、長い感想文を書く試験を想像しないようにしましょう。2026年度の問題には、和訳、説明、計算などの問いが含まれています。設問が何を求めているかを読み、問いに合う形で答える練習が必要です。
和訳では、本文にある条件や否定を落とさず、日本語に移すことを意識します。自然な文章にしようとして、本文にない理由を足すと意味が変わります。訳した後に元の英文へ戻り、情報を減らしたところ、勝手に加えたところがないか一つずつ確認します。
説明問題では、聞かれた対象を最初にはっきりさせます。「なぜ」と問われているなら理由を、「どのように」と問われているなら手順や仕組みを中心に組み立てます。関係のある知識を多く並べるより、設問に直接答える一文を先に作る練習が役立ちます。
計算問題では、答えの数値だけを書いて終わらせる練習に偏らないようにします。どの値を使い、どの条件に従って計算したかを、必要な範囲で残します。単位、桁数、四捨五入などの指定がある場合は、その指定を最後まで守れているか確かめます。
同じ文章について、「一文で要点を伝える」「三つの手順に分けて説明する」「具体例を一つ示す」と答え方を変える練習もできます。文章を覚えているだけでは対応しにくいため、自分が内容を理解できているかを確かめる方法になります。
設問との対応を確かめる
書き終えたら、設問の言葉に丸を付け、答案のどこで答えたか線で結びます。問いの一部だけに答えていないか確認しましょう。
根拠の場所を確かめる
説明に使った情報が本文のどこにあるかを示せるようにします。自分の予想を加える場合は、本文に書かれた事実と分けて考えます。
自分の答案を見直すときは、知識不足だけに原因をまとめないようにします。「問いを読み違えた」「説明の順番が逆だった」「計算は合ったが条件を書かなかった」など、直せる行動に分けます。原因が違えば、翌日に行う練習も変わります。
時間内にまとめる練習をする前に、時間をかければ正しく読んで説明できるかを確かめましょう。理解が曖昧なまま速さだけを求めると、読み落としが残りやすくなります。丁寧に解いた回と時間を区切った回を比べ、何が省かれたか振り返ります。
練習に使う過去問題や入試情報は、情報科学類の入試案内から公式の掲載情報を確認してください。過去の題材は準備の手がかりですが、次の試験で同じ用語や手順が問われるという保証にはなりません。
研究や制作の記録を自分の説明につながる形に整える
研究や制作に取り組んできた場合は、完成したものだけでなく、問いを決めた理由、調べた内容、試した方法、考え直した経過も整理します。ここでいう記録の方法は一般的な準備案です。特定の活動を新しく始めれば出願できる、合格に近づくといった意味ではありません。
目的と方法と結果を分けて残す
活動を振り返るときは、最初に「何を作ったか」だけを並べず、「何を知りたかったか」「どのような困りごとを扱ったか」を書きます。目的がはっきりすると、選んだ方法が目的に合っていたか、結果からどこまで言えるかを考えやすくなります。
制作であれば、使う人や使う場面を想定し、何ができれば目的に近づくのかを決めておきます。研究であれば、調べたい問いを一つの文にします。「便利にしたい」「詳しく知りたい」で止めず、何を比べ、何を確かめるのかを具体的にします。
次に、その問いに対して行ったことを順番に書きます。調べた資料、使った道具、集めた情報、試した条件を分けると、後から説明しやすくなります。すべてを長文にする必要はありませんが、自分が数週間後に読んでも手順をたどれる程度の情報を残します。
結果を書くときは、確かめたことと、まだ確かめていないことを分けます。動作した場面が一つあっても、あらゆる場面で使えると広げて説明することは避けます。試した条件の範囲を添えると、自分の活動を正確に伝えやすくなります。
表やグラフを使う場合は、何を測ったか、どの単位か、どの条件で得た値かを付けます。数字を大きく見せることより、読み手が意味を確かめられることを優先します。測り方を変えた結果を一緒に並べる場合は、その違いも記録しましょう。
一回の記録に残すこと
日付、今回の問い、試した方法、得られた結果、次に確かめることを分けます。長く書くより、後から比較できる形をそろえます。
説明のために残すこと
方法を選んだ理由と、結果をどう受け止めたかを一文ずつ添えます。何をしたかだけでなく、なぜそうしたかを振り返れるようにします。
うまくいかなかった試行も、内容を整理すれば次の判断に使えます。「失敗した」とだけ書くと、何が問題だったかが残りません。「この条件では途中で止まった」「期待した値と違った」など、実際に起きたことを先に書き、原因の予想と分けます。
すでに終わった活動の記録が少ない場合は、残っているファイル、日付、メモなどを確かめ、分かる範囲から経過を整理します。思い出せない部分を想像で埋める必要はありません。後から振り返って書いた記録だと分かるようにし、不確かなところは保留にします。
活動を立派に見せようとして、目的を後から大きくしすぎないことも大切です。実際に取り組んだ問いから出発し、その活動で何を学び、次に何を知りたくなったかを考えます。規模の大きさと、自分が説明できる深さを混同しないようにしましょう。
自分の担当と参考にしたものを区別する
共同で行った活動は、自分の担当を具体的に整理します。全体の目的、ほかの人が担当したこと、自分が判断したことを分けて書くと、活動全体を説明しながら、自分の役割も正確に伝えられます。共同制作を一人で作ったように見せる必要はありません。
自分の担当を「開発」「調査」などの大きな言葉だけで表すと、実際に何をしたかが伝わりにくくなります。どの部分の動きを考えたか、どんな情報を集めたか、どの比較を行ったかまで分けてみます。使った時間の長さだけでは、担当の内容は説明できません。
参考にした本やウェブページ、公開されているプログラムなども記録しておきます。資料の名前、参照先、確認した日付、どの部分を参考にしたかを残すと、自分の考えと資料から得た知識を分けやすくなります。参照先が後から見つからなくなることも防ぎやすくなります。
公開されている道具や仕組みを使った場合は、使った部分と、自分で変更した部分を区別します。道具を使ったこと自体を隠す必要はありません。どの道具を選び、何を調整し、どのように動きを確かめたかに、自分の判断が表れます。
生成AIを学習や制作に使った場合も、相談した内容、提案された内容、自分で確認して採用した内容を整理する方法があります。ただし、出願書類や試験での扱いは大学の指示を優先し、不明な点を自分の都合で判断しないようにしてください。
- 活動全体の目的と、自分が受け持った範囲を別々の文で書きます。
- 自分で決めた点、相談して決めた点、指示を受けて行った点を分けます。
- 参考にした資料や道具を記録し、自分で加えた工夫を具体的に示します。
- 公開や提出をしてよい資料かを確認し、他人の個人情報などを含めないようにします。
説明の練習では、「なぜその方法を選びましたか」と自分に問いかけます。比較した方法があるなら、その違いを整理します。十分に比較できていない場合は、比較したことにせず、当時選んだ理由と、今後確かめたい点を分けて話します。
質問に答えるためだけに新しい専門用語を増やすより、すでに使っている言葉を説明できるようにします。資料に書いた言葉を一つ選び、初めて聞く人に短く説明してみましょう。説明できない語は意味を調べ直し、本当に必要な言葉かも考えます。
実物や画面を見せながら説明する練習もできますが、見せられるものがなくても目的と方法を話せるようにしておきます。提出物や面接での使用物には、それぞれの指示があります。準備した資料をすべて持ち込めると考えず、要項で確認しましょう。
書類を短くする前に活動の筋道を確かめる
アドミッションセンター入試の書類を準備する際は、書類ごとの役割と指定を先に確認します。2027年度の情報科学類では、自己推薦書本文はA4で枚数自由、活動経過報告は1ページ、要約は400字以内、志願理由は800字以内です。正式な指定は2027年度AC入試の公式資料を確認してください。
枚数が自由であっても、長く書くこと自体を目標にしないようにします。読み手が活動の目的、方法、経過、結果、自分の考えをたどれるかが、準備を見直す際のポイントになります。必要な内容を整理したうえで、同じ説明の繰り返しを減らします。
最初から指定字数に収めようとすると、目的や理由を削りすぎることがあります。まずは見出しだけで筋道を作り、それぞれの見出しに必要な事実を書き出します。その後に、書類の役割に合わせて残す内容を選ぶと、何を削ったかを確認しながら進められます。
要約の練習では、活動のきっかけだけで字数を使い切らないようにします。何を扱い、どのように取り組み、何が分かり、どんな課題が残ったかを一度並べます。そこから重要な部分を選び、読み手が活動の全体像をつかめる形に整えます。
志願理由を考えるときは、自分の関心と大学で学びたい内容を別々に調べてから、つながる部分を探します。大学の説明を長く写すだけでは、自分の希望が伝わりません。自分が取り組んできた問いから、次にどんな知識や方法を学びたいのかを考えましょう。
経過を整理する視点
いつ何を試し、どこで考え方を変えたかを並べます。出来事をすべて同じ長さで書かず、判断が変わった場面を分かりやすく残します。
要約を見直す視点
要約だけを読んだ相手が、目的と方法と結果を区別できるか確かめます。専門用語の説明だけで本文の要点が抜けていないかも確認します。
カリキュラムとのつながりは、情報科学類のカリキュラムを読み、自分の言葉で説明できる範囲から考えます。授業名を多く並べるより、その学びによって今の問いをどのように深めたいかを整理します。将来の希望は、現時点で考えていることとして書きます。
書いた文章を声に出して読むと、言葉が長くつながっている箇所や、自分でも意味を説明しにくい箇所に気づけます。文を短くし、指示語を具体的な言葉に置き換えます。読みやすくするために内容を直した場合は、事実や活動の順番まで変えていないか確かめます。
最後に、書類の中で同じ活動の説明が食い違っていないか見直します。時期、自分の担当、使用した方法、得られた結果などを照らし合わせます。形式を整える作業と、内容が事実に合っているかを確かめる作業は、別の時間を取ると確認しやすくなります。
学年と残り期間に合わせて準備の順番を決める
準備の進め方は、学年だけでなく、学習の状況、これまでの活動、出願までの時間によって変わります。ここで示すのは計画を立てるための一般的な案です。学校の学習や継続的な活動は直前の文章だけで補えません。早く始めるほど、試して考え直す時間を確保できます。
中学生から高校前半は学び方と記録の習慣を作る
中学生の段階では、難しい入試用語を急いで覚えることより、学校で学ぶ数学や英語について、分かったことを説明する習慣を作れます。数学なら、答えだけでなく途中の理由を一文添えます。英語なら、短い文が何を伝えているかを日本語で言い直してみます。
情報への関心を深める活動は、自分の身近な疑問から始められます。同じ作業を繰り返すときに何が大変か、数や図で表すと分かりやすくなることは何かなどを考えます。すぐに作品にする必要はなく、疑問を書き留め、調べて説明するだけでも学習になります。
活動を選ぶときは、入試でよく見えそうかだけで決めないようにします。自分が疑問を持ち、続けて確かめたい内容なら、調べる理由を言葉にしやすくなります。取り組んだ後で関心が変わった場合も、何を知って考えが変わったのかを記録できます。
高校前半では、学んだ内容を新しい例で使ってみる練習を加えます。授業で習った考え方を使い、別の数値で計算したり、簡単な図や表を作ったりします。できたかどうかに加え、どの知識を使ったかを説明すると、活動と学校の学びを結び付けやすくなります。
道具の使い方を学ぶときは、操作の手順と、その操作が何をしているかを分けて記録します。画面上のどこを押すかだけを覚えていると、画面が変わったときに困ることがあります。何を入力し、どんな結果を得ようとしているかまで言葉にしてみましょう。
小さく始める方法
一週間に一つ、気になった疑問と調べた内容を短く残します。続けられる量を選び、分からなかったこともそのまま書いておきます。
説明を育てる方法
学んだ内容を、同じ授業を受けていない人に伝えるつもりで説明します。相手が知らない言葉に気づいたら、自分でも意味を確かめ直します。
記録の方法は、紙のノートでも、自分が使いやすい電子のメモでも構いません。大切なのは、日付と内容を後から探せることです。形式を整えることに時間を使いすぎず、何を試し、何が分かったかを残すことを優先します。
学校の課題と個人の活動が重なって忙しくなったら、活動の範囲を小さくします。作る機能や調べる条件を減らし、一つの問いを最後まで確かめる方法があります。無理に大きな計画を続けるより、現在の時間でできる形へ調整する経験も振り返りに使えます。
この段階で志望理由を完成させる必要はありません。どんなことを面白いと感じ、何を難しいと感じ、次に何を学びたいかを残します。後から大学の学びを調べたときに、自分の関心がどのように変わってきたかを考える材料になります。
高校後半は入試方式と自分の準備を照らし合わせる
高校後半では、まず自分が検討している入試方式について、出願資格、日程、必要書類、試験内容を分けて確認します。推薦入試とアドミッションセンター入試では、準備の中心や必要な手続きが異なります。似た言葉があっても、一つの一覧に混ぜないようにします。
アドミッションセンター入試では、自己推薦書などによる第一次選考と、30分程度の面接・口述試験による第二次選考があります。書類を書く作業と、自分の活動や考えを話す作業を別々に終えるのでなく、書いた内容を説明し直しながら確認する練習を組み合わせます。
推薦入試を検討する場合は、小論文と面接に向けて、英文や情報の文章の読み取り、数学の説明を含めた準備を考えます。ただし、練習内容を決める前に、正式な推薦要件や手続きを確認します。練習が進んでいることだけでは、出願資格の確認にはなりません。
準備の一覧を作るときは、「できている」「まだ」の二つだけで分けず、「一人でできる」「確認しながらできる」「方法から調べる必要がある」に分けてみます。例えば、英文を辞書と一緒なら読める場合は、何もできていないと扱う必要はありません。
そのうえで、直近の二週間ほどに行う作業を具体的に決めます。「英語を頑張る」より、「説明文を一つ読み、操作の条件を日本語で書く」のように、終わりを判断できる形にします。計画が終わらなかった場合は、量が多すぎたのか、必要な知識が不足していたのかを振り返ります。
- 公式要項を読み、出願資格と日程の確認を先に行います。
- 必要書類や試験に関する準備を、入試方式ごとに分けます。
- 現在の学習状況を確かめ、直近に行う具体的な作業を選びます。
- 一週間ごとに記録を見直し、続けることと変更することを決めます。
学校への確認が必要な事項は、自分だけで予定を立てず、早めに相談します。必要な書類や推薦の手続きについて、大学が示す期限と学校側の準備に必要な時間は別に確認します。校内の取り扱いは学校によって異なるため、友人の話だけで判断しないようにしましょう。
活動の記録が多い場合は、まず一覧を作り、関心の変化や工夫が分かる活動を整理します。数を増やすことより、各活動について何を説明できるかを確かめます。書類に使う内容は、提出の指示に沿い、事実を確認できる範囲で選びます。
志望先での学びを調べる時間も確保します。大学名や学類名だけで理由をまとめず、どのような学習に関心があり、今の自分の疑問とどうつながるかを考えます。分からない専門分野は、知っているように書かず、まず概要を確かめるところから始めましょう。
直前期は今ある課題をしぼって確認する
残り期間が短いときは、準備を増やす前に、日程と現在地を確認します。2026年10月17日時点では、2027年度のAC入試の10月9日の試験は終了しています。これからの準備を考える際は、過去の日程を今後の予定として扱わないようにしてください。
2027年度の推薦入試では、2026年11月26日に、小論文が10時から12時、面接が13時から17時の時間帯に行われます。試験日だけでなく、出願に関する期限や必要な手続きも、2027年度推薦入試の公式要項で確認してください。
直前期の練習では、これまでの答案や説明の記録から、繰り返している課題を選びます。英語の条件を読み落とす、数学で文字の範囲を確かめ忘れる、活動の目的を長く話しすぎるなど、具体的な形にします。一度にすべてを直そうとせず、影響の大きい課題から取り組みます。
新しい題材に取り組む場合も、何を確かめるための練習かを決めます。知らないテーマに触れること自体を目的にすると、振り返りが難しくなります。「初めての手順を表にして追えるか」「説明を短くまとめられるか」など、練習する動作を一つ選びましょう。
残り期間が短いとき
これまでに見つかった課題を整理し、繰り返すものから確認します。新しい教材を増やす前に、今の記録から次の一回の練習を決めます。
試験前に確かめること
日時、会場、持ち物、当日の指示を公式情報で確認します。学習内容の点検とは別の一覧にして、手続きの見落としを防ぎます。
時間を区切って練習した回では、終わらなかった部分も含めて振り返ります。最初の設問に時間を使いすぎたのか、文章全体を読むのに時間がかかったのかで、次の練習は変わります。速く書こうとするだけでなく、どこに時間を使ったかを記録します。
面接の練習は、毎回すべてを通して行う必要はありません。数学の条件確認、活動の目的、志望理由への追加質問など、苦手な場面を短く練習する方法もあります。通して行う練習と、部分ごとの練習を組み合わせ、振り返る時間も残しましょう。
前日の学習まで細かく詰め込みすぎると、移動や持ち物の確認が後回しになります。学習計画には、準備物をそろえる時間や休息の時間も含めます。具体的な行動の順序を決めておくと、当日に確認することを減らしやすくなります。
すでに過ぎた日程に向けた準備案を見つけた場合は、そのまま使わず、対象年度を確認します。この記事の日付も固定の確認時点です。出願や受験を決めるときは、自分が受ける年度の公式要項と、大学からの追加のお知らせを優先してください。
公式の選抜内容を軸に準備の抜けを点検する
ここでのチェックは、準備の抜けを見つけるためのものです。合格判定、出願資格の判定、大学の採点基準の代わりにはなりません。チェックがすべて付いても合格を保証せず、付かない項目があっても、それだけで出願できないとは判断できません。
出願資格と募集情報は公式資料で別に確かめる
最初に点検するのは、練習の量ではなく、検討している方式の出願資格と募集情報です。2027年度の情報科学類では、アドミッションセンター入試の募集人員は8名、推薦入試は12名です。人数だけから難しさや自分の合格可能性を計算しないようにしましょう。
アドミッションセンター入試については、校長の推薦を必要とせず、調査書の成績に関する基準がなく、既卒者も出願できます。ただし、この説明だけで、すべての出願資格を確認できたと考えないようにします。その他の条件や提出の指定は、対象年度の公式資料で確かめます。
推薦入試の推薦要件には、学力に関する(1)、論理的な思考や表現、豊かな発想に関する(2)、国際的な素養と学力に関する(3)があり、いずれかの要件を満たす必要があります。要約だけで判断せず、原文の条件と学校で必要な確認を照らし合わせます。
推薦要件の確認では、基準の一部だけを取り出して、自分が当てはまると決めないようにします。区分ごとに必要な条件を読み、分からない言葉や扱いがあれば、学校や大学の案内に沿って確認します。記事内の練習項目ができることを、推薦要件の代わりにはできません。
資格を確かめる資料
対象年度の公式要項を使い、方式、区分、条件、期限を確認します。準備用の記事は説明の補助に使い、最終確認は原文で行います。
準備を確かめる記録
答案、説明の録音、活動メモなどを見て、次に練習する内容を決めます。学習の達成度と、出願資格の確認を別々に扱います。
要項を読んだ記録には、資料名、対象年度、確認した日付、該当する箇所を残しておくと、後から見直しやすくなります。ウェブページの見出しだけで判断せず、自分が使う方式の本文を開きます。別の学類や別年度の条件を混ぜていないかも確認します。
不明点を整理するときは、「よく分からない」とまとめず、「この条件のどの部分を確認したいか」を一文にします。確認先に相談する際も、資料の該当箇所と自分の状況を区別して伝えられます。判断を求める前に、必要な情報をそろえましょう。
学校の先生などに確認してもらう場合は、見てほしい資料を同じ状態で共有します。自分だけが読んだ古い資料と、相手が見ている新しい資料が違うと、話がずれることがあります。資料の対象年度と公開元をそろえてから相談します。
公式要項の確認先は、推薦入試の公式要項と、AC入試の公式資料です。更新や追加の案内がある場合もあるため、入試案内から最新の掲載状況を確認してください。
答案と説明と活動記録を使って準備を確認する
学習面のチェックは、「得意です」「苦手です」という感覚だけで行わず、実際に解いたものや説明した記録を使います。正答したかどうかに加え、条件を読み取れたか、理由を示せたか、間違いを見つけて直せたかを分けて見ます。
数学では、文字の意味、使った条件、解法を選んだ理由、答えの確認を点検します。計算の正しさと説明の分かりやすさを一つにまとめず、別々に振り返りましょう。説明が流れるようにできても、条件に合っていない答えなら、内容を見直す必要があります。
英語と情報の文章では、用語の意味だけでなく、操作の順番や条件を読み取れたかを確かめます。本文を見ながら手順を追う練習と、読んだ後に要点を説明する練習を分けると、どこで理解が途切れているかを見つけやすくなります。
活動の説明では、目的、方法、結果、振り返り、自分の担当を点検します。説明の長さだけでなく、質問された内容に合う答えを返せるかも確かめます。分からないことを聞かれたときは、確かめていないことまで言い切っていないか振り返ります。
- 数学の答案で、使った条件と結論のつながりを説明できるか確認します。
- 英文の内容を、小さな数や図の例に置き換えて確かめられるか確認します。
- 設問が求める答えの種類に合わせて、和訳、説明、計算を書き分けられるか確認します。
- 活動について、自分が行ったことと、資料や他の人から得たものを分けて話せるか確認します。
チェックを付けるだけで終わらせず、根拠になる記録を一つ添えます。「条件を説明できた」と書くなら、どの問題で確認したかを残します。似た項目が別の問題でできなかった場合は、その違いを見ます。できた経験を、一度で完成した能力だと扱わないためです。
苦手な項目が見つかったら、次の練習を小さく決めます。英文が読めないという大きな課題なら、まず一つの段落から条件だけを取り出します。活動をうまく話せないなら、まず目的と結果をそれぞれ一文にします。練習の範囲をしぼると、改善したかを確かめやすくなります。
先生や練習相手からの指摘は、そのまま全部直そうとせず、内容を分けて記録します。事実の誤り、説明不足、言葉の難しさでは、直し方が違います。指摘の意味が分からない場合は、どの箇所をどう受け取ったかを尋ね、確認してから修正します。
こうしたチェックは、大学が公表した合格基準を再現したものではありません。自分が行った準備を見える形にして、次に何をするか決めるための道具です。チェックの個数を得点化したり、募集人員と組み合わせて合格可能性を予測したりしないようにしましょう。
計画を見直すときは次の行動を一つ決める
準備の点検で課題が多く見つかると、何から手を付ければよいか迷いやすくなります。その場合は、期限がある手続きと、学習の改善を分けます。提出や確認が必要なことを先に整理し、その後に、残り時間で取り組む学習を決めましょう。
学習の課題は、原因によって分けると優先順位を付けやすくなります。知識を知らない場合、知っているが使えない場合、理解しているが説明できない場合では、必要な練習が違います。一つの誤答から結論を急がず、似た例でも確かめてみます。
例えば、計算を間違えたときに、すぐ問題数を増やす必要はありません。途中式を省きすぎていたなら、式の書き方を見直す練習ができます。条件の読み落としなら、条件を別欄に書く練習をします。まず原因に合う方法を一つ試しましょう。
計画には、実行する日だけでなく、確かめる方法を入れます。「説明を練習する」なら、短く録音し、理由が抜けていないか聞き直すところまで決めます。「資料を読む」なら、読んだ後に疑問を一つ書くところまで決めると、作業の終わりが分かります。
計画を具体的にする
何を、どこまで、どの方法で行うかを短く書きます。終わった後に確かめるものを決めておくと、取り組んだ時間だけで評価せずに済みます。
計画を軽くする
予定が続かないときは、時間や問題数を減らし、一回の目的をしぼります。減らした後に続けられるかを見て、必要なら少しずつ調整します。
一週間の終わりには、予定した作業が終わったかだけでなく、前より説明できるようになった部分を確かめます。進んだ点があれば、同じ方法を続ける判断ができます。変化が見えない場合は、練習の回数だけでなく、方法が課題に合っているかを見直します。
計画を変更することは、最初の計画がすべて無駄になったという意味ではありません。取り組んだから分かった課題を使い、次の作業を選び直します。変更前と変更後の理由を短く残すと、自分に合う学習の進め方も振り返りやすくなります。
相談するときは、困っていることだけでなく、実際に行った練習や見直した記録を持っていきます。何を試し、どこまででき、どこで止まったかが分かると、具体的な助言を受けやすくなります。すべての準備が整うまで待つ必要はありません。
最後に、点検は準備を続けるために行います。毎日細かな表を埋めることが負担なら、重要な項目だけに減らして構いません。学習や活動そのものに使う時間を残しながら、次の行動を決めるために必要な記録を続けましょう。
方式を混ぜる落とし穴を、提出前に見直します
落とし穴:同じ情報学群でも書類と会場を一緒に考えてしまいます
情報科学類と情報メディア創成学類は、名称が似ていても別の学類です。募集人数やACの二次試験日、推薦の試験場を同じものとして扱わないようにします。公式資料を見る際は、年度、方式、学類名を一緒に確認してください。
例えば、情報科学類の推薦試験場は第三試験場です。別学類の春日試験場という記載を自分の案内と取り違えないことが重要です。受験票や大学のお知らせを使って、移動経路も自分の試験場で確認しましょう。
書類についても、情報科学類の推薦入試に600字の「志望の動機」が必要だと決めつけないでください。提出用の書類と、面接のために自分で作る志望理由メモは別です。必要な形式を確認してから、文章を整えます。
学校で確認できることと、専門的な添削で確かめることを分けます
高校では推薦要件や校内手続き、学校書類の発行、活動の事実を確認します。自分では情報収集、基礎学習、記録、下書きを進めます。学類の評価内容と経験のつながりや、書類全体の構成、追加質問への応答は、専門的な助言で具体的に点検できる内容です。
例えば、活動の説明はできても、なぜ情報科学類で学ぶ必要があるかが弱い場合は、経験から残った問いと入学後の学びを照らします。添削で難しい言葉を増やすことより、本人が理解して説明できるつながりを確かめることが大切です。
高校での確認
推薦判断と学校書類、活動の事実を確認します。
自分での準備
基礎学習、活動記録、下書き、答案を残します。
専門的な点検
志望理由の構成と学類とのつながり、模擬面接の応答を見直します。
今日から進める情報科学類への準備
情報科学類への準備は、入試制度を確かめること、自分の現在地を知ること、次の小さな練習を決めることに分けて始められます。この記事の練習案を全部一度に行う必要はありません。検討している方式と残り期間に合わせ、必要な内容を選びましょう。
今日のうちに公式情報と自分の状況を一枚にまとめる
最初の作業として、確認した公式資料と、自分の状況を一枚のメモに整理します。上半分には対象年度、入試方式、公式資料の参照先、確認した日付を書きます。下半分には、確認が済んだことと、まだ確認が必要なことを分けて書きます。
出願資格について分からない点があるなら、学習計画より先に確認事項として残します。分からないまま、自分は出願できるはずだと予定を組まないようにします。一方で、確認を待つ間にも、数学や英語の基礎を振り返るなど、制度の判断に依存しない学習は進められます。
日程は、試験日だけでなく、提出や学校への相談に関わる日付も分けて整理します。記事や紹介ページから写した予定は、公式資料と照らし合わせます。対象年度の表記が似ていても、出願する年と入学する年を取り違えていないか確認しましょう。
次に、今ある記録を探します。数学の答案、英語の読解メモ、制作したファイル、調べた資料、活動の記録などです。新しいものを作り始める前に、すでに取り組んだことを見直すと、説明できる内容や、記録が不足している部分が分かります。
それぞれの記録について、「自分が説明できること」を一文で書いてみます。難しかった問題で条件の読み方を学んだ、ある方法を試して想定と違う結果が出たなど、小さな内容でも構いません。実際に行ったことから、自分の学習の出発点を見つけます。
今日の制度確認
検討している年度と方式を決め、公式資料を開きます。出願資格、期限、必要書類、試験内容を別々に確認し、不明点を一文にします。
今日の学習確認
手元の答案や活動メモを一つ選び、説明できる部分と止まる部分を分けます。次に行う練習は、その記録から一つ選びます。
一枚のメモができたら、空欄が多いことを気にしすぎないようにします。空欄は、これから確かめる場所を示しています。分からないことを分かっているように書かず、確認先や次の行動を添えると、準備を進めるために使えるメモになります。
家族や先生と話す場合は、このメモを使い、自分がどの方式を検討し、何を確認したいのかを伝えます。相談相手に判断をすべて任せるのでなく、自分で確かめた内容を示したうえで、不明な点を一緒に整理します。
今日の作業の終わりには、翌日に行うことを一つだけ書いておきます。公式要項の該当箇所を読み直す、数学の一問を説明する、活動の目的を一文にするなど、短く終えられる形にします。準備の全体像と、次の一歩を同じメモで見られるようにしましょう。
最初の一週間は少ない課題を一度ずつ試す
最初の一週間は、自分に合う練習の方法を確かめる期間として使えます。曜日ごとに細かく固定するより、数学の説明、英文の読み取り、活動の整理をそれぞれ一度試し、どこに時間がかかるかを見ます。学校の予定に合わせ、無理のない量に調整してください。
数学では、すでに学んだ問題を一つ選び、条件と方針を声に出して説明します。難しい問題に挑む前に、解けるはずの問題を説明できるか確かめます。計算の途中で止まった場合は、どこから不確かになったかを記録し、教科書などで確認します。
英語では、説明文の一段落を読み、主題、操作、条件を分けて日本語で書きます。全文をきれいに訳すことだけを目標にせず、書かれた内容を使えるか確かめます。分からない語は、本文の中での意味を調べ、読み直した後にどこまで理解が変わったかを見ます。
情報の題材では、読んだ手順を小さな表や図で試してみます。入力を一つ決め、途中の状態を追い、結果を確かめます。うまくいったら条件を一つだけ変え、同じ説明が使えるか確認します。何を変えたかが分かるように、前の例を残しておきましょう。
活動の整理では、最も説明しやすい活動を一つ選びます。目的、方法、結果、自分の担当、次に確かめたいことを書きます。すぐに出願書類の文章へ整える必要はありません。事実と自分の考えを分け、質問されたらどこを詳しく説明するか考えます。
- 数学は一問について、条件と解法の理由を声に出して説明します。
- 英語は一段落について、何をする文章かと、どの条件があるかを整理します。
- 情報の手順は、小さな数や図を使って一度動かしてみます。
- 活動は一つ選び、目的、方法、結果、自分の担当を分けて書きます。
- 週の終わりに記録を見て、次の一週間で続ける練習を選びます。
一週間の振り返りでは、予定より時間がかかった作業を責める材料にしないようにします。どの部分に時間を使ったかを調べ、次の計画を現実的にする材料にします。最初に考えた量が多すぎたなら、一回の問題数や文章の長さを減らしましょう。
練習を続けるためには、始める場所を決めておく方法もあります。使うノート、読む資料、次に説明する問題を前もって選ぶと、取りかかるまでの迷いを減らせます。準備すること自体を長い作業にせず、次の一回に必要なものだけをそろえます。
この一週間の案は、大学が推奨する学習日程ではありません。自分の課題を知るための一般的な試し方です。学校の学習状況、検討する方式、受験までの期間に合わせ、必要な部分を選び、合わないところは変更してください。
自分だけでは決めにくい点を整理して相談する
準備を進める中で、出願資格の確認、活動の整理、学習計画の立て方など、自分だけでは決めにくいことが出てくる場合があります。まずは、制度についての確認と、学習方法についての相談を分けます。制度上の判断は、大学の公式資料や指定された窓口を優先します。
学校の手続きに関わることは、必要な資料をそろえて先生に確認します。自分がどの年度のどの方式を検討しているか、要項のどこを読んだか、何が分からないかを伝えます。相手が一から状況を調べなくてもよいように、短いメモを用意すると話を進めやすくなります。
学習の相談では、「何をすればよいですか」だけでなく、実際に行った練習と、そこで止まった場所を示します。数学なら説明の途中で困った箇所、英語なら読み取れなかった条件、活動なら整理できていない経過を持っていくと、次の行動を考えやすくなります。
書類の相談をする場合は、文章をきれいにしてもらうことだけを目的にしないようにします。活動の目的と方法がつながっているか、自分の担当が分かるか、書かれた内容を自分で説明できるかを確認します。修正後も、事実と自分の考えに合う文章になっているかを見直します。
相談前にそろえるもの
対象年度と方式、確認した公式資料、現在の答案や活動記録、困っている点を用意します。完成していない資料でも、どこを見てほしいかを添えれば相談の材料になります。
相談後に決めること
受けた助言の中から、次に試す行動を一つ選びます。実行した結果を記録し、必要なら再度相談すると、自分に合う進め方を考えやすくなります。
相談先から提案を受けたときも、そのまま全部を増やす必要はありません。残り期間や学校の予定と照らし合わせ、何を優先し、何を後にするかを決めます。実行できる量にしぼり、取り組んだ後に確かめる方法まで考えると、相談を日々の行動につなげられます。
情報科学類への準備では、公式情報を正しく読むことと、自分の学びや活動を正確に説明することを積み重ねていきましょう。特別な言葉を増やすことより、分かっていること、確かめたこと、これから学びたいことを区別して伝える練習ができます。
マナビライトへの相談を検討する場合も、まず現在の状況と相談したい内容を整理しておくと、話し合うテーマを明確にできます。次のような点をまとめたうえで、準備の進め方を相談するから相談を検討してください。相談によって出願資格や合格が保証されるものではありません。
- 検討している年度と入試方式を整理し、公式情報を確認したうえで、準備の優先順位について相談したいです。
- 数学の説明や英文の読み取りについて、現在の答案や練習記録をもとに、次に取り組む課題を整理したいです。
- 研究や制作の記録を見直し、自分の担当、活動の経過、学びたい内容を伝えるための準備を相談したいです。
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