
■はじめに
「どこの大学が、自分の留学したいイメージに一番合っているか」
中林さんが大学を選んだとき、頭にあったのはこの問いでした。
偏差値ランキングでも、知名度でもなく、「自分が何をしたいか」を起点に大学を探した結果、
東洋大学 国際学部 グローバルイノベーション学科に総合型選抜で合格しました。
この記事では、中林さんが合格までにどんな準備をしてきたのか、何を考え、何を語ったのかを、
インタビュー動画の内容をもとに詳しく紹介します。
総合型選抜を考えている受験生にとって、
「自分にも同じことができるか」を確かめるための一つの軌跡として読んでもらえれば幸いです。
合格者 中林さんのプロフィール

合格大学・学部:東洋大学 国際学部 グローバルイノベーション学科
入試方式:総合型選抜
特徴:高校2年生のときにオーストラリアへ留学経験あり
きっかけは「ごく普通の高校生活」からの一歩
中林さんの高校生活は、最初から順調だったわけではありません。
「部活とかやってなくて、勉強とかもあんまやってなくて、ちゃらんぽらんな生活してて」
そんな中林さんに転機をもたらしたのは、親の勧めによる留学でした。
最初は乗り気ではなかったものの、海外からの留学生たちと交流する場に参加したことで、
「なんか海外の人たちいいなみたいな、喋ってて面白いな」という感覚が芽生えます。
異文化に触れることの楽しさに気づいた中林さんは、その後オーストラリアへの留学を決意。
高校2年生のときに1年間の留学を経験しました。
留学で気づいた「着物」という可能性
留学中、中林さんは着物を一着持参していました。
現地の人たちに着てもらうと、ホストファミリーや友人から「いいな」という反応が返ってきたといいます。
その経験が、中林さんの探究テーマへとつながります。
「着物って現代社会だと減ってきてるじゃないですか。
リメイクとかもあんまりされてないイメージがあったんで、着物をリメイクしたものを何か作れたら、
世界に発信できるし、小物とかにしたら安い価格で売れるんじゃないかなって」
帰国後も夏祭りや冬に着物を着る機会を増やしていった中林さん。
「着物をリメイクして世界に発信したい」という問いが、大学での学びを選ぶ理由になっていきました。
なぜ東洋大学 国際学部 グローバルイノベーション学科だったのか
——他にはない「留学環境」を軸にした選択

留学経験を持つ中林さんが大学選びで重視したのは、「もう一度留学できる環境があるかどうか」でした。
その中でも東洋大学を選んだ決め手は、学部の設備にありました。
「東洋大学って学部の一角のスペースに英語しか喋っちゃいけないスペースがあって、
自分的にはそれがとても魅力的で」
英語でのコミュニケーションが好きな中林さんにとって、
このスペースの存在は比較していた他の大学にはない魅力でした。
留学プログラムの充実度とあわせて、東洋大学を選ぶ決め手になりました。
合格を分けた「準備の中身」
試験の形式は、事前課題としてグローバルイノベーションに関するテーマを英語で1200字程度で書き、
当日はその内容を英語でプレゼン、質疑応答も英語で行うというものでした。
中林さんの準備は主に2つのアプローチで進みました。
「伊勢先生と一緒に読み合わせとかしたり、質問を伊勢先生の方で考えてもらって、
こういう形で答えるのがいいのかなという打ち合わせをしたり」
「学校の先生だとALTみたいな先生がいるんですけど、その先生と3回ぐらいやってもらって、
英語のアクセントだったりとか、外国の人から来る質問と日本の方からされる質問って違うじゃないですか。
そういう質問をどう答えたらいいのかとかをやりました」
この準備が本番で的中します。試験官の2人がどちらも外国籍の方で、
「想定した質問とかが出たりしたので、答えられなかったことはなかった」と振り返っています。
後輩への言葉——「外国籍の人に面接は絶対やってもらった方がいい」
試験を終えた中林さんが、これから総合型選抜に挑戦する受験生に伝えたい言葉があります。
「外国籍の人に面接は絶対やってもらった方がいいと思います。
出た質問が学校の外国籍の先生がされた質問と全く一緒のやつが出たんで、
外国の先生の視点って多分似てるようなものがあると思うので、
しっかりそこを頼って練習した方がいいと思います」
「準備を誰としたか」が合否に直結した、という実体験からくる言葉です。
中林さんの軌跡から見えてきた、
総合型選抜・学校推薦型選抜入試の合格に必要なこと
マナビライトはこれまでの指導経験から、総合型選抜で合格する生徒には共通する準備の姿勢があることを知っています(詳細:総合型選抜に受かる人の特徴5選)。
中林さんの軌跡を振り返ると、その姿勢が一つひとつ体現されていたことがわかります。
中林さんは自分の興味を「着物をリメイクして世界に発信したい」という具体的なテーマとして語れていました。「経営に興味がある」「グローバルに活躍したい」といった抽象論ではなく、
オーストラリアで着物を着た自分の経験から生まれた固有の問いを持っていたことが、事前課題の核になりました。
「英語しか喋っちゃいけないスペース」という学部の具体的な特徴まで調べた上で東洋大学を選んでいます。
公式サイトを眺めただけでは出てこない情報を、自分の目的と照らし合わせながらリサーチしていた姿勢は、
面接での「なぜこの大学か」という問いへの答えの厚みに直結していました。
伊勢先生との読み合わせに加え、外国籍教師との練習を3回重ねた経験が、
本番の試験官が外国籍の方であっても動じない土台をつくりました。
「外国の先生の視点って多分似てるようなものがある」という気づきは、準備を実際にやり抜いた人だけが得られるものです。
偏差値ではなく自分の問いを起点に大学を選び、自分の言葉で準備を積み上げ、実践の中で確かめていく
——中林さんの軌跡は、総合型選抜に挑む受験生にとって、一つの具体的な道筋を示しています。
入学後の楽しみ
合格後、中林さんが一番楽しみにしているのは留学プログラムと、英語しか喋れないスペースに行くことだといいます。
「在学生じゃないといけなくて、オープンキャンパスはちょっと説明だけだったんで
行ってみたいなという気持ちがあります」
グローバルイノベーション学科での経済学やマネジメントを学びながら、
自分のやりたいことである着物の海外発信につなげていく
——中林さんの軌跡は、大学入学とともに次のフェーズへと進んでいきます。
まとめ
中林さんが合格までに歩んだ道筋を振り返ると、一本の線が通っています。
- 「留学で異文化の楽しさに気づく」
↓ - 「着物をリメイクして世界に発信したいというテーマを持つ」
↓ - 「そのテーマに最も合う大学をリサーチして選ぶ」
- ↓
- 「伊勢先生・外国籍教師との実践練習を重ねる」
↓ - 「本番で想定通りの質問に答えて合格する」
偏差値ではなく自分の問いを起点に大学を選び、自分の言葉で準備を重ねた結果の合格です。
総合型選抜を考えている方は、まずは「自分が何をしたいか」を問うところから始めてみてください。
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