総合型選抜/推薦入試は、「一芸入試」とも言われていたこれまでのAO入試とは異なります。
評定平均が足りない、課外活動の実績がない、などといった理由で、「自分には関係ない」と思っている方も多いことと思いますが、実際はほとんどのケースで受けられる大学がたくさんあるのです。
逆に言えば、「自分には関係ない」と思っている方がほとんどの今こそ、ほかの受験生に比べて有利な状態で志望校の受験にチャレンジできる最大のチャンスなんです。
総合型選抜/推薦入試は、従来の学力重視の入試とは異なるアプローチで、学生の多様な能力を評価する入試です。
高校の偏差値・評定平均が志望校に届いていない方にとっても、自分の持つ特性をアピールできる大きなチャンスです。
学力以外の要素も重視されるため、正しい対策を積み重ねて自分の強みを活かせば合格できます。
この話は、なにも「一般入試を受けるな」 という話ではありません。 合格のチャンスを増やそう、受かる可能性が高い入試の対策に時間を使おう、というだけの話です。
一般入試を受けるかどうかに関わらず、総合型選抜/推薦入試は必ず受けてください。一般入試に比べて早く合否が決まりますから、一般入試の本格的な対策を始めるかどうかは、総合型選抜/推薦入試の結果次第で考えることも可能です。
一般入試のみに絞って対策をして、総合型選抜/推薦入試を受けないと、合格の可能性がほかの受験生に比べて大きく下がってしまいます。
こうして正しい情報を知るチャンスに巡り合えた方には、後悔をしてほしくないと考えています。
総合型選抜/推薦入試の
対策をできる先生が
学校にはほぼ存在しない
学校の先生も、自分が知らないことについては答えられません。自分が知らないことについて聞かれたら、誰でも困りますよね?ですから自然と、一般入試をすすめてしまうんです。
総合型選抜入試は歴史の浅い入試方式ですから、通っている学校に正しい対策ができる先生がいないのも仕方のないことです。
学校の先生は、総合型選抜入試と
昔のAO入試の違いを知らず
「一芸入試」と勘違いしている
数年前まで存在した「AO入試」と「総合型選抜入試」は全くの別物ですが、学校の先生をはじめとしてまだまだ同じものだと思っている方が多いのが現状です。学校の先生自身が大学受験をした頃には存在しなかった新しい入試方式ですから、無理もありません。
総合型選抜入試は「一芸入試」ではありませんから、特別な能力や経験を持っていなくても十分に合格することができます。そんな入試をはじめから諦めてしまうのは、非常にもったいないことなのです。
学校の先生は、この入試には
志望大学・学部によって異なる
“入試の型”に合わせた対策が
必要であることを知らない
親身になってくれる先生や、生徒の志望校合格のために必死で頑張っている先生もいます。しかし、志望大学・学部に合わせた正しい対策をすることができなければ、総合型選抜/推薦入試で合格することはできません。
ひとりで多くの生徒を受け持つ学校の先生が、生徒の数だけある“志望大学・学部ごとに違うパターンに合わせた対策”をすべて完璧に行うことは、現実的に難しいのです。
学校の先生は、この入試には
受験生の目指す将来に合わせた
各分野ごとの専門的な知識が
必要であることを知らない
総合型選抜/推薦入試は学力ではなく、受験生が持つ自分の将来についての考えが合否に大きく影響する入試です。ですから、お子様が法律家を目指すのであれば法律の知識、医師を目指すのであれば医学の知識といった専門的な知識が、指導をする教師にも必要です。
残念ながら学校の先生がすべての分野において、各分野のプロフェッショナルと同等の専門知識を持つことはできません。あなたの通う学校の先生は、あなたが目指す将来についての専門知識を持っていますか?
これは決して、学校の先生が悪いと言う話ではありません。学校の先生の一番の役割は、総合型選抜/推薦入試で生徒を志望大学・学部に合格させることではありませんから、正しい対策ができないのも無理のないことです。
いくら親身になってくれる良い先生でも、いくら大好きなお気に入りの先生でも、これからの自分の人生を左右する大学入試の合否を預けるかどうかは別の話です。
どうすれば最も合格の可能性が高いか?で正しく判断することができ、専門家に頼って実力をつけてきたライバルたちが、合格を掴み取っていくのです。
総合型選抜/推薦入試は、これまでのAO入試と異なり「一芸入試」ではないとお伝えしました。これは逆に言えば、仮に突出した能力があったとしても、きちんと志望校に合わせた対策をしないと受かるのが難しい入試ということです。
総合型選抜/推薦入試では、学力だけでなく、様々な能力や適性が求められます。受験生は、自己分析を深め、志望理由や将来のビジョンを明確にすることが大切です。また、面接や小論文など、多角的な評価に備えた幅広い対策が欠かせません。
これは、実際の総合型選抜入試の問題文です。学校の普段の授業を受けているだけで、受験生が一人でこの問題に回答することができるようになると思いますか?ゼロからはじめて1ヶ月の対策のみで、解けるようになると思いますか?どちらも、難しいでしょう。
総合型選抜/推薦入試の対策・準備は、今すぐに始めましょう。総合型選抜/推薦入試は一般入試より半年早く、9月から試験が開始されます。
対策が不十分なままで本番を迎えることになりかねないため、一般入試と同じ感覚でいることは非常に危険です。
また、総合型選抜/推薦入試で合格するための要素として非常に重要な「志望理由書」の作成には多くの時間がかかります。
合格するためのノウハウをひとつでも多く取り入れて作り込むためにも、早めに正しい対策について知ってください。
総合型選抜/推薦入試の特徴として、学力よりもレベルが高めの志望校に合格できる可能性が高くなる傾向にあります。
出来るだけ早いタイミングで総合型選抜/推薦入試の正しい受験対策をすることによって、一般入試では手が届かなかったワンランク上の志望校に合格できるチャンスがあります。
学力以外のアピールポイント、すなわち生徒さんが持っている魅力で合格率を上げることが出来るのが総合型選抜/推薦入試の一番のメリットです。
総合型選抜/推薦入試で合格するために必要な対策の時間はある程度決まっていますから、対策を始める時期が早ければ早いほど、一日に必要となる対策の時間は少なくなります。
早めに対策を始めれば、部活動や一般教科の対策と並行して、無理なく受験勉強を進められるのです。時間に余裕があるので、自分のペースで着実に対策を進めていくことができます。
人生で一度しかない高校生生活、思う存分楽しみながら、少しでも合格の可能性を上げるには、一日も早く対策をスタートすることが肝心です。